m

machine

machines

Madagascar

Wiktionary によると中フランス語 Madagascar, Madageiscar に由来し, マルコ-ポーロによる Arabic の誤読, Mogadishu のおかしな翻字に由来します.

made

magnet

1 つとされているのは「古代ギリシャのマグネジア地方で取れた変な石」なので, ラテン語の magnēs (lodestone), 古代ギリシャ語の magnêtis (líthos), Magnesian [stone] に由来を持ちます. これらはリディアの都市シピルスのマグネジア (Magnesia ad Sipylum, 今日のトルコのマニサ), またはギリシャ地方のマグネジア (Magnēsía) が由来です. マグネジアについては特に「マグネジアで取れる, 金属を引きつける変な石」という由来もあるようです. 電気を意味する electricity (electric) を見てもらうとわかるように, 電磁気に関わる語源にはギリシャ語が深く関わっています.

磁石は電磁気的な存在・概念であり, 電磁気学を基礎にした相対性理論でも重要な概念です. そして磁性はいまでも物理の研究最前線にあり, 理学的な研究上・理論上も応用上も非常に重要な対象・領域です.

magnetic

magnetomotive

magnitude

magnitudes

maintain

make

Wiktionary によると中英語 maken, 古英語 macian ("to make, build, work"), 西ゲルマン祖語 *makōn ("to make, build, work"), 印欧祖語 *mag- ("to knead, mix, make") に由来し, ラテン語 mācerō, macer, 古代ギリシャ語 μάσσω (mássō), スコッツ語 mak ("to make"), 東フリジア語 moakje ("to make"), 西フリジア語 meitsje ("to make"), オランダ語 maken ("to make"), 低地ザクソン語 maken ("to make"), 低地ドイツ語 maken ("to make"), ドイツ語 ("to make, do") が同梱です. 関連語に match があります.

manner

many

Wiktionary によると中英語 many, mani, moni, 古英語 maniġ, moniġ, maneġ ("many"), 西ゲルマン祖語 *manag, ゲルマン祖語 *managaz ("some, much, many") に由来し, スコッツ語 mony ("many"), 北フリジア語 manag, manig, mäning ("many"), 西フリジア語 manich ("some, many"), 東フリジア語 moonige ("many"), 西フリジア語 mannich ("many"), オランダ語 menig ("many"), 低地ドイツ語 männig ("Many"), ドイツ語 manch ("many, some"), mannig-, フランス語 maint ("many"), ロシア語 мно́гий (mnógij), スコットランド語 Gaelic minig と同根です.

mark

mark

marked

marks

mass

masses

match

material

Wiktionary によると中英語 material, 後期ラテン語 māteriālis, ラテン語の māteria (wood, material, substance), māter (mother) に由来します. これはもともと古英語 andweorc (matter, substance, material) に由来する中英語の andweorc, andwork (material, matter) を置き換える形で使われるようになった言葉です.

mathematical

これは mathematics +‎ -al と分解できます. Wiktionary によると mathematics は古フランス語の mathematique, ラテン語の mathēmatica (mathematics), 古ギリシャ語のμαθηματικός (mathēmatikós, on the matter of that which is learned), μάθημα (máthēma; knowledge, study, learning) に由来します.

matter

Maxwell

電磁気学を支配するマクスウェルの方程式で有名なマクスウェルです. Wiktionary には次のような記述があります.

実際マクスウェルはスコットランドの物理学者です. 日本でも地名由来の名字はよくあり, 英語にも同じ言語現象があるのです. 例えば日本でも島袋や新垣と言われると沖縄にルーツがあるような印象があるでしょうし, 実際そういう調査もあります.

他にも例えば日本でも山川のように自然物から名字を取ることがあります. そしてユダヤ人はこの手の名字がよくあり, 何を隠そうアインシュタイン Einstein は「1 つの石」という意味です. Ein はドイツ語の 1 の意味で, stein は英語の stone, rock といった意味です. 名前を見るとそれだけでその人の来歴や人種がわかることがあるのです. アインシュタインについて言うなら, そこにはユダヤ人差別の歴史も刻まれています. 例えばこの記事を引用します.

ユダヤ人の姓の売買については、『人名の世界地図』では、「すぐにユダヤ人とわかるように、その名を植物名と金属名に限ったりもした」とあります。ローゼンタールRosental(薔薇の谷)、リリエンタールLiliental(百合の谷)、ブルーメンガルテンBlumengarten(花園)、ゴールドシュタインGoldstein(金の石)、シルバーシュタインSilverstein(銀の石)、ルビンシュタインRubinsteinなど、よく聞くユダヤ系の名前に花や宝石名が多いのはそういうわけだったのです。なお、"stein"というのは、タールtal(谷)、ハイムheim(家)、バウムbaum(木)といった単語と同様、アインシュタインEinstein(ひとつの石=石ころ)、エイゼンシュタインEizenshtein(鉄の石)などユダヤ人の姓の語尾によく使われます。

ちなみにドイツには Karl Stein という著名な数学者がいます. スタイン多様体という彼の名前を関した数学用語・概念もあります. 日本人で一石賢という人もいます.

