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科学のための語学

  • TODO いろいろまとめて突っ込んであるだけ: あとできちんと整理する

はじめに

よく読むためにはよく書けるようになる必要もあり, この逆もまたしかりです. ライティングの視点からも眺めてみましょう. 「理系のためのライティング」のような企画も必要だと考えています.

ガイド

はじめに

数学や物理を勉強する上で英語は必須です. 最近, ファインマン物理学が Caltech のサイトで無料で公開されるようになったり, MIT の講義が動画で公開されていたり, いろいろなところで英語での優れたコンテンツが無料で配布されています. そうした資源を有効利用するためにも, ぜひ英語を習得してほしいと思っています.

世間ではリスニング・スピーキングが重視されるようですし, 動画講義ならリスニングは必要でしょう. しかし, ことオンラインでの独学に焦点を絞るなら, 必要なのはリーディングとライティングです. リーディングについては学校で山程やったはずなので, とりあえずはいいとしましょう. しかしライティングに関しては必ずしもそうではありません.

動画の時代が来ているとはいえ, インターネットは基本的には大量の文章があるところです. 数学や物理も文献が中心です. 受動的に読むだけではなく, 質問をするためにもライティングの力を鍛える必要があります. 数学の場合, 定型文が多いので比較的楽でしょう. しかし物理は現象の説明のためにもう少し文章のバリエーションが増えます.

リーディングしながらそうした例文のストックを貯めるのはもちろん大事です. その一方で, 中高レベルの単語で書かれた文章は, 高校・大学受験用のコンテンツがたくさんあり, 勉強しやすいというのも事実です. 文章や単語も簡単か, まさに学校で勉強したものばかりなので, 負担もかなり少ないでしょう. そこでこの講座でもいくつか英語の勉強自体も補助していくことにしました.

テクニカルライティング (工業英語・技術英語)

専門的な内容に関わる複雑な文は, その内容が複雑であればあるほど, それに反比例させるようにシンプルで明確な表現を心掛けるべきです. ただでさえ難しい内容をさらに難しくするような表現はよくないのです. そのためには日本語力を高めることが必要です.

これを読んでいるあなたは日本人でしょう. それなら日本語の力があなたの言語能力の最高到達点を決めます. まず難しい文章を平易な日本語で表現する技術が必要なのです.

英語の勉強法

徹底的にSVOを極めましょう これが固まってから他の文型に進みます. 英字新聞のヘッドラインから取ってくるのがお勧めです.

be 動詞を禁止すると何か動きにできるから, 発想も楽になり, 作文しやすくなります.

SVO を考えると何をしているかもっと具体的にしてもいいし, 抽象的に大きくして膨らましてもいいでしょう. 参考にいくつか例文を出します.

  • 「私は教師です.」
    • "I create my students' future."
  • 「おいしい」
    • It's yummy.
    • It's gorgeous.
    • I'm going to go a fancy restaurant.

SVO 脳ができれば他の, 少なくとも欧米系の言語も上手になるはずです. 逆ににならないと, いつまでも英単語の暗記から離れられません.

3つの要素への分解

英語を 3 つに分解しましょう.

  1. 文構造: SVOを大事にする.
  2. 英語を 3 拍で読む.
  3. 文法も 3 つの要素からなる.

基本動詞に関する次の原則も頭に入れおいてください.

DO BE have
誕生
  • be は進行形.
  • have は完了形: 死.
  • "I (do) like" という形で do が躍動感を与える.

音読, 文法, 単語, SVOのそれぞれで 3 つの世界観を軸にします.

英語は3拍子

英語話者は身体の中に 3 拍子を仕込んでいるのではないか? ノックが 3 回だと英語話者. 身体の中に英語の法則として叩き込む.

リスニングでも 3 つのリズムが大事. リスニングが苦手なのはダンスでビートに乗れていないイメージ. 中国人の方が英語のリスニング・スピーキングともにうまい傾向がある.

日本語は母音で終わる. 子音で終わる言葉に慣れていない. 英語にもこの癖を持ち込んでしまう. これを 3 拍のリズムに変えていく.

日本人が使いがちな英語の3つの欠点\label{expedition02813}

3つの特徴

  1. 結論がすぐ伝わらない.
  2. 英文を組み立てるのが難しい.
  3. 単語数が多く, コミュニケーションが遅くなる.

それぞれ説明しましょう. 例文として次の 3 つを使います.

  • 私はアパレル関係の仕事をしています.
    • (X) My work is related to apparel.
    • (O) I sell clothes.
    • (O) I design women's clothes.
  • そのニュースには驚きました.
    • (X) The news made me surprised.
    • (O) The news surprised me.
  • ホテルに ATM があるよ.
    • (X) There is an ATM in the hotel.
    • (O) The hotel has an ATM.
    • (O) You'll find an ATM at the hotel.

結論がすぐ伝わない

これは "My work is related to apparel." で説明します. "My work" が結局何なのかよくわからないのが問題です. "related to apparel" と言っても, 服の販売員なのか, デザイナーなのか, 企画をしているのか, 実際に服を作る職人なのか, 選択肢がいろいろあります.

英文を組み立てるのが難しい

これは "The news surprised me." で説明します. これはいわゆる SVOC 構文です. "The news made me surprised." だと, "surprised" の代わりに "surprising" と間違う可能性があります. 間違えても意味は伝わるでしょうし, 会話なら言い間違いも起こりやすいでしょう. それでも誤解は元から断つべきです.

"The news was surprising to me." とすると, ここでまた間違いやすい "surprised/surprising" の選択問題があり, "for me / to me" で混乱する問題もあります.

受動態で "I was surprised at the news." とすると, 受動態で長くなるのと, 前置詞の "at" を確実に覚えていなければいけない問題があります.

単語数が多く, コミュニケーションが遅くなる

"There is an ATM in the hotel." を見てみましょう. これは本質的な意味がない "There is an" ではじまり, "ATM in" まで来ても何の話なのかまだわかりません.

状況次第ではあるものの, 例えば相手が「早く ATM の場所が知りたい」と思っているなら, 「ホテルにある」と伝えればいいわけで, 最悪 "At that hotel." とでも言えば十分です.

伝わる英語を目指す

あなたがコミュニケーションすべき相手はたくさんいるはずです. 子供とコミュニケーションしなければならない場面も多く, 会話でコミュニケーションしなければならないこともあるでしょう. じっくり時間をかけてしっかりした文章を読み書きするタイプのコミュニケーションばかりではないはずです. 短い英語ですっきり伝えた方が効果的な場面は多く, 日常生活なら特にそうでしょう. まずはそれを前提にした勉強をするべきです. その方が楽で, 勉強が長続きするメリットさえあります.

例えば自己紹介の場面で, 英語を熱心に勉強している人が次のように言ったとします.

The reason why I learn languages is that learning languages helps me to understand English more deeply.

この英文を瞬間的に組み立てられる人は大したものです. しかし対面のコミュニケーションで, 英語でこれがさっと出てくる人はそうはいないはずです. これを受け取る側としても見ても, 複雑な英文を慣れない耳で聞き取り, 理解するのも大変です.

そこで次のように短い文にわけて伝えるのはどうでしょうか.

I learn languages. Learning languages helps me to understand English more.

第一文と第二文のつながりを強くしたいなら, 次のようにしてもいいでしょう.

I learn languages, because it helps me to understand English more.

1 文にまとめたようにも見えるかもしれませんが, 実質的には 2 文です. 第二文では主語を "it" にしてさらにシンプルにしてみました.

状況に応じて使う言葉や文章の組み立て方も調整する必要があります. それを意識しながら勉強しましょう.

母語の運用能力を上げよう: 和文和訳の技術

まずはじめに: 大事なことは\coloredtextbf{訳すのではなく写す}ことです. そのための的確な日本語の日本語訳を考えることが大事です. 具体的なところは \ref{expedition02824} 節, 特に \ref{expedition02825} 節に任せることにして, ここでは具体例をもとにいくつか簡単な説明をしておきます.

次の日本語の英訳を考えてみましょう.

  • USJ は外国人に人気があります.

直訳としては次のような感じでしょうか.

  • USJ is popular amaong foreigners.

もちろんこれもSVOで書くことを考えます. 主語・動詞・目的語はそれぞれ何になるかを考える必要があります. このとき英文を作りやすいように日本語を書き直す和文和訳の技術が必要です. これは \ref{expedition02813} 節で説明したことともつながります.

例えば次のように和文和訳してみます.

  • 外国人は USJ が好きです.

これは直接英訳しやすい日本語で, 例えば次のように書けます.

  • Foreigners like USJ.

もちろん話の流れとして USJ を話のメインにしたいなら, USJ を主語にすべきでしょう. それなら次のような和文和訳も考えられます.

  • USJ はたくさんの外国人のファンがいる.

これは次のように英訳できます.

  • USJ has a lot of foreign fans.

次のような和文和訳もありえます.

  • USJ は多くの外国人訪問客を持っている.
  • USJ has many foreign visitors.

他にもいろいろな訳がありえます. 英文だけ書いておきましょう.

  • USJ attracts foreigners.
  • Foreigners love USJ.
  • Many foreigners visit USJ.

簡潔な文で書くための10のコツ

10 ヶ条のまとめ

  1. be 動詞を避けよう
  2. 受動態を捨てよう
  3. イディオムと難しい単語を捨てよう
  4. 現在形で「今」を大切にしよう
  5. There is/are 構文を捨てよう
  6. SVOO・SVOC を捨てよう
  7. 仮主語 it is ... を捨てよう
  8. 否定の not 文を減らそう
  9. はっきり詳しく言おう
  10. シンプル短文を作ろう

be 動詞を避けよう

まずは例文を見ましょう.

  • 私の趣味は読書です.
    • (X) My hobby is reading books.
    • (O) I enjoy reading.
  • インスタは若い人達に人気です.
    • (X) Instagram is popular among young people.
    • (O) Many young people use instagram.

be 動詞は「---である」という静的な状態を表しています. 動作を具体的に表す動詞を使うと文章が生き生きしてきますし, よくわからなくても何かの動作で表せばよくなって英作文の発想が広がり, 文章を作りやすくなります.

受動態を捨てよう

  • 英語は誰だって使える.
    • (X) English can be used by everyone.
    • (O) Everyone can use English.
    • (O) Everyone can speak English.
  • スマホは多くのことに使える.
    • (X) A smartphone can be used for many things.
    • (O) A smartphone has many uses.
    • (O) You can use a smartphone for many purposes.

受動態は弱くまわりくどい印象を与える上, 単語数も増え組立も難しくなるので, 力強く明快な能動態を使いましょう.

"by" で表している動作主を主語にして書き換えられることもありますし, 主語は同じままで発想を変えて表すこともできます. いい使い方が思いつかないなら「人は誰でも---できる」と "You can ---", "One can ---" に逃げるのもいいでしょう.

イディオムと難しい単語を捨てよう

  • 学校は試験の時間割の変更を行います.
    • (X) The school will make changes to the test timetable.
    • (O) The school will change the test timetable
    • (O) We will change the test timetable.
  • この食事はお財布にやさしい.
    • (X) This meal is easy on the wallet.
    • (O) This meal saves money.
    • (O) I can eat this meal when I don't have much money.

動詞ひとつで表しましょう. "make changes to" だと change は単数なのか複数なのかで悩むでしょうし, 前置詞でも悩むでしょう. 「おさいふ」にやさしいを "is easy on the wallet" と書くことはできます. しかし記憶力に負担をかけてイディオムを覚えようとするよりも, 「お金を節約できる」というように和文和訳の技術を磨きましょう. 文章自体は長くなりますが, 「お金がなくても食べられる」と和文和訳すれば, 中学生でも知っている単語とその用法で済ませられます.

例文に関して補足します. 「変更を行う」という日本語は「名詞+行う・する」という形です. これを単純に「変えた」と言うことにして, 和文和訳で余計な単語を削りましょう.

現在形で「今」を大切にしよう

  • 私はスペイン語を勉強しています.
    • (X) I'm studying Spanish.
    • (O) I study Spanish.
  • 妻があなたのお土産を喜んでいたよ.
    • (X) My wife was pleased with your gift.
    • (O) My wife loves your gift.

「---しています」とくると, ついつい現在進行形を使いたくなります. しかし現在進行形は「今だけ」というニュアンスがあります. しかし現在形は明日も明後日もずっとそうだ, というニュアンスがあり会話が生き生きしていきます.

いつでも現在形にできないか考えましょう. 「---した」という表現であっても現在形が使えないか検討するのも大事です. 「喜んでいた」と言わず「喜んでいる」と言えば, 会話の魅力も上がります.

例文に関してさらに補足すると, イディオムも避けるのが無難です. 特に "be pleased with" は "with" が鬼門でしょう: 少なくとも私は覚えていられません. 素直に動詞で「好きだ」と言ってしまえば楽です.

There is/are 構文を捨てよう

  • ネットに問題が生じています.
    • (X) There are some problems with the internet.
    • (O) The internet has problems
    • (O) We have trouble with the internet.
    • (O) We have difficulty with the internet.
  • 京都には多くのお寺があります.
    • (X) There are many temples in Kyoto.
    • (O) Kyoto has many temples.
    • (O) We have many temples in Kyoto.

"There is/are" 構文は避けて主語から分をはじめましょう. 主語が決まったら動詞もできるだけ簡単にします. "have" は万能です.

第一文は "the internet" を主語にできればベストですが, すぐに思いつけないなら「私・私達は困っている」ことにして, 主語を "we" にし, "have trouble/difficulty with" 「問題がある」と言ってしまいましょう. これはこれで "with" が曲者ではあるものの, 何か問題があるときは "have trouble/difficulty with ---" で "---" に適当な名詞を叩き込めばよくなり, 逃げるのが楽になります.

「問題が生じる・起きる」という日本語も固く, 余計な英語を使いがちになるので, 「問題がある」「問題を持っている」という言い方に和文和訳します.

第二文も同じく, "Kyoto" を主語にするという発想ができるようにするのがベストですが, 困ったときには "I/We have" と言ってしまいましょう.

ちなみに "I have a problem." といってしまうと「私には問題があります.」と聞こえるようで, 相手を不安にさせる表現になってしまうようです.

SVOO・SVOC を捨てよう

  • その映画はいつも私達に感動を与えてくれる.
    • (X) The movie always gives us a strong impress.
    • (O) The movie always impresses us.
  • 彼のプランは面白いと思います.
    • (X) I found his plan interesting.
    • (X) His plan is interesting.
    • (O) His plan interess me.

たいていの SVOO, SVOC はSVOで表せます.

仮主語 it is ... を捨てよう

  • あなたの状況はよくわかります.
    • (X) It is easy for me to understand your situation.
    • (O) I can understand your situation.
    • (O) I can understand you.
  • 英語を学ぶことは大切なことです.
    • (X) It's important for us to learn English.
    • (O) We should learn English.

仮主語を使いたくなったときは, 具体的な主語を決めるようにし, それに合わせて動詞を選びます.

否定の not 文を減らそう

  • 彼にはプライドってものがない.
    • (X) He doesn't have any pride.
    • (O) He has no pride.
  • 彼女はその仕事を受けなかった.
    • (X) She didn't take the job.
    • (O) She refused the job.

動詞に対する否定形はなるべく使わずに肯定形を使うようにしましょう. 主にふたつの処方箋があります.

  • 「肯定形+no+名詞」を使う.
  • 対応する否定の意味を持つ動詞を使う.

はっきり詳しく言おう

  • 私は事務員です.
    • (X) I'm an office clerk.
    • (O) I handle paperwork.
    • (O) I manage money.
  • 手伝ってもらえないでしょうか.
    • (X) I will be glad if you help us.
    • (O) I need your help.

事務員は an office clerk や an office girl と出てきます. こういう曖昧な言い方よりも, 実際に何をしているか詳しく説明しましょう. 経理ならお金の管理をしているわけで, manage money と言ってしまいます.

「手伝ってもらえないか」と丁寧に聞きたいときも, はっきりと「あなたの助けが必要だ」と言ってみましょう.

シンプル短文を作ろう

  • 質問があればどんなことでも聞いてください.
    • (X) If you have any questions, please don't hasitate to ask me.
    • (O) We welcome any questions.
  • このバスに乗れば金閣寺に行けますよ.
    • (X) If you take this bus, you can get to Kinkakuji Temple
    • (O) This bus will take you to Kinkakuji Temple.

例えば条件節を使うと主語と動詞が 2 セット出てきて, それだけでも難しくなります. 条件節を捨ててシンプルな短文で書くようにしましょう. これも「質問を歓迎する」という和文和訳の技術が必要です. もちろん英語の発想を重視した和文和訳も大事で, そのひとつがモノを主語にする手法です.

TODO 多言語の訓練

語学が趣味というならともかく, 理工系の人間であるあなたにとっては英語は生きていく上での必要最低限の武装です. いわば, 数学は自然とコミュニケーションするための言語であり, 英語は同好の士とコミュニケーションするための言語です. この時点で母語である日本語以外に ふたつの言語を使わなければいけない状況があります.

理工系の専門用語にはラテン語起源, ギリシャ語起源, アラビア語起源の単語が多くあります. 世界史や日本史でも, 産業技術史など理工系からの視点があればもっと面白く勉強できたのに, そう感じたことはないでしょうか. 私はずっとそう思っていました.

いくつかの言語のエッセンスを勉強することは, 単に英語を勉強したいという目的にとっても大事です. それは英語を科学することといってもいいでしょう.

イタリア語の視点

ローマ字読みできればイタリア語ができる. 複数形: 母音を変えて複数形を作る: 「おいあえ」

  • libro $\to$ libri.
  • pizza $\to$ pizze.

macchina (車) と machine. 複数形は macchine.

イタリア語では -are, -ere という語尾を持つ言葉は動詞です. 日本語で「---する」とあったら動詞を意味するようなものだと思いましょう. 多言語間, 特にヨーロッパ諸語での単語の類似もいろいろな応用が効きます.

「話す」というのはイタリア語で "parlare", フランス語では "parler" です. パッと見, 英語とは全く違う単語です. しかしこれはこれできちんと英語の中に生きているのです. 例えば "parlament" は国会議事堂のことです. 何故かといえば「話す場所」という意味があるからです. 他にもフルーツパーラーという単語の「パーラー」もお話するところという意味から来て, 喫茶店という言葉に変わっていきます.

西洋の言葉を漢字のように思う

子音の共通度で意味をつなげます. 例えば英語で "s n g" というアルファベットを並べると, sing, sang, sung, song という単語が想像できるはずです. これは子音が意味を決め, 母音が種類を決めている現象だとみなせますし, 子音が「さんずい」, 「くさへん」のような役割を果たしているです.

語学学習にことわざを取り入れる

ことわざを語学に取り入れてみましょう. 韻を踏んだ表現が多く覚えやすいというメリットもありますし, 生活習慣, 神話などが盛り込まれているため文化に触れることもできます. ここでもいくつか紹介しておきます.

  • 大きな都会は大きな孤独.
    • A great city, a great solitude.
    • Eine große Stadt, eine große Einsamkeit.
  • ゆっくり行くものは確実に進む.
    • Chi va piano, va sano.
    • Wer langsam geht, geht sicher.

暗記と理解

はじめに

何を勉強するにしても, 暗記と理解は両輪です. 暗記抜きの理解もなければ, 理解抜きの暗記もありません.

まず最初に注意しておきましょう: 特に初学の段階では, まず単純暗記からはじめるしかありません. 単純に物量が必要です. 最低限のインプットが必要なのです.

しかし, いつかどこかで暗記が破綻します. これまた単純に, まず覚えきれなくなります. 子供ならまだしも, 大人に単純暗記は無理です. そこで暗記のサポートとして「理解」を使います.

理解という言葉をどう思えばいいかは難しいです. ここでは次のような意味で使うことにします.

  • 次の現象が起きたとき, 「何らかの意味で理解が進んだ」と定義する.
    • 暗記が楽になったとき.
    • 孤立していた知識がネットワークを作ったとき.

大事なことは既に自分が持っている知識を他の何かとつなげることです. 抽象的に言っていても意味がわからないので, 具体的に見てみましょう.

例 1

dead や important という英単語は多くの人が知っているはずです. そして unimportant はともかく, undead も多くの人が知っているはずで, 「アンデッド」と日本語化しているとさえ言えるでしょう.

ここでいくつかの観点があります. まず単語の冒頭に "un" がつくともとの単語の意味が否定されることです. 「dead=死」に対して「undead=不死」, 「important=重要な」に対して「unimportant=不要な」というように. つまり "un" が単語の先頭につくと否定の意味になるという暗記事項が出てきます. \coloredtextbf{反意語}{はんいご@反意語}と言ったりもします.

この暗記事項を理解につなげましょう. 大事なことは既に知っている知識とつなげることです. 同じ un を使う対として lucky - unlucky, limited - unlimited があります. これで知識がひとつネットワークを作りました. 単語のペアを作るという手法を覚えたと言っても構いません.

他の否定の接頭語を探す・気づくという方向もあるでしょう. 例えば dis, il, in, im, ir があります. dis については like - dislike, able - disable, advantage - disadvantage, agree - disagree, allow - disallow, appear - disappear, appoint - disappoint, closure - disclosure, comfort - discomfort, count - discount, joint - disjoint, order - disorder, play - display (ここの play は「折る」の意味) connect - disconnect などがあります.

ir については legal - illegal, literate - illiterate, logical - illogical, in については active - inactive, competent - incompetent, decisive - indecisive, im については balance - imbalance, mortal - immortal, palpable - impalpable ir については regular - irregular, rational - irrational, relevant - irrelevant などがあります.

ここでさらに il, in, im, ir について考えます. 実は l で始まる単語は in- の代わりに il- が使われ, r で始まる単語は in- の代わりに ir- が使われ, b, m, p で始まる単語は in- の代わりに im- が使われています.

この変化はすべて発音上の問題で起こります. l と r に関しては同じ音が繋がるので分かりやすいでしょう. 問題は b, m, p の場合です: なぜこの 3 文字の場合は in- ではなく im- なのでしょうか?

これは実は発音上の理由なのです. 実際発音してみるとわかるように, 隣り合う音の発音をしやすくするために im にしているのです. その意味では il と ir も同じです. 発音という視点から単語を見る必要があることもわかりました. これも暗記事項と言えば暗記事項ではありますが, 知識がネットワークになったとも言えるでしょう. そして単語を眺め発音することも大事だ, という新たな暗記事項が具体的な接頭語を例に身につきます.

この発音重視での言葉の変化は古文での撥音便と似たような概念です. こう思えば日本語との共通点も浮かんできて, また知識のネットワークができます.

日本語との関連で言えば, 単語を細かなパーツの集まりとして見るという視点があります. 代表的なのは漢字の成り立ちです. さんずいがつけば水に関連した言葉だというのは日本人なら自然と身についている言語感覚でしょう. 接頭語はまさにそのバリエーションなのです. こうして考えていくと, 単語の最後に ment がつくと名詞になる, といったことも見えてくるでしょう. これで単語の分解という手法や接尾語という暗記事項が増えつつ, 知識がネットワーク化されていきます. 新たに ment という言葉を見たとき, いちいち辞書を引かなくても単語を分解して意味を推測できるようになるでしょう.

このように理解が進むことで暗記事項そのものが自然に増えていくことさえあります. 理解と暗記は表裏一体の関係です. 何か理解が深まったと思ったら, どんなことが暗記事項として増えたのかを考えみるのも楽しいはずです.

例 2

ここでは多言語学習という視点から説明します. 特に大学で第二外国語を勉強するシーンを考えてもらうといいでしょう.

フランス語で, 英語の can にあたる単語は pouvoir です. ドイツ語では können でまだ英語から類推しやすいのですが, フランス語単独ではほぼ全く意味がわかりません. ここでイタリア語の対応する言葉を調べてみると, potere になっています.

ここで理工系の人が即座に思いついてほしい英単語があります. それは potential です. 日本語では潜在力や可能性が対応します. フランス語の pouvoir はこれが語源なのです. フランス語単独では見えないことがイタリア語にまで行くとわかります.

地理的に当たり前と言えば当たり前なのですが, イタリア語は現代ラテン語とみなせます. 数学記号として使われることからもわかるように, 学術用語としてギリシャ語が語源になっている言葉があります. 他にもラテン語やアラビア語起源の言葉もたくさんあります. 数学や物理のためにもラテン語・ギリシャ語・アラビア語を勉強しておく意義があります. 実際に『語源で増やすサイエンス英単語』と言った本もあり, この中の語源にラテン語起源の言葉があるのです.

文法や会話までいかずとも, 単語だけでも多言語の知識があると世界が一気に広がります. これもある程度の知識量と, それを運用するノウハウを知っている必要があります.

リスニング

お気に入りの洋楽を聞くのが気楽にできるスタートとしてお勧めできます. あとお金がかからない手法として, 海外のニュースサイトの配信映像を見る手もあります. 時事ネタを仕入れることもできます.

もう一つ大事なのはきちんと発音できるようにすることです. 話せない音は聞き取れないのです.

いろいろなサイトの活用

The Elements of Style

ここに和訳があります.

単語リスト

数学記号

いろいろな言語でのリストを調べておきます.

オンライン辞書

辞書が手元にあった方がいい場合もありますが, 多言語に関して簡単に調べたいと思うと, オンラインの資源をさっと使わざるを得ないこともあるでしょう.

キリル文字などを含めた特殊文字入力

単語

英語

まず NHK ワールドがとてもいいのでぜひ有効活用しましょう.

  • https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/

いろいろなニュースが 18 ヶ国語で紹介されています. Easy Japanese もまた参考になります. サイトの右下でいくつかの言語が選べます. 挨拶のような簡単な文章が多言語で出せるので, 比較・対照させながら勉強できます.

EnglishCentral も参考になります. これは日本語・英語の字幕が両方出てきますし, 各セリフや重要な単語も個別に勉強できます.

日中韓

次のサイト・PDF もお勧めです.

漢字

フランス語

いろいろな文字の入力法

Windows10

英語の訓練法

大人のための勉強法

勉強法で迷う時間がもったいないので, 早い段階から勉強法についてもコメントしておきます.

まず日本語でわからないことは他言語でもわからないことを肝に命じましょう. 時々「リスニングができない」と嘆く人がいます. しかし, そもそも英文を耳ではなく目で見てじっくり読んだとしてもわからなかったり, さらには日本語で読んでもわからない内容の教材で勉強していることさえあるのです. 理解力の最高点を決めるのは母語での能力です. つまり日本語でわかることを増やすしかありません.

ある程度の年齢になったら, 背景知識をきちんと揃えて日本語できちんとわかるようにしてから, その日本語のひだに織り込むように外国語を勉強するようにしましょう.

音読の重要性

言語は読み書きだけではなく, きちんと声に出して読むことが大事です.

特に初学の段階では, 書くときも正確なスペルを覚えることは後回しにすること! そんなところで余計な労力を使っていては勉強が嫌になってしまいます. そして音読は読み書きを同時に訓練しているとも言えます. 読んだことを書くかわりに声に出しているわけで, 手が書くよりも効率よくたくさん練習できるのです. たくさん読んでいればスペルの記憶もあとからついてきます.

オグデンによるベーシック英語という考え方

850 語だけで英語を運用するという考え方です. これ自体はさすがに無理があります. 例えばこれを厳格に運用しようとすると, 単語数を制限しているせいで不自然な文章ができてしまうことがあります.

これのいいところは短文を絵にしてみるという考え方です. 絵から文章を消して, 絵から英文を再生できるか? 反対概念が言えるかどうかをテストしている点も優れています.

なぜこういう勉強法を思い付いたのでしょうか? これを考えることが大事です: 数学と同じく, 公式を覚えるよりも, なぜその公式ができたのか, その公式を思い出して作れるようにするのが大事です. 実は彼らはもともと中国で英語を教えていました. そこで東洋人が外国語を学ぶときにどうすれば覚えてくれるのかを真剣に考える羽目になったのです. 単語が多すぎると単語に溺れてしまいます.

絵を見て絵から適切な英語が出てくるでしょうか? 頭の中に千枚の写真が残る形で英作文の 1000 本ノックをしましょう. ちなみに英語の教本がネットに落ちています.

語学ができない人は頭の中に絵が浮かんでいません. 絵が浮かばないならグーグルで画像検索してみましょう. helmet, house, home, tea, etc... 外が石 (煉瓦) でできているのが house というイメージなのか, tea というと日本人は緑茶 (green tea) を思い起こすでしょうが, 画像検索してみると紅茶 (black tea) だったり. いろいろな発見があります.

言葉と絵の一致が大事で, 頭にあることを映像化してみてください. 語学で単語のくっつき方が変わってきます.

絶対語感を鍛える

企業のキャッチコピーは絶対語感の宝庫です. 特に国際的な企業のキャッチコピーを調べてみましょう

  • (すき家) Save time & Save mony.
  • (オリンパス) Your vision, our future
  • (Apple) Beauty outside, beast inside
  • (E-Bay) Buy it. Sell it. Love it.
  • (Jaguar) Grace, Space, Pace.
  • (Harley Davidson) American by birth. Rebel by choice.

