Wikipedia の記事【地方病 (日本住血吸虫症)】が凄まじいのでとにかく読もう

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これは面白い.

この地方病の wiki, 本当に壮絶すぎて胸が熱くなる.
無料で読んじゃいけないレベルだ.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E7%97%85_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BD%8F%E8%A1%80%E5%90%B8%E8%99%AB%E7%97%87)

@hardboiledski45 GG_AS さんもおっしゃってましたけど,
「謎の奇病→調査→正体の判明→対策の立案→民衆への周知→病気の撲滅へ→勝利と代償・反省」って構成が本当に物語として完成しすぎてるんですよね

「地方病対策の負の側面」なども書いてあって, 記述がやはりシビア.
これは面白い.

三神三朗は晩年, 自身の生涯にわたる研究の出発点となった,
甲府市向町の盛岩寺にある杉山なかの墓参に足繁く通い, なかの墓前に無言のまま長時間頭を下げていたという.

こうした人間ドラマの配置など, 読ませる工夫が随所にあるので,
書いた人の力と気迫を感じさせる.

「俺は地方病博士だ」節の記述も関係者の気迫を感じる.

地方病は, ミヤイリガイの生息する河川や水路などで直接水に触れることによってセルカリアに感染し罹患する.
よって, 水田耕作に従事する農民は感染の危険性が常時付きまとっていることになる.
しかし, 仕事ではない不要不急な子供たちの川遊びなどによる感染は,
正しく指導することで防ぐことが可能なため, 子供たちへの啓蒙対策が急務となった.
小さい頃に罹患すればその後の成長に大きな影響を与えるため,
細心の注意が必要であると, 自ら小学校 2 校の校医を務めるようになっていた三神三朗も山梨地方病研究部に申し入れた.

しかし, 中間宿主を経て変態する日本住血吸虫のライフサイクルを子供たちに理解させることは容易ではなかった.
複雑な感染メカニズムを文字や文章のみで理解することは難しいため,
子供たちにも理解しやすい周知方法を検討・模索した山梨地方病研究部は 1917 年 (大正 6 年),
『俺 (わし) は地方病博士だ』と題した, 当時としては画期的なイラストを多用した全 16 ページに及ぶ多色刷りの予防冊子を 2 万部作成し,
有病地の小学生に無償で配布した.

冊子の内容は, 地方病が水中の病原虫 (セルカリア) を介して皮膚から感染する病気であること,
この病原虫がミヤイリガイという小さな巻貝に潜んでいるため,
川で遊ぶのは非常に危険であることを, 子供にも理解できるように分かりやすく解説したものであった.
また, 小学生の興味を引くために 3 人の登場人物を配しストーリー性を持たせた, 絵本のような内容であった.

子供への被害をどう食い止めるかという決意と覚悟,
子供に本当に理解してもらいたいという熱意とその実行力,
カラーでイラスト利用, 物語をうまく使った配慮など,
関係者の血のにじむような努力がひしひしと伝わる.

これはいいものを見た.
感動で済むような軽い話ではないが, 人々の思いに心を打たれざるをえない.


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