2021-06-03 Twitter まとめ: 現代日本に生きるサンスクリット¶
引用¶
メインツリー¶
銀閣寺の庭が「ギンシャダン」と呼ばれているのは知っていた。由来は不明。しかし、一緒に行ったインド人エンジニアS君が「サンスクリット語で庭はシャダンと言います」と言った時は、同行した皆が腰を抜かした。 https://t.co/CVBFBCJqi8
— m-take (@takeonomado) June 2, 2021
色々な場所、用語がサンスクリット語で意味を持つ事に、一同驚き続ける。そして京都国立博物館で驚愕の発見。お釈迦様の骨を「シャリ」と言うけど、それはサンスクリット語では「身体」だと。感激屋のエンジニアS君、泣き出さんばかり「京都はインドの古代を詰めたタイムカプセル」。
— m-take (@takeonomado) June 2, 2021
受け売りですが、@curatorshinya さんが命がけで追求しているように、ユーラシアはその基底で深く、広く繋がっている。彼のドキュメンタリー映画「Soul Odyssey ? ユーラシアを探して」 は必見です!
— m-take (@takeonomado) June 2, 2021
指摘事項¶
これほどまでに,ちょっと調べれば「あぁまぁ?なんだろうな」って分かるものも珍し……くはないけれども,これに対して「教養がある」「Twitterは勉強になる」的な反応が多いあたりが,教養の無さやTwitterの勉強にならなささを示してしまっている。 https://t.co/VvyLK7j0nN
— Mag462 (@Magnezone462) June 3, 2021
もちろん「?なんだろうな」と「?だ」は違うのだけれども,この場合は?であることを証明するのは難しいのに対し,?でないことを証明するのは遥かに簡単(サンスクリットの該当語を提示するだけ)なので,それがなされるまでは暫時的にでも?あつかいしておくのが「教養」だと思いますよ。
— Mag462 (@Magnezone462) June 3, 2021
対して中国語由来説については,このように当該語が(複数人によって)提示されていて,この段階で「サンスクリット由来説」 より圧倒的に信頼性が高い。8世紀には用例がある*ので伝播時期としても問題はない。
— Mag462 (@Magnezone462) June 3, 2021
*李白《送殷淑》其三:「半夜起沙灘。」 https://t.co/Lpu4AkJZmY
対して中国語由来説については,このように当該語が(複数人によって)提示されていて,この段階で「サンスクリット由来説」 より圧倒的に信頼性が高い。8世紀には用例がある*ので伝播時期としても問題はない。
— Mag462 (@Magnezone462) June 3, 2021
*李白《送殷淑》其三:「半夜起沙灘。」 https://t.co/Lpu4AkJZmY
念のためですが,私の話の主題は当該原ツイートの投稿者または当該「インド人」氏が(意図的、非意図的を問わず)?をついているかどうかとか,この「語源説」が正しいかどうかではなく,この程度の暫定無根拠を間に受けて,あまつさえ「教養がある」だとか言ってしまうのは教養が無いということです。
— Mag462 (@Magnezone462) June 3, 2021
引用されているツイート¶
梵語の辞典をペラペラ見たが、該当する様な単語が見付からない。中国語の 沙 /??a/「砂」+灘 /t??n/「浜」とかじゃないの? https://t.co/YZGp9tfmsh
— ¬吉岡 乾 / jo?ioka nobo?? (@asumalkish) June 3, 2021
僕は梵語の専門家ではないので、辞書頼りでの話だが、例えば辞書 Apte(1957-1959)で「庭(garden)」となると、apavanam, ?r?ma?, udy?nakam, udy?nam, upavanam, ku?apa?, kusum?kara?, k?trimavakam, g?hakam, tevanam, devanam, n?ndanam, p??ody?nam, paurakam, pras?dik? / prasedik?,
— ¬吉岡 乾 / jo?ioka nobo?? (@asumalkish) June 3, 2021
ma??alav??a?, malaya?, lalam, v??a?, v??aka? / v??ik?, v???, vih?ra?, velam、一方で Macdonell(1929)では ?kr??a, ?r?ma, udy?na, w??aka / w??ik? くらいしか該当せず、ここにも幾つか挙げているが、複合語で主要部になっている頻度が最も高いのは udy?na(m), w??aka(?) 辺り
— ¬吉岡 乾 / jo?ioka nobo?? (@asumalkish) June 3, 2021
なので、これらが最も透明性の高い「庭」の語であろうと考えられる。一般のインド人が咄嗟にシャダンなる語を「庭」だと同定するのは無理なんじゃないか。
— ¬吉岡 乾 / jo?ioka nobo?? (@asumalkish) June 3, 2021
これ以上は専門家の領域。特に文献学者。
— ¬吉岡 乾 / jo?ioka nobo?? (@asumalkish) June 3, 2021
リプライ¶
受け売りですが、@curatorshinya さんが命がけで追求しているように、ユーラシアはその基底で深く、広く繋がっている。彼のドキュメンタリー映画「Soul Odyssey ? ユーラシアを探して」 は必見です!
