接頭辞・接尾辞まとめ参照.
be + findenでbeは他動詞を作る接頭辞, finden = findです.
これは befinden+-lich と分解できます.
Wiktionary によると中高ドイツ語の begrif (region, area) に由来します. もちろん begreifen (to understand, comprehend) の名詞化で, オランダ語 begrip ("concept"), ノルウェー語 begrepet と同根です.
Wiktionary によると中高ドイツ語 behalten, 古高ドイツ語 bihaltan, 西ゲルマン祖語 *bihaldan に由来します. これは be- + halten と分解できます.
前置詞まとめ参照.
Wiktionary によるとゲルマン祖語の *bai- に由来します.
Wiktionary によると古高ドイツ語 bīspel (proverb, example) に由来し, bī- (by-) + spel (talk) と分解できます. 英語の byspel (example), 古英語 bīspel (proverb, example) と同根です. ここで bī- は by-, spel は talk の意味です. 話のそばにある添え物といった意味から来ているのでしょう.
Wiktionary で英語の spell を調べてみると, 古英語の spel, spell (narrative, speech, sermon), ゲルマン祖語 *spellą (speech, account, tale), 印欧祖語の *spel- (to tell)に由来します. 英単語のスペルというときの spell の由来であり, 単語の綴りには話すことと共通の由来があるとわかります.
be + kennen で be は他動詞を作る接頭辞, kennen = know です.
これは be- + nutzen と分解できます. 後者の nutzen は中高ドイツ語 nutzen, nützen, 古高ドイツ語 nuzzōn, -nuzzen (in ginuzzen), ゲルマン祖語 *nutōną, *nutjōną, *nutjaną に由来します. 意味は make use of, deploy, exploit, to be useful といった意味があります.
これは benutzen + -ung と分解できます.
動詞 beobachten を参照してください.
Wiktionary によると be- + ob + achten と分解されます. 複数の要素の合成語でドイツ語には本当によくあります. ここで be- は何かにはたらきかけたり言及すること, obはover, above, on の意味で, achten は西ゲルマン祖語の *ahtu に由来し, Acht (attention) + -en と分解できます. 単語 die Acht は数詞で 8 の意味もありますが, ここでは上のように attention の意味です.
Wiktionary によると中高ドイツ語の bereite, 古高ドイツ語の bireiti, reiti, ゲルマン祖語の *raidaz (ready) に由来し, 英語の ready と同根です.
これは bereit + -s と分解できます.
Wiktionary によるとこれは Rücksicht から導かれていて, Rücksicht は rück- (back) + Sicht (view, sight, visibility, point of view, aspect){target=_blank} と分解でき, rück- は西ゲルマン祖語 hrugi, ゲルマン祖語の hrugjaz に由来して die Sicht, -en は中高ドイツ語 siht, 古高ドイツ語の siht, 西ゲルマン祖語の *sihti に由来します.
これは berücksichtigen + -ung と分解できます.
これは be- + schreiben と分解できます.
これは beschreiben + -ung と分解できます.
Wiktionary によると中高ドイツ語の besunder に由来し, bi + sunder と分解できます. ドイツ語の sonder も参考にしてください.
中高ドイツ語の sunder は 中英語 sunder, 古英語の sundor- (separate, different), ゲルマン祖語 *sundraz (isolated, particular, alone), 印欧祖語 *snter-, *seni-, *senu-, *san- (apart, without, for oneself) に由来します. 古アングロ・サクソン語 (Old Saxon) の sundar (particular, special), オランダ語の zonder (without), ドイツ語の sonder (special, set apart), ラテン語の sine (without)も参考にしてください.
これは be- + stimmen と分解できます. この stimmen には to vote, to be right, be true といった意味があり, be- には状態変化や何かにはたらきかける・対象を議論したり言及するといった意味があるので, 「それを正しい形にする = 決断する」という意味になるのでしょう.
これは be- + treffen と分解できます.
