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英語

ガイド

概要

Homeで紹介した「理系のためのリベラルアーツ・総合語学」の視点から語学コンテンツを展開します. 特に英語は基軸言語として重視しています.

テクニカルイングリッシュも収録予定です. 当面は研究テーマとして会員制サイトでの展開になるかもしれません.

辞書

お勧め学習コンテンツ

  • NHKワールド
    • Easy Japanese
      • これを裏返しで英語学習に使うとよい.
      • 一般に外国人向け日本語教材を使うと発想の転換になって面白い.
      • むしろ英語を勉強するというよりも日本語を教えるという発想がよい.

単語の覚え方概要

はじめに

これはアインシュタインの原論文を多言語で読もうの会で検討中のコンテンツ・講座に対する単語・熟語編の内容です. 詳しくは論理英語ボキャビル編にまとめています. 必要に応じて確認してください. ここでは簡単に概要をまとめます.

概要

代表的なのは次の 3 つです.

  • とにかく数をこなす方法: ふつうの単語帳.
  • 文脈の中で覚える方法: 速読英単語系.
  • イメージと結びつけて覚える方法.

後者に関しては例えば次の本・シリーズが有名でお勧めです.

ときどき改訂されるので必要に応じて最新版を買ってください. 熟語編や中学生編などもありますし, 大学生・社会人を対象にした『速読速聴英単語』シリーズもあります. こちらははじめからCDもついている点がお勧めポイントです.

この本 (単語帳) 自体に取り組み方が書いてあるので, 詳しくはそちらを見てみてください. 大まかに説明しておくと, 文章を読み, その文脈の中で意味を推測することを通して意味を理解していく手法です.

両方一長一短あります. メリット・デメリットを紹介するので, 両方やってみて, やりやすい方でやってみてください. 基本的にお互いのメリットとデメリットが反対になっていると思ってください.

文脈の中で覚える方法

ふつうの単語集スタイルは想像しやすいと思うので, あえてこちらを先に説明します. 速読英単語にも書いてあるので, そちらを見てもらってもいいでしょう.

いくつか大事なことはあります. ここで一番強調したいのは, \coloredtextbf{文脈の中で単語を覚える}ことです. 文脈を無視して単語だけ覚えるのは, 単純にやりにくいのです: 特に大人になればなるほど厳しくなります. そこで文脈に埋め込んで意味を推測しつつ覚えていく方法が出てきます.

例えば次の文章を見てみましょう: 実際の相対性理論の論文の英訳から取っています.

  • The same laws of electrodynamics and optics will be valid for all frames of reference for which the equations of mechanics hold good.

例えば最初の law を見てみましょう. ふつうに辞書を見ると法や法律と出てきます. これは物理の文章で出てくる law なので実際には「物理法則」という訳語をあてるのが適切です: ただやはり「法・法律」という系統の意味であることは間違いありません. そして少なくとも理工系の人間なら, ふつうに law を「法」と覚えるよりも, law を physical law 「物理法則」と覚える方が楽でしょう. 何より「物理法則」という方が格好よく, くり返し使いたくなる言葉でもあります. 記憶に定着させるにはくり返しが大事で, そのくり返しが自動でできるのもいいことです.

ここで 1 つ大事なことを言いました: 実際に相対性理論の論文を読みながら単語を覚えていくのは, 1 つ本当にお勧めの方法です. 興味がある内容をもとにしているので, 長続きさせやすいこと, ふつうは億劫な復習も遥かにやりやすいでしょう. それこそが相対性理論で英語を学ぶというこの講座の趣旨でもあります.

ちなみに先程お勧めした速読英単語, これは別売の CD もあります. ただ, かなり高いので, 受験目的ではないものの, 速読速聴・英単語を買ってみることも提案しておきます. これは私が早稲田にいた頃, 英語を徹底的にやるクラスで使われていたほどで, こちらも定評のあるコンテンツであることはお伝えしておきます.

最近の試験ではある程度の長文読解問題が増えてきています. 文章を読むのが苦では本当にきつく, ある程度の長さのまとまりを持った文章を読む訓練が必要です. 自然とそうした訓練もできる点がこのスタイルのいいところです.

さて, このスタイルのデメリットもお伝えしておきましょう. それは単語を覚えるのにいちいち文章を読まなければいけないことです: そういうスタイルでの記憶定着を意図しているからです. 速読英単語にもふつうの単語帳ページもありますし, それを使ってもいいとはいえ, この本の使い方として標準的ではありません.

ふつうの単語集

たぶんあなたが想像するふつうの単語帳です. 単語が並んでいてそれに対して意味が並んでいます.

これのメリットは余計なことが書かれていないので, とにかく必要なことをどんどん覚えていくことができます. 単語集それ自体をチェックリストとして使って, 短期間で一気で量を叩き込む目的でふつうの単語集を進める人もいます. ちなみに 2 週間で 10 週くらいして, 英語の基礎体力をつけるために一気に必要な単語を覚え切らせてしまうという教育スタイルの人もいるほどです. このとき, 1 単語につき 1 つの意味を覚えることに集中します. 1 つのキーになる意味をおさえておけば, 他の意味はそれこそ文脈で調整できるからです.

私は中高レベルの数学の勉強でも強調しているのですが, 大抵の人は暗記を本当に疎かにしていて, 基礎知識の暗記をしっかりしているだけでも取れる点数が大きく変わります. 上の教育スタイルの人いわく, 英単語を覚えさせただけで (2018 年当時) センター試験模試でそれまで 70 点しか取れていなかった人が 150 点取れるようになったという話もあるようです. こういう短期集中での猛烈な暗記をこなしたいときにはお勧めの方法です.

デメリットは速読英単語スタイルの逆です. ふつうは単語単独で出てくることはほとんどなく, 文脈がある文章の中で出てきます. そうした文脈が切られたところで覚えなければいけないので, 覚えるのがかなり苦痛です. 昔ならいざ知らず, いまの私にはもうできない方法です. 単語の基礎知識がなく, とにかく量を覚えなければはじまらない状態, 特に中学生はこのスタイルで大量に覚えることからはじめるのも一手だとは言っておきましょう.

ちなみに記憶を定着させるためにはメンテナンスが必要です. ふつうの単語集を使い続けるのも一手ですが, 速読英単語スタイルで文章を読みながらメンテナンスするのも一手です. 文章を読むには文法も理解している必要があり, 文法チェックもしながら単語定着もはかれます.

イメージ化法

この方法を教えているコンテンツはありますが, この方針に沿って作られた本格的な単語集を見たことがなく, なかなか適切なコンテンツをお勧めできません.

勉強法に関してはぜひ次の本を買って読んでみてください.

単語を覚えるときにその画像・映像的なイメージを重要視するというスタイルです. 深く定着させるにはベストの方法です. 漢字を題材にして説明している部分もあり, やり方自体はイメージしやすいでしょう. ただただ, この方針に沿った単語集が現状ないことが大きな問題です.

ちなみにこの講座ではある意味でこのスタイルの記憶法を展開します. イメージ対象が画像・映像ではなく, 数学・物理なのです. 既に心の中にある数学や物理のイメージと重ね合わせる形で単語を覚えていこう, 好きなことと結びつければ簡単に覚えられる, そういうスタイルだからです.

入力: Emacsでの古英語

  • latin-1-postfixまたはlatin-1-prefixdescribe-input-methodして調べよう.

他言語との関係

英語の現在形とドイツ語の現在形

TODO 英語の現在形と改めて調べる.

「しっかり身につくドイツ語トレーニングブック」P.23 には次のような注意があります.

ドイツ語は英語に比べて現在形の守備範囲が広いのが特徴です. 英語では現在形は「真理・習慣・状態」を表し, 現在行われている動作は現在進行形を用いるのが普通です. これに対してドイツ語は, 「英語の現在形使用範囲」+「現在進行形の使用範囲」+「未来に関する叙述」と, かなり広い範囲で現在形が用いられます. 未来に関しては未来形という形があるのですが, 明日のことを話したり, 来月の予定を述べる場合には, 「明日」とか「来月」といった語句と共に現在形を使うのが普通です. 「します」も「(いま) しています」も「(将来) します」も, 同じ動詞の形「現在形」を使うということです.

文法

ガイド

Homeで紹介した「理系のためのリベラルアーツ・総合語学」の視点から語学コンテンツを展開します.

おことわり

現状では特に「アインシュタインの原論文を多言語で読もうの会」の趣旨に則ったコンテンツをまとめています.

この講座での文法の役割

この講座は理系のための語学・リベラルアーツというスタンスが基礎にあります. 物理・数学になぞらえると, ガリレイの「自然という書物は数学の言語で書かれている」という有名な言葉があるように, 言語・文章という自然を, 文法という人間が見出した法則で読み解くというイメージで, 数学・物理学習にも活きる形で構成するのが目的です.

物理に対する数学のように, 文章に対する文法は人類の知見がフルに叩き込まれた最も重要な道具というスタンスを取ります. そして中学・高校で勉強する文法はほぼそのままの形で理系向け語学・文章読解に使えます. 世の中にはすでにいろいろなレベルに合わせた文法の本があり, 学校で買った参考書をきちんと勉強してもらえればそれで十分です. ここでは同じようなコンテンツを作るのに労力を割くよりも, それらを下地にしてより深く文法を勉強し理解するための内容を議論していきます.

大事な参考文献の紹介

中高生には少し難しいと思いますがひとつ大事な視点を提供してくれる次の本を勧めておきます.

もとが大学生向けの講義資料なので, 数学をある程度知っている前提がありつつ, 基本的な文法を一度勉強した上で一定の語彙を持っている必要があります. しかし豊富な数学の例文があり, 数学で使う文法に絞って解説されているため, 特に力を入れて学習するべき項目がわかります. 数学で必要な文法と物理で必要な文法には重なりも多く, もしあなたが物理にしか興味がないとしても参考になるはずです.

この本からひとつ面白い説明を抜き出しておきます. P.20 からの引用です.

C) の場合を日常の文と比べてみよう. 例えば犬好きの人が "A dog is a friendly animal" といった場合, 現実には例外があって吠えかかる犬もいる. しかし, 数学の文の場合は例外なしに成り立つと解釈する.

当たり前と言えば当たり前ですが, 数学で使う英語と日常で使う英語に微妙な食い違いがあるのも間違いありません. 他に日常の英語・口語英語・会話の英語ではあまり使わないとされる表現, 文章の英語だからといって説明がなおざりにされる表現がまさに使われるのが数学の文章英語であることもよくあります. そうした「実用的な」視点から数学の英語を解説してくれている本です.

他には「英作文は英借文」とも言われていて暗記も勉強する上で大事な要素です. しかしふつうの例文暗記では飽きてしまうことも多いでしょう. そんなとき, 数学の例文暗記という形で対応するのも一手です. そしてそうした例文がたくさん載っています. そういう使い方をするのもお勧めです.

プログラミングと文法

この講座は理系のための語学・リベラルアーツというスタンスが基礎にあり, 理工系科目として基礎に据えているのは数学・物理・プログラミングです. 特にプログラミングの側面から文法を捉えてみましょう. 実際にいろいろな問題があるからです. 私の文法に対する感覚はよくも悪くもプログラミング学習・実践による部分が大きくあります.

まずプログラミング言語からすると文法はある種の絶対性があります. 人間相手に自然言語でコミュニケーションするときは文法的に正しく話さなくても相手に通じます. しかしプログラミング言語で機械とコミュニケーションするときは, 文法的に正しくないと全く相手に通じません. 大文字・小文字を間違えたり 1 文字スペルミスしただけで「何を言っているかわからない」と突き返されます. 本当に何ひとつ意思が通じなくなるので, 文法の意義を学ぶには英語を勉強するよりもかえってプログラミング言語という人工言語を勉強した方が早いくらいです.

一方でプログラミング言語のもうひとつの問題は自然言語より遥かに短い期間で文法が変わりうることです. プログラミング言語には明確なバージョンがあります. あるバージョンではこう書かなければならない一方, 別のバージョンでは違うように書かなければならない, そんな事態がよく起こります. 後方互換性の問題と呼ばれます.

文法学習という観点からは後方互換性も重要です. バージョンごとに絶対性 (文法にしたがわないと本当に話が通じない) がある一方, バージョンごとにそのルールそれ自体が変わるのです. もちろんある言語を固定すればその言語内でルールが根源的に大きく変わることはそうありません. しかし, 微妙な違いであったとしても, そのルールは絶対的で強制されるため, 影響範囲・被害が甚大になることもよくあるのです. 自然言語のようにゆるく漸進的に変わっていくとは限りません. 必ずしも両立しない自然言語に対する文法感覚と, 人工言語であるプログラミング言語に対する文法感覚を両方育てることこそが, この講座でのリベラルアーツのひとつの要点とさえ言えるかもしれません.

ちなみにバージョン変更で根源的に文法ルールが変わることはありえます. 例えば Egison と呼ばれる言語ははじめ Lisp 型の括弧による構文の言語だったのですが, あるバージョンからは Haskell 型の構文に変わっています.

文法分析の注意

人間が間違って理解・適用しない限り, 自然は自然法則にしたがって動くと理解するのが物理です. 「人間が間違って理解・適用しない限り」例外はないと仮定しています. うるさいことを言えばきりがありませんが, ここではこの仮定を全面的に受け入れましょう.

例えば「飛び出すな 車は急に止まれない」というとき, ニュートンの運動方程式が成り立つ範囲の古典力学が支配する世界にいる限り, 急に止まれる車は本当にありません. ここで「適用範囲を間違えない限り」という注意が決定的に大事です.

文法はお行儀よく書かれた文章を読むときに役に立つ概念です. 極端に言えばそれ以外の場合に使える保証はありません. 人は常に文法通りに言葉を紡ぐわけではないのです.

文法は何とかして言語の中にルールを見出したいという人の心の結晶で, もちろんできる限り例外事項を補足しようという動きもあります. しかし実際の発話ではいくらでも無茶ができます. 例えば外国に行ったときに片言の単語だけで何かを話して伝えようとしたとき, 「お前の言葉は文法的におかしいので何も意味がわからない」と言われても困るでしょう. 言語はコミュニケーションを円滑にするための道具にすぎず, その目的の方が重視されるときに「文法的におかしい」と言われても「おかしいのはお前の方だ」としか言い様がありません.

ときどき文法を神聖不可侵の金科玉条のように扱う人がいます. 私達は英文をよりよく理解するため, それが役に立つ場面で文法をうまく使おうとしているだけであり, 具体的な文を文法で裁判したいわけではありません.

文法は時代によっても変わります. 学校でも勉強するように, 日本でも平安時代の貴族による日本語文法と現代文法は必ずしも一致しません. そもそも字面が同じでも単語の意味さえ一致しないことがあります. 言葉は生き物であり, 変化・成長します. 本来, 杓子定規に文法が適用できる対象ではありません. それでもできる限りのルールを見出してみたいという特定の人々の欲求から生まれたのが文法理論です. 現実の言葉が先, 文法が後です. それを間違えてはいけません.

一方, 文法的に整った文は物事を伝えやすくなるときがあります. 特に難しいこと・面倒なことを伝えるときにはできる限り文法的に整った文を書くモチベーションが出ます. その極致が論文をはじめとした学術的な文献です. 特に論文に出てくる文章は内容がとにかく難しいですし, 微妙な表現の違いで意味やニュアンスが決定的に変わる文章も出てきます. だから文法面で非常に繊細な注意を払って読み書きする必要があります. 逆に言えば文法がこれほど使える場面はありません. そこで実際に文法的な正確さが強く担保された文章を読み書きすることで文法を実戦的に勉強しようというのがこの講座の意図・目的です.

臨機応変に取り組む

まず目的をはっきりさせましょう. 私達がしたいのは次の 2 点です.

  • 文章のスタイルで書かれた相手の主張を素早く的確に理解したい.
  • 自分の主張を文章で的確に表現したい.

この 2 点を効率よく効果的に実現するために文法を使います.

実際の文章読解で各文を文法的に考えるとき, 大事なことは上の 2 点を達成することです. 具体的に言えば文法的にきちんと考えるときでさえその考え方は 1 通りではありません. 内容に関する解釈の幅があるように, 文法的に見てもその文の文法事項の解釈にも幅があるのです.

もっと言えばあなたが中学・高校で勉強した文法だけが全てではありません. 中学・高校の文法は言語学的にはもっと細かく分類されているかもしれませんし, 逆に実は同じものだとして複数の概念が統合されて理解されるようになっているかもしれません. 日本語の古文と現代文を見てもわかるように, ゆっくりではあっても文法は少しずつ変わっていきます. 現在の物理学の理解では, 物理的な自然法則は過去現在未来, 全時空で同じ物理法則が成り立つとされていますが, 言語の法則である文法はそうではないのです.

この講座では次の 2 点を意識しながら文法を活用します.

  • よりよい文法理解を目指す.
  • ひとつの文を文法的にいろいろな視点から眺めて英語に対する感覚を磨く.

この意味は読解編を読み進めながら体得してください.

原論文へのリンク

出てくる文法事項の例については学校の教科書・参考書を見てもらってもいいですし, 単語編で紹介した原論文を眺めて確認してもいいでしょう. 改めて論文へのリンクを貼っておきます.

出てくる文法事項メモ
  • (en.0) 前置詞, 動名詞
  • (en.1) 受動態, 分詞構文, 関係代名詞, 否定文, to 不定詞
  • (en.2) 命令形
  • (en.3) 現在形, 関係代名詞, 無生物主語
  • (en.4) 条件節, there is 構文, 分詞構文, 関係代名詞 (where), 受動態
  • (en.5) 条件節, 現在形, no --- 構文.
  • (en.6) 関係代名詞の非制限用法, there is 構文, 分詞構文, same --- as
  • (en.7) to 不定詞, 関係代名詞, 名詞節 (that 節)
  • (en.8) 名詞節 (that 節), as の副詞節, 受動態, 現在完了形, 未来形 (will), 前置詞が前に来る関係代名詞
  • (en.22) 仮主語, 分詞構文
  • (en.26) 比較級の強調
  • (en.27) 関係代名詞
  • (en.28) there is 構文, it for to 構文
  • (en.29) it to 構文
  • (en.35) 分詞構文

物理・数学特有のテーマ

文頭に直接式や記号を置かない

必ずしも厳守されてはいません. しかし読みやすさの観点からは守るべきルールです.

例文を挙げます.

  • (x) $f$ is said to be continuous if ....
  • (o) A function $f$ is said to be continuous if ....

2番目の文にあるように A function などをつけましょう.

文型

五文型: 文型それ自体が意味を持つ

次に説明するように, 各文型はそれ自体が意味を持っています. うるさく言えば文型の分類自体も諸説あるようですし, 何がどの文型に属するのか, 完全分類できるかも明らかではありません. ここではあくまで英文理解の役に立てることを目的に, 金科玉条にはせずに進めましょう.

大西泰斗氏は各文型に次のような名前をつけています.

  • S+V $\to$ 自動型
  • S+V+C $\to$ 説明型
  • S+V+O $\to$ 他動型
  • S+V+O+O $\to$ 授与型
  • S+V+O+C $\to$ 目的語説明型

名前をつけるとそれで意味が固定されてしまいがちですし, その名前に引っ張られて利用者が柔軟性を失ってしまうこともあります. 適切な命名が大事な理由でもあります. 上の命名はひとつの適切な入口を与えてくれはするので, まずはこれで大まかに特徴を掴むのもいいでしょう.

五文型: なぜ文型が意味を持つのか?

日本語は述語が最後に来る以外に語順のルールや文型がほとんどなく, 文章の型が意味を持つ感覚を持つのが難しいかもしれません. そこでまずは日本語から見直してみましょう.

日本語が語順を気にしなくていいのは, いわゆる「てにをは」のような助詞があるからです. 助詞が各語の役割を説明してくれるため, 語の配置を気にする必要性が低いのです.

逆に言えば英語で語順が大事になるのは日本語の助詞のような文法要素がないからです. 助詞の代わりの文法要素が語順であり語の配置の仕方なのです. 例えば次の 2 文を比べてみましょう.

  • The cat licked the clean saucer.
  • The cat licked the saucer clean.

前者は第三文型SVOで, 後者は第五文型 SVOC です. それぞれ次のように訳せます.

  • 猫は綺麗な皿をなめた.
  • 猫は皿をなめて綺麗にした.

この通り意味が全く違います. 意味の違いは語順・文型によって各単語の文法上の役割が変えられているからです. だから語順に注意するのがとても大事です. 特にその語順・配置の基本パターンを列挙したのが 5 つの文型です.

もちろんこれだけで全ての英文を理解できるようになるわけではありません. しかし文型を理解することで多くの文の骨格を理解できるようになり, 1 文 1 文の理解を素早く深く理解しやすくなります.

実際の文章では多くの修飾語句・要素がありますし, 倒置や省略も出てきて複雑です. 文法編では基本的なルールを紹介し, 読解編で実際に相対性理論の複雑な構文を読み解くために文型の議論, 文法が非常に役立つことを見ていきます.

最後に少し補足します. 実はラテン語は語順がかなり自由に取れます. なぜ語順が自由になるかというと複雑な格変化があるからです. ラテン語には格と呼ばれる概念があって種類が 7 つあり, 名詞・代名詞・形容詞が格に合わせて形を変えます. いわば格という概念が日本語の助詞の役割を果たすため, 語順を自由にしても解釈の問題が起きないのです.

五文型: 各文型が持つ意味

第一文型 SV

第一文型 SV は「S が存在する」という意味を持っています. 第一文型を取れる動詞 V は自動詞です. 他の文法上の要素の支えなしに自分だけで意味が成り立つ動詞が自動詞で, この事情を受けて第一文型を自動型と呼ぶ人もいます.

例文としては次の 2 文を取り上げましょう.

  • I jog.
    • 私はジョギングする.
  • A body moves.
    • 物体が運動する.

英語の現在形の意味の問題もあるので微妙なところですが, 第一文は「自分の存在のありようがジョギングしている状態だ」という意味で, 第二文は「物体の存在のありようが運動している状態だ」という意味です.

もう少し複雑な例を見てみましょう. 特殊相対性理論の論文から例を取ります.

  • Maxwell's electrodynamics leads to asymmetries

これは Maxwell's electrodynamics の存在の様子が to asymmetries で, 存在の様子を特に leads で指示しています. 特に to A は型として「A に向かう」という意味を持ち, 「存在の様子として A に向かう = 導く」という訳が出てきます.

また存在を表す特殊な構文として there is/are 構文があります. "There is a pen." のような形で使います. これはふつう there VS で主語と動詞が倒置されているとみなします. この there is/are 構文でも存在のあり方を強調するために be 動詞から他の適切な動詞に変えることがあります. 例えば数学では存在性を強く主張するために there is をわざわざ there exist と書くことがよくあります. むしろ exist の方を良く見かけるほどです. これも there appears something のように appear が使えます.

最後に補足しておきます. 一般に there is/are 構文は倒置構文で動詞の次の主語が来るとされていますが, 実は文法上 there を主語とみなさなければいけない場合はあります. これは第一文型というよりも there is/are 構文の問題であり, ここでは深入りしません. 文法的に文を調べる上で大事なことはあるので, あとで少し補足します.

第二文型 SVC

第二文型はSVCで, この型は次のふたつの意味を持ちます.

  • S は C の特性を持つ.
  • S と C は等しい.

大雑把に「S = C」とまとめてもいいでしょう.

  • I am a teacher.
  • He is my brother.

これらはまさに be 動詞が等号だとみなせる例です. もちろん第一文の I は先生であるだけではなく, 誰かの親だったり, 生徒だったり, 娘だったりするかもしれません. こう思うと単純な等号ではなく包含を表すような「特性を持つ」というニュアンスが出てきます.

補語が形容詞でも同じです. 次のような文を考えてみましょう.

  • She is smart.
  • He is nervous.

前者はまさに she = smart ですし, 後者も he = nervous です. うるさいことを言えば, もちろんこれも「そういう側面がある」だけで完全な等号ではありません.

他には動詞 become も第二文型を作れます. Be 動詞ではない以上, 「S はこれから C になる (C と等しくなろうとする)」といった意味に変わりますが, 等号を基礎にした意味を持つことは同じです.

もう一つ例を挙げます.

  • Asymmetries do not appear to be inherent in the phenomena.

動詞 appear は第一文型を導くこともあれば, 第二文型を導くこともあります. ここでは第二文型で補語は to 不定詞とみなした方が自然です. これは asymmetries が (to be) inherent in the phenomena に等しいと言っていて, 特に存在の様子を断定するのではなく「---なように見える」と訳せば動詞 appear の意味を持たせられます.

第三文型 SVO

第三文型SVOは型が次のような意味を持っています.

  • S が V を通して O に影響を与える.

むしろ第 1, 2, 4, 5 文型以外の意味を全て担うとイメージした方が適切かもしれません. この文型は英語表現の格で, 第三文型を使うと英語らしい表現がたくさん作れますし, 英語表現の面白さを実感できる文型でもあります. 日本人が第二文型で書きがちな文を第三文型で書くと英語らしくなりますし, 表現が豊かになります. 例えば次の文を見て比較するといいでしょう.

  • It's easy!
    • I can do it!
    • I have no problem.
  • This book is good for students.
    • I recommend this book to students.
    • This book helps students.
    • Students should read this book.
    • This book grows students.
  • My favorite food is sushi.
    • I like sushi.
    • I love sushi.
  • There is an ATM in the hotel.
    • The hotel has an ATM.
  • My job is an English teacher.
    • I teach English.
  • I'm busy.
    • I have many things to do.
    • I have no time.

一般に第三文型にすると意味が明確になります. 場合によっては文が短くなって意味が取りやすくなることもあります.

主語や目的後を自由に変えられるようになることで, 話の主体がどこにあるのか明示しやすくなる利点もあります. 例えば This book is good for students. では, 私が勧めることに主眼があるのか (私のお勧めが何か聞かれている), 本の良し悪しが問題なのか (この本がお勧めなのか聞かれている), 生徒が主体にあるのか (教師にとっていいのか生徒にとっていいのか) などいくつかの論点があり, それに応じて主語・目的語を柔軟に切り替えるべきときがあるからです.

この講座は読解中心なので英作文は強調して勉強しませんが, 英作文について強いていうならいろいろなことを第三文型で表現するようにしてみましょう. 英語の表現の幅があがります.

第四文型 SVOO

ふたつの目的語を区別するために第四文型は SV O1 O2 と書くこともあります. こう書くと第四文型は次のような意味を持ちます.

  • 01 に 02 を与える.

「与える」というよりも「奪う」というニュアンスを持つこともありますが, 数学的に捉えてプラスを与えるかマイナスを与えるかと思えば「与える」で統一できます. いくつか例を見てみましょう.

  • I'll show you some pictures. (私はあなたに写真を見せるつもりです.)
  • My mother bought me a new bike. (母は私に新しい自転車を買いました.)
  • My girlfriend cooked me a nice meal. (彼女は私においしい料理を作ってくれました.)

「奪う」系の例も紹介します.

  • This big mistake may lose you your job. (この大きな失敗であなたは仕事を失うかもしれない.)
  • Computers save us a lot of time and trouble. (コンピューターのおかげで多くの時間と手間が省ける.)

前者の文は次のように第三文型で書いた方がシンプルではあります.

  • Computers save our time and trouble.

ここで a lot of を省略しています. この省略で意味が変わるかどうかは何が主張のメインかによります. もし「たくさん」であることを強調したい場合は省略すると意味が変わります. しかし時間と手間が省けることに重きがあって量にはそれほど関心がない場合, この省略で意味は大きく変わりません.

TOOD 後者の文, 第三文型ですっきり言えない?

後者に関してはいろいろな書き換え方があります. 第四文型を使うと形式的には短く表現できる一方で第四文型は扱いにくい面もあります. 例えばある動詞が第四文型を取れるのかどうかという文法上の問題があるからです. そう思うと次のような書き換えがあります.

  • I may be fired because I make a big mistake in my work.
第五文型 SVOC

第五文型は他よりも複雑な構造を持っています. 特に後半の OC はよく O = C と説明されることもありますが, これだと少し不都合なこともあります. 次のように整理すると SVOC が持つ意味を統一的に考えられます.

  • OC は本質的に文の構造を持った形が来る.
    • 特に第二文型か第三文型が来る.
  • 特に OC の O とは必ずしも一致しない存在として S があり, S は V の視点で OC が指す内容を捉えている.
    • OC の意味を S が V の視点で変えるとも言える.

詳しく見ていきます.

  • I find this book difficult, but he finds it easy.
    • 私はこの本は難しいと思うが, 彼は簡単だと思っている.
  • I make him read the book.
    • 私は彼に本を読ませる.

前者の OC は第二文型のイメージです. そして O = C というわけではなく, 「私」から見ると本は難しく見える一方で「彼」から見ると本は簡単です. これが「S は V の視点で OC を捉える」という意味で, O と C の関係が S によって変わっています. 第二文型での単独の文 this book is difficult. は客観的な意味を持つ一方で, 第五文型の OC におさまると主観的な意味に変わると言ってもいいでしょう.

後者の OC は第三文型で, 動詞は使役動詞です. そもそも等号を意味する第二文型ではありませんが強いて等号で説明するなら, 「彼」が主体的に本を読むのではなく, 「私」が読ませることで強制的に O=C の状態に持っていくとみなせます. これも S によって O と C の関係が変えられています.

このように第五文型は OC の関係性と SV の関係性のふたつを含む複雑な構造になっています.

TODO 前者の例は I find that this book is difficult. とどういうニュアンスの違いがあるか?

SVOとSVOOの書き換え

中学・高校でSVOと SVOO は言い換え・書き換えできると勉強したはずです. 表面的には書き換えできますが, 違う文には違う意味, もっと言えば違うニュアンスになることがあります. 日本語でも「相手の感情を傷付けないように言い方を考えよう」ということがあるのと同じです. ここではその問題を考えてみましょう.

よくある次の 2 文を考えます.

  • (SVO) Mary gave a present to Bob
  • (SVOO) Mary gave Bob a present.

どちらも大雑把には「メアリーはボブにプレゼントをあげた」と訳します. 英語の語感としてどうもこの 2 文は違うようです. その感覚が何に由来するのはを考えるのも言語学の役目です. 言語学として多くの議論があるそうで, 専門ではない私はその全てを追い切れていません. ここでは他の文章読解にも役立つ形でひとつの見方を紹介します.

結論から言うと上の 2 文は「ボブがプレゼントを受け取ったかどうか」にニュアンスの違いがあります. これを前置詞 to の有無という視点から見てみましょう. SVO の文には SVOO にはない前置詞 to があります. ここで前置詞 to は方向性を指し示していることに注意します. 「I go to school.」は「私は学校へ行く」という日本語にするのが普通ですが, to を杓子定規に理解すると「私は学校の方に向かっていく」とも受け取れます.

第四文型では明確にボブにプレゼントを渡している一方, 第三文型ではプレゼントを渡そうとしただけでボブが受け取ったかまではわかりません. 渡そうとしたが実は拒絶されたという結末もありえます.

日本人の感覚からすると「to が付くか付かないか程度でそんなことがあるのか?」とも思います. しかし日本語でも「私はそうします」というか「私がそうします」で微妙なニュアンスの違いがあるように, この書き換えでそうした微妙なニュアンスの違いは出るようなのです. もっと言えば to はそのくらい微妙な塩梅を表現できる装置です. こうした to のはたらきについては他のところでもいろいろな形で説明します.

文型を柔軟に捉える

イントロダクションで大事なことは文章の内容を正確に理解することであり, 文法はそのための道具でしかないので金科玉条として杓子定規に考えては逆にその力を失ってしまうと書きました. 文型理解でも同じです. どう考えるとその文を的確に理解できるかが大事なのです.

例えば形式的に見れば第一文型であっても第二文型として捉える方が適切な場合もあるのです. 論文の英訳第一文でまさにそうした例が出ています. 実際に原論文を確認してみてください. 読解編を読んでもらえればそこでも解説しています. もちろんいろいろなところで出てくる例です.

文型を柔軟に捉える: be in motion

特殊相対性理論の論文で次の文があります.

  • (en.3) either the one or the other of these bodies is in motion.

この be in motion を be moving と思って問題ないか考えてみましょう.

まずここでの move は自動詞なので, 現在進行形にしても S+V の第一文型と捉えて問題ありません. しかし一般論として現在進行形は S+V+C の第二文型に分類されることがあります. 例えば大西泰斗氏の著書では, 存在を意味するタイプの文を除いて be 動詞が構成する文は S+V+C の「説明型」 (主語の状態を C で説明する文) と書かれています. つまり be moving は「動いている (moving) 状態である」ことを説明している内容です. そう考えると中学でよくある第三文型と第四文型の書き換えのように, 微妙にニュアンスが変わることはなく be in motion と同じ意味と考えていいでしょう.

一方の in motion については, 例えば江川泰一郎の「英文法解説」の「前置詞 + 抽象名詞」の項に「英語らしい表現で, 文語調」という説明があります. この手の表現は論文のような硬い英語ではよくあり, of importance = important などと同じです.

文型を柔軟に捉える: 受動態の文型は考えない

受動態の文型は考えない (無理にあてはめない) という話です. よく英語には 5 つの文型があると言われます. この講座でもそれを解説していますし, 読解編でもフル活用しています.

しかし明らかにそれでは全てを尽くせないこともわかっていて, その筆頭が受身です. 5 文型で動詞はSVOのように抽象的に V で表しています. しかし受動態はあくまで be 動詞 + 過去分詞の形である必要があります. V 一文字の抽象化から漏れているのです.

はっきり言えば 5 文型は能動態の文を分類するための道具で, 受動態の分類には使えない・使いづらいのです. 使いづらい概念を無理に使う必要はありません.

文型を柔軟に捉える: there is構文の主語は何?

まず次の例文を考えましょう.

  • There is a problem.

中学や高校ではこの文の主語は a problem と勉強したのではないかと思います. 実はこれはそれ程簡単な問題ではありません. まずおさえておいてほしいことから書いておきます.

  • 文法的に文を解析するとき形式的に there を主語としておくと便利で早い.

実際問題, 相対性理論の論文の英語を見るとわかるように, 非常に複雑な構文の文章が頻発します. そういう場合, 最優先事項は主語と述語の数と対応を調べることです. そのとき there を主語とみなしてしまうと便利なことは多いのです.

さて, 次に there is/are 構文の主語についてもう少し考えてみましょう. ここでキーになるのは意味上の主語・文法上の主語という概念です. 上の例文では「意味上の主語」は a problem で間違いありません. しかし文法上の主語が何かというと there とみなすべきだ, という視点があるのです. これは疑問文を作るときに大事な視点です. 実際, 上の文の疑問文は次のように書きます.

  • Is there a problem?

これと "You are a student." という文の疑問文と比較してみましょう.

  • Are you a student?

疑問文にするとき主語と述語をの順番をひっくり返すと習います. その視点からすると, 上の文では there と is の順序を変えているわけで, 文法上は there を主語とみなしていると見るべきだ, そういう視点があるのです.

はじめに書いた通り, 文法を杓子定規に捉える必要はありません. 柔軟に捉えて活用してください.

冠詞

見分け方・使い方の概要

  • 原則として単数の可算名詞には冠詞がつく.
  • 名前のついている定理・命題・公式は一通りに決まるので the.
  • 初出か既出か?
    • 既出: the.
    • 初出: 前後の文脈・常識から読者にとって一通りに決まるか?
      • Yes: the.
      • No: 単数なら a/an, 複数なら冠詞なし.

実は同じ名前の定理 (同じ人名がついた定理) もあります. 基本的には文脈に応じて決まるという扱いでいいでしょう. もちろん同じ分野, それもごく近いところで同じ人がいくつかの命題を証明していることはあります. そういう場合は第何番目の定理などと呼ぶ, 定理番号を振ってそれで区別する, 「フェルマーの小定理・大定理, ピカールの小定理・大定理」のように呼び分けるなど, いくつかの区別のしかたがあります.

冠詞と同時には名詞につかない語

次のような単語があります. 大まかに頭に入れておいてください.

  • every, each, any, some, no, another, either, neither, both, this, that, these, those, our, its, their, Cauchy's など代名詞・名詞の所有格.

不定冠詞 a の使い方: any の意味

特に理工系・数学で重要な使い方に関して説明します.

  • (en.2) Take, for example, the reciprocal electrodynamic action of a magnet and a conductor.

上の例文で a magnet, a conductor とあります. ここの冠詞の a は any のような意味も持っています. 日本語, 特に「数学用語」で言えば「任意の」という言葉があてられます. つまり次のような意味です.

  • 任意の磁石と任意の導体の電気的相互作用を例に挙げよう.

もちろん次のように訳すのがふつうでしょうし, それで全く問題ありません.

  • あるひとつの磁石とあるひとつの導体の間の電気力学的な相互作用を例に挙げよう.

もう少しイメージしやすい例をいくつか挙げておきます.

  • A cube has six surfaces.
  • 立方体は 6 面ある.
  • 任意の立方体は面を 6 つ持つ.

どんな立方体であったとしても立方体である限り定義によって 6 面あります.

  • A cloud is a mass of vapor in the sky.
  • 雲は空中での大量の蒸気の集まりである.

同じくどんな雲であれ雲は定義によって水蒸気の集まりです.

  • An elastic substance returns to its original shape.
  • 弾力性のある物質はもとの形に戻る.

弾力性のある物質は弾性体と呼ばれます. 同じく弾性体はその定義によって弾性限界を超えるまで必ずもとの形に戻ります.

不定冠詞 a の使い方

定冠詞 the の使い方: all の意味, 総称的な用法

The には次のように総称的な用法があります.

  • The electron is a fundamental particle with negative electric charge that is found in atoms.
    • 電子は負の電荷を持った基本粒子であり, 原子の中に見られる.

ここでの the electron は「全ての電子」「電子というものは」という意味で, 形式的には単数ですが総称的に使われています.

無冠詞での複数形名詞の意味

数えられる, 複数個のものについて一般的に話すときに使います. もちろん次のように単純に複数の対象についてコメントする場合にも使います.

  • Ich habe gestern Kinder gesehen.
  • 昨日, 子供たちを見かけた.

これは単純に複数の子供を見かけただけで, 特定の子供達に言及しているわけでもなければ特定したいわけでもありません.

名詞

名詞の単数・複数

英語の可算名詞・不可算名詞の感覚は冠詞の感覚とともに正確な理解のためにとても大事です. 例えばマーク・ピーターセン『日本人の英語』 (岩波新書) を見てみるといいでしょう. 例えば"I ate a chicken."と"I ate chicken"は違うのです. 単数と複数で意味が変わる名詞もあります. 名詞の特性をきちんと理解しなければ文章が正確に理解できません. 日常会話では理解が曖昧でも問題ないことは多いですが, 理工系の文章読解では理解の曖昧さは致命的です.