学習密度

どのくらいの期間でどれだけやるといいでしょうか? 例えば覚えられない単語ひとつ, 1 ヶ月のうち何回出会えば覚えられるでしょうか? これは 5 日に 1 回くらいやるといいそうです. 覚えられないと嘆く前に回数をこなしましょう.

英語が断トツにうまくなる 6 つの視点

  1. 名詞的な英語
  2. 感動詞的な英語
  3. 人間中心な英語
  4. 無生物主語許容の英語
  5. 肯定中心の英語
  6. 具体動詞中心の英語

共通点とずれを見つける

たくさんの本に書いてある共通点を見つけること, そして書いてあってずれがあることを見つける.

自分で対訳を作るとき

「その日本語を見て英語が復元できるか」 それを意識して訳を考えましょう.

例えば次の対訳.

  • Hi. Can I help you find something?
  • 何かお探しですか?

ここで上の和訳から英語を訳し直せますか? 注意するべきことはいくつもあります. 例えば上の疑問文で any にせず some にしない理由は何でしょうか? これはお勧めをしているからです: "Do you want some coffee?" 上の文も「何かお探しですよね? 」という感じの意味なのです. 和文和訳の訓練も必要ですし, 日本語の能力も問われます.

What から How へ

答え探し, つまり what を探すよりも, いかにして何とかするか, つまり how を追い求めるようにしましょう.

特に英作文では珍しい表現を目にしたら, こういう言い方もあるのかとストックしてください. そして 3 回使った表現は捨てて, 新しい表現を探しましょう. ここにフォーカスするだけで語学学習が変わります.

そして新しい表現探しは自分だけでは限界があります. 勉強グループを作ってみなで表現を探し, 共有しましょう.

歌を歌おう

見たまま・感じたままに何でも話してみる

英語を話さなければいけない状況で沈黙が訪れたらどうしましょうか. もちろん, とりあえず相手に質問を投げてみるというテクニックはあります. しかし疑問文を作るのはなかなか大変です. "What do you ...?", "How do you ...?" など, what を使うか how を使うか, "Do you ...", "Did you ...", "Does she ..." など, 主語と動詞の対応, 時制を合わせるのも大変です.

そこから逃げる技術として, 「見たまま・感じたままを話してみる」訓練をしましょう. まず話題が広がりますし, ちょっしたことも英語で言えるようになれば, 英作文のいい練習にもなって, 英語じたいがどんどんうまくなっていきます. どんどん目の前の状況や頭にうかんだたわいもないことを口に出して表現してみましょう.

LWSR: Listening, Writing, Speaking, Reading

英語の時代性を掴んで勉強しよう.

アクティブリスニング法. ライティングできるようにしよう. アウトプットを意識してインプットする.

3 つの要素にまとめる. 不足に関するシグナルを見つける. 情報不足部位には接着するモノがある.

リスニングの秘訣

英語に限らず, 他の言語が聞き取れないのは何故でしょうか? 脳は自分が知っている音しか聞き取れません. 自分の頭の中に発音された音がないのです. これをくり返さないためには, 頭の中にその音を作る必要があり, 聞き取れなかった音をその人が言ったように発音してみる必要があります.

TODO 型の重要性

もっときちんと書く.

プレゼンテーションは大事. 長ければいいものではない. むしろ少なければ少ない方がいい. 導入・本論・結論を強調する.

プレゼン成功の要素. シュライヒャーの寓話: 言語がなければ世界を分離できない. バガヴァット・ギーター. 人間は感情をコントロールしながら自分のアートマンを成り立たせる.

3 つの要素 感情世界. 真我.

目的語は欲望の対象. SVO: S は御者, O は馬.

3 つの要素で世界を中和する: ロゴス・パトス・エトス. 人は理屈だけでは動かない. 子供に理屈 (ロゴス) で説いても動かない. どこかに感情を入れる必要がある. エトス: 哲学. これなくしては欧米の人達を納得させることはできない.

読みやすい人の文章にはやはりパターンがある. 型を作ってから破るべきである. テクニカルイングリッシュで仕込まれる. プログラミング言語にも通じる気がする.

広告もうまいこと型があり, それに沿っている. 起承転結よりももっとシンプル.

論理の構造は三角形 Proposition - Data - Warrant.

Why-Because が基本.

聞き手の不安の撤去 = alignment.

英文読解: 導入部のアラインメントを極める

アライメントとは懸念払拭のことで, いわゆる NOT の壁と言われるものです. 聞き手は常に, 「なぜあなたの話を聞かないといけないのか」と思いつつ, あなたの話を聞いているのだと思ってください.

誰もよほどの理由がない限り, Not read, Not believe, Not act なのです.

ただただ長い駄文を書くのは駄文を書くのはただの自己満足です. 人に読ませる文章・人に聞かせる文章であればあるほど, 簡潔に言いたいことを分かりやすく書く必要があります. Less is more! こそ命です. 分かりやすい=レベルが低いのではなく, 難しいことを分かりやすくできる人こそレベルが高いのです.

安倍首相オリンピック招致演説の構成を眺めてみてください.

  • PDF (2019-03-18_mizoe_english_ロゴスパトスエトス.pdf) 参照.
  • イントロダクション + ウエルカム
  • アラインメント (懸念払拭:福島は大丈夫です)
  • 主張 We in Japan are true believers in the Olympic Movement.
  • 証拠 (1) I, myself, am just one example.
  • 証拠 (2) Japan made a volunteer organization.
  • 証拠 (3) our new plan ≪ sport for tomorrow ≫
  • 結論 Make the world a better place through the power of sport !

このような構成で作られているのがいわゆる TED です. TED のプレゼンテーションの構成がこうなっているのです. いわゆるこういうシナリオの構造がわかってしまえば, 大学受験の長文読解も, イントロ読んだすぐ後に結論を読み, イントロと結論がわかれば, 後は単語が少々分からなくても主張部分の証拠をつまみ読みすればいいだけなのです.

証拠 (1) 証拠 (2) 証拠 (3) のすべてを読まなくても, どれか, 分かればいいのですから時間短縮ができます. このような技術を【スキミング】と呼びます.

何かコンテンツを作るとき, 自分に関係する文献を大量に読まなければならない一方で, 全てをきっちり読み込むことはできないので適宜スキミングします. つまり, 最初にどこが導入・どこが結論・どこが本論 (=例証のオンパレード) かを見抜いて, つまみ読みするのです. これからはぜひ構造化の意識を持って英語のニュースも聞いてみてください.

英語学習と脳科学

はじめに

脳の仕組みを知って勉強することが大切. やる気まんまんで帰って, そのまま勉強し続けてほしい. ラーメン屋でいろいろなラーメンがあるが, 味噌ラーメンはたれ + 味噌, 塩ラーメンはたれ + 塩, しょうゆラーメンは醤油 + たれと, 基礎になる【たれ】があってそれにどんなおまけをつけるかで味を決める. 今日の授業ではこの「ラーメン屋の棚のたれ」を教える. 英語を乗り越えて次の言語に行ってほしい.

脳科学の最新の成果を取り入れた勉強法を身につけ, 最新の英語勉強法を身につけてほしい. スピードを上げて速くやることが大切. このためには一気に集中的にやることが大切で, 高速道路から普通の道路にいくと周りがはっきりゆっくり見えるようになる. 勉強でも同じこと. すぐに新しい勉強法で勉強すること. 語学は武器になる. 教育というのは与えても自分から減る分は全くない. むしろ教えた相手からのフィードバックを受けるところで自分の力・知識が増えるくらい.

日本語で話せないのに英語で話せるか?

日本語コミュニケーションが大切. 母語で会話できるか? 自己紹介された相手の名前を思い出せるか? 相手に自分を印象づけること, 覚えてもらうこと! 何でも覚えようとするとつらい. 忘れられない方法を作る・覚える. "Call me tatsu!"とか短く覚えてもらい, 忘れられない工夫をする. 覚えることにフォーカスする方法は古い. 覚えるのではなく忘れられない方法を目指す.

appendicitis (盲腸) をどう覚える? 人を使うという方法がある: 美人に聞く, 教えてもらう.

習ってから慣れる

学習は既知と未知の融合. これは大人の頭でこそできること. カルボナーラはカーボン, 炭焼きから来ているイタリア語: さらにいうと労働者が手軽に高カロリーを取るために ミルクとベーコンを使ったことによる. こういう関連づけをしながら覚えることが大切.

Word-Picture-Emotion が大切. appendicitis (実際には appendix から来ている) にしても, 例えば

  • app $\to$ apple
  • en $\to$ 円
  • dic $\to$ 辞書

と見たてる. それでこれらを飲み込んでお腹が痛い, そういう情景を考える. コピーライティングと同じで具体的に鮮明にしていく. itis は覚えてなくていい: 全て 100% 覚えようとしない. わざと覚えないことも大切.

歌い出しさえ何とかなればあとはリズムで何とかなる.

「右手に風船, 左手に辞書」をイメージして体が動くか, 臨場感があるか. これができるなら Word-Picture-Emotion がはたらく. Word-Picture-Emotion が多言語脳への道. 色, つや, 肌触り, 質感を辿る. 大人の方が子供より短期間で外国語を身につけられる.

忘れられない方法

これは子供に言ってもやってくれない. 大人だからこそ意識してできる. どうすれば忘れないかを考える. 全部覚えようとしないこと. 文に隙間があると気になってしかたない.

矢口は○○顔なんだって!

この○○という隙間が気になってしかたないのがふつう.

S ○ NG とあったとき, O, I, A, U が入る. 隙間は可能性. ひとつひとつを全て覚えるのではなく一部から全体を想像する. この点日本人は恵まれている: さんずいを見ると水関係の文字だとわかるように, こういうのを英語でもやっていく.

M ○ LK とくれば英語では MILK だが, ポーランド語では MLEKO, ロシア語では MLOKO だ. 母音は変わっても子音が音色になっていることがわかる. 子音は「へん」や「つくり」にあたる.

語学学習はすき間を入れる

脳はすきまがあるとそれを埋めようとする. 100 % を目指したら負け. 覚えようとするものをわざと未完成にする. 完全にするのは非効率. すき間は何かを見せてくれる.

音を忘れられない方法

忘れられないためにはリズムも大切. 外国人の宣教師, 「あなたは かみを しんじますか? 」は日本語からすると変なリズムに聞こえる. それと同じことが英語にもある: 日本語のリズムで英語を話すと向こうの人にはこう聞こえていると思おう. 日本語と英語でリズムが違う. 単語内部にもリズムがある.

  • baby (強弱)
  • mommy (強弱)
  • guitar (弱強), cigar (弱強)

幼児は胎内でリズム回路にさらされていて, リズムを形成しているとされている.

英語はずばり 3 拍だ

  • man need money
  • the man need money
  • the man need some money
  • the man will need some money
  • the man will be needing some money

文字よりも音が正直

英語もつづりを覚えるのは大変.

  • 問題: 【ghoti】を何と読むか?
  • 答: fish と読む.
  • 理由
  • gh: enough の gh で読む. night の gh ではない.
  • o: women の o で読む. woman の o ではない.
  • ti: nation の ti で読む.

つづりを見てもわからない. 言文一致しない.

  • The host greeted the guest with a smile.

この意味の 2 重性.

  • with の前で切って発音すると host が with a smile.
  • with の前で切らずに発音すると guest が with a smile.

どちらにかかるかは音が決める. 音の切り方でかかり方が決まる. 音のすき間 = 意味の違い というわけ. 日本語にもある.

  • 東大で研究した内容を発表した.
  • 東大で / 研究した内容を発表した.
  • 【早稲田の学生が早稲田大学で研究した内容を, 東大という場所で発表した】という感じの意味.
  • 東大で研究した内容を / 発表した.
  • 【東大生が東大で研究した内容を (学会で) 発表した】という感じの意味.

プロソディ (韻律) が大切.

韻律_(言語学): 言語学における韻律 (いんりつ) あるいはプロソディー (Prosody) とは, 発話において現れる音声学的性質で, その言語の一般的な書記記録からは予測されないものすべてをいう. 具体的には抑揚あるいは音調, 強勢, 音長, リズムなどを含むが, これらのうちで文脈によって異なりうるものを指すのであって, その言語で決まっているアクセント (高低アクセントあるいは強勢アクセント), 声調言語の声調, 音長を弁別する言語における長母音・短母音の区別といった性質は含めない.

英語の意味は音にある

リズムとは快感. 英語のリズムがある.

  • As proud as a peacock: 大いばりで, 得意そうに.
  • As dead as a doornail: 完全に死んだ.
  • A friend in need is a friend indeed: まさかの時の友こそ真の友.

頭の中に字幕が流れるように目をつぶって音読してみる.

ブートストラッピング仮説: 音の体系を作って (リズムを作って) 言葉をのせる. ヘレン・ケラーの water の話: emotion の「冷たい」まで持ってこないと覚えられない! 【A friend in need is a friend indeed.】はいつどんなシチュエーションで使うのか? ここで情動を使う.

音とイメージの共感覚

ラマチャンドラン: ブーバ キキの実験.

  • 【ブ】にはブサイクとデブなどブの音のイメージがある.
  • 【キリッ】とか鋭いイメージがある.

しかも母語や大人・子供に無関係にある.

共感覚が使えるか

自分の感覚をどこまで拡張できるか? 車のバックの運転・自転車でも同じ: これらを考えてみる. 情報感度を高くする. 視覚から別の感覚への移動で忘れなくなる. ソフトドリンクの砂糖を角砂糖で視覚化させる. 感覚移動を起こす! appendicitis も感覚移動させる.

Word-Picture-Emotion!

これは【人を大歓迎する】という意味. Google 画像検索を使ってみる. 自分の分野でこうやって情報発信して教科書を書く! よい参考書は自分で作る!

体感覚と文法

【It's a star.】と【It's the moon.】. 月はひとつしかない. いろいろあるうちのひとつか, ひとつしかないもののひとつか. 【I will roll out the red carpet!】の the も同じ.

月 VS 星のようにコントラストを使うイメージ.

  • ホットな時間 クールに学べ.
  • がっつりヘルシー麦とろ.

モノは対立構造で成り立つ. 常に比較を要求する. 比較を拒否したら勉学はない. 一回泳ぎを覚えれば泳ぎ続けられる. こういう体得のイメージが大切.

プラスの意味とマイナスの意味の同居を常に疑う

【つかれる】とは?

  • 憑かれる $\to$ 疲れる (tired).
  • 憑かれる $\to$ ツイてる (lucky).

この対比が役立つ.

  • 【すみません】の二義性
    • 【申し訳ない】
    • 【ありがとう】.
  • やばい: いい意味, 悪い意味.
  • share: 共有と占有.
    • シェアハウスのシェアマインドシェアのシェア.
    • 共有は占有につながる.
    • 共有するとき時間・空間・マインド・意識を占有する.

大学 2 年生は英語で sophomore という: sopho は智恵, more は馬鹿 (ギリシャ語).

言葉を人間的に捉える

プラスとマイナスの同居. 脳は否定形を理解できない. 「ダメだ」「イヤだ」というとそれをしたくなる. 否定形を強めるとそれをしたくなる. 隙間を埋めたくなるという話を同じ.

不可能を可能にするための全体思考が大切. 【全体が部分を作る】思考を持つ. 変化するのは嫌がるので大変: まさに【大変】とは大きく変わること. 大きな抵抗と戦う必要がある. 【覚えよう, 覚えよう】と思うと嫌になる.

○○しなきゃという塊が大きすぎる. 100% 完璧にできるところ, 変化を感じないくらい楽なところまで落とす. 毎日スクワット 1 回とか, カレンダーに書き込んで終わるたびに消す. 小さな目標を立てる. 自発的にもう少しやってしまう. この【調子こき】に期待する.

やったことを博士に書くのではなく, 予定に書いたことを消化することに意味がある. 全体としての目標は英語をできるようにすること. 本当に大切なことは【継続習慣】.

全体が部分を作る

全体をイメージしてから部分を作る. 全体は部分の総和にまさる. 分ける力が大事. 100% できることを 1 週間単位で書き込んでしまう. 【ダメ】は禁断の果実: 100\% できることを書き, 消していく. 書くことで意識が一段引き上げられる. 書くことで自分自信の感覚が強くなる. (『声の文化と文字の文化』オング)

やりはじめないとやる気は出ない! 美人だから振り向いた <$\to$ 振り向いたから美人. 「スキップしながら欝になれるか?」$\to$ スキップしていると楽しくなる. ラベリング誤謬: 嫌なことはやりはじめないとやる気は出ない. 「やる気が出てからやる」ではラベリング誤謬.

目標を鮮明にして具体的にする, 制限する

夢に日付を入れないのは無効, 無意味. カクテルパーティ効果を取り入れる. Selective action がかからないと人は聞かない. 意識的に聞きたくなるものを創意工夫して入れるべし.

英語ができる性格がある

のび太は英語で NOBY. 英語がうまくなる 3 つの決定事項: 外国語学習は

  1. 声の大きさに比例する.
  2. 心 (うまく読み取れず) の広さに比例する.
  3. 歌のうまさに比例する.

この 3 つを外国語・母語なくクリアしたい.

日本語は周波数が低い

発声を馬鹿にしないこと (トマティス). Voice projection technique. 日本語の音の高さは英語より遥かに低い. 何かに気付くためには必ず声を出してみること.

問題: Why was 6 afraid of 7? 答え: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 を音読していくと, Seven ate nine となる. つまり 7 は 9 を食べてしまうから 6 は 7 を怖がっている.

感覚総動員でなければならない語学

自己流でやるからダメ. 脳は新しいことを無視できない. 分かったようで分からない言葉はひたすらクリアにして【新しく】捉え直していく. 分かることは分けること.

【一蓮托生】と英語で言いたいときどうするか? 5 歳児にもわかる日本語にする: to be in the same boat.

目をつぶりながらリズムを取って 3 拍子とってイメージしながら読む.

分ければわかる

Fake it until you make it! はっきり Word-Picture-Emotion できるまで楽しく分析する癖をつける. 5 歳児にわかる日本語にする. 翻訳したい日本語のレベルを下げる!

共通点法. 日本酒とエアコン: 両方とも冷暖ある. 冷暖から日本酒, エアコン両方が想像できるようになる. 統計とスピーカーなどいろいろ試してみる. 日頃から分解癖をつける. 英語を通じた能力開発が大切: 【開脳】.

自分教科書を作る意識を持つ

自分で相手にヒントを与えながら問題集を作っていく: 自分発信用. ブログなどで自分でまとめを発信していく. フィードバックをもらうことでさらに理解が深まる.

知識は最大の資産

量が多ければいいものではない! Less is more! 全部覚えたら負け! 少なければ少ないほどいい. 短い表現集は Word-Picture-Emotion を一気に取り込める. Clarity is power!

日本語と英語は何が違うの?

  • 「先生, 死んじゃいました」
  • 医学生がマウスに注射をして「先生, マウスが死んじゃいました」
  • 英語: I killed it.

動作主と動作の影響を受けたものをはっきりさせる.

  • 風○窓○開○た

  • 【自然な日本語】風で窓が開いた.

  • 【不自然な日本語】風が窓を開けた.

日本語の発想と英語の発想の違いがある. 他動詞構造と自動詞構造: 英語と日本語. 日本人は自動詞表現が多い: 責任を取らない表現.

  • 財布がなくなった

  • 【日本語の発想】財布が勝手に行方不明になった.

  • Someoen took my wallet!

Less is moreClarity is power を常に意識し重視する.

クリアに思考する

日本語でも英語でも言うべきことを絞る. 簡潔さの美学で骨だけ抜き出す. 食事の順番に現れる: フランス料理はひとつずつ出てくるが, 日本や中国は一気にどばっと出てくる. 英語は直線的で, 東洋はぐるぐる回る. 終戦という言葉と敗戦という言葉: 責任の所在を曖昧にする. Cultural thought patterns in inter-cultural education.

3 分割/3 統合思考 (three/trio)

クリアに整理する. 3 つの箱を用意する.

  • 英語の時制: 過去・現在・未来.
  • 英語の動詞: do-be-have
    • do は 0 から 1 を生むマーカー.
    • have は 死のイメージ.
    • be は do と have の間.

You speak English に対して Do you speak English? は do の【今喋れる? 】というところが出ている. 【花を持つ】は【have の結果, 花は死ぬ】. 【be】には躍動感がある: be+ing. Apple $\to$ an apple $\to$ I ate an apple.

  • 語 > 句 > 節.
  • 接頭辞・語幹・接尾辞.

脱臭剤と deoderant.

  • de: 除くという意味の接頭辞.
  • oder: 臭い.
  • ant: -ent, -ant は名刺から形容詞を作る接尾辞.

日本語・英語・外来語の 3 点セット.

  • マンションに住んでいると泥棒に入られやすくなるので注意.

マンションは和製英語: リアルの英語と差別化. プリンはイギリスだと暖かい.

  • ドクターストップでお酒止められまして.
  • My doctor told me not to stop drinking.

短くて強い言葉を探す.

自国語は難しいことばにしたがる

言葉の難易はない. 人間の能力に大差はない.

これからの忘れない勉強

馬上, 枕上, 浴上で勉強する.

  • 馬上 = 通勤時間.
  • 枕上 = ベッドの中.
  • 浴上 = 風呂の中.

机以外の場所で何かする. 隙間時間にも場所を問わずに勉強する.

まとめ

これからは【考える】を上位概念にする.

  • 言葉に隙間を空ける.
  • 3 つの法則で英語を見つめ直し,
  • WPE で吸収する.

自分で教科書を作る. 3 つで宇宙を構成できないか?

講義終了後のトーク

精神性の中に生きている. ネイティブスピーカーは言語学者・教育者ではない. 言葉の専門家ではない. 日本語の OS に載せた方が楽.

  • 魂を売るな!
  • 「英語は英語のまま」なんていんちき.

レアリア = things & thought. プリン VS pudding. 日本の月 (うさぎ) VS フランスの月 (顔と見る). これがレアリア. ケーキのレアリアもある.

分ければ分かる. 仏教: 罪 (4 に非ず): 仏の顔も 3 度まで. 問いを立てる力: 問いを立てたら答えたくなる. 習ってから慣れよ. 1:1 対応をやろうとするからつらくなる. 一石二鳥を得ようとする. 何かを支える背景を知る. 言葉を支える背景を知る. 意識の連続から無意識に持っていく. 根本的な力が大切.

英語語彙の増強法

大事なポイントまとめ

総評
  • WPE: Word-Picture-Emotion.
  • 母音は無視していい: 子音が意味を決める.
  • 漢字のつくりのように, 英単語にもいろいろな構成要素がある.
    • この構成要素を覚えれば漢字を読み取るように英単語を読み取れる.
  • ラテン語を勉強するといい.
  • 他にはフランス・イタリア・スペイン語もお勧め.
  • 誰かに教えられるように, 話せるように, 再現できるようにすること!
ギリシャ語系の言葉
  • Ph- ではじまる言葉.
  • rh- が入っているとギリシャ系.
ラテン語系の言葉
  • P- ではじまる言葉.
転換メモ
  • bha-pha
  • ca-cha
  • cap-capt-cept-ceive
  • cap-hav
  • d-t
  • c-x
  • g-y
  • G-K/H
  • Gno-know
  • t-d
  • p-f
  • pa-fe
  • por-fer
  • ha hi fu he ho $\leftarrow$ pa pi pu pe po
  • ph-f
  • sk-sh
  • w-v-b

はじめに

1 を聞いて 100 を知る.

これがボキャビルの基本です. 語源を知ることの意義でもあります. 具体例はこれから見ていくので, いまの時点では標語として頭に入れておいてください.

実は英語の単語 75% はフランス語由来なのです. さらにこれはラテン語から来ています. つまりラテン語まで遡って勉強し, フランス語に触れながら勉強するという回り道がかえって精度と速度を上げるのです.

この過程で語形成・単語生成のルールを知り, 語の本質を知りましょう. ググってもわからないことこそが大事な教養です. 言葉の水面下にあるものを探っていきます. 言葉とはコミュニケーション技術であって相手と関わる手段です.

  • Honorificablitudinitatibus: Shakespeare の造語.
勉強のコツ

まずはじめに強調しておきたいことがあります. それは\coloredtextbf{アウトプットこそが一番効率的で効果的な勉強法}だということです. 誰かに話せること, 再現できるようにすることが大事です.

他人に語れるようにするためには, そしてその他人が覚えやすく忘れないようにするためにはストーリーが大事です. ストーリーをうまく使わなければ何も覚えられないし, 印象づけられないと思ってもいいでしょう. 例えば数学・物理の関係者なら, ロシア語の文字であるキリル文字の読み方を覚えるのに, 数学者の名前を使うという手法があります. これはあなたの想像以上に効果的な方法です: やればわかります.

ストーリーというのは単に物語調で語るだけではありません. よいストーリーを自分なりに定義し, そのストーリーを自分でも工夫して作ってみてください.

驚異のハイパーボキャブラリーセミナー

驚異という言葉があります. 実は「驚く」のは外部の刺激が必要で, 1 人ではできないことなのです. これは "be surprised" という英語表現に表れています. 驚くのは受動態で表現される自分自身では驚けない. - surprised - sur: フランス語の on. - 仏: surréalisme, 英: surrealism の sur. - 上という概念: 神のこと. - prise: 「取る」ということ. - surprise は首をつかまれるという感じ. - 驚異という日本語の不思議さ. - 殺す: ひらがなで文法を説明する. 能動態とわかる. - 殺される: 受動態. - 殺人事件: 殺した? 殺された? 行為主体が見えなくなる. - 逆に行為者を隠すのにも使える.

hyper: ギリシャ語, super: ラテン語.

