A is to B what C is to D

「Truth is to Trump what kryptonite is to Superman.」が Twitter で話題だったのでシェアしておきます.

私がわかる範囲だととりあえずふたつポイントがあります. ひとつは「A is to B what C is to D.」自体で, 文法というか構文か慣用表現というか, とにかくその知識がなければ, 比較的簡単な単語だけの短文であっても正確に読めないことです.

もうひとつは文化への理解, それもちょっとしたサブカルチャーに関する話です. スーパーマンの話をまるで知らなかったので kryptonite が何なのかわからなかったのですが, スーパーヒーロー「スーパーマン」の弱点の架空の物質だそうで. 日本語でスーパーの揚げ物コーナーで「はるはあげもの」という幟が話題になったのを見たことがあり, ちょっと突っ込むとこの手の文化ネタはすぐに出てきますし, 聖書やら有名な文学作品の一節やら, 知らないと日常生活で困るのにどう勉強したらいいのかわからなくて困る事案です. 英語だと聖書やらシェイクスピアやら何やら, 多少なりとも想像つきますが, 中国語でこの手の話題には何があたるのかさえわかりません.

ちなみに, この手の話, 数学でも冗談ではなくて, 貼った画像のように, 数学の本でいきなりゲーテやらスウィフトのガリバー旅行記やら, ロックの書簡やらが引用されてくるからです. ゲーテのは (数学関係者には) 有名ですし, ガリバー旅行記も探そうと思えば探しやすいですが, ロックの書簡とかどうしろというのか. これはまだわかりやすい方ですが, 時々どういう意図で引用したのか全くわからない一節もあります. それで数学の理解に困ることは一切ないのですがある種の断絶は常に感じます.