ここではこの本を読むためのモチベーションを高めてもらうために, いくつかの事例を説明します.

名詞の可算・不可算を考えるとき, 英語を正しく読むためにまずは次の点に気を付けてください.

  • 可算名詞が裸 (=冠詞, this, that, any, 数詞などの指定なし) で出てくることはない.
  • 可算名詞が裸で出てきたら「名詞」でない使われ方をしていると考えるべき.

次の例文を考えましょう.

  • There are vast mountain and highland areas.

ここでは mountain が裸で出てくるので, この mountain は名詞ではなく形容詞として areas を修飾していると読む必要があります.

  • ×山と高地
  • 〇山岳地帯

ここで mountain areas と mountain ぐらいなら誤訳しても大した問題にならないかもしれません. しかし次のような例もあります.

  • There are train and car ferries.
  • ×電車とカーフェリーがあります.
  • 〇鉄道連絡船とカーフェリーがあります.

この誤訳で困るかどうかは状況次第ですが, 根本的に意味が変わってしまうことは間違いありません.

Wikipedia を見ると train ferry で鉄道連絡船という意味があることがわかります. 他にも weblio で train を調べると次のような意味があることはわかります.

  • 3 [集合的に] 供回り,従者,随行員; (崇拝者などの)群れ 《★【用法】 集合体と考える時には単数,構成要素を考える時には複数扱い》.
  • the queen and her train: 女王とその随行者.

他には英英辞典を見てみるのもいいでしょう.

Train と言えば電車だとよく知っていると思いがちですが, こういう基本的な単語はいろいろな意味や用法があり, 取り扱いは要注意なのです. 基本的な単語こそ徹底的に調べましょう.

具体物のs

名詞の中には複数形になると意味が変わる名詞や, 特定の意味で使う場合は必ず複数形で使う名詞があります. 例を挙げましょう.

名詞 authority は権威という抽象的な意味の名詞である一方, 複数形の authorities になると所轄官庁や当局といった意味に変わります.

他には次のような例もあります.

  • air - airs
  • arm - arms
  • book - books
  • color - color
  • custom - customs

反復代名詞

例えば読解編で第 5 文で出てきました. 第 5 文の引用と合わせて例文をふたつ挙げます. 第二の文はジーニアス英和辞典から取りました.

  • (en.5) In the conductor, however, we find an electromotive force, to which in itself there is no corresponding energy, but which gives rise ---assuming equality of relative motion in the two cases discussed--- to electric currents of the same path and intensity as those produced by the electric forces in the former case.
  • The mountains of Greece are less thickly wooded than those of Britain.
    • ギリシアの山は英国の山より木が少ない.

この as those の those は名詞のくり返しを避けるための反復代名詞で, 文法用語で前方照応的と言います. 特に先の文章のような比較表現で後ろに修飾語をつけてよく出てきます. 単数形では that を使います. ちなみに these や this にはこの用法はありません.

theseとthoseの対照

反復代名詞で前方照応的な使い方を紹介しました. 実は those と that には「後方照応」の使い方もあり, これもよく使われます. 代名詞として those who (which), あるいは形容詞として those A who (which) と後ろで説明する使い方です.

この時の those や that は単に後ろに説明が来ることを示す機能語で, 「あの・その」と言った指示的な意味はありません. 伊藤和夫『英文解釈教室』 p191 に面白い例文があります.

  • My father was a broad-shouldered man with big strong hands, a jutting chin, and that high forehead which his children inherited from him.
  • 父は肩幅が広く, 手は大きく, 顎がつきでていた. 額は広く, それは子供たちにも遺伝していた.

Which の前の先行詞のうち high forehead だけに that がついていることから, which の先行詞は high forehead だけと読み取る必要があります. この that には「その」などの指示的な意味はありません.

名詞・冠詞の処理

不定冠詞

何でもいいから一つを意味します.

  • I want a boiled egg.
  • I want this boiled egg.

前者はゆで卵なら何でもいいから, とにかく一つほしいと言っているわけです. 後者で「あれでもそれでもなく, これ」と言っているのと対照的です.

冠詞

this, that を参考にするといいでしょう. つまり具体的に指せるものです.

無冠詞

一つは抽象名詞です.

複数形

複数形は可能性を意味します.

  • heads and tails.

動詞

動詞が見つからない場合

この講座では文法を重視しています. 特に文型を中心に据えて一文一文を詳しく解析しています.

文型を中心にするためには一文一文をきちんと明確にする必要があり, そのためには主語・述語をきちんと見抜く必要があります. これが割と大変なことがあります. その理由のひとつとして英語は品詞がめちゃくちゃなことがあります. つまりある単語を見て, それが名詞なのか, 動詞なのか, 形容詞なのか, 副詞なのかよくわからないのです. ドイツ語では名詞の先頭は大文字で動詞の原形は en で終わります. フランス語でも動詞の原形の語尾は -er, -ir, -re, -oir, -oire のいずれかです. 英語にこのような特徴はありません.

動詞が見つからない場合は次のような基準で見つけるといいでしょう.

  • 他の品詞, 特に名詞が実は動詞として使われていないか?
  • 特殊な活用をする動詞の過去形などを見落としていないか?

良く知っていると思っている単語でも, その語が持つ世界の全てをきちんとわかっていることはほとんどありません. 基本的な単語ほどそれが抱える世界は非常に深く広いのです. ぜひ辞書と友達になってください. 持ち運びも楽ですぐに調べられる電子辞書を使うのもお勧めです.

目的語として that 節を取れる動詞・取れない動詞

物理や数学でよく使われる動詞をいくつかピックアップします. 全てをリストアップすることはできないので, わからない場合は辞書で調べてください.

  • 目的語に that 節を取れる動詞
    • mean, imply, state, find, see, know, show, prove, verify, say, notice, note, conclude, suppose, assume, recall, observe, ensure, deduce
  • 目的語に that 節を取れない動詞
    • discuss, regard, supoort, obtain, have, yield
目的語に that 節を取れない動詞

時制

基本時制: 現在形・過去形・現在完了形

英語は動詞が大事です. 動詞が文の構造を決めるからです. 話を聞くときにも動詞に注意します.

英語の時制ではまず現在形を正しく理解しましょう. 次に日常的によく出てくる過去形. さらに今と過去を合わせて表す現在完了形が大事です.

次のように覚えておくといいでしょう.

  • 現在形: 今日も明日も毎日ずっと.
  • 過去形: 昔はしていたが今はしていない.
  • 現在完了形: 今も昔もずっと.
未来形?

英語に「未来形」という時制はありません. 未来, つまり先のことを言うには助動詞の will や定型表現としての be going to を使うから, という意味です.

現在形

現在形はいつもしていること・不変のことを表すので, 現在形で習慣を表せます. 現在形は時の 1 点ではなく, 過去・未来を貫く状況で使うのです. サッカー部に入っているなら日常的にサッカーをしているはずで, そこから現在形で "play soccer" という表現が思いつくようになります.

他にも次のような日本語は英語では全て現在形で書けます.

  • 姉はピアノが弾けます.
    • My sister plays the piano.
  • 父は英語がうまく話せます.
    • My father speaks good English.
  • 母が家事を全部してくれます.
    • My mother does all the housework.
  • 兄は犬の散歩担当です.
    • My brother walks our dog.

"My daughter studies music at university." という文を考えましょう. "studies music" は「今日も明日も勉強している」という不変の事実を表すために, 現在系で書きます. 現在形は今の瞬間を表しているとういよりも, 「今のまわり全て」を表していて, 特に人の立場や肩書も表現できます. 「勉強している $\to$ 勉強する立場になる $\to$ 学生である」という流れです.

現在進行形

今まさにやっていることを表すなら現在進行形です. ただし日本語で「---している」とあるからと言って現在進行形が適切かというとそれは別で, 例えば次のような例があります.

  • 私は英会話のレッスンに参加しています.
  • (X) I'm taking part in English conversation lessons.
  • (O) I take/attend/join English conversation lessons.

もちろん「いままさにレッスンに参加している」と臨場感を持たせて言いたいなら問題ありません. 定期的に参加しているならやはり現在形です.

もうひとつ例文を出しておきます.

  • I'm learning English.

「いままさに勉強している」という文脈では, 机に座って勉強するというイメージの study よりも, 吸収する・習得するというイメージの learn の方が適切です.

動詞が進行形になるかどうかは, その状態をすぐに止められるかどうかを考えます. 例えば家族がいること (I have a family.) は急に止められません. 一方, 宿題をしていること (I am doing a homework.) は止められるので進行形です. もちろん have であっても「昼食を取っている」 (I'm having a lunch.) や「会議中」 (I'm having a meeting.) は進行形で書けます.

現在完了進行形

これは「過去から今までずっと」を臨場感とともに表すのに使います. 自分の手の平を叩いて「ジーン」としている感覚です. 次の例文がイメージしやすいでしょう.

  • I've been studying Engliush for 10 years.

現在進行形のところで紹介した "I 'm learning Engliush." と動詞の選択まで含めて比較してみてください.

英語の動名詞と現在分詞の違いは?

vending の ing は動名詞の ing. vending machine = machine for vending: 動名詞. drinking water の ing と "I'm drinking water." の ing は同じか?

分詞という言葉は分かれた言葉という意味で, 動詞から分かれて形容詞になった. つまり動詞に戻せる形容詞が分詞.

"sleeping baby = baby is sleeping": これが分詞. "sleeping bag = bag for sleep": 動詞に戻せないから動名詞.

前置詞: 名詞の前に置くという意味. "bag for sleep" は "for" を狩り込んで "sleeping bag" と言える.

  • 名詞を修飾できる "ing" が分詞.
  • 名詞を修飾するのではなく, 前置詞の後に置かれた名詞が前置詞の繰り上げで前に来た "ing" が動名詞.

別の動名詞の用法: 「こと」に置き換えられる. cf. "Seeing is believing."

歴史的な事実: ラテン語の時代では区別がなかった. 現代に近づくにつれ, 区別がついてきた.

cf.日本語でも本来形容詞は主語になれない. しかし最近「安いが一番」のように形容詞が名詞になる用法が現われつつある. 形容詞と名詞が微妙なのは日本語でもあり, 英語でもある.

命令文

必ずしも命令文に please を入れる必要はありません. 特に指示をはっきりさせたい場合は please が省略できます. Please には促す役割があるので, 言い方によっては「早く選べ」というニュアンスさえ出ます.

助動詞

法助動詞と一般化助動詞

ここでいう一般化助動詞はこの講座だけの独自用語なので注意してください. 適切な文法用語を見つけられたらそれに差し替えます.

まず法助動詞はいわゆる助動詞, つまり can, will, may, must, should などです. 一般化助動詞は be able to, be going to, have to が代表例です. 他にも appear to, seem to などのように助動詞とみなした方が理解しやすい表現があります.

イントロダクションでも注意したように日本の中学・高校で勉強する文法だけが英文法ではありません. 研究者達が考える言語学の水準から見たもっと詳しい文法もあります. Appear to や seem to が助動詞だなんて聞いたことがないと思うかもしれませんが, そう考えた方が理解しやすいことがあるならそうした概念を新たに定義してもいいのです.

助動詞

TODO メモ

これ, 単語の意味の方に置くか文法に置くかどうするか?

一般化助動詞についての注意

TODO メモ

これ, 単語の意味の方に置くか文法に置くかどうするか?

have to
  • https://eikaiwa.weblio.jp/column/study/english_study_skills/uses-of-have-to
  • https://note.com/tkiyoto/n/nf33a1739c078

have to は一般化助動詞だと書きました. 中学・高校の教科書では (一般化) 助動詞と書いてありますが, そもそもなぜ have to が助動詞なのかという話もあります. それについて考えてみましょう.

話を固定するために次の文を考えてみましょう.

  • I have to study English.

まず動詞の have は「持っている」という意味があります. そして何にせよ have to のあとには動詞の原形が来ます. これは have + to 不定詞とも考えられ, 上の文は「私は英語を勉強することを持っている」と日本語に直訳できます. ここからこの文章の解釈の問題が出ます. 「持っている」のが他者から持たされているなら「英語を勉強しなければならない (その義務がある)」と訳すべきかもしれません. 「好き好んで持っている」なら「英語を勉強したい」と訳すべきですし, もう少し価値中立的に「英語を勉強する必要がある」と訳すべきときもあるでしょう.

この解釈の幅は否定形の意味を考えるときに強く出てきます. 肯定形は must と同じで「しなければならない」と訳すのに, 否定形で I don't have to study English. は「勉強する必要がない」と訳すのは不自然だと思ったことはないでしょうか? これは上の肯定文の解釈とも関係があります. 本来 have to は「---することを持っている」ことを意味するだけで本来は中立的な意味しかありません. 否定形ではそれに忠実な日本語訳をつけているわけです.

こう思うとそもそも日本の中高英語文法で have to は must と同じような意味とするのは正しいか? という疑問が出てきます. あくまでも have to を助動詞とみなす視点を堅持した上で, have to に否定形と揃えた意味を持たせたいなら have to は「---する必要がある」と訳すべきでしょう. 一般化助動詞について考えるときは最低限この程度の思考・思索は必要です.

念のため補足しておきます. どうやら英語の教員がその手の杓子定規な解釈を重視しているようなので, 下手な訳をつけると逆にバツにされるという問題はあります. しかしそれは個別の教員の資質やら現在の日本の学校教育の問題です. 私達の立場で英文を正しく理解という欲求, 私達の英文法に対する認識とはまた別の話です.

be able to

ときどき be able to は can の意味だと言われることがあります. これも本当か? という話があります. 例えば can には may の意味を強めた推量の意味があると言われます. これは can の「できる」は可能性に関する意味があり, その可能性の意味からの転用として推量の意味を持つようになったと考えられます. しかし私は be able to に推量の意味があると聞いたことがありません.

一方, 一般化助動詞 be able to をいつ使うかと言えば, 例えば "I may not be able to do it." のように本助動詞と組み合わせて使います. これは助動詞が重ねられない (遥か昔そういうルールで運用しはじめて今も方針変更されていない) 英語の事情があり, そのときに be able to で回避・代用したのが一般化助動詞として定着したのでしょう.

be going to

これは未来表現としての will の代わりに使うことになっています. そして will と be going to は例えばこのページで説明されているように次のような使い分けがあるとされています.

  • 未来のことが前もって考えられていたことかどうかで使い分ける.
    • be going to: 発言する前から決まっていたこと, 既に予定されていたことに使う.
    • will: その場で思いついたこと, 決まっていなかったことに使う.

しかしこれも本来的に will の単純な言い換えではありません. Will は名詞として「意志」などの意味を持ちます. つまり未来表現に使う will はもともとそうする意志を持っているという意味があり, その意志を持って行動するなら未来はきっとそうなるだろうという意味で未来表現に転用されています.

一方 be going to は必ずしもそういう意志を持たない意味にも使えます. つまり他の人に予定を入れられたからそれに合わせて向かっていく (go to) のであり, 自分の意志とは必ずしも関係ないはずで, その辺の微妙なニュアンスの違いが上に書いた使い分けに響くのでしょう.

TODO will の話はあとで適当な場所に移す.

分詞

分詞の大方針

分詞についてはまず次の大方針を持つといいでしょう.

  • 分詞は動詞を元に作られた形容詞で, 元の動詞の意味を引き継いでいる.
  • 分詞の意味上の主語は被修飾語の名詞である: 元の動詞に戻せば被修飾語の名詞を主語として文の形に書き換えられる.
  • 意味上の主語 (被修飾語の名詞) と元の動詞の関係や意味を正しくとらえる.
    • 特に文に直して確認すべし.
  • 現在分詞は動名詞と区別できるようになること.
    • 動名詞はあくまで名詞.
    • 文の中での働きがわかればどちらかわかるので文に直して確認すること.
  • 分詞構文は副詞句を作る.

文への直し方や事例については現在分詞・過去分詞の項も見てください. 先にひとつ事例を紹介します.

  • terrifying look: 恐ろしい表情
  • terrified look: おびえた表情

この違いを独力で理解できるようになることが大事です. ちなみに, 意味がわからなくなったら Google で画像検索してみるのもいいでしょう. "terrifying look" で調べると見ていて怖い画像が出てきます. 一方 "terrified look" で調べると怯えている人の顔が出てきます. 検索して出てきた画像のイメージと自分の理解が違いそうな場合, 上の原則に基づいて考え直してみてください.

現在分詞

現在分詞は「進行感・ライブ感」, つまりいままさに何かしている状態を表しますという説明はよく見ますし, 間違いではありません. しかしこの手の説明に引きづられておかしな解釈をしてしまうこともあります. あなたは次の文・句の意味や修飾関係が理解できるでしょうか?

  • He is boring.
  • loving mother

まずは自分で考えてみてください. 説明は次の通りです.

  • He is boring.
    • 正: 彼は退屈な人だ $\gets$ 彼は人を退屈させている.
    • 誤: 彼は退屈している.
  • loving mother
    • 正: 愛情深い母 $\gets$ 人を愛している母.
    • 誤: (私の) 愛する母.

「進行感・ライブ感」とだけ覚えていくとこのような事故が起きかねません. 実際よく誤解している人が大人でもいます. 現在分詞の ing を単純に「---している」と思ってはいけないのです. また現在分詞は進行形で使われる場合は別として, 「今まさに---している」というより名詞の継続的な性質を表すことも多いです.

元の動詞が自動詞のときは次のイメージを持つといいでしょう.

  • 意味: ---する, ---している
  • 例: a moving body (= a body moves)
    • 「動く物体」または「動いている物体」

元の動詞が他動詞のときは次のイメージを持つといいでしょう.

  • 意味: (他を) ---する, ---している
  • 例 1: an exciting book (a book excites sb)
    • (他を) 面白がらせている本 $\to$ 面白い本
  • 例 2: a loving mother (a mother loves sb)
    • (他を) 愛している母 $\to$ 愛情深い母

他動詞の現在分詞はどちらも「今まさにしている」というより名詞の継続的な性質を表しています.

過去分詞

元の動詞が自動詞のときは次のイメージを持つといいでしょう.

  • 意味: 完了
  • 例: a married man (a man is married), 結婚している男性

元の動詞が他動詞のときは次のイメージを持つといいでしょう.

  • 意味: 受け身
  • 例: a broken car (a car is broken), (誰かに) 壊された車

分詞構文の主語

原則は次の通りです.

  • 意味上の主語は文の主語に一致する.
  • 一致しない場合には主語を明示する.

分詞の主語が文の主語と異なっているのに省略してある文章は「懸垂分詞」「ずっこけ分詞」と呼ばれ, 非標準とされています.

例えば医薬分野の代表的なスタイルガイドである『AMA Manual of Style』では次のような構文は非推奨です.

  • Working quickly, the study was completed early by my research team.

ここで Working の主語は the study ではなく, my research team です.

一方, 分詞の意味上の主語が一般の人であるために文の主語であっても明示されない「慣用的独立分詞構文」があり, こちらは主語が省略できます. 慣用独立分詞構文については『表現のための実践ロイヤル英文法』 (マーク・ピーターセン著) に載っています. 例えば次のような例文があります.

  • Considering his age, his health has been remarkable.
  • Judging from ---.

読解編の第 5 文の挿入句として出てくる assuming はこの一例と考えればいいでしょう. 『The Chicago Manual of Style』では assuming, concerning, considering などを 前置詞句 (participial preposition) として扱うことを提唱しています.

前置詞

いろいろな前置詞があるだけではなく, 各前置詞にも多種多様な意味があります. 前置詞の理解が深まれば深まるほど英語の理解も深まります.

ひとつ特徴的なのは熟語です. 熟語の意味の鍵を握るのが前置詞であることもよくあります. 特に熟語動詞は動詞本体の意味もさることながら, 前置詞の意味に強い影響を受けます. 前置詞の理解が深まるほど単純暗記量も減らせます.

他に本文で出てくる in motion や at rest も, in や at の意味が非常に重要です.

接続詞

従位接続詞(subordinate conjunction)

種類

次のような接続詞を指します.

  • since, because, if, though, although, when, while, as

文法的には従属節は主節の前後どちらに置いても構いません. 話の流れにとって自然な位置に置くようにしましょう.

because, since, as

これらは理由を表す従属接続詞として使えます. 高校までだと理由を表すのにほぼbecauseしか使わないかもしれません. しかし大学の物理や数学の文章では理由を表す接続詞としてsinceやasがよく出てきます. むしろbecauseよりもよく出てきます.

これらは意味というよりニュアンスが違います. 気分としてはbecauseが理由として一番強く, since, asとなるにしたがってニュアンスが弱くなります.

特に話し相手がその理由や情報などこれから伝える内容を理解していない時, または話し相手にとって新しい情報を伝えるのに使うのがbecauseです. いわばbecauseに続く内容は話の主軸である重要な話です. 一方, 話し相手が理由や情報などこれから伝える内容を既に充分に把握していている時, asやsinceを使います. 既に相手が分かっていると想定できる内容なのでas/sinceに続く内容はbecauseで伝えたい内容ほど重要ではありません. またas/sinceはどちらかといえばフォーマルな表現でもあります.

等位接続詞(coordinate conjunction)

次のような接続詞を指します.

  • and, but, for, or

等位接続詞で結ぶ文や節は文法上対等な関係でなければなりません.

等位接続詞の for

確かに for は前置詞としてよく出てきます. しかし実際, 特殊相対性理論の論文の英訳で, 実際に for が接続詞で出て来ます.

実際の文中で出てくる for が前置詞か接続詞か見抜くには, 前置詞の場合は後ろに名詞が来ること, 一方接続詞の場合は後ろに単独の名詞ではなく文が来ることに注意するといいでしょう. もちろん前置詞であっても, 直後に来るのは冠詞や形容詞であることも多いのできちんと文構造を把握する必要があります.

補足: 副詞による文の接続

文法的に副詞は接続詞のように使えず, 文や節はつなげません. 定義から当然のことです. しかし文の意味上のつながりをはっきりさせるためによく挿入されます. 読解上はとても大事なので文をつなげる副詞も覚えておいてください.

  • however, then, therefore, thus

As follows のような副詞句もよく使います.

実際これらは数学や物理の文章で本当によく出てきます.

補足: セミコロン

コンマとピリオドの間程度のつながりを表すときに使います. 読解で時々出てくるので注意しておきます. 使いどころがわからなければ自分で積極的に使う必要はありません.

補足: コロン

直前の文を補足説明するときによく使われます. 少なくとも物理や数学ではよく見かけます. 自分で文章を書くときにも便利です. 実際の物理や数学の文章を見ていれば使い方は自然と身につくでしょう.

関係代名詞

制限用法と非制限用法に使う関係代名詞

ここでは特に that と which の使い分けを考えましょう. いろいろな本にいろいろなことが書いてあるようです. 基本的には次のルールがあります.

  • that は制限用法でしか使わない.
  • 前置詞の直後に that を使わない.
    • 例えば numbers for that $f$ is defined は控え, numbers for which $f$ is defined とする.
  • 次の場合は原則 that を使う.
    • 先行詞に形容詞の最上級または first, only, every, all, any, no などがつくとき.
    • 先行詞が all, anything, everything, nothing のとき.
      • all that is need for us

正統的な文法では that は制限用法, which は非制限用法に使うとみなすべきだそうですが, 実際の数学の英語の文献を見てみると上のルールに沿う場合を除き, which/that を明確に区別されていないことがよくあります. 世界中の人が英語を書くため, 必ずしも正統的な英語文法教育をきっちり受けているわけでもなく, あまり気にされないようです.

制限用法 (restrictive)

修飾によって対象を制限します. 直前にコンマをつけません.

  • The equation $f(x) = 0$ has a solution which is positive.
  • 方程式$f(x) = 0$は正の解をひとつ持つ.
    • 0 や負の解も持つかもしれない.
    • 「少なくともひとつ持つ」と強調して訳してもいい.

非制限用法 (non-restrictive)

あくまで付加的な修飾という立場で, 修飾する対象を制限しません. 次の例文のように直前にコンマをつけます.

  • The equation $f(x) = 0$ has a unique solution, which is positive.
    • The equation $f(x) = 0$ has a unique solution and it is positive.
  • 方程式$f(x) = 0$は一意的な解を持ち, それは正である.

もうひとつ数学で良く出てくる例文を紹介します.

  • Given a positive integer $n$, which primes $p$ can be expressed in the form $p = x^2 + n y^2$, where $x$ and $y$ are integers?
  • 正の整数$n$が与えられたとき, どの素数$p$が$p = x^2 + ny^2$の形で表せるだろうか? ここで$x,y$は整数である.

この「ここで」の意味での ", where" は本当によく使われます.

雑多なテーマ

量が増えてきたら適宜分割します.

挿入

英語には日本語にはない感覚の「挿入」があります. 相対性理論の論文の英訳から例文を取ってきます.

  • (en.2) Take, for example, the reciprocal electrodynamic action of a magnet and a conductor.

冒頭の take のあとの for example が挿入です. この第二文のドイツ語原文・英訳・仏訳は全て同じところにこの挿入句があり, 少なくともこの 3 ヶ国語に共通する挿入法があることもわかります. そして実は文を正しく読むためには, 挿入句・挿入節がどこにかかるのか, どこまでかかるかを意識するのは大事な文法上のポイントになっています.

例えば次の文を見てください.

  • His wishes, it seems, have come true sooner than he expected.
  • 彼の望みは彼が期待したより早く実現したように見える.

これの it seems は It seems that he wishes...と同じで, it seems は文全体にかかります.

では次の文はどうなるでしょうか.

  • My father had a bad heart, the result, I was told as a child, of playing football.
  • 私の父は心臓が悪く, 私が子どものときに聞いたことによるとそれはフットボールをしていたことによる結果だった.

ここでの挿入節 I was told as a child は the result of --- という名詞句の中に入っているので My father had a bad heart にはかかりません. つまり次のように読む必要があります.

  • My father had a bad heart and I was told that it was the result of playing football.

無生物主語

  • (en.3) the customary view draws a sharp distinction

式の読み方

まずは既存のコンテンツをここに移設. 算数と数学.

英作文の勉強

\hyperref[toc]{【目次へのリンク】} \setcounter{tocdepth}{2} \localtableofcontents

一般英作文

サンプルを集めることからはじめましょう. あなたにとって興味があるところからはじめるのをお勧めします.

例えばグルメをもとに表現を考えるという手もあります.

これはチーズ系の料理の画像で, 次のようなコメントがあります.

Amazing cheese pull!

Pull にはこういう使い方もあります. 印象的なので覚えやすい特徴もあります.

せっかくなので pull についてもう少し書いておくと, pull にもいろいろな意味・使われ方があります. 次のページが参考になるでしょう.

発音

英語と格, 発音と文法
  • 参考: 第11回なぜ英語はSVOの語順なのか?(前編)
  • 音が大事というのを別の視点から話したい
  • 英語で語順が大事な理由: 格がないから
    • 参考: 日本語の格助詞, ラテン語やドイツ語の格変化
  • 昔の英語(古英語)には格があった
  • 格がなくなった理由は何か?
    • 発音の問題
    • 英語は単語の後ろを弱く読むことが多い
    • (格)変化は語尾にある: cf. 三単現のs, 過去分詞の ed, 進行形の ing, 複数系の s
    • 発音(会話)で語尾が聞こえにくい
    • 語尾に大事な情報を載せにくい
    • 格という文法上の重要な情報を語尾に載せにくい
    • 格を消して語順でしばることにした
  • 文章の読解がメインの理工系には(多分)忘れがちな視点: 文章よりも音が先
  • 単語の類似などを追う上でも音は大事
  • 音(発音)が文法に大きな影響を与えることがある

セミコロンとコロン

セミコロン (;) は次のようなときに使います.

  • 接続副詞の代わりに同じ重みのふたつの文章をつなぐ
    • 例: Keeping the kitchen clean is an important responsibility; everyone must do his or her part to put dirty dishes into the dishwasher and keep the countertops clear.
    • (訳) キッチンを清潔に保つことは大切な義務です. 全員, 各自の責任で汚れた食器を食洗器に入れ, 台の上をきれいにしなければなりません.
  • 接続副詞を使いながらふたつの文章をつなぐ
    • 例: Exercising is a good way to lose weight; besides, it also helps to build strong bones and muscles.
    • (訳) エクササイズは減量の良い方法です. それに, 強い骨と筋肉をつくるのに役立ちます.
  • 事項を並べる
    • 例: The Silence of the Lambs swept the other major categories in the Academy Awards, with Jodie Foster, for Best Actress; Anthony Hopkins, for Best Actor; and Jonathan Demme, for Best Director.
    • (訳) 「羊達の沈黙」はアカデミー賞において他の主要カテゴリーも総なめにした. ジョディ・フォスターが Best Actress 賞, アンソニー・ホプキンスが Best Actor 賞, ジョナサン・デミ が Best Director 賞というように.

コロン (:) は次のようなときに使います.

  1. 何かを列記する
    • (例) I needed to buy three things at the grocery store: milk, orange juice, and cream cheese.
    • (訳) 食料品店で 3 つのものを買わなければ. ミルク, オレンジジュース, それとクリームチーズ.
  2. 何かを定義する, 説明する
    • (例 1) Osaka: the capital of Osaka Prefecture with a population of 2.5 million.
      • (訳) 大阪市: 大阪府の府庁所在地. 人口 250 万
    • (例 2) I'll tell you what I did: I laughed out loud!
      • (訳) 何をしたか教えてあげる. 大笑いしたのよ!

パラグラフライティング

1段落1テーマ
最初に本題を書く

これもあくまで原則です. ときどき文章全体のつながりを意識して, 補足的な内容が書かれることがあります.

節終了

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英文・論文の文章作法

節終了

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理工系文章にweが多い理由

プログラミング言語に関する話

プログラミング言語の変化・進化に関する話

勉強会でプログラミング言語の変化・進化は必然かという質問があったので, それに対するコメントです.

プログラミング言語の研究成果や実践の中でいろいろな要望が挙がってくることを受けて変わるので, そうした経緯・意味で一般には必然的な変化です. もちろん後方互換性の問題があり, 引き起こしたい変化が後方互換性を破壞するような変更 (破壊的変更) に対する態度が各言語・文化圏で大きく変わります.

Java のような広く産業利用される言語では破壊的変更の影響が極めて大きく, 変化があるにしても破壊的な影響がないように慎重に進められます. 破壊的変更が入る言語のバージョンアップに対して, 産業の現場で古いバージョンを使い続けるようなこともあります.

伝え聞く話だと留保をつけますが, Java の場合は文化という観点からは面白い話がいろいろあります. 一時期は本当に言語の進化が遅々として進まなかったようですが, 最近の IT 界隈の状況に合わせてここ数年は言語そのものにかなり積極的なバージョンアップが入っています. 言語の変化・進化には言語が持つ文化圏という視点の他, IT 界隈の雰囲気という文化・社会の要素も含まれます. 自然言語でも日本では国語審議会があり, 「当用漢字表」、「現代かなづかい」、「常用漢字表」、改訂「現代仮名遣い」などを決めてはいますが, すぐに浸透するわけではありません. フランスでもアカデミー・フランセーズによる言語介入があります. こうした自然言語と似た事情は人工言語にもあるのです.

言語をよくするために破壊的な変更を含む変化をどんどん取り入れる言語もあります. 例えば少なくとも私が知る限りでは, バージョン 2.9-2.12 での Scala はかなり激しい変化を取り込んでいたと思います. これは Scala を好む人々が先進的な機能をどんどん使いたいという人々で, まさにそういう文化だったのです.

JavaScript は言語自体の変化もさることながら, 言語を取り巻く環境としてのライブラリなどに激しい変化・進化があった言語としての文化的な面白さがあります. ここ 2-3 年は React・Vue でかなり安定してきたようですが, 4-5 年はライブラリの群雄割拠という状態で, 毎月新しいライブラリが出てきて話題になるといった状況が続いていました.

変化の激しさは書籍などにも表われます. たいていのプログラミング言語に関わる書籍は, 数年前の本はほとんど使い物になりません. 中に書いてあるプログラムが動かず, 本を読んでいていちいちはまるのでかえって勉強を阻害します.

その一方で強い後方互換性があること, 根本的な変更が入らないこと, または柔軟に変更に応えられることを特徴にする言語や, それを大事にする文化がある言語もあります. そのひとつは Lisp です. Lisp はいまも現役の言語の中では, 数値計算でよく使われる Fortran につぐ寿命を誇っています. そしてプログラミング言語の書籍としては本当に珍しく, 30 年前の本でもその内容が十分に通用すると言われていて, 参考文献として紹介され続けています.

自然言語にも言語ごとの文化があるように, 人工言語であるプログラミング言語にも言語ごとの文化があります.

正確でわかりやすい文章作法---(小論文)・英作文・理系の英語

ここでは 正確でわかりやすい英作文のための方法, 【使える英語】について考えていきます.

使える英語というと会話にばかり 目が行きがちです.

でも理工系向け英語としての論文・特許を 考えればわかるように, 英語を読み書きする能力も大切です.

IT 系では Google や Amazon が出す 技術情報は英語の方が早いです. すぐに情報を集めて行動するためには 英語での文章の読み書きは不可欠です.

さらに Skype などのチャットツール, SNS やメールが普及しています. 書く英語によるコミュニケーションの 比重も増えつつあります.

国際化のことを考えると 製品マニュアルの英語の読み書きも必要です.

間違えると事故に繋りかねないので, 正確さ・明確さ・簡潔さも問われます.

何となく伝わればいい英語ではなく, 正しく効果的に伝えるための 英語を学ぶ必要があるのです.

そしてこれは 日本語を読み書きする上でも役に立ちます.

ひとつ例を挙げましょう.

例えばバスの中で 次のような文章を聞いたり見かけます.

バスが完全に停車してから席をお立ちください.

直訳すると次のようになるでしょう.

Stand up after the bus stops.

事故防止という観点で 書かれた文章だと思うと これは悪い文章です.

何故かというと, 文章は当然前から読むし聞きます.

この文章ではまず「立ちなさい」と言っていて, 「いつ立つか」が after の後に指示されています.

事故防止の観点からは 「危ないのでバスが止まるまで座っていろ」, これが本来のメッセージであるべきです.

だからまず「座れ」と言わないといけません. つまり「正しい英訳」は次です.

Sit down until the bus stops.

もっと言うなら 元の日本語も合わせて次のようにすべきです.

危険ですのでバスが止まるまで席におかけ下さい.

ここで学びたい英語は このような英語です. 日本語表現のブラッシュアップにも 役立ててください.

ここでいう意味での実用英語には必ず

  • 何のために書くか

という目的があります.

目的にあわせて 表現のスタイルやパターンも変わります.

次に

  • 誰に向けて書くのか

が決まります.

例えば製品マニュアル. 過失に備えて免責事項を 事細かに説明する必要があります.

上のバスの説明のように 相手に適切な行動をさせるのが主目的です.

曖昧な表現は生命を左右します. その分 (日本語での) 内容も精査しないといけません.

一語・一文のレベルで 丁寧に考えながら文章を組み立てていきます.

日々の生活の中で, 例えば交通機関にある英訳を眺めて 調べてみる楽しいでしょう.

楽しく勉強できるよう工夫してください.

具体的には (しばらくは) 次のような内容・順番にします.

  • 語や句を中心とした英語表現.
  • 文を中心とした英語表現.
  • 数字の表し方.
  • 句読点・略語・大文字・記号の使い方.

英語自体の話, 語幹や語源といった話もしていく予定です.

具体的な英単語を選ぶ 文章作法---(小論文)・英作文・理系の英語

語の選択で 1 番大事なことは 「具体的な単語」を使うこと, ひとつの単語で内容を明確に伝えられる語を使うことです.

目的や対象に合わせて 一般的な語 (general term) と 具体的な語 (specific term) を 使い分けることが大切です.

よく「英語は 500 語で十分!」といった 本や謳い文句がありますが, 今回の話はこの対極にある考え方です. これについては最後にお話しましょう.

【述べる】: 具体例 1

例えば「述べる」という表現を考えましょう. 対応する英語は

  • say,
  • describe,
  • state,
  • mention

などいくつかあります.

しかし, これらの語は

  • 何を
  • どのように

言うのかかはっきりしていない曖昧な語です.

次のように

  • 具体的に
  • 内容を正しく伝える

英単語を選ぶことで 明確な概念を読み手に伝えられます.

日本語 英語
要点を述べる; 概説する outline
例を挙げて述べる; 例証する illustrate
証拠を述べる; 立証する prove
提案する propose
要求する request

例えば数学での「証明」は prove を使います.

適切な英単語を詳しく調べるための方法 3 選

英単語自身の詳しい意味を知り, 状況に合った的確な語を選ぶには

  • 英英辞典,
  • 類語辞典,
  • シソーラス (概念別分類語彙集)

を活用しましょう.

もちろん大学受験の英作文で ここまでやる必要はありません.

しかし, 国語の現代文で厳密に考えていく場合, このくらいの労力をかけて考えないといけません.

国語の参考書・問題集を選ぶときの 視点にもなるでしょう.

ただ英語だけと思わず, いろいろな教科・科目・分野に 応用していってください.

例えばロングマン現代英英辞典では damage 「損害・損傷を与える」という語を 次のように具体的に説明しています.

日本語 英単語
形や構造に損傷を与える chip (削る), flake (そぎ取る), crumble (砕く) など.
表面に損傷を与える deface (落書きなどで外観を損なう), discolour (変色させる) など.
武器や道具で損傷を与える cut (切る), gash (深く切る), scratch (ひっかき傷をつける), hack (たたき切る) など.
打撃によって損傷を与える break (壊す), snap (ポキンと折る), crack (割る), smash (粉々にする) など.
長時間の自然現象によって損傷を与える corrode (腐食させる), crumble (ぼろぼろにする), rot (腐らせる) など.
【薬】: 具体例 2

具体的な語の選択は 動詞だけではなく他の品詞でも同じです.

例えば「薬」というと

  • medicine,
  • drug

を思いつくでしょう. でもこれでは薬の種類が伝わりません.

次のようにひとつの語で その内容を的確に伝えられる語を選びましょう.

日本語 英語
錠剤 tablet
丸薬 pill
粉薬 powder
水薬 liquid
カプセル剤 capsule
塗り薬 ointment
煎じ薬 decoction
勉強法は前置詞と同じ!

前置詞に関して次の記事を書いています.

ここで大事なのは 単語を絵やイメージで 理解していく発想そのものです.

ここで説明した 【1 語で的確に伝える】というのも 同じ発想です.

「英語は 500 語で十分!」の意味

こうした話はこの逆の発想です.