  • 一般に s-h 交換則がある.
    • 日本語での「hiku-shiku」.
    • hexa-six-sechs (独)
      • ドイツ語で母音の前の s は必ず濁って発音される.
      • 代々木 Semina
      • ドイツ語は便利: 名詞は先頭が大文字になる.

vocabulary: 声に出して呼べるもの

  • voc: 声. 名前が付けられたもの.
  • ラテン語では v は濁らない: ave Maria (アウェマリア).
  • vox (ウォックス)
  • vox pupli vox deli: 天声人語
    • pupli=public
    • deli=deus=God

語彙はどうしたら増えるのか

習う時点から教えることを考える.
  • 「教える」は「惜しむ (いとおしむ) 」から来ている.
  • 要は愛から来ている.
  • 教える対象がいないというのは愛を注ぐべき大事な人がいないということ.
  • believe = be love: love であり続ける.
  • ピグマリオン効果
    • マイフェアレディのヒギンス教授 (音声学).
    • Spain を 「スパイン」と読むヒロインを辛抱強く導く.
      • cf. spine: 背骨.
    • ピュグマリオン: ギリシャ神話.
      • 「相手の熱意が自分に通じる.」
    • 逆の効果: ラベリング効果.
    • 名前が相手を窒息させる, 名前に呪縛される.
      • 松下電器: 名前の呪縛から音楽機器を作れなかった.
名付けの原理を考える
  • 忘れづらくなる.
  • 単語 $\to$ 絵を思い浮かべる $\to$ 感情を載せる.
  • WPE: Word-Picture-Emotion.
  • やったことがないのにやった気になれるのが頭・言葉のすごいところ.
    • 「御飯にシャンプーをかけたらまずそう」というのが想像できる.
はじめに言葉ありき?
  • 新約聖書の言葉で旧約でまた違うことを言っている: あとで出てくる.
  • 自然界に名前などない.
    • 赤ちゃん: 肌が赤いから.
    • baby: ベーベー泣くから.
    • バーバリー (野蛮人): バーバーと何を言っているかわからない.
      • Barbarian.
    • 折り目正しい: 日本語は視覚から入る.
  • あれこれ名前をつけていく.
  • 名前ができると関係性ができる.
    • 「それは誰のハンカチですか? 」
  • 関係性から物語が生まれる.
    • 単語の意味形成にも物語・比喩がある.
  • 関係性-rapport (仏)
  • 物語
    • story: 「階」の意味もある.
    • 3 stories: 3 階立て.
      • 昔ステンドグラスが張られていて, 階ごとにひとつの聖書の話になっていた.
      • 階の数が話の数を表すようになっていった.
  • 物語は構造.
    • structure.
    • str: 広がり, 開かれたところを表す.
    • street につながっていく.
  • 神: 旧字体では「示申」.
    • 信仰 (believe): 愛 $\to$ 信念.
    • 日本語では「人の言ったことを仰ぎ見る」という意味.
  • true と tree は同じ語源.
    • 「木の幹と同じくらい固い」という意味.
    • trust も同じ語源.
    • ロシア語だと「dr」.
    • t と d, f と p などの転換に注意するといろいろな言葉の意味の類推や関係性が見えてくる: あとでも触れる.
  • 比喩を使えないと覚えられない: ストーリーで語る重要性がわかる.
太初に言あり, 言は神と偕にあり, 言は神なりき
  • これがわかる人はいろいろなイメージを引き出せる.
    • 数学と同じ!
(ラテン) In principio erat verbum, et verbum erat apud Deum, et Deus erat verbum.
  • principio: 「一番」
    • prince $\gets$ primus $\gets$ pe premier
    • primtemps: プランタン (春)
      • temps: 時間
      • 時間的にはじめ $\to$ 春となる.
  • erat
    • was のこと.
  • verbum: 言葉
    • verb の語源.
  • et
    • and のこと.
    • etc. の et.
  • Deum, Deus
    • 神.
    • deus pater: deus は神, pater は父.
      • pater: p と f の転換で見るとわかる.
    • deuspater $\to$ Jupitar になった.
  • 文型, 語の並び
    • 英語: SVO
    • 日本語: [S]OV
    • アラビア語: VOS
      • 砂漠に駱駝がいる (のを見つけた) という感じで「いる」「何が」という流れを重視する文化を反映しているらしい.
聖書 + ギリシャ神話・語源探索が大事
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.
  • Goodbye!
    • God by with you!
  • さようなら
    • 左様から来ている.
    • 「向こうを見てから自分のことを見る, それでは自分のことをしなければ」という感じ.
(ギリシア) En arkhei en ho logs, kai ho logs en pros ton Theon, Theos en ho logos
  • En
    • in と同じ.
  • arkhei
    • 「古い, 最初に」
    • アルカイックの元.
      • http://goo.gl/xSPgDc
    • archeology: 考古学.
  • logos
    • 言葉, 理.
    • arkhei + logos $\to$ archeology: 考古学.
    • logy $\gets$ logos: 言葉が学問を作る.
  • Theon
    • 神.
    • パンテオン, パルテノン, テオドア (・ルーズベルト), テディベア.
    • ラテン語では deus, ギリシャ語では theon.
      • d と t は同じようなもの: 濁るアクションが落ちた (怠けた) バージョン?
    • ふたつの言い回しがあるのはよくあること.
      • ためらう・躊躇する.
      • study/learn
        • study は過程にフォーカスしている.
        • learn は結果にフォーカスしている.
      • 「形が違うと意味が違う」とも言われている.
  • 視点と言葉の違い.
    • 英語: corner.
    • 日本語: 「すみ」と「かど」.
サピア・ウォーフの仮説: 今では否定されている
  • 「津軽には 7 つの雪が降る」.
  • 言葉が多い $\to$ 認識が深い (?)
  • 魚は数えられない: fishes とはいわない.
  • cognoscenti: 専門家なら区別可能.
    • two bears.
Au commencement é tait la Parole, et la Parole é tait avec Dieu, et la Parole é tait Dieu
  • Parole
    • 話.
    • 「放つ」から来ている: たまっていたものを放つ.
    • Parlor, parlare (Italy)
      • イタリアで語尾に「 are 」があるのは動詞.
  • God - Gott (ドイツ).
    • 口から何かが出てくるという様子を書き表している.
Dixitque Deus fiat lux et facta est lux.
  • ことばの前に光: 旧約聖書.
  • fiat
    • イタリアの fiat は「Fabbrica Italiana Automobili Tormo」の略だが, ラテン語をもじっている.
  • est
    • いわゆる be 動詞.
    • interest: 間にある $\to$ 興味がある.
  • Dixitque
    • dictionary のもと.
    • c-x の転換.
    • ラテン語でシグマ完了というのがある.
    • Dixit
      • say の意味.
  • fiat
    • 「~ができる, うまれる」の意味.
    • 「火借り」から.
    • 中国語では縁起がよくない言葉.
    • 下の足は人間の足の見立てで, 上の 3 本は立ち上る煙で人が燒ける様子を表す.
    • 三光作戦参照.
  • lux
    • ルミネ, ルミナリア, Luna (月), マツコ DELUXE, Luxuary
    • Luna
      • 月は精神に異常を起こさせると思っていた.
      • 狼男, lunatic.
    • Luxuary
      • 贅沢と光沢の「沢」を想起すること.
  • 言葉の前に光
    • モノが見えるようにならないと駄目ということ.
    • 闇という字が面白い.
      • 音が門に閉じ込められる.
      • 音が先にある.
  • アメリカ英語
    • go bananas: 頭がおかしくなる.
    • バナナが三日月に似ているから?
  • 創世記
    • genesis
      • gen: 源.
      • generation.
    • gentle
      • 生まれ育ちのいい人.
      • 「源のまま」ということで, 性善説と合わせることで良い意味となる.
  • 月の英語
    • Luna: ラテン語, 「漢語」「外来語」
    • moon: ゲルマン語, 「やまとことば」
  • ロマンス語系 (借用語, 外来語) と ゲルマン語系 (やまとことば) が英語の 2 層構造を作っている.
  • Romance 語系が英語の 75% を占めている.
ポルトガル語を学ぶときにイタリア語の辞書を使うなどすると関連が見えて面白くなる
honorificablitudinitatibus (借用語)
  • L.L.L.: Loves Lost Labours から.
  • honorific
    • honor から: 誇りに思える状態.
  • abili
    • ability
  • tudi
    • tude: 状態
    • magnitude
  • tadibus
    • ラテン語の語尾.
    • オムニバスの「バス」.
Luna V.S. Moon
  • Luna: Light と関係.
  • Moon: Measure と関係.
    • 測定と天体の関係.
    • Moony: ぼーっとしている.
    • cry for the moon: ないものねだり.
  • *me: 測る.
  • moon-month
    • menth: 月経.
  • Immense: (はかれない程) 巨大.
  • Immense の Im は Impossible の Im.
  • フランス: 月は顔に見える.
  • ふたつつの世界.
    • Presentation: 指さして見える.
    • Representation: 同じものを見ていても中身が違う, 解釈が違う.
    • まさに数学の表現論.
    • 音楽でいうと音符が presentation, 演奏が representation: 音楽の二層.
    • 本地垂迹説, ビシュヌとアバターラ.
Dict
  • 言葉で示す.
  • Dictionary: 言葉の集合体の保管場所.
    • ary: 場所を表す.
    • bakery, library.
    • libro: 本のこと, イタリア語・スペイン語
      • リブロという書店があることにも注意.
  • encyclopedia: 子供をとりまく環境に全てこたえてくれる $\to$ 百科全書.
    • en: 「中に」.
    • cyclo=cycle: 回る.
    • pedia: 子供
      • cf: ペドフィリア.
  • pedophilia
    • philia: 愛する.
    • philharmony, sophia, philosophy.
    • フィラデルフィア: Φιλαδέλφεια, フィロス=愛, アデルフォス=兄弟, ア=都市名につく語尾形.
  • 西行法師: go west = 死ぬ.
  • orient: 東洋.
    • ori: 「のぼる」
      • cf. origin.
  • occident: 西洋.
    • cid: 殺す, 沈む.
      • cf. suicide.
  • Benediction: いいことをいう.
    • Bene: 「よい」 (イタリア語).
    • ベネディクト修道会: ワインの栽培で有名.
    • 泡の保存: ドンペリニオン: 酒係.
    • カプチーノ: カプオン修道会.
  • 宗教系の言葉は多い!
    • malediction: 呪い.
    • mal: 呪い.
      • cf. malnutrition.
  • Verdict: 評決.
    • Ver: ラテン語.
    • veritas: 真実.
      • very の語源.
      • He was very fast: 正しく走る$\to$速く走る.
  • In vino veritas!
    • ワインの中に真実あり! (ラテンの諺).
  • Predict: 予言する.
    • pre: 前もって.
bha-pha
  • Banish: 追放する.
    • Ban: 禁止.
  • vanish の van: 「何もない」
    • vacance, vacuum.
  • bha-pha は言葉と関係している.
  • 空気が出る音は言葉と関係している.
    • speak: はじける感じ.
    • sprite: はじける感じ.
    • spring: 春, 温泉.
    • sprash: sprash mountain.
  • Fame-Famous
    • fa: 話.
    • falar (ポルトガル): 話す.
    • infant: 話すことができない $\to$ 幼児.
    • Fate: (神に言い渡された) 宿命.
    • Preface: (前に言われたこと) 前書き.
    • surface: 表面
      • sur: 上.
    • 母音三角形: i-e-a, o-u-a.
    • forehead: (フォーリッド).
      • 母音三角形で発音が上にずれる.
  • fat, fate
    • fate のように読まない母音が後ろにくると 2 重母音化する.
    • 大小偏重.
  • Phone: 口でしゃべる.
  • Prophet: 預言者.
    • pro: 「前に, 人前に」
  • Euphemism: 婉曲用法.
    • eu: 「よい」 (ギリシア語).
    • phe: 言.
    • ism: 主義.
    • グライスの法則.
    • Don't beat around the bush! 「まわりくどくしないで! 」
P ではじまる単語: ほぼラテン語系
  • 他の言語でも使える!
  • 特に接頭辞が多い.
  • information (外来語)
  • ティラミス
    • ティラ: ひっぱる
    • ミ: 自分
    • ス: 下から
    • 「下から引っ張って $\to$ 助けて」.
  • ミルフィーユ, コンシェルジュなど.
  • Post-, pre-, pro- など.
    • professional: 人前でやる.
    • preview.
    • Pros and cons: 賛否両論.
Ph- はギリシャ語系
  • Zephyr (ゼファー) (西風).
  • Chronometer.
  • Phone.
英語で i で終わる単語はない
  • ski: ノルウェー語が起源.
  • taxi.
    • tax: 税
    • tax は「触れる」という意味のラテン語 tango (タンゴー) に由来.
    • tango から「評価する」という意味の taxo (タクソー) というラテン語ができる.
    • そこから tax という英語ができた
    • 自分の手で「触れること」は何かを「評価すること」につながる.
    • たとえば, tangible (触れることのできる) という英語 も tango に由来.
      • tangible assets といえば「有形資産」 と訳す.
      • 日本語では「形のある資産」となるが, 英語の発想では「形があって触れる (=評価する) ことのできる資産」という意味.
    • タクシー (taxi) も 税金 (tax) と語源は同じ.
    • taxi は taximeter cab の略語
    • taximeter は「料金メーター」
    • taxi とは料金を「評価する (taxo) 」メーターを備えた車という意味.
日本語: 漢字があるのにやまと言葉のものもある
  • 心: kokoro
  • 酒屋: sakaya
  • 母音調和: やまと言葉の特徴.
  • ハンガリー, トルコ, 日本語の特徴.
rh が入っているとギリシャ系
光は東方より
  • Ex orrent lux.
  • orientation
    • 光の側に方向を向ける.
    • 光の側: 正しい方向.
  • 東: ひむかし (日向風), し=風
BL, BR, GL: 光と火が燃えたぎる, ボーボー, グラグラ
  • 明るい $\to$ 焦げて黒くなる.
    • 「あげる」と「くれる」
      • あげる: 明るい方向にさしだす.
      • くれる: くらい方向にさし出す.
  • Blond, Bleach: 漂白する.
  • Black: いいのと悪いのが共存.
    • 「やばい」いい意味と悪い意味がある.
      • 本来は「いい塩梅」という意味.
  • Br-
    • Brown
    • Bear
    • 母音は無視していい: 子音が意味を決める.
  • Br-/Gl-
    • Brand: 焼印を押す.
      • Marverick: 焼き印のない牛.
    • Berlin: 昔 bear (brown のモノ) がたくさんいた.
  • GL-
    • Gold
    • glammer
    • Glad-Gloss, glee
    • Gr: $\gets$ Green: 地面に関係.
    • ground, gravity.
自然と名付けの原理
  • 色の名前が植物と動物の連想.
  • Violet (すみれ色).
  • Pink (なでしこ色).
    • 日本は花鳥風月に価値を見出す.
  • 日本人の名前: 花鳥風月: 藤, 田, 村, 木など
  • 欧米人の名前: 神や聖人の名前.
  • ユダヤ人: モノ・鉱物から.
    • 人の名前をつけることが禁じられていた.
    • Einstein: ひとつの石.
    • ロスチャイルド: 赤い盾, 赤い表札: ロートシルト.
      • シルト (ドイツ): 男性名詞では「盾」, 中性名詞では「表札」.
      • http://goo.gl/n58FyI
    • ローゼンタール.
      • Rosenthal (ドイツ): thal=valley.
    • エーゼルドルフ: 驢馬の首.
      • ezel (dutch): donkey=驢馬.
      • Dorf (german): villege.
命名: 歴史ベース
  • 奇名
    • 小鳥遊 たかなし.
    • 石田純一の娘: smile=すみれ.
物語として見る言葉
  • 質感を変えて言葉を見る.
  • (デンマークの) 童話.
    • アンデルセン自体のうらみつらみ.
  • ベースを見る.
  • モノを地層として見る.
    • 層: substratum (スプストラートゥム): 下層.
  • 夜空ノムコウ: カタカナでイメージを固定させないため.
  • モーニング娘.
  • ことだまを感じる.
    • ギリシャ語で pneuma.
    • 息をする, 風が立つ $\to$ 生命を感じる.
    • 長生き=長く息をする.
  • 風立ちぬ:
    • Le vent se leve, il faut tanter de vivre.
      • vent 風.
      • se: self
      • leve: レバー ($\to$ レバレッジ).
      • tanter: try.
      • de: to.
      • vivre: live.
    • 風が起きると生き続けなければいけない.
    • The wind has risen.
  • サイコロジー: phychology.
    • ギリシャ語: プシュケー.
詩人と言語
  • 英語の詩はとてもきれい
    • Auguries of Innocence: William Blake.
    • To see a World in a Grain of Sand
    • And a Heaven in a Wild Flower
    • Hold Infinity in the palm of your hand And Eternity in an hour
  • Poetic な人生を送ろう.
知っているものの本質をさぐるのが大事!
詩学と idiom
  • 詩という想像, ものがたりの世界を楽しむ.
  • pass away = die.
  • pass away out of the world.
  • キューピー: 野菜にドレスを着せましょう.
  • Zip your lip!
  • 絵が浮かぶように反射に持っていこう.
  • 掛け算 ($3 \times 6 = 18$, サブロクジュウハチ) のように反射で持っていく.
  • Worry is like a rocking chair. It gives you something to do but gets you nowhere. 悩んでも意味ない.
  • WPE でやるのが一番!
  • 映像が浮かぶか? 感情が動くか?
  • 映像が浮かぶ?
    • I really want to be a dancer!
    • Then, fake it until you make it! 「できるようになるまで『ふり』をしろ! 」
pro と pre
  • 前: 時間と空間の両方に使える.
  • 「 pre: 時間, pro: 空間」という区別が昔はあった.
  • 仏: devant (空間), avant (時間).
  • three years ago
    • a: もとは空間的意味.
詩を忘れた大人達へ
  • Leci nest pas ure pipe. 「これはパイプじゃありません.」
  • 名前を与えてしまうとその名前に囚われる.
  • 「名前はエネルギーを下げる」
  • 具体的にしてしまうと想像力を下げる.
  • balance wheel.
見立てる星座作用
  • 駅の窓口, びんの口, 河口: 口に見立てる発想.
  • 見立てる力をつける.
  • Smoke like a chimney: ヘビースモーカー.
  • Watch paint dry: つまらないこと ($\leftrightarrow$ ペンキが乾くのを見る).
詩的に見ていくと楽しめる英語
  • パンの耳: Heels of bread.
  • I like my beer ice-cold with a creamy head.
  • パイの皮: pie shell.
  • mass shell.
比喩表現のマスター
  • 小説のあらすじ: skelton of the novel
  • 問題の本質: root/core of the problem
    • 「核」というところで kernel はどういう感じになる?
ことばの生まれ方を知る
  • SECOM: SEcurity COMmunication.
  • idea: セコム $\to$ セコムする.
  • ideogenesis $\to$ morphogenesis.
    • morpho: 形.
    • メタモルフォーゼ.
  • 理念に形をつけていく!
  • 水: H2O $\to$ 水, 氷, 水蒸気.
    • H20: idea
    • 水, 氷, 水蒸気: morpho
    • 表現論を想起する.
  • 言いたいことをどう形にするのか?
  • 音の世界.
  • Conversion (品詞転成)
    • Jet-set: 金持ち
    • He jet-sets around the world.
      • jet-set が動詞化している.
    • 生成 $\leftrightarrow$ 生成物: エネルゲイア $\leftrightarrow$ エルゴン (ギリシャ).
    • 【疑問】エルゴノミクスはどの辺から来ている?
中国化する英語
  • 未来をセコムする.
  • Transit
    • 品詞が崩壊してきている.
背景知識が試される.
  • 日はまた昇る.
    • The sun also rises. (伝導の書から)
    • 聖書の知識は必要.
  • A good samaritan took him to hospital in his car.
    • 困っているときの親切な人: よきサマリア人.
  • 通訳: 準備 8 割, 背景が大事.
  • ベースが違う相手には全部説明しないといけない.
ここまでのまとめ
  • 言葉を WPE で詩的に把握する.
  • 名付けの原理の二重の背景を知る.
    • 背景知識大事.
  • 聖書・ギリシャ神話のさわりは必須.
    • ブルガリ: u と v の非区別, w は ダブルユー.
      • bvlgari

未知単語類推法

  • Saxophone, Sandwich, Maverick, Diesel, Boycott, Pasteurize.
  • これらの共通項は「人名」.
何となく英語じゃない感覚
  • non-no: アイヌ語の「花」.
  • じゃらん: 小旅行.
  • 雑誌やブランドの名前は要 check!
英語内部の非英語的直観
  • Alkali (アラビア語)
    • [C14: from Medieval Latin, from Arabic al-qili the ashes (of the plant saltwort)].
      • http://www.thefreedictionary.com/alkali
    • アラー.
    • ラー (太陽神).
    • algebra.
    • アルフォンブラ: スペイン語で「絨毯」.
      • la Alhambra (Spanish).
  • Siesta (スペイン語): daytime, noon.
    • six から来ている.
    • 6 時日の出から測った 6 時間=お昼のこと.
  • noon $\leftrightarrow$ nine (元々 3 時=15 時のこと)
    • 9 月: September: seven (sept)
    • 10 月: October: octo=8
    • 11 月: November: nine=9
    • 12 月: December: dec = 10, deci litle.
    • 昔 3 月 が 1 月だった.
  • Macho (スペイン語): male gender
    • much $\to$ mucho (ムーチョ)
    • cf カラムーチョ: スペイン語.
      • カラムーチョの「ムーチョ」 (Mucho) には, スペイン語で「多く」「とても」といった意味があり, 「カラムーチョ」という名称には「とても辛い」という意味が込められていることになる.
  • Piano (イタリア語).
    • forte-piano の略: 強い音も弱い音も出せる装置.
  • Omnibus $\to$ bus (前を刈りこむ).
    • 「みんなのため」
    • 辞書での意味
      • 【名詞】【可算名詞】: (一冊本の) 大選集, オムニバス (版) 《個人の作品または数名の作家の同類の作品を集めた一冊の廉価版》.
        • 用例: an Agatha Christie omnibus アガサクリスティー大選集.
      • 乗合自動車, バス 《★現在では省略形 bus を用いる》.
  • taxi $\gets$ taximeter.
  • Gestalt: (ドイツ語) 組織.
  • Lager beer (ドイツ起源).
    • g は y に変わるというルールあり.
    • 「ねかしたビール」という意味.
何語から来ている?
  • Assasin: アラビア語.
    • 麻薬: アシッシュ.
  • Coach (ブランド名).
    • 元は幌馬車.
    • ハンガリー語, Kocs: 馬車の名産地.
  • Wok
    • 中国語起源: 中華なべ.
  • Karma
    • ヒンディー語.
語彙が増える仕組み
  • 二重語がある.
  • sheet: シーツとシート.
  • strike: ストライクとストライキ.
  • Truck: トラックとトロッコ.
  • Cup: コップとカップ.
二重語の例
  • 語頭音消失
    • amaze $\leftrightarrow$ maze
    • Acute $\leftrightarrow$ cute
    • Amend $\leftrightarrow$ mend
    • $\gets$ の向きに見られるようになること.
  • ひとつの単語の中にたくさんの単語を見る.
    • spin $\gets$ pin, in
英語の語彙が膨らむ要因
  • 支配-被支配の語彙の違い.
  • 生きている家畜を世話する方: ゲルマン.
  • 肉を食べる方: ロマンス.
  • Cow-beef, Sheep-mutton は主人-奴隷の関係を表している.
  • boeuf (仏): 子音に注意.
  • Bos phorus (ギリシャ語): 海峡 (牛渡し海峡)
    • http://en.wikipedia.org/wiki/Bosphorus
    • bos=beef
    • phorus=ferry
似て非なる語彙
  • Heaven-Sky
    • Heaven: 神が住む世界.
    • sky: 神が住まない.
  • road-way
    • road: くねくねした道.
      • raid (襲撃) - ready
      • http://ejje.weblio.jp/content/raid
        • an air raid
        • a police raid
    • way: 水路, 海路.
    • water, weight: 重さを気にして船に載せる.
    • street: 舗装した道 (ローマのイメージ).
      • ストラスブール: Strassbourg
        • strass: street
        • bourg: 町, 村.
        • ルクセンブルク.
    • sstray: 道に迷う.
      • stray $\leftrightarrow$ street
      • 迷う: 「しんにょう」 + 各方向へ向かう中の象形.
      • stray sheep: 迷える仔羊.
        • 語頭消失.
語義の拡大と消失
  • Beer: ラテン語では飲み物一般.
    • beber: スペイン語で「飲む」.
      • ?baby の「ベーベー」と何か関係ある?
    • 「エール」: ジンジャーエール.
    • 神様が飲めるのと飲めないのがある.
      • エール: 人が飲む.
      • beer: 神が飲む $\leftrightarrow$ nector (サンスクリット).
  • Meat: 食べ物一般.
    • classmate: 同じ釜の飯を食う者達.
    • Meat and cloth makes the man.
  • deer: 動物一般 $\to$ 鹿.
  • Mate $\gets$ meet $\leftrightarrow$ mat (スウェーデン語).
時間と食事
  • ドイツ語: Mahl/Mal
    • 食事の時間と回数: 計測と同じ起源.
    • Mahl = meal.
    • Mal = times.
*pa-
  • pasta: もとは「練り物」. 「養い」
    • papa: やしなう者 $\to$ 父親.
    • pattern: 真似される者から.
    • パトロン (仏) の pa.
    • Pa $\to$ fe
    • ha hi fu he ho $\gets$ pa pi pu pe po
    • p と f は親和性がある.
  • papa $\to$ father (p-f 交替).
  • felicitate
    • felix $\gets$ happy のラテン語起源の言葉.
Etymologizing animal
  • 語源解きをしたがる人間.
  • 地名・商品など人に関わるものは面白い.
  • Salzburg: もとは製塩都市.
    • Salz: salt
  • コーススロー: オランダ語.
    • coleslaw
      • Kool: キャベツ (Cabbage (English)
      • Slaw: サラダ.
      • オランダ語では "koolsalade"
      • 英語の "cole" には本来ラテン語から派生したキャベツの意味がある
        • オランダ語 kool の語源でもある.
    • salada $\to$ salt $\to$ salary $\to$ soldier
  • お金, 塩など $\to$ 「$」の関係.
何でもいいから手掛かりを!
  • 知っていることをどんどん立体化する.
  • 人に教えることを常に意識する.
    • 一人占めはだめ!
  • 自分で流れを説明できるか確認.
    • 100 書くより 1 回調べる.
  • セルライト (セルライトマッサージ)
    • celllite
    • lite $\to$ lithium
    • Lithium: 元々石の中にあるもののことを指していた.
  • DHC
    • 「大学翻訳センター」が元.
  • Six degree of separation: GREE.
  • カルビー: Calcium+ ビタミン B
  • 任天堂: 人事を尽くして運を天に任せる.
  • 三省堂: 論語から.
  • こういう習慣を身につけよう.
練習: テントから言葉を引っ張る
  • tension など.
  • これは「さんずいがついている漢字を探せ」というのと同じ問題.
  • テント: ピンと張っているというイメージ.
  • アキレス腱の腱: tendon.
  • temple (聖域): 鳥居でしきるイメージ $\gets$ ピンと張られている.
  • tender
  • tempus: 時間 $\gets$ 線で張られたイメージ.
  • tempo.

比較言語学の超基礎

  • comparative linguistics
  • 「比」: 字の成り立ちとして「右向け右」という組成.
  • 対照言語学: contrasive.
  • Sprach wissenschaft.
    • Sprach = speach
    • wissen = wise
      • wissen $\gets$ ラテン語の vid から.
      • サンスクリットでは ved $\gets$ ヴェーダ.
    • schaft = ship: ~ すること cf. friendship
  • w, v, b
    • Video = 私は見る.
      • I watch という文.
      • http://en.wiktionary.org/wiki/video#Latin
規則化を求めて
  • 春雨: Haru + S + Ame.
  • 小雨: Ko + S + Ame.
  • 合成時のルールがある?
  • 三朝 (ミササ): Mi-S-asa.
  • 数詞の倍数表現
    • 母音交替で倍数になっている表現.
    • Mittu-Muttu.
    • Yottu-Yattu.
sk-sh
  • skirt $\to$ shirt: 布きれ
    • short
  • scatter $\to$ shatter
  • map - mop
    • もともと布のこと: 布に地図を書いていた.
  • 切る関係の言葉が多い
    • skirt-shirt-short
  • ca-cha
    • cat-chat (cf. chat noir)
    • car-charge
  • share
    • 方向がふたつある: give と get の意味がある.
    • 相席: share the table.
    • ship
      • 丸太から切り抜いて $\to$ 船.
意味を取ってみる
  • Pedestrian: 歩行者
    • ian: 人.
    • p は f, d は t に.
    • Pede $\to$ foot
      • pedal
  • Centipede: むかで
    • pede = foot
    • cent = 100
  • Impede: 妨害する
    • 「足かせをはめる」から.
    • 不可能の「 im 」 + (pede = foot)
  • Tripod: 三脚
    • tri=three
    • pod=foot
  • trivia
    • 3 + 道
      • tri = three
      • via = way
        • http://en.wiktionary.org/wiki/via#Latin
    • 交差した道でたまたま出会って話している話という意味.
  • travel
    • tra $\gets$ 3 と関係 (拷問の道具).
  • とにかく一度出会い, くぐる必要ある.
*K-H
  • 発音上, k が疲れて h になる.
  • 韓国も同じ.
    • 現代-ヒュンダイ
    • g $\leftrightarrow$ h
  • *kap: 掴む
    • capture
    • *: は祖語の意味.
    • 祖語の辞書もある.
    • ポコルニー: オランダからフリーで出ている.
    • cap-capt-cept-ceive.
    • capture-capsule
    • catch-watch-scratch
      • tch: すばやくつかまえる, ひっかける.
    • chase
    • have の語源.
      • k-h
      • cap-hav
      • heavy: 持っていると重いから.
      • harvest.
      • Herbst (ドイツ): 秋 (収穫の秋).
      • fall
      • autumn: 食欲を釣り上げる時期.
      • auc $\gets$ auction (モノを釣り上げる).
      • 秋: 食べ過ぎて飽きる.
  • Que: what, hwat
    • 音韻転換: centre-center, あたらしい-あらたな
    • Quest
    • Questio
      • q+o で【? 】.
    • request
    • question
    • Quest $\to$ quire
    • require
    • Acquire
      • Ac: ~に向かって.
*G-K/H 必ず覚えること
  • *Gno-know
    • Gnosis (ギリシャ): the common Greek noun for knowledge
  • Cognition
  • recognize
  • Ken (知識)
  • 知っている $\to$ できる: can
  • 語頭消失
  • Gnow-no-note
G-H
  • Guest-Host
  • Hospital: 病人を受け入れる Host
  • Hotel
  • Hostel
  • フランス: hotel $\gets$ 元々 hostel だった.
    • cf: foret $\to$ forest
Ker
  • シリアル
  • Cereal $\gets$ ローマの女神 Ceres
  • Cre-Cre
  • create: 穀物が大きくなっていく.
  • 植物 $\to$ 大きくなる.
  • creative avoidance (心理学)
  • Cert
    • 穀物を篩にかけていいものを選別.
    • certain
    • ai $\to$ I (仏)
    • 「いたい $\to$ いて」というのと同じ現象.
  • Secret: 篩にかけて話しておく=秘密
    • se=off
    • cre: 篩
  • criteria: 篩がけする.
K が H になる例
  • Cordis $\to$ Heart
    • cordial: 心の音から.
    • corason (スペイン).
    • Hertz (ドイツ)
      • ハツ (焼き鳥)
    • アコーディオン: 胸元で何かやる.
  • accord
    • concord: 心を合わせる.
      • コンコルド.
      • con: 一緒に (combi, combo).
音の交替.
  • Ped/Pod $\gets$ foot (pedal)
  • Por-fer
    • por は port
    • fer: ferry
    • porter: はこぶ人
    • import
    • export
    • port: モノの流通に関わる.
    • transfer
      • trans: ~を越えて
    • トレビアン
      • tres $\leftrightarrow$ trans
    • Port/ford
      • Frankfurt の furt
    • Ferry-far
  • これを物語として語る.
  • Conference
    • いろいろな人がいろいろな議題を持ち寄る: まさに会議.
    • con = 一緒.
Planus の意味展開
  • Platon
    • 肩幅の広い人.
    • plane: 板 (平べったい).
    • プレーン味: 味が平べったい, 屈折していない (原料のまま).
  • plan
    • これから計画していく.
  • explain
    • 平たく相手に, 外に話す.
  • Airplain
  • Please
    • 平にする, スムーズにする.
  • Placebo
    • 元々は「私は患者に気に入るだろう」というラテン語の文章.
この単語知ってる?
  • Quintessential: 究極の, 真髄.
    • quint: ラテン語の 5
      • quinted, quartet
      • Pentagon (ギリシャ)
  • 陰陽五行説
    • 昔いろいろな言語がこだわっていた.
    • finger $\gets$ five
    • fist $\gets$ five
    • サンスクリットのパンチャ: フルーツパンチの語源.
    • 木火土金水 (中国)
    • 地水火風空 (印度)
  • 西洋: 四元素
    • 土水火空気 (アリストテレス)
  • The quintessence of dust: 塵の究極的なもの.
    • ハムレット.
    • dust: 人間のこと: 聖書から.
  • 海 $\leftrightarrow$ 産み, 上海 $\leftrightarrow$ 灰
    • 海: 生死を同じにもつ.
  • element
    • ラテンは 20 文字.
    • 2 列目わかち書きの最初: LMN
    • LMN に「 eeet 」を追加した言葉.
2 項対立的支配
  • 支配の関係が食べ物 (アングソサクソン)
  • Loaf (パン): イースト菌が入っていないパン.
  • パンを保持: lord
  • パンをこねる: lady
  • 支配・世界秩序: order が見える.
  • 英語の力学.
  • オノマスティカ: 名詞だけひたすら調べる.
  • Venus-eros, vernerian (性病): 名詞だといい意味なのに形容詞では悪い意味になる.
    • Wer/wif, wif-wif
    • Werwold: 狼男
    • world: 人間の時代 $\to$ 世界.
      • ld = 時代.
    • MAN: 考える者.
      • memory の mem と「考える」.
      • mind, mental
      • Amnesia: 記憶喪失.
      • homo sapiens: sapiens は「知る」: 元々は「味を区別できる」.
  • 天上の神 VS 地上の人間.
    • human
      • hum: 埃, 土 (埃からできた者).
      • humiliate: 土に向かって頭をつけさせる $\to$ 恥をかかせる.
      • humble: 点に向かわず地に近い.
    • 文字にして置かれた: おきて
    • Law: 安定した場所に置く.
      • low: 低い (安定)
    • *lag: 横たえる.
    • Lager (低温で数ヶ月ねかせる).
    • lay
      • g-y の変更.
  • 英語語形成ルール・ブック: 酒井 玲子 (著)