Wikipedia を見ると次のような注意もあります.

英単語の well には井戸の意味があり, spring にも春・ばねの他に泉の意味があります. Weblio には「コア」として次のような解説があります.

突然出てくるもの 季節でまっ先にやってくるものとして「春」,突然飛び出すものとして「ばね」,「泉」などの意味が展開

人名 1 つを少し掘るだけでも歴史・文化がそこに色濃く反映されていること, 文化・言語を超えた世界が広がっています.

Maxwell-Hertz

Maxwell と Hertz を個別に調べてください. 両方とも人名です.

may

Wiktionary によると中英語 mowen, mayen, moȝen, maȝen, 古英語 magan, 西ゲルマン祖語 *magan, ゲルマン祖語 *maganą, 印欧祖語 *megʰ- に由来します. オランダ語 mag ("may", mogen ("to be able to, be allowed to, may")), 低地ドイツ語 mögen, ドイツ語 mag ("like", first and third-person singular of mögen ("to like, want, require")), スウェーデン語 må, アイスランド語 mega, megum に由来します.

maze

Wiktionary によると中英語 mase, 中英語 masen ("to perplex, bewilder") の語頭音消失に由来する他, 古英語 *mæs ("delusion, bewilderment") にも由来すると言われています. 古英語 āmasian ("to perplex, confound"), アイスランド語 masa ("to chatter") にも似ています (akin to). amaze も見てください.

mean

Wiktionary によると中英語 menen (to intend; remember; lament; comfort), 古英語 mǣnan (to mean, signify; lament), ゲルマン祖語 mainijaną (to mean, think; lament), 印欧祖語 meyn- (to think) に由来します. ゲルマン系の言語では同根の単語があり, 例えばオランダ語の menen (to believe, think, mean), ドイツ語の meinen (to think, mean, believe) が同根です.

meaning

Wiktionary によると中英語の mening, menyng に由来し, mean +‎ -ing と分解できます. オランダ語の mening (view, opinion, judgement), ドイツ語の Meinung (opinion, view, mind, idea), オランダ語・スウェーデン語の mening (meaning, sense, sentence, opinion) は同根です.

meaningless

means

measure

Wiktionary によると中英語の mesure に由来し, これは古フランス語 mesure の借用語であり, さらにラテン語の mēnsūra (a measuring, rule, something to measure by), mētīrī (to measure, mete) の過去分詞 mēnsus に由来します. 特に古英語 met (measure) に由来する中英語ネイティブの mǣte, mete (measure) を置き換えた単語です. 古英語の mitta (a measure), 中英語の ameten, imeten (to measure) (古英語の āmetan, ġemetan (to mete, measure) に由来), 中英語の hof, hoof (measure, reason) (古ノルド語の hōf (measure, reason) に由来), 古英語の mǣþ (measure, degree) と比較するといいでしょう.

measurement

これは measure +‎ -ment と分解できます. 特に量子力学では量子測定理論 (quantum measurement theory) などで出てきます.

measuring-rod

ハイフンでつなげて無理やり 1 語にしただけです. それぞれ measuring (動詞 measure) と rod を調べてください.

mechanics

Wiktionary によるとラテン語 mechanicus, 古ギリシャ語μηχανικός (mēkhanikós), μηχανή (mēkhane; machine, tool) に由来します.

Mechanics は「力学」です: mechanism で日本語化している「メカニズム」なので, mechanics を力学と訳すのは慣れていないと難しいかもしれません.

medium

Light medium で「光の媒質」です. Medium は肉の焼き方のミディアムレア, 飲み物の大きさでのミディアム (M サイズ) でおなじみの単語でしょう. 「真ん中・あいだ」というコアミーニングがあり, 何かと何かの間にあることから, 手段, 媒体という意味が出てきます.

member

Wiktionary によると中英語 membre, 古フランス語 membre, ラテン語 membrum ("limb, body part"), 印欧祖語 *mḗms, *mēms-rom ("flesh") に由来します.

memoir

mention

mentioned

merely

method

中フランス語の methode, ラテン語の methodus, 古ギリシャ語のμέθοδος (méthodos) に由来します.

Mexico

Wiktionary によるとスペイン語 México に由来し, 古典的なナワトル語 (Nahuatl) で the Mēxihcah (Mexica/Aztecs) に対する地名 Mēxihcoa 由来します.

