独作文

基本: 日本語と同じように作ってみる

少なくとも短く単純な文に関しては, 英語と違って日本語を軸にして考えた方がドイツ語として自然な文が作れるようです. まずはその「短く単純な文」を作るプロセスを紹介します.

  1. 日本語と同じ順序に語句を並べる.
    • 今日 彼は その女子学生に メールを 送る
    • heute er der Studentin eine Mail schicken
  2. 動詞を人称変化させる.
    • heute er der Studentin eine Mail schickt
  3. 定型第二の法則を発動させる.
    • heute schickt er der Studentin eine Mail
  4. 最後に文として調整する.
    • Heute schickt er der Studentin eine Mail.

注意: 日本語の文の作り方と違う点

ドイツ語はあくまでドイツ語なので日本語の感覚が完全に通じるわけではありません. まずは簡単なところから見てみましょう.

定型第二の法則

平叙文では文の第二要素は動詞でなければなりません.

文頭の要素

英語でも文頭に副詞・副詞句など主語以外の要素を先頭に置くことはあります. しかしドイツ語にはもっと大きな自由度があります.

主語の人称代名詞の位置

定動詞の後方で主語の人称代名詞はなるべく前に置く必要があります.

否定を表す nicht の位置

nicht を置く位置で意味・ニュアンスが変わります. 具体的には nicht は否定の対象の直前に置く原則があります.

前者は今日来ないだけで別の日に来るかはわかりません. 後者が否定しているのは「今日」です. つまり今日来ないことだけではなく別の日に来る含みを持ちます.