造語法研究と語根セレクション

  • Time や Newsweek の英語力.
  • Sans teeth, sans eyes, sans taste, sans everything (シェークスピアの引用).
    • sans (仏): without
  • Branson may be a bon vivant
    • bon vivant: 享楽主義者.
    • viv = いきいき, いきる.
    • vivid
    • ant=ing の意味.
  • Schdenfreude (独): 他人の不幸を喜ぶ気持ち.
    • Sch: 不幸
    • freude: 喜び.
  • deus ex machina
  • 引用語辞典.
  • A simple-to-use tool
  • ハイフンを使っている言葉はメモしておこう!
  • spiderweb-cracked windshield
    • 蜘蛛の巣のように砕けたフロントガラス.
  • Fule-efficient: 低燃費.
    • petrol: 石油.
    • 聖書のペトロ: 石になる.
    • Pierre (仏).
  • Fly-by-night company: いかがわしい会社.
    • Fly-by-night: 夜逃げ
    • company-companion: 一緒に食べる人.
    • com = witj
    • 公司=company: 音訳.
接頭辞
  • 働き過ぎてストレスを感じている.
    • I am getting stressed out from overwork.
  • ストレスを発散する.
    • destress: de=外す.
    • deoxyribo nucleic acid.
  • unwind: 螺子を巻き戻す.
  • dementia (医学): 認知症.
    • de = 外れる.
    • men $\to$ mental, memory
    • ia: 病気によくつく
      • 「長く留まる」.
      • イタリアで「ia」: 地域 $\gets$ 長く留まる.
接尾辞
  • -some: ~しやすい.
    • handsome: 手ざわりがいい.
    • quarrelsome: 喧嘩早い.
  • -y
    • Long $\to$ Lengthy: 長ったらしい (悪い意味).
      • 名詞 +y は悪い意味.
    • fishy: うさんくさい (魚臭い).
    • hairy: 毛深い.
  • -ese: 軽蔑語尾.
    • Japanese, Chinese.
    • cf. 欧米諸国の国名に -ese はつかない.
語形成 (derivation)
  • unfriendlines
    • 接頭辞: UN
    • 語根: friendly
    • 接尾辞: ly, ness
語根
A はじまり
  • AC: すっぱい (刺さる): acid, acacia
  • AG: 行う, 動く: agent, agitate, actor, aggenda, transaction, aggressive
    • ac: ~に向かって.
  • AGR: 畑: agriculture
    • culture: 耕す, 鍬を入れる.
  • ALI: 他の: alien, alibi, alias.
    • alliance は「 liance (信用) 」から来ていて, ALI 系ではない.
  • ALB: 白い: album, albumen, the Alps.
    • 白い山: mon blant.
  • ALT: 高い (祭壇 (仏)): alter, altitude
    • -tude: 状態 cf. magnitude
  • ALTER: どちらかの: alternative, alternate, altruism (博愛主義)
  • Am, Amat: 愛する: amateur, inimical ($\gets$ inamical) (非友愛的).
  • Amvi: ふたつの: ambivalent, ambiguous
  • Amble: 歩く: ambulana, ambulare $\to$ ambulance
    • aller: 行く
      • Je vas, Tu vas, Il va, Nous allons, Vous allez, Ils vont
      • Il va $\to$ go-went-gone の went と v の対応.
  • Ample: 大きい: amplify
  • Anc: 前に, 古い: ancestor, ancient.
    • 子孫: offspring (ぽんぽん後ろに出てくる).
  • Ang: 絞める: anger, anguish, anxious.
  • Anim: 息, 生命: animation, animal, animisim, inanimate, unanimous (全会一致の = 息を合わせる).
    • unanimous の un=1.
  • Ann: 年: anniversary, annual.
  • Aqu: 水
    • 赤の他人: サンスクリットの水「冷たい関係」
    • aquarium.
    • ギリシャ: hydro.
  • Arm: 武器
    • alarm (イタリアの allarme から), army.
  • Art: 技
    • en: art
    • lat: ars
    • art
    • つなげるという意味があった: ものの組み合わせ, combination
    • ドイツ語の医者: Arzt.
  • Aud
    • audit: 聞く.
    • Audience, auditor, auditorium, audition.
    • audi (ラテン語): 聞け.
  • aug: 増す.
    • augment, auction (釣り上げる $\leftrightarrow$ autumn (食欲を釣り上げる))
  • avi: 鳥
    • aviation (飛行)
    • cf. levitation: lev がラテン語で「軽い」.
    • 肺: light $\to$ lung
B はじまり
  • Bar: 横木.
    • いわゆる「バー」, 法廷.
    • barrier, embarass.
    • 木で囲む $\to$ 困る.
    • 門 + 「-」 $\to$ 閂 (閉まる).
    • log (in): 丸太をつけて投げ込む.
  • Bene, bone: 善
    • bonus, benefit
    • イタリア語の「ベネ」.
  • Bi: ふたつ.
    • bilingual, bilateral.
  • Brev: 短い.
    • brevity, abbreviate.
    • 森鴎外『ヰタ・セクスアリス』
      • vita sexualis: 性欲的生活を意味する
      • ars loga vita brevis (ラテン語).
C はじまり
  • cad, cas: 落ちる.
    • accident, cascade (滝).
  • Calc: 石灰.
    • chalk (ca $\to$ cha), calculate (小石を数える), calcium.
  • Camp: 野.
    • champion (ca $\to$ cha), campaign (野原で軍事演習).
  • Cand: 輝く, 白.
    • candle, candidate (嘘偽りがないことの宣誓として白い布を纏った).
  • Can, cant: 歌.
    • canzone (歌: イタリア), cantare, accent, incantation, chant (ca $\to$ cha).
  • Cap, Capt, ceive, cap: 取る.
    • caption, captivate, except (ex: 外, 外にとらえる $\to$ 例外).
  • Cap: 頭.
    • captain, decapitate, capital, chapter (ca $\to$ cha).
    • decapitate: de=off.
  • Carn: 肉.
    • Carnation, carnivore, incarnation.
  • Ced, ceed, cess: 行く.
    • succeed, exceed.
    • succeed: suc=sub, 成功・継承.
  • cent: 百.
    • percent, century.
  • cide, cis: 切る.
    • suicide, homicide, scissors.
  • Circul, circum: ぐるりと
    • circulate, curcumstances, circumvent.
  • civ: 市民.
    • civilian, civilization.
  • clam, claim: 叫ぶ.
    • claim, proclaim (宣言 $\gets$ (人) 前で叫ぶ).
  • class: グループ.
    • classify.
  • claus, close, clud: 閉める.
    • close, closet, disclosure, exclude, conclude
    • conclude: con=with
    • [spil the beans]
  • cognis: 知る.
    • recognition, incognito
  • col, cult: 耕す.
    • colony, agriculture.
  • cord, cordi: 心.
    • accord, core, discord.
  • cre: 創る.
    • creature, creation.
  • Cred: 信じる.
    • credit, credo, incredible.
D
  • dent: 歯
    • dentdelion (ライオンの歯), indention (牛の歯).
  • doc: 教える.
    • doctor, dogma, doctrine.
  • dom: 支配.
    • dominate, danger, domain.
  • Duc, duct: 導く.
    • educate, seduce, produce.
    • seduce: se=off, 離れる.
      • Latin: seducere
E
  • equ: 同等.
    • equator, equinox, equivalent.
    • Equador (spain, エクアドル).
  • Ess, ent: 存在.
    • interest, absent, quintessence, essential.
F
  • fer: 運ぶ.
    • differ, offer.
  • flu: 流れる.
    • fluent, influence, flush, influenza.
G
  • gen: 生む.
    • genius, homogeneous.
  • grad: 歩み.
    • gradual.
  • grav: 重い.
    • gravity, grief.
H
  • hum: 土.
    • human, humiliate, posthumans.
I
  • infa: 話せない.
    • infant.
  • insul: 島.
    • isolation.
J
  • ject: 投げる.
    • inject, object (ob: 面と向かって).
  • jud: 審判.
    • prejudice, judge.
  • junct, jug: 結合.
    • June: 結びつける.
    • conjugal, junction.
L
  • lect, leg: 集める, 選ぶ.
    • election, elite, lecture.
  • lig, ligat: 配る.
    • obligation, league.
  • log, locu: 話す.
    • eloquent.
  • lingu: 舌.
M
  • mal: 悪.
    • malaria, malaise
  • man: 手.
  • man: 思う.
  • mit, miss: 送る.
    • message, transmit
  • mov, mot, mob, moment
    • motion, emotion.
N
  • nasc, nat, gna: 生まれた.
    • pregnancy, nature
  • neg: 拒否.
  • noc, nov: 夜.
    • nocturne.
P
  • put, pass: 苦悩.
  • ped, pud: 足.
  • pel: 押す.
  • pend: 吊るす.
    • depend: de=off.
R
  • rad: 放射状の
    • ray, radius.
S
  • spect: 見る.
    • respect (繰り返し見たい), inspection.
  • sta: 固定する.
    • still, stand, station.
T
  • tact: 触れる.
    • intact: in+tact=触れられていない=そのままの.
    • contact.
  • tract: 引っ張る.
    • tractor, extract, trace (引っ張ったあと).
V
  • van: 空の
    • vanish, vain.
  • vid, vis: 見る.
    • revision, visit.

英語の発音矯正

発音理論編

ポイントまとめ
  • リズムに音を載せる.
  • 言語学者による学習順序決定版
    • Listening > Reading > speaking > writing.
    • まず大量に聞いて音に慣れる, 浴びる.
    • 音を溜めよう!
    • 聞いたあと調べて深めてしゃべって, 質問されて調べ直して, 最後に書く.
    • 超大事: この流れしかない.
  • 最強最高の自宅学習
    • NHK のラジオ講座を使い倒す.
    • まずやり倒す.
    • 1 年間ラジオ講座と心中.
    • 遠山顕「ラジオ英会話」
      • 全部暗記する.
      • ストリーミングで聞ける.
  • 強勢語だけ抜いてそこから原文復元すると力がつく.
  • 発音改善は知っている単語から.
  • リズムが命.
  • 強弱, グループ性, 等時性.
  • 不要な母音を抜く.
  • 発音の改善でリスニング力を向上.
  • 練習している間のいいにくさを確認.
  • 余裕があれば書き取りをお勧め.
  • 日本語訳から英語を再生.
    • 英語をものすごく速く読む.
    • そのあと「日本語から英語」.
発音のポイントまとめ
  • iPhone の Siri を使って発音チェック.
    • 英語モードになっているかも確認.
  • シャドーイング
    • 教材は YouTube にある: English shadowing training.
  • 英語の弱形強化.
    • 音が弱くなるとここまで潰れるという例.
    • YouTube の Rachels' English.
    • 字幕機能もうまく使う.
  • 単語中に母音ひとつでその後に子音がなければ母音は長母音.
    • Go: ゴウと読む.
    • No, So も同じ.
  • 「母音+子音ふたつ」のとき母音はそのまま読み, だぶった子音はひとつ.
    • dinner.
    • late, latter.
  • 母音がふたつ並んだとき, 最初の母音は歌 +2 番目無視
    • rain, boat, lie, coat.
  • すぐに使えるチート技
    • 最後や子音の前の L は「ウ」で発音.
      • beautiful, milk.
    • ion は「シュン」で.
      • station.
    • NT の T は消える.
      • twenty.
    • R は小さい「ゥ」を手前に入れる.
      • read/Rice
  • 「 N 」は歯の裏に舌をつける.
リズムに気をつける
  • 日本語を話すように英語を話してはいけない.
  • 声が違い, 声が変わることに注意.
  • 英語人格になること!
最初にテスト
  • I scream, you scream, we all scream, for ice cream!
  • ペンタトニクス: 身体が楽器, 身体全体で話す.
  • 速く話すようにする.
    • 少し負荷をかける.
    • 発音よりもリズム.
    • リズムに音を載せる.
  • 最新の英語学習研究の成果: リズムが一番大事というのが定説.
  • 歌がなぜ聞けるか: リズムがよいから.
発音よりリズム
  • ラップのごとくリズム感を出す.
  • リズムに正しい音を載せる.
  • リズム型言語と非リズム型言語.
  • 英語は stress-timed 言語.
  • 言語の音の特徴が違う.
外国人が日本語を話すとき, リズムが変
  • それをください-「そ」れを「く」ださーい.
  • 英語のリズムは均等性を持つ.
  • 英語は脈を持つ.
  • グループの先頭のアクセントが強い.
  • 波を「beat」と呼ぶ.
周期的に出没するビート
  • Come to tea with John and Mary at ten.
手拍子しながら呼吸を合わせる
  • Let it go の冒頭を手拍子しながら, ビートを感じながら歌う.
英語はなぜ速く聞こえるのか? 聞こえてしまうのか?
  • 音節のからくり.
  • Desk: 一音節.
  • 音節の数と母音の数は一致.
    • 音節を「拍・モーラ」という呼ぶ人もいる.
  • デスク de su ku と desk
    • 3 音節と 1 音節: 3 倍の違い.
    • 3 音節のところを 1 音節で聞こえるというイメージ: 速く聞こえてしまう原因.
  • 発音で母音を読まない!
  • 日本語 CVCVCV 構造.
    • C: Consonant, V: Vowell.
  • 5 母音しかないのに 14-20 母音ある世界に行く困難.
  • マグネット効果.
    • 知らない音を知っている音に吸収してしまう.
    • 知っている音を増やすこと: 大量に聞くこと!
    • 例: L と R.
      • light/right.
      • r は発音前に小さい「ぅ」を入れるといい.
英語はなぜ速く聞こえるのか? 聞こえてしまうのか? 理由その 2
  • 弱形のせい.
    • いい加減な発音.
  • まともに発音しない単語がある.
    • Rock'n roll
    • rock and roll
    • See you! 「スィーヤ! 」
    • Ask him! 「アスキム! 」
  • cf. 体育館「たいくかん」.
  • 不要な母音を入れてしまう日本人の癖.
  • Street: 1 音節.
  • 英語は日本語より音節が短い.
  • 短い=速い.
  • 母音がないのに母音を入れると日本語なまりになる.
  • 子音が飲み込まれる=短くなる=速くなる.
  • Hepburn: ヘバーン
    • 日本式にいうと「ヘボン」.
    • p で既に口が閉じているのでその口のまま b の音を出す.
  • Cupboard.
  • Oh, my God!
    • [d] を読まない.
  • Listen!
    • t 読まない.
  • Christmas
    • t 読まない.
  • Wednesday
    • d 読まない.
    • Wed = Wodin, wet (語源)
    • 意味的に残している.
  • handsome
    • [d] 読まない.
    • お金払いのいい, generous という意味もある.
    • 「手ざわりのいい」が語源.
  • 三子音不連続の法則
    • "nds" など d と t が良く消える.
音について知ろう! そして正しい音を知ろう!
  • 発音が悪い理由: 発音の仕方を習っていないから.
    • メモ
    • Vattery is dead.
    • My microphone gave up.
    • My microphone is not working.
    • My back went off.
    • My nose is on fire.
  • 音に対して何も知らない.
  • 習ってから慣れよ!
  • 言語学者による学習順序決定版
    • Listening > Reading > speaking > writing.
    • 上田みのる先生.
    • まず大量に聞いて音に慣れる, 浴びる.
    • 音を溜めよう!
    • 聞いたあと調べて深めてしゃべって, 質問されて調べ直して, 最後に書く.
    • 超大事: この流れしかない.
言語の音楽を意識せよ
  • 村上春樹と小澤征爾の対談 (文章の音楽性).
  • 書き方は音楽から学ぶ: 文章のリズムが大事.
  • 身体全体が楽器.
  • 47 抜き (ファとシがないと哀愁漂う).
  • 内容がいくらよくてもリズムがよくない英語は駄目.
  • 大江健三郎の英語はひどい.
    • 英語が平坦でリズムがない.
日本語特有の英語鈍りの原因
  • 平坦読み.
  • ネイティブには棒読みに聞こえる.
  • 嬉しいニュース.
    • 運動系能力 (発声器官) は年齢関係なく習得できると分かっている.
  • 発音は鍛えられる: 年齢に関係ない.
このままでいいですか?
  • 英語ができる人が特別な人に見えてはいけない.
  • バイアスに勝ってフェアな目で英語を話す人を評価できるようになろう.
外国語として身につけても凄い人はいる
  • 日本人でも素晴らしい英語は話せる.
  • 三島由紀夫: 発音, ボキャブラリーともに素晴らしい.
ロールモデルを決める重要性
  • 発音のお手本を決める.
  • グジャグジャ英語をお手本にしない.
  • 母語話者ですら訓練している事実.
  • My Fair Lady を見てみよう.
    • spain を spine と読んでしまう.
    • harm を arm と読んでしまう.
  • コックニーではエイをアイというため, 正しいエイを言わせようとわざと EI を多く入れる文を作った.
母語話者でも大変
音は耳だけで聞いているわけではない: マガーク効果
  • どう話しているか口の動きを目でもみている.
  • 五感の作動している器官を増やす.
  • 目で音を捉えることができる.
  • カレーの例など味覚でも同じようなことはある.
  • 映像に支配される.
音は目でも聞いている
  • イメージだけで相当出せるようになる.
  • cat: 重い荷物を持ち上げる気分で.
  • fat: 草笛をあてる気分で.
  • good: 喉に飴玉が入る感じ.
  • have: H はかじかんだ手を温める感じで.
イメージが音を育てる
  • p: 西瓜の種を吐き出す感じで.
  • perfect/pie
    • 口の中に息を溜め込んで一気に吐く.
  • 外国人に日本語を説明しようと思うと一番よい.
自然に出る音を客観視する方法
  • 舌を口の中で一周させてみる.
    • 固いところ, 柔らかいところ, いろいろ使って音を出している.
  • さんぽ: 「ん」で唇が閉じる.
  • はんぶん: 最初の N は口が閉じる, 最後の N は口を開く.
  • 文字が調音点を指示しない.
    • 音しか信用してはいけない.
  • あ-い-う-え-お: 鼻をつまんでも出る
  • 「なにぬねの」: 鼻をつまむと出ない.
  • 赤ちゃん: パパ-ママ は言える.
    • ジジは言えない: 歯がないから.
  • 音は自然法則に委ねられる場所.
文字が音にかぶさってきてからトラブル続き
  • 文字が音を殺す.
  • 言語学習は文字学習ではない.
  • 音の学習.
  • GHOTI は何と読む?
    • フィシュと読む.
    • Laugh の GH, Woman の o, Nation の ti.
  • Norman Conquest からの流れ.
文字と音の不一致
  • 例外的なものは多い.
  • ルールを見つける努力をする.
  • 「言語学はあまりのある学問」.
    • 大きく括れるルールを作る.
  • 例: 単語中に母音ひとつでその後に子音がなければ母音は長母音.
    • Go: ゴウと読む.
    • No, So も同じ.
アルファベットソング (以下「歌」)
  • 歌 VS そのままの音.
  • a: アとエイ.
  • 母音にはふたつの読み方がある.
  • この区別が綴り字の理解に役立つ.
  • make: e は読まない.
    • 代償延長: a は歌通りに読む.
練習問題
  • mad-made
  • win-wine
  • Jade
  • Five
母音$\times$子音2
  • Dinner の読み方.
    • nn は二重母音化阻止.
  • 母音はそのまま読み, だぶった子音はひとつ.
  • Late, latter.
母音がふたつ並んだとき
  • 最初の母音は歌 +2 番目無視
  • rain, boat, lie, coat.
英語は stress-timed 言語
  • ストレスの置き方が命.
  • 全部の単語にストレスを置かない.
  • The bosses have been givinn their reports.
  • ストレスが置かれる言葉の方が滞在時間が長い.
  • 内容語 (content word) に強勢が置かれる.
  • 機能語 (function word) に強勢は置かれない.
  • 音と意味は連動している.
リズムとポーズは関係している
  • 間の置き方は文法と連動.
  • 塊 (Chunk) として捉える.
  • The well respected-manager (名詞句)
  • speak kindly (動詞句)
  • about his stuff (前置詞句)
  • if you do your job well (節)
ポーズを置いて読んでみる
  • If you team does its job well, your manager will speak kindly about your group.
  • team, job, manager, kindly, group が強勢語.
  • 強勢語だけ抜いてそこから原文復元すると力がつく.
発音がきれいになると
  • 発音の良さは理解と連動.
    • 相手は話の分かる人と話している感覚になる.
  • 留学する必要なくなる (時間もお金も溜まる).
  • 結果: 英語がうまくなる.
リスニングが悪い原因
  • 発音の悪さにある.
  • 発音が悪い=耳が悪い.
  • 耳と口はご近所: 連動が大事.
  • 正しい音が出せるようになればリスニング力が劇的に改善される.
発音改善のために乗り越える壁
  • スピード.
  • 音のルール.
  • 背景知識.
  • 文法: 切り目がわからない.
  • 上記 4 つを何とかする.
  • できることからはじめる.
今改善できることにフォーカス
  • 日本人が知っている単語の再利用.
  • 外来語の正しい読み方を意識的に探る.
  • Macdonald.
数で見ると希望が見える英語力
  • 日本で日常的に使われるカタカナ語.
  • 12000 語以上.
  • 一般的に必要な単語数.
  • 3000 語以上.
  • 会話には 1500 語で 95% 以上カバーできる.
  • 英語リズムに正しく発音できるようにした外来語を載せるのが近道.
まとめ
  • 発音改善は知っている単語から.
  • リズムが命.
  • 強弱, グループ性, 等時性.
  • 不要な母音を抜く.
  • 発音の改善でリスニング力を向上.

音の科学

発音チェックリスト.
  • Top: 1 モーラ.
    • p がポイント.
    • 母音があると喉が震える.
  • missing
  • award (アウォード)
    • warning
  • Chicago
    • シカゴの「シ」で喉を震わせる.
  • good morning
    • b の口で m を発音する.
有声音と無声音の違い
  • 喉が震える/ 震えない.
  • 「あいうえお」と「しー! 」
  • 母音は声帯が震える: 有声音.
  • 震えない音: 無声音.
すぐに使えるチート技
  • 最後や子音の前の L は「ウ」で発音.
    • beautiful, milk.
  • ion は「シュン」で.
    • station.
  • NT の T は消える.
    • twenty.
  • R は小さい「ゥ」を手前に入れる.
    • read/Rice
特訓単語
  • right/light
  • rice/lice
  • read/lead
  • awful
  • sculpture
  • field
  • I'll
声帯を震わせる I の特訓
  • Picaso
  • beautiful
  • architect
  • hospital
  • university
気をつけよう: F と H
  • fear VS hear
  • feel VS heel
  • fat VS hat
  • fold VS hold
S と TH
  • sink/think
  • sing/thing
  • face/faith
  • pass/path
  • mass/math
「あ」に聞こえる音特集
  • RP (Received Pronountiation): 英国式
  • GA (General American)
  • 口をあまり開けない「ア」: 「シュワ」.
    • about
    • sofa
  • びっくりしたときの「あっ! 」: 鋭く暗い.
    • but, bus
  • おみやげの「みや」
    • cat, bag
  • 口を縦に大きくすんだ感じで
    • God
「い」に聞こえる音特集
  • 唇を横に広げて緊張させる「イ」.
    • eat, sea
  • イとエと中間音.
    • English, sit.
    • baby で「ベイベー」となるときの感じ.
「う」に聞こえる (難しい)
  • 口を突き出す.
    • moon, shoot
  • オの口でウを言う.
    • book, could.
「え」に聞こえる
  • 日本語の「エ」より顎を下げる.
    • ten, pen
  • エの後にイを添える.
    • date, skate.
  • 長音の「エー」がないことに注目.
英語に「エー」という音はない
  • 「エー」は全部「エイ」になる.
  • waitress, mail, cake.
「お」に聞こえる
  • 口の中にボールを入れた感じで「オ」の後に軽く「ウ」を添える: 唇を少し丸めに.
    • goal, boat, soap
日本人泣かせの単語シリーズ
  • bird
    • 「部ゥゥ度」という感じで.
  • girl
    • 「グゥ郎」という感じで.
  • woman
    • 思いっ切り口を突き出す, 鼻下から唇が痛くなるくらい.
    • ウウマンくらいの感じ.
  • would
    • ウウドくらいの感じ.
難しい: ear VS year
  • ear
    • イア: 詳しくは発音記号参照.
  • year
    • イイア: 詳しくは発音記号参照.
スムーズな子音連続
  • straight
    • Go straight along this street.
  • astronomy
  • fifth
  • month
  • ninth
  • tickets
  • lists
  • explain [iks...] 詳しくは発音記号参照.
  • explode [iks...] 詳しくは発音記号参照.
  • expert [eks...] 詳しくは発音記号参照.
  • knives 詳しくは発音記号参照.
単語同士がぶつかると?
  • 脱落が起きる.
  • 同化が起きる.
脱落
  • 閉鎖 + 破裂の練習.
  • stop playing
  • deep purple
  • drop pencils
  • want to
  • hot tea
  • got to
  • at two
  • what time
  • good day
  • good driver
  • red dress
  • red door
  • black coffee
  • take care
  • bookcase
  • big game
  • big garden
全く無視される音
  • cupboard (p 脱落).
  • handsome (d 脱落).
脱落現象
  • 子音 3 つ連続で真ん中がよく落ちる.
  • 子音間の t や d は良く落ちる.
T が抜ける例
  • exactly
  • perfectly
  • Don't look!
  • You musn't loose it!
D が抜ける例
  • and now
  • Friendship
  • kindness
  • landscape
  • An old man
  • 注意: 「 N 」は歯の裏に舌をつける.
逆行同化 (予期同化)
  • 後ろが無声音だと前も無声音になる.
  • of course
    • of の F は単独なら有声音.
    • course の c は無声音.
予期同化と意味の連動
  • There used to be a white house on the hill.
  • This computer was used to create graphics.
  • 日本語にもある.
    • 「ここからはきものをぬげ」
    • ここから履物を脱げ.
    • ここからは着物を脱げ.
派生語内部での予期同化
  • five-fifth
  • north-northern
    • ern が母音.
  • south-southern
  • worth-worthy
進行同化
  • 前の音が後ろに影響する.
  • book + s: books
  • laugh + ed: laughed
  • like + ed: liked
派生語内部で見られる現象
  • serve
  • reserve (re- が母音で有声音).
融合同化
  • you のときが多い.
  • miss you
  • want you
  • meet you
  • did you
音の連結の例
  • an apple
  • come in, come out, sum up.
  • pick up, take it, take out, take off, log in
  • stop it, pop up, grab it.
N 音が厄介
  • In it, On it, mean it
  • When I was young
  • N は舌を歯の裏につける.
  • 単音で練習.
  • Strange
  • arrange
  • N が入ってさらに子音が繋がるとき注意.
母音に連結する R (linking R)
  • For ever
  • Far away
  • In your eyes.
  • encha î nement
  • 連声 (れんじょう): サンスクリット.
子音と母音がくっつく現象
  • Far away: R+C
  • Can I: N+C
  • Could I: D+C
練習
  • Just a moment.
  • Take off.
  • Up and down
  • Fill in
どんどんつなげて
  • Pick it up
  • Cut it off
  • Not at all
  • Live in a house
  • Live in an apartment
  • None of your businenn

発音特訓道場 自宅学習の仕方

発音改善: シャドーイング
練習
  • シャドーイング教材は YouTube にある.
  • English shadowing training.
  • sense group で切る.
英語の弱い形を鍛えねば!
  • 音が弱くなるとここまで潰れるという例.
  • YouTube の Rachels' English.
  • 字幕機能もうまく使う.
最強最高の自宅学習
  • NHK のラジオ講座を使い倒す.
  • まずやり倒す.
  • 1 年間ラジオ講座と心中.
  • 遠山顕「ラジオ英会話」
    • 全部暗記する.
    • ストリーミングで聞ける.
Feedback の重要性
  • 練習している間のいいにくさを確認.
  • 余裕があれば書き取りをお勧め.
  • 日本語訳から英語を再生.
    • 英語をものすごく速く読む.
    • そのあと「日本語から英語」.
発音記号へ転換できるソフト
  • 発音記号への興味.
  • 音符を読む感じで.
  • IPA: international phonetic association.
まとめ
  • NHK ラジオ英会話を今からはじめよう.
  • これを続けて効果が出ないはずがない.
質疑応答
新情報と旧情報
  • phrasal verb での挙動.
    • put up your hand
    • your hand が it の場合, put it up.
  • 日本語にもある.
    • 「が」は新情報, 「は」は新情報と言われることがある.
    • 「おじいさんとおばあさんが住んでいました. おじいさんは山に柴刈りに...」
比較言語学的な学習
  • 語源辞書: 大修館, スタンダード英語語源辞典
  • 「星の王子さま」の各国語翻訳を買ってみて比較. 音声ガイドもある.
  • インターネット: ユーロニュース, パラレルテクスト, NHK ワールド.
参考文献について
  • マーク・ピーターセン: 日本人の英語 (大名著).
    • 心に届く英語.
    • 著者名で引いて全部読んでみる.
  • 中村元
    • 仏教語源散策.
    • サンスクリット.
    • 50 音表はサンスクリット起源.
  • 後藤敏文
    • サンスクリットの権威.
    • 東北大.
女性のロールモデル
  • 緒方貞子さんの英語が素晴らしい.
  • 苦労して学んだ人の英語がいい.
教えるべき外国人を探すには
  • Lang-8 がよい.
  • 外国人の penpal を探す.
辞書を引くとき
  • 引く前に意味をイメージして意見を持ってから引く.
  • ゲームとして覚えていく.
英語の歌に親しむ
  • ミュージカルを見る.
  • ゆっくり・はっきり発音される歌がいい.
  • 同じ発音のリフレイン: 波の打ち方が分かる.