— m-take (@takeonomado) June 2, 2021
奈良のお水取りも、敦煌の莫高窟で約1200年前に行われて今は行われていない仏教儀式を忠実に伝え続けているというドキュメンタリー番組がありましたね。
— コーチの育児奮闘記 (@ikujifuntoudad) June 2, 2021
フランス語でも庭はジャルダンですねって書こうとしたら既に書かれている方がいた。言語を学ぶとこう言う発見があって楽しい。
— Yukko (@yukkomunchen) June 2, 2021
奈良のお水取りも、敦煌の莫高窟で約1200年前に行われて今は行われていない仏教儀式を忠実に伝え続けているというドキュメンタリー番組がありましたね。
— コーチの育児奮闘記 (@ikujifuntoudad) June 2, 2021
通りすがりの者ですが、このツリーはとても興味深く楽しく拝見しています。
— 小蓮華 (@korenge_) June 2, 2021
英語の庭園もガーデン(garden)で、繋がっているわけなんですね。
銀閣寺の庭から世界のつながりが見えてくるとかロマンですよね。
こんにちは。漢字で書くと「銀沙灘」、中国語で砂浜とかを表す沙灘(しゃだん)が由来ではないでしょうか。
— ヨラクのけんじょう???????@天台宗 (@yorakukenjo) June 2, 2021
その可能性もあるし、更に言えば中国語の沙灘とサンスクリット語のシャダン自体にも繋がりがあるかも知れないですね
— 両棲装〇戦闘車太郎 (@d2N5Q4GciZtsa2e) June 2, 2021
イタリア語ではジャルディーノですね。元はラテン語だと思われるので、古代のインドや中国との交易も関係しているのかなと思ったり。
— みやちゅん(Bocca chiusa中) (@miyacyun) June 2, 2021
ストゥーパ、どこかのお寺で聞いたのだったかな。
— あさ@typeNull (@typenull123) June 2, 2021
瓦も…
— zacco-zacco (@zaccozacco1) June 2, 2021
失礼します。閼伽は「値打ちがある」という意味で「水」という意味はないので現在では否定されいている説となります。https://t.co/32x6uCyKv9
— ヨラクのけんじょう???????@天台宗 (@yorakukenjo) June 2, 2021
最初のツイートで引用されているツリー¶
中国人の教え子達に、平等院鳳凰堂の博物館学芸員に、鳳凰堂に立つ鳳凰に雌雄の別はあるのですかと尋ねたら、想像上の生き物なので雌雄の区別は無いと答えられたという話をしたら、鳳の漢字には雌、凰の漢字には雄という明確な区別があります、と口を揃えて言ってくれて、とても勉強になった。
— Shinya Watanabe 渡辺真也 (@curatorshinya) June 2, 2021
失礼ながら、逆です。鳳は雄、凰は雌です。よく知られる司?相如の「?求凰」などがあります。
— yang (@yang33301989) June 2, 2021
陰陽信仰が強い文化圏なら、伝説上の生き物でも雌雄の区別は必ずつけると思います。
— 雉 (@osechiTAN) June 2, 2021
ちなみに麒麟も雌雄が決まっている空想上の生き物ですね。??某小説からの引用でした。(笑)
— ぴこたんママ (@lke8pqhzFd4b3NQ) June 2, 2021
虹霓とか鯨鯢とか虎豹とか狼狽(笑)もありますね
— 釈昶空(ねこにゃん) (@nekonyan_nippon) June 2, 2021