パッと見では bewegen が move の意味を持つ理由は全くわからないでしょう. まず動詞 bewegen の接頭辞 be は自動詞から他動詞を作るはたらきを表していて, 接尾辞の e nは動詞を表す接尾辞です. 動詞を表す接尾辞という概念については日本語でも次のような特徴があることからその存在は推察できるでしょう.
したがって問題は weg です. これは語源からの視点, そしてある意味物理・数学的に考えれば move との対応が見えます. いくつかのポイントがあるので順に見ていきます.
少なくとも英・独・仏語には g と y の交替現象があります. 例えば英語内部で garden と yard は同じ(ような)意味ですし, フランス語では jardin が対応し, ドイツ語では der Garten が対応します. 英・独対応を見ると d と t の交替現象も見え, 音に注目すれば「ディー」と「ティー」で, 日本人の感覚からすれば文字のレベルで似ていることがわかりますし, 音の類似の重要性も見て取れます. 英・仏対応を見ると g と j の交替現象も見え, これまた音に注目すれば「ジー」と「ジェー」で似ています.
さて g と y の交替に戻りましょう. ここで言えば weg から way (道) が想像できます. ドイツ語では「ヴェーグ」で, 英語では「ウェイ」です. ここでも w に関する濁音かどうかの違いがあるものの, e と a は気分的に「ェイ」で音の対応があります.
音の観点からすると wと v, g と k, c の対応があります. つまり weg から vec・vek が連想できます. ここからさらに vector/vektor にまで話を持っていければ完璧です.
Vector はもちろん数学のベクトルに対応する英語で, vector の語源はラテン語の vehere で「運ぶ」といった意味があります. Wiktionary によればラテン語の vectorは "carrier, transporter" で vehō ("I carry, I transport, I bear") に由来します. ラテン語・イタリア語は主語に応じて動詞の活用の形が全て違います. 主語を省略しても意味が通じることから, 日本語のように主語が省略する方が多いようで, vehō だけで I carry です.
他の英単語からすると vehicle などとも関係があります. そして etymonline を見ると from PIE root *wegh- "to go, move, transport in a vehicle" という記述があります. ここで PIE は Proto-Indo-European の略で, *wegh- は印欧祖語という仮想的な言語の語根という意味です. つまり weg (wegh) という綴りに vehere, vector などと同じ感覚が籠められています. 漢字でさんずいが水に関わる概念を表すのと同じ気分です. ドイツ語の bewegen と英語の move が対応するのは weg に込められた意味によります.
言い始めるときりがありません. 例えばドイツの自動車メーカーでフォルクスワーゲン (Volkswagen) があります. この Wagen は車の意味で, wag が上でコメントした「運ぶモノ」の意味です. 英語でも wagon が車を指すわけでそれと同じ気分の動詞が bewegen なのです.
他にもベルトコンベアのコンベアは conveyer で動詞 convey から来ています. この convey の vey に y と g の交替原則を使うとやはり veg で, 音の類似から weg または vec/vek をイメージすれば「運ぶモノ」です. こうして weg が描く世界が見えてきます.
形容詞 bewegt は動詞 bewegen に由来します. 詳しくは bewegen を参照してください.
詳しくは bewegen を参照してください.
これは Bewegung + Zustand と分解できます.
これは be-+ziehen と分解できます. 英語の tie up と比べるといいでしょう. 特に ziehen は印欧祖語の *dewk- (to pull, lead) に由来します.
これは beziehen + -ung と分解できます.
前置詞まとめ参照.
Wiktionary によると 中高ドイツ語blīben, belīben ("to remain in the same position, pause, blin"), 古高ドイツ語の bilīban ("to remain"), ゲルマン祖語の *bilībaną ("to remain"), 印欧祖語の *lip- ("to stick, glue") に由来し, オランダ語の blijven ("to remain"), 英語の belive ("to remain, stay") と同根です.