英語長文の読解: 速読の訓練

精読と速読の両方が必要です. 精読に関しては適切な指導者につくべきでしょう. 個人でやりきれることではありません.

しかし速読については個人でもきちんと勉強できますし, していくべきです. ふつうは前から段落ごとに読んでいくのがふつうです. しかし時間は有限ですし, 全ての情報を詳しく読み解いていく必要があるわけでもなく, 概要さえわかれば十分な場合も多いのです. そんなとき, 速読が役に立ちますし, 必要でさえあります.

少なくとも英語のまともな文章には特徴があります: 文章全体の最初に概要が書いてあり, 最後にも大事な情報が書かれています. つまりここさえおさえれば概要と大事なことがきちんとわかるのです. 最初に全体の内容を確認して, 次に一気に結論を確認しましょう.

次に, 各段落の冒頭の 1 文を読むことです. エンタメ系の文章だとまたいろいろな技法があります. しかし新聞などの情報伝達系の文章はその目的から, よほどのことがない限りパラグラフライティングという技法で統一されているはずです.

パラグラフライティングでは最初の 1 文でその段落でのメイントピックを紹介します. あとはその補足説明です. そして 1 パラグラフ 1 テーマで書かれているので, その 1 文で問題なければあとは補足でしかない, と判断して読み飛ばしてしまっていいのです.

似た意味の動詞の使い分け

直す

  • renovate: 建物などを改装する, 特に新しくして以前よりも良くする
  • refurbish: make something functional again で, 電化製品などを直す
  • remodel: 特に修繕の必要がない場合でも. 気分転換のために家をリモデルなど
  • restore: 元通りの状態に修復. 芸術品修復や建造物

助動詞

will

"will" は名詞で意志を表します. 助動詞としての "will" も同じように意志を表していて, 未来の意味を持つのもそうしようという意志の表れから来ています. つまり 100% の未来を表す言葉として意味を取る必要があります. 未来に対する不確定性があるなら, "probably" のような副詞で表現します.

接頭辞・接尾辞

"ad" は近づいていくという意味. "ab" は離れていく. "Per" は中を通る. "trans" は突っ切っていく. "dia" は反対の位置で対立している.

"ad" はいろいろな形を取る. "ac", "ap" などなど. cf. adherence.

cf. persist: 我慢する.

前置詞

発音

音節

  • mother マザー, moth-er, 閉音節
  • father ファーザー, fa-ther, 開音節

日本語の 98\% は開音節だと言われています.

英語は速いと言われていますが, これには誤解があります. 速いのではなく短いのです. 例えば strength: これは母音がひとつしかなく, 1 音節で, もちろん ren のところが母音です. 母音をいちいち発音しない分, 短くなり, 結果として速く聞こえるのです. 逆に日本人が英語の発音を矯正するとき, 母音を抜く練習が必要です.

中国語の声調と日本語

中国語の声調の重要性は「橋の端で箸を持て」を理解するのと同じ問題です.

阻害音と共鳴音

阻害音があると印象を下げると言われています. 例えば mal と mil でどちらの方が大きいかと言われると, 大抵の人は mal だと言います. i は阻害音なのです. Laura と Jill のどちらがかわいいと思うか? と聞かれたとき, Laura と答える人の方が多いデータもあります. 「きゃりーぱみゅぱみゅ」と「ぎゃりーぱみゅぱみゅ」の語感も参考にしてください.

いろいろな国の発音

日本語とフランス語は同じリズムで平板. イタリア語は英語と同じでリズムに波がある. prosody: 韻律. 発音はひとつひとつの単語の発音だけではなく, 全体の流れ・リズムも気にしなければいけない.

2021-06 企画説明メモ

これは試運転中に作った内容であり, いろいろなことを試します.

TODO

  • 単語の調査
  • 適切な専門用語の調査
  • 出てきた専門用語や概念・種の Wikipedia などへのリンク貼り
  • ライティングの視点からの各文の分析

進め方

アインシュタインの相対論の論文の勉強会はボリュームが多く, 全文を読み切るのに猛烈に時間がかかります. 今回はこの問題を解決するための勉強会なので, まずは全文を読み切ることを目標にします. さらっと眺めながら難しそうな部分を確認しましょう. このあとはいろいろなアプローチで各文を眺めます.

  • 複雑な文はきちんと構文を取る.
  • 単語を掘る: 語源を見たり英英辞典で深く掘ったり.
  • 科学的な内容について少し突っ込んで調べる.
  • ライティングの視点から面白い表現をピックアップする.

特にライティングでは「英語の視点で世界を見る」工夫が必要です. リーディングとライティングは表裏一体なので, ライティングの視点から単語を眺めるのも重視したいと思っています. 例えば「習うより慣れろ」「練習すればできるようになるよ」は英語で "Practice makes perfect." と書きます. この慣用句自体「そう書くのか」と驚く表現とも言えます. もう一つ, 英語では practice は主語として perfect を作れるのもポイントです. 明らかに日本語の「練習」と対応する感覚ではありません. 中学英語から出てくる動詞 make の用法の広さも驚きです.

(If you practice hard, you can do it.)

この通り深掘りの仕方もいろいろあります. 理工系もしくはプログラミングから考えても, コミュニケーションのためにライティングの視点からの深掘りも必要で, 時間がどのくらい必要になるかの実測も必要です. とにかくいくつか試してみます.

参考サイトのリンク

上記記事中の記事の引用でもあります.

英語版 Wikipedia

  • 数学・物理の個別の用語・概念の説明を見る.
  • 多言語の記事があり, 特に日本語では英語の記事の翻訳になっているものもある.
  • 数学・物理の特定トピックの勉強にも使えそう.
  • 多言語比較によさそう.

National Geographic Kids

  • 対象年齢:6~14歳(3~6歳向け "Little Kids" もあり)
  • 動物の生態、恐竜、宇宙などを特集していることが多い

Kids Discover

  • アメリカでは小学校の授業で教材として使用されることもある
  • 生命科学、地球科学、宇宙・物理学といったジャンルの中から、興味のあるトピックを選べる

Ranger Rick

  • 対象年齢:7~12歳(0~4歳向け "Ranger Rick Cub"、4~7歳向け"Ranger Rick Jr."もあり)
  • "National Wildlife Federation"(全米野生生物連盟)が出版している歴史あるサイエンス誌
  • 野生動物や環境保護に関する記事が豊富
  • 動物をかたどったお菓子のレシピや工作のアイディア、歌やゲームなど、子供の興味を惹く内容がたくさん詰まっている
  • 1872年に創刊された歴史あるアメリカの雑誌。
  • 科学とテクノロジーに関する記事
  • ガジェット、ソフトウェア、宇宙工学、軍事科学などに興味のある方に特におすすめ

Discover

  • アメリカのニュース雑誌 "Time"(タイム)から派生した科学誌
  • 健康&医療、テクノロジー、宇宙&物理学、環境など、幅広いテーマ
  • ポッドキャストもあり聞き取りの練習にも使える

Scientific American

  • 記事は第一線で活躍する研究者による
  • 日本語版は「日経サイエンス」で英語版の記事の一部が掲載される
  • 原文と訳文を対比できる記事もある

Science

  • アメリカ科学振興協会 (AAAS)によって発行されている学術誌
  • 購読するためには有料会員になる必要があるが, 一部の記事は無料公開されている
  • 学術論文の他にニュースやトピック別の記事もある

Nature

  • 学術論文の他にニュースやオピニオンあり
  • 日本語サイトに訳文が掲載されている記事もある

よく使われる省略語

はじめに

板書または計算ノートに手書きするとき, いつも正式な書き方をしていては面倒なことがよくあります. そういう場合のためにある程度共通の書き方があります. 明示的にどこかに書いてまとめられていることもなく, 数学科の口伝のようになっているため少しずつ整備を進めます.

見出し

  • Conjecture (予想): Conj
  • Corollary (系): Cor
  • Definition (定義): Def, Dfn
  • Example (例): Ex, Exm
  • Exercise (演習問題): Ex, Exc
  • Lemma (補題): Lem, L'a
  • Nota Bene (注意): NB
  • Observation (観察): Obs
  • Proof (証明): prf, pf
  • Proposition (命題): Prop
  • Remark (注意): Rem, Rmk
  • Theorem (定理): Thm, Th

数学的対象・概念・性質・副詞

  • algebra (ic (ally)) (代数 (的)): alg
  • bijection (全単射): bij
  • bounded (有界): bdd
  • bundle (束: ベクトル束やファイバー束): bdle
  • closed (閉): clsd, cl
  • closed-open (開かつ閉): clopen
  • compact (コンパクト): cpt
  • complete (完備/ 完全): cpl
  • complex (複素): cpx, cx
  • constant (定数): const
  • continuous (連続): conti, cont
  • countable (可算): cntble, ctbl
  • dependent (従属): dep
  • diffeomorphism (微分同相写像): diffeo
  • dimension (次元): dim
  • dimensional (? 次元の): dim'l
  • equation (方程式): eq
  • equivalence (同値): equiv, eq
  • extension (拡大): ext, ext'n
  • field (体): fld
  • finite (有限): fin
  • formula (公式, 論理式): fml
  • function (関数): func, fun, fnc, fcn, fn
  • Gaussian random variable (ガウス型確率変数): GRV
  • greatest common divisor (最大公約数): gcd
  • group (群): grp, gp
  • Hausdorff (ハウスドルフ): Hdf, $T_2$
  • homeomorphism (同相写像): homeo
  • homomorphism (準同型写像): homo, hom
  • independent (独立): indep
  • injection (単射): inj
  • integrable (可積分): i'ble
  • isomorphism (同型写像): isom, iso
  • least common multiple (最小公倍数): lcm
  • linear (ly) (線形): lin
  • locally (局所的に): loc
  • locally convex space (局所凸線型空間): lcs
  • manifold (多様体): mfd
  • matrix (行列): mat
  • measurable (可測): m'ble, mble
  • neighborhood (近傍): nbhd, nbd
  • partially ordered set (半順序集合): poset, p o set
  • point (点): pt
  • polynomial (多項式): poly, ply
  • product (積): prod
  • random variable (確率変数): rv, rv
  • relation (関係): rel'n, rel
  • representation (表現): rep
  • separable (可分/ 分離的): sep
  • sequence (列): seq
  • space (空間): sp
  • surjection (全射): surj
  • then the followings are equivalent: TFAE
  • topology/topological (位相): top
  • totally ordered set (全順序集合): toset
  • transformation (変換): transf, trans
  • uniform (ly) (一様): unif
  • vector (ベクトル): vect, vec, vct

その他

  • A を B と定義する
    • $A := B, A :\Leftrightarrow B$
    • $A$や$B$が数学的対象であるか条件であるかによって使い分ける.
    • $\overset{\mathrm{def}}{=}$のように$=$や$\Leftrightarrow$の上下どちらかに def と書くこともある.
    • 工学系の文献だと$\overset{\triangle}{=}$と$\triangle$を使って書くことが多い模様.
  • all/any (任意の)
    • $\forall$
    • $\forall x \in X$のように使う.
    • 左上に小さく書くこともある.
  • there exists (存在する), some (ある?)
    • $\exists$
    • 左上に小さく書くこともある.
  • uniquely exists (ただひとつ存在する)
    • $\exists!, \exists 1$
  • such that
    • s.t.
  • 証明終了
    • $\square, \blacksquare$, //, QED.
  • respectively (それぞれ)
    • resp.
  • with respect to (? に関する)
    • w.r.t.
  • without loss of generality (一般性を失わない)
    • wlog
  • the following are equivalent (以下は同値)
    • TFAE
  • with
    • w/
  • without
    • w/o
  • over A (A 上の)
    • / A
  • id est (すなわち, ラテン語)
    • i.e.
    • i.e. 以外の形で使われているのを見たことがない.
    • 教科書や論文でもよく出てくる.
  • exempli gratia (たとえば, ラテン語)
    • e.g.
  • confer (比較/ 参照せよ)
    • cf.
  • if and only if (? のとき, またそのときに限り)
    • iff, $\Leftrightarrow$

用例

  • $V$を体$K$上の$n$次元ベクトル空間とする.
    • $V$ is an $n$-dim vect sp / $K$
  • $G$を群とし, $x$と$y$を$G$の元とする.
    • $G$: grp, $x,y \in G$.
  • $y=gx \inverse{g}$となるような$G$の元$g$が存在するとき, $G$上の 2 項関係$\sim$を$x \sim y$として定義する.
    • $x \sim y \Leftrightarrow y = gx \inverse{g} \exists g \in G$.

数学・物理の英語の例文集: 英語から日本語

英数

  • $E_N(Z, \vectorR)$は原子核が動かない場合の基底エネルギーを表わし, $E_{N, M}(Z)$は原子核が動く場合の基底エネルギーであることを思い出そう.

Recall that $E_N(Z, \vectorR)$ denotes the ground state energy in the fixed nuclear case, and $E_{N, M}(Z)$ is the ground state energy in the case of dynamic nuclei.

  • $\gamma = 1$の場合に着目しよう.

Let us focus on the case $\gamma = 1$.

  • $k$を標数$0$の体とし, $\rbk{x_i}_{i \in I}$を有限集合$I$を添字とする独立変数の族とする.

Let $k$ be a field of characteristic zero and let $\rbk{x_i}_{i \in I}$ be a family of independent variables ed by a finite set $I$.

  • LT不等式の導出.

Derivation of the LT inequalities.

  • $M$がよいフィルトレーションを持つのは $M$が有限生成のときでかつそのときに限る.

$M$ admits a good filtration if and only if $M$ is finitely generated.

  • $M$をよいフィルトレーション $\Gamma$を持つ左 $W_n (k)$加群とする.

Let $M$ be a left $W_n(k)$-module endowed with a good filtration $\Gamma$.

  • $N!/(N-k)!$以外の規格化も他の文献でよく使われる.

Normalization conventions other than $N!/(N-k)!$ are often used in the literature.

  • $\abs{p}$と$1 / \abs{x}$は両方長さの逆数でスケールするので, 第一種の安定性でさえなりたたない臨界結合定数がある.

Since $\abs{p}$ and $1 / \abs{x}$ both scale like an inverse length, there is a critical coupling constant above which even stability of the first kind fails.

  • $\psi$が $\calE$に対する最小化関数ならば $\psi_{s} / \norm{\psi_s}$もそうであるとわかる.

We conclude that if $\psi$ is a miniminzer for $\calE$ so is $\psi_{s} / \norm{\psi_s}$.

  • $R$を (必ずしも可換とは限らない) 環とする.

Let $R$ be a ring (not necessarily commutative).

  • $\Trace^{(N-k)}$は (3.1.22) で与えられる核と作用素に関して, 単純に (3.1.27) に対する略記として考える.

For our purposes, $\Trace^{(N-k)}$ can be thought of simply as a mnemonic device for (3.1.27), with the relation between kernel and operator given by (3.1.22).

  • $Z \alpha$が非常に大きい場合 1 原子に対してですら磁場が不安定性を引き起こす可能性があるとわかったとき, また新たな不等式が必要になった. \cite{LiebSeiringer1}

Again new inequalities were needed when it was realized that magnetic fields could also cause instabilities, even for just one atom, if $Z \alpha$ is too large.

  • 13 章を参照すること. \cite{LiebSeiringer1}

The reader is referred to Chapter 13.

  • (4.4) の証明法を記法的に単純になる場合に限って簡単に説明しよう.

Let us briefly sketch how (4.4) is proved in the notationally simple situation.

あ行

  • アインシュタインの相対論的運動学がどんな効果をもたらすだろうか. \cite{LiebSeiringer1}

What effect does Einstein's relativistic kinematics have?

  • 与えられた非負の $\psi$に対して $\psi = \psi_{s} + \psi_{r}$と書く. \cite{LiebSeiringer1}

For given nonnegative $\psi$, we write $\psi = \psi_{s} + \psi_{r}$.

  • ある粒子種の波動関数として許される関数はその種に特有のある置換対称性を持つ型に限られるというのが量子力学の基本的な要請だ. \cite{LiebSeiringer1}

It is a basic postulate of quantum mechanics that the allowed wave functions for a given particle species must belong to some definite permutation symmetry type which is characteristic of that species.

  • 暗号論的疑似乱数生成器.

Cryptographically secure pseudo random number generator.

  • 安定性に関する結論は精妙で普通の物理の学生が使える初等的な道具立てで簡単に導出できるわけでもないのに, 今日でさえほとんどの物理の教科書で議論されておらず, 問題が指摘されることすらない. \cite{LiebSeiringer1}

Even today hardly any physics textbook discusses, or even raises this question, even though the basic conclusion of stability is subtle and not easily derived using the elementary means available to the usual physics student.

  • 一般性を失うことなく.

Without loss of generality.

  • 言い換えると.

In other words.

  • 以下で説明するように. \cite{LiebSeiringer1}

As shall be explained below.

  • 以下での証明で出てくるのとは違う手法を使って彼女は相対論的な場合に次の不等式を示した. \cite{LiebSeiringer1}

Using a different method from the one presented in the proof below she has shown the following inequality in the relativistic case.

  • 以下では. \cite{LiebSeiringer1, CharlesWeibel1}

In what follows. In the sequel.

  • 以下では $\calA$が明らかな場合, $\bf{Ch}$の代わりに単に $\bf{Ch} \rbk{\calA}$と書く. \cite{CharlesWeibel1}

In the sequel we will merely write $\bf{Ch}$ for $\bf{Ch} \rbk{\calA}$ when $\calA$ is understood.

  • 今知られている $d=3$に対する最良の定数は $C$だ. \cite{LiebSeiringer1}

The currently best known constant for $d=3$ is $C$.

  • 動く原子核が磁場と相互作用する. \cite{LiebSeiringer1}

The dynamic nuclei are coupled to a magnetic field.

  • エルゴード理論の威力と有用性の多くは, 上で議論した抽象的な設定に関する次の確率的な解釈によっている. \cite{OmriSarig1}

Much of the power and usefulness of ergodic theory is due to the following probabilistic interpretation of the abstract set up discussed above.

  • 多くの初等的な量子力学の教科書を参照してほしい. これらのいくつかは数学者にも適した形で内容が説明されている. \cite{LiebSeiringer1}

They can refer to a huge number of elementary quantum mechanics texts, some of which present the subject in a way that is congenial to mathematicians.

  • 多くの数学者がこの不等式の一般化と最良定数に関する評価に多大な時間を捧げてきた. \cite{LiebSeiringer1}

Quite a few mathematicians have devoted a lot of time to explore generalizations of the inequalities and bounds on the optimal constants.

か行

  • 核がベクトル束になることはすぐわかる.

One can easily see that the kernel forms a vector bundle.

  • 考えることはできる. \cite{LiebSeiringer1}

One can ask if. One can ask whether.

  • 環 $R$が $0$ではなく $0$と $R$以外の両側イデアルが存在しないとき, $R$は単純であるという.

A ring $R$ is simple if $R$ is not $0$ and has no two sided ideals except $0$ and $R$.

  • 環 $R$が可換とする. このとき $R$の単純性は $R$が体であることと同値になる.

Let $R$ be commutative. Then $R$ is simple if and only if $R$ is a field.

  • 関数 $F(x, \dot{x}, t)$が与えられると, 上式は初期条件 $x(t_0)$と$v(t_0) = \dot{x}(t_0)$とともに 全ての時間で $x(t)$と $v(t)$を決める 2 階の常微分方程式系になる. \cite{LiebSeiringer1}

With $F(x, \dot{x}, t)$ given, the above expression is a system of second order differential equations which together with the initial conditions $x(t_0)$ and $v(t_0)$ determine $x(t)$ and thus $v(t)$ for all times.

  • 簡単のため, 考察下の系はフェルミオンかボソンか, ただ一種類の粒子だけを含むと仮定しよう. \cite{LiebSeiringer1}

Assume, for simplicity, that the system under consideration contains only one species of particles, either fermions or bosons.

  • 簡単にいうと, 簡単のため. \cite{LiebSeiringer1}

Simply speaking. For simplicity.

  • 記号を濫用する. \cite{LiebSeiringer1}

We shall slightly abuse notaion.

  • 記法を単純にするため, 以下では一番一般的に式を書いていくことは避ける. \cite{LiebSeiringer1}

In the interest of keeping the notation simple, we shall regist the temptation to write down the most general formula in the following treatment.

  • 記法を決める.

We fix notation.

  • 教員は興味や時間の制約に応じて話題を取捨選択してもいい. \cite{CharlesWeibel1}

The teacher may pick and choose topics according to interest and time constraints.

  • 強混合性は測度論的同型の不変量であることはすぐにわかる.

It is easy to see that strong mixing is an invariant of measure theoretic isomorphism.

  • クーロンポテンシャルに関するもうひとつの重要な事実にニュートンの定理がある. ある点 $x_0$のまわりで球対称な電荷分布の外側では付随するポテンシャルがまるで点 $x_0$に集中しているかのように見えることを主張する. \cite{LiebSeiringer1}

Another fact about the Coulomb potential, which will be of great importance, is Newton's theorem. It states that outside a charge distribution that is rotationally symmetric at the point $x_0$, the associated potential looks as if the charge is concenttated at the point $x_0$.

  • 詳しくは A を参照すること.

See A for details.

  • 群 $G$は空間 $S$に作用する.

A group $G$ acts on a space $S$.

  • 原子の存在と世界の安定性を理解するために解決しなければならない基本的な問題は次のように表現できる: 何故点粒子である電子が (ほぼ) 点粒子とみなせる原子核に落ちこんでいかないのか? \cite{LiebSeiringer1}

The basic question that has to be resolved in order to understand the existence of atoms and stability of our world is: Why don't the point-like electrons fall into the (nearly) point-like nuclei?

  • こうして次式を得るが, これはあとで役に立つ. \cite{LiebSeiringer1}

We thus have the following expression, a fact that will be useful later.

  • 後者の量は固有値の数に等しい. \cite{LiebSeiringer1}

This latter quantity equals the number of eigenvalues.

  • ここからこの本の最後まで, 物理的な $\bbRthree$の場合に制限して議論する. \cite{LiebSeiringer1}

From this point on, until the end of this book, we will restrict our attention to the physical case of $\bbRthree$.

  • ここで $x_i \in \bbR^3$は $i$番目の粒子の空間座標だ. \cite{LiebSeiringer1}

Here $x_i \in \bbR^3$ is the (spatial) coodinate of the $i$-th particle.

  • ここで 3 章の式 (3.1.5) と同じように, $\hat{dx_i}$という記法は $x_i$以外の全ての変数について積分するという意味で使っている. \cite{LiebSeiringer1}

Here we use the same notation as in Chapter 3, Eq. (3.1.5), with $\hat{dx_i}$ meaning that integration is over all variables but $x_i$.

  • ここに書かれた内容は多かれ少なかれ自己充足的な複素代数幾何のコースを元にしている. \cite{ChrisPeters1}

The material presented here consists of a more or less self-contained advanced course in complex algebraic geometry.

  • ここまでは非相対論的な運動エネルギー, $T_{\psi} = (1/2) \bkt{\psi}{p^2 \psi}$を考えてきた. \cite{LiebSeiringer1}

So far we have considered the non-relativistic kinetic energy, $T_{\psi} = (1/2) \bkt{\psi}{p^2 \psi}$.

  • 古典力学から見たときのこの問題は 1915 年に Jeans によってうまくまとめられている. \cite{LiebSeiringer1}

This problem of classical mechanics wa nicely summarized by Jeans in 1915.

  • この奇妙で全く予期していなかった事実を理解するため, 適切な Schrödinger 方程式がゼロモードを持つことを認識する必要があった.

The understading of this strange, and totally unforeseen, fact requires the knowledge that the appropriate Schrödinger equation has \coloredtextbf{zero-modes}.

  • この章の残りでは議論を 1 粒子に制限する. \cite{LiebSeiringer1}

In the remainder of the present chapter we limit the discussion to a single particle.

  • この章は以後の章で繰り返し使われる結果も含んでいる. \cite{LiebSeiringer1}

The chapter also contains several results that will be used repeatedly in the chapters to follow.

  • この節での結果は次のようにまとめられる. \cite{LiebSeiringer1}

The results of this section can be summarized in the following statement.

  • この節での主な論点は鎖複体がアーベル圏をなすことだ. \cite{CharlesWeibel1}

The main point of this section will be that chain complexes form an abelian category.

  • この節では, この本で基底エネルギーを研究する多体系のハミルトニアンのいくつかを詳しく説明する.

In this section, we will describe in detail some of the many-body Hamiltonians whose ground state energy will be studied in this book.

  • この節の残りはその導出と説明にあてる.

The rest of this subsection is devoted to their deduction and illustration.

  • この第二章では量子力学に関する数学・物理の基本的事実を復習し, 物理の単位と記号を確認する. \cite{LiebSeiringer1}

In this second chapter we will review the basic mathematical and physical facts about quantum mechanics and establish physical units and notation.

  • この導入部では様々な不等式を説明しよう. \cite{LiebSeiringer1}

In this introduction we shall explain the various inequalities.

  • このとき, 写像 $f$は次の式で表される鎖写像になる. \cite{CharlesWeibel1}

Then a map $f$ is the chain map given by the formula.

  • このノートは 1992 年秋の Leiden 大学での講義に基いている. \cite{ChrisPeters1}

These notes are based on courses given in the fall of 1992 at the University of Leiden.

  • このフィルトレーションは $\scrF_d \cdot \scrF_e \subset \scrF_{d+e}$という意味で $W_n(k)$の積と整合性がある.