Michael

Wiktionary によると中英語 Michael, 古フランス語 Michel, 古英語 Michahel に由来し, 直接的にはラテン語の Michaēl, Michahēl, 聖書ヘブライ語 (Biblical Hebrew) の מִיכָאֵל‎ (mîḵāʾēl, literally "who is like God?") に由来します.

microbe

Wiktionary によるとフランス語 microbe, 古代ギリシャ語 μικρός (mikrós, "small") + βίος (bíos, "life") に由来します.

might

mind

Wiktionary によると中英語の minde, münde, 古英語の mynd, ġemynd (memory, remembrance; memorial, record; act of commemoration; thought, purpose; consciousness, mind, intellect), ゲルマン祖語の *mundiz, *gamundiz (memory, remembrance), 印欧祖語 *méntis (thought), *men- (to think) に由来します. 古高ドイツ語の gimunt (mind, memory), デンマーク語 minde (memory), ラテン語 mēns (mind, reason), サンスクリット मनस् (mánas), 古ギリシャ語 μένος (ménos) と同根で, 古英語の myntan (to mean, intend, purpose, determine, resolve) と関連があります.

メモ: アニマ・ムンディというときのムンディ?

mirror

modified

modify

moment

momentum

more

Wiktionary によると中英語 more, 古英語 māra ("more"), ゲルマン祖語 *maizô ("more"), 印欧祖語 *mē- ("many") に由来し, スコットランド語 mair ("more"), 東フリジア語 (Saterland Frisian) moor ("more"), 西フリジア語 mear ("more"), オランダ語 meer ("more"), 低地ドイツ語 mehr ("more"), ドイツ語 mehr ("more"), デンマーク語 mere ("more"), スウェーデン語 mera ("more"), ノルウェー語のブークマール mer ("more"), ノルウェー語のニーノシュク meir ("more"), アイスランド語 meiri, meira ("more") と同根です.

moreover

most

motion

Motion は move の名詞形で「運動」です. 動詞の move も参考にしてください.

-tion は名詞を作る接尾辞です. 動詞 contradict に対する contradiction など素直に後ろに -ion をつければいいだけのこともあれば, move-motion のように大きく形を変えることもあります. 慣れればすぐに元の形がわかるようになりますが, そうなるまではかなりかかります.

この慣れというのは恐ろしく, 英語に慣れていてしまっているともはや当たり前と思うかもしれません. しかしドイツ語・フランス語で同じことをしようとしたときに痛感します. この motion のように move の半分にわたる ve が抜けた上で -tion がつくような処理を見慣れない言語の単語でやられると自力で類似に気付くのが難しいのです.

motive

Wiktionary によると中英語では motif, 中フランス語では motif で, これらは後期ラテン語 motivus (serving to move) の中性形 motivum (motive, moving cause) に由来します.

move

Wiktionary によると動詞 move はラテン語の movere から来ています. Etymonlineによると印欧祖語の語根・語源としては 印欧祖語の語根は *meue- "to push away." です. ドイツ語で対応するのは bewegen ですが, 語源上の直接の対応はないようです.

ドイツ語の bewegen に関してはドイツ語の単語一覧を参照してください. 数学・物理的に重要な言葉とつながりがあるので, ぜひ確認してください.

much

multiplied

multiply

Munich

From German München.

museum

Wiktionary によるとラテン語 mūsēum ("library, study"), 古代ギリシャ語でミューズ (Μοῦσα (Moûsa)) の神殿を意味する Μουσεῖον (Mouseîon) に由来します.

music

Wiktionary によるとアングロ=ノルマン語 musik, musike, 古フランス語 musique, これらの語源であるラテン語 mūsica に由来する中英語 musik, musike, 古代ギリシャ語 μουσική (mousikḗ), 古代ギリシャの芸術の神 Μοῦσα (Moûsa, "Muse") に由来します. これは muse +‎ -ic ("pertaining to") と分解できます.

ネイティブの古英語 drēam を置き換える形で出てきた単語で, 特にこれは英語 dream と同根です.

ミューズはゲームのキャラ名としてもよく出てきます.

must

Wiktionary によると中英語 moste (must, 文字通りには had to で, 中英語 moten (to have to) の過去形), 古英語の mōtan (to be allowed, be able to, have the opportunity to, be compelled to, must, may) の 1 人称・3 人称過去形の mōste (had to), ゲルマン祖語の *mōtanąに由来します. オランダ語の moest (had to), ドイツ語の musste (had to), スウェーデン語の Swedish (must, have to, be obliged to) とも同根です.

my

mystery

Wiktionaryによると中英語mysterie, アングロ=ノルマン語misterie (古フランス語mistere), ラテン語mysterium, 古ギリシャ語μυστήριον (mustḗrion, "a mystery, a secret, a secret rite"), μύστης (mústēs, "initiated one"), μυέω (muéō, "I initiate"), μύω (múō, "I shut")に由来します. 古英語のネイティブの単語ġerȳneを置き換えました.