【言う】について

  • say,
  • describe,
  • state,
  • mention

など例を挙げました. でもだいたい同じ意味なわけで, 特に英会話では身振り手振りも使えます.

不足はいろいろな方法で補えるので, とりあえず

  • say
  • tell

とか言っておけばいいわけです.

また下に引用しますが, これらも適当に

  • say,
  • tell,
  • ask

とか基本単語でだいたい通じるわけです.

日本語 英語
要点を述べる; 概説する outline
例を挙げて述べる; 例証する illustrate
証拠を述べる; 立証する prove
提案する propose
要求する request

日本語でも英語でも 正確な文章を書きたいとき, こういう考え方が大切です.

英作文だけでなく, 小論文や現代文の勉強でも大切にしてください.

実はセンターの小説読解, さらには文学でも同じです.

なぜここを【怒り】ではなく【悲しみ】と表現したのか?

雑談ではなく, 真剣な文章を書いている場合, 著者は 1 語 1 語に細かく気を配ります.

ここまで読み解ける力がつけば 現代文の力も爆発的に上がっていきますよ.

英単語の結びつきを考える

例えば英語の

  • wear,
  • put on

は「着る」と訳します.

しかし日本語訳する場合, 関係する日本語に合わせて 適切な語を選ぶ必要があります.

例えば「服」なら「着る」そのままでいいですが 「帽子」なら「かぶる」を使います.

英語でも同じように 語と語の相性, 結びつきがあります.

【動く】: 不適切な例

不適切な例を出しましょう.

  • コピー機がうまく動かない. -> The copier does not move well.
  • 地球は地軸を中心に動いている. -> The earth moves on its own axis.

上の【動く】は【機械が作動する】だから 次のように書くべきです.

  • The copier does not work well.
  • The copier does not operate satisfactorily.

後者は【地球が回転している】という 意味だから次のように書くべきです.

  • The earth rotates on its own axis.
【切る】: 具体例

次の具体例として「切る」を 表にしてみましょう.

日本語 英語
木を切る cut a tree
小枝を切る snap a twig
枯葉を切る snip a dead leaf
切符を切る punch a ticket
トランプを切る shuffle the cards
(レタスなどの) 水を切る drain the lettuce
電話を切る hang up (the phone)
スイッチを切る turn off the switch
ハンドルを切る turh the steering wheel
小切手を切る write a check

小枝や枯葉くらいだったら cut でもまだ許せます.

でも【トランプを切る】で cut the cards としてしまったら 全く意味が変わってしまいます.

語の本来の意味を知る

語の相性を知るためには 語の持つ本来の意味を知ることも役に立ちます.

例えば日本語の「大-」とつく語を 英語にしてみましょう.

日本語 英語
大酒飲み a heavy drinker
大雨 a heavy rain
大雪 a heavy snow
---------- -----------------
大食い a big eater
大決心 a big decision
大失敗 a big mistake

ロングマン現代英英辞典を見ると, heavy は「並外れて大きい, 並外れてたくさん」 という感じの意味です.

big は「平均以上」という感じの意味です.

コロケーション: 自然な語のつながり, 連結語句, 連語

「失敗」については heavy と 呼ぶべき失敗もあるのでは, と思う人もいるでしょう. そういう場合にも対応する語があります. それはコロケーション (collocation) を調べることです.

例えば次のような英単語です.

  • dreadful,
  • grave,
  • serious,
  • terrible,
  • fatal

これらは日本語では【深刻な】と訳す語ですが, 深刻さにも色々あるわけです.

ここでも状況に応じて 適切な語を選んでいくことが大切です.

単語・熟語

はじめに

基本的には「理系のための総合語学・リベラルアーツ」というコンセプトに基づいて作っています. 別途講座を作ることを前提にした内容を移行したため, 一部にそれを引き摺った記述があります. 私の勉強ログでもあり, 随時修正・追記します.

a

a

Wiktionary によると中英語・古英語の小文字 a と, 中英語・古英語での小文字 æ に由来します.

aberration

able

Wiktionary によると中英語 able, 古北フランス語 able, 古フランス語 abile, habile の変種, ラテン語 habilis ("easily managed, held, or handled; apt; skillful") に由来し, habeō ("have, possess") +‎ -ibilis と分解できます.

フランス語で h は発音しないので, 英語のスペルでもまるまる落ちた形で伝播したのでしょう.

about

Wiktionary によると前置詞・副詞としては中英語 aboute, abouten, 古英語 abūtan, onbūtan, on ("in, on") +‎ būtan ("outside of"), be ("by") +‎ ūtan ("outside") に由来します.

above

absolute

物理では absolute zero temparature (絶対零度) などでも出てきます. 下でも説明してあるように ab (of, off; 離れた) + solute (解かれた) であり, これは「一切の縛りから解き放たれた」という語感があり, 「躊躇がない」といった意味を持ちます. 特に副詞の absolutely の「きっぱり, まったく」と言った意味によく反映されています.

相対性理論はその名前通り適当な意味での絶対性の否定なので, その真裏にある概念として相対性理論全体にわたるキーワードです. 念のため強調しておくと, 「適当な意味での」という部分をきちんと理解するのが最大のポイントです. 数学の不完全性定理では「不完全性」を雑に捉えて適当なことを言う人が掃いて捨てるほどいるように, 相対性を雑に捉えて雑なことを言う人がよくいます. 最悪の学習態度です.

Wiktionary によると中フランス語の absolut, ラテン語の absolvō (loosen, set free, complete) 完了受動態 absolūtus (unconditional; unfettered; completed) に由来し, ラテン語では ab (away) + solvo (to loose) と分解できます.

Absolve も参照すべしとあるので調べてみると, これはラテン語の absolvō (set free, acquit) の現在能動原形 absolvere に由来し, ab (away from) + solvō (loosen, free, release) と分解できます. Assoil の二重語でもあります.

absolutely

Absolute の副詞形なので absolute を参照してください.

abstraction

accelerate

accelerated

acceleration

accelerations

accessible

accord

Wiktionary によると中英語 accorden, acorden に由来し, これは古フランス語 acorder の借用語で, (現代フランス語 accord, accorder と比較するとよい), 俗ラテン語 *accordō, accordāre ("to be heart to heart with") に由来し, これはラテン語で ad + cor ("heart") と分解できます.

フランス語でも心臓は cœur であり, 英語でも cardioid (カージオイド) は心臓形の曲線を表します.

accordance

according

accordingly

account

いろいろな訳語がある単語です. 中心的な意味は「数えて計算すること」で, 計算の対象は数字だけではなく出来事や問題なども含みます. それが何であるかを数えて計算したように示すことから「説明」の意が出てきます.

Wiktionary によると中英語の account, acounte, accounten, アングロ=ノルマン語 acunte (account), 古フランス語 aconte, accomptere, aconter (to reckon), ラテン語の computō (to sum up) から来ています. 古フランス語は a- + conter (to count) と分解できます. 英語の count とも比較するといいでしょう.

acquire

acquired

act

Wiktionary によると中英語 acte, 古フランス語 acte, ラテン語 ācta ("register of events"), āctum ("decree, law") の複数形, agere ("to do, to act"), 究極的には印欧祖語 *h₂éǵeti に由来します. ドイツ語の Akte ("file") と比較してみてください. 古英語 dǣd ("act, deed") に由来する deed を一部置き換えています.

acting

action

作用反作用の法則の「作用」です. 数学でも群の作用の「作用」として使われます.

Wiktionary によると中英語 (Middle English) の accion, ラテン語の āctiō (act of doing or making) に由来を持ち, āctiō は āctus, 特に agō (do, act) の perfect passive participle に由来します.

actual

Wiktionaryによると中英語actual, actuel ("active"), アングロ=ノルマン語actuel, actual, その語源である後期ラテン語actuālis ("active, practical"), ラテン語actus ("act, action, performance")に由来し, agere ("to do; to act") + -alis ("-al")と分解できます.

addition

additive

adjust

adjusted

advanced

advantageous

adventure

Wiktionary によると中英語 aventure, aunter, anter, 古フランス語 aventure, 後期ラテン語 adventurus, ラテン語 advenire, adventum ("to arrive") に由来し, これらはロマンス語では "to happen, befall" の意味を取っています.

affect

affected

affecting

Africa

Wiktionary によると中英語 Affrike, 古フランス語 Affrique, Affrike, ラテン語 Āfrica, Āfrī, singular Āfer (inhabitant of the country of Carthage), またはポエニ語 (Punic) またはフェニキア語 (Phoenician) 𐤏𐤐𐤓‎ (pr /ʿafar/, "dust", 他のセム系語) ベルベル語 ifri ("cave"), plural ifran, 古代ギリシャ語 ἀ- (a-) + φρίκη f (phríkē, meaning "without cold") ラテン語 aprica ("sunny") に由来すると言われています.

after

aftermath

Wiktionary によると after- +‎ math ("a mowing") と分解できます.

again

against

agree

agreement

aid

alike

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *galīkaz (alike, similar) によります. ドイツ語の gleich (equal, like) と同根です.

all

Wiktionary によると中英語の all, 古英語の eall (all, every, entire, whole, universal), 西ゲルマン祖語の all, ゲルマン祖語の allaz (all, whole, every), 印欧祖語の *h₂el- (all) に由来します. 西フリジア語の al (all), オランダ語 al (all), スコットランド語の a' (all), ドイツ語の all, スウェーデン語の all, ノルウェー語の all などと同根です.

allow

along

already

これは al- + ready の構造を持ちます. 接頭辞 al- については接頭辞の項を参考にしてください.

also

Wiktionaryによると古英語ealswā, eallswā (completely so, additionally, just as, just so, even as, even so, as, as if, so, so as, likewise, also; likewise, in just the same way)に由来し, all +‎ soと同じ意味です. ゲルマン語の似た形の単語は同根で, 例えばドイツ語ではalso (so, thus)が対応します. 英語のall, so, asも見てみると参考になるでしょう.

alter

altered

altering

always

Wiktionary によると中英語 alwayes, allwayes, allweyes, 中英語 allwaye, alwey, alle wey (always) のバリエーション, 古英語 ealneġ, ealneweġ (always, perpetually; literally all the way, all the while, continuously) に由来し, ealne + weġ (対格) と分解し, この分解は alway +‎ -s と等価です. スコットランド語 alwayis (always), 低地ドイツ語 allerwegens (very often; literally "all ways'"). 他には at all, way を見るといいでしょう.

am

amaze

中英語 *amasen ("to bewilder, perplex"), 古英語 āmasian ("to confuse, astonish") に由来します. これは ā- (perfective prefix) + *masian ("to confound") と分解でき, a- +‎ maze と同等です.

ambiguity

America

Wiktionary によるとイタリア人 Amerigo Vespucci (1454–1512) の名前の 女性形のラテン語化された形に由来します. Amerigo はゲルマン系の言語に由来するイタリアの名前で, 語源上は Emmerich に由来します.

amount

amphibian

Wiktionary によると古代ギリシャ語 ἀμφίβιον (amphíbion), ἀμφί (amphí, "of both kinds") + βίος (bíos, "life") に由来します.

amplitude

an

analogous

analogy

ancient

Wiktionaryによると中英語に由来し, 古フランス語ancien ("old"), 俗ラテン語*anteanus, ラテン語ante ("before")に由来します. 単語antiqueと比較するといいでしょう. 世界史で出てくる言葉アンシャンレジームとフランス語らしい音感・発音を思うと, ラテンの血が見えます.

and

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *andi, *anþi, 印欧祖語の *h₂énti (facing opposite, near, in front of, before) に由来します. ドイツ語の und と同根で, ゲルマン系の言語では軒並対応する単語を持っています. ラテン語の ante (opposite, in front of), 古ギリシャ語の antí (opposite, facing) とも同根です. 日本語化しているアンチ (anti) とも同根なのが面白いところでしょう.

angle

animal

Wiktionary によると中英語 animal, 古フランス語 animal, ラテン語の anima ("breath, spirit"), 形容詞 animālis の中性形である animale の名詞的用法に由来します. さらに Etymonline によると anima は印欧祖語の語幹 *ane- "to breathe" に由来します.

another

Wiktionary によると中英語の anoþer に由来し, an +‎ other と分解できます.

ant

Wiktionary によると中英語 ampte, amte, emete, amete, 古英語 ǣmette ("ant"), 西ゲルマン祖語 *āmaitijā (literally "biting-thing, cutter"), ゲルマン祖語 *ē- ("off, away") + *maitaną ("to cut"), 印欧祖語 *mai- ("to cut") に由来します. スコットランド語 emmot ("ant"), オランダ語の方言 emt, empt ("ant"), ドイツ語の Ameise と Emse ("ant") が同根です.

any

  • 副詞, 限定詞, 代名詞: どんな…でも, どれでも…, だれでも… 任意の…, どれほどの…でも, 無限の, いくらでも, いくつでも, すべての, 少しも(…ない)
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると中英語の any, eny, ony, 古英語の ǣniġ, āniġ (any), 印欧祖語の ainagaz, ゲルマン祖語の ainaz (one, one + -y と等価) に由来します. 東フリジア語の eenich (some), 西フリジア語の iennich (only), オランダ語の enig (any, some), ドイツ語・低地ドイツ語の enig (some), ドイツ語の einig (some) と同根です.

anywhere

apart

Wiktionary によると中英語 apart, aparte, a-part, a part, アングロサクソン語 a part, ラテン語 ad partem ("to the side") に由来します.

apparent

Wiktionary によると中フランス語の apparent, 古フランス語 aparant の借用語です. これらはラテン語 appareo の現在形の apparens/-entis に由来します.

apparently

詳しくは apparent を見てください.

appear

Wiktionary によると古フランス語の aparoir (現在の apparoir, apparaître) からの借用で, さらにラテン語の appāreō (I appear) に由来します. これは ad (to) + pāreō (I come forth, I become visible) と分解されます. 日本語の「アピール」は appeal で「見えるようにする」と言った意味から「訴えかける」という意味が出ます. 訴えかけるような何かを持っているという意味から「魅力的」といった意味や, さらに「抗議する」といった意味まで持つようになります.

また pāreō の原形は parere であり, これは parade の語源でもあります. 「前に出てくるからこそ見えるようになる」という意味の関連・発展・類推があります. この手の力を鍛えることが最終的に効果的で効率的, そして何より覚えやすく忘れにくいボキャビルにつながります.

ボキャビルとしては否定の意味を持つ dis- と組み合わせた disappear などもセットで覚えておくといいでしょう. Appearance という名詞形の接尾辞 -ance はデパートなどでのセールで「クリアランス (clearance)」というときの -ance です. 派生語を眺めながら接頭辞・接尾辞も覚え, 英単語の構造を漢字の部首や傍のように見る訓練もしていってください.

application

apply

語源を調べるとラテン語の applicō (join, fix, or attach to) の意味で, 特に ad + plicō (fold, twist together) と分解できます. Wiktionary によれば ad は印欧祖語の *h₂éd で near, at の意味で, plicō は plek- (to plait, to weave) の意味です.

Etymonline によれば語源から直訳すると bring things in contact with one another, つまり「お互いに接触しながらモノを持ってくる」という意味です. 適用するという日本語も「何かに何かを適用する (あてはめる・割り当てる)」といった形で使われますし, 2 つのモノをいい感じに混ぜ込むといった感覚があります. apply の意味 | 絵で見て覚える厳選英単語というページには, apply の例文として These rules apply to everybody alike. を挙げつつ, パズルにピースをはめ込む図を添えています.

apprehend

Wiktionary によると中英語 apprehenden, 古フランス語 apprehender (compare modern French appréhender), ラテン語 apprehendere に由来します. スペイン語 aprehender と比べるといいでしょう.

approach

approaching

appropriate

approximately

approximation

動詞 approximate の名詞形です. この approximate はラテン語の approximare ("to approach") の過去分詞である approximatus に由来し, ad + proximare (to come near) と分解できます. 接頭辞の ad は英語では to にあたります. 英語の proximate を見てみると, これは後期ラテン語 proximare (to draw near, approach) の過去分詞 proximatus, ラテン語 prope (near) の最上級 proximus (nearest) に由来します.

archive

Wiktionary によるとフランス語 archive, ラテン語 archīvum, 古代ギリシャ語 ἀρχεῖον (arkheîon, "town hall") に由来します.

are

area

argument

arguments

arise

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *uzrīsaną (to rise up, arise) に由来し, これは a- + rise に分解できます. 特にこの a- は away, up, on, out のような意味を付加したり意味を強調する接頭語と思えばいいでしょう. 詳しくは接頭辞の項を見てください.

arising

arrival

arrive

arrives

arriving

artillery

Wiktionary によると中英語 artillerie, 古フランス語 artillerie ("collection of military engines, crossbows, lances etc."), artillier ("to equip, provide with contraptions") で atiller ("to arrange, adjust, put on clothes or, especially, pieces of armour") の変化で art に影響を受けていて, それ自身は俗ラテン語 *apticlāre < *apticulāre, ラテン語 aptāre ("to make capable") に由来します.

as

  • 副詞, 接続詞, 関係代名詞, 前置詞
  • コア: 2 つの並べられた物・事が等価の関係にあることを示す. 文脈によって「同時性」「理由」「逆接」「類似性」の意味になる.
  • Wiktionary
  • Etymonline

品詞を見てもわかるようにいろいろな使われ方をする言葉で, いろいろな意味・用法があり, すっきり「これ」と言えません. そこでコアだけを書くことにしました. 具体的な意味については Weblio などを眺めてみるといいでしょう. 読解編では個別の文で出てくるときの意味を都度書いているので, そちらも確認してください.

Wiktionary ではドイツ語・オランダ語の als と比べるといいというコメントがあります.

ascertain

assertion

Wiktionary によると中フランス語の assertion, ラテン語の assertio に由来します.

assign

Wiktionary によると中英語の assignen, 古フランス語の assigner, asigner, ラテン語の assignō に由来します. ラテン語は ad- + signō (mark, sign) と分解できます.

ラテン語の接頭辞 ad- について補足します. これは sc, sp, st の前では a- に変わり, c や q の前では ac- に変わり, f の前では af- に変わり, 他にも ag-, al-, ap-, ar-, as-, at- という形にもなります. 語源としてはラテン語の前置詞 ad (to, towards), イタリア祖語の ad, 印欧祖語の h₂éd (near, at) に由来します.

assistance

astonish

初期の astony, astone, aston, astun ("to astonish, confound, stun") を置き換えた言葉で, 中英語 astonien, astunien, astonen, astunen, astounen ("to astound, stun, astonish") に由来します. さらに ā- (perfective prefix) + stunian ("to make a loud sound, crash, resound, roar, bang, dash, impinge, knock, confound, astonish, stupefy") と分解される古英語 *āstunian, ゲルマン祖語 *stunōną ("to sound, crash, bang, groan"), 印欧祖語 *(s)ten-, *(s)ton- ("to thunder, roar, groan") にも由来する可能性があり, a- +‎ stun と同値です. ドイツ語 erstaunen ("to astonish, amaze") とも比較するといいでしょう.

他の語源, または影響を受けた単語は古フランス語 estoner, estuner, estonuer, estonner ("to stun"), 俗ラテン語 *extonare ("to strike with thunder, daze, stupefy, stun") 後期ラテン語 *extono (ex +‎ tono), 古フランク語 *stunen ("to stun") があり, 中高ドイツ語 stunen ("to knock, strike, stun") とも関係があります.

assume

Wiktionary によるとラテン語の assūmō (accept, take) に由来し, これは ad- (to, towards, at) + sūmō (take up, assume) と分解できます. ここで ad- はあとに続く言葉によって次のように形が変わります.

  • a- (sc, sp, st の前)
  • ac- (c, q の前)
  • af- (f の前)
  • ag-, al-, ap-, ar-, as-, または at-

Ad- の語源は Wiktionary によるとラテン語の前置詞 ad (to, towards), イタリア祖語の ad, 印欧祖語の h₂éd (near, at) に由来します

もう 1 つの sūmō は Wiktionary によると susmō < sups(e)mō に由来し, sub- +‎ emō (to buy, take) と分解できます. Sub- は英語の sub と同じで sub (under, beneath, below) に由来していて, emō は イタリア祖語の emō, 印欧祖語の h₁em- (to take, distribute) に由来します. 印欧祖語の *nem- (to take or give ones due) と関係している可能性もあり, これはドイツ語の nehmen (take) のもとになっています.

assumption

asymmetries

asymmetry

接尾辞の a と symmetry の組み合わせです. それぞれの項目を確認してください.

at

意味について詳しくはよくある「前置詞の視覚的イメージ図」で確認してください.

Wiktionary によると中英語 at, 古英語 æt (at, near, by, toward), ゲルマン祖語の at (at, near, to), 印欧祖語の h₂éd (near, at) に由来します. ゲルマン系の言語では同根の前置詞が多く存在します. 特にラテン語の ad (to, near) は同根です.

Athens

  • IPA(key): /ˈæθənz/, (some US cities): IPA(key): /ˈeɪθənz/
  • Wiktionary

From Middle English Athens, from Old French Athenes, Atenes, from Latin Athēnae pl (acc. Athēnās), from Ancient Greek Ἀθῆναι pl (Athênai), the plural form of Ἀθήνη (Athḗnē, "Athena"), the goddess. More at Athena.

attach

attain

Wiktionary によるとアングロ=ノルマン語の ataindre, ラテン語の attingō に由来します. 後者は ad- +‎ tangō (touch){target=_blank} と分解できます. 接頭辞の ad はラテン語では to や towards の意味を表します.

attainment

  • 名詞: 得ること, 辿り着くこと, 努力によって得るという行動
  • Wiktionary
  • Etymonline

もちろん attain +‎ -ment と分解できます. 古フランス語の ataignement と比較するといいでしょう.

attempt

attempts

attend

  • 動詞: 出席する, 伴う, 世話をする, 付き添う, 注意を向ける
    • attends, attended, attending
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionaryによると中英語attenden, atenden, 古フランス語atendre (to attend, listen), ラテン語attendere (to stretch toward, give heed to)に由来し, ad (to) + tendere (to stretch)と分解できます. 英語のtendやattemptと比較してみてください.

attention

attribute

attribution

author

auxiliary

available

axes

axis

b

back

balance

balance-clock

base

Wiktionary によると中英語の base, bas, baas, 古フランス語の base, ラテン語の basis, 古ギリシャ語の básis に由来します. 二重語として basis があります.

形容詞としては中英語 base, bas, 古フランス語の bas, 後期ラテン語の bassus (low) に由来があります. スペイン語の bajo, イタリア語の basso や base と同根です.

basis

be

Wiktionary によると be はその様々な形態は 3 つの別の起源を持っていて, 英語の歴史の中で何度も混合されてきています.

  • b ではじまる形は古ゲルマン語の *beuną (to be, exist, come to be, become), 印欧祖語の *bʰúHt (to grow, become, come into being, appear) や 語根 *bʰuH- による.
  • w ではじまる形は古ゲルマン語の *wesaną, 印欧祖語 *h₂wes- (to reside) による.
  • その他は古英語 wesan (to be), 古ゲルマン語 *wesaną, 印欧祖語 *h₁ésti とその語根 *h₁es- による.

こうした歴史もあり, 変化が非常に不規則です. 他の言語でも過去にあったいくつかの単語が融合されてしまった単語があり, そうした単語の変化はひどく不規則です. 興味があれば例えばフランス語の aller (= go) の活用を眺めてください. 上でコメントした個々の由来などをいちいち覚えておく必要はありませんが, わけのわからない面倒なものにはそれなりの由来があると知っておくのは無駄ではないでしょう.

Be は受身形や進行形のように助動詞として使われることがあり, この場合はまた別ですが, 数学的な感覚として be は等号とみなすといいでしょう. これはいわゆるSVCの文型が持つ意味の型です. 例えば次のように考えます.

  • I am a student $\leftrightarrow$ I = a student.
  • I am in a garden $\leftrightarrow$ I = in a garden.

Be を become に変えるともう少し動的な「---になる」という気分が出て来はします. それでも「将来的にそうなる」という意味では拡張された等号とでも思えます.

上で「SVC の文型が持つ意味」と書きました. ここで第五文型はそれぞれ型そのものが意味を決めている部分があります. これは英語学習を続けていると感覚が掴めてくるでしょう. 文法編で 5 文型の解説もしていますし, 読解編でもこれらの視点を重視して解説していくので, ぜひ参考にしてください.

bear

Wiktionary によると中英語の beren (carry, bring forth), 古英語の beran (to carry, bear, bring), 西ゲルマン祖語の beran, ゲルマン祖語の beraną, 印欧祖語 bʰéreti, bʰer- (to bear, carry) に由来します. 他には古高ドイツ語の beran (carry), オランダ語の baren, ノルウェー語のブークマールの bære, ドイツ語の gebären, サンスクリットの भरति (bhárati), ラテン語の ferre, 古ギリシャ語の φέρειν (phérein) も類似の言葉です.

bearing

because

become

becomes

bee

Wiktionary によると中英語 bee, 古英語 bēo, ゲルマン祖語 *bijō, 印欧祖語 *bʰey- に由来します.

behind

being

believe

Wiktionaryによると中英語beleven, bileven, 古英語belīefan ("to believe"), ゲルマン祖語の後期変形*galaubijaną ("to have faith, believe")に由来します. 古英語のġelīefan ("to be dear to; believe, trust"), ġelēafa ("belief, faith, confidence, trust"), lēof ("dear, valued, beloved, pleasant, agreeable"; > English lief)と比較するといいでしょう. オランダ語のgeloven ("to believe"), ドイツ語のglauben ("to believe")とも関係があります.

belong

belongs

beneath

Wiktionary によると中英語 benethe, 古英語 bineoþan ("beneath, under, below") に由来し, be- +‎ neath と分解できます. 低地ドイツ語 benedden ("beneath"), オランダ語 beneden ("beneath, under, down"), 廃れたドイツ語 benieden ("below") と同根です.

between

Wiktionary によると be- +‎ twain に対応するゲルマン祖語の bi- (be-) + twihnaz (two each) に由来します.

biology

Wiktionary によると古典的な合成語 (近代的な造語) で, 古代ギリシャ語で βίος (bíos, "bio-, life") +‎ -λογία (-logía, "-logy, branch of study, to speak") と分解できる要素からなります. 新たなラテン語の造語 biologia からいろいろなヨーロッパの言語に対応する単語がある一方, *βιολογία (*biología) は古代ギリシャ語にはありません. ギリシャ語 βιολογία (viología) は英語・フランス語 biologie からの借用語です.

body

Wiktionaryによれば中英語bodi, bodiȝ, 古英語bodiġ ("body, trunk, chest, torso, height, stature"), 西ゲルマン祖語*bodag ("body, trunk"), 印欧祖語*bʰewdʰ- ("to be awake, observe")に由来します.

中学生どころか小学生でも「身体」という意味を知っているでしょう. 物理では専門用語として「物体」の意味で使われます. このように専門用語として理解しなければいけない単語はたくさんあります. もちろん日本語でもエネルギーやポテンシャルのように専門用語としての意味を本歌に取りつつ, それとはずれた意味で日常語として使われている言葉があります. まずはそういう概念・言葉があると知るのが大事です.

対応する印欧祖語はbʰewdʰ-で"to be awake, observe"という意味があります. 観察対象のような意味から物体に派生していったのでしょう.

物体以外の意味について少し触れておきます. Etymonlineでは 1660年代から"main portion of a document"としての用例があると紹介されています. これはIT系でもよく使われます. もしあなたがHTMLを知っているなら, この中にもheadとbodyというセクションがあるのを知っているでしょう. このbodyがまさに「ドキュメントの主要部」の意味です.

ちなみに上のportionはポーションと読みます. あなたは「ポーション」と聞くとゲームのファイナルファンタジーで出てくる回復アイテムとしてのポーションを想像するかもしれません. それはpotionで別物です. 特にWiktionaryによると, ラテン語のpotio (飲み物)に由来していて, ラテン語自体がさらにギリシャ語のpotonに由来します.

オランダ語の身体はlichaam, デンマーク語の身体はlegemeのようで, また違う趣があります. ちなみにこれらは同根で, 他には古ノルド語lík(h)ami, lík(h)amr, ゲルマン祖語*līkahamôに由来し, スウェーデン語lekamen, ドイツ語Leichnam ("dead body")が同根です.

boggle

Wiktionary によると bogle のバリエーションまたは変形で, bug と同根の可能性があります.

book

Wiktionary によると中英語 booke, book, bok, 古英語 bōc, 西ゲルマン祖語 *bōk, ゲルマン祖語 *bōks に由来します.

born

borne

both

中英語 bothe, boþe, 古英語 bā þā ("both the; both those") 古ノルド語 báðir, ゲルマン祖語 *bai に由来します. 東フリジア語 bee ("both"), 西フリジア語 beide ("both"), オランダ語 beide ("both"), ドイツ語 beide ("both"), スウェーデン語 både, båda, デンマーク語 både, アイスランド語 báðir と同根です.

boy

Wiktionary によると中英語 boy, boye ("servant, commoner, knave, boy"), 古英語 *bōia ("boy"), ゲルマン祖語 *bōjô ("younger brother, young male relation"), *bō- ("brother, close male relation"), 印欧祖語 *bʰā-, *bʰāt- ("father, elder brother, brother") に由来します. スコットランド語 boy ("boy"), 西フリジア語 boai ("boy"), 中オランダ語 boi, booi ("boy"), 低地ドイツ語 Boi ("boy"), おそらく古英語の固有名詞 Bōia が同根です. 他には西フラマン語 (West Flemish) boe ("brother"), ノルウェー方言 boa ("brother"), オランダ語 boef ("rogue, knave"), ドイツ語 Bube ("boy; knave; jack"; > English bub), アイスランド語 bófi ("rogue, crook, bandit, knave") と関係があります. 単語 bully も見るといいでしょう.

brevity

briefly

bring

Wiktionary によると中英語 bryngen, 古英語 bringan ("to bring, lead, bring forth, carry, adduce, produce, present, offer"), ゲルマン祖語 *bringaną ("to bring") (比較対象: 西フリジア語 bringe, 低地ドイツ語 bringen, オランダ語 brengen, ドイツ語 bringen), 印欧祖語 *bʰrenk- (比較対象: ウェールズ語 hebrwng ("to bring, lead"), トカラ語BB pränk- ("to take away; restrain oneself, hold back"), ラトビア語 brankti ("lying close"), リトアニア語 branktas ("whiffletree")) に由来します.

bug

Wiktionary によると bedbug に関して 1620 年頃にはじめて見られ, より早くは bugge ("beetle") であり, 次の二語の合成です.

  1. 中英語 bugge ("scarecrow, hobgoblin"), ゲルマン祖語 *bugja- ("swollen up, thick") (ノルウェー語 bugge ("big man"), 方言的な低地ドイツ語 Bögge ("goblin", "snot") とも比較). Perhaps originally from a
  2. 中英語 budde ("beetle"), 古英語 budda (see sċearnbudda ("dung beetle")), ゲルマン祖語 *buddô, *buzdô.

有名なコンピューターに飛び込んだ蛾の話の前に, 19 世紀に既に技術的な間違いや問題に対する用例があります.

bully

but

Wiktionary によると古英語の būtan (without, outside of, except, only) に由来し, これは be- +‎ out と同等で, be- はゲルマン祖語の bi- (be-), bi (near, by), 究極的には印欧祖語の h₁epi (at, near) に由来し, out はゲルマン祖語の ūt (out), ūtai (out; outside) に由来し, さらにこれらは印欧祖語の úd (upwards, away) に由来します.

by

Wiktionary によるとゲルマン祖語 bi (near; by; around; about), 印欧祖語 h₁epi に由来します. ドイツ語の bei (by; near; at) と同根です.

c

calculate

calculation

call

数学や物理で「この概念をこう呼ぶ」という形で定義のときに使う用法があります.

Wiktionary によると中英語 callen, 古英語の ceallian (to call, shout), ゲルマン祖語の kalzōną (to call, shout), 印欧祖語の gal(o)s-, glōs-, golH-so- (voice, cry) に由来します. ゲルマン系の言語に同根の単語がたくさんあります. 他にはロシア語の golos (voice) も同根です.

can

Wiktionary によると中英語 connen, cunnen (to be able, know how) の一人称・三人称単数形の can, 古英語 cunnan (to know how) の一人称・三人称単数形 can(n), ゲルマン祖語の kunnaną, 印欧祖語の ǵneh₃- (whence know) に由来します. ゲルマン系の言語と比較するとよく, 例えばオランダ語 kunnen, 低地ドイツ語 könen, ドイツ語の können, デンマーク語とノルウェー語の Bokmål の kunne, スウェーデン語とノルウェー語の Nynorsk の kunna を見るといいでしょう. 二重語として con があります. 他には canny, cunning を見るのも参考になります.

Canada

Wiktionary によるとフランス語 Canada, ローレンティアン語 (Laurentian) kanata ("village, settlement") に由来します. Wikipedia の Name of Canada を見るといいでしょう.

The name originates from a Saint-Lawrence Iroquoian word for 'settlement', 'village', or 'land' —kanata or canada.

cannot

これは can + not なので can を参考にしてください.

care

Wiktionary によると中英語 care, 古英語 caru, ċearu ("care, concern, anxiety, sorrow, grief, trouble"), ゲルマン祖語 *karō ("care, sorrow, cry"), 印欧祖語 *ǵeh₂r- ("shout, call") に由来します. 古ザクセン語 cara, kara ("concern, action"), 中高ドイツ語 kar ("sorrow, lamentation"), アイスランド語 kör ("sickbed") と同根で, オランダ語 karig ("scanty"), ドイツ語 karg ("sparse, meagre, barren"), ラテン語 garriō, 古代ギリシャ語 γῆρυς (gêrus) と関係があります.

careful

Wiktionary によると中英語の careful, 古英語の carful に由来し, care +‎ -ful と分解できます. これは中英語の care, 古英語の caru, ċearu (care, concern, anxiety, sorrow, grief, trouble), ゲルマン祖語 *karō (care, sorrow, cry), 印欧祖語 *ǵeh₂r- (shout, call) に由来します. さらに中高ドイツ語の German kar (sorrow, lamentation) と同根であり, オランダ語の karig (scanty), ドイツ語の karg (sparse, meagre, barren), ラテン語の garriō, 古ギリシャ語のγῆρυς (gêrus)にも関係があります.

carefully

もちろん careful + -ly です. Wiktionary によると中英語の carfulli, carefulliche, 古英語の carfullīċe, ċearfullīċe (carefully, diligently) に由来します. 詳しくは care, careful を参照してください.

Cartesian

Wiktionary によると新ラテン語 Cartesiānus に由来していて, Cartesius に由来します. これはもともと 16-17 世紀のフランス人ルネ・デカルト (René Descartes) に由来します.

case

まず場合の方から語源を確認しましょう. Wiktionary によると古フランス語の cas (an event), ラテン語の cado (to fall, to drop) の完了受動分詞 (perfect passive participle) にあたる casus (a falling, a fall; accident, event, occurrence; occasion, opportunity; noun case) に由来します.

日本語のケースにはカードケースのように「収納箱」のような意味もあり, もちろん英語にもその意味があります. Wiktionary によるとこちらの語源はラテン語の capsa (box, bookcase) で これはさらに capiō (to take, seize, hold) に由来します. また cash の二重語でもあります.

cautiously

centre

certain

Wiktionary によると古フランス語の certain の借用語であり, 俗ラテン語の unattested form である *certānus, ラテン語の extended form である certus ("fixed, resolved, certain"), 同じ語源で cernere ("to separate, perceive, decide") の過去分詞 cretus に由来します.

読解編で見るように第 4 文で with a certain definite energy という形で出てきます. ここで問題なのは certain と definite の使い分けです. この 2 語は実際に同じような意味でどう使い分けているかが問題になります. いくつか調べてみた結果を引用しておきます.

certain: of a specific but unspecified character, quantity, or degree. "The house has a certain charm." Using "definite charm" in this case simply doesn't fit.

definite: free of all ambiguity, uncertainty, or obscurity. "We need a definite answer." Using "certain answer" in this case wouldn't mean the same thing.

上の with a certain definite energy については次のように使い分けているのでしょう.

  • certain: どのくらいかはわからないがエネルギーが発生することは確実である.
  • definite: 物理的な条件によって発生するエネルギーの量は確定している.

Definite の意味については definite, 特に動詞の define の項も参考にしてください. Define の意味は「定義する」であり, 曖昧さなく範囲を明確にするイメージがあります. 特に制限をかけるというニュアンスもあります. これを前提にすると語のイメージがもう少しはっきりするでしょう.

change

changes

changing

character

Wiktionary によると中英語 caracter, 古フランス語 French caractere, ラテン語 character, 古代ギリシャ語 χαρακτήρ (kharaktḗr, "type, nature, character"), χαράσσω (kharássō, "I engrave") に由来します.

characteristic

語源は character を見てください.

charge

China

Borrowed from Portuguese China, from Persian چین‎ from Middle Persian 𐭰𐭩𐭭‎ (čīn, "China"), from Sanskrit चीन (cīna, "the Chinese; China") of uncertain etymology. It is usually thought to be derived from 秦 (qín, "Qin"), Middle Chinese: 秦 (MC d͡ziɪn), Old Chinese: 秦 (OC zin), the westernmost ancient Chinese state, but other theories have been proposed, including derivation from 晉/晋 (jìn, "Jin"), Middle Chinese: 晉 (MC t͡siɪnH), Old Chinese: 晉 (OC ʔsins), 荊/荆 (jīng, "Jing"), or the Zina of 夜郎 (Yèláng, "Yelang"). See "Names of China" at Wikipedia.

choose

circumstance

可算・不可算両方あり, circumstances と複数形でしか使わない用法もあります.

Wiktionary によると中英語の circumstaunce, 古フランス語の circonstance, ラテン語の circumstantia に由来します.

city

Wiktionary によると中英語 city, citie, citee, cite, 古フランス語 cité, ラテン語 cīvitās ("citizenry; community; a city with its hinterland"), cīvis ("native; townsman; citizen"), 印欧祖語 *ḱey- ("to lie down, settle; home, family; love; beloved") に由来します.

clear

Wiktionary によると中英語の clere, アングロ=ノルマン語の cler, 古フランス語 cler (現代フランス語は clair), ラテン語の clarus に由来します. これは次のいくつかのネイティブ中英語を置き換える形で使われるようになった単語です.