This filtration is compatible with the multiplication in $W_n(k)$ in the sense that $\scrF_d \cdot \scrF_e \subset \scrF_{d+e}$.

  • この不等式の注目すべき点は左辺の$(N+M)^2$ある項が右辺で$N+M$項だけでおさえられていることだ. \cite{LiebSeiringer1}

The striking feature of this inequality is that $(N+M)^2$ terms on the left side are bounded by only $N+M$ terms on the right.

  • この本ではずっと. \cite{AltmanKleiman1}

Throughout this book.

  • この本では量子電気力学, Coulomb 多体系の安定性, 星の重力安定性, 平衡統計の基礎, そして熱力学的極限の存在を議論している. \cite{LiebSeiringer1}

The topics covered in this book include quantum electrodynamics, stability of large Coulomb systems, gravitational statbility of stars, basics of equilibrium statistical mechanics, and the existence of the thermodynamic limit.

  • この本の主な目的は電磁力で相互作用する量子力学的な粒子系の基底エネルギーを研究することだ. \cite{LiebSeiringer1}

The main purpose of this book is to study the ground state energies of quantum mechanical systems of particles interacting via electric and magnetic forces.

  • この本は様々な数学の分野を研究している数学者が現在よく使う方法やアイデアについて解説することを目指している.

This book aims to present those ideas and methods that can now be effectively used by mathematicians working in a variety of other fields of mathematical research.

  • この本は量子力学のいろいろな分野の研究者に向けた内容になっている. \cite{LiebSeiringer1}

The book is directed towards researchers on various aspects of quantum mechanics.

  • この理論の目的は $n$を無限大にする極限をとったときの $T^n(x)$の振る舞いを調べることにある. \cite{OmriSarig1}

The aim of the theory is to describe the behavior of $T^n(x)$ as $n \to \infty$.

  • これが彼の結果を単純化しかつ改良する興味深い新たな不等式の導出に繋がった. \cite{LiebSeiringer1}

This led to the invention of interesiting new inequalities to simplify and improve his result.

  • これは大学院の 2-3 年生に向けた本だ. \cite{CharlesWeibel1}

This book is aimed at a second- or third-year graduate student.

  • これが定理を証明するために必要な最小限の設定だ. \cite{OmriSarig1}

This is the minimal setup needed to prove the theorem.

  • これは読者の演習とする. \cite{LiebSeiringer1}

The reader is invited to prove this.

  • これはホロノミック $W_n(k)$-加群という中心的な概念を示唆する.

This leads to the central notion of holonomic $W_n(k)$-modules.

  • これらの点は次の単純な問題を考えるとわかる. \cite{CharlesWeibel1}

The following simple quesion illustrates these points.

  • これらの定数に対する LT 不等式は任意のベクトルポテンシャル $A$に対して成り立つことを強調しておこう. \cite{LiebSeiringer1}

We emphasize that the LT inequalities with these constants hold for arbitrary magnetic vector potentials $A$.

  • これらの不等式は物質の安定性を理解する上で決定的な役割を果たす. \cite{LiebSeiringer1}

These inequalities play a crucial role in our understanding of stability of matter.

  • これを確認するため, $\calA$を $\calC$で最も小さいアーベル部分圏としよう.

To see this, let $\calA$ be the smallest abelian subcategory of $\calC$.

さ行

  • 先の議論と組み合わせると次の命題が成立することがわかる. \cite{LiebSeiringer1}

In combination with the argument above this actually implies the following proposition.

  • 作用素 $A$はトレース 1 に規格化されていない. \cite{LiebSeiringer1}

The operator $A$ is not normalized to have trace equal to one.

  • 作用素値関数. \cite{LiebSeiringer1}

An operator valued function.

  • さらに同じ理由からもし $H$に置換対称性があれば次の式が成立する. \cite{LiebSeiringer1}

Moreover, for the same reason the following expression holds if $H$ is invariant under permutations.

  • しかし $\mu$の自己相互作用によるエネルギーが無限大になるため不等式 (5.2.6) は今は役に立たない. \cite{LiebSeiringer1}

Inequality (5.2.6) is of no use in this case, however, because of the infinite self-energy of $\mu$.

  • 指数 $m$が $f_D$と選んだ点 $p \in M$に依存しないことはすぐにわかる.

It is easily verified that $m$ does not depend on $f_D$ and the chosen point $p \in M$.

  • 次数づけられたベクトル空間 $\mathrm{gr}_{\Gamma} (M)$ (混乱が生じない限り単に $\mathrm{gr} (M)$) と書こう.

we denote by $\mathrm{gr}_{\Gamma} (M)$ (or simply $\mathrm{gr} (M)$) if no confusion can arise) the graded vector space.

  • 示したい不等式の成立と $\gamma, d$が (以下の定理で定式化する) ある条件を満たすことが同値であることが分かる. \cite{LiebSeiringer1}

It turns out that the desired inequalities can be achieved if and only if $\gamma$ and $d$ satisfy certain conditions (stated in the theorem below).

  • 射影曲線の種数を一般化したふたつの数が高次元で重要な役割を果たす. \cite{ChrisPeters1}

Two numbers, generalizing the genus of a projective curve, play an important rose in higher dimensions.

  • 既に述べたように, 複素多様体 $M$上, 同型を法とした正則な直線束の集合はテンソル積に関して群をなす. \cite{ChrisPeters1}

As already said before, the collection of holomorphic line bundles on a complex manifold $M$ modulo isomorphism form a group under the tensor product.

  • 正則関数の層の茎で議論すると便利だ. これで何度も何度も開近傍を明示的に小さく取り直す手間が省ける. 必要な記号を準備しよう.

It is convenient to work throughout with the stalk of the sheaf of holomorphic functions. This way we avoid shrinking open neighbourhoods explicitly again and again. Let us introduce the necessary notations.

  • 前節で示した Lieb-Thirring 不等式の証明は本質的な変更なしに磁場がある場合にも適用できる. \cite{LiebSeiringer1}

The proof of the Lieb-Thirring inequalities presented in the previous section carries over to the magnetic case essentially without change.

  • 前節で注意したように. \cite{LiebSeiringer1}

As remarked in the previous section.

  • 相対論的力学をハミルトン形式で書くことはすぐできる. \cite{LiebSeiringer1}

It is straightforward to describe relativistic mechanics in the Hamiltonian formalism.

  • 相対論的運動学にしろ非相対論的運動学にしろ, ハミルトン形式で多体系を書くことは全く難しくない. \cite{LiebSeiringer1}

There is no difficulty in describing many-body systems in the Hamitonian formalism -- with either relativistic or non-relativistic kinematics.

  • 測度論での病的な現象を避けるため, $\rbk{X, \calB, \mu}$は常に標準確率空間の完備化と仮定する.

In order to avoid measure theoretic pathologies, we will always assume that $\rbk{X, \calB, \mu}$ is the completion of a standard measure space.

  • その間もホモロジー代数は発展を続けた. \cite{CharlesWeibel1}

In the meantime, homological algebra continued to evolve.

  • 素粒子は $S = 0, 1/2, 1, 3/2, \dots$のどれかの値を取る量で特徴づけられるスピンと呼ばれる内部自由度を持つ. \cite{LiebSeiringer1}

Elementary particles have an internal degree of freedom called spin which is characterized by a specific number that can take one of the values $S = 0, 1/2, 1, 3/2, \dots$.

た行

  • 対称性は量子論で常に基本的な役割を果たしてきた. \cite{VSVaradarajan1}

Symmetry has always played a fundamental role in quantum theory.

  • 次の概念の多粒子系への一般化は自明であり読者に任せる. \cite{LiebSeiringer1}

The generalization of the following concepts to multiple species is obvious and left to the reader.

  • 次の言明を示すことが殘っている.

It remains to show the following statement.

  • 次の式 $\abs{p} \geq \sqrt{p^2 + m^2} - m \geq \abs{p} - m$が成り立つので, 超相対論的なエネルギー $T_{\psi} = \bkt{\psi}{\abs{p} \psi}$を考えれば十分. \cite{LiebSeiringer1}

Because $\abs{p} \geq \sqrt{p^2 + m^2} - m \geq \abs{p} - m$, it suffices to consider the ultra-relativistic energy $T_{\psi} = \bkt{\psi}{\abs{p} \psi}$.

  • 次の変換 $A \mapsto A^*, \lambda \mapsto \overline{\lambda}$のもとでこの式は変わらない.

This expression is unchanged under the transformation $A \mapsto A^*, \lambda \mapsto \overline{\lambda}$.

  • 次のようにして $\mathrm{gr}_{\Gamma} (M)$に次数つき $\mathrm{gr} W_n(K)$-加群としての自然な構造を与えられる.

We can endow $\mathrm{gr}_{\Gamma} (M)$ with a natural structure of a graded $\mathrm{gr} W_n(k)$-module as follows.

  • この定理は状態の Affine 写像と 1 径数自己同型群に対して様々な興味深い結果を含んでいる.

This theorem 3.2.3 has various interesting consequences for affine maps of states and for one-parameter groups of automorphisms.

  • 定理 4.1 の $V$に対する仮定のもとで $E_0 > - \infty$となることは 2.2.1 節の式 (2.2.14) での議論からわかる. \cite{LiebSeiringer1}

The fact that $E_0 > - \infty$ under the assumption on $V$ stated in Theorem 4.1 already follows from the discussion in Section 2.2.1, Eq. (2.2.14).

  • 電荷分布は連続または離散的な場合もありうるので, ボレル測度とみなすのが便利だ. \cite{LiebSeiringer1}

Charge distributions may be continuous or discrete and hence it is convenient to consider them as Borel measures.

  • 電気力は異なる符号の電荷を持つ荷電粒子間では引力になり, 同じ符号の電荷を持つ粒子間では斥力になる. \cite{LiebSeiringer1}

The electric force is attractive between oppositely charged particles and repulsive between like-charged particle

  • 点つきリーマン面.

A Riemann surface with marked points.

  • 同様にして.

In a similar vain.

  • 読者は他のいくつかの話題についての紹介に出会うだろう. \cite{CharlesWeibel1}

The reader will find introductions to several other subjects.

  • 特に.

In particular. Especially.

  • 特に断わらない限り.

Unless otherwise stated.

  • \coloredtextbf{どのようにして決定論的な系がランダムに振舞い得るのか}という問題の現代的な取り扱いはこのアイデアによっている. \cite{OmriSarig1}

The modern treatment of the question \coloredtextbf{how come a deterministic system can behave randomly} is based on this idea.

  • トポロジー, 正則局所環や半単純 Lie 環との歴史的な関係も説明する. \cite{CharlesWeibel1}

The historical connections with topology, regular local rings, and semisimple Lie algebras are also described.

な行

は行

  • はじめに (3.1.35) が $\Gamma$の存在を示すのに十分であることを示そう. \cite{LiebSeiringer1}

We first prove that (3.1.35) suffices to insure the existence of a $\Gamma$.

  • はじめにアーベル圏とは何だったか思い出す必要がある. \cite{CharlesWeibel1}

First we need to recall what an abelian category is.

  • はじめに非相対論的な場合の LT 不等式を議論しよう. \cite{LiebSeiringer1}

We shall first discuss the LT inequalities in the non-relativistic case.

  • 複素幾何は非常に魅力的な現代数学の 1 分野だ. 長きにわたって活発で優れた研究が多く, 最近はミラー対称性に関わる問題に関する物理的興味から多くの刺激を得ている.

Complex geometry is a highly attractive branch of modern mathematics that has witnessed many years of active and successful research and that has recently obtained new impetus from physicists' interest in questions related to mirror symmetry.

  • 複素代数幾何を研究する上で基本的な対象と写像を思い出そう. \cite{ChrisPeters1}

I recall the basic objects and maps one works with in complex algebraic geometry.

  • 複素または射影多様体に関する一般論. \cite{ChrisPeters1}

Generalities on complex and projective manifolds.

  • 舞台を整えるため基本的な概念と慣例を復習するところからはじめよう. \cite{AltmanKleiman1}

We begin by reviewing basic notions and conventions to set the stage.

  • 普通の物質の基本的な構成要素は電子と原子核だ. \cite{LiebSeiringer1}

The basic constituents of ordinary matter are electrons and atomic nuclei.

  • 物理学者が物質の世界を記述する基盤となる基礎理論は量子力学だ. \cite{LiebSeiringer1}

The fundamental theory that underlies the physicist's description of the material world is quantum mechanics.

  • 物理学者は量子力学を原子・分子レベルでの\coloredtextbf{万物の理論}だと固く信じている. \cite{LiebSeiringer1}

Physicists firmly believe that quantum mechanics is a \coloredtextbf{theory of everything} at the level of atoms and molecules.

  • 物理の文献では対称性の型の選択を波動関数か粒子の\coloredtextbf{統計}と呼ぶことがよくある. \cite{LiebSeiringer1}

It is common in the physics literature to refer to the choice of symmetry type as the *statistics of the particles or of their wave function.

  • 不等式を出す前にその\coloredtextbf{半古典}近似について議論しよう. これで不等式をわかりやすく自然に理解できるようになる. \cite{LiebSeiringer1}

Before presenting the inequalities let us discuss their \coloredtextbf{semiclassical} interpretation, which will make them more transparent and natural.

  • 変数 $z_{k+1}, \dots, z_N$で積分される. \cite{LiebSeiringer1}

The variables $z_{k+1}, \dots, z_N$ are integrated out.

  • 便利な関数空間はいろいろあり, それらを状況に応じて使いわけていく.

There are many useful function spaces and we select a proper space as the situation demands.

  • ホモロジー代数は代数的位相幾何, 群論, 可換環論, そして代数幾何などのいくつかの数学の分野で使われる道具だ. \cite{CharlesWeibel1}

Homological algebra is a tool used in several branches of mathematics: algebraic topology, group theory, commutative ring theory, and algebraic geometry.

ま行

  • 前の節で説明したように, 粒子の座標は $\bbRthree \times \cbk{1, \dots, q}$内の点, つまり点 $x \in \bbRthree$と点 $\sigma \in \cbk{1, \dots, q}$で表す. \cite{LiebSeiringer1}

As explained in the previous section, the coordinate of a particle is a point in $\bbRthree \times \cbk{1, \dots, q}$, i.e., a point $x \in \bbRthree$ and a point $\sigma \in \cbk{1, \dots, q}$.

  • まず $e>0$の場合を考えよう. \cite{LiebSeiringer1}

We first consider the case $e > 0$.

  • 目的は (4.2.1) を $E_j$の代わりに $T$をおさえるのに使うことだ. \cite{LiebSeiringer1}

Our goal is to use (4.2.1) to bound $T$ instead of the $E_j$.

  • もし $H$が置換対称性を持つなら, 回転対称性を持つ $H$に対するエネルギーを最小化する状態がある角運動量の値を持つのとちょうど同じように, 全ての (規格化された) 可能な関数のうち $\rbkt{\phi}{H \phi}$の最小値を与える $\phi$はある統計性を持つと一般性を失うことなく仮定できることに注意する. \cite{LiebSeiringer1}

We note that if $H$ is permutation invariant, the $\phi$ that yields the lowest value of $\rbkt{\phi}{H \phi}$ among all possible (normalized) functions can be taken to have a definite symmetry type without loss of generality, just as an energy minimizing state for a rotation invariant $H$ can be taken to have a definite angular momentum.

  • 最も単純に言えば, 力学系とは集合 $X$上に定義された関数 $T$のことだ. \cite{OmriSarig1}

At its simplest form, a dynamical system is a function $T$ defined on a set $X$.

や行

ら行

  • (量子力学的粒子の) 統計 \cite{LiebSeiringer1}

A statistics (of a quantum particle).

  • 量子力学と古典力学の関係は半古典近似で明らかになる. \cite{LiebSeiringer1}

The connection between quantum mechanics and classical mechanics becomes apparent in the semiclassical limit.

  • 量子力学の最初期にルーツを持つ半古典的なアプローチによれば, ($p \in \bbRd, x \in \bbRd$として $\rbk(p, x)$ の点の組からなる) $2d$-次元の相空間の各体積 $\rbk{2 \pi \hbar}^d$はひとつの量子状態に対応する. \cite{LiebSeiringer1}

According to the semiclassical approach, which goes back to the earliest days of quantum mechanics, each volume $\rbk{2 \pi}^d$ in $2d$-dimensional phase space (consisting of pairs of points $(p, x)$ with $p \in \bbRd$ and $x \in \bbRd$) can support one quantum state.

  • 例としてクーロン力で相互作用する $N$個の電子と $M$個の静止した原子核の問題を考えよう. \cite{LiebSeiringer1}

As an example, consider the problem of $N$ electrons and $M$ nuclei interacting with each other via the Coulomb force.

  • 歴史的な経緯は追わない.

We will not necessarily follow the historical route.

わ行

  • ワイル代数が部分ベクトル空間による自然なフィルター構造を持つことを思い出そう.

Recall that the Weyl algebra $W_n(k)$ is naturally filtered by the sub-vectorspaces.

節終了

数学・物理の文章: 日本語から英語

英数

あ行

か行

  • 京都でワークショップを 4/20 (日) に開くことになったのでお知らせしたい.

We has the pleasure to announce our workshop in Kyoto on April 20th (Sunday).

  • これらノートは実質的には 2002 年秋のクーラント研究所での私のミニコースの内容にあたる. \cite{VSVaradarajan1}

These notes are essentially the contents of a minicourse I gave at the Courant Institure in the fall of 2002.

さ行

  • 参加をお待ちしている.

We look forward to your participation.

  • ぜひワークショップに参加されたい.

Please join us to enjoy a special workshop.

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

わ行

節終了

実際の文章の英語発音

サンプルとして『数学版 これを英語で言えますか?―Let's speak mathematics!』からいくつか収録してあります. 興味があればこの本を買ってみてください. ここも少しずつ充実させる予定です.

北海道大学 2001 年

まずは式から. \begin{align} \int_{0}^{a} \frac{x^{2n+2}}{1 - x^2} dx = \frac{1}{2} \log \frac{1+a}{1-a} - \sum_{k=0}^{n} \frac{a^{2k+1}}{2k+1}. \end{align}

まずパーツごとにを紹介していきます.

  • $\int_{0}^{a}$: Integral from 0 to $a$.
  • $\frac{x^{2n+2}}{1 - x^2}$: $x$ to the two $n$ plus two over one minus $x$ squared.
  • $dx$: d $x$.
  • $=$: equals.
  • $\frac{1}{2} \log \frac{1+a}{1-a}$: one half log of one plus $a$ over one minus $a$.
  • $-$: minus.
  • $\sum_{k=0}^{n}$: sum from $k$ equals 0 to $n$
  • $\frac{a^{2k+1}}{2k+1}$: $a$ to the two $k$ plus one over two $k$ plus one.

では全体をまとめて読んでみましょう. 読みやすくするため, 適当に区切っておきます.

  • Integral from 0 to $a$
  • $x$ to the two $n$ plus two over one minus $x$ squared
  • d $x$
  • equals
  • one half log of one plus $a$ over one minus $a$
  • minus
  • sum from $k$ equals 0 to $n$
  • $a$ to the two $k$ plus one over two $k$ plus one.

北海道大学 2001 年 その 2

\begin{align} X = p \begin{bmatrix} 1 & 2 \ 2 & 4 \end{bmatrix} + q \begin{bmatrix} 4 & -2 \ -1 & 1 \end{bmatrix}. \end{align}

新課程に行列はありませんがとりあえず.

パーツごとに紹介といっても本質的には行列だけなので, 一気に全体を読んでしまいましょう. 適当に区切っておくので, どれがどれに対応しているかわからないことはないはずです.

  • $X$
  • equals
  • $p$ times
  • two by two matrix one, two, two, four
  • plus
  • $q$ times
  • two by two matrix four, minus two, minus one, 1.

実際にはもう少し楽に読んでもいいです. 例えば次のように.

  • $X$
  • equals
  • $p$ (ここで 1 息置く)
  • matrix one, two, two, four
  • plus
  • $q$ (ここで 1 息置く)
  • matrix four, minus two, minus one, 1.

帯広畜産大学 2001 年

\begin{align} B = \begin{bmatrix} 0 & 0 & 0 \ a & 0 & 0 \ \log_{2} p & a - 2b & 0 \end{bmatrix}. \end{align}

新課程に行列はありませんがとりあえず.

パーツごとに紹介といっても本質的には行列だけなので, 一気に全体を読んでしまいましょう. 適当に区切っておくので, どれがどれに対応しているかわからないことはないはずです.

  • $B$
  • equals
  • three by three matrix zero, zero, zero,
  • $a$, zero, zero,
  • $\log$ base two of $p, a$ minus two b, zero.

もっとシンプルにこう読んでも通じます.

  • $B$
  • equals
  • matrix zero, zero, zero,
  • $a$, zero, zero,
  • $\log$ two of $p, a$ minus two b, zero.

旭川医科大学

\begin{align} t \sin \alpha = (1 - t) \cos \alpha \quad \left(0 < \alpha < \frac{\pi}{2} \right). \end{align}

読み方はいくつかあります. 硬い読み方から紹介していきます.

  • $t$ sine alpha
  • equals
  • one minus t (間を置く) cosine alpha,
  • for alpha lying between zero and one half pi.

次はこんな感じ.

  • $t$ sine alpha
  • equals
  • one minus t (間を置く) cosine alpha,
  • where zero less than alpha less than one half pi.

黒板に式を書きながらなら次のように言っても通じるでしょう.

  • $t$ sine alpha
  • equals
  • one minus t (間を置く) cosine alpha,
  • zero, alpha, one half pi.

室蘭工業大 2001 年

\begin{align} f(x) &= 2 x^{3} + \int_{0}^{2} f(t) dt, \ \int_{0}^{x} (x-t) g(t) dt &= \frac{1}{5} x^5 + \frac{1}{4} x^4 + k x^{2}. \end{align}

いつもと同じで読み方はいくつかあります.

  • $f$ of $x$
  • equals
  • two $x$ cubed (または to (the) third)
  • plus
  • integral from zero to two $f$ $t$ $d$ $t$,
  • and
  • integral from zero to $x$ x minus t (間を空ける) $g$ $t$ $d$ $t$
  • equals
  • one fifth x to (the) fifth
  • plus
  • one quarter $x$ to (the) fourth
  • plus
  • $k$ $x$ squared.

$x^4$ などを読むときには $x$ to fourth と the を抜いても問題ありません. まずないはずですが, 文章で読み方を書かなければいけないときは さすがに the をつけるべきです.

数学・物理に関わる専門用語

はじめに

専門用語がまとまっているサイトも紹介しておきます.

あ行

  • 安定性: Stability.
  • イデアル: An ideal.
  • 埋め込み: Embedding, imbedding.
  • 運動エネルギー: A kinetic energy.
  • 演算子, 作用素: An operator.
  • オートマトン: An automaton (plural: automata).
  • 凹: Concave.

か行

  • 下界: A lower bound.
  • 可換環: A commutative ring.
  • 核電荷: A nuclear charge.
  • 下限: An infimum.
  • 仮定: Assumption.
  • 環: A ring.
  • 完全な集合: A perfect set.
  • 記号力学系: A symbolic dynamics.
  • 基底エネルギー: A ground state energy.
  • 基底状態: A ground state.
  • 共形的: Conformal.
  • 系: A system.
  • 原子核: A nucleus (nuclei).
  • 項: A term.
  • 恒等的に: Identically.
  • 固定化群: A stabilizer.

さ行

  • 事実: A fact.
  • 沈め込み: Submersion.
  • 質量: Mass.
  • 磁場: A magnetic field.
  • 主イデアル: A principal ideal.
  • 集積点 (極限点): A limit point.
  • 準素イデアル: A primary ideal.
  • 剰余環: A residue (quotient, factor) ring.
  • 剰余項: The remainder term.
  • 触点: An adherent point.
  • 真理値表: A truth table.
  • 正: Positive.
  • 整域: An integral domain. A domain.
  • 静電不等式 \cite{LiebSeiringer1}: Electrostatic inequalities.
  • 積閉: Multiplicative.
  • 全射: A surjection.
  • 全疎: nowhere dense.
  • 素イデアル: A prime ideal.
  • 双曲幾何: Hyperbolic geometry.
  • 相対論: Theory of relativity.

た行

  • 対称性: Symmetry.
  • 単位: A unit.
  • 単元: A unit.
  • 単射: An injection.
  • 単調性: Monotonicity.
  • 置換: A permutation.
  • チャンドラセカール (質量) 限界 \cite{LiebSeiringer1}: The Chandrasekhar (mass) limit.
  • 中性子 \cite{LiebSeiringer1}: A neutron.
  • 中性子星 \cite{LiebSeiringer1}: A neutron star.
  • 定数: A constant.
  • 電荷: A charge.
  • 電子: An electron.
  • 等式: An equality.
  • 凸: Convex.

な行

  • 二次形式: A quadratic form.

は行

  • 白色矮星 \cite{LiebSeiringer1}: A white dwarf.
  • はめ込み: Immersion.
  • ハミルトニアン: A Hamiltonian.
  • 汎関数 \cite{LiebSeiringer1}: A functional.
  • 半古典近似. \cite{LiebSeiringer1}: The semiclassical approximation.
  • 反磁性不等式. \cite{LiebSeiringer1}: Diamagnetic inequality.
  • 半双線型形式: A sesquilinear form.
  • 微細構造定数 \cite{LiebSeiringer1}: The fine-structure constant.
  • 非相対論的: Nonrelativistic. Non-relativistic. Non relativistic.
  • 必要十分: If and only if.
  • 非負: Nonnegative.
  • 微分積分学の基本定理: Fundamental theorem of calculus.
  • 標数: Characteristic.
  • フェルミオン \cite{LiebSeiringer1}: A fermion.
  • 物質: A matter.
  • 不等式: An inequality.
  • 部分積分: Integration by parts.
  • ヘリウム: A helium.
  • 法線微分: A normal derivative.
  • ボゾン (ボソン) \cite{LiebSeiringer1}: A boson.
  • ポテンシャルエネルギー: A potential energy.

ま行

  • まとめると: In summary.
  • 未解決問題: An open problem.
  • 命題: A proposition.
  • もしあれば, もし存在すれば \cite{LiebSeiringer1}: If any.

や行

  • 有界: Bounded.
  • 要請: Postulate.

ら行

  • ラグランジアン: A Lagrangian.
  • 粒子: A particle.
  • 臨界定数 \cite{LiebSeiringer1}: A critical number (constant).
  • 連分数: Continued fraction.

わ行

算数の英語

Even and Odd Numbers: 偶数と奇数

タイトルにもあるように, 偶数と奇数は英語で次のように表現します. | 日本語 | 英語 | フランス語 | |--------|-------------|---------------| | 偶数 | even number | nombre pair | | 奇数 | odd number | nombre impair |

この対応, なかなか謎な感じがします. 奇数が odd に対応しているのは面白いですが, 奇数, いつからある日本語なのでしょうか. 【社会】のように明治時代に作られた言葉なのか, みたいなことを考えています.

フランス語の pair/impair が一番それっぽい感じもします. 関係ないですが nombre impair というブランドがあることを これで検索してはじめて知りました. どんな由来があるブランド名なのでしょう.

のっけから脱線しまくっていますが, 英語で練習問題を出してみます.

Write all the odd numbers between 5 and 12, inclusive.

訳: 5 と 12 の間にある奇数を全て書きなさい. 5 と 12 も含みます.

答えは次の通りです[^english_for_arithmetic1].

5, 7, 9, 11.

odd number が奇数, つまり 2 で割って 1 あまる数だからです.

[^english_for_arithmetic1]: http://eow.alc.co.jp/search?q=between で調べると次のような説明がありました. 【境界も含めてAとBの間で、A以上B以下で◆例えば、between 10 and 20(10と20の間で)と言った場合、「境界に当たる10と20も範囲に含まれるのか」という点が明確でない。inclusiveという語は、それらも範囲内であることを明示する働きを持つ。】 要は境界の 5 と 12 を含むかどうかは曖昧なので, 含む場合は inclusive とつけてその旨明記せよ, ということです. Inclusive をつけた方がいいということ自体はじめて知ったので, その注意も込めてこう書きました.

ではもう 1 題.

Add two odd numbers together. Is the answer odd or even?

訳は『ふたつの奇数を足します. 答えは奇数ですか, 偶数ですか?』です. 答えは次の通り.

It is an even number.

参考までに足し算に関する次のルールを紹介しておきます. 私は中学でやった覚えがあります. - 偶数 + 偶数 = 偶数. - 偶数 + 奇数 = 奇数. - 奇数 + 奇数 = 偶数. これを調べるには文字を使う必要があります. 全ての偶数や奇数に対して一般的に証明する必要があるからです. ここでは算数をやるのでいちいち証明しませんが, 気になる人はぜひ証明してみてください.

Place Value: 位取り

(10 進法では) 数は 5098 のように 0-9 までの数字を並べて表します. 数字の書かれた位置によって数値の大きさが決まります. これを\coloredtextbf{位取り (place value)}と言います.

というわけで問題.

