小澤徹先生の文章集がなかなか面白かったので

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早稲田にいる非線型偏微分方程式がご専門の小澤徹先生の方だ.
今 RIMS にいる小澤登高さんではない.
ちなみに次のページ.

まず中西賢次氏の日本学術振興会賞受賞を祝うから.

最近では W. Schlag との共同研究によって、非線型シュレディンガー方程式や非線型クライン・ゴルドン方程式の基底状態の近傍の初期データのクラスを 9 つに完全分類し、対応する解が、正負の時刻で「散乱」「爆発」「基底状態近傍内の閉じ込め」の三種類の何れも実現し得る事を証明した。これは実に画期的な成果であり、「非線型波動方程式」と称する分野に於いて、数学が物理を真に超越した事を示す金字塔である。その一部は Kenji Nakanishi and Wilhelm Schlag “Invariant Manifolds and Dispersive Hamiltonian Evolution Equation” として European Mathematical Society から出版されている。

【数学が物理を真に超越した事を示す金字塔である】というのが気になる.
本当に不勉強で知らないのだが, 非線型 Klein-Gordon は物理のどんなところで出てくるのだろう.
線型の Klein-Gordon はもちろん相対論的量子力学の基本的な方程式だが.

次は2015年度日本数学会解析学賞授賞報告から.

竹村彰通氏は,統計的多変量解析についてこれまで多くの研究を行ってきた.近年は計算代数統計という新しい分野において,グレブナー基底に基づく計算代数手法の統計学への応用研究に著しい業績をあげてきた.特に,D加群の理論に基づくホロノミック勾配法の提唱は,統計学における標本分布論の新たな手法として特筆すべきものである.

代数統計は @tmaehara さんのツイートや RT で見かけたことがあるから名前くらいは知っていたが,
まさか D 加群が統計学に使われているとは思いもよらなかったので衝撃を受けた.
本当, 何がどこで出てくるかわかったものではない.

今回の最後は2013年度物理学及応用物理学専攻修士課程ガイダンス大学院担任挨拶.

私も皆様に「次の並木美喜雄は、次の田崎秀一は誰かね?」と問いかけ、ご挨拶と致します。

並木先生はご縁がなくお会いしたことがないが,
田崎 (もちろん秀一. 学習院の田崎さんではない) 先生は,
熱力学と統計力学を教わった先生であり,
私も微妙に絡んでいないこともない (少なくとも非平衡統計の数理物理の論文くらいは読んだことある) 分野, 非平衡統計をリードする研究者で
極めて優秀だったのに若くして (といっても 50 代だが) 亡くなってしまった.
見た瞬間「あー」という何とも言えない感じになった.
悲しい.

今日からまた数学と物理をがんばろう.


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