  • schir (clear, pure): 古英語 scīr (clear, bright) に由来
  • skere (clear, sheer): 古英語 scǣre や古ノルド語の skǣr (sheer, clear, pure) に由来
  • smolt (clear (of mind), serene): 古英語 smolt (peaceful, serene)

デンマーク語 klar, オランダ語 klaar, フランス語 clair, ドイツ語 klar, イタリア語 chiaro, ポルトガル語 claro, スペイン語 claro などは同根の単語です.

clock

Wiktionary によると中英語の clokke, clok, cloke, 中オランダ語の clocke (bell, clock), 古ノルマンフランス語の cloque (bell), 中世ラテン語の clocca, ケルト祖語の klokkos (bell) (ウェールズ語の cloch, 古アイルランド語の cloc も参照してください), 擬声語または印欧祖語の klek- (to laugh, cackle) (ゲルマン祖語の *hlahjaną (to laugh)) に由来します. さらに古英語の clucge, 東フリジア語 Klokke (bell; clock), 低ゲルマン語の Klock (bell, clock), ドイツ語の Glocke, スウェーデン語の klocka とも関係があります. 二重語としてf cloak があります.

close

clothe

cluster

Wiktionary によると中英語 cluster, 古英語 cluster, clyster ("cluster, bunch, branch"), ゲルマン祖語 *klus-, *klas- ("to clump, lump together") + *-þrą (instrumental suffix) に由来し, 低地ドイツ語 Kluuster ("cluster"), オランダ方言 klister ("cluster"), スウェーデン語 kluster ("cluster"), アイスランド語 klasi ("cluster; bunch of grapes") と関係があります.

cm

co-ordinate

  • 名詞: 座標
    • co-ordinates
  • 動詞
    • co-ordinates, co-ordinated, co-ordinating
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると地中海ラテン語 coordinare の過去分詞である coordinātus (arrange together) に由来し, これは接頭辞 co- ("together") + ordinare (arrange) に由来します. 英語の ordain や ordinate も参考にしてください. 前者は古フランス語の ordiner の借用語である中英語やラテン語の ordinare (to order) や from ordo (order) に由来します. 二重語として ordinate があります.

co-ordination

coincide

colleague

collection

combination

come

comes

common

communicate

communicated

company

compare

comparing

compatible

compensation

complete

completely

complex

components

components

composition

compound

compounding

concept

Wiktionary によると中フランス語 concept の借用語で, ラテン語 conceptus ("a thought, purpose, also a conceiving, etc."), concipiō ("to take in, conceive") に由来します. 二重語として conceit があります. さらに conceive も調べるといいでしょう.

concern

concerned

conclude

conclusion

condition

conditions

conductor

Wiktionary によるとラテン語の conductor に由来します. ラテン語の conductor はさらに condūcō (I lead){target=_blank} +‎ -tor に由来しています. さらに -tor は -sor とも同じで「---する者」を表す接尾辞です.

英語でも con + duct は duct = lead の意味で分解されます. 接頭辞 con-, 接尾辞 -duct も見てみてください. 日本語でも排気管をダクトというのも参考になるでしょう.

導体は電磁気的な存在・概念であり, 電磁気学を基礎にした相対性理論でも重要な概念です.

conform

conjecture

Wiktionary によるとラテン語 cōniciō ("throw or cast together; guess") の完了受動態 coniectūra ("a guess") に由来し, con- (together) + iaciō (throw, hurl) と分解できます.

次の単語群 adjective, eject, inject, project, reject, subject, object, trajectory と比較するとよいとあり, 特に英語 jet を参照せよとあるのでそちらも見てみましょう. これはフランス語の jet (spurt, literally a throw), 古フランス語の get, giet, 俗ラテン語の *iectus, jectus, ラテン語の iactus (a throwing, a throw), iacere (to throw) に由来します. さらに abject, ejaculate, gist, jess, jut も参照するといいでしょう.

conjure

Wiktionary によると中英語 conjuren, 古フランス語 conjurer, ラテン語 coniūrō ("I swear together; conspire") に由来し, con- ("with, together") + iūro ("I swear or take an oath") と分解できます.

connect

connecting

conquer

Wiktionary によると中英語 conqueren, 古フランス語 French conquerre, 後期ラテン語 conquaerere ("to knock, strike; to search for, procure") に由来し, ラテン語では con- (with) + quaerere ("to seek, acquire") と分解できます.

consequence

consequently

consider

Wiktionary によると中英語の consideren, 中フランス語の considerer, ラテン語の considerare に由来します. ラテン語 considerare は con- + sīder- と分解でき, 語幹は sīdus (star; constellation) に由来すると考えられているようですが, 現状つながりは明らかではないようです. これは dēsīderō と比較すると参考になるようです.

consideration

可算・不可算両方あります.

Wiktionary によると古フランス語 consideracion, ラテン語 cōnsīderātiō の借用語です. もちろん consider +‎ -ation と分解できます.

consistent

Wiktionary によるとラテン語 cōnsistō (to agree with; to continue) の現在分詞である consistens に由来し, con- + sistō と分解できます. ここで con- は「共にある」を意味する接頭辞で究極的には印欧祖語の ḱóm (beside, by, near, with) に由来し, sistō (to cause to stand; to place, set) は究極的には印欧祖語の stísteh₂ti (to be standing up; to be getting up), で語根は *steh₂- (to stand (up)) です.

constancy

constant

constitution

contain

containing

content

continuously

contradiction

contradictions

contrast

convection-currents

correct

correctly

correspond

Wiktionary によると中フランス語 correspondre, ラテン語 com- (with) + respondeo (to match, to answer to) に由来します. 英語でそのまま con/com + respond とみなしてもいいでしょう.

country

Wiktionary によると中英語 contre, contree, contreie, 古フランス語 contree, 俗ラテン語 (terra) contrāta ("(land) lying opposite; (land) spread before") に由来し, これはラテン語 contra ("against, opposite") から導かれています. スコットランド語の kintra と同根です.

couple

coupled

course

create

中英語 createn, ラテン語 creātus (the perfect passive participle of creō) に由来します.

creature

credit

Wiktionary によると中フランス語 crédit ("belief, trust"), ラテン語 crēditum ("a loan, credit") (neuter of crēditus, past participle of crēdere ("to believe")) に由来します. 動詞は名詞に由来します.

criterion

Wiktionary によると新ラテン語 criterion, 古ギリシャ語 κριτήριον (kritḗrion, "a test, a means of judging"), κριτής (kritḗs, "judge"), κρίνω (krínō, "to judge"). 他に critic も参照してください.

critic

Wiktionary によると中フランス語 critique, ラテン語 criticus, 古代ギリシャ語 Ancient Greek κριτικός (kritikós, "of or for judging, able to discern"), κρίνω (krínō, "I judge") に由来します.

current

  • 名詞: (物理) 電流, (数学: 超関数係数の微分形式) カレント, 流れ, 傾向, 風潮
    • currents
  • 形容詞: 今の, 現在の
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると古フランス語 courre (to run) の現在分詞 curant (courant) の借用語であり, ラテン語 currō (I run) の現在能動原形 currere (to run, move quickly) に由来します. Courant の二重語でもあります.

意味としては「いままさに流れているもの (走っているもの)」です. ここから貨幣 (currency: 金は世の回りもの) と言った意味も出てきます. 語源, そして語のコアミーミングには常に注意を払うようにすると, 急がば回れで語彙力と言語直観が磨かれます.

流れを表す英単語では flow も物理・数学でよく出てきます. こちらはゲルマン祖語の flōaną (to flow), 印欧祖語の plōw- や plew- (to fly, flow, run) に由来します. Wiktionary には float と比較するよう指示があり, そちらを眺めてみると float はゲルマン祖語の flutōną (to float), 印欧祖語の plewd-, plew- (to float, swim, fly) に由来します. 古ギリシャ語の pléō, ラテン語の plaustrum (wagon, cart) とも同根です.

昔アーマードコアというゲームがあり, これにフロートという脚部パーツがありました. まさに常に地面から浮遊した状態で移動するパーツです. これはラテン語の wagon, cart との語感を持った言葉です.

流れと言えば物理では流体力学という分野があり, これは英語で fluid dynamics と言います. この fluid は見ての通り flow と形が似ています.

curvature

curve

Wiktionary によるとラテン語 curvus ("bent, curved") に由来します. 二重語として curb があります.

custom

Wiktionary によると, 俗ラテン語 (Vulgar Latin) の *cōnsuētūmen or *costūmen, そしてラテン語の cōnsuētūdō の対格単数の cōnsuētūdinem (custom, habit), 同じくラテン語の cōnsuēscō (accustom, habituate) に由来します. 単語 cōnsuēscō は con- (with) + suēscō (become used or accustomed) に分解でき, これは sueō (I am accustomed) の起動形 (inchoative form) や suus (one's own, his own) に由来します.

またコスチュームとしてほぼ日本語化されている costume の二重語でもあります. Costume はフランス語の costume の借用語で, フランス語はイタリア語の costuma, そして究極的にはラテン語の consuetudo, consuetudinem (custom) に由来します.

customary

名詞 custom から派生した形容詞です. 詳しくは custom を参照してください.

d

danger

Wiktionary によると中英語 daunger ("power, dominion, peril"), アングロ=ノルマン語 dangier, 古フランス語 dangier (古フランス語 dongier (due to association with Latin damnum ("damage") の転換), 俗ラテン語 *dominārium ("authority, power") ラテン語 dominus ("lord, master") に由来します. ネイティブの古英語 frēcennes を置き換えた単語です.

data

day

Wiktionaryによると中英語day, 古英語dæġ ("day"), 西ゲルマン祖語*dag, ゲルマン祖語*dagaz ("day"), 印欧祖語*dʰogʷʰ-o-s, *dʰegʷʰ- ("to burn")に由来します.

東フリジア語("day"), 西フリジア語dei ("day"), オランダ語dag ("day"), 低地ドイツ語Dag ("day"), アレマン語Däi("day"), ドイツ語Tag ("day"), スウェーデン語・ノルウェー語・デンマーク語dag ("day"), アイスランド語dagur ("day"), ゴート語𐌳𐌰𐌲𐍃 (dags, "dags"), アルバニア語djeg ("to burn"), リトアニア語degti ("to burn"), トカラ語Aのtsäk-, ロシア語жечь (žečʹ, "to burn") from *degti, дёготь (djógotʹ, "tar, pitch"), サンスクリット語दाह (dāhá, "heat"), दहति (dáhati, "to burn"), ラテン語foveō ("to warm, keep warm, incubate")が同根です.

ラテン語diēsは印欧祖語*dyew- ("to shine")に由来するため, dayの語源ではありません.

deal

アインシュタインの相対性理論の原論文では第一部のタイトルが英語では Kinematical Part, ドイツ語では Kinematischer Teil になっています. 下記の語源を見てもわかるように der Teil = Part でこの deal と同根です. 現代の deal との意味のずれに対して Wiktionary を見てみると, 確かに (obsolete) で part の意味がありました. 多言語をまたいだ語感を育てたい場合, obsolete な意味にも目を通すと便利です.

名詞の語源

Wiktionary によると中英語 del, dele, 古英語 dǣl ("part, share, portion"), ゲルマン祖語 *dailiz ("part, deal"), 印欧祖語 *dʰail- ("part, watershed") に由来します. スコットランド語 ("part, portion"), 西フリジア語 ("part, share"), オランダ語 deel ("part, share, portion"), ドイツ語 Teil ("part, portion, section"), デンマーク語 del ("part"), スウェーデン語 del ("part, portion, piece"), アイスランド語 deila ("division, contention"), ゴート語 𐌳𐌰𐌹𐌻𐍃 (dails, "portion"), スロベニア語 del ("part") と同根です. 古英語 dāl ("portion") とも関係があります.

動詞の語源

Wiktionary によると中英語 delen, 古英語 dǣlan ("to divide, part"), ゲルマン祖語 *dailijaną ("to divide, part, deal"), 印欧祖語 *dʰail- ("part, watershed") に由来し, 西フリジア語 diele ("to divide, separate"), オランダ語 delen, ドイツ語 teilen, スウェーデン語 dela; リトアニア語 dalinti ("divide"), ロシア語 дели́ть (delítʹ) と同根です.

decade

中フランス語 decade, 後期ラテン語 decas ("(set of) ten"), 古代ギリシャ語 δεκάς (dekás), δέκα (déka, "ten") に由来し, deca- +‎ -ade と分解できます. 10年の期間への参照はもともと decade of years の一部切り抜きです.

デシリットルなどいろいろな派生語があります.

decide

declare

deduce

deduction

define

Wiktionary によると古フランス語で definir の変形である definer ラテン語の dēfīniō ("limit, settle, define") に由来します. ラテン語の dēfīniō は dē + fīniō に分解でき, dē は前置詞で印欧祖語の *de 由来で英語の to にあたり, fīniō は "set a limit, bound, end" といった意味があります. 定義とは「言葉の意味に制限をかける」ことに由来するのです.

definite

  • 形容詞: 確かな, 疑いのない
  • Wiktionary
  • Etymonline
  • Collins
    • If something such as a decision or an arrangement is definite, it is firm and clear, and unlikely to be changed.
    • Definite evidence or information is true, rather than being someone's opinion or guess.
    • You use definite to emphasize the strength of your opinion or belief.
    • Someone who is definite behaves or talks in a firm, confident way.
    • A definite shape or colour is clear and noticeable.

Wiktionary によるとラテン語の dēfīniō の過去分詞 dēfīnītus に由来し, 英語の define とも関係があります. 単語 define の記述も参考にしてください.

読解編 (論文) の第 4 文には with a certain definite energy という句が出てきます. ここで certain と definite の使い分けが問題になります. Certain の項に解説をつけておいたのでそちらも参考にしてください.

definition

Wiktionary によると中英語の diffinicioun, 中フランス語の definition, ラテン語の dēfīniō に由来する dēfīnītiō が由来です. もちろん define +‎ -tion と分解できます. 詳しくは define を見てください.

deflective

deflexion

degree

deism

Wiktionary によるとフランス語 déisme, そしてラテン語 deus (god, deity)+-ism に由来します.

deity

Wiktionary によると中フランス語 deité, ラテン語 deitās に由来します. ラテン語はアウグスティヌス (Augustine of Hippo) が deus ("god") から作った言葉で, 後に dīvīnitās ("divinity") になりました.

デウス・エクス・マキナなども参考にするといいでしょう.

deliberation

deliberations

delve

Wiktionary によると中英語 delven, 古英語 delfan ("to dig, dig out, burrow, bury"), ゲルマン祖語 *delbaną ("to dig"), 印欧祖語 *dʰelbʰ- ("to dig") に由来し, 西フリジア語 dolle ("to dig, delve"), オランダ語 delven ("to dig, delve"), 低地ドイツ語 dölven ("to dig, delve"), 方言ドイツ語 delben, telben ("to dig, delve") が同根です.

denote

denotes

density

depart

depend

  • 動詞: (depend on で) ---に頼る, 依存する
    • depends, depended, depending
  • Wiktionary, Etymonline

ラテン語の dependeō に由来していて, これは dē- + pendeō (to hang) に分解できます. この dē- は of, from の意味で, pendeō はペンダント (pendant) の pend です. 何かにぶらさがることはその何かへの依存を表すと考えたのでしょう. また de はフランス語にもあり, 英語でいう of の意味を持つことも注意しておきます.

使うときはたいてい depend on の形です. 対応する前置詞が on であることも覚えておく必要があります.

deploy

  • 他動詞・自動詞: To prepare and arrange (usually military unit or units) for use.; To unfold, open, or otherwise become ready for use.; (computing) To install, test and implement a computer system or application.
  • IPA(key): /dɪˈplɔɪ/
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionary によると直接的にはフランス語 déployer ("to unroll, unfold"), 古フランス語 desploiier (des- + ploiier) に由来する他, 後期ラテン語 displicāre ("to unfold, display"), ラテン語 dis- ("apart") + plicare ("to fold") に由来する可能性があります. 二重語として display があります.

derive

  • 他動詞: 導く
    • to obtain or receive (something) from something else.
    • (transitive, logic) To deduce (a conclusion) by reasoning.
    • (transitive, linguistics) To find the derivation of (a word or phrase).
    • (transitive, chemistry) To create (a compound) from another by means of a reaction.
    • (intransitive) To originate or stem (from).
    • To turn the course of (water, etc.); to divert and distribute into subordinate channels.
    • derives, derived, deriving
  • IPA(key): /dəˈɹaɪv/
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionary によると中英語 deriven, 古フランス語 deriver, ラテン語 dērīvō ("to lead, turn, or draw off (a liquid), draw off, derive") に由来し, dē ("away") + rīvus ("a stream") と分解できます. 英語 rival も参考にするといいでしょう.

describe

Wiktionary によると中英語の descriven, 古フランス語の descrivre, ラテン語の dēscrībō (I copy off, transcribe, sketch off, describe in painting or writing) に由来していて, dē ("off") + scrībō ("write") と分解できます. 英語の scribe と shrive も参考にするといいでしょう.

description

Wiktionary によると古フランス語 description, ラテン語の dēscrībō ("I describe") の名詞 dēscrīptiō に由来します.

designate

despite

determine

Wiktionary によると中英語 determinen, 古フランス語 determiner, フランス語 déterminer, ラテン語 determināre ("to bound, limit, prescribe, fix, determine") で, de + termināre ("to limit") と分解でき, termināre は terminus ("bound, limit, end") に由来します.

develop

Wiktionary によるとフランス語 développer の借用語で, 中フランス語の desveloper, 古フランス語の desveloper に由来し, これは des- + voloper, veloper, vloper (to wrap, wrap up) と分解できます. 他には俗ラテン語 vloppō, wloppō (to wrap) や ゲルマン祖語 Proto-Germanic wrappaną, wlappaną (to wrap, roll up, turn, wind), 印欧祖語 *werb- (to turn, bend) に由来します. 古フランス語での voloper などはイタリア語の -viluppare, 古イタリア語の代替形 goluppare (to wrap) と比較するといいでしょう.

さらに中英語の wlappen (to wrap, fold) (現代英語の lap (to wrap, involve, fold)), 中英語の wrappen (to wrap), 中オランダ語の lappen (to wrap up, embrace) などとの類似があります.

この単語の現代的な意味は 17 世紀に卵は動物をそのミニチュアとしてくるんでいて, その中で大きくなり殻を破って出てくると思われていたことに由来します.

dialogue

Wiktionary によると中英語 dialog, 古フランス語 dialoge (フランス語 dialogue), 後期ラテン語 dialogus, 古代ギリシャ語 διάλογος (diálogos, "conversation, discourse"), διά (diá, "through, inter") + λόγος (lógos, "speech, oration, discourse"), διαλέγομαι (dialégomai, "to converse"), διά (diá) + λέγειν (légein, "to speak") に由来します.

dictionary

Wiktionary によると地中海ラテン語 dictiōnārium, ラテン語 dictiōnārius, dictiō ("speaking"), dictus に由来し, dīcō ("speak") の過去完了分詞 + -ārium ("room, place") と分解できます.

differ

difference

different

difficulty

Wiktionary によると中英語 difficultee, 古フランス語 difficulté, ラテン語 difficultas や difficul に由来し, difficul は difficilis (hard to do, difficult) の古い形で, dis- + facilis (easy) と分解できます. これについては difficile や difficult を調べてください. 歴史的には形容詞は名詞からの逆成 (backformation) ですが, 特に dis- +‎ facile +‎ -ty または difficult +‎ -y と分解できます.

dimension

direction

direction-cosines

directly

disadvantage

disappear

discover

Wiktionary によると中英語 discoveren, 古フランス語 descovrir, 後期ラテン語 discoperīre < discooperiō, discooperīre に由来し, dis- + cooperiō と分解できます.

Discover は dis+cover で「発見する」という意味です. Discovery という名詞もよく出てきます.

discuss

Wiktionary によると中フランス語とアングロ=ノルマン語の discusser (フランス語の discuter), ラテン語 discutere (to strike or shake apart, break up, scatter; examine, discuss) の過去分詞である discussus に由来します. さらに dis- (apart) + quatere (to shake) と分解でき, dis- は英語と同じと考えてよく, quatere は quatio から来ていて印欧祖語の *kʷeh₁t- (to shake){target=_blank} に由来します.

Wiktionary によると shake はゲルマン祖語 skakaną (to shake, swing, escape){target=_blank}, 印欧祖語 (s)keg-, *(s)kek- (to jump, move) に由来し, shock は同根です.

discussion

distance

distant

distinct

  • 形容詞: 他とまったく別な, 明瞭な, 明確な
    • distinction, distinctive
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によるとラテン語の distinguere (to distinguish) の過去分詞 distinctus に由来します. 同じく Wiktionary には distinguish を見るといいとあるので, ぜひ distinguish とも比較してみてください.

distinction

形容詞 distinct の名詞化です. 詳しくは distinct を参照してください.

distinguish

ラテン語の distinguere (to separate, divide, distinguish, set off, adorn, literally mark off) に由来します. これは di-, dis- (apart) + stinguere と分解できます. Extinguish とも比較してみてください. Extinguish はラテン語の extinguo (to put out (what is burning), quench, extinguish, deprive of life, destroy, abolish) の借用語で, ex (out) + stinguere (to put out, quench, extinguish) と分解できます.

diverse

Wiktionary によると古フランス語 French divers, ラテン語 diversus ("various, different") に由来し, これは diverto, divortere ("to turn or go different ways, part, separate, divert") の過去分詞である divorsus とも書かれます.

diversity

Wiktionary によると中英語 diversite, 古フランス語 diversité, ラテン語 dīversitās に由来します.

divide

do

Wiktionary によると中英語 don, 古英語 dōn, 西ゲルマン祖語 *dōn, ゲルマン祖語 *dōną, 印欧祖語 *dʰeh₁- ("to put, place, do, make") に由来します. Wiktionary によると do を命令文や否定文で使うのはゲルマン系の言語では珍しく, ブリソン諸語 (Brythonic) からの翻訳借用 (calque) と考えられているようです.

大まかにドイツ語では machen (または tun), フランス語では faire が対応します. 印欧祖語の対応に do, make があるように, ドイツ語で対応するのがいかにも make の machenです. これはこれで英語の do, make の意味を持っています. フランス語の faire も do, make の意味を持っているのが面白いところです. 印欧語にはそういう感覚があるのでしょう.

フランス語の faire はまた英語と違う使い方があり, 天気を表すときの Il fait beau. (天気が良い) などにも使います.

document

Wiktionary によると中フランス語 document, ラテン語 documentum に由来します.

doctor

Wiktionary によると中英語 doctor ("an expert, authority on a subject"), doctour, アングロ=ノルマン語 doctour, ラテン語 doctor ("teacher"), doceō ("I teach") に由来し, ネイティブの中英語 lerare ("doctor, teacher") を置き換えています. これは中英語 leren ("to teach, instruct") 古英語 lǣran, lēran ("to teach, instruct, guide") に由来し, 古英語 lārēow ("teacher, master") と比較するといいでしょう. これは古英語 lǣċe ("doctor, physician") を置き換えています.

ちなみにドイツ語の Lehrer は教師の意味があります.

domain

Wiktionary によると中英語 demayne, demain ("rule"), 古フランス語 demeine, demaine, demeigne, domaine ("power"), (French domaine), ラテン語 dominium ("property, right of ownership"), dominus ("master, proprietor, owner") に由来します. 他には dame や demain, danger, dungeon と比較するといいでしょう. 二重語として demesne があります.

dome

Wiktionary によると中フランス語 dome, domme (modern French dôme) の借用語で, イタリア語 duomo, ラテン語 domus (ecclesiae) (literally "house (of the church)"), 古代ギリシャ語 οἶκος τῆς ἐκκλησίας (oîkos tês ekklēsías) の翻訳借用 (calque) でもあります. 二重語として domus があります.

dominion

Wiktionary によると中英語 dominion, 中フランス語 dominion, 地中海ラテン語 dominio, ラテン語 dominium ("lordship, right of ownership"), dominus ("lord"), domus ("house") に由来します. 他にも demain, demesne, domain, dominium を見るといいでしょう.

doppler

down

draw

Wiktionary によるとゲルマン祖語 draganą や印欧祖語 dʰregʰ- (to draw, pull) に由来します. ドイツ語の tragen (to carry), サンスクリットの ध्रजस् (dhrájas, gliding course or motion) と同根です. Drag の二重語でもあります.

dungeon

Wiktionary によると中英語 dungeon, dungeoun, dongoun, dungoun, dungun ("a castle keep" also, "a prison cell below the castle; a dungeon; pit; abyss") に由来します.

この中英語は古フランス語 donjon ("castle keep") と古英語 dung ("a subterranean chamber; a prison; dungeon") の合成 (merger) で, 現在の言葉の意味をそのまま与えています. 古フランス語 donjon は俗ラテン語 *domnione の conflation だとか. この俗ラテン語は後期ラテン語 *dominiōnem, ラテン語 dominium ("lordship; ownership"), フランク語 *dungijā ("prison, dungeon, underground cellar") に由来し, 中英語 dung, dunge, dong, donge ("pit of hell; abyss") と比較すると面白いようです.

フランク語と古英語はゲルマン祖語 *dungijǭ ("an enclosed space; a vault; bower; treasury"), 印欧祖語 *dʰengʰ- ("to cover") に由来し, 古ザクセン語 dung ("underground cellar"), 中オランダ語 donc ("underground basement"), 古高ドイツ語 tung ("underground cellar; an underground chamber or apartment for overwintering") (ドイツ語 Tunk ("manure or soil covered basement, underground weaving workshop")), 古ノルド語 dyngja ("a detached apartment, a lady's bower"), アイスランド語 dyngja ("chamber") に由来します.

during

dynamic

Wiktionaryによると, 元を辿れば古代ギリシャ語のdunamikósから来ていて, これはpowerfulの意味です. これの類語としてdúnamisやdúnamaiも起源で, それぞれpower, "I am able"の意味です.

日本語で「デュナミス」はいろいろなところで顔を出します. 私が思いつくところだと機動戦士ガンダム00のガンダムデュナメスです. 現代日本でもアニメや漫画やゲームの中に(古代)ギリシャ語が根付いています. 何気ない横文字を調べることで物理や数学につながることもぜひ覚えておいてください. 日常に物理・数学を組み込んでいきましょう.

私は単数形の用例を見かけたことはありませんが, dynamicは名詞として使われることもあります. これについてはdynamicsを参照してください.

dynamics

  • 不可算名詞: 力学, 動力学
  • 名詞(複数扱い)
    • (物理的・精神的な)原動力,活動力,エネルギー,迫力
    • 変遷, 変動, 過程.
  • Wiktionary
  • Etymonline

物理では力学, 特に動力学の意味で使われます. 動力学というからには静力学もあり, staticsと言います. 高校物理で言うと物体が動かない状況で力の釣り合いを考えるのが静力学, 実際に運動方程式にしたがって運動する様子を追いかけるのが動力学です.

学問名・分野名として使うときは不可算名詞として扱います. つまり次のように形式的に単数形のように処理する必要があります.

  • Informally, dynamics is the study of forces and motion.

一方, 複数形として捉えると単数扱いの名詞 dynamicの複数形として捉える必要が出てきて意味が変わります.

TODO 形容詞に s がつくと名詞化する現象, 他にもあった気がするので例. どういう気分なのだろう. semantics

dyne

e

e.g.

each

earth

Wiktionary によると中英語 erthe, 古英語 eorþe ("earth, ground, soil, dry land"), 西ゲルマン祖語 *erþu, ゲルマン祖語 *erþō ("earth, ground, soil") に由来します. 西フリジア語 ierde, 低地ドイツ語 Eerd, オランダ語 aarde, オランダ低ザクセン語 eerde, ドイツ語 Erde, デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語 jord と比べてみてください. また *erwô ("earth"), 古高ドイツ語 ero, 印欧祖語 *h₁er- と関係があり, 古代ギリシャ語 ἔρα (éra) in ἔραζε (éraze, "on the ground") とも比較するといいでしょう.

easily

eclectic

Wiktionary によるとフランス語 éclectique, 古代ギリシャ語 ἐκλεκτικός (eklektikós, "selective"), ἐκλέγω (eklégō, "I pick, choose"), ἐκ (ek, "out, from") + λέγω (légō, "I choose, count") に由来します.

Ecuador

Wiktionary によるとスペイン語 ecuador ("equator") によります.

edition

editor

effect

effects

Einstein

either

  • 代名詞, 形容詞, 限定詞, 副詞, 接続詞: どちらかの
    • either A or B
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によるとゲルマン祖語の ay (always, ever) + whether に由来します. ドイツ語では jeder です.

electric

詳しくは electricity を見てください.

Wiktionaryによると1640年代にThomas Browneが新ラテン語 ēlectricus (electrical; of amber), ēlectrum (amber) +‎ -icus (形容詞の接尾辞), 古ギリシャ語のēlektron (amber), ēléktōr (shining sun)に由来します.

electrical

electrically

electricity

この語にはかなり複雑な経緯があります. Electricityはラテン語のelectricusから来ています. これがさらに古代ギリシャ語のἤλεκτρονから来ていて, 琥珀(amber)を指しています. ギリシャ語のἤλεκτρονも複雑でWikipediaによると, 琥珀から次の3つに分化しました.

  • 物理での電子の意味. 琥珀をこすったときの摩擦電気から電磁気現象が発見されたことに由来.
  • 金と銀の合金である琥珀金. 古代ギリシアで琥珀と同じ名称で呼ばれていた.
  • マグネシウムを主体とした合金.

古代ギリシャ語としてのἤλεκτρονはサンスクリットの उल्का (ulka, meteor)や ἠλέκτωρ (ēléktōr, shining sun), ἥλιος (helios, sun)に由来するとも言われます.

さらに言えばamberはアラビア語由来です. 中世のヨーロッパでは古代ギリシャやローマの知見は散逸してしまい, アラビアから逆輸入の形で中世ヨーロッパに戻ってきた経緯があるため, その一環なのでしょう. ちなみにアルコール, alcohol もアラビア語起源で, アラビア語起源の科学用語もいろいろあります.

electrodynamic

詳しくはelectrodynamicsを参照してください.

electrodynamical

electrodynamics

  • 名詞: - 電気力学
    • electro + dynamics
      • electro-: 電気-
      • dynamics: 力学, 動力学
  • Wiktionary
  • Etymonline

Electrodynamicsはelectroとdynamicsでわけて考えることにし, 分解した語については対応する単語を調べてください. 特にelectro-はelectricityなどから考えてます. Electro-のような形で他の語とつながって形容詞的に使うことがあるのも覚えておくといいでしょう. たくさん例を見ていると自然と体得できることでもあります.

Electrodynamicは直訳すると「電気力学的」です. 「電磁力学」という日本語も同じ意味です. また英語で使われるときに磁気の議論を含むときでも electrodynamicと書き, electromagnetodynamicsのように書きません. 例えば磁気も理論も明らかに含む量子電気力学は英語で quantum electrodynamics (QED)です.

単にdynamicsとだけ書くと動力学という意味です. 静力学という言葉もあり, これはstaticsと言います. 例えば気象静力学はmeteorological staticsです.

electromagnetic

もちろん electro- +‎ magnetic または electromagnet +‎ -ic と分解できます.

electromotive

もちろん electro- +‎ motive と分解できます.

electron

electrostatic

element

elements

ellipsoid

ellipsoidal

else

emit

ラテン語の ēmittō に由来します. この ēmittō は ex- +‎ mittō と分解でき, Wiktionary によると後者の mittō は (子音を伸ばした) mītō, 印欧祖語の meyth₂- (to exchange) に由来すると見られているようです. もともとの意味 "to exchange" から意味が "to give, bestow" に意味が変わり, さらに "to let go, send" に変わったようです. もう 1 つの由来の可能性として印欧祖語 *(s)meyt- (to throw) もあるそうです.

employ

Wiktionary によると中フランス語 employer の借用語であり, これはラテン語 implicare (to infold, involve, engage) に由来し, in (in) + plicare (to fold) と分解できます. 英語 employ の二重語である imply や implicate と比較するといいでしょう.

employment

これは employ + -ment と分解できます. 特に employ はそれ自身中フランス語 employer, mpleier, ラテン語 implicō (enfold, involve, be connected with) に由来し, このラテン語は in- + plicō (fold) と分解できます.

empty

Wiktionary によると中英語 emty, amty, 古英語 ǣmtiġ, ǣmettiġ (vacant, empty, free, idle, unmarried, literally without must or obligation, leisurely), ゲルマン祖語の uz- ("out") + mōtijô, mōtô (must, obligation, need), mōtiþô (ability, accommodation), 印欧祖語の *med- (measure; to acquire, possess, be in command) に由来し, 古英語 ġeǣmtiġian (to empty), ǣmetta (leisure), mōtan (must, might, have to) とも関係があります. また穏便的に挿入された p は中英語に由来します. 英語 mote, meet も見てみるといいでしょう.

enclose

enclosed

encloses

encounter

Wiktionary によると中英語の encountren, アングロ=ノルマン語の encountrer, 古フランス語の encontrer (to confront), encontre (against, counter to), 後期ラテン語の incontrā (in front of) に由来し, incontrā はそれ自身ラテン語の in (in) + contrā (against) に由来します. Contrā は contradiction (contra- + diction, 矛盾) をイメージすればいいでしょう.

encyclopedia

Wiktionary によると新ラテン語 encyclopaedia ("general education"), 古代ギリシャ語 ἐγκυκλοπαιδεία (enkuklopaideía, "education in the circle of arts and sciences"), a mistaken univerbated form of Koine Greek ἐγκύκλιος παιδείᾱ (enkúklios paideíā, "education in the circle of arts and sciences"), ἐγκύκλιος (enkúklios, "circular") + παιδείᾱ (paideíā, "child-rearing, education").

univerbate uni-verb-ation, (linguistics) The diachronic process of forming a new single word from afixed expression of several words.

end

ends

energy

中フランス語の énergie, 後期ラテン語の energia, 古ギリシャ語の enérgeia (activity), energós (active) に由来します. この energós は en (in) + érgon (work) と分解できます. 物理での意味はトーマス-ヤングの 1802 年の講義に由来します.

ギリシャ語 érgon はヘレニック祖語 wérgon, 印欧祖語 wérǵom に由来します. これは古英語 weorc (English work) と同根です. ここまで来ると energy が work と同根であるとわかります. 物理の専門用語としても仕事 (work) とエネルギー (energy) の関係は重要ですが, 語源の上でもきちんと関連しているのです.

english

ensue

ensues

ensuing

ensure

Wiktionary によるとアングロ=ノルマン語 enseurer, 古フランス語 seur ("sure") に由来します.

enter

enters

entire

Wiktionary によると中英語 entere, enter に由来し, アングロ=ノルマン語 entier, ラテン語 integrum の借用語です. ラテン語は integer の対格で, in- ("not") + tangō ("touch") と分解でき, integer の二重語です.

entitle

entitled

enumerate

envisage

envisaged

epoch

eponymous

Wiktionary によると古ギリシャ語 ἐπώνυμος (epṓnumos), ἐπί (epí, "upon") +‎ ὄνυμα (ónuma), ὄνομα (ónoma, "name") のアイオリス方言 (Aeolic variant) に由来します. 他に -onym も確認するといいでしょう.

equal

  • 名詞:
  • 動詞:
    • equals
  • 派生語
    • equality, equivalence, equally, equation, equivalent, equator
  • Wiktionary
  • Etymonline

equality

Wiktionary によると中フランス語の equalité (現代フランス語の égalité), ラテン語での aequālitās, aequālitātem に由来します.

数学・物理でよく出てくる単語です. 一般相対性理論での等価原理は equivalence principle で, もちろん equivalence が equal の派生語です.

equally

equation

Wiktionary によると古フランス語, ラテン語の aequātiō (an equalizing) に由来します. ラテン語の aequātiō は aequō (make equal or level) +‎ -tiō と分解できます.

equator

equivalent

erroneously

error

essential

establish

established

estimate

Wiktionary によるとラテン語の古い形 aestumo ("to value, rate, esteem"), aestimō の過去分詞である aestimatus の借用語であり, ローマ共和国で貨幣を鋳造した人を意味する古ラテン語 *ais-temos ("one who cuts copper") にも由来します. 二重語として esteem や aim があります.

ether

物理としては昔想定されていた光の媒質としてのエーテルで, 有機化合物のエーテルもこのエーテルです. IT 用語のイーサネットは ethernet で, やはり物理のエーテルに由来します. 相対性理論はそれまで存在が仮定されていた電磁波の媒質としてのエーテルが不要であることも主張しているので, 物理学史にとっては大事なキーワードです.

Wiktionary によると中英語の ēther に由来し, これはさらにアングロ=ノルマン語の ether, 中フランス語の ether, ethere, aether, 古フランス語の aether (現代フランス語では éther), またはそれらの直接的な語源のラテン語の aethēr (highest and purest part of the atmosphere; air; heavens, sky; light of day; ethereal matter surrounding a deity) に由来します.

後期ラテン語の aethēr はジエチルエーテルなどの化合物も表します. これは古ギリシャ語αἰθήρ (purer upper air of the atmosphere; heaven, sky) aíthō (to burn, ignite; to blaze, shine), 印欧祖語の *h₂eydʰ- (to burn; fire) に由来します.

イタリア語の etere, ドイツ語の aether, ポルトガル語の éter, スペイン語の éter も同根です.

Euclidean

平面幾何の原理を確立したユークリッドの名前に由来します. 数学・物理ではオイラー (Euler) に対する Eulerian, アーベル (Abel) に対する Abelian など人名を形容詞化して使うことがよくあります. ギリシャ語ではユークリッドではなくエウクレイデスと言うので, ギリシャ語を尊重した記述を読んだときにもわかるように覚えておきましょう.

evaluate

event

Wiktionary によると中フランス語 event, ラテン語 ēventus (an event, occurrence), ēveniō (to happen, to fall out, to come out), ex + veniō (come) の省略形 ē (out of, from) に由来します. 他には venture, advent, convent, invent, convene, evene などと関係があります.

every

Wiktionary によると中英語 every, everich, eaver-euch, averiche, aver alche, ever ælche, 古英語 ǣfre ǣlċ, ǣfre ǣġhwilċ, ǣfre ġehwilċ ("each and every") に由来し, ever +‎ each または ever +‎ which と等価です.

evict

Wiktionary によるとラテン語 evictus (past participle of ēvincō ("to vanquish completely")) の借用語で, evince の二重語です.

evident

evidently

evitable

Wiktionary によると中フランス語 evitable (modern French évitable), ラテン語 ēvītābilis ("avoidable"), ēvītō ("to avoid") + -bilis ("-able", suffix meaning ‘able or worthy to be') に由来します. ここで Ēvītō は ē- ("prefix meaning ‘out'") + vītō ("to avoid, evade; to shun") と分解でき, *dwi- ("two") + *dʰeh₁- ("to put")) からなる印欧祖語 *dwidʰeh₁- ("separate, set apart") に由来する可能性もあります.

exactly

examine

Wiktionary によると中英語 examinen, examenen, 古フランス語 examiner, ラテン語 exāmināre に由来します.

example

ラテン語の exemplum (a sample, pattern, specimen, copy for imitation, etc.) に起源を持ちます. 文字通りには what is taken out (as a sample) で, ラテン語の eximō (take out) が対応し, さらに ex (out) + emō (buy; acquire) に分解できます. Exemplum の二重語として sample があります.