What number am I? Please use the following clues! - 3 in the hundreds place - 5 in the thousands place - 4 in the ones place - 6 in the tens place

訳 私はどんな数でしょう? 次のヒントを使ってください! - 100 の位は 3. - 1000 の位は 5 - 1 の位は 4. - 10 の位は 6.

答えは次の通りです. - 5,364: five thousand three hundred sixty-four. 解き方は各位に数字をあてはめていくだけです.

ちなみに 10 進法を数学的にもう少し突っ込んでいうと, 数$a_{n} a_{n-1} a_{n-2} \dots a_3 a_2 a_1 a_0$を次のように表すことです. ここでこの書き方は 123...456 という数字の並びを表していて, $a_{k}$は 0 から 9 までの数字です. \begin{align} a_{n} a_{n-1} a_{n-2} \dots a_3 a_2 a_1 a_0 = a_{n} 10^n + a_{n-1} 10^{n-1} + \cdots + a_3 10^3 + a_2 10^{2} + a_1 10^{1} + a_0 10^{0}. \end{align} 2 進法 (binary system) は上の 10 が 2 に変わって, さらに$a_{k}$が 0 と 1 のどちらかの場合です. コンピュータ関係では他に 8 進法 (octal (number) system), 16 進法 (hex (number) system) もあります.

詳しいことは省略して知っている人向けの話にしてしまいますが, 8 進法は例えば (Linux, Mac の) ファイルのパーミッションに使うことがあります. さらにコンピュータ上, 16 進法は 0-9, A-F を使って書きます.

他に有名でよく使うのはダースや時間に使う 12 進法 (duodecimal), 時間, 特に分に使う 60 進法 (sexagesimal) でしょうか.

Whole Numbers & Place Value: 整数の位取り

Whole number は整数全体を表します. 整数は$\dots, -2, -1, 0, 1, 2, \dots$です. 分数や小数は整数ではありません. ちなみに分数は fraction, 小数は decimal です. 小数は小数点以下の数を含む数のことで, 0.323453 のように小数部分だけある数のことだけではありません.

Whole number という語句の定義はあいまいです. 正の整数 (1 以上), 0 以上の整数, 整数全体, どれを表すのかわかりません. だから高学年または中学以降では整数というとき integer を使います. これは大学でも使います.

ちなみに自然数という言葉がありますが, これも定義がいろいろあります. 日本の高校で自然数というと, 0 を含みませんが, 大学で自然数というとそのときどきで変わります. 0 を含まないときもあれば 0 を含むときもあります. 大学以降では定義を確認してください.

さて, 桁が大きい数を英語で読もうと思うと意外と大変です. 日本語でも桁が大きくなると読みづらくなりますが, 慣れないこともあって英語はもっと大変です. ちなみに, 私が知る限りではフランス語はもっと面倒です. 言語ごとに数の読み方は結構変わります. フランス, あんな面倒な数の呼称体系をしていて よくあれだけ優秀な数学者をバカスカ輩出しているなと感心します.

というわけで問題.

Read the follwing number. 245,720,139,160

訳 次の数を読んでみてください. 245,720,139,160

答えは次の通りです. - Two hundred forty-five billion, seven hundred twenty million, one hundred thirty-nine thousand, one hundred sixty.

大きな数の読み方ですが, いわゆるカンマをつけることで読みやすくなります. あのカンマは日本語の数体系から来ているのではありません. 明らかに合わないので. 少なくとも英語の数体系にはマッチした打ち方です. 千 (thousand), 百万 (million), 十億 (billion) と増えていきます.

Decimals: 小数

小数, 日本語でなら小学生でも読めますが, 学校の英語教育ではなぜかほとんど出てきません. 受験だと文法で出てきたような記憶はありますが.

というわけで問題形式で読み方を見てみましょう.

Question: How do you say 38.65?

訳: 38.65 は何と読みますか?

日常シーンでの読み方と正式な読み方を両方紹介します. - 日常シーン: thirty eight point six five. - 正式な読み方: thirty eight and sixty five hundredths. 日常シーンでの小数点以下の読み方は上の桁と違い, 数をどんどん言っていけばいいだけなので簡単です. 私が大学で使っていたのもこの言い方でした. 正式な言い方は表にしておきましょう.

十の位 一の位 小数点 小数第一位 小数第二位
Tens Ones Deciman point Tenths Hundredths
-------- -------- --------------- ------------ -----------------
3 8 . 6 5
-------- -------- --------------- ------------ -----------------
thirty eight point sixty five hundredths

正式な読み方のポイントをまとめると次のようになります.

  • 小数点の左側 (整数部分) を整数として読む.
  • 小数点を and と読む.
  • 小数点の右側 (小数部分) を\coloredtextbf{整数と同じように}読む.
  • 最後の位の名前をつける.

最後の位の名前をつけるとき小数点以下が 1 でない場合, hundredths のように 必ず s がつきます. 要はこういうこと.

  • 38.651: thirty eight and six hundred fifty one thousandths
  • 38.01: thirty eight and one hundredth

Fractions: 分数

小数に続いて分数も日常生活でわりと良く出てきます. 小数の読み方は分数の読み方をもとにしています.

さっそく問題.

Question: Read $\frac{2}{3}$.

Answer: Two thirds.

ポイントは次の通り. - まずは分子を普通に読む. - 分母を読むときは序数を使う. - 序数は first, second, third, fourth のように何番目かを表す数. - 分子 1 なら序数はそのまま読み, 2 以上なら複数の s をつける. 分子は numertator, 分母は denominator と読みます.

次に帯分数の読み方をやりましょう. 帯分数, 小学校の算数でしか使ったことがないですが, まさに算数をやろうということなので.

では問題.

Question: Read $1 \frac{1}{2}$.

Answer: One and one [a] half.

$\frac{1}{2}$は second を使わずに one half と読むのが普通です. 分母 が 4 のときは fourth だけではなく quarter も使います. つまり - $\frac{3}{4}$: three fourths, three quarters. 帯分数自体は integer (整数) + fraction (分数) という形で, mixed number と呼ばれます.

Greater than, Less than, Equal to: 数の大小

数の大小を比べるとき, 次のような表現を使います.

  • be greater than (~ より大きい),
  • be greater than or equal to (~ 以上),
  • be less than (~ より大きい),
  • be less than or equal to (~ 以下),
  • be equal to (~ に等しい),

さっそく問題.

Question: Compare two numbers. How do you say $36 > 26$?

Answer: 36 is greater than 26.

もうひとつ, 上の不等式を反転させてみましょう.

Question: How do you say $26 < 36$?

Answer: 26 is less than 36.

Equal to も練習しましょう.

Question: Write a deciman equal to $\frac{1}{2}$.

Answer: 0.5 is equal to $\frac{1}{2}$

小数と分数, 読み方を復習しておきましょう. - $0.5$: five tenths, zero point five. - $\frac{1}{2}$: one half, one second.

最後にちょっと難しい数学の文章を紹介しておきます. 相加相乗平均の不等式です. \begin{align} \sqrt{ab} \leq \frac{a + b}{2}. \end{align} これは次のように読みます.

  • $a$ plus $b$ over two is greater than or equal to the square root of $a$ $b$.

平方根$\sqrt{a}$はsquare rootです.

数学・科学の英語記事を読もうの会

読んでみたいメモ

2021-11-05 Let the Games Begin: The First Olympics

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(a sentence fo the top image)

Kelly Holmes of Great Britain shows off her gold medal for winning the women's 800-meter race during the 2004 Athens Summer Olympics in Greece.

Athletes from different countries compete in the men's 3,000-meter race during the 2008 Beijing Summer Olympics in China.

Let the Games Begin: The First Olympics

Get the scoop on the history of the Olympics.

ByKay Boatner

Every four years, athletes from around the world gather to compete in events such as sprinting, long jump, discus, snowboarding, and figure skating as part of the Olympics. Their prize? Bragging rights for their home country---plus, you know, a shiny gold medal. Winners didn't always get a medal, though. Victors in the earliest Olympics won a crown of olive leaves.

READY, SET, GO!

An illustration of Olympia, the site of the ancient Greek Olympics

The Palaistra in Olympia, Greece, was a covered space where athletes trained for some of the earliest Olympics.

The first known Olympics were held in the summer of 776 B.C. at Olympia, a site in southern Greece where people went to worship their gods. In fact, the Olympics were created in honor of ancient Greece's most famous god: Zeus, king of the gods. Athletes prayed to Zeus for victory and left gifts to thank him for their successes.

A marble statue of Zeus, king of the ancient Greek gods

Worshipping Zeus was one of the few things the ancient Greeks agreed on. Divided into different city-states, or settlements, the Greeks were often at war with each other. But even in times of unrest, dueling city-states declared a truce so their athletes could take part in the Olympics. But unlike today's games, only men were allowed to compete---and they did so naked!

Many events, including sprinting and wrestling, are still part of the modern games. Other sports such as chariot racing are history. Here's another one that's long forgotten: Called the pankration, the event was known as the ultimate fighting sport. There were no weight classes, no time limits, and only two rules: no biting and no eye gouging. Ouch! Competitors fought until one gave up or died. Hm ... wonder why this sport disappeared?

Ancient Greek competitors participate in the Hoplite event, where runners race in full armor.

TAKING HOME THE GOLD

The Romans eventually banned the Olympics in A.D. 393, after Rome conquered Greece in the second century B.C. But the games were revived in 1896 in Athens, Greece, and have been celebrated every four years since. And in 1924, the Winter Olympics were added to showcase chillier sports such as cross-country skiing, speed skating, and ice hockey.

A fire was kept burning throughout the celebration of the ancient Olympics. In today's modern games, a torch is lit in Greece before being transported to the city where the next Olympics are being held.

Today thousands of athletes from hundreds of countries all over the world compete for the gold (or silver or bronze) in the summer and winter events. The modern Olympics aim to bring people from different parts of the world together and encourage friendly competition and peace among neighboring nations. Game on!

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2021-09-18 Exploring Ancient Egyptian Mysteries

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Exploring Ancient Egyptian Mysteries

Egyptologist Chris Naunton unwraps some secrets about what it's like to study ancient Egypt.

King Tut became pharaoh of Egypt in 1332 B.C. at the age of nine. But only a decade after coming to power, the young leader suddently died. In 1922, explorers found the king's crypt beneath an Egyptian desert, but how the king died has remained a mystery. Egyptologist Chris Naunton talks about his fascination with the Boy King and other mysteries of ancient Egypt.

What's the best thing about being an Egyptologist?

I really love being able to travel to Egypt regularly, to see the country and meet the people. The country has so much history, and a lot of it isn't very well known. It's exciting to think discoveries can still be made.

King Tut's death mask

What is the strangest thing you've discovered during your study of ancient Egypt?

Perhaps the most amazing thing to me is how well things have survived, even human bodies. To be able to look at someone as famous and ancient as Rameses the Great and see his body with the skin and hair still present is almost unbelievable.

Why should kids today be interested in ancient history?

Ancient history shows us how different things were in different parts of the world a long time ago, but also how similar to us those people were. It helps us think about our own lives. Knowing that we're basically the same as the Egyptians—or any other ancient people—helps us to understand that we're all the same.

How can kids become Egyptologists?

Study history, geography, maybe different languages—at school and even in your spare time. And you'll have to visit Egypt a lot to understand what it's like. It's hard work, but it makes it all the more rewarding when you succeed.

Why are you so interested in finding out what happened to King Tut?

King Tut is one of the most famous people from ancient history, and everyone knows what he looked like—or at least what the death mask looked like. But we know very little about who he really was, what he did each day, what he was thinking, and what happened to him. I want to see if I could find out more about that side of him, and of course how he came to die so young and buried with such amazing treasures.

What other Egyptian mysteries would you like to explore?

I'd really like to know what happened to the man who was probably King Tut's father, Akhenaten. He changed a lot of things while he was king, and after he died, people tried to change everything back. So he became very unpopular. We're not sure where he was buried; it seems as though his body might have been moved at least once. I'd love to know what really happened.

各文の解析
Exploring Ancient Egyptian Mysteries
# タイトル: Exploring Ancient Egyptian Mysteries
  • (訳) 古代エジプトの謎の探求

  • explore: ラテン語

  • ancient: ラテン語
  • Egypt: 語源?
  • mystery: ラテン語・ギリシャ語
# Egyptologist Chris Naunton unwraps some secrets about what it's like to study ancient Egypt.
  • エジプト学者であるクリス-ノートンは古代エジプトを研究することでそれがどのようなものであったのかに対していくつかの秘密を明らかにした.

最後の to study sth は副詞的用法で考えています. 英語では動詞が unwraps と現在形ですが, 訳では実績のように解釈して過去形で訳してあります.

  • wrap: ゲルマン語
  • secret: ラテン語
  • like: ゲルマン語
  • study: ラテン語
# King Tut became pharaoh of Egypt in 1332 B.C. at the age of nine.
## 解説
  • ツタンカーメン王は紀元前1332年に 9 歳でエジプトのファラオになった.

pharaohは綴りがいかにもギリシャ語だと思ったら, やはりギリシャ語を経由しているようです. エジプトは古代ギリシャやローマとも関係が深かったので, 言葉を取り込んだのでしょう. カエサルとクレオパトラの話なども有名です. メモがてら書いておくと「来た、見た、勝った」は "veni, vidi, vici" はそれぞれ英語にも入っています. 例えば veni は venio で adventure (ad + venture), vidi は video, vici は victory です.

日本語だと「9歳で」と言えば済むことを at the age of nine と長いです.

BC は Before Christ, AD は anno Domini とアンバランスなのは何故かが気になります. ちなみにフランス語で année は「年」の意味でまさに anno から来ています. 英語でも dominion で「支配権, 主権 領土, (英帝国の)自治領」などの意味がありますが, 「主」を表す domini からです. そう言えばと思ってふと調べてみたら, domain も同根で, 他に danger, dungeon なども同根だとか.

  • king
  • become
  • pharaoh
  • age
## ツタンカーメンについて

Wikipediaでは, 古代エジプト第18王朝のファラオ(在位:紀元前1333年頃 - 紀元前1324年頃)で, 区切り方はトゥト・アンク・アメン (Tut-ankh-amen) であるとのこと. その他にもいくつか引用します.

父アメンホテプ 4 世 (アクエンアテン) の生存中 (在位中) および即位後しばらく, 唯一神アテン信仰が説かれていたために, トゥトアンクアテン (Tutankhaten, 「アテン神の生ける似姿」の意) と名乗っていた. アクエンアテンの死後, 即位すると伝統的な神であるアメン=ラーの信仰を復活させ, トゥトアンクアメン (「アメン神の生ける似姿」の意) と改名した.

個人的には時々ネタにする女神転生で「アメン・ラー」が出てきたことで, ツタンカーメンにも別の印象がつきました. この神に関わる話は政治的な影響も強かったようで, 当時のエジプトは多神教かつ宗教権力が強く, その影響を回避するために唯一神信仰への (無理な) 切り替えや遷都などがあってそれが上に引用した父の所業です. 結局うまくいかずにアメン信仰に戻っています. アメン・ラーはアメンとラーを同一視した神でラーは太陽神です. 天照やギリシャ神話のアポロンなど太陽神はその強さ・身近さからか主神になることが多いようです.

# But only a decade after coming to power, the young leader suddently died.
  • しかし権力を得たわずか10年後, 若きリーダーは突然死んだ.

「権力の座に着く」を coming to power, 特に come を使うのが面白いです. 他には only の使い方にも注目しています.

  • only
  • decade: ラテン語・ギリシャ語.
  • power: potential なども同根.
  • young
  • lead
  • suddenly
  • die
# In 1922, explorers found the king's crypt beneath an Egyptian desert, but how the king died has remained a mystery.
  • 1922年, 研究者達はエジプト砂漠の地下に王の地下聖堂を見つけたが,

ここで explorers を研究者と訳しました. beneath は意味は覚えていても何故これで「下」なのかよく考えると気分が把握できていません. crypt に地下聖堂という意味があるのをはじめて知りました. いつもは暗号に関わる encryption などの単語で見かける言葉です. この encrypt, ドイツ語または古い英語での動詞の語尾 en が語頭につくのが気になりますが, やはりその筋の言葉または接頭辞なのでしょうか.

  • explorer: ラテン語.
  • find
  • king: ドイツ語・ラテン語との比較
  • beneath
  • Egypt
  • crypt
  • desert: デザートとの違い, 語源は無関係?
  • die: ドイツ語・ラテン語比較
  • remain: ラテン語?
  • mystery: ラテン語またはギリシャ語?
# Egyptologist Chris Naunton talks about his fascination with the Boy King and other mysteries of ancient Egypt.
  • エジプト学者クリス-ノートンは少年王や古代エジプトの他の謎に関する魅力を語る.

日本語では単純に「魅力」と訳しましたが, 英語では his fascination と his が付くのに注目しています. fascination と言うときには「彼にとっての魅力」という形容がいることに改めて気付きます.

  • talk
  • about
  • fascination: ラテン語
  • boy
  • other
  • ancient: ラテン語?
What's the best thing about being an Egyptologist?
# タイトル: What's the best thing about being an Egyptologist?
  • エジプト学者になって最もよかったことは?

前の節の最終文を受けてインタビュー調になっています. 次の文も現在形になっています.

# I really love being able to travel to Egypt regularly, to see the country and meet the people.
  • 私は定期的にエジプトに旅行し, 国を見られ, 人々に会えるのが本当に嬉しい.

love to 不定詞ではなく love being というのに少し驚きました. 動名詞的に見た方がいいのでしょう. 他には the country と the people, 特に後者の定冠詞が気になりました. 確かに限定はつけるべきですがなかなか自力で書けなさそうです.

  • love
  • able: ラテン語
  • travel
  • regular: ラテン語?
  • see
  • country: ラテン語由来だった. ドイツ語は?
  • meet
  • people
# The country has so much history, and a lot of it isn't very well known.
  • この国は長い歴史を持っていて, その多くはよく知られていない.

歴史は much で持てるのかと改めて認識しました.

  • history: ラテン語・ギリシャ語. 面白いので確認しよう.
  • very
  • well
  • know
# It's exciting to think discoveries can still be made.
  • まだまだ発見できることがあると思うと本当に興奮する.

主語が it (to 不定詞) なので現在分詞で exciting にしないといけないこと, I'm excited というのとまた少しニュアンスが違いそうな感じをいろいろ考えています. That 節の discoveries が無冠詞複数であることも注目点でしょう. なかなかさらっと書けない文のように思います.

  • excite: ラテン語? (ex から判断)
  • think: ゲルマン語 (danken)
  • discovery: ラテン語 (dis), cover もラテン語か?
  • still
  • make
What is the strangest thing you've discovered during your study of ancient Egypt?
# タイトル: What is the strangest thing you've discovered during your study of ancient Egypt?
  • 古代エジプト研究中, 一番奇妙だった発見は何でしょうか?
  • 古代エジプト研究をしていて, あなたが見つけたことの中で最も奇妙だったことは何でしょうか?

この英語を復元しやすい日本語訳は何かが気になっています.

  • strange: やはりラテン語.
  • thing
  • during
  • study
# Perhaps the most amazing thing to me is how well things have survived, even human bodies.
  • おそらく, 私にとって最も驚いたことは, 人間の遺体を含めてよくモノがこれほどよい状態に保たれのかだ.

訳があまり綺麗ではなく, ここから英語がきちんと復元できるかも微妙です. Even もうまく訳せていない感.

  • perhaps
  • most
  • amaze: ラテン語?
  • thing
  • well
  • survive: ラテン語
  • even
  • human
# To be able to look at someone as famous and ancient as Rameses the Great and see his body with the skin and hair still present is almost unbelievable.
  • 偉大なラムセスと同じくらい有名な昔の人を見ること, そして肌や髪と一緒に彼の身体を見られることはほとんど信じがたい.

ちょっと混乱したので構文を確認しましょう. (TODO 本当に下の理解で合っている?) TODO Rameses the Great の解釈. look の適切な訳.

  • it is almost unbelievable.

    • it
      • To be able to look at someone as famous and ancient as Rameses the Great
      • to be able to and see his body with the skin and hair still present
  • able: ラテン語

  • look
  • some
  • famous: ラテン語?
  • ancient: ラテン語?
  • skin
  • hair
  • present
  • believe: ゲルマン語? ドイツ語では何? ラテン語は credo. (形容詞は?)
Why should kids today be interested in ancient history?
# タイトル: Why should kids today be interested in ancient history?
  • 今日の青少年も古代史に興味を持つといいのは何故?

should は推奨くらいの意味で, kids は青少年と訳しておきましたが, 性を表に出さず, 年齢的にも適切に対応する日本語は何かあるでしょうか?

  • should
# Ancient history shows us how different things were in different parts of the world a long time ago, but also how similar to us those people were.
  • 古代史は遥か昔のどのくらい異なることが世界のいろいろな場所で起きていたか, その一方でそうした人々が私達にどのくらいよく似ているかを私達に教えてくれる.

TODO いまひとつ訳がしっくりこない.

  • show
  • different
  • part
  • world: フランス語, イタリア語, ラテン語では?
  • long
  • time
  • ago
  • also
  • similar
  • people
# It helps us think about our own lives.
  • 古代史は私達自身の生活を考える役にも立つ.

  • help: ゲルマン語. cf helfen

  • own
  • live
# Knowing that we're basically the same as the Egyptians—or any other ancient people—helps us to understand that we're all the same.
  • 私達が基本的にエジプト人と同じ, そして他のどの古代人とも同じであると知ることは我々はみな同じであることを理解するのに役立つ.

ここには人種差別などの問題も含むのでしょう.

  • basic: 何語?
  • same
  • any
  • understand: 対応するフランス語・ラテン語は?
How can kids become Egyptologists?
# タイトル: How can kids become Egyptologists?
  • どうすればエジプト学者になれるのか?

  • can

  • kid
  • become
# Study history, geography, maybe different languages—at school and even in your spare time.
  • 歴史, 地理, そして他の言語を勉強しよう. 学校だけでなくあなたの自由時間もたくさん使って.

even を上のように訳しました. TODO 英語の even をもっと明確にした訳を考えたい.

  • geography: ラテン語のはず.
  • language
  • school: ギリシャ語.
  • spare
  • time: 時間だけではなく時計など関係する語彙も
# And you'll have to visit Egypt a lot to understand what it's like.
  • そしてそれが何であるか理解するためにたくさんエジプトを訪ねなければならないだろう.

  • visit

  • lot
# It's hard work, but it makes it all the more rewarding when you succeed.
  • それは大変な仕事だが, あなたが成功した暁にはそれはより多くの満足感が得られるはずだ.

TODO all the more rewarding がいい感じに訳せない.

  • hard: より深く調べる
  • work: より深く調べる
  • reward: ラテン語?
  • succeed: ラテン語?
Why are you so interested in finding out what happened to King Tut?
# タイトル: Why are you so interested in finding out what happened to King Tut?
  • 何故ツタンカーメン王に起きたことを発見することにそんなに興味を持ったのか?
# King Tut is one of the most famous people from ancient history, and everyone knows what he looked like—or at least what the death mask looked like.
  • ツタンカーメン王は古代史で最も有名な人物の一人で, 誰もが彼がどんな外見だったかを知っている. 少なくとも死面がどんなものかは知っている.

TODO ここの he looked like はどう取ればいいか?

# But we know very little about who he really was, what he did each day, what he was thinking, and what happened to him.
  • しかし私達は彼が実際にどんな人物だったのか, 彼が日々何をしていたのか, 彼が何を考えていたのか, 彼に何が起きたのかはほとんど知らない.

疑問詞が導く節は英作文でもいろいろなところで役に立つというか, ごく基本的な表現ですが, かといって自分で英作文するときにさらっと書けるかはまた別の話です. よい例文でしょう.

  • really
  • each
# I want to see if I could find out more about that side of him, and of course how he came to die so young and buried with such amazing treasures.
  • 私は自分が彼の立場に

TODO 仮定法?

that side of him は面白い表現ではないでしょうか. なかなかさらっと書けないのではないかと思います.

  • side
  • course: ラテン語.
  • die: ゲルマン語. ドイツ語では何?
  • bury: ゲルマン語?
  • treasure: ラテン語?
What other Egyptian mysteries would you like to explore?
# タイトル: What other Egyptian mysteries would you like to explore?
  • どんな他のエジプトの謎を研究してみたいですか?

explore は研究と訳しました.

# I'd really like to know what happened to the man who was probably King Tut's father, Akhenaten.
  • 私はツタンカーメン王の父とされている男, イクナートンに何が起きたのがが本当に知りたい.

日本語として自然にしようと思うと the man を抜いた方がよさそうで, それだと日本語から英語が復元しにくそうなのであえて「男」を入れました.

  • Akhenaten: アメンホテプ四世
# He changed a lot of things while he was king, and after he died, people tried to change everything back.
  • 彼は彼が王だったときに多くの事を変え, 彼の死後, 人々は全てを元に戻そうとした.

try to の意味を正確に訳すのが大事でしょう. 歴史もわかっていないと意味が取りにくいのかもしれません.

# So he became very unpopular.
  • だから彼は非常に不人気だった.

当時の民衆からの支持が低かったという意味でしょう.

  • popular: 何語?
# We're not sure where he was buried; it seems as though his body might have been moved at least once.
  • 私達は彼がどこに埋葬されたのかわからない. 彼の遺体は少なくとも一度動かされたようでもある.

後半が恐ろしく回りくどく, 本当によくわからないことを強く強調しているようです. 上の日本語からもとの英語を復元するのは大変でしょう. 少なくともニュアンスは復元できるようにしたいところですが.

# I'd love to know what really happened.
  • 私ほ実際に何が起きたのか知りたい.

2021-08-13 The Lost City of Pompeii

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進捗

2021-09-03 第6回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗メモ
  • 今回
    • 最初から
    • 「A deafening boom roars through Pompeii's crowded marketplace.」まで
  • 次回: 「The ground shakes violently, throwing midday shoppers off balance and toppling stands of fish and meat.」から
  • YouTube へのリンク
その他小ネタ
# refrigerator

冷蔵庫の意味で有名ですが, 問題はこの言葉の由来です. 何となく英語らしくない単語なので語源が気になって調べてみると, やはりラテン語由来で re- + frigerō と分解でき, re- は again, frigerō が動詞で to make cold の意味です.

実はラテン語の本を読んでいて男性名詞 frigor が寒さとして出てきて, 「これは refrigerator の語源か」と思ったのです.

英語の flower はイタリア語では fiore です. イタリア語では fl の音のつながりはあまり好まれないようで, 英語の fl はイタリア語ではよく fi になります.

  • plate - (it) piatto

同じような事情はいろいろあります. 例えば植物名は歴史的な影響もあってラテン語由来の名前も多く, 例えば花の名前でゼフィランサス zephyranthes はギリシャ語の zephyros (西風,ゼピュロス) と anthos (花) が語源です. 何となく英語またはラテン語に「ジェ」ではなく「ゼ」はじまりの言葉はあまりない気がします. 音だけでなくスペルの ph で見ても英語・ラテン語の趣がありません. 実際上で書いたようにギリシャ語由来です. 他にもデンドロビウムは語尾の「ウム」がやはりラテン語の匂いがします. 金 aurum. 元素名にも natrium (sodium). スペシウム光線.

# フランス語の aller = (en) go

これもラテン語の本を読んでいて改めて見つけたので書いておきます. これの直説法現在形は次のような異様な活用をします.

人称 単数形 複数形
一人称 je vais nous allons
二人称 tu vas vous allez
三人称 il va ils vont

このうち va 系統は実はラテン語 vado 「行く」に由来します. all- の系統の由来はよくわかっていないようです. 未来形・条件法の形は eō (īre) に由来します.

domine = 主, master = host, dominate

これは Quo vadis, domine? の有名な例文で, 「主よ, どちらに行かれるのですか?」という意味です. 新約聖書「ヨハネ伝」にみられる言葉で, 十字架に向かうイエスに対しペテロが語った言葉です. ついでに思い出したことでもあるので書いておくと, 実は昔セガサターンでクォヴァディスというゲームがあり, これは青年士官たちの青春群像劇という体裁で, 士官学校で友人だったキャラクター達が出身大国の都合に翻弄されるストーリーで, その様子をタイトルの QUOVADIS で表現していたようです. 私が中学生のときに出たゲームで当時はこうした名前の由来は全く知りませんでしたが, 高校の倫理で「Quo vadis, domine?」が出てきてこれだったのかと思ったのを今でも覚えています.

  • go - went - gone

ちなみに英語の go は中英語 gon, goon, 古英語 gān ("to go"), 西ゲルマン祖語 *gān, ゲルマン祖語 *gāną ("to go"), 印欧祖語 *ǵʰeh₁- ("to leave") に由来し, 過去形の went は古英語の wendan ("to go, depart, wend") に由来するようです.

  • (de) der Weg -> way, vector
# 動詞としての doctor の意味?

「ごまかす」「騙す」といった意味があります. その他は上記単語集参照. マッサージにも同じような意味がある.

