『大学生が歴史を研究するとは実際のところなにをしているのか』

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『大学生が歴史を研究するとは実際のところなにをしているのか』なる記事が回ってきた. これがまたとても面白かったので共有しておきたい. 書き出しがなかなか素晴らしい.

「大学生が歴史を勉強するとはなにをしているのか (転載) 」. 先日アップされたこの記事を読んでこう思った. 確かに立派だ.
でも, 同じ歴史学科の学生だった人間として思うんだけど, 実際はもっと地味じゃない?
もっと地味なことをして, 地味なことに頭を奪われているような…. こう, 写本の一文字をめぐって東西奔走するような, 地べたを這うが如き史学生の日常を伝えることはできないのか!?
そこでこの記事では, すごーく地味な, でも時にドラマティックな史学生の考証作業のプロセスをちまちまと追ってみたいと思います. ここで少し趣向をこらして, かなり昔, 太平洋戦争が始まる少し前ごろの学生に登場してもらおうと 思います.

数学者なり数学科学生なりが登場するドラマがあったりするが, 一部だけを取り上げて変な面白さを出そうとしていることがよくあり, 専門の人間からするとこう色々な感情を引き起こさせる. 半沢直樹を始め何でもそうだろうが, 派手な部分などそうはなく地道に話を進めていくのが普通だ. では実際に地味な考証とはどういうことか, 昭和初期の学生に焦点をあてて話を進めていく.

昭和初期なので, 当然今とはありとあらゆる意味で状況が違う. 今からすると無駄な苦労話とも言えるし, その意味ではこの話も「わざと面白くしている」要素があるが, それでも (人文系で) フィールドワークをしている人の様子としては現代もさほど大きくは変わらないだろう. その辺を想起させて非常に面白い.

ちなみに結びの 2 文がまた非常にいい.

佐藤進一が歴史学の研究方法について書いたものがあります (『日本史研究入門Ⅰ』〔東京大学出版会, 1954 年刊〕中「研究法」). 寡黙な佐藤進一にしては珍しく, そこでちょっぴり自己を語っています. 曰く, 自己の学問の出発点とは, 「学問における精緻美」への憧憬と「未知のものへの関心」である, と. -「精緻美」! これを読んだとき, 自分は合点がいきました.
佐藤進一の精緻な考証は, 美意識 に支えられているのか, と. 歴史とは何ぞや, 歴史学とは何ぞや. そのような問を発していく上で, このような地道な実践が常にあることを忘れないようにしたいものです. これは, 自戒として.


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