英語での for example はラテン語では e.g. (exempli gratia) と書きます. 理工系の文章や論文では e.g. はよく出てくるので自然と覚えるでしょう. For example は熟語にまとめるので興味があれば眺めてください.

exception

exclude

exclusively

exert

exerted

exist

Wiktionary によるとフランス語 exister, ラテン語 existō ("to stand forth, come forth, arise, be") に由来し, ラテン語は ex ("out") + sistere ("to set, place"), caus. of stare ("to stand") に由来します. 英語 stand も見てみるとよく, 他には assist, consist, desist, insist, persist, resist なども参考になるでしょう.

existence

experience

experiment

experimentally

experiments

explicitly

explore

Wiktionaryによると中フランス語explorer, ラテン語explōrāre ("to investigate, search out")に由来し, これ自体もともとはハンターの言葉で"to set up a loud cry"の意味でした. 単語はex- ("out") + plōrāre ("to cry") と分解できます. 第二要素は "to make to flow" (from pluere ("to flow")) とも言われます.

express

形容詞としてはフランス語の exprès, ラテン語の exprimere の過去分詞 expressus に由来し, 動詞としては古フランス語の espresser, expresser に由来し, これはさらにラテン語の頻出系 (frequentative form) exprimere に由来します.

expression

中フランス語の expression の借用語で, 後期ラテン語の expressiō や expressiōnem (a pressing out) に由来します. これは動詞の express に由来するのでそちらも眺めてください.

extinct

Wiktionary によるとラテン語 extinctus の借用語で, extinguere ("to put out, destroy, abolish, extinguish") の過去分詞に由来します. これは ex- + stinguere ("to quench") と分解できます.

f

fact

factor

fall

Wiktionary によると動詞は中英語 fallen, 古英語 feallan ("to fall, fail, decay, die, attack"), 西ゲルマン祖語 *fallan ("to fall"), ゲルマン祖語 *fallaną ("to fall"), 印欧祖語 *(s)pōl- に由来し, 西フリジア語 falle ("to fall"), 低地ドイツ語 fallen ("to fall"), オランダ語 vallen ("to fall"), ドイツ語 fallen ("to fall"), ノルウェー語のブークモール falle ("to fall"), ノルウェー語のニーノシュク falla ("to fall"), アイスランド語 falla ("to fall"), アルバニア語 fal ("forgive, pray, salute, greet"), リトアニア語 pùlti ("to attack, rush") と同根です.

名詞は中英語 fal, fall, falle, 古英語 feall, ġefeall ("a falling, fall"), ゲルマン祖語 *fallą, *fallaz ("a fall, trap"), 印欧祖語 *(s)pōl- に由来し, オランダ語 val, ドイツ語 Fall, スウェーデン語 fall, アイスランド語 fall と同根です.

far

fascinate

Wiktionary によるとラテン語 fascinātus (perfect passive participle of fascinō ("enchant, bewitch, fascinate")), fascinum ("a phallus-shaped amulet worn around the neck used in Ancient Rome; witchcraft") に由来します.

federation

Wiktionary によるとフランス語 fédération からの借用で, 後期ラテン語 foederatio, ラテン語 foederare に由来し, federate +‎ -ion と等価です.

field

電磁場, 重力場というときの「場」を表す単語です.

Wiktionary によると西ゲルマン祖語の felþu ゲルマン祖語の felþuz, felþaz, felþą ("field"), 究極的には印欧祖語の pleh₂- ("field, plain") or pleth₂- ("flat") に由来します. ドイツ語の Feld と同根です. 古英語の folde ("earth, land, territory"), folm ("palm of the hand") とも関係があります.

Wiktionary には fold も参照するよう指示があるのでそれも見てみましょう. これは中英語の folden, 古英語の fealdan, ゲルマン祖語 falþaną ("to fold"), 印欧祖語 pel- ("to fold") に由来します.

ここで中英語の folden に注目しましょう. これは見ただけで動詞と感じ取れます. 何故かと言えば英語はゲルマン系の言語であり, ゲルマン系言語の筆頭であるドイツ語は動詞の最後に en がつくからで, 古い形の英語はゲルマン系の形を色濃く残しているからです. ここで注意したいのは品詞ごとに「語尾」が決まっている言語があることです. 実際, 日本語でも動詞は「う」行, 形容詞は「い」で終わります. 同じようにフランス語では動詞の語尾が -are, -ire, -ere になっていて, イタリア語でも同じような語尾です. そしてイタリア語は現代ラテン語なので, ラテン語でも同じような動詞語尾をしています. イタリア語・フランス語はロマンス語と言われる系統の言語で, やはり同じ特徴を持っているのです.

figure

figure

figures

figuring

final

Wiktionary によると中英語 final, fynal, fynall, 古フランス語 final, ラテン語 fīnālis ("of or relating to the end or to boundaries"), fīnis ("end") に由来します. 他には fine も見てみるといいでしょう. ネイティブの英語 endly ("final") を置き換えた言葉です.

finally

find

Wiktionary によると西ゲルマン祖語 *finþan, ゲルマン祖語 *finþaną, 補助動詞としては印欧祖語 *pent- (to go, pass; path bridge), *póntoh₁s, ラテン語 pōns (bridge), 古ギリシャ語 póntos (sea) に由来します.

finger

Wiktionary によると中英語 fynger, finger, 古英語 finger ("finger"), 西ゲルマン祖語 *fingr, ゲルマン祖語 *fingraz ("finger"), 印欧祖語 *pénkʷrós, *penkʷ-ros ("fifth"), *pénkʷe ("five") に由来します. 西フリジア語 finger, 低地ドイツ語・ドイツ語 Finger, オランダ語 vinger, デンマーク語 finger, 古アイルランド語 cóicer ("set of five people"), 古アルマニア語 հինգեր-որդ (hinger-ord, "fifth")) と同根です. さらに five も見てみるといいでしょう.

fire

  • 名詞, 可算または非可算, (pl) fires
    • (uncountable) A (usually self-sustaining) chemical reaction involving the bonding of oxygen with carbon or other fuel, with the production of heat and the presence of flame or smouldering.
    • (countable) An instance of this chemical reaction, especially when intentionally created and maintained in a specific location to a useful end (such as a campfire or a hearth fire).
    • (countable) The occurrence, often accidental, of fire in a certain place, causing damage and danger.
    • (uncountable, alchemy, philosophy) The aforementioned chemical reaction of burning, considered one of the Classical elements or basic elements of alchemy.
    • (countable, Britain) A heater or stove used in place of a real fire (such as an electric fire).
    • (countable) The elements necessary to start a fire.
    • (uncountable) The bullets or other projectiles fired from a gun or other ranged weapon.
    • (astronautics) An instance of firing one or more rocket engines.
    • Strength of passion, whether love or hate.
    • Liveliness of imagination or fancy; intellectual and moral enthusiasm.
    • Splendour; brilliancy; lustre; hence, a star.
    • A severe trial; anything inflaming or provoking.
    • Red coloration in a piece of opal.
  • IPA(key): /ˈfaɪ.ə/, [faɪ̯ə]
  • 多言語対照: the fire - (it) il fuoco - (fr) le feu - (de) das Feuer - (ru) Огонь - (sp) el fuego - (cn) 大火 - (kr) 화재 - (ar) النار - (fa) آتش - (da) ilden - (el, gr) η φωτιά - (eo) la fajro - (hi) आग
  • Wiktionary, Etymonline, cambridge, Longman, Collins, Oxford Learner's Dictionaries, Meriam-Webster, American Heritage, DeepL, みらい翻訳, Linguee (DeepL), 英辞郎 on the web

Wiktionaryによると中英語fyr, 古英語fȳr ("fire"), 西ゲルマン祖語*fuir, *fuïr, ゲルマン祖語の正規形*fōr ("fire")に由来し, 究極的には印欧祖語の*péh₂wr̥に由来します. 東フリジア語Fjuur, 西フリジア語fjoer, オランダ語vuur, 低地ドイツ語Füer, ドイツ語Feuer, デンマーク語fyrとも比較してみてください. 他にはヒッタイト語𒉺𒄴𒄯 (paḫḫur), Umbrian pir, トカラ語A/Bのpor/puwar, チェコ語pýř ("hot ashes"), 古代ギリシャ語πῦρ (pûr, "fire"), アルメニア語հուր (hur, "fire"))とも比較するといいでしょう これはそのanimate counterpartが印欧祖語*h₁n̥gʷnis (see ignite)にあたる無生物名詞で, pyreと同根です.

火の多言語とイメージ

名前は適当な意図を持ってつけるモノ, その概念を大事にしましょう.

語源と多言語対照からわかるように, 英語は無生物名詞としてのfire系列に属し, ヒンディー語・ロシア語は有性名詞のignis系列に属します. ペルシャ語آتشは中ペルシャ語ʾthš (ātaxš, "fire")に由来し, アヴェスター語𐬁𐬙𐬀𐬭𐬱‎ (ātarš, "fire")の借用語で, ゾロアスター教で特別な意味を持ち, ネイティブのآذر‎ (âzar, "fire")のようによく保存されています. 究極的にはイラン祖語*HáHtr̥šに由来します. ヒンディー語आगはSauraseni Prakrit 𑀅𑀕𑁆𑀕𑀺 (aggi), サンスクリットअग्नि (agní), 印欧祖語*Hagníš, *h₁n̥gʷnisに由来し, अग्नि (agni)の二重語です.

アグニはインド神話の神の名前としても使われていて, 火には破壞のイメージもあるからかインドのミサイルシステム名にも使われています. 単なる火・炎ではなく神の名前と書いた理由があります. それは同じく上記ミサイルの一覧に神の名前であるSurya, シヴァが片手に持つ先が3つに分かれた槍の名前Trishul(tri+shul, shul = any sharp instrument)があるからです. 明らかに神話に関わりのある単語がある以上, アグニも神話由来の意味で捉えていいでしょう.

言葉には裏表の極端な意味があります. 典型的には「お利口さん」と言うとき, 皮肉がまじると「馬鹿」に転じる場合があります. 火にも全てを焼き尽くす破壞の意味と, 相手の破壞から身を守るための守護の力としての意味があります. ミサイル名に使われたのはその両方でしょう.

火はここから転じたイメージがあります. 例えば焼畑農業には再生(場合によっては破壞)のイメージがあります. つまり火には再生のイメージさえあります. 典型的にはフェニックスのイメージです. ゲームのファイナルファンタジーVやVIには召喚獣フェニックスを呼び出したとき, 「さいせいのほのお」のキャプションがつき, 敵にダメージを与えつつ死んだ仲間を復活させる効果がつきます.

さらにゲーム内でのイメージを追うと例えば炎はゾンビ・アンデッドに対する特効があります. これは再生の炎を死んだ者へ与えるとダメージになる連想と思いますが, 死者を不浄とみなせば浄化の炎とも言えるでしょう. これを発展させると炎は神聖性を持ちます. 実際, ゾロアスター教は拝火教と呼ばれていて本当に火・炎は崇拝の対象です.

ちなみにゾロアスター教の主神であるアフラマズダはWikipediaによると, アフラは天空, マズダーは光を指すようです. また車の会社マツダ(mazda)の名前の由来の一つでもあります.

ラテン語のignis・(古代)ギリシャ語πῦρにも面白い話があります. 漫画・アニメのウェディングピーチに火魔ピュール族の戦士イグニスというキャラがいます. 名前が全て火です. キャラクターデザインも赤髪で赤い服を身にまとっています. 他には水魔ポタモス族のアクアがいますし, 石に封じ込められた伝説の悪魔ペトラーがいます. 英語で石油をpetroleumというように英語にも取り込まれています. 語尾umでわかるようにラテン語由来で, さらに古代ギリシャのπέτρα (pétra, "rock")に由来します. 使徒のペトロも教会の礎石の意味で石・岩に由来します. 現代イタリア語ではpietraになってしまって慣れていればすぐわかるとはいえ, ラテン語・古代ギリシャ語の方が日本人は慣れているでしょう.

理工系単語がラテン語由来の事情が見える単語でもあります. 上で紹介した作業は虚飾を廃して自然がどう振る舞うか, その法則を探りに行く自然科学や数学の思考をそのまま回しただけです. メソポタミアの話. 河の間とπ-中間子.

first

Wiktionary によると中英語の first, furst, ferst, fyrst, 古英語の fyrst, fyrest (first, foremost, principal, chief, original), ゲルマン祖語で *fur, *fura, *furi (before) の最上級 (superlative) である *furistaz (foremost, first) に由来し, 印欧祖語では fore + -est に等価な *per-, *pero- (forward, beyond, around) に由来します. 北フリジア語 (North Frisian) foarste, オランダ語 voorste, ドイツ語 Fürst (chief, prince, literally "first (born)") とも同根です. 綴りの転換の様子に注目してください.

five

Wiktionary によると中英語 five, vif, fif, 古英語 fīf ("five"), 西ゲルマン祖語 *fimf ("five"), ゲルマン祖語 *fimf ("five"), 印欧祖語 *pénkʷe に由来します.

ゲルマン祖語に関して西フリジア語 fiif, オランダ語 vijf, ドイツ語 fünf, ノルウェー語とスウェーデン語 fem, アイスランド語 fimm と比較するといいでしょう. 印欧祖語に関してはウェールズ語 pump, ラテン語 quinque, トカラ語 A päñ, B piś, リトアニア語 penki, ロシア語 пять (pjatʹ), アルバニア語 pesë, pêsë, 古代ギリシャ語 πέντε (pénte), アルメニア語 հինգ (hing), ペルシャ語 پنج‎ (panj), サンスクリット पञ्च (páñca) と比較するといいでしょう. 特に数の 5 と関係があります. 二重語として cinque, punch, pimp, Pompeii があります.

ゲルマン祖語 *fimf の中の鼻音 *m は, 北海ゲルマン語の鼻音の消失 (Ingvaeonic nasal spirant law) として知られる音の変化を通じて消滅しました.

fixed

fleet

Wiktionary によると中英語 flete, flet ("fleet"), 古英語 flēot ("ship") に由来し, ゲルマン祖語 *flutōną ("to float") と関係があるようです.

flunk

  • Wiktionary
  • verb
  • 1 (US, transitive, intransitive) Of a student, to fail a class; to not pass.
    • He flunked math, again.

Alteration of funk, or perhaps a blend of flinch +‎ funk.

Florida

Wiktionary によるとスペイン語 florida ("flowery") に由来し, よく花がたくさんある場所への言及に使われます. 特に la Florida (the flowery one) または Pascua Florida ("flowery Easter") の短縮です.

follow

following

follows

  • 名詞, (pl) feet
    • A biological structure found in many animals that is used for locomotion and that is frequently a separate organ at the terminal part of the leg.
    • (anatomy) Specifically, a human foot, which is found below the ankle and is used for standing and walking.
    • (often used attributively) Travel by walking.
    • The base or bottom of anything.
    • The part of a flat surface on which the feet customarily rest.
    • The end of a rectangular table opposite the head.
    • A short foot-like projection on the bottom of an object to support it.
    • A unit of measure equal to twelve inches or one third of a yard, equal to exactly 30.48 centimetres.
    • (music) A unit of measure for organ pipes equal to the wavelength of two octaves above middle C, approximately 328 mm.
    • (collective, military) Foot soldiers; infantry.
    • (cigars) The end of a cigar which is lit, and usually cut before lighting.
    • (sewing) The part of a sewing machine which presses downward on the fabric, and may also serve to move it forward.
    • (printing) The bottommost part of a typed or printed page.
    • (printing) The base of a piece of type, forming the sides of the groove.
    • (prosody) The basic measure of rhythm in a poem.
    • (phonology) The parsing of syllables into prosodic constituents, which are used to determine the placement of stress in languages along with the notions of constituent heads.
    • (nautical) The bottom edge of a sail.
    • (billiards) The end of a billiard or pool table behind the foot point where the balls are racked.
    • (botany) In a bryophyte, that portion of a sporophyte which remains embedded within and attached to the parent gametophyte plant.
    • (malacology) The muscular part of a bivalve mollusc or a gastropod by which it moves or holds its position on a surface.
    • (molecular biology) The globular lower domain of a protein.
    • (geometry) The point of intersection of one line with another that is perpendicular to it.
    • Fundamental principle; basis; plan.
    • Recognized condition; rank; footing.
  • Wiktionary, Etymonline, cambridge, Longman, Collins, Oxford Learner's Dictionaries, Meriam-Webster, American Heritage, DeepL, みらい翻訳, Linguee (DeepL), 英辞郎 on the web
  • IPA(key): /fʊt/, [fʊt]

Wiktionaryによると中英語fot, fote, foot, 古英語fōt, 西ゲルマン祖語*fōt, ゲルマン祖語*fōts, 印欧祖語*pṓdsに由来し, 二重語としてpes, pousがあります.

footnote

footnotes

for

Wiktionary によるとゲルマン祖語の furi (for), 印欧祖語の preh₂- に由来します. 古ギリシャ語の perí (for, about, toward) や サンスクリットの परि (pári; over, around) とも同根です.

いろいろ意味があるので英英辞典も使って深く調べよう.

force

Wiktionary によると古フランス語 force の借用語で, 後期ラテン語または俗ラテン語 fortis (strong) の中性複数形 *fortia に由来します.

forest

Wiktionary によると中英語 forest, 古フランス語 forest, 地中海ラテン語 forestis ("open wood") に由来します. 古ザクセン語 forest, forst ("forest"), 古高ドイツ語 forst ("forest"), 現代ドイツ語 Forst ("forest") も参考にしてください.

これはネイティブの中英語 weald, wald ("forest, weald"), 古英語 weald, 中英語 scogh, scough ("forest, shaw"), 古ノルド語 skógr, 古英語 fyrhþ に由来する中英語 frith, firth ("forest, game preserve") を置き換えた言葉です.

forelock

  • 名詞: The part of a person's hairstyle which covers the forehead; The part of a horse's (or similar animal's) mane that lies on its forehead.
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionary によると中英語の *forelock, *forelok, 古英語の forelocc に由来し, fore- +‎ lock と分解できます.

forgive

Wiktionary によると中英語 foryiven (to give away; give up; release; forgive), 古英語 forġiefan (to forgive, give up, provide), 印欧祖語 *fragebaną の交替 (Alternation) で, for- +‎ give (語源的にはfor- + yive) と等価です. オランダ語の vergeven (to forgive), ドイツ語の vergeben (to forgive) と同根です.

form

format

formats

former

Wiktionary によると中英語 forme (first) の比較級 former に由来し, これはゲルマン祖語 *frumô から来ています. 同じ印欧祖語の語根の比較級としてラテン語を通じて prior とも関係があります. ゲルマン祖語と関係がある first や fore, before とも関係があります.

Wiktionary によると first はゲルマン祖語 fur, fura, furi (before) の最上級 furistaz (foremost, first){target=_blank}, 印欧祖語 per-, pero- (forward, beyond, around) に由来し, これは fore +‎ -est と等価です.

この fore は接頭辞としても使われていて, 天気予報の予報を意味する forecast などに使われています. ここで cast は動く・投げかけるといった意味があり, 中英語 casten, 古ノルド語 kasta (to throw, cast, overturn), ゲルマン祖語の *kastōną (to throw, cast) に由来します.

対義語の「後者」は latter です.

formula

found

foundation

fourth

fraction

Wiktionary によると中英語 fraccioun ("a breaking"), アングロ=ノルマン語・古フランク語 fraction, 地中海ラテン語 fractio ("a fragment, portion"), 初期ラテン語 fractio ("a breaking, a breaking into pieces"), frangere ("to break", 英語 frangible) の過去分詞 fractus (English fracture) 印欧祖語 *bʰreg- (English break) に由来します.

frame

Frank

free

frequency

friend

from

function

Wiktionary によると中フランス語の function, 古フランス語の fonction, ラテン語の functiō (performance, execution), fungor (to perform, execute, discharge) の完了形 functus に由来します.

fundamental

furnish

furnished

further

furthermore

g

game

general

gene

Wiktionary によるとドイツ語 Gen, 古代ギリシャ語 γενεά (geneá, "generation, descent"), aorist infinitive of γίγνομαι (gígnomai, "I come into being") に由来します. デンマークの生物学者 Wilhelm Ludvig Johannsen がドイツ語で出版された文献の中で pangene の最後の音節から造語した言葉です.

generate

Wiktionary によるとラテン語 generātus (perfect passive participle of generō ("beget, procreate, produce")), genus ("a kind, race, family") に由来します.

Geneva

Mentioned in Latin texts as Genava. Probably via a Proto-Celtic *genwā from Proto-Indo-European *ǵénw-eh₂, a derivative of *ǵónu in the sense of a bending river or estuary, possibly akin to Genoa.

genus

Wiktionary によるとラテン語 genus ("birth, origin, a race, sort, kind") の借用語で, 語根 gen- はラテン語 gignere, 古ラテン語 gegnere ("to beget, produce") に由来します. 二重語として gender, genre, and kin があります.

geometrical

geometry

Wiktionary によると古フランス語の géométrie, ラテン語の geometria, 古ギリシャ語のγεωμετρία (geōmetría, (geometry, land-survey)), μέτρον (métron, (a measure)), γεωμέτρης (geōmétrēs, (land measurer)) に由来し, このγεωμέτρηςは γῆ (gê, (earth, land, country)) + (-metría, (measurement)) と分解できます. 二重語として gematria があります.

get

give

Wikipedia によるとゲルマン祖語の *gebaną (to give) に由来します. 同じゲルマン祖語に由来するネイティブの中英語yivenが英語内部での由来です.

中英語の yiven と give を比較すると y と g が入れ替わっていることに気付きます. 実はこれはある程度一般的な現象です. 有名なのは「庭」を意味する garden と yard です. 語尾の en を抜かせば完全に一致します. 古い形を見るとこうした入れ替わりにも気付けるようになるので, 深く記憶に刻み込むためにはこういう単語の掘り方も大事です.

go

Wiktionary によると中英語 gon, goon, 古英語 gān ("to go"), 西ゲルマン祖語 *gān, ゲルマン祖語 *gāną ("to go"), 印欧祖語 *ǵʰeh₁- ("to leave") に由来します. 過去形の went は古英語の wendan ("to go, depart, wend") に由来します.

スコッツ語の gae ("to go"), 西フリジア語 gean ("to go"), オランダ語 gaan ("to go"), 低地ドイツ語 gahn ("to go"), ドイツ語 gehen ("to go"), スウェーデン語・デンマーク語 gå ("to go"), ノルウェー語 gå ("to walk") と同根です. さらにアルバニア語 ngah ("to run, drive, go"), 古代ギリシャ語 κιχάνω (kikhánō, "to meet with, arrive at"), アヴェスター語 (zazāmi), サンスクリット जहाति (jáhāti) と比較するといいでしょう.

good

Wiktionary によると古英語の gōd, 西ゲルマン祖語 gōd, ゲルマン祖語 gōdaz, 印欧祖語 *gʰedʰ- (to unite, be associated, suit) に由来します. ロシア語のгодный (godnyj) (godnota - goodness, good stuff), ドイツ語の gut (good, well) と同根です.

名詞としてはゲルマン祖語 gōdą (goods, belongings), 印欧祖語 gʰedʰ-, *gʰodʰ- (to unite, be associated, suit) に由来します. ドイツ語の Gut (item of merchandise; estate; property) とも同根です. 名詞の good は日本語化した「グッズ」です.

great

greater

group

h

habit

Wiktionary によると中英語 habit, ラテン語 habitus ("condition, bearing, state, appearance, dress, attire"), habeō ("I have, hold, keep") に由来します. 中英語 abit の置き換えで, これは古フランス語 abit に由来し, それ自身同じラテン語を語源にしています. 古英語ネイティブ þēaw を置き換えています.

had

hand

hands

happen

harm

Wiktionary によると中英語 harm, herm, 古英語 hearm, 西ゲルマン祖語 *harm, ゲルマン祖語 *harmaz ("harm; shame; pain") に由来します.

has

hat

Wiktionary によると中英語 hat, 古英語 hæt ("head-covering, hat"), ゲルマン祖語 *hattuz ("hat"), 印欧祖語 *kadʰ- ("to guard, cover, care for, protect") に由来します. 北フリジア語 hat ("hat"), デンマーク語 hat ("hat"), スウェーデン語 hatt ("hat"), アイスランド語 hattur ("hat"), ラテン語 cassis ("helmet"), リトアニア語 kudas ("bird's crest or tuft"), アヴェスター語 𐬑𐬀𐬊𐬛𐬀‎ (xaoda, "hat"), ペルシャ語 خود‎ (xud, "helmet"), ウェールズ語 cadw ("to provide for, ensure") と同根です. 単語 hood と比べてみてください.

have

  • 他動詞: ---を持つ
    • had, having
    • have to = ---しなければならない = must
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると印欧祖語の *kh₂pyéti, (現在形は *keh₂p-, to take, seize, catch) に由来します. ラテン語では capiō (take), ロシア語 хапать (xapatʹ, to seize) に対応します. あくまで対応があるだけです.

同じく Wiktionary によると語源はなかなか面倒な事情があるようです. Transitive possessive verb (TODO 適切な訳語を調べる) である have に対して共通の印欧祖語の語根がありません. 形こそ似ていてもラテン語の habeō は英語の have と語源的には関係ありません: habeō が対応する印欧祖語は *gʰeh₁bʰ- (to grab, to take) です. 印欧祖語の言語学的な事情もあるようですが, 的確な翻訳が思いつかなかったので, Wiktionary の英文をそのまま引用しておきます.

Proto-Indo-European probably lacked the have structure. Instead, the third person forms of be were used, with the possessor in dative case, compare Latin mihi est / sunt, literally to me is / are.

he

Wiktionary によると中英語 he, 古英語 hē, ゲルマン祖語 *hiz ("this, this one") に由来します.

helmet

Wiktionary によると中英語 helmet, helmett, 古フランス語 helmet, heaumet の借用語であり, helme (Modern French heaume) の指小辞で helm +‎ -et と等価です. 古フランス語はそれ自体ドイツ語, さらには古英語 helm に起源を持ちます.

help

Wiktionary によると中英語 help, 古英語 help ("help, aid, assistance, relief"), ゲルマン祖語 *helpō ("help"), *hilpiz, *hulpiz, 印欧祖語 *ḱelb-, *ḱelp- ("to help") に由来します. Saterland Frisian Hälpe ("help"), 西フリジア語 help ("help"), オランダ語 hulp ("help"), 低地ドイツ語 Hülp ("help"), ドイツ語 Hilfe ("help, aid, assistance"), デンマーク語 hjælp ("help"), スウェーデン語 hjälp ("help"), ノルウェー語 hjelp ("help") と同根です.

hence

here

ゲルマン祖語の hē₂r に由来していて hiz +‎ -r と分解できます. さらに印欧祖語 kís があり, これは ḱe + ís と分解できます. ドイツ語の hier とも同根です.

古英語の形 her はゲルマン祖語の hi- (代名詞の語幹, 印欧祖語の ki- "this;") + -r (副詞の接尾辞) に分解できます.

hereafter

Wiktionary によると古英語の hēræfter (in the aftertime; later on) に由来します. もちろん here +‎ after と分解できます.

high

higher

him

hindsight

Wiktionaryによるとhind+sightと分解できます. 語源的にはラテン語由来のretro (back) + spect (look)にあたるドイツ語と同じです.

his

history

Wiktionary によると中英語 historie, 古フランス語 estoire, estorie ("chronicle, history, story") (現代フランス語 histoire), ラテン語 historia, 古代ギリシャ ἱστορίᾱ (historíā, "learning through research"), ἱστορέω (historéō, "to research, inquire (and) record"), ἵστωρ (hístōr, "the knowing, wise one"), 印欧祖語 *weyd- ("see, know"). 二重語として story と storey があります.

Attested in Middle English in 1393 by John Gower, Confessio Amantis, which was aimed at an educated audience familiar with French and Latin.

hold

Wiktionary によるとゲルマン祖語*haldaną (to tend, herd), 印欧祖語*kel- (to drive)に由来します. ラテン語のceler (quick), 古ギリシャ語のkéllō (to drive)とも比較してみてください.

もう一つゲルマン祖語*hulþaz (favourable, gracious, loyal), 印欧祖語*kel- (to tend, incline, bend, tip)にも由来があり. こちらはドイツ語のhold (gracious, friendly, sympathetic, grateful), Huld(grace, favour)と同根です.

homogeneity

hood

日本語で言う「フード」です. Wiktionary によると中英語 hood, hod, 古英語 hōd, ゲルマン祖語 *hōdaz (東フリジア語 (Saterland Frisian) Houd, 西フリジア語・オランダ語 hoed, 低地ドイツ語 Hood, ドイツ語 Hut と同根) に由来します. イラン祖語 *xawdaH ("hat") (アヴェスター語 Avestan 𐬑𐬂𐬛𐬀‎ (xåda), 古ペルシャ語 𐎧𐎢𐎭 (x-u-d /xaudā/) と比較), 印欧祖語 *kadʰ- ("to cover") と同根です. 単語 hat も見てみるといいでしょう.

how

Wiktionary によると*hwōに由来し, hwæt (who, what)と同じ語根です. What, which, whoなど他の疑問詞と違ってwhはじまりではありませんが, wh-cluster reductionという現象があるようです. ちなみにドイツ語でhowにあたるのはwieです.

however

How + ever に分解できます.

huge

Wiktionary によると中英語 huge, 中フランス語 ahuge ("high, lofty, great, large, huge"), hoge ("at height"), a ("at, to") + hoge ("a hill, height"), フランク語 *haug, *houg ("height, hill") または古ノルド語 haugr ("hill") に由来し, これらは両方ともゲルマン祖語 *haugaz ("hill, mound"), 印欧祖語 *kowkós ("hill, mound"), 印欧祖語 *kewk- の語根に由来します. 古高ドイツ語 houg ("mound") (ドイツ語 Hügel ("hill") と比較), 古ノルド語 haugr ("mound"), リトアニア語 kaũkaras ("hill"), 古高ドイツ語 German hōh ("high") (特にドイツ語 hoch), 古英語 hēah ("high") と似ています. 他には high を見てみるといいでしょう.

human

Wiktionary によると後期中英語 humayne, humain, 中フランス語 humain, ラテン語の男性名詞 hūmānus ("of or belonging to a man, human, humane", adjective), humus に由来します.

humble

Wiktionary によると中英語 humble, 古英語 humble, umble, humle, ラテン語 humilis ("low, slight, hence mean, humble") (比較対象: ギリシャ語 χαμαλός (khamalós, "on the ground, low, trifling")), humus ("the earth, ground"), humi ("on the ground") に由来します. 単語 homage や chameleon, humiliate と比較するといいでしょう. ネイティブの古英語 ēaþmōd を置き換えた語です.

hundred

Wiktionary によると中英語 hundred, 古英語 hundred, ゲルマン祖語 *hundaradą, *hundą + *radą ("count") に由来し, *hundą は印欧祖語 *ḱm̥tóm に由来します. 西フリジア語 hûndert, オランダ語 honderd, 低地ドイツ語 hunnert, hunnerd, ドイツ語 Hundert, デンマーク語 hundred と比較するといいでしょう.

hyper

Wiktionary によると古代ギリシャ語 ὑπέρ (hupér, "over"), 印欧祖語 *upér ("over, above") (English over), *upo ("under, below") (whence English up) に由来し, ラテン語の super と同根です.

hypothesis

Wiktionary によると中フランス語 hypothese, 後期ラテン語 hypothesis, 古代ギリシャ語 ὑπόθεσις (hupóthesis, "base, basis of an argument, supposition", literally "a placing under") に由来し, 古代ギリシャ語ではそれ自身 ὑποτίθημι (hupotíthēmi, "I set before, suggest") に由来し, これは ὑπό (hupó, "below") + τίθημι (títhēmi, "I put, place") と分解できます.

i

i.e.

idea

Wiktionary によるとラテン語 idea ("a (Platonic) idea; archetype"), 古代ギリシャ語 ἰδέα (idéa, "notion, pattern"), εἴδω (eídō, "I see") に由来します. フランス語 idée と同根です.

identical

if

Wiktionary によるとゲルマン系の語彙で, 中世低地ドイツ語の ef, if, af, of や低地ドイツ語の of, ゲルマン祖語の *jabai (when, if) に由来します.

image

Wiktionary によると中英語 ymage に由来し, 古フランス語 image の借用語であり, ラテン語では imāgō ("a copy, likeness, image") があり, 印欧祖語 *h₂eym- に由来します. 同じ印欧祖語の語根は imitari ("to copy, imitate") のもとになっていて, imitate も見てみるといいでしょう.

imaginary

imagine

immediate

immediately

impart

imparted

imponderability

ponder を参考にしてください.

important

in

Wiktionary によるとゲルマン祖語 in, 印欧祖語の h₁én, そしてラテン語の in, 古ギリシャ語の en に由来します.

inasmuch

  • 副詞
    • (inasmuch as で) ---だから, ---である限りは
    • 同じ程度, 同様に, それでは
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると to such a degree を意味するフレーズである in as much の省略形です.

incident

incidental

incorrectly

increase

increasing

indebt

indebted

indeed

independent

これはフランス語の indépendant に由来します. もちろん in- + dependent と分解でき, in- は否定の接頭辞です. 詳しくは dependent を参照してください.

independently

形容詞 independent の副詞化なので, independent を見てください.

indicate

indicated

indication

indications

inexactitude

infinite

infinitely

infinitesimally

influence

influenced

inherent

Wiktionary によるとラテン語 inhaerentem (inhaerēns の対格単数), 現在分詞の能動態 inhaereō (I am closely connected with; adhere to) に由来します.

ここで気になるのはやはり adhere to です. 何せ here が共通していますし, in-, ad- ともに接頭辞として有名です. Wiktionary によるとラテン語の adhaerēre, adhaesum に由来していて ad (to) + haerēre (to stick) が分解した上での元の形を示しています. フランス語の adhérer と比較するのも参考になるでしょう. ここでの stick は「張りつける」といった意味です. 接頭辞の in- は前置詞の in と同じで「内部に」という意味で, 合わせて「内部に張りつけられた = そのものに植えつけられた = 固有の」といった意味に発展します.

initial

Wiktionary によると中フランス語 initial またはラテン語 initiālis ("of the beginning, incipient, initial"), initium ("a going in, entrance, beginning"), inire ("to go in, enter upon, begin") に由来し, これらは in ("in") + ire ("to go") に分解できます.

inquire

insect

Wiktionary によると中フランス語 insecte, ラテン語 īnsectum ("with a notched or divided body, cut up") に由来し, īnsectum は īnsecō ("I cut into, I cut up") の perfect passive participle で, īn- ("from in- before f or s") + secō ("I cut") と分解できます. これは虫の身体が 3 つの部分に切り分けられることから来ています. さらに古代ギリシャ語 ἔντομον (éntomon, "insect"), ἔντομος (éntomos, "cut into pieces") の翻訳借用でもあります.

insert

inserting

insight

Wiktionary によると中英語 insight, insiht ("insight, mental vision, intelligence, understanding") に由来し, in- +‎ sight と等価です. 古英語 insiht ("narrative, argument, account") との連続性がある可能性があり, ゲルマン祖語 *insahtiz ("account, narrative, argument") との関係もありえます. 西フリジア語 ynsjoch ("insight"), オランダ語 inzicht ("insight, awareness, view, opinion"), 低地ドイツ語 Insicht ("insight"), ドイツ語 Einsicht ("insight, knowledge, perception, understanding"), デンマーク語 indsigt ("insight"), スウェーデン語 insikt ("insight"), アイスランド語 innsýn ("insight") と比較してみてください.

instance

instant

instants

instead

insufficient

Wiktionary によると中世フランス語の insufficient, ラテン語の insufficiens に由来します. もちろん in- +‎ sufficient と分解でき, この in- は否定の接頭辞です.

integer

ラテン語 integer ("untouched, unhurt, unchanged, sound, fresh, whole, entire, pure, honest") の借用語で, in + tangere ("to touch") と分解でき, entire の二重語です. 他に tangere, tact も参照してください. 英語の thack や thwack とも関係があります.

intensity

Wiktionary によるとラテン語の intensitas に由来します. Intense +‎ -ity と分解できます. Intense は中フランス語 intense, ラテン語 intendere (to stretch out) の過去分詞 intensus (stretched tight) の借用語です. これは in (in, upon, to) + tendere (to stretch) と分解できます. 後者の tenderetendō の活用で, tendō はイタリア祖語 tendō, 印欧祖語の ten- (to stretch, draw) の extension である *tend- に由来します.

Stretch などから考えれば *ten- は tend の語源のように思えます. 実際 Wiktionary によると tend は古フランス語の tendre (to stretch, stretch out, hold forth, offer, tender), ラテン語の tendere (to stretch, stretch out, extend, spread out) に由来します. この名詞形 tension は中フランス語 tension, ラテン語の tensiō, tensiōnem に由来します. 物理・数学ではテンソルという量は張力 (tension) に由来する概念です.

せっかくなので stretch も 見てみると, これは西ゲルマン祖語 strakkjan (to stretch, make taut or tight), 印欧祖語 (s)treg-, streg-, treg- (stiff, rigid) に由来します. ドイツ語 strecken (to stretch, straighten, elongate) も同根です. STARK を参照するようにと書いてあるので見てみると, これはゲルマン祖語 starkaz, starkuz (stiff, strong), 印欧祖語 (s)terg- (rigid, stiff) に由来し, ドイツ語の stark (strong) と同根です. これはデンプンを意味する starch と関係があるそうで, 中英語の stark, sterk (strong; stiff) の歯擦音化 starche (名詞), starche, sterch (stiff, 形容詞) に由来します.

interchange

interchanged

interpretation

interval

into

introduce

Wiktionary によるとラテン語 intrōdūcō に由来し, intrō- +‎ dūcō (lead, pull) と分解できます. 究極的には印欧祖語の h₁énteros (inner, what is inside) と dewk- に由来します.

introduction

動詞 introduce の名詞形なのでそちらも参考にしてください. Wiktionary によると古フランス語 introduction からの借用語で, これ自身ラテン語の intrōdūcō, intrōdūctiō に由来する intrōdūctiōnem に由来します.

