https://phasetr.com/archive/lang/misc/2021-06-03-saizeriya-lang/
多言語ボキャビルの視点で面白いのは上の 2 つです. 特に 2 つめは印欧語の祖先に近いサンスクリットを通じて, ヨーロッパの言葉と日本語の橋渡しができる事例がいくつか具体的に載っています.
あと古代ギリシャ語辞典の記事中で引用した次のツイートがまた面白いです.
古代ギリシャー英辞典、170年前に編纂されたものがベースなので、どうしても訳が当時の倫理観。特にエロ単語には言語的なモザイクがかけられていたのです。 古代ギリシャ語はもちろん「死語」だから変化しませんが、私たちは変わっていく……。21世紀の「現代語訳」版、すごく熱いですね。
この藤村シシンさん, 『古代ギリシャのリアル』という本を書いていて, この本がまた面白いです. 例えば次のページのあたりの話.
この答えとしては、まず「色」の概念のちがいが挙げられます。私たちにとって「色」といえば第一に色相のちがい(赤、黄、緑、青など…)ですが、彼らにとっては「明るいか、暗いか」「白いか、黒いか」といった明度や彩度のちがいのほうが大きかったのです。
古代ギリシャ人が表現する「色」は、物のうわべや表面的な色ではなく、質感やそれ自体が持つ性質を表すのだそうです。
時空を越えると「色」という言葉の意味さえ噛み合わないことがわかります.
今日の朝, 溝江先生から多言語学習の意義みたいな話が出ていましたが, 私もちょうど一昨日の自分の勉強会でそういう話をしていて, 「おお, シンクロニシティ」とか思っていましたが, 日本語の古典も含め, 古代語・古典語には現代とは違う世界観が刻まれていて, これは私が日本語の古典含めて古い言葉が好きな理由でもあり, 物理・数学・プログラミングという言語もやっている理由でもあります.
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