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コンテンツアーカイブ

サイト・コンテンツの見方

ここでは相転移プロダクションのコンテンツをまとめています. 次の二つの観点からコンテンツを制作・収録しています.

  • 適切に分類した個別のコンテンツ群.
  • コンテンツ群を勉強しやすくまとめた講座群.

興味に応じて個別のコンテンツを見るもよし, テーマごとにまとめた講座を受講するもよし, あなたの状態・関心に応じてお好きなようにご利用ください. 特にテーマごとにまとめた講座は通信講座としてメニューにもまとめています.

コンセプト

相転移プロダクションのコンテンツの制作方針・コンセプトをまとめておきます.

  • 既存の優れたコンテンツを活かす. 特に効率的・効果的に勉強できるように紹介する.
  • 個別具体的な知識は既存の優れたコンテンツがカバーしてくれる. しかし知識の全体像はなかなか掴めない. この全体像が掴めるように配慮したコンテンツを提供する.
  • 既存の優れたコンテンツがカバーしきれない領域をカバーする. 特に様々な教科書の間で知識や認識のギャップがあることはよく知られているので, そうしたギャップを埋める.
  • 分野の垣根を飛び越えたコンテンツを提供し, 知識の世界を大きく眺める. 例えば数学なら数学, 物理なら物理, プログラミングならプログラミング, 語学なら語学で優れたコンテンツは数多ある. しかしそれらの垣根を飛び越えたコンテンツとなるとなかなか存在しないため私自身それで非常に勉強に苦労してきた. このギャップを具体的に埋めるコンテンツを制作する.

もしあなたがこうしたテーマに興味・問題意識があるなら, ぜひこのサイト・コンテンツを眺めていってください.

理系のためのリベラルアーツ

理系のための総合語学

ここ数年は理系のための総合語学の視点を重視して活動しています. まず大学では理工系教養として数学・物理が必修なのでこの二つは外せません. さらに第二外国語も含めて語学があります. 最近ではプログラミングも必須教養とされつつあります.

もともと私は学部は物理学科, 修士は数学科で, 2023年時点ではプログラマーとして生計を立てています. その意味で数学・物理・プログラミングが私の活動の源泉で柱です. プログラミングでも各種最新情報やドキュメントは英語だけの場合も多く, 機械翻訳が発達した今でもなお英語の技能は重要です. こうした自分自身の由来や現状を踏まえて数学・物理・プログラミングを軸に活動しています.

こうした自身の状況も踏まえ, 次のような観点で数学・物理・プログラミング・語学をまとめて捉えています.

  • 物理は自然と意思疎通するための語学である.
  • 数学は語学としての物理に対する言語学である.
  • 英語は同じ理系人と意思疎通するための語学である.
  • プログラミング言語はコンピューターと意思疎通するための語学である.

特にこれらを理系のための総合語学と称し, 一体のモノとして考えてコンテンツを作ります.

最終形としてのリベラルアーツ

世の中には「文系のための数学」といったコンテンツはあっても, 理系のための文学, 理系のための史学, 理系のための経済学, 理系のための政治学といったコンテンツがまるでありません. これはひどく不公平だと思うのです. こうした状況を受けた私なりの抵抗が「理系のためのリベラルアーツ」です.

いくつか例を挙げましょう. 特に工学系につきものの概念として発明に対する特許があります. これは当然法律上の問題が出てきます. ここから「理系のための法律」が作れないでしょうか? 国際特許もあるので国ごとの議論・国際的な議論として国際法への発展もあります. 各国ごとの違いは, そうした法律を生むに至った政治的背景もあるでしょう. ここから「理系のための政治」が作れないでしょうか? 政治の背後にはその国の歴史も色濃く反映されているはずです. ここから「理系のための歴史」が作れないでしょうか?

他にもいろいろなことが考えられます.

  • 言葉をハックするという観点からの詩学入門
  • 自然誌と絡めた地理入門
  • 科学史・数学史から見る歴史入門
  • 技術者倫理から見る倫理学・哲学入門
  • etc.

ここまで来ると私一人では手に負えないのでいろいろな専門家の手を借りなければなりません. そしてこれがいまの大目標です.

大人の高校

これは「理系のためのリベラルアーツ」に対する一つの展開です. 簡単に説明しましょう.

生涯学習としての大人の再勉強が時々話題になります. 特にいわゆるAI・人工知能(機械学習)に関連して統計学が取り沙汰されます. こうした大人が再勉強できる場所・環境はなかなかありません. 実業界・大学が連携したコンテンツや企画群は少しずつ出てきています. 多くの大人にとって役に立つものではあるのでしょう. しかし, これらはハードルが高すぎるのではないかとも思うのです.

私達理工系の多くはどうしても興味が持てない(興味が持てるように語ってくれない)ため, 人文学・社会学の素養があまりにもありません. 一方で人文・社会系の人達は理工系の素養があまりにもありません. 私自身, 文系を自称する人達から「私は数学が全然駄目で」と何度となく聞かされます. 大人が中学・高校レベルのごく基本的な知見を勉強できる機会・環境が必要ではないでしょうか?

そこでまずは大人の高校と称し, 理系のための総合語学の高校版を展開しようと思っています. 実際問題「理系だが数学にはずっと苦手意識を持っている」という人から学習相談を受けることがあります. 最近の機械学習の隆盛から統計学を再勉強したいという人も増えています. 理系出身であっても「高校段階から数学をやり直した方がいいだろうか?」と相談されることがあるのです. 特にプログラミングは英語情報がメインなので語学的な障壁さえあるようです.

そしてこれらの学び直しという視点は, 実際の中高生にとっても学校の勉強が何にどう役に立つか見えるよい視点です. 実はいま地元自治体に対してここでいう「理系のための総合語学」の視点からの理系教育提案をしています. これと連動させる形で「大人の高校」を構想しています. 特に会員制サイトの中で研究を進め, その成果をこちらで少しずつフリーコンテンツとして公開しています.