論文でも節のタイトルとしてよく使われる大事な単語です. 自己紹介は self introduction と言うので, 目にする機会も多いでしょう.

invariably

inverse

ion

ion

irreconcilable

  • 形容詞: 和解できない, 妥協できない, 調和しない, (...と) 矛盾して
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると中フランス語 irréconciliable の借用語で, 後期ラテン語 irreconciliābilis に由来します. これは in- ("not") + reconciliō (I reconcile) + -ābilis (-able) と分解できます.

メインは reconcile なのでもう少し調べてみましょう. ラテン語 reconcilio に飛ばされるのでこれを見ると, re- (back; again) +‎ conciliō (unite, connect) と分解できる単語です. この conciliō は concilium (council, meeting){target=_blank} +‎ -ō と分解できます. さらにこの concilium は con- (with) +‎ calō (I call, announce solemnly, call out) +‎ -ium と分解できます. さらに calō は印欧祖語 *kelh₁- (to call, shout){target=_blank} に由来します. ラテン語 clāmō, clārus, classis, concilium, 古ギリシャ語 kaléō, 古英語 hlōwan (to make a loud noise, roar, bellow), 英語 low (to moo) と同根です.

is

issue

issuing

it

Wiktionary によると中英語 it, hit (英語の方言 hit ("it")), 古英語 hit ("it"), ゲルマン祖語 *hit ("this, this one"), 印欧祖語 *ḱe-, *ḱey- ("this, here") に由来します. 西フリジア語 it ("it"), 東フリジア語 et, 't ("it"), 低地ドイツ語 it ("it"), オランダ語 het ("it"), ドイツ語 es ("it"), ラテン系 cis, hic と同根で, he も見てみるといいでしょう.

its

もちろん it +‎ -'s と分解できます. Wiktionary によると昔は実際に it's (it +‎ 's) と書かれていて, 一方今では非標準的な書き方になっているようです. 中英語期に his を置き換える形で出てきて 17 世紀に完全に置き換わりました.

itself

もちろん it + -self と分解できます.

j

journey

judgment

Wiktionary によると中英語 juggement に由来し, これは古フランス語 jugement の借用語で, これ自身後期ラテン語 iūdicāmentum, ラテン語 iūdicō に由来します. 英語本来の語彙 doom を置き換えた言葉です.

jungle

just

k

kind

Wiktionary によると中英語 kynde, kunde, cunde, icunde, 古英語 cynd (generation, kind, nature, race), ġecynd, ゲルマン祖語 kundiz, gakundiz に由来し, *kunją とも関係があります.

kinematical

kinematics

Wiktionary によるとフランス語の cinématique, 古ギリシャ語の kínēma (motion) +‎ -ics に由来します.

kinetic

Wiktionary によると古ギリシャ語の kinētikós (puts in motion), kinéō (I move, put in motion) に由来します.

know

Wiktionary によると対応する印欧祖語は *ǵneh₃- です. Etymonline にはなかなか面倒なことが書いてあります. 特に第 2 段落を見てください. 翻訳して紹介しましょう.

いったんゲルマン語で広まったが, この動詞はいま英語でだけ保持されている. 英語では広く応用されていて, 他の言語での 2 つ以上の動詞の意味をカバーしている. 例えばドイツ語では wissen, kennen, erkennen, そして特に können, フランス語では connaître (英語では perceive, understand, recognize に対応する), savoir (「その知識を持っている」という意味での「知っている」), ラテン語では scire (understand, perceive) や cognoscere (get to know, recognize), 古代教会スラブ語では znaja, vemi が対応する. アングソサクソンではこれに対して 2 つの言葉が使われていて, もう一方は witan である.

上の日本語訳は単に「知る」とだけ書きはしました. しかし他の言語では複数動詞に分けた内容を 1 つにまとめた単語なので, それだけ多彩な意味と用法があります. 英英辞書で調べると面白いだろうと思います.

l

lag

lags

last

last-mentioned

lasting

later

latter

Wiktionary によると古英語の læt (late) の比較級 lætra によります. さらに Wiktionary によると lætra はゲルマン祖語の lataz, 印欧祖語 lad- (slow, weary) に由来します.

law

Wiktionary によると古ノルド語 (Old Norse) の lag (layer, stratum, a laying in order, measure, stroke) の複数形 lǫg (law, literally "things laid down or fixed"), ゲルマン祖語 lagą (that which is laid down), 印欧祖語の legʰ- (to lie) に由来します.

Wiktionary にあったので lay も眺めてみると, これは西ゲルマン祖語 laggjan, ゲルマン祖語 ligjaną (to lie, recline) の使役形 (causative form) lagjaną (to lay), 印欧祖語 legʰ- (to lie, recline) に由来します. こちらはドイツ語の legen (to lay) と同根です.

フランス語の loi やスペイン語の ley は両方とも *leǵ- (to gather) に由来していて, law とは語源が違います.

lead

Wiktionary よると印欧祖語の leit-, leith- (to leave, die) が由来です.

TODO どういう経緯でここから英語の lead になるのか?

科学系の単語なのでついでに少し言及しておくと, 実は鉛が英語で lead です. そちらについては Wiktionary の Etymology_1 を見てください.

印欧祖語では *plewd- (to flow) が対応します.

leads

least

leave

leaving

left

length

lengths

less

let

Wiktionary によると中英語の leten, læten, 古英語の lǣtan (to allow, let go, bequeath, leave, rent), ゲルマン祖語の lētaną (to leave behind, allow), 印欧祖語 leh₁d- (to let, leave behind) に由来します. ドイツ語の lassen (to let, leave, allow) をはじめとしてゲルマン系の言語に同根の単語があります. 部分的にはフランス語の laisser (to let) とも関係があります.

liable

  • 形容詞
    • bound or obliged in law or equity; responsible; answerable.
    • subject; susceptible.
    • exposed to a certain contingency or causality, more or less probable.
    • (as predicate, with "to" and an infinitive) likely.
  • IPA(key): /ˈlaɪ̯əbəl/, [ˈlaɪ̯əbɫ̩], [ˈlaɪ̯əbəɫ]
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionary によると古フランス語 lier ("to bind"), ラテン語 ligare ("to bind, to tie") に由来します.

lie

Wiktionary によると中英語 lien, liggen, 古英語 liċġan, 西ゲルマン祖語 liggjan, ゲルマン祖語 ligjaną, 印欧祖語 *legʰ- に由来します. 西フリジア語 lizze, オランダ語 liggen, ドイツ語 liegen などゲルマン系の言語には同根の単語がたくさんあります. 名詞としのて語源も同じです.

「嘘」の意味の名詞・動詞は別の語源です.

light

Wiktionary によると中英語の light, liht, leoht, 古英語 lēoht (light, daylight; power of vision; luminary; world), ゲルマン祖語の leuhtą (light), 印欧祖語の語根が lewktom で語根は *lewk- (light) です. 古ギリシャ語の leukós (white) は同族です.

like

Wiktionary によると, 形容詞としては中英語の like, lyke, 古英語 ġelīċ の省略, ゲルマン祖語 *galīkaz (like, similar, same) に由来します. 他には alike や lich, -ly と関係があります. オランダ語の gelijk (like, alike), ドイツ語の gleich (equal, like) と同根であり, 英語はゲルマン祖語での g が省略されていることが見て取れます.

副詞としては中英語の like, lyke, liche, lyche, 古英語の ġelīċe (likewise, also, as, in like manner, similarly), ゲルマン祖語の galīkê, galīkaz (same, like, similar) に由来します.

前置詞としては中英語の like, lyke, liche, lyche, lijc に由来し, 形容詞・副詞の由来とも一致します. liih (similar to, like, equal to, comparable with),

likewise

line

linear

lines

little

lizard

Wiktionary によると中英語 lesarde, lisarde, アングロ=ノルマン語 lusard, 古フランス語 lesard (compare French lézard), ラテン語 lacertus に由来し, ネイティブの中英語 aske ("newt, lizard") を置き換えました.

locality

locate

located

long

longer

longitudinal

look

looked

Lorentz

Lorentzian

lose

Wiktionary によると中英語 losen, 古英語 losian, ゲルマン祖語 *lusōną, *luzōną, *lusą に由来します.

loyal

ludicrous

ラテン語 lūdicrus, lūdō ("play") に由来します.

luminiferous

Wiktionary によるとラテン語の lumen に由来し, lumin- (light) +‎ -ferous (from ferre (to bear, carry) + -ous (形容詞を作る接尾辞)) と分解できます.

lurk

lying

m

machine

machines

Madagascar

Wiktionary によると中フランス語 Madagascar, Madageiscar に由来し, マルコ-ポーロによる Arabic の誤読, Mogadishu のおかしな翻字に由来します.

made

magnet

1 つとされているのは「古代ギリシャのマグネジア地方で取れた変な石」なので, ラテン語の magnēs (lodestone), 古代ギリシャ語の magnêtis (líthos), Magnesian [stone] に由来を持ちます. これらはリディアの都市シピルスのマグネジア (Magnesia ad Sipylum, 今日のトルコのマニサ), またはギリシャ地方のマグネジア (Magnēsía) が由来です. マグネジアについては特に「マグネジアで取れる, 金属を引きつける変な石」という由来もあるようです. 電気を意味する electricity (electric) を見てもらうとわかるように, 電磁気に関わる語源にはギリシャ語が深く関わっています.

磁石は電磁気的な存在・概念であり, 電磁気学を基礎にした相対性理論でも重要な概念です. そして磁性はいまでも物理の研究最前線にあり, 理学的な研究上・理論上も応用上も非常に重要な対象・領域です.

magnetic

magnetomotive

magnitude

magnitudes

maintain

make

Wiktionary によると中英語 maken, 古英語 macian ("to make, build, work"), 西ゲルマン祖語 *makōn ("to make, build, work"), 印欧祖語 *mag- ("to knead, mix, make") に由来し, ラテン語 mācerō, macer, 古代ギリシャ語 μάσσω (mássō), スコッツ語 mak ("to make"), 東フリジア語 moakje ("to make"), 西フリジア語 meitsje ("to make"), オランダ語 maken ("to make"), 低地ザクソン語 maken ("to make"), 低地ドイツ語 maken ("to make"), ドイツ語 ("to make, do") が同梱です. 関連語に match があります.

manner

many

Wiktionary によると中英語 many, mani, moni, 古英語 maniġ, moniġ, maneġ ("many"), 西ゲルマン祖語 *manag, ゲルマン祖語 *managaz ("some, much, many") に由来し, スコッツ語 mony ("many"), 北フリジア語 manag, manig, mäning ("many"), 西フリジア語 manich ("some, many"), 東フリジア語 moonige ("many"), 西フリジア語 mannich ("many"), オランダ語 menig ("many"), 低地ドイツ語 männig ("Many"), ドイツ語 manch ("many, some"), mannig-, フランス語 maint ("many"), ロシア語 мно́гий (mnógij), スコットランド語 Gaelic minig と同根です.

mark

mark

marked

marks

mass

masses

match

material

Wiktionary によると中英語 material, 後期ラテン語 māteriālis, ラテン語の māteria (wood, material, substance), māter (mother) に由来します. これはもともと古英語 andweorc (matter, substance, material) に由来する中英語の andweorc, andwork (material, matter) を置き換える形で使われるようになった言葉です.

mathematical

これは mathematics +‎ -al と分解できます. Wiktionary によると mathematics は古フランス語の mathematique, ラテン語の mathēmatica (mathematics), 古ギリシャ語のμαθηματικός (mathēmatikós, on the matter of that which is learned), μάθημα (máthēma; knowledge, study, learning) に由来します.

matter

Maxwell

電磁気学を支配するマクスウェルの方程式で有名なマクスウェルです. Wiktionary には次のような記述があります.

  • A Scottish habitational surname from Mackeswell near Melrose.
  • メルローズに近い Mackeswell からつけられたスコットランドの地名に根差した名字

実際マクスウェルはスコットランドの物理学者です. 日本でも地名由来の名字はよくあり, 英語にも同じ言語現象があるのです. 例えば日本でも島袋や新垣と言われると沖縄にルーツがあるような印象があるでしょうし, 実際そういう調査もあります.

他にも例えば日本でも山川のように自然物から名字を取ることがあります. そしてユダヤ人はこの手の名字がよくあり, 何を隠そうアインシュタイン Einstein は「1 つの石」という意味です. Ein はドイツ語の 1 の意味で, stein は英語の stone, rock といった意味です. 名前を見るとそれだけでその人の来歴や人種がわかることがあるのです. アインシュタインについて言うなら, そこにはユダヤ人差別の歴史も刻まれています. 例えばこの記事を引用します.

ユダヤ人の姓の売買については、『人名の世界地図』では、「すぐにユダヤ人とわかるように、その名を植物名と金属名に限ったりもした」とあります。ローゼンタールRosental(薔薇の谷)、リリエンタールLiliental(百合の谷)、ブルーメンガルテンBlumengarten(花園)、ゴールドシュタインGoldstein(金の石)、シルバーシュタインSilverstein(銀の石)、ルビンシュタインRubinsteinなど、よく聞くユダヤ系の名前に花や宝石名が多いのはそういうわけだったのです。なお、"stein"というのは、タールtal(谷)、ハイムheim(家)、バウムbaum(木)といった単語と同様、アインシュタインEinstein(ひとつの石=石ころ)、エイゼンシュタインEizenshtein(鉄の石)などユダヤ人の姓の語尾によく使われます。

ちなみにドイツには Karl Stein という著名な数学者がいます. スタイン多様体という彼の名前を関した数学用語・概念もあります. 日本人で一石賢という人もいます.

Wikipedia を見ると次のような注意もあります.

  • This name was first recorded in 1144, as Mackeswell, meaning "Mack's spring (or stream)" (from the Old English well[a]).

英単語の well には井戸の意味があり, spring にも春・ばねの他に泉の意味があります. Weblio には「コア」として次のような解説があります.

突然出てくるもの 季節でまっ先にやってくるものとして「春」,突然飛び出すものとして「ばね」,「泉」などの意味が展開

人名 1 つを少し掘るだけでも歴史・文化がそこに色濃く反映されていること, 文化・言語を超えた世界が広がっています.

Maxwell-Hertz

Maxwell と Hertz を個別に調べてください. 両方とも人名です.

may

Wiktionary によると中英語 mowen, mayen, moȝen, maȝen, 古英語 magan, 西ゲルマン祖語 *magan, ゲルマン祖語 *maganą, 印欧祖語 *megʰ- に由来します. オランダ語 mag ("may", mogen ("to be able to, be allowed to, may")), 低地ドイツ語 mögen, ドイツ語 mag ("like", first and third-person singular of mögen ("to like, want, require")), スウェーデン語 må, アイスランド語 mega, megum に由来します.

maze

Wiktionary によると中英語 mase, 中英語 masen ("to perplex, bewilder") の語頭音消失に由来する他, 古英語 *mæs ("delusion, bewilderment") にも由来すると言われています. 古英語 āmasian ("to perplex, confound"), アイスランド語 masa ("to chatter") にも似ています (akin to). amaze も見てください.

mean

Wiktionary によると中英語 menen (to intend; remember; lament; comfort), 古英語 mǣnan (to mean, signify; lament), ゲルマン祖語 mainijaną (to mean, think; lament), 印欧祖語 meyn- (to think) に由来します. ゲルマン系の言語では同根の単語があり, 例えばオランダ語の menen (to believe, think, mean), ドイツ語の meinen (to think, mean, believe) が同根です.

meaning

Wiktionary によると中英語の mening, menyng に由来し, mean +‎ -ing と分解できます. オランダ語の mening (view, opinion, judgement), ドイツ語の Meinung (opinion, view, mind, idea), オランダ語・スウェーデン語の mening (meaning, sense, sentence, opinion) は同根です.

meaningless

means

measure

Wiktionary によると中英語の mesure に由来し, これは古フランス語 mesure の借用語であり, さらにラテン語の mēnsūra (a measuring, rule, something to measure by), mētīrī (to measure, mete) の過去分詞 mēnsus に由来します. 特に古英語 met (measure) に由来する中英語ネイティブの mǣte, mete (measure) を置き換えた単語です. 古英語の mitta (a measure), 中英語の ameten, imeten (to measure) (古英語の āmetan, ġemetan (to mete, measure) に由来), 中英語の hof, hoof (measure, reason) (古ノルド語の hōf (measure, reason) に由来), 古英語の mǣþ (measure, degree) と比較するといいでしょう.

measurement

これは measure +‎ -ment と分解できます. 特に量子力学では量子測定理論 (quantum measurement theory) などで出てきます.

measuring-rod

ハイフンでつなげて無理やり 1 語にしただけです. それぞれ measuring (動詞 measure) と rod を調べてください.

mechanics

Wiktionary によるとラテン語 mechanicus, 古ギリシャ語μηχανικός (mēkhanikós), μηχανή (mēkhane; machine, tool) に由来します.

Mechanics は「力学」です: mechanism で日本語化している「メカニズム」なので, mechanics を力学と訳すのは慣れていないと難しいかもしれません.

medium

Light medium で「光の媒質」です. Medium は肉の焼き方のミディアムレア, 飲み物の大きさでのミディアム (M サイズ) でおなじみの単語でしょう. 「真ん中・あいだ」というコアミーニングがあり, 何かと何かの間にあることから, 手段, 媒体という意味が出てきます.

member

Wiktionary によると中英語 membre, 古フランス語 membre, ラテン語 membrum ("limb, body part"), 印欧祖語 *mḗms, *mēms-rom ("flesh") に由来します.

memoir

mention

mentioned

merely

method

中フランス語の methode, ラテン語の methodus, 古ギリシャ語のμέθοδος (méthodos) に由来します.

Mexico

Wiktionary によるとスペイン語 México に由来し, 古典的なナワトル語 (Nahuatl) で the Mēxihcah (Mexica/Aztecs) に対する地名 Mēxihcoa 由来します.

Michael

Wiktionary によると中英語 Michael, 古フランス語 Michel, 古英語 Michahel に由来し, 直接的にはラテン語の Michaēl, Michahēl, 聖書ヘブライ語 (Biblical Hebrew) の מִיכָאֵל‎ (mîḵāʾēl, literally "who is like God?") に由来します.

microbe

Wiktionary によるとフランス語 microbe, 古代ギリシャ語 μικρός (mikrós, "small") + βίος (bíos, "life") に由来します.

might

mind

Wiktionary によると中英語の minde, münde, 古英語の mynd, ġemynd (memory, remembrance; memorial, record; act of commemoration; thought, purpose; consciousness, mind, intellect), ゲルマン祖語の *mundiz, *gamundiz (memory, remembrance), 印欧祖語 *méntis (thought), *men- (to think) に由来します. 古高ドイツ語の gimunt (mind, memory), デンマーク語 minde (memory), ラテン語 mēns (mind, reason), サンスクリット मनस् (mánas), 古ギリシャ語 μένος (ménos) と同根で, 古英語の myntan (to mean, intend, purpose, determine, resolve) と関連があります.

メモ: アニマ・ムンディというときのムンディ?

mirror

modified

modify

moment

momentum

more

Wiktionary によると中英語 more, 古英語 māra ("more"), ゲルマン祖語 *maizô ("more"), 印欧祖語 *mē- ("many") に由来し, スコットランド語 mair ("more"), 東フリジア語 (Saterland Frisian) moor ("more"), 西フリジア語 mear ("more"), オランダ語 meer ("more"), 低地ドイツ語 mehr ("more"), ドイツ語 mehr ("more"), デンマーク語 mere ("more"), スウェーデン語 mera ("more"), ノルウェー語のブークマール mer ("more"), ノルウェー語のニーノシュク meir ("more"), アイスランド語 meiri, meira ("more") と同根です.

moreover

most

motion

Motion は move の名詞形で「運動」です. 動詞の move も参考にしてください.

-tion は名詞を作る接尾辞です. 動詞 contradict に対する contradiction など素直に後ろに -ion をつければいいだけのこともあれば, move-motion のように大きく形を変えることもあります. 慣れればすぐに元の形がわかるようになりますが, そうなるまではかなりかかります.

この慣れというのは恐ろしく, 英語に慣れていてしまっているともはや当たり前と思うかもしれません. しかしドイツ語・フランス語で同じことをしようとしたときに痛感します. この motion のように move の半分にわたる ve が抜けた上で -tion がつくような処理を見慣れない言語の単語でやられると自力で類似に気付くのが難しいのです.

motive

Wiktionary によると中英語では motif, 中フランス語では motif で, これらは後期ラテン語 motivus (serving to move) の中性形 motivum (motive, moving cause) に由来します.

move

Wiktionary によると動詞 move はラテン語の movere から来ています. Etymonlineによると印欧祖語の語根・語源としては 印欧祖語の語根は *meue- "to push away." です. ドイツ語で対応するのは bewegen ですが, 語源上の直接の対応はないようです.

ドイツ語の bewegen に関してはドイツ語の単語一覧を参照してください. 数学・物理的に重要な言葉とつながりがあるので, ぜひ確認してください.

much

multiplied

multiply

Munich

From German München.

museum

Wiktionary によるとラテン語 mūsēum ("library, study"), 古代ギリシャ語でミューズ (Μοῦσα (Moûsa)) の神殿を意味する Μουσεῖον (Mouseîon) に由来します.

music

Wiktionary によるとアングロ=ノルマン語 musik, musike, 古フランス語 musique, これらの語源であるラテン語 mūsica に由来する中英語 musik, musike, 古代ギリシャ語 μουσική (mousikḗ), 古代ギリシャの芸術の神 Μοῦσα (Moûsa, "Muse") に由来します. これは muse +‎ -ic ("pertaining to") と分解できます.

ネイティブの古英語 drēam を置き換える形で出てきた単語で, 特にこれは英語 dream と同根です.

ミューズはゲームのキャラ名としてもよく出てきます.

must

Wiktionary によると中英語 moste (must, 文字通りには had to で, 中英語 moten (to have to) の過去形), 古英語の mōtan (to be allowed, be able to, have the opportunity to, be compelled to, must, may) の 1 人称・3 人称過去形の mōste (had to), ゲルマン祖語の *mōtanąに由来します. オランダ語の moest (had to), ドイツ語の musste (had to), スウェーデン語の Swedish (must, have to, be obliged to) とも同根です.

my

mystery

Wiktionaryによると中英語mysterie, アングロ=ノルマン語misterie (古フランス語mistere), ラテン語mysterium, 古ギリシャ語μυστήριον (mustḗrion, "a mystery, a secret, a secret rite"), μύστης (mústēs, "initiated one"), μυέω (muéō, "I initiate"), μύω (múō, "I shut")に由来します. 古英語のネイティブの単語ġerȳneを置き換えました.

n

nail

Wiktionary によると中英語 nail, nayl, 古英語 næġl, ゲルマン祖語 *naglaz (東フリジア語 Nail ("nail"), 西フリジア語 neil, 低地ドイツ語 Nagel, オランダ語 nagel, ドイツ語 Nagel, デンマーク語 negl, スウェーデン語 nagel), 印欧祖語 *h₃nogʰ- ("nail") (アイルランド語 ionga, ラテン語 unguis, アルバニア語 nyell ("ankle, hard part of a limb"), リトアニア語 nagas, ロシア語 нога́ (nogá, "foot, leg"), но́готь (nógotʹ, "nail"), 古代ギリシャ語 ὄνυξ (ónux), ペルシャ語 ناخن‎ (nâxon), サンスクリット नख (nakhá)) に由来します.

name

  • 名詞: An abusive or insulting epithet.; A person (or legal person).; Those of a certain name; a race; a family.; (computing) A unique identifier, generally a string of characters.; (Britain, finance) An investor in Lloyds of London bearing unlimited iability.; Authority.
  • 他動詞: (ditransitive) To give a name to.; (transitive) To mention, specify.; (transitive) To identify as relevant or important; (transitive) To publicly implicate.; (transitive) To designate for a role.; (transitive, Westminster system politics) To initiate a process totemporarily remove a member of parliament who is breaking the rules of conduct.;
  • enPR: nām, IPA(key): /neɪm/
  • Wiktionary, Etymonline, cambridge, Longman, Collins, Oxford Learner's Dictionaries, Meriam-Webster, American Heritage, DeepL, みらい翻訳, Linguee (DeepL), 英辞郎 on the web

Wiktionary によると中英語 name, nome, 古英語 nama, noma, 西ゲルマン祖語 *namō, ゲルマン祖語 *namô, 印欧祖語 *h₁nómn̥ に由来します. オランダ語 naam, ドイツ語 Name, デンマーク語 navn, スウェーデン語 namn, ラテン語 nōmen (スペイン語 nombre) と同根です.

namely

Wiktionary によると中英語の namely, nameliche, namelike に由来し, もちろんo name +‎ -ly と分解できます. ドイツ語の nämlich は同根です.

Naples

  • (UK, US) IPA(key): /ˈneɪ.pəlz/
  • ナポリ: Naples

From Latin Neāpolis, from Ancient Greek Νεᾱ́πολῐς (Neā́polis), from νέᾱ (néā, "new") + πόλῐς (pólis, "city"), through French Naples. Doublet of Nabeul and Nablus. Compare Newton.

nasty

Wiktionary によると中英語 nasty, nasti, naxty, naxte ("unclean, filthy") に由来し, 古ノルド語 *nask- +‎ -y に由来する可能性があります. スウェーデン語 naskig, naskug ("nasty, dirty, messy"), スウェーデン語・デンマーク語 nasket ("dirty, foul, unpleasant"), 低地ドイツ語 nask ("nasty") と比較してみるといいでしょう. 他に古フランス語 nastre ("bad, strange") に由来する説などもあり, 詳しくは Wiktionary を見てください.

naturally

nature

Wiktionary によれば中英語 naval, 中フランス語 naval, ラテン語 nāvālis に由来し, navy +‎ -al と分解できます.

Wiktionary によると中英語 navigate, ラテン語 nāvigō, nāvis ("ship") + agō ("do"), 印欧祖語 *néh₂us ("boat") に由来します.

Wiktionary によると nave, navye, アングロ=ノルマン語・古フランス語 navie, ラテン語 nāvigia < nāvigium, nāvigō, nāvis ("boat"), 印欧祖語 *néh₂us に由来します. 古ギリシャ語 ναῦς (naûs, "ship"), ペルシャ語 ناو‎ (nâv, "boat, warship"), サンスクリット नाव (nāva, "ship"), 古英語 nōwend ("mariner, sailor") と比較してみるといいでしょう.

neath

Wiktionary によると古英語 neoþan, ゲルマン祖語 *niþanē に由来します.

necessarily

need

Wiktionary によると中英語 need, nede の merger です.

neglect

neglecting

neighbourhood

これは neighbour +‎ -hood に分解できます. Neighbour はゲルマン祖語の *nēhwagabūrô (neighbour) に由来し, nigh +‎ bower に分解できます. ここで nigh は near と同根であり, bower はゲルマン祖語の *būraz (room, abode) に由来し, ドイツ語の Bauer (birdcage) と同根です.

一方 -hood はゲルマン祖語の *haiduz に由来し, ドイツ語の -heit と同根です.

neutral

中フランス語 neutral (現在のフランス語の neutre), ラテン語 neutralis に由来します. このラテン語は neuter ("neither") +‎ -ālis と分解でき, -ālis は名詞・数詞から形容詞を作る語尾です.

new

Wiktionary によると中英語 newe, 古英語 nīewe, ゲルマン祖語 *niwjaz, 印欧祖語 *néwyos ("new"), *néwos に由来します. スコットランド語 new ("new"), 西フリジア語 nij ("new"), オランダ語 nieuw ("new"), 低地ドイツ語 nee ("new"), ドイツ語 neu ("new"), デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語の ny ("new"), アイスランド語の nýr ("new"), フェロー語 (Faroese) nýggjur ("new"), ラテン語 nōvus ("new"), 古代ギリシャ語 νέος (néos, "new"), ウェールズ語 newydd ("new"), ロシア語 но́вый (nóvyj, "new"), アルメニア語 նոր (nor, "new"), ペルシャ語 نو‎ ("now"), 北クルド語 nû ("new"), ヒンディー語 नया (nayā, "new"), トカラ語 B の ñuwe ("new") と同根です.

Newtonian

もちろん Newton +‎ -ian と分解され, ここでの Newton は人名です.

ちなみに Newton は古英語の new town に由来します. イタリア語で同じ構成の Napoli (Naples) と比較すると参考になるでしょう.

next

nim

Wiktionaryによると中英語nimen, 古英語niman ("to take"), ゲルマン祖語*nemaną ("to take"), 印欧祖語*nem- ("to give or take one's due")に由来します. オランダ語nemen ("to take"), 低地ドイツ語nehmen ("to take"), ドイツ語nehmen ("to take"), デンマーク語nemme ("to learn, grasp")と同根で, numbやnimbleと関係があります.

no

Wiktionary によると中英語で母音の前で使われるnone, noon, nan (none, not any)の簡約形no, noo, na, 古英語nān (none, not any), 西ゲルマン祖語*nain, ゲルマン祖語*nainaz (not any, 文字通りには not one)に由来し, ne (not)+aと分解できます. 同根の単語を持つゲルマン系の言語がたくさんあります.

nor

Wiktionary によると中英語の nauther や nother に由来します. 英語 neither と同根です.

not

Wiktionary を見るとどうやらゲルマン系の語彙で, ドイツ語では nicht が対応しています.

ただし事情はそれ程単純ではなく, フランス語の ne はラテン語の nōn から来ていて, やはり n の系統です. そしてラテン語の nōn をさらに Wiktionary で見ると, 印欧祖語で ne (not) + óynos "one" (= ne + ūnus) という対応があるようです.

notation

note

noted

nothing

now

Wiktionary によると中英語 now, nou, nu, 古英語 nū, ゲルマン祖語 nu, 印欧祖語 nū (now) に由来します.. スコットランド語の noo (now), オランダ語 nu, nou (now), ドイツ語 nu, nun (now) などゲルマン系の言語には同根の言語がよくあり, ラテン語でも num (even now, whether), nunc (now) があります.

number

Wiktionary によると中英語 nombre, numbre, noumbre, アングロ=ノルマン語 noumbre, 古フランス語 nombre, ラテン語 numerus ("number") に由来し, 究極的には印欧祖語 *nem- ("to divide") に由来します. 東フリジア語 Nummer, Nuumer, 西フリジア語 nûmer, オランダ語 nummer ("number"), ドイツ語 Nummer ("number"), デンマーク語 nummer ("number"), スウェーデン語 nummer ("number"), アイスランド語 númer ("number") と同根で, 中英語 ȝetæl and rime の置き換えです. 他には tell, tale, rhyme も見るといいでしょう.

numbered

numerical

o

o'clock

object

objects

observable

  • 形容詞: 観測可能な
    • 名詞: (量子力学) 観測可能量, 物理量
    • observe +‎ -able
  • Wiktionary
  • Etymonline

動詞 observe も参照してください.

この論文では Observable は形容詞です. 実は observable は量子力学で「観測可能量」という名詞として使われることがあります. 専門用語・術語としての用法です.

observe

  • 動詞: 観測する
    • observes, observed, observing
    • observable
    • observer: 観測者
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると中期フランス語の observer, ラテン語の observare (to watch, note, mark, heed, guard, keep, pay attention to, regard, comply with, etc.) に由来します. Etymonline によると単語として ob (in front of, before) + servare (to watch, keep safe) と分解できます. 印欧祖語からの語幹 *ser- は to protect の意味を持ちます.

日本語は動詞の語尾が「う」の列であるというのと同じく, フランス語は動詞の語尾が -er, -or, -ir になるルールを持つので, observer はこれで動詞です. 英語の「--- する人」の意味の -er ではありません.

ラテン語の observare は ob (before) + servare (to keep) と分解でき, さらに印欧祖語の *serw- (to guard) に由来します.

obtain

obtained

occupied

occupy

occur

occurring

octopus

Wiktionary によるとラテン語 octōpūs, 古代ギリシャ語 ὀκτώπους (oktṓpous), ὀκτώ (oktṓ, "eight") + πούς (poús, "foot") に由来します.

of

前置詞まとめを参照してください.

off

Wiktionary によると古英語の of, af, æf (from, off, away), ゲルマン祖語の ab (from), 印欧祖語の h₂epo (from, off, back) に由来します. ドイツ語の ab (off, from), ラテン語 ab (of, from, by), ギリシャ語の apó (from) とも同根です. Wiktionary を見るとデンマーク語などゲルマン系の言語では軒並共通です. 二重語として of があります.

old

on

Wiktionary によると中英語の on, 古英語の on, an (on, upon, onto, in, into), ゲルマン祖語の ana (on, at), 印欧祖語の h₂en- に由来します. ゲルマン系の言語は似たような前置詞があり, 例えばオランダ語では aan (on, at, to), ドイツ語では an (to, at, on) が同根です. 古ギリシャ語の aná (up, upon) とも同根です.

once

one

単純な単語ほどいろいろなところでいろいろな用法があります. これもその例に漏れず品詞までもが多彩です.

Wiktionary によると西ゲルマン祖語の ain, ゲルマン祖語の ainaz (one), 印欧祖語の *óynos (single, one) に由来します. ドイツ語の ein, eins (one) やラテン語の ūnus (one), 古ラテン語の oinos, ロシア語のоди́н (odín) とも同根です.

よく One can say that --- のように不定人称代名詞としても使われますが, これはフランス語の on の影響を受けています. しかしフランス語の on は one (1) の意味には由来を持たない単語です. これについてはフランス語の項目を参照してください.

only

Wiktionary によると古英語の ānlīċ, ǣnlīċ (like; similar; equal), ゲルマン祖語の *ainalīkaz に由来し, one +‎ -ly と等価です. 意味的にもスペルを見ても only と one には関係がある一方, 音韻論的には別の発展をしています. これについては Wiktionary の one の項に記述があります. One については one の項を見てください.

opaque

  • 形容詞: 不透明な
  • (UK) IPA(key): /əʊˈpeɪk/, (US) IPA(key): /oʊˈpeɪk/, Rhymes: -eɪk
  • Wiktionary, - Etymonline

Wiktionary によると中英語 opake, ラテン語 opacus ("shaded, shady, dark") (of unknown origin) に由来し, あとで中フランス語 opaque に強化されました. 二重語として ubac があります.

operation

optic

Wiktionary によると中フランス語の optique, 地中海ラテン語の Latin opticus, 古ギリシャ語のὀπτικός (optikós, of seeing) に由来します.

Optics はこの optic から派生した学問名であり「光学」と訳されます. 詳しくは optics を見てください.

optics

Wiktionary によると地中海ラテン語 (Medieval Latin) opticus (optic, optical), 古ギリシャ語ὀπτικός (optikós) に由来し, optic +‎ -ics と同根です.

or

orange

Wiktionary によると中英語 orenge, orange, 古フランス語 pome orenge ("fruit orange") に由来します. これは古オック語 (Old Occitan) auranja に由来し, 古イタリア語 melarancio, melarancia の翻訳借用 (calqued from) で, mela ("apple") と (n)arancia ("orange") に由来します. さらにアラビア語 نَارَنْج‎ (nāranj), ペルシャ語 نارنگ‎ (nârang), サンスクリット Sanskrit नारङ्ग (nāraṅga, "orange tree"), ドラヴィダ語に由来します.

order

  • 可算名詞: 次数, 配置, 体制, 秩序, 命令,
  • 不可算名詞: 順序, 順, 整理
  • コアミーニング: 順序づけられた秩序
    • 「順序」と「秩序」の要素がある
    • 秩序を求めて出す命令や指示, 指示の一環としての「注文」などの意味が派生する
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると中英語の ordre, 古フランス語の ordre, ordne, ordene (order, rank), ラテン語 ōrdō (row, rank, regular arrangement, literally "row of threads in a loom") の対格 (accusative) である ōrdinem, イタリア祖語の ored-, oreð- (to arrange) に由来します. ラテン語 ōrdior (begin, literally begin to weave) とも関係があります.

ordinary

organism

Wiktionary によると古代ギリシャ語 ὄργανον (órganon, "tool, instrument"), 印欧祖語 *werǵ- ("work") に由来します.

origin

original

oscillate

Wiktionary によるとラテン語 ōscillātus (perfect passive participle of Latin ōscillō ("swing")), ōscillum ("a swing") に由来し, ふつう ōs ("mouth, face") の指小辞 ōscillum ("a little face or mask hung on a tree that sways with the wind") と同一視されます.

other

ゲルマン祖語 *anþeraz (other, second), 印欧祖語 *h₂énteros (other) に由来します. サンスクリット अन्तर (ántara, "different") や अन्य (anyá, "other, different") とも同根です.

otherwise

our

Wiktionary によると中英語の oure, 古英語 ūre, ūser (our), ゲルマン祖語 unseraz (of us, our), 印欧祖語の n̥-s-ero- (our) に由来します. 低地ドイツ語 uns (our), オランダ語 onze (our), ドイツ語 unser (our), デンマーク語 vor (our), ノルウェー語 vår (our) と同根で, 多少離れるもののラテン語の noster も同根です.

ourselves

out

Wiktionary によると中英語 out, oute, 古英語 ūt ("out", preposition & adverb) とゲルマン祖語 *ūt ("out") の混淆, さらに古英語 ūte ("outside; without", adverb) とゲルマン祖語 *ūtai ("out; outside") の混淆です. どちらも印欧祖語の *úd ("upwards, away") に由来します. スコッツ語 oot, out ("out"), 東フリジア語 uut, uute ("out"), 西フリジア語 út ("out"), オランダ語 uit ("out"), ドイツ語・低地ドイツ語 ut ("out"), ドイツ語 aus ("out"), ノルウェー語・スウェーデン語の ut, ute ("out; outside"), デンマーク語 ud, ude ("out; outside") と同根です.

overcome

owe

p

parallel

parallelogram

part

Wiktionary によるとラテン語の pars (piece, portion, share, side, party, faction, role, character, lot, fate, task, lesson, part, member) の対格である partem, 印欧祖語の *par-, *per- (to cut, bore) に由来します. ラテン語の portio (a portion, part), parare (to make ready, prepare) にも似ています.

particle

party

Wiktionary によると中英語 party, partye, partie, アングロ=ノルマン語 partie, 地中海ラテン語 partīta ("a part, party"), ラテン語 partīta (feminine of partītus, past participle of partīrī ("to divide")) に由来します. 英語の part も参照してください 二重語として partita があります.

pass

passes

path

Wiktionary によると西ゲルマン祖語の *paþ, ゲルマン祖語 *paþaz (path), 印欧祖語の *póntoh₁s, *pent- (path) に由来し, panth の二重語です. また *pent- は find と関係があります.

peculiar

pedagogical

Wiktionary によるとフランス語 pédagogique, ラテン語 paedagōgicus, pēdagōgicus, 古代ギリシャ語 παιδαγωγικός (paidagōgikós), παιδαγωγός (paidagōgós, "teacher, tutor") に由来し, παῖς (paîs, "child") + ἄγω (ágō, "I lead") と分解できます.

pedestrian

Wiktionaryによるとラテン語pedesterに由来し, これは語根としてpedestri- (from pedes) + -an (suffix forming adjectives)に分解されます. ラテン語pedesterはフランス語pédestre, イタリア語pedestre, ポルトガル語pedestre, ルーマニア語pedestru, スペイン語pedestreにつながります.

peek

Wiktionary によると中英語 *peken, piken ("to peep") に由来し, おそらく peep と keek の融合です.

pendulum-clock

per

perceive

perceived

perfect

perfectly

permanently

permission

perpendicular

perpendicularly

perplex

Wiktionary によると古フランス語・ラテン語の perplexus ("entangled, confused") に由来し, これは per ("through") + plexus と分解でき, 後者は plectō ("plait, weave, braid") の perfect passive participle です.

perspicuous

pertinent

Wiktionary によるとフランス語 pertinent, ラテン語 pertinens (present participle of pertinere ("to extend, stretch out, belong, relate, pertain, have concern")) の借用語で, per ("through") + tenere ("to hold") と分解できます.

pharaoh

Wiktionary によると中英語 pharao (also as pharaon, farao, faraon, etc.), 古英語 pharao, 後期ラテン語 Pharaō, 古代ギリシャ語 Φαραώ (Pharaṓ), ヘブライ語 פַּרְעֹה‎ (par‘ōh), エジプト語 pr ꜥꜣ ("palace, pharaoh", literally "pr ("house") + ꜥꜣ ("great, big")") に由来します. いかにもギリシャ語由来らしい ph が入っているのは, 本当に古代ギリシャ語を経由しているからなのでしょう.

phenomenon

フェノメノンとして日本語化されている言葉でもあります. Phenomena と特殊な複数形を取るのはギリシャ語の形をそのまま使っているからです. 後期ラテン語 (Late Latin) phaenomenon (appearance), 古代ギリシャ語の phainómenon (thing appearing to view) に由来します. つまりギリシャ語由来の単語です. 英語には見られない複数形を持つのはギリシャ語由来の単語だからです. また印欧祖語の語根 *bha- は to shine の意味を持ちます.

また, 一般に ph がつく単語はギリシャ語に由来していることがよくあります. 薬学や薬局を意味する pharmacy は古代ギリシャ語の pharmakeía (the use of drugs) に由来しますし, ゲームでよく出てくるテュポーンは typhon で, ギリシャ神話に出てくる神とも怪物ともいわれる巨人です.

時々ゲームにも出てきていて, 2020 年時点ではグラブルのテュポーンが有名でしょうか. ある程度の年齢の人にはファイナルファンタジー VI のテュポーン先生が印象深いかもしれません. 台風 (Typhoon) の語源とも言われているそうですが, 私はあまりよくわかっていません.

学術用語には ph がつく単語はよく出てきますし, それらはたいていギリシャ語由来です. そもそもラテン系の語彙に ph を含む単語はほとんどないそうで, 上で紹介しているように ph を含んでいるのはギリシャ語由来のことが多いのです. Phenomenon で典型的なように変な活用をすることも多く, 見抜きやすいでしょう.

phrase

physics

Wiktionary によると古代ギリシャ語 φυσικός (phusikós, "natural; physical"), φύσις (phúsis, "origin; nature, property"), φύω (phúō, "produce; bear; grow"), 究極的には印欧祖語 *bʰuH- ("to appear, become, rise up") に由来します.

physical

Wiktionary によるとラテン語 physicalis, physica (physic), の借用語で, 古ギリシャ語φυσικός (phusikós) の女性単数形の φυσική (phusike) に由来します.

physically

これは physical + -ly と分解できます. 詳しくは physical を見てください.

pith

Wiktionary によると中英語 pith, pithe, 古英語 piþa, ゲルマン祖語 *piþô (西フリジア語 piid ("pulp, kernel"), オランダ語 peen ("carrot"), 低地ドイツ語 Peddik ("pulp, core") と比較), より早い *piþō (oblique *pittan) に由来します. 二重語として pit があります.

place

Wiktionary によるとラテン語の platea (plaza, wide street), 古ギリシャ語の plateîa に由来し, ギリシャ語については plateîa hodós (broad way) の略語です. 他には印欧祖語では plat- (to spread) に由来し, これは pleh₂- (flat) の extended form です.

単語 plazapiazza の二重語でもあります. 前者の plaza はスペイン語の plaza (town-square or central place of gathering) にも由来を持ちます. 後者の piazza はイタリア語の piazza に由来します. ここで見るとわかるように, 英語での pl はイタリア語では pi に変わる一般的な法則があります. 英語の plate はイタリア語で piatte です.

スペルを見ると pizza, つまりピザとの関係もありそうですが, Wiktionary によると pizza の語源はまだ確かなことがわかっていないようです. 一応中世ギリシャ語 (Byzantine Greek) の pítta (cake, pie), 古ギリシャ語 píssa (pitch), ラテン語の pinsō (I beat, pound) に由来するのではないかとは書いてあります.

Planck

plane

planet

Wiktionary によると中英語 planete, 古フランス語 planete, ラテン語 planeta, planetes, 古代ギリシャ語 πλανήτης (planḗtēs, "wanderer") (ellipsis of πλάνητες ἀστέρες (plánētes astéres, "wandering stars")), πλανάω (planáō, "wander about, stray") に由来します. ラテン語 pālor ("wander about, stray"), 古ノルド語 flana ("to rush about"), and Norwegian flanta ("to wander about") と同根です. 他に flaunt も見てみるといいでしょう.

plant

Wiktionary によると中英語 plante, 古英語 plante ("young tree or shrub, herb newly planted"), ラテン語 planta ("sprout, shoot, cutting") に由来します. 広い意味での "Any vegetable life, vegetation generally" は古フランス語 plante に由来します. 二重語として clan があり, ケルト語からの借用です.

動詞は中英語 planten, 古英語 plantian ("to plant"), ラテン語 plantāre に由来し, 後に古フランス語 plante の影響を受けています. オランダ語 planten ("to plant"), ドイツ語 pflanzen ("to plant"), スウェーデン語 plantera ("to plant"), アイスランド語 planta ("to plant") も参考にしてください.

play

Wiktionary によると動詞については中英語 pleyen, playen, plæien, 同じく中英語の plawen (英語の plaw と比較する), 古英語 pleġan, pleoġan, plæġan, 古英語 plegian, pleagian, plagian (to play, exercise など) 西ゲルマン祖語 *plehan (to care about, be concerned with), 西ゲルマン祖語 *plegōn (to engage, move) に由来します. この西ゲルマン祖語はさらに印欧祖語 *blek- (to move, move about), 印欧祖語 *bal- に由来する可能性があります. これらは古ギリシャ語 βλύω (blúō), βλύζω (blúzō; I gush out, spring), サンスクリット बल्बलीति (balbalīti; it whirls, twirls) と比較するといいでしょう.

ゲルマン系の言語には同根の語がたくさんあります. 例えば中期オランダ語 pleyen (to dance, leap for joy, rejoice, be glad; 近代オランダ語 pleien (to play a particular children's game) と比較するといい), オランダ語 plegen (to commit, bedrive, practice), ドイツ語 pflegen (to care for, be concerned with, attend to, tend), デンマーク語 pleje (to tend to, nurse) などと同根です. 古英語の plēon (to risk, endanger) とも関係があります. 単語 plight, pledge も見ているといいでしょう.

名詞については中英語の pleye, 古英語の plæġ, plega, plæġa (play, quick motion, movement, exercise; (athletic) sport, game; festivity, drama; battle; gear for games, an implement for a game; clapping with the hands, applause) に由来し, plegian ("to play") の非動詞化 (deverbative) です.

point

動詞についてはポインター (pointer) を考えるとイメージしやすいでしょう. 物理では質点 mass point の point で, 数学では幾何学的な点です.

Wiktionary によると名詞としては中英語の point, 古フランス語の m. point (dot; minute amount), ラテン語 pungō (I prick, punch) の完了受動分詞 pūnctum (a hole punched in; a point, puncture) に由来するのが 1 つ, 古フランス語の f. pointe (sharp tip), ラテン語の pūncta に由来するのがもう 1 つです. 中英語・古英語の ord を置き換える形で現代英語にいきています. 二重語として pointe, punctum, and punto があります.

同じく Wiktionary によると動詞としては中英語の pointen, poynten, 古フランス語の pointier, pointer, poynter, 地中海ラテン語の punctare, pūnctuāre, ラテン語の pūnctum に由来します. 古くは appoint の意味もあったようで, こちらは apointen, appoint, appoynten の語頭音消失 (apheresi) として中英語の pointen, poynten に由来します.

pointing

pole

poles

polygonal

Pompeii

Wiktionary によるとラテン語 Pompeii に由来し, 二重語として five, cinque, punch, pimp があります. ラテン語は五つの地方への参照の意味を持つオスク語 𐌐𐌖𐌌𐌐𐌄 (pumpe, "five"), 印欧祖語 *pénkʷe に由来するようです. 古代ローマの氏族 (gens) 名 Pompēius も参考にするといいでしょう. 二重語として quinque があります.

ponder

Wiktionary によると中英語 ponderen, 古フランス語 ponderer ("to weigh, balance, ponder"), ラテン語 ponderare ("to weigh, ponder"), pondus ("weight"), pendere ("to weigh") に由来します. 他には pendent や pound も参考になるでしょう.

ponderable

ponderomotive

port

Wiktionary によると古英語 port に由来し, これはラテン語 portus ("port, harbour") の借用語で, 究極的には印欧祖語 *pértus ("crossing") (and thus distantly cognate with ford) に由来します. The directional sense derived from ancient vessels with the steering oar on the right (see etymology of starboard), which therefore had to moor with their left sides facing the dock or wharf.

position

Wiktionary によると中英語の posicioun, 古フランス語の posicion, ラテン語の positio (a putting, position), positus の過去分詞である ponere (to put, place) に由来します. 単語 ponent も見てみるといいでしょう. 他には apposition, composition, deposition や see pose も参考にするといいでしょう.

positive

possess

  • 他動詞: to have, to have ownership of; to take control of someone's body or mind, especially in a supernatural manner.
    • possessing
  • IPA(key): /pəˈzɛs/
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionary によると中英語 possessen, 古フランス語 possesser ("to possess"), ラテン語 possessus (possideō の過去分詞) に由来します. この possideō は potis ("able") + sedeō ("sit") と分解できます.

サッカーで「ボールのポゼッション」という言葉を聞いたことがあるかもしれません: その possession の possess です.

possibility

possible

Wiktionary によると中英語 possible, 古フランス語 possible, ラテン語 possibilis ("possible"), posse ("to be able") に由来します. 同じく英語の power も見るといいでしょう. これは古英語の mihtlīċ ("possible") を置き換えた後で, これはオランダ語の mogelijk ("possible"), ドイツ語の möglich ("possible") と同根です.

postulate

Wiktionary によると中世ラテン語の postulāt- (asked), 動詞 verb postulāre (to ask), ラテン語の postulō (request) に由来します.

公理はふつう axiom と言います. うるさいことを言うと公準と公理には違いがあるようですが, 数学・物理では同じ意味だと思って使って大きな問題はないでしょう. どうもおかしいと思ったら, それぞれの意味・ニュアンスを考えてみてください.

potential

Wiktionary によると後期ラテン語 potentialis, ラテン語 potentia ("power"), potens ("powerful") に由来し, potent +‎ -ial と分解できます.

power

Wiktionary によると中英語 power, poer, 古フランス語 poeir, 俗ラテン語 *potēre, ラテン語 possum, posse ("to be able") に由来します. 他には potent を調べたり, 現代フランス語 pouvoir を見るといいでしょう. ネイティブの古英語 anweald を置き換えた言葉です.

powers

practical

Prague

From German Prag or Czech Praha. Earlier origin is contested; compare Czech pražiti ("(land cleared by) burning") or práh ("threshold").

precede

preceding

precise

Wiktionary によると中フランス語の précis, ラテン語の praecisus に由来します.

precisely

これは precise + -ly で precise の副詞化です.

prepare

prepared

present

Wiktionary によると, ラテン語の prae- (pre-) + esse (to be) に由来する語です. Prae- はラテン語での before, esse はラテン語の be 動詞の be です. ラテン語の語義からすると「(その少し) 前からある」から存在するのが現在だ, という捉えているわけです.

この pre はいろいろなところで日本語としても使われています. 例えば「お店のプレオープン」と言われるときのプレがこの pre- です. 野球なりスポーツのプレシーズンのプレもそうです.

ちなみに過去は past, 未来は future です. これもセットで認識しておくといいでしょう. 一発で覚え切れるものでもないのでじっくりと理解を深めていってください.

presentation

Wiktionary によると古フランス語 presentation (フランス語 présentation), ラテン語 praesentātiō (representation, exhibition) の対格単数形の praesentātiōnem に由来します.

press

Wiktionaryによると中英語presse (throng, crowd, clothespress), 部分的に古英語press (clothespress) (地中海ラテン語 pressa), 部分的に古フランス語presse (近代フランス語presse), 古フランス語presser (to press), ラテン語pressāre, premere (to press) の過去分詞pressusに由来します. 英語ネイティブの単語thring (press, crowd, throng)を置き換えた単語です.

pressure

previous

previously

principle

Wiktionary によると古フランス語 principe の借用です. これはラテン語の prīncipium (beginning, foundation), prīnceps (first) に由来します. 英語 prince を見てみるといいとあるので眺めてみると, アングロ=ノルマン語・古フランス語の prince, ラテン語 prīnceps (first head) に由来し, これは prīmus (first) + capiō (seize, take) と分解できます. 英語の princeps は二重語です.

problem

problems

proceed

process

  • 可算・不可算名詞: 過程, 手順, 工程, 処置
    • processes
  • 動詞: 処理する, 一定の手順にしたがって調査する
    • processes, processed, processing
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると古フランス語の procés (journey) の借用語で, ラテン語 prōcessus (prōcēdō) に由来します.

processes

produce

ラテン語 prōdūcō ("to lead forth") の借用語です. これは prō- ("forth, forward") + dūcō ("to lead, bring") と分解できます.

product

  • 名詞: (countable, uncountable) A commodity offered for sale.; (cosmetics, uncountable) Any preparation to be applied to the hair, skin, nails, etc.; Anything that is produced; a result.; (US, slang) Illegal drugs, especially cocaine, when viewed as a commodity.
  • Wiktionary, Etymonline

proof

propagate

Wiktionary によるとラテン語の propagatus に由来します. これは prōpāgō の完了過去分詞であり, 印欧祖語で prō- + *peh₂ǵ- ("to attach") と分解でき, pangō と関係があります.

propagation

Wiktionary によると中フランス語の propagation, 古フランス語の propagacion, ラテン語の propagatio に由来します. 動詞 propagate の名詞形なので, 動詞 propagate を参照してください.

property

Wiktionary によると中英語の propertee, properte, propirte, proprete, アングロ=ノルマン語と古フランス語の propreté, proprieté (propriety, fitness, property), ラテン語の proprietas (a peculiarity, one's peculiar nature or quality, right or fact of possession, property), 同じくラテン語の proprius (special, particular, one's own) に由来します. 二重語として propriety があります.

prove

数学の証明は proof でその動詞が prove です. これも理工系にとって重要な単語です.

Wiktionary によると中英語の proven, 古英語の prōfian (to esteem, regard as, evince, try, prove) 古フランス語の prover (to prove) に由来し, これら自身ラテン語の probō (test, try, examine, approve, show to be good or fit, prove), probus (good, worthy, excellent), 印欧祖語の pro-bʰuH-s (being in front, prominent) に由来し, これは pro-, per- (toward) + bʰuH- (to be) と分解できます.

provide

Wiktionary によるとラテン語 prōvideō (I foresee, I act with foresight) の借用です. 二重語として purvey があります. ラテン語の prōvideō は prō- +‎ videō (I see) と分解できます. 接頭辞 pro- は英語と同じなので接頭辞の項を参照してください.

proximity

Wiktionary によると proxim(ate) +‎ -ity と分解でき, 中フランス語 proximité, ラテン語 proximitās, proximitāt-, proximus に由来します.

purport

Wiktionary によると pur + port に分けた上で, それぞれラテン語の pro (forth) と portō (carry) に対応します.

purpose

put

q

qualified

qualify

quantities

quantity

Wiktionary によると古フランス語の quantité, ラテン語の quantitās (quantity), quantus (how much) に由来します.

対義語は quality (質){target=_blank} で, Wiktionary によると古フランス語の qualité, ラテン語の quālitās の対格 (accusative) quālitātem, quālis ("of what kind"), 印欧祖語の *kʷo- ("who, how") に由来します. キケロが翻訳借用として qualitas を古ギリシャ語 οιότης (poiótēs, quality) に訳しました. そしてこれはプラトンがποῖος (poîos; of what nature, of what kind) から作った言葉です.

question

questions

quite

Wiktionary によるとアングロ=ノルマン語の quite に影響された quit の発展形です.

r

radiation

radius

rain

Wiktionary によると中英語 reyn, rein, 古英語 rēn, reġn ("rain"), 西ゲルマン祖語 *regn, 起源不明のゲルマン祖語 *regną ("rain") (西フリジア語 rein, オランダ語 regen, ドイツ語 Regen, デンマーク語・ノルウェー語の regn 参照) に由来します. the consonant reflexes がマッチしない問題はあるものの, プレ-ゲルマン語 *Hréǵ-no-, 印欧祖語 *Hreǵ- ("to flow") (ラテン語 rigō ("wet, soak"), リトアニア語 rõki ("drizzling rain"), アルバニア語 rrjedh ("to flow, drip") 参照) に由来する可能性もあります.

raise

Wiktionary によるとゲルマン祖語 rīsaną (to rise) の使役形 raisijaną, raizijaną (to raise), 印欧祖語 h₁rey- (to rise, arise) に由来します. Rear の二重語です.

rapidly

rate

rather

Wiktionary によると, いまでは完全に廃れているそうですが, 古い英語では「より早く」といった意味の sooner, earlier といった意味でした. 比較級であった名残りが語尾の -er で, rathe を調べると ゲルマン祖語の hraþaz, hradaz (quick, rapid) や 印欧祖語の *kret- (quick; to move quickly) に辿り着きます. ドイツ語では gerade (straight, direct) が対応します.

ratio

ray

rays

reach

reach

reaching

reason

reasons

reciprocal

Wiktionary によるとラテン語 reciprocus, または reque proque (back and forth, to and fro) のようなフレーズが由来です. ここで re- (back), prō (forwards) と -que (and) という接頭辞, 接尾辞にも注意してください. どれもよく出てきます.

原論文では (en.2) the reciprocal electrodynamics action などで出てきます. 本文では相互作用という意味で使われていますが, いまは interaction という 1 語の単語で表すのがふつうです.

算数・数学での逆数を reciprocal number と呼びます. これも単に inverse と呼ぶこともあります.

reduce

reduced

refer

reference

references

referred

referring

reflect

reflected

reflecting

reflector

reflectors

reflexion

reflexions

refrigerate

Wiktionary によるとラテン語 refrigerō ("to make cold") の分詞の語幹に由来し, re- + frigerō と分解できます. 接頭辞の re- は again の意味, 後半の frigerō は動詞で, frigor は寒さという男性名詞です.

refrigerator

Wiktionary によると refrigerate +‎ -or と分解できます.

regard

regarded

region

Wiktionary によると中英語 regioun, アングロ=ノルマン語 regiun, ラテン語 regiō, regō に由来します. ラテン語 regō はサンスクリット राजति (rā́jati, "to direct; to steer; to rule") と同根のようですし, ラテン語で王を意味する rex などとも同根のようです. これはマハラジャで有名な rajah, 王族を意味する royal などと同根です.

relation

relations

relationship

もちろん relation +‎ -ship と分解できます.

relative

Wiktionary によると後期ラテン語の relātīvus, ラテン語の referō (to carry back, to ascribe) の完了受動分詞 relātus に由来します. これは re- (again) + ferō (to bear or carry) に分解できます. この ferō は ferry (フェリー) の語源です.

この fer に関して, 例えば堕天使のルシファー (Lucifer) の fer も同じです. ちなみに Lucifer の luci は lux, luminus など光の意味です. 光を奪う存在が堕天使という意味なのです.

相対性理論がまさに theory of relativity であり, 相対性理論の名前の由来になる基本的な語彙なので何度も出てきます.

Etymonline によると後期ラテン語 relativus (having reference or relation) があり, これはラテン語の relatus から来ていて, さらに referre (to refer) の過去分詞という由来があります. 特に "person in the same family" という意味があります.

relatively

これは relative + -ly なので relative を見てください.

relativity

詳しくは relative を参照してください.

remain

remained

remains

remark

remark

remarkable

remarks

remote

remove

render

  • 動詞: する, 与える, 差し出す, 提出する, (文・絵で) 表現する, 描写する
  • Wiktionary
  • Etymonline

画面のレンダリングなどで出てくる render です. Wiktionary によると中英語の renderen, rendren, 古フランス語の rendre (to render, to make), 俗ラテン語 *rendō, ラテン語の reddō (return in profit) に由来します.

represent

reproduce

require

Wiktionary によると古フランス語の requerre (現代フランス語の requérir), 俗ラテン語の *requærere, ラテン語の requīrō (I require, seek, ask for) に由来します.

requisite

research

Wiktionary によると初期の現代フランス語 rechercher ("to examine closely"), 古フランス語 recerchier ("to seek, to look for") に由来します. ここで chercher はラテン語の circare, circa, circus に由来していて, イタリア語の cercare と同根です. 「お巡りさん」「探し回る」というように日本語にも探すことと回ることに共通点があり, そこから cercare の語感を作るといいでしょう.

resemble

respect

respectively

respond

相対性理論の論文では correspond に含まれる形で出てきます. Wiktionary によると古フランス語の respondre (現代フランス語では répondre) に対応し, ラテン語では respondeō です. 名詞の response は日本語化しているといってもいいでしょう.

rest

Wiktionary によるとゲルマン祖語の rastijō (rest), 印欧祖語の ros-, res-, erH- (rest) に由来します.

restriction

result

resultant

retrieve

Wiktionaryによると古フランス語 retrouver に由来する中フランス語 ("to find again") が語源で, それ自身は re- ("again")+trouver ("to find") に由来します. 一説によるとこれは俗ラテン語 *tropare ("to compose") に由来します.

retro

Wiktionaryによるとフランス語rétroの借用で, 究極的にはラテン語retroに由来します.

return

revolution

Wiktionary によると中英語 right, riȝt, reȝt, 古英語 riht, ryht, reht ("right"), ゲルマン祖語 *rehtaz ("right, direct"), 印欧祖語 *h₃reǵtós ("having moved in a straight line"), *h₃reǵ- ("to straighten, direct") に由来し, 西フリジア語 rjocht, オランダ語 recht, ドイツ語 recht と Recht, スウェーデン語 rätt と rät, デンマーク語 ret, ノルウェー語のブークマール (Bokmål) rett, ノルウェー語のニーノシュク rett, アイスランド語の rétt と同根です. 印欧語の語根は古ギリシャ語 ὀρεκτός (orektós) とラテン語 rēctus の語源です. アルバニア語の drejt はラテン語からの借用語です.

rigid

物理では rigid body で「剛体」を表します. 類義語に stiff があり, こちらは弾性体論では名詞形の stiffness が「剛性」の意味で使われます.

Wiktionary によると, 中英語の rigide, ラテン語の rigidus (stiff), rigeō (I am stiff) に由来します. 英語 rigor とも比較するといいでしょう. 中英語の rigged, rygged, rugged (upright like a spine, rigid, 文字通りには ridged) と融合しいて, これは ridge +‎ -ed に由来します.

Wiktionary によれば ridge は中英語の rigge, rygge, (also rig, ryg, rug), 古英語 hryċġ (back, spine, ridge, elevated surface), ゲルマン祖語の hrugjaz (back), 印欧祖語の (s)kreuk-, *(s)ker- (to turn, bend) に由来します. これはスコットランド語 rig (back, spine, ridge), 北フリジア語の reg (back), 西フリジア語の rêch (back), オランダ語 rug (back, ridge), ドイツ語の Rücken (back, ridge), スウェーデン語 rygg (back, spine, ridge) などと同根です.

Wiktionary によると, 英語の stiff は中英語 stiff, stiffe, stif, 古英語の stif, ゲルマン祖語の stīfaz (西フリジア語の stiif, オランダ語の stijf, ノルウェー語の本の言語 (Bokmål) の stiv, ドイツ語の steif も参照), 印欧祖語の steypós (ラテン語の stipes, stipō も参照) に由来します.

rise

Wiktionary によるとゲルマン祖語 rīsaną, 印欧祖語 h₁rey- (to rise, arise) に由来します. Raise も参考にしてください.

rod

rock

Wiktionary によると中英語 rocke, rokke ("rock formation"), 同じく古英語 stānrocc ("high stone rock, peak, obelisk") とアングロノルマン roc, roce, roque (これらはフランス語 roc, roche, rocher と比べてみてください) からの古英語 *rocc ("rock"), 地中海ラテン語 rocca, 俗ラテン語 *rocca に由来します.

role

Wiktionary によるとフランス語 rôle, 中フランス語 rolle, 古フランス語 role, 地中海ラテン語 rotulus に由来します. 二重語として roll があります.

root

Wiktionary によると中英語の rote, root, roote (the underground part of a plant), 後期古英語 rōt, ゲルマン祖語 wrōts, 印欧祖語 wréh₂ds (root) に由来します. 英語の wort, radish, radix は同根です.

rule

s

same

Wiktionary によるとゲルマン祖語の samaz (same), 印欧祖語 somHós (same) に由来し, 古ギリシャ語の homós (same) やロシア語のса́мый (sámyj), サンスクリットの सम (samá) とも同根です.

少し気になったので homós を Wiktionary で調べてみると, 印欧祖語 somHós に由来するのはもちろんとして, 語根 sem- から εἷς (heîs, "one") も導かれています. 古ペルシャ語hamaや古教会スラブ語のсамъ (samŭ) も同根です. ペルシャ語は印欧祖語の印に近い言語ですし, 古教会スラブ語はロシア語などスラブ系言語のもとになっていて, 語源を追う上では非常に重要な言語です.

satisfactory

satisfy

say

Wiktionary によると中英語 seyen, seien, seggen, 古英語 seċġan ("to say, speak"), 西ゲルマン祖語 *saggjan, ゲルマン祖語 *sagjaną ("to say"), 印欧祖語 *sekʷ- ("to tell, talk") の o-grade form である *sokʷ-h₁-yé- に由来します. 西フリジア語 sizze ("to say"), オランダ語 zeggen ("to say"), ドイツ語 sagen ("to say"), デンマーク語 sige ("to say"), ノルウェー語のブークモール si ("to say"), ノルウェー語のニーノシュク seia ("to say"), スウェーデン語の säga ("to say") と同根です.

scarce

Wiktionary によると中英語 scarce, skarce, scarse, scars, 起源不明の古北フランス語 scars, escars ("sparing, niggard, parsimonious, miserly, poor"; > French échars, 地中海ラテン語 scarsus ("diminished, reduced")) に由来します. 一説によると後期ラテン語 *excarpere (ex- + carpere, "take out") の分詞形 *scarpsus, *excarpsus に由来します.

science

Wiktionary によると中英語 science, scyence に由来し, 古フランス語 science, escience, ラテン語 scientia ("knowledge") や scire ("to know") の現在分詞の語幹 sciens に由来します. フランス語の savoir とは語源が違います.

scratch

Wiktionary によると中英語 scracchen に由来し, 語源はよくわかっていません. 中英語 scratten ("to scratch") と cracchen ("to scratch") による可能性があります. 他には scrat and cratch を見るといいでしょう.

seat

second

secondly

secret

Wiktionaryによると中英語secrette, 古フランス語secret, ラテン語sēcrētus ("separated, hidden"), ptp of sēcernō ("separate, to set aside, sunder out"), ラテン語cernō, 印欧祖語*krey-に由来します. 古英語dēagol ("secret"), dēagolnes ("a secret")を置き換えた言葉です.

security

security = se + curity = se:離れる, curity:心配. se = without.

Wiktionaryによると中英語securite, 中フランス語securité (modern sécurité), ラテン系sēcūritās, sēcūrus ("safe, secure"), from se- ("without") +‎ cura ("care")に由来します. ラテン語のsine cura ("without care, carefree")とも似ていて, これは英語のsinecureを導きます.

see

seek

seem

Wiktionary によると中英語 semen ("to seem, befit, be becoming"), 古ノルド語 sœma ("to conform to, beseem, befit"), ゲルマン祖語 *sōmijaną ("to unite, fit"), 印欧祖語 *sem- ("one; whole") に由来します. スコットランド語 seme ("to be fitting; beseem"), デンマーク語 sømme ("to beseem"), 古スウェーデン語 søma, フェロー語 (Faroese) søma ("to be proper") に由来し, 古ノルド語 sómi ("honour") (> archaic Danish somme ("decent comportment")), sœmr ("fitting, seemly"), 古英語 sēman ("to reconcile, bring an agreement"), sōm ("agreement") と関係があります.

seize

Wiktionary によると以前は seise で, 中英語 seisen, sesen, saisen, 古フランス語 French seisir ("to take possession of; invest (person, court)"), 地中海ラテン語 sacīre ("to lay claim to, appropriate") (8th century) in the phrase ad propriam sacire, 古定値フランク語 *sakjan ("to sue, bring legal action"), ゲルマン祖語 *sakjaną, *sakōną (compare Old English sacian ("to strive, brawl")), *sakaną (compare Old Saxon sakan ("to accuse"), 古高ドイツ語 sahhan ("to bicker, quarrel, rebuke"), 古英語 sacan ("to quarrel, claim by law, accuse") に由来し, sake とラテン語 Latin sagio ("to perceive acutely") が同梱です.

self

Wiktionary によると中英語 self, silf, sulf, 古英語 self, seolf, sylf, ゲルマン祖語 *selbaz に由来します.

sense

sentence

sequel

series

set

Wiktionary によると中英語 setten, 古英語 settan, ゲルマン祖語 *satjaną, 印欧祖語 *sodéyeti (causative of *sed- ("to sit")) に由来します.

settle

settled

several

shall

sharp

Wiktionary によるとゲルマン祖語 skarpaz, 印欧祖語 (s)kerb- に由来します. 同じく Wiktionary には shear も見るといいとあります.

Etymonline によると古英語 scearp (having a cutting edge; pointed; intellectually acute, active, shrewd; keen (of senses); severe; biting, bitter (of tastes)) に由来します. ゲルマン祖語 skarpaz は cutting を表し, 印欧祖語の語根 sker- も to cut を表します. これに関してドイツ語の scharf は sharp に対応します.

スペルを見ると英語のはさみ scissors (Wiktionary, Etymonline){target=_blank} とも関係あるように見えるのですが, どうも少し違うようです.

shorten

shortened

shortening

should

show

Wiktionary によるとゲルマン祖語の skawwōną (to look, see), 印欧祖語の (s)kewh₁- (to heed, look, feel, take note of) に由来します. ドイツ語の schauen (to see) とも同根です.

shown

shows

shrivel

side

sign

signal

signals

signification

similar

Wiktionary によると中世ラテン語の similaris に由来するフランス語の similaire に由来します. これはさらに similis (like) から来ていて, simul (together) と同族です.

similarly

simple

Wiktionary によると古フランス語の simple, ラテン語の simplex (simple, literally onefold) に由来し, semel (the same) + plicō (I fold) と分解できるので, same と fold も見てみるといいでしょう. 英語の single, singular, simultaneous などと同根です. ラテン語の simplex は duplex (double, literally twofold) と比較してみると面白いでしょう.

simplifies

simplify

simply

simultaneity

Wiktionary によればフランス語の simultanéité に由来します. これは simultané + -ité と分解でき, さらに simultané は地中海ラテン語 simultaneus の借用語であり, simultim (at the same time, extended), simul (together, at the same time) に由来します.

simultaneous

Wiktionary によると地中海ラテン語の simultaneus, simultim (at the same time, extended), ラテン語の simul (together, at the same time) に由来します. 英語の similar とも比較するといいでしょう.

simultaneously

since

Wiktionary によると中英語の syns, sinnes, 初期の形 sithens, sithence の省略, sithen (after, since) に由来します. オランダ語の sinds (since), ドイツ語の seit (since), デンマーク語の siden などを参考にしてください.

situate

Wiktionary によると後期ラテン語の situātus に由来します. これは中世ラテン語の situō (to locate, place) の過去分詞であり, 同じくラテン語の situs (a site) に由来します.

数学で現在トポロジー (位相幾何) と呼ばれる分野は, フランス人数学者のポアンカレの論文 Analysis Situs に由来して実際にこのように呼ばれていました. 数学史では有名な話です.

slow

slowly

small

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *smalaz (small), 印欧祖語 *(s)mal-, *(s)mel- (small, mean, malicious) に由来します. ドイツ語の schmal (narrow, small), ラテン語の Latin malus (bad), ロシア語の ма́лый (mályj, small) と同根です.

so

solve

solved

solving

something

sort

this sort で「この種の」と訳せばいいでしょう. Sort はプログラミングの文脈だと「適切な順序で整列させる (ソートする)」という意味もあります. Suggest は「示唆する」という意味です. これも理工系でよく使われる単語で必ず覚えるべき単語です. 実際に論文 (en.6) で出てくるように, 「ある事実からこうなることが推測される」という文脈で使われます.

source

space

  • 非可算名詞: 空間
    • 具体的な「空間」を指すときは可算名詞
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると中英語の space, アングロ=ノルマン語の espace や espas などの変形である space, 古フランス語で espace の変形である spaze, ラテン語の spatium, 印欧祖語 *speh₁- (to stretch, to pull) に由来します.

数学ではいろいろな「空間」が出てくるので, 可算名詞として捉える感覚が強くなります. これは数学的に具体的な空間を扱うことが多いからです. しかし一般には非可算名詞なのです.

special

Wiktionary によると中英語 *special, especial, especiall, 古フランス語 especial (現代フランス語の spécial), ラテン語の specialis (from species, speciei) に由来します. ラテン語の specialis は individual, particular の意味があり, スペイン語の especial, イタリア語の speziale の語源でもあり, species は appearance, kind, sort の意味です.

specify

-spect

  • 接尾辞: To look at, perceive, or observe
    • specifies, specified, specifying
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionaryによるとラテン語のspecioが語源です. ラテン語のspecioはイタリア祖語の*spekjō, 印欧祖語の*spéḱyetiに由来します.

speak

Wiktionaryによると中英語speken ("to speak"), 古英語specan ("to speak", 早期のsprecanのalteration), 西ゲルマン祖語*sprekan, ゲルマン祖語*sprekaną ("to speak, make a sound"), 印欧祖語*spreg- ("to make a sound, utter, speak")に由来し, 低地ドイツ語spreken ("to speak"), オランダ語spreken ("to speak"), ドイツ語sprechen ("to speak"), 印欧祖語を通じてアルバニア語shpreh ("to utter, voice, express")と同根です.

species

Wiktionary によるとラテン語の speciēs ("appearance; quality") に由来し, これは speciō ("see") + -iēs に由来し, -iēs は抽象名詞を作る接尾辞です. 二重語として spice があります.

spect

Wiktionaryによるとexpectの語頭音消失形(aphetic form)です.

spectacle

Wiktionaryによると中英語spectacle, フランス語spectacle, ラテン語spectāculum ("a show, spectacle"), spectō ("to see, behold"), frequentative of speciō ("to see")に由来します. 英語speciesも参考にしてください.

speed

sphere

spherical

splatter

Wiktionaryによると語源不詳ですが, splash +‎ spatterではないかと言われています.

sport

Wiktionary によると中英語 sporten と sport, spoort, sporte に由来し, これは disporten (verb), disport, disporte (noun) の語頭音消失に短縮 (apheretic shortenings) で, disport も見てみるといいでしょう.

Etymonline によると古フランス語の deporter から "to divert, amuse, please, play; to seek amusement," という意味を継いでいて, 文字通りには "carry away" (the mind from serious matters) の意味があり, des- "away" (see dis-) + porter "to carry," と分解できます. さらにラテン語の portare "to carry" に由来し, 印欧祖語の語根 *per- ("to lead, pass over") に由来します.

生物学での突然変異を起こすという他からは想像できない異様な意味がありますが, 例えば英英辞典の Collins では "If you say that someone sports something such as a distinctive item of clothing, you mean that they wear it without any shyness." と説明されていて, この意味から転換したのでしょう.

spring

stand

Wiktionary によると中英語 standen, 古英語 standan ("to stand, occupy a place, be valid, stand good, be, exist, take place, consist, be fixed, remain undisturbed, stand still, cease to move, remain without motion, stop, maintain one's position, not yield to pressure, reside, abide, continue, remain, not to fall, be upheld"), ゲルマン祖語 *standaną ("to stand") (from Proto-Germanic *sth₂-n-t-´, an innovative extended n-infixed form of Proto-Indo-European *steh₂-) に由来します.

standard

Wiktionary によると古フランス語の estandart (gathering place, battle flag), 古フランク語 standhard (文字通りには stand firm, stand hard) に由来し, stand +‎ -ard と等価です. 他の語源は古フランク語の ord (point, spot, place) を導きます. 古英語の ord (point, source, vanguard), ドイツ語の Standort (location, place, site, position, base, 文字通りには standing-point) と比較するといいでしょう. 他には stand, hard, ord を参考にしてください.

standpoint

start

state

Wiktionary によると古フランス語 estat とラテン語 status (manner of standing, attitude, position, carriage, manner, dress, apparel; and other senses), stare (to stand) に由来します. 二重語として estate と status があります. Polity の意味は 14 世紀に出てきました. フランス語の être, ギリシャ語の stéo, イタリア語の stare, ポルトガル語 estar, ルーマニア語 sta, スペイン語 estar と比較するといいでしょう.

stationary

物理・数学では単に「止まった」といってもいくつか意味と対応する訳語があります. 例えば stationary process と言えば「定常過程」と訳します. 他には熱力学で時間的な変化はないものの空間的には非一様な状態を stationary state と言い, 日本語では「定常状態」です. 時間変化がなく空間的に一様な状態は equilibrium state と言い, 「平衡状態」と訳します.

Wiktionary によるとラテン語の stationarius, statio, 究極的には stō (to stand) に由来します. 二重語として stationer があります. Stationery の語源は「常設の場所 (station) で売られる品物」です. 昔の商人は教会の近くに常設の売店 (station) を開くことを許され, そこで聖職者用の品物を売っていました. 時代が下って筆記具類を専門に扱うようになり, 「文房具店」の意味に変わります.

Etymonline によると, 14 世紀後半に中フランス語の "motionless" を意味する stationnaire に由来します. 古典ラテン語の stationarius は "of a military station" の意味でした. Statarius は "stationary, steady" の意味です.

ここで stand にも注目してみましょう. Wiktionary によるとゲルマン祖語の standaną (to stand), 印欧祖語 steh₂- に由来します. この stand はよく「立つ」と訳されますが, 「(立ったまま) 動かないでいる」という意味もあります. 例えば書見台をブックスタンドというとき, 本とそのページを動かないようにおさえておく装置の意味です. 駅を station と言うのも電車にとって動かないしるべという意味からです.

また static にも似た意味があります. 例えば静電ポテンシャルを electro static potential と書くときに使います. Wiktionary によると近代ラテン語の staticus, 古ギリシャ語 statikós に由来していて, やはり stō の持つ st という共通項があります.

他にも語源が同じ言葉として state (状態), status (地位), statue (像), stay (とどまる) などがあります. 例えば station は「(人などが) 立つ所」で, 16 世紀に「宿場」「駅」などの意味に変わりました.

station

  • 名詞: 駅
  • 動詞: 位置する, 配置する
    • stations, stationed, stationing
  • Wiktionary
  • Etymonline

status

Wiktionary によるとラテン語の status に由来し, state や estate の二重語です.

still

Wiktionary によると中英語 stille ("motionless, stationary"), 古英語 stille ("still, quiet, calm; without motion, at rest, not moving from a place, not disturbed; moving little or gently; silent; not loud; secret; unchanging, undisturbed, stable, fixed; not vehement, gentle"), 西ゲルマン祖語 *stillī ("quiet, still"), 印欧祖語 *(s)telH- ("to be silent; to be still") に由来し, スコッツ語 stil ("still"), 東フリジア語 stil ("motionless, calm, quiet"), 西フリジア語 stil ("quiet, still"), オランダ語 stil ("quiet, silent, still"), 低地ドイツ語 still ("quiet, still"), ドイツ語 still ("still, quiet, tranquil, silent"), スウェーデン語 stilla ("quiet, silent, peaceful"), アイスランド語 stilltur ("set, quiet, calm, still") と同根です. また stall と関係があります.

strange

Wiktionary によると中英語 straunge, strange, stronge, 古フランス語 estrange, ラテン語 extrāneus ("that which is on the outside") に由来し, 二重語として extraneous があります. フランス語の étrange ("strange, foreign"), スペイン語 extraño ("strange, foreign") が同根で, ネイティブの古英語 seldcūþ を置き換えました. (ドイツ語の対応する単語は?)

strong

Wiktionaryによると中英語strong, strang, 古英語strong, strang (strong, powerful, mighty, able; firm, constant, resolute, strenuous, hardy; hard, severe, fierce, stern, strict; bold, brave; valid, assured; effective, producing a great effect, potent; earnest; arduous, violent), ゲルマン祖語*strangaz (tight, strict, straight, strong), 印欧祖語*strengʰ- (pulled tight, straight, constricted), *strenk- (taut, stiff, tight)に由来します. ドイツ語のstreng (strict, severe, austere), ラテン語のstringō (tighten)と同根です.

study

Wiktionaryによると中英語studien, 古フランス語estudier (現代フランス語はétudier), 地中海ラテン語studiāreとラテン語studēre, 印欧祖語*(s)tewd- ("to push, hit")に由来します. ネイティブの古英語cneordlæcanを置き換えています.

subsequent

substitute

substituting

such

Wiktionary によると中英語の such, swuch, swich, swilch, swulch, 古英語の swelċ, ゲルマン祖語の *swalīkaz (so formed, so like) で, これは so +‎ like と等価です. 低地ドイツ語の sölk, sulk, sülk, suk ドイツ語の solch などゲルマン系の多くの言語に同根の単語があります. 英語の so, like を詳しく調べるのも参考になるでしょう.

suffice

Wiktionary によると中フランス語の souffire, ラテン語の sufficiō (supply, be adequate) に由来し, sub (under) + faciō (do, make) と分解できます. 「わざわざするまでもない」という気分なのでしょう. フランス語の suffire と同根です. フランス語の faire はまさに do/make の意味を持ち, faciō が語源になっています.

sufficient

suggest

Wiktionary によるとラテン語の suggestus から作られた言葉で, これは suggerō (I carry or bring under, furnish, supply, excite, advise, suggest) の perfect passive participle で, sub- (under) + gerō (I bear, carry) と分解されます. Sub は接頭辞の項を参照してください.

suggestion

suggestions

suicide

Wiktionaryではラテン語のsuī(genitive reflexive pronoun)+-cīdium("act of killing or murder")と関係があると言われています.

summary

superfluous

論文のような硬い文章でよく出てくる単語です.

Wiktionary によるとラテン語 superfluus (superfluous), superfluō (overflow) に由来し, これは super (above, more than, over) + fluō (flow) と分解できます. 文字通りに overflow に対応する意味はラテン語よりもドイツ語由来の用法だそうです. 英語またはラテン語の mellifluous や fluid と比較するといいでしょう.

superpose

surface

Wiktionary によるとフランス語の surface に由来していて, 特にラテン語 superficies の翻訳借用です.

surprise

Wiktionary によると中英語 surprise に由来し, 中フランス語 surprise ("an overtake") の借用語であり, 古フランス語 sorprendre ("to overtake") の過去分詞の名詞的利用に由来し, sorprendre は sor- ("over") + prendre ("to take") と分解できます. さらにラテン語 Latin super- + Latin prendere にも由来していて, これは prehendere ("to grasp, seize") の縮約です. 二重語として suppli があります.

sur = シュール. comprehend = con + prehend = understand.

symbol

symmetrical

symmetry

ラテン語のsymmetria, 古代ギリシャ語のsummetría, súmmetros, sún (with) + métron "measure"が語源です. ギリシャ語の最後の例からわかるように syn- (with, together with) +‎ -metryの合成語という起源があります. これらについて詳しくは接尾辞・接頭辞の項を見てください. Synはsynchronousなどと同じで, -metryはgeometry, trigonometryなどと同じです.

数学や物理では非常に重要な言葉です. 群 (group) という代数学の一分野・概念は対称性を記述するために生まれた分野です. 素粒子論では理論に与える拘束として根源的な意義があります.

synchronism

synchronization

synchronize

synchronized

synchronizes

synchronizing

synchronous

  • 相対論でよく出てくる意味: (synchronized clock という形で) 同期された.
  • 一般的な意味: 同時 (性) の, 同時に起こる, 同位相の, 同期の, 静止の.
  • Wiktionary
  • Etymonline

相対性理論にとって大事な単語・概念なので, いくつかコメントしておきましょう. 相対性理論では, いわゆる時間の遅れ (time dilation) が起きます: つまりはじめに同期が取れていた (synchronized) 時計が運動をはじめたあと, 観測者に対して動いている時計は, 観測者の基準系内で静止している時計よりも時間の進みが遅くなる効果が知られています. この基本的な概念を司る言葉なので絶対に覚えておくべき単語です. 相対性理論の原論文を読み始めれば, 何度となく出てくるので自然と覚えられる単語でもあります.

これはゲームやサブカルなどいろいろな視点から捉えられるおもしろい言葉で, 一般的なボキャビルの視点から見ても大事な単語なので, もう少し突っ込んだ話もしておきます. 実は synchronous は「syn-chrono-ous」と小さな単位に分解できます. この各要素にコメントします.

  • syn: ひとまとめにする (together) という意味を持ち, ラテン語やギリシャ後に起源がある. 楽器のシンセサイザー (synthesizer) は動詞 synthesize から来ていて, この動詞は「総合する, 統合する」という意味がある. シンセサイザーは電気的に音を作って合成する楽器という意味で名前がつけられている. 最近定着しつつあるボーカロイドの先駆けのような存在でもあり, 理工系ネタに満ちた存在でもある. 理工系ネタに派生していく類語もあって, 楽しい要素.
  • chrono: ギリシャ語の「時間」 (クロノス, khronos) に起源がある. ギリシャ神話でクロノスという神もいて, ゲームや漫画などでもいろいろな形で出てくる: 例えば聖闘士聖矢 G の敵方でまさにクロノス神が出てくるし, 少し古いゲームだがペルソナ 2 でも同じくクロノス神が出てくる. 2018 年に iOS や Android 晩にリメイクされたゲーム, クロノトリガーの Chrono もまさに時間の意味. 時間順序積 (Chronological order product) という概念が物理の場の量子論で出てくるので, 物理の中でもときどき顔を出す.
  • ous: 一般に形容詞の語尾であることを表す接尾辞. 例: dangerous (危険な $\gets$ danger), previous (以前の) など.

system

Wiktionary によると中フランス語の sisteme, systeme, (現代フランス語では système (system)), または後期ラテン語の systēma (harmony; musical scale; set of celestial objects; set of troops; system), 古ギリシャ語の sústēma (musical scale; organized body; whole made of several parts or members) に由来します. 古ギリシャ語の sústēma は sun- + hístēmi (to stand) と分解でき, 前者は with, together の意味の前置詞で, 後者は印欧祖語の *steh₂- (to stand (up))) + -ma (何かの結果, モノや行動の特定の例 などを表す中性名詞を作る接尾辞) に分解できます. もとの英語はオランダ語の systema, ドイツ語の System, イタリア語の sistema, ポルトガル語の sistema, スペイン語の sistema と同根です.

t

tacitly

take

ゲルマン祖語 *tēkaną (to touch), 印欧祖語 *deh₁g- (to touch) に由来します. 触ることから「触って持っていく」に意味が発展したのでしょう.

taking

tape

中英語 tape, tappe, 古英語 tæppa, tæppe ("ribbon, tape") に由来します. 古フリジア語 tapia ("to pull, rip, tear"), 中低地ドイツ語 tappen, tāpen ("to grab, pull, rip, tear, snatch"), 中高ドイツ語 zāfen, zāven ("to pull, tear") と似ています.

task

teach

Wiktionaryによると中英語techen, 古英語tǣċan ("to show, declare, demonstrate; teach, instruct, train; assign, prescribe, direct; warn; persuade"), 西ゲルマン祖語*taikijan, ゲルマン祖語*taikijaną ("to show"), 印欧祖語*deyḱ- ("to show")に由来します. スコットランド語tech, teich ("to teach"), ドイツ語zeigen ("to show, point out"), zeihen ("accuse, blame"), ラテン語dīcō ("speak, say, tell"), 古代ギリシャ語δείκνυμι (deíknumi, "show, point out, explain, teach")と同根です. 単語tokenも見てみるといいでしょう.

tenant

Wiktionary によると中英語 tenaunt, アングロ=ノルマン語 tenaunt, 古フランス語 tenant (present participle of tenir ("to hold")), ラテン語 tenēre (present active infinitive of teneō ("hold, keep")) に由来します.

term

terms

test

tested

than

that

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *þat に由来します.

the

Wiktionary によると英語の内部でも微妙な変遷があります. 中期英語では the, 古英語では þē (the, that) で sē が変わった形です. 他にも古英語では sē, sēo, þæt, þā といった形で, 西ゲルマン祖語では *siz, ゲルマン祖語では *sa, 印欧祖語で *só です. ドイツ語の定冠詞は男性名詞に対して der, 女性名詞に対して die, 中性名詞に対して das, 複数形に対して die であり, フランス語の定冠詞は男性名詞に対して le, 女性名詞に対して la, 複数形に対して les です. 定冠詞に関しては明らかにドイツ語・ゲルマン語の型・音を受け継いでいます.

their

them

themselves

then

thence

theorem

theory

Wiktionary によると中フランス語の théorie, 後期ラテン語の theōria, 古ギリシャ語の theōría (contemplation, speculation, a looking at, things looked at), theōréō (I look at, view, consider, examine"), theōrós (spectator) に由来し, ギリシャ語としては théan (a view) + horáō (I see, look) と分解できます. これは théan horáō (see, look at a view) という句に由来しています.

there

Wiktionaryによると古英語のþēr, þǣr, þār (there; at that place), ゲルマン祖語の*þar (at that place; there), 印欧祖語の*tar- (there) に由来します. 印欧祖語は指示代名詞の基体(demonstrative pronominal base) *to- (the, that)+adverbial suffix *-rに分解できます. ドイツ語のdar (there), da, dar- (there)と同根です.

therefore

therefrom

thereof

thereto

Wiktionary によると中英語の therto, 古英語の þǣrtō (thereto) に由来し, there +‎ to と等価です. スコットランド語の tharto, thereto (thereto), オランダ語の daartoe (thereto; for that), 低地ドイツ語の daarto (to that; for that; thereto), ドイツ語の dazu (to that; for that; thereto) と同根です.

these

Wiktionary によると中英語の thes, 古英語の þas, 西ゲルマン祖語の þes-, ゲルマン祖語の sa (that), 印欧祖語の *só に由来します.

thesis

Wiktionary によると後期中英語 thesis ("lowering of the voice"), または直接的にラテン語 thesis ("proposition, thesis; lowering of the voice") 借用語であり, 古代ギリシャ語 θέσῐς (thésis, "arrangement, placement, setting; conclusion, position, thesis; lowering of the voice"), τῐ́θημῐ (títhēmi, "to place, put, set; to put down in writing; to consider as, regard") に由来し, 究極的には印欧祖語 *dʰeh₁- ("to do; to place, put")) + -σῐς (-sis, suffix forming abstract nouns or nouns of action, process, or result) と分解できます.

they

Wiktionary によると印欧祖語の *to- (that) に由来します. 古い英語では thei などと書きます. 何故古い英語での形を出したかというと, シェイクスピア作品をはじめとした昔の文献や聖書の中で出てくるからです. 例えば you を表す thou は有名です. これについては日本語 Wikipedia に記事があるので, 興味があればぜひ眺めてみてください.

thing

third

this

Wiktionary によるとゲルマン祖語の þat, 印欧祖語 tód に北海ゲルマン語の限定接尾辞の -s をつけた形, 印欧祖語 *só (this, that) に由来します. ドイツ語の dies, dieses は同根で実際に this を指します.

those

thought

thousand

Wiktionary によると中英語 thousend, thusand, 古英語 þūsend ("thousand"), 西ゲルマン祖語 *þūsundi, ゲルマン祖語 *þūsundī ("thousand"), (スコッツ語 Scots thousand ("thousand"), 東フリジア語 duusend ("thousand"), 西フリジア語 tûzen ("thousand"), オランダ語 ("thousand"), ドイツ語 tausend ("thousand"), デンマーク語 tusind ("thousand"), スウェーデン語 tusen ("thousand"), ノルウェー語 tusen ("thousand"), アイスランド語 þúsund ("thousand"), フェロー語 túsund ("thousand") と比較), 印欧祖語 *tuHsont-, *tuHsenti- (リトアニア語 tūkstantis ("thousand"), ロシア語 ты́сяча (týsjača)) と比較) に由来します.

three

through

thus

time

Wiktionary によると中英語 tyme, time, 古英語 tīma ("time, period, space of time, season, lifetime, fixed time, favourable time, opportunity"), ゲルマン祖語 *tīmô ("time"), 印欧祖語 *deh₂imō, *deh₂y- ("to divide") に由来し, スコッツ語 tym, tyme ("time"), アレマン語(lemannic German) Zimen, Zīmmän ("time, time of the year, opportune time, opportunity"), デンマーク語 time ("hour, lesson"), スウェーデン語 timme ("hour"), ノルウェー語 time ("time, hour"), フェロー語 (Faroese) tími ("hour, lesson,time"), アイスランド語 tími ("time, season") と同梱です. 関連語として tide があり, ラテン語の tempus とは関係がありません.

特に to divide を意味する語根 *da- が重要です. Wiktionary では同族の言葉として tide (潮の満ち引きというときの「潮」) が挙げられています. 潮も満潮・干潮や満潮時の水位のように時の経過を感じさせる概念とも言えるので, そうした気分を持ってこの語に臨むべきなのでしょう.

またドイツ語で時を表す名詞が Zeit であること, 印欧祖語での語根が da であることも重要です. どうやら Zeit と直接的に同根なのは tide であり time は少し距離がある言葉のようですが関係性を見出だすことは重要です.

さて, ここでは音に注目しましょう. もちろん t, d は日本語で言えば濁点がつくかどうかでほぼ同じ音です. ドイツ語での Zeit はツァイトと読むのでやはり「た」系の音です. 音に着目せずアルファベットだけ見ていると類似が掴めない可能性があります. 言語は音声コミュニケーションから生まれたのであり, 文字はあとです. 発音・音もきちんと意識して勉強しましょう. 類推の力を鍛えるのに大事な要素です.

tiny

Wiktionary によると中英語 tine, tyne ("very small") + -y に由来します.

to

together

Wiktionary によるとゲルマン祖語の tō ("to") + gadar (together), 印欧祖語の *gʰedʰ- (to unite, keep) に由来していて, to-2 +‎ gather と等価です. ゲルマン系の言語では似た形の同根の単語があります. Gather と比較するのもいいでしょう.

Wiktionary によると gather は 西ゲルマン祖語 gadurōn (to bring together, unite, gather), 印欧祖語 gʰedʰ- (to unite, assemble, keep) に由来します.

token

Wiktionaryによると中英語token, taken, 古英語tācn ("sign"), 西ゲルマン祖語*taikn, ゲルマン祖語*taikną, 印欧祖語*deyḱ- ("to show, instruct, teach")に由来します. ここでクルーゲの法則によって*hよりもゲルマンの*kの特徴を持ちます. 動詞は中英語toknen, 古英語tācnianに由来し, ドイツ語のZeichenと同根です.

towards

train

transform

transform

transformation

transformations

transformed

transforming

translate

translated

translating

translation

translations

translatory

transverse

travel

travelled

traverse

traversed

tree

trek

Wiktionary によるとアフリカーンス語 trek, オランダ語 trekken, 中オランダ語 trekken (weak verb) と trēken ("to trek, place, bring, move", strong verb), 古オランダ語 *trekkan, *trekan, ゲルマン祖語 *trekaną, *trakjaną ("to drag, haul, scrape, pull"), 印欧祖語 *dreg- ("to drag, scrape") に由来します.

troop

Wiktionary によるとフランス語 troupe (back-formation of troupeau, diminutive of Medieval Latin troppus "flock"), 中フランス語 trouppe (from Old French trope ("band, company, troop")) に由来し, どちらもフランク語 (Frankish) *thorp ("assembly, gathering") 由来のゲルマン起源と ゲルマン祖語 *þurpą ("village, land, estate") 由来であり, 印欧祖語 *treb- ("dwelling, settlement") 由来です. 二重語として troupe があり, thorp と dorp もその可能性があります.

two

Wiktionary によるとゲルマン祖語の *twai, 印欧祖語の *dwóh₁ に由来します. Wiktionary を見ると Cognate with でゲルマン系の言語の 2 とほぼ同型であることがわかります. 特にドイツ語は zwei です. スペルを見ると全然違うように見えるかもしれませんが, ドイツ語 zwei の発音は「ツヴァイ」なので同じ「た」行です.

Wiktionary には twain を見るようにという指示があるので, 興味があれば Wiktionary で twain も眺めてみてください.

twofold

type

Wiktionary によると中英語 type ("symbol, figure, emblem"), ラテン語 typus, 古代ギリシャ語 τύπος (túpos, "mark, impression, type"), τύπτω (túptō, "I strike, beat") に由来します.

u

under

undergo

understand

もちろん under+stand からなる単語です. 理解を深めるにはやはり WiktionaryEtymonline が役に立ちます. 後者を眺めてみると stand in the midst of と書いてあります. 英語にとって, 何かを理解することは「世界を見通しよく眺める中心に立てている・その中心に立って制圧する」といった気分があるのでしょう. そして実際にはここでの under の意味についてはもっと深く切り込んでいくべき事情があります. ここでの under は下にある (beneath) の意味ではなく, 古英語, そして印欧祖語の *nter- が指す between, among と言った意味で捉えるべきなのです. サンスクリットでは同じ意味が antar, ラテン語では inter, ギリシャ語では entera で表現されていて, こちらの意味を継いでいるとみなす方が適切です.

同じく Etymonline ではさらに強く究極的な意味は「---に近い」という意味で見立てるべきとあります. ギリシャ語の epistamai は科学・知識という意味の名詞で, 英語で言えば stand upon という形の語の成り立ちです. 対応は epi = upon, stamai = stand です.

ここの epi は数学的な応用があるのでそれも少し書いておきます. 圏論ではエピ射という概念があります. 気分としては集合論での全射を圏論的に定式化した概念です. ここで大事なのは全射の英語表現です. 名詞としては surjective map ですが, this map is onto と言うこともあります. これに対応する日本語は「上への写像」です. もちろん upon と onto で少し変わりはしますが, on を含む重要な共通点があります. このような形で回り回って数学にも影響する語彙なのです.

Wiktionary には類義語として apprehend, comprehend, grasp, know, perceive, pick up what someone is putting down, realise, grok, believe が挙がっています. これらの言葉と比較しつつ語源なども調べていくとまた理解が深まります.

比較のとき, 語源を調べるのと同じくらい画像検索も役に立ちます. 1 つ例を出しておきます.

私の画像検索結果とあなたの画像検索結果が一致する保証がないので, 1 つずつ印象的な画像が張られたページへのリンクをつけてあります. 注目してほしいのは特に後者の apprehend です. 具体的な画像参照の方では後ろ手に手錠をかけられた画像がトップに来ています. つまり同じ「理解する」という日本語をあててはいるものの, apprehend が表す「理解」は「手錠をかけてがっちり掴まえる」といった意味なのです. Wiktionary で語源を調べると, ラテン語の apprehendere からの借用語であることがわかります. さらに apprehendere を Wiktionary で調べると語源としては ad- + prehendō であり, ad- は "to, towards, at" を意味し, prehendō は "lay hold of, seize" を意味しています. Seize は「掴む」という意味です.

掴むというと, apprehend の中に hend があり, これが hand に近いので何か関係があるのではないかという気分も出てきます. Wiktionary で hand を調べてみると, 次のような記述があります.

  • 古スウェーデン語の hinna (to gain), ゴート語の fra-hinþan (to take captive, capture), 古ギリシャ語の kentéō (prick) などとの比較も参考になるだろう.

hand 自体が理解するという言葉を語源に持っていることがわかります.

もう 1 つ prehend つながりで apprehend と comprehend の違いも気になります. これは apprehend の Wiktionary に次の記述があります.

  • These words come into comparison as describing acts of the mind. Apprehend denotes the laying hold of a thing mentally, so as to understand it clearly, at least in part. Comprehend denotes the embracing or understanding it in all its compass and extent. We may apprehend many truths which we do not comprehend.
  • これらの語は精神への作用を説明する点で比較できる. Apprehend は少なくともその一部を明確に理解するために精神的に掴まえることを意味する. Comprehend はその範囲や大きさの全てを掴み, 理解することを意味する. 私達は comprehend していない多くの真実を apprehend できる.

特に注目すべきは最後の例文, "We may apprehend many truths which we do not comprehend." です. この 2 つにはこのような明確な違いがあるのです. Wiktionary, Etymonline はもちろん, Google 画像検索を駆使するとこうした意味の違いを一段深く, そして視覚的にも印象的に理解できます.

Wiktionary で comprehend も調べてみると, ラテン語の comprehendere (to grasp) 由来で接頭辞の com- + prehendere ((to seize) からなっています. 接頭辞の com- は次の文字が b, m, p の場合の con- の変形であり, Wiktionary によると con- は次の 2 つの意味があります.

  • ある語に with, together, joint と言った意味を追加するために使われる
    • 例: congenial, congregation, console, consonant, construct, converge
  • その語の意味を強めるために使われる
    • 例: confirm

当然ではありますが comprehend の 1 まとめ感は com で表現されています. Converge は高校数学の極限・微分積分で出てくる「収束する」の意味です. もう 1 つ数学的に大事な例を挙げておくと complete があります. Etymonline によるとこれも com + plere で, plere は「満たす」 (to fill){target=_blank} の意味です. Complete には数学の距離空間論で「完備」という日本語を表すのに使います. 完備性は例えば相対性理論と並ぶ現代物理学の柱である量子力学の数学, ヒルベルト空間論で出てきます.

接頭辞 mis をつけた misunderstand という単語があります. Under+stand に miss しているので「誤解」といった意味です. ここから接頭辞の概念, 特に mis の語感を知るのにも役立つでしょう.

uniform

unipolar

unit

universal

universally

unknown

unless

Wiktionary によると on lesse や on a less condition に由来する onlesse がもとになっていて, さらに on が un に変わったという経緯があります.

unsuccessful

Unsuccessful は un+successful で「失敗した」という意味の形容詞で, un- は否定の接頭辞です. この接頭辞は Unable や unidentified (UFO は Unidentified Flying Object の略) など多くの応用があります. 接頭辞は項目を立ててあるのでそちらも見てください.

Wiktionary によると successful は success +‎ -ful と分解できます. Wiktionary によると -ful は名詞を形容詞化する接尾辞です. Wiktionary によると success はラテン語 successus (succēdō (succeed)){target=_blank} の借用語で, sub- ("next to") + cēdō ("go, move") と分解できます. Sub- は sub (under, beneath, below){target=_blank} に由来し, cēdō はイタリア祖語の kezdō, 印欧祖語の ḱyesdʰ- (to drive away; to go away) に由来し, サンスクリットの sedhati ("to drive, chase away"), インド-イラン祖語 ćiazd-, ćižd-, または印欧祖語の副詞 ḱe ("here") に由来する ḱye + *sed- ("to sit") から来ています.

until

up

upon

us

use

  • 名詞, 動詞: 名詞の場合 s の発音は濁らず「ユース」, 動詞の場合は「ユーズ」
  • 使用, 利用, 使う
  • Wiktionary
  • Etymonline

Wiktionary によると ラテン語の ūsus や usare などに起源を持ちます. Use は名詞としても動詞としてもよく使う大事な単語です. そして活用形が多い言葉でもあります. 漢字でいう部首などのようにはたらき, いろいろな接頭辞・接尾辞がついて多くの語を生み出す母胎です. Wiktionary には次のような言葉が派生語として紹介されています.

  • disuse
  • hyper-use
  • in-use
  • misuse
  • overuse
  • reuse
  • underuse
  • useful
  • useless

それ自体の意味の重要性もさることながら, 派生語に対するバリエーションの豊富さを使って, 接頭辞・接尾辞への感覚を養うのに使える語です. 耳管を取ってじっくりと向き合ってみる価値があります.

used

usual

Wiktionary によると, ラテン語の ūsuālis や ūsus に起源を持ちます. 前者は形容詞で for use, fit for use, also of common use, customary, common, ordinary, usual といった意味, 後者はその名詞形で use, habit, custom といった意味です. もちろん usual 自体が名詞または動詞の use から来ている言葉なので, ラテン語がそのまま生きている単語です.

基礎になるのは use なので, use の項も見てください.

usually

形容詞 usual に副詞を表す接尾辞 -ly がついた単語です. 詳しくは usual を見てください.

v

valid

  • 形容詞: 根拠の確実な, 確かな, 正当な, 妥当な, 有効な, 効力のある, 効果的な, 法的に有効な, 正当な手続きを踏んだ
  • Wiktionary
  • Etymonline

中フランス語の valide (healthy, sound, in good order), ラテン語の valeō (I am strong, I am healthy, I am worth) +‎ -idus である validus, 印欧祖語の *h₂welh₁- (be strong) に由来します.

valuable

value

Wiktionary によると中英語の valew, value, 古フランス語で valoir の女性形の過去分詞 value, ラテン語の valēre (be strong, be worth), 印欧祖語 *walh₂- (to be strong) に由来します.

variety

vary

Wiktionary によると中英語 varien, 古フランス語 varier, ラテン語 variō ("to change, alter, make different"), varius ("different, various") に由来します. 形容詞 various も見てください.

vector

Wiktionary によるとラテン語の vector (carrier, transporter), vehō (I carry, I transport, I bear) に由来します. 数学でのいわゆるベクトルの意味は 1846 年のハミルトンによります.

vector-product

verdict

Wiktionary によると中英語 verdit, 古フランス語 verdit に由来し, veir ("true") + dit ("saying") と分解できます. 前者の veir は アングロ=ノルマン語 veoir の Alternative infinitive で, ラテン語の vidēre (videō) に由来します. 後者の dit は (fr) dire, (lat) dictum, dico に由来します.

velocity

一般には不可算名詞ですが, 物理・数学では可算名詞の用法があります.

Wiktionary によると veloce +‎ -ity と分解でき, 中フランス語 vélocité, ラテン語 vēlōcitās (speed), vēlōx (fast) に由来します. 英語 veloce はイタリア語 veloce の借用で, 音楽で速く演奏することを表します. ちなみに音楽での「速い」に関して, イタリア語由来の 3 つの言葉があります.

  • Presto: 時間経過が早い, つまり「速い」というより「早い」
  • Allegro: 速いというよりも明るく陽気で高揚感や勢いのある様子
  • Veloce: スピードが速い

velocity-vector

ハイフンでつないでいることからわかるように, velocity と vector の合成語です.

Venice

From Middle English Venyse, from Old French Venise or Old Italian, from Medieval Latin Venetia, from Latin Veneti, an ancient (possibly Illyrian) tribe.

ventriloquist

Wiktionary によると ventriloquy +‎ -ist と分解できます. 前者の ventriloquy はラテン語 venter (stomach) + loqui (to speak) に由来します.

venture

adventure の切り取りです.

verbally

verbal +‎ -ly と分解できます. この verbal は古フランス語の verbal, 後期ラテン語の verbālis (belonging to a word) に由来し, verb +‎ -al にさらに分解できます.

versatile

Wiktionary によるとラテン語 versātilis ("turning easily"), versātus (past participle of versō ("I turn, change") , frequentative of vertō ("I turn")) に由来します.

version

very

vicinity

Wiktionary によると vicine +‎ -ity と分解でき, ラテン語 vīcīnitās ("neighborhood", ラテン語 vīcīnus), フランス語の vicinité ("neighbor", フランス語 voisin), ラテン語 vīcus ("village") に由来します.

Vienna

Borrowed from Italian Vienna or French Vienne.

view

  • 名詞: 見ること, 視界, 視野, 視点, 見方
  • 動詞: 見る
    • views, viewed, viewing
  • Wiktionary
  • Etymonline

古フランス語の veue やイタリア語の vedere に由来します. 古フランス語の veue は現代フランス語 voir の過去分詞の女性単数形 vue にあたります. イタリア語の vedere はラテン語 vidēre (videō の現在能動形の原形, present active infinitive) で印欧祖語の語根 *weyd- に由来します. Videō の見た目の通りビデオと関係があります.

virtue

volume

w

Warsaw

  • (UK) IPA(key): /ˈwɔːsɔː/
  • (US) IPA(key): /ˈwɔɹsɔ/, /ˈwɔɹsɑ/
  • Wiktionary

From Polish Warszawa.

was

  • 他動詞: To wish for or desire (something); to feel a need or desire for; to crave or demand
  • 発音
    • (UK) enPR: wŏnt, IPA(key): /wɒnt/
    • (US) enPR: wŏnt, wŭnt, wônt IPA(key): /wɑnt/, /wʌnt/, /wɔnt/[1]
  • Wiktionary, Etymonline

Wiktionaryによると中英語wanten ("to lack"), 古ノルド語vanta ("to lack"), ゲルマン祖語*wanatōną ("to be wanting, lack"), *wanô ("lack, deficiency"), 印欧祖語*h₁weh₂- ("empty")に由来し, 中高ドイツ語wan ("not full, empty"), 中オランダ語wan ("empty, poor"), 古英語wana ("want, lack, absence, deficiency"), ラテン語vanus ("empty") と同根です. さらにwan, wan-を見るといいでしょう.

watch

wave

wave-normal

wave-normals

wave-train

waves

way

Wiktionary によると中英語 way, wey, 古英語 weġ ("way; path"), 西ゲルマン祖語 *weg, ゲルマン祖語 *wegaz, 印欧祖語 *weǵʰ- に由来し, 二重語として voe があります.

ways

we

Wiktionary によると ゲルマン祖語 *wīz, *wiz (we), 印欧祖語 *wéy (we) に由来します. ドイツ語の wir (we), サンスクリットの vayám とも同根です.

We はなかなか面白い単語です. 教科書や論文では一人称の利用についてちょっとしたルールがあります.

論文や教科書では端的な事実や普遍的な真理を載せるべきであるため, 「皆がそう思えないような内容を載せてはいけない」といったニュアンスで一人称を使う場合は we を使うのです.

さらに royal we という概念もあります. Wikipedia の尊厳の複数を引用しましょう.

尊厳の複数(そんげんのふくすう、羅: Pluralis Majestatis(プルーラーリス・マーイェスターティス)、英: Royal We/Majestic Plural)は欧州言語で国王などの高位身分にある者が自らを指す場合に代名詞を一人称単数でなく一人称複数を用いることをいう。君主や貴族や高位聖職者などの人々は、個人の立場ではなく国民や領民のリーダーとしての公的な立場で発言する場合、自分のことを一人称複数で話すことがある。また信任状などの外交文書において、君主から他の君主に宛てて書く場合は一人称単数を用いるが、共和国の大統領などに宛てて書く場合は一人称複数を用いることがある。 尊厳の複数は後に二人称にも影響し、欧州言語で複数代名詞を二人称単数の敬称として用いられるようになった〓例えば英語のyouは二人称複数であるが現在では単複同形となった。フランス語のvousは本来二人称複数だが二人称単数の敬称としても使われる。ドイツ語のsieは三人称複数であったが二人称単数の敬称としても使われる (ただしSieと頭を大文字にすることで区別する) 。

well

were

what

Wiktionary によると中英語 what, 古英語 hwæt, ゲルマン祖語 *hwat (what), 印欧祖語 *kʷód (what) に由来します. ドイツ語の was (what) やラテン語の quod (what, which) と同根です.

whatever

when

Wiktionary によれば対応するドイツ語は wenn, ラテン語は quandō, フランス語は quand です. ラテン語は古代イタリア語であり, 現代でもイタリア語とフランス語はよく似ているので, これについてはフランス語はラテン語の特徴を強く受け継いでいて, 英語はドイツ語の特徴を強く受け継いでいます.

whence

where

Wiktionary によるとゲルマン祖語 hwar (where), 印欧祖語の疑問代名詞 kʷo- に由来します. ドイツ語の wo (where) と同根です. フランス語では で, これはラテン語の ubi (where) に由来します.

この ubi は ubiquitous の ubi で, 一昔前にユビキタス社会と言っていたその ubiquitous です. ユビキタス社会は次のような意味です.

  • インターネットなどの情報ネットワークにいつでもどこからでもアクセスできる環境を指し, ユビキタスが普及すると場所にとらわれない働き方や娯楽が実現出来るようになる.

疑問詞はフランス語・ラテン語由来ではなくゲルマン語由来であり, 疑問詞のような基本的なゲルマン語由来であることは英語がゲルマン系の語彙である事情を反映しています.

whereas

もちろん where +‎ as (that) のように分解できます.

TODO なぜこれが逆接のように使われるようになったのか?

whether

which

これはドイツ語 (ゲルマン語) の welcher に元を辿るべき語です. 実際にドイツ語の疑問詞を見ると w はじまりで英語とよく似ています. 一方フランス語やイタリア語の疑問詞は英語・ドイツ語と全く似ていません. こちらは直接的にラテン語に起源があることがわかります. 疑問詞は言語の中でも基本的な構成要素で古い語彙であるとも言えます. そうした古い語彙にゲルマン語があるのは, 歴史的にフランスの強い影響を受けているとはいえ, 英語がゲルマン系統の言語であることを表しています.

while

Wiktionary によると古英語 hwīl, 西ゲルマン祖語 *hwīlu, ゲルマン祖語 *hwīlō (オランダ語 wijl, 低地ドイツ語 Wiel, ドイツ語 Weile と比較), 印欧祖語 *kʷyeh₁- ("to rest") が語源です. アルバニア語 sillë ("breakfast"), ラテン語 tranquillus (cf. トランキライザー, 精神安定剤), サンスクリット चिर (cirá), ペルシャ語 شاد‎ と同根です.

who

whole

wild

Wiktionary によると中英語 wild, wilde, 古英語 wilde, 西ゲルマン祖語 *wilþī, ゲルマン祖語 *wilþijaz, 印欧祖語 *wel- ("hair, wool, grass, ear (of corn), forest") に由来します.

will

Wiktionary によると語源の解説が 3 つありました. Etymology 1 として中英語 willen, wullen, wollen, 古英語 willan, wyllan (to will, be willing, wish, desire, be used to, to be about to), 西ゲルマン祖語 willjan, ゲルマン祖語 wiljaną (to desire, wish), 印欧祖語 *welh₁- (to choose, wish) に由来します. ドイツ語の wollen, ラテン語の velle (動詞の wish) と同根です. 動詞は必ずしも以下の Etymology 3 と区別はできません.

Etymology 2 としては中英語の wille, 古英語 willa (mind, will, determination, purpose, desire, wish, request, joy, delight, pleasure), ゲルマン祖語 wiljô (desire, will), 印欧祖語 welh₁- (to choose, wish) に由来し, ドイツ語の Wille と同根で, これも必ずしも上の Etymology 1 と区別できません.

Etymology 3 として中英語 willen, 古英語 willian (to will), 西ゲルマン祖語 willjōn (to will), 印欧祖語 welh₁- (to choose, wish) に由来する意味もあります. これはドイツ語の willen と同根です.

wish

Wiktionary によると中英語の wisshen, wischen, wüschen, 古英語の wȳsċan (to wish), 西ゲルマン祖語 wunskijan, ゲルマン祖語 wunskijaną ("to wish"), 印欧祖語 wun-, wenh₁- (to wish, love) に由来します. スコットランド語の wis (to wish), オランダ語の wensen (to wish), ドイツ語の wünschen (to wish), デンマーク語の ønske (to wish), ラテン語の Venus, veneror (venerate, honour, love) と同根です.

with

前置詞まとめを参照してください.

withdraw

without

word

work

world

Wiktionary によると中英語 world, weoreld, 古英語 weorold ("world"), 西ゲルマン祖語 *weraldi, ゲルマン祖語 wer ("man") +‎ eld ("age") と分解できる *weraldiz ("lifetime, human existence, world", literally "age/era of man") に由来します. オランダ語 wereld ("world"), 低地ドイツ語 Werld ("world"), ドイツ語 Welt ("world"), ノルウェー語のブークマール verden ("world"), ノルウェー語のニーノシュク (Nynorsk) verd ("world"), スウェーデン語の värld ("world") アイスランド語 veröld ("the world") に由来します.

worthy

would

wrap

Wiktionaryによると中英