2021-09-10 第7回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗
  • 今回
    • 「The ground shakes violently, throwing midday shoppers off balance and toppling stands of fish and meat.」から
    • 「Nearly 2,000 years ago, Pompeii was a bustling city located in what is now southern Italy.」まで
  • 次回: 「But in the summer of A.D. 79, the nearby Mount Vesuvius volcano erupted.」から
  • YouTube へのリンク
小ネタ
# ラテン語と辞書

ラテン語の動詞を辞書で調べようと思うと, いわゆる原形・不定形ではなく, 現在形の一人称で載っているようです.

具体的に何か忘れましたが, 他の言語でも原形・不定形で載っていない言語もいくつかあります. アラビア語も (昔の?) 紙の辞書だと語根で載っているという恐ろしい話もあります. いまはネットで単語自体をボンと入れればすぐに調べられるようですが, 昔はアラビア語は辞書を正しく引けるようになって一人前と言われていたとか.

# ラテン語の語順

詩を作る上でいいらしい.

想像以上にめちゃくちゃで, 「形容詞が文頭, 修飾する名詞が文末」なこともあれば, 「前置詞の前に名詞が来る」こともあるようです. 格の支配が強いからこれができるのだとか.

あと驚くのが関係代名詞で, 英語では関係代名詞を省略することがありますが, ラテン語では何と関係代名詞があると先行詞を省略することがあるとのこと.

# 初期条件を英語で何という?

initial condition. 終了条件とは言わないが圏論で始対象 initial object の対義語は終対象で final/terminal object. initial と final はフランス語・ラテン語由来で, フランス語では initiale, finale. 映画などの最後の La Fin はフランス語.

はじめとおわりに関して標準的な英語は begin/end. ちなみにドイツ語には beginnen, enden がある. 上でまさに始対象・終対象を漢字を使っているように, 固い言葉・文明的な言葉は「先進国」の言葉を使う. 英語で言えばラテン語・フランス語, 日本で言えば中国語. 言葉遣いに過去の歴史が見える. 正式な言葉遣いと口語的・柔らかな・幼稚な言葉と「その国・文化本来の言葉」に関係がある模様. 正式な言葉・大人の言葉遣いを知りたければ外来語を勉強する必要がある. 英語だけでは「大人のよい英語」を勉強できない, 少なくとも自覚的に区別できない. 議会: pariliament <- (fr) parler = (en) speak, talk

ちなみにこの間物理の本を読んでいたら ab initio が出てきた. いわゆる第一原理とほぼ同義で元々はラテン語で「最初から, 初めから」の意味. (lat) ab = (en) off, away, of = (fr) de.

# ビリヤードはふつう複数形

物理または数学でシナイビリヤード (Sinai は人名) というのがあるのですが, その筋では形容詞的に使われているわけでもないのに複数形の s がつかずに使われていました.

宝石: 単数形しかない. jewellry. jewel/jewels.

他にも変なのないかと思って探していたら, 宝石で元の話とは違う方向で面白いのがありました. ドラクエで踊る宝石というモンスターがいるのですが, これの英訳の変遷 (らしきもの) が面白いです.

はじめは dancing jewel とどちらかといえば直訳だったのが, 最後には goodybag になっています. たしかに宝石というより袋の外見なのですが, 海外展開時に「これは宝石というよりも袋なのでは?」と思う人がそれだけたくさんいたのでしょう. あとエンタメではカタカナ語を直接英語にすると俗語・卑語になるため海外展開時に名前が変わる事案もあるので, 昨日の日本語を英語で教えるみたいなところに, ゲームでどうなっているかを調べるみたいなのも面白そうという気分があります.

2021-09-17 第8回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗
  • 今回
    • 「But in the summer of A.D. 79, the nearby Mount Vesuvius volcano erupted.」から
    • 「After the volcano first erupted shortly after noon, the thick ash turned everything black—people couldn't even see the sun.」まで
  • 次回
    • 「Some residents escaped the city, while others took shelter in their homes.」から
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2021-10-10 第9回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗
  • 今回: 「Some residents escaped the city, while others took shelter in their homes.」から
  • 次回: 「Around 7 a.m., nearly 19 hours after the initial eruption, the city was completely covered in a deadly mix of ash and rock.」
  • YouTube へのリンク
小ネタ
# 多言語比較するには国連の文章読めばいいという発見
2021-10-17 第10回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗
  • 今回: 「Around 7 a.m., nearly 19 hours after the initial eruption, the city was completely covered in a deadly mix of ash and rock.」
  • 次回: 「Well-paved streets had high sidewalks and stepping-stones to keep pedestrians out of the mud.」から
  • YouTube へのリンク
小ネタ
# 多言語比較するには国連の文章読めばいいという発見
2021-10-31 第11回 数学・科学の英語記事を読もうの会 The Lost City of Pompeii
進捗

コンテンツ

全文
The Lost City of Pompeii

Dig up secrets about this buried ancient civilization. ByKristin Baird Rattini

A deafening boom roars through Pompeii's crowded marketplace. The ground shakes violently, throwing midday shoppers off balance and toppling stands of fish and meat. People scream and point toward Mount Vesuvius, a massive volcano that rises above them.

Nearly 2,000 years ago, Pompeii was a bustling city located in what is now southern Italy. But in the summer of A.D. 79, the nearby Mount Vesuvius volcano erupted. It spewed smoke and toxic gas 20 miles into the air, which soon spread to the town. Almost overnight, Pompeii—and many of its 10,000 residents—vanished under a blanket of ash.

(information for picture) The well-preserved ruins of Pompeii give visitors a look into the lives of ancient Romans.

Pompeii was basically lost and forgotten until it was rediscovered in 1748. Thanks to excavations, which are still going on today, scientists have been able to figure out almost exactly what happened on that terrible day.

THE SKY IS FALLING

After the volcano first erupted shortly after noon, the thick ash turned everything black —people couldn't even see the sun. Some residents escaped the city, while others took shelter in their homes. But the ash kept falling. Piles grew as deep as nine feet in some places, blocking doorways and caving in roofs.

(information for a picture) This Pompeii resident was unable to escape in time as hot ash rained down on the city. Roger Ressmeyer, Corbis, VCG, Getty Images Please be respectful of copyright. Unauthorized use is prohibited.

Around midnight, the first of four searing-hot clouds of ash, rock, and toxic gas (also called surges) rushed down the volcano. Traveling toward Pompeii at about 180 miles an hour, the surge scorched everything in its path. Around 7 a.m., nearly 19 hours after the initial eruption, the city was completely covered in a deadly mix of ash and rock.

LOST AND FOUND

Visiting the ruins of Pompeii is like going back in time. The layers of ash actually helped preserve buildings, artwork, and even the forms of bodies as they decomposed and left holes in the ash. All that allowed experts to fill in the details that might not have survived at many other Roman sites.

(information for a picture) recently uncovered artifacts in Pompeii Archaeologists are still uncovering artifacts at Pompeii, such as these jars discovered in 2015.

Based on what they uncovered, scientists believe that Pompeii was a prosperous town popular with wealthy vacationing Romans. Well-paved streets had high sidewalks and stepping-stones to keep pedestrians out of the mud. To relax, people soaked in public baths, watched gladiators or chariot races at an amphitheater, and enjoyed plays in two theaters.

(information for a picture) Mount Vesuvius today Left: An illustration shows what the cities surrounding Mount Vesuvius might have looked like thousands of years ago. Right: Today more than a million people live in the cities surrounding Mount Vesuvius.

Pompeii may be ancient history, but scientists are pretty sure Mount Vesuvius is overdue for another major explosion. Luckily the people living near the volcano today will likely receive evacuation warnings before it blows.

各文の解析
The Lost City of Pompeii---Dig up secrets about this buried ancient civilization.
# タイトル
  • 失われた都市, ポンペイ---この葬り去られた古代文明の秘密を掘り起こす

気になる単語がたくさんあります.

  • city
  • Pompeii
  • dig
  • secret
  • buried <- bury
  • ancient
  • civilization
# A deafening boom roars through Pompeii's crowded marketplace.
  • ポンペイの賑やかな市場に耳をつんざくような爆発音が響き渡る.

現在形なのが面白い文です. 臨場感を出そうとしているのでしょう.

  • deafening <- deafen, ドイツ語の動詞と同じ特徴
    • help <- helfen, Hilfe
    • 日本語の動詞も「う」
    • フランス語 -er, -ir, -re, -oir
    • ラテン語も -re (debere)
    • さっきの had help
  • boom, sp シュパーン
  • roar
  • crowded
  • market
  • place
# The ground shakes violently, throwing midday shoppers off balance and toppling stands of fish and meat.
  • 地面は激しく揺れ, 昼間の買い物客はバランスを崩し, 店に並んだ魚や肉のスタンドが倒れる.

shopper は店員ではなく買い物客の方です.

  • ground
  • shake
  • violently
  • throw
  • balance
  • toppling
  • fish
    • school
  • meat
    • cow - beef
    • pig - pork
# People scream and point toward Mount Vesuvius, a massive volcano that rises above them.
  • 人々は叫び, 頭上にそびえる巨大な火山であるベスビオス火山を指差す.

最後のカンマ以下の名詞句は Mount Vesuvius の同格の修飾・補足説明です. rise above them は日本語に訳しづらいかもしれません. point toward も日本語訳は作れても, その日本語から英訳するのは大変です.

Wikipedia を見ると現代イタリア語の翻訳としてはヴェスヴィオ山 (il monte Vesuvio) のようです.

  • (it) monte = (fr) monc (cf. monc blanc, blanc = 白, ブランク)
  • fountain = 泉
  • moutain = 山
  • Mario - Maria - Marie

  • scream

  • Vesuvius: ラテン語の語尾
  • massive
  • volcano: 語尾が o で終わっていてイタリア語 (ラテン語?) っぽい
# Nearly 2,000 years ago, Pompeii was a bustling city located in what is now southern Italy.
  • 2000年近く前, ポンペイはいまの南イタリアにある活気のある街だった.

ここから本来の時制である過去形に戻ります.

  • bustling
  • locate
  • southern
# But in the summer of A.D. 79, the nearby Mount Vesuvius volcano erupted.
  • しかし西暦 79 年の夏, 近くのベスビオス火山が噴火した.

まだ調べきれていないのですが, 英語で山の名前は Mount Vesuvius という順番が一般的なのでしょうか? 仏 Mont Blanc, 伊: Monte Bianco の例しか知らないことに気付きます. Mt. Fuji. しかも Mount Vesuvius volcano で volcano が後に来ています.

  • A.D.
  • near
  • erupt
# It spewed smoke and toxic gas 20 miles into the air, which soon spread to the town.
  • それは煙と有毒ガスを 20 マイルに渡って吹き上げ, すぐに街にまで広がった.

文章から把握できるとはいえ, spew のような学校英語でなかなか見かけない単語がさらっと出てきます.

  • spewed <- spew
    • speak: シュパーン
  • toxic
  • gas
  • mile
  • air
  • spread
  • town
# Almost overnight, Pompeii—and many of its 10,000 residents—vanished under a blanket of ash.
  • ほぼ一夜にしてポンペイ---そして10000人の住人の多くが---大量の灰の下に消えた.

a blanket of ash が面白い表現です. なかなか日本人には書けないでしょう. 英作文としては「一夜にして」を (almost) overnight とすっきり書けると格好いいですが, なかなか難しいでしょう.

  • residents
  • vanish
  • blanket
  • ash
# Pompeii was basically lost and forgotten until it was rediscovered in 1748.
  • 1748 年に再発見されるまでポンペイは基本的には消失し忘れられていた.

  • basic

  • forget
  • until
# Thanks to excavations, which are still going on today, scientists have been able to figure out almost exactly what happened on that terrible day.
  • 発掘調査は今日でも続いていて, これのおかげで科学者はその恐ろしい日に何が起きたのかほとんど正確に解明することができている.

英作文しようとしたとき時制に関する表現はなかなか難しいです. まず which are still going on today は still による強調が面白く, 主文の have been able to も現在完了はまさにそうだとして, きちんとさっと書けるかがポイントです.

  • excavation
  • still
  • today
  • scientist
  • figure
  • almost
  • exact
  • happen
  • terrible
THE SKY IS FALLING
  • 空が落ちてくる

この進行形表現が面白いです. いままさに起こっているという感じの臨場感があります.

# After the volcano first erupted shortly after noon, the thick ash turned everything black—people couldn't even see the sun.
  • 正午のすぐあとにはじめて火山が噴火したあと, 厚い灰が全てを黒く変え, 人々は太陽さえ見えなくなった.
    • 正午のすぐあと: 正午すぎ

「すぐあと」は shortly after でいいのか, と改めて発見しました. "turn everything black" も change を使ってしまいそうなところを第五文型でうまく書いています. 「灰が空を覆う」のような言い方もできそうです. ここでは確かに「見える (見えなくなる)」で使うのは see だというのはいいとして, look や watch を選んではまずいとすぐわかるかといった点は大事です.

# Some residents escaped the city, while others took shelter in their homes.
  • 街から逃れた住人もいれば, 自宅に避難した人もいた.

対比するときの "Some, while others" の表現が大事でしょう. "take shelter (in their homes)" が「避難する」の意味になるのも面白いところです.

  • resident: ラテン語由来 (re+sedeo)
  • escape: ラテン語由来 (ex + cappe)
  • shelter: 英語
  • home
# But the ash kept falling.
  • しかし灰は降り続けた.

But が大事です. 前文で「自宅に避難した」があとに来ていて, この人達に更なる悲劇が襲いかかることを予兆する but です.

The ash になるのが面白いところです. 動詞も kept を使っているのに注目しています. 後ろの文を見るとわかるように, keep を使ったために臨場感がある描写になっています.

  • ash: ゲルマン系
  • keep: ゲルマン系
  • fall: ゲルマン系
# Piles grew as deep as nine feet in some places, blocking doorways and caving in roofs.
  • 降り積もった灰が 9 フィートに達する場所もあり, ドアが開かなくなったり屋根を押し潰したりしました.

1 フィートは 30.48 cm です.

降り積もった灰を piles と表現するのが面白いところです. ドアが開かなくなるのを blocking doorways と書くのもちょっとした発見です. そもそも doorway という単語, そして複数形で使うことも注目点です. 一つのドアだけではなく多くの家のドアを開けなくしたはずなので複数形にするべきです.

ここは前文からの流れで主語が ash なので, 灰がドアを開けなくしたと言いたいから動詞は block のような単語を選ぶしかありません. 無生物主語構文が活き活きと使われています.

cave in も面白い表現.

  • pile: ラテン語由来, pillar が関連語
  • doorway: door, way ともにゲルマン語. 気になる点: 合成語を作っているが, ゲルマン+ゲルマンの形であることに意味はあるか?
    • cf. 超関数 hyperfunction が気持ち悪い.
  • cave: ラテン語 (cavity などと関連)
  • roof
# Around midnight, the first of four searing-hot clouds of ash, rock, and toxic gas (also called surges) rushed down the volcano.
  • 深夜には燒けるように熱い火山灰・岩石・有毒ガスの大群 (サージとも呼ばれる) の四波のうちの第一波が火山から迫ってきた.

the first of four の意味を取る. こういうときには動詞 rush が使えます. 「迫ってきた」を rush, rush down と表現できるかも英作文上面白いところ. down は火山 (上から迫ってくる) のも表している.

日本語の第一波の「波」にあたる部分がよくわからなければ the first のように対応する日本語を省略する表現が使えます.

  • sear: ゲルマン系
  • hot: ゲルマン系
  • cloud: ゲルマン系
    • clouds of ---: ---の大群
  • rush
  • rock
# Traveling toward Pompeii at about 180 miles an hour, the surge scorched everything in its path.
  • サージは時速 180 マイルでポンペイに向かいながら途中の全てを焼き尽くしました.

1マイルは1.60934kmです.

続く登場人物なので surge に the がついています. kids 向けなのに scorch という (私ははじめて見る) 単語が出てきます. 子供向けでどの程度の語彙が必要なのか痛感させられます.

あと its path という表現も気になるところです. 単純に考えれば溶岩流・土石流などが通りやすいところをぐわっと流れて来たという感じですが, そもそも古代ローマにまさに path, 街道が整備されていたことも意味しているのでしょう. 現代日本からすれば当たり前ですが, 古代世界では極めて非自明なことで「全ての道はローマに通ず」というとき, そもそも道があったという強い話です.

  • travel
  • toward
  • mile
  • hour
  • scorch
  • path
# Around 7 a.m., nearly 19 hours after the initial eruption, the city was completely covered in a deadly mix of ash and rock.
  • 最初の噴火からおよそ 19 時間後の午前七時頃, 街は完全に絶望的な量の灰と岩の混合物で完全に覆われていた.
    • deadly: 「致命的」みたいな訳でもよし.

A deadly mix がうまく訳せず, 「人の生存を望むには絶望的な」というニュアンスで訳しました. むしろ英語ではこれを a deadly mix と書けるという発見があります. 見た目から副詞のように思いきや, 形容詞用法もある deadly. 英作文の文例としても役立ちそうな面白い文です.

ちなみにドイツ語は形容詞はふつう副詞としても使えるようで, 副詞と形容詞に単語としての区別がありません. 実際の文では活用によって形容詞が形容詞として息を吹き返します.

  • around <- a + round の a は何か?
  • initial: 初期条件 initial condition (beginning conditionとは言わない)
    • 時間の区間, [t_i, t_f], final (ending condition), finale
  • eruption
  • complete: 実数の完備性 completeness
  • cover: ラテン語
  • deadly: ゲルマン系
  • mix
  • ash
  • rock
LOST AND FOUND
  • 消失と発見
# Visiting the ruins of Pompeii is like going back in time.
  • ポンペイの廃墟を訪れるのは時間遡行のようなものだ.

the ruins という定冠詞複数形, "like going back in time" という表現が気になっています. 英作文ネタとして使えそうないい文です.

  • visit: video (see) から来ている
  • ruin: ラテン語由来
# The layers of ash actually helped preserve buildings, artwork, and even the forms of bodies as they decomposed and left holes in the ash.
  • 実は灰の層のおかげで建物・芸術作品や, 遺体の形でさえも保存されていた. 遺体は分解されていたものの, 灰の中の空洞として残っていた.

無生物主語+help が重要な構文です. 主語が the layers of ash と定冠詞+複数形なのもポイントでしょう. 他には bodies は遺体の意味であること, decompose の意味, left holes in the ash の的確な訳など難しいところがいくつかあります. ここで decompose は「人体の腐敗」くらいで訳すといいのでしょう. As 以下の文は何が decompose されるかきちんと判定しないと変な訳をしてしまうので注意が必要です. 英語で一文だからといって, 日本語でも一文で無理に訳さなくていいというのもあります.

英作文としては非常に面白い文です.

  • layer
  • actual
  • help
  • preserve
  • build
  • art
  • work
  • even
  • form
  • body
  • decompose = de + com + pose
  • leave
  • hole
# All that allowed experts to fill in the details that might not have survived at many other Roman sites.
  • これら全てのおかげで専門家は他の多くのローマの遺跡には残っていないであろう詳細を埋められた.

All that はこのまとまりで名詞と判定するのがいいのでしょう. これまた無生物主語+allow の構文で使いこなせると便利です.

experts も単なる複数形で定冠詞はつきません. これも割と悩むというか, 慣れていないとさっと書けないのではないでしょうか.

sites は遺跡くらいの訳でいいでしょう. fill in the details も定冠詞がついているのが気になります. fill in details の表現はよく見かけますが, いまここでは the をつけてもいいところで, 実際につけるかどうかの判定があって, ここでは the をつけることで意味を限定しているのが読解上注意する必要があります.

あとは might の意味の訳出です. 正確には日本語では「であろう」を省略しても意味が通り, 英語で表す文を正しいニュアンスで伝えられますが, 英語にするときには might があった方がいいでしょう. 英語は可能性の表現を助動詞でうまく表現できることに気付きます.

  • allow
  • expert: ex + peril, peril は fear と同根
  • fill, detail, may, might
  • survive = sur + vive
    • vive <- vivid
  • many, other, site
  • 彼らが明らかにした知見に基づいて, 科学者達はポンペイが裕福で休暇を楽しむローマ人に人気で繁栄していた街であったと信じている.
  • その結果, ポンペイは裕福なローマ人が休暇を過ごすのに適した豊かな町であったと考えられています.

後半は DeepL での翻訳を持ってきました. 読むのには苦労しませんが, よほどうまく日本語を作らなければ日本語訳から適切に復元するのは難しそうな英文です. what they uncovered は their discovery くらいでもいいでしょう. prosperous のような単語が kids 単語であるのはちょっと衝撃です.

  • scientist
  • prosperous
  • popular
  • wealthy
  • vacation: vacuum
# Well-paved streets had high sidewalks and stepping-stones to keep pedestrians out of the mud.
  • きちんと舗装された道路には高い歩道と踏み石があり, 歩行者が泥から逃れられるようになっていた.
  • 舗装された道路には高い歩道と踏み石があり, 歩行者が泥にまみれないようになっていた.

sidewalkで歩道・人道の意味の意味であることをはじめて知りました. メインのwalkは馬などが走るところで人は脇によけるイメージ?

ちなみに pedestrian の pede はラテン語では足の意味があります. フランス語では le pied, イタリア語では il piede で, octopus の pus (foot) と同じです.

  • well, pave, street, high, side, walk, step, stone, keep, pedestrian, mud
  • Collins: A sidewalk is a path with a hard surface by the side of a road.
# To relax, people soaked in public baths, watched gladiators or chariot races at an amphitheater, and enjoyed plays in two theaters.
  • リラックスするために, 人々は公衆浴場につかり, 剣闘士の戦いや戦車のレースを円形演技場で見て, 二つの劇場で演劇を楽しんだ.

amphi = ギリシャ語の both side由来で, 演劇は一方からしか見ないのに対して, 全方位から見えることを amphyで表したのでは? 両生類にもamphiが出てくる.

gladiator <- グラディウス(剣)に由来.

  • soak, public, bath, watch, gladiator, chariot, race, amphitheater, enjoy, play, theater
# Pompeii may be ancient history, but scientists are pretty sure Mount Vesuvius is overdue for another major explosion.
  • ポンペイの大噴火は遠い昔の出来事かもしれないが, 科学者達はベスビオス火山がまた大爆発する時期に来ていることを強く確信している.

意味はわかりますが的確な日本語に訳しにくい文です.

ancient historyが無冠詞なのは, 過去の出来事を表すときの history が無冠詞だからです.

scientists は無冠詞複数です. 定冠詞がつくと「誰だ」となってしまいます.

考えてみると Mount Vesuvius に冠詞がありません. 固有名詞扱いなのでしょう.

is overdue for の表現は使えると便利な予感.

another major explosion は単に a でもいいはずですが, やはり昔の噴火の話をしているので another と書けると格好いい.

  • ancient, history, pretty, sure, mount, overdue, major, explosion
# Luckily the people living near the volcano today will likely receive evacuation warnings before it blows.
  • 幸運にも火山の近くに住む今日の人々は噴火前に避難警告を受け取れるだろう.
  • 幸いなことに, 今日, 火山の近くに住んでいる人々は爆発する前に避難勧告を受ける可能性が高い.

第二文は同じくDeepLの翻訳です.

the people, the volcano の定冠詞, 冠詞なし複数の warnings など名詞の振る舞いは気になります. 警告が一回限りでもないはずで, 複数はわかりますが, これを実際に複数形で書けるかというと難しいでしょう.

evacuate = ex + vacuo. vacuo -> vacuum. emit <- ex + mittere.

  • lucky, people, live, near, likely, receive, evacuate, warn, before, blow
日本語訳を英語に戻す
2021-08-13 The Lost City of Pompeii
失われた都市, ポンペイ---この葬り去られた古代文明の秘密を掘り起こす
  • The Lost City of Pompeii---Dig up secrets about this buried ancient civilization.
ポンペイの賑やかな市場に耳をつんざくような爆発音が響き渡る.
  • A deafening boom roars through Pompeii's crowded marketplace.
地面は激しく揺れ, 昼間の買い物客はバランスを崩し, 店に並んだ魚や肉のスタンドが倒れる.
  • The ground shakes violently, throwing midday shoppers off balance and toppling stands of fish and meat.
人々は叫び, 頭上にそびえる巨大な火山であるベスビオス火山を指差す.
  • People scream and point toward Mount Vesuvius, a massive volcano that rises above them.
2000年近く前, ポンペイはいまの南イタリアにある活気のある街だった.
  • Nearly 2,000 years ago, Pompeii was a bustling city located in what is now southern Italy.
しかし西暦 79 年の夏, 近くのベスビオス火山が噴火した.
  • But in the summer of A.D. 79, the nearby Mount Vesuvius volcano erupted.
それは煙と有毒ガスを 20 マイルに渡って吹き上げ, すぐに街にまで広がった.
  • It spewed smoke and toxic gas 20 miles into the air, which soon spread to the town.
ほぼ一夜にしてポンペイ---そして10000人の住人の多くが---大量の灰の下に消えた.
  • Almost overnight, Pompeii—and many of its 10,000 residents—vanished under a blanket of ash.
1748 年に再発見されるまでポンペイは基本的には消失し忘れられていた.
  • Pompeii was basically lost and forgotten until it was rediscovered in 1748.
発掘調査は今日でも続いていて, これのおかげで科学者はその恐ろしい日に何が起きたのかほとんど正確に解明することができている.
  • Thanks to excavations, which are still going on today, scientists have been able to figure out almost exactly what happened on that terrible day.

英作文しようとしたとき時制に関する表現はなかなか難しいです. まず which are still going on today は still による強調が面白く, 主文の have been able to も現在完了はまさにそうだとして, きちんとさっと書けるかがポイントです.

正午のすぐあとにはじめて火山が噴火したあと, 厚い灰が全てを黒く変え, 人々は太陽さえ見えなくなった.
  • After the volcano first erupted shortly after noon, the thick ash turned everything black—people couldn't even see the sun.
  • 正午のすぐあと: 正午すぎ

「すぐあと」は shortly after でいいのか, と改めて発見しました. "turn everything black" も change を使ってしまいそうなところを第五文型でうまく書いています. 「灰が空を覆う」のような言い方もできそうです. ここでは確かに「見える (見えなくなる)」で使うのは see だというのはいいとして, look や watch を選んではまずいとすぐわかるかといった点は大事です.

街から逃れた住人もいれば, 自宅に避難した人もいた.
  • Some residents escaped the city, while others took shelter in their homes.

対比するときの "Some, while others" の表現が大事でしょう. "take shelter (in their homes)" が「避難する」の意味になるのも面白いところです.

しかし灰は降り続けた.
  • But the ash kept falling.

But が大事です. 前文で「自宅に避難した」があとに来ていて, この人達に更なる悲劇が襲いかかることを予兆する but です.

The ash になるのが面白いところです. 動詞も kept を使っているのに注目しています. 後ろの文を見るとわかるように, keep を使ったために臨場感がある描写になっています.

降り積もった灰が 9 フィートに達する場所もあり, ドアが開かなくなったり屋根を押し潰したりしました.
  • Piles grew as deep as nine feet in some places, blocking doorways and caving in roofs.

1 フィートは 30.48 cm です.

降り積もった灰を piles と表現するのが面白いところです. ドアが開かなくなるのを blocking doorways と書くのもちょっとした発見です. そもそも doorway という単語, そして複数形で使うことも注目点です. 一つのドアだけではなく多くの家のドアを開けなくしたはずなので複数形にするべきです.

ここは前文からの流れで主語が ash なので, 灰がドアを開けなくしたと言いたいから動詞は block のような単語を選ぶしかありません. 無生物主語構文が活き活きと使われています.

cave in も面白い表現.

深夜には燒けるように熱い火山灰・岩石・有毒ガスの大群 (サージとも呼ばれる) の四波のうちの第一波が火山から迫ってきた.
  • Around midnight, the first of four searing-hot clouds of ash, rock, and toxic gas (also called surges) rushed down the volcano.

the first of four の意味を取る. こういうときには動詞 rush が使えます. 「迫ってきた」を rush, rush down と表現できるかも英作文上面白いところ. down は火山 (上から迫ってくる) のも表している.

日本語の第一波の「波」にあたる部分がよくわからなければ the first のように対応する日本語を省略する表現が使えます.

サージは時速 180 マイルでポンペイに向かいながら途中の全てを焼き尽くしました.
  • Traveling toward Pompeii at about 180 miles an hour, the surge scorched everything in its path.

続く登場人物なので surge に the がついています. kids 向けなのに scorch という (私ははじめて見る) 単語が出てきます. 子供向けでどの程度の語彙が必要なのか痛感させられます. ***最初の噴火からおよそ 19 時間後の午前七時頃, 街は完全に絶望的な量の灰と岩の混合物で完全に覆われていた. - Around 7 a.m., nearly 19 hours after the initial eruption, the city was completely covered in a deadly mix of ash and rock. - deadly: 「致命的」みたいな訳でもよし.

A deadly mix がうまく訳せず, 「人の生存を望むには絶望的な」というニュアンスで訳しました. むしろ英語ではこれを a deadly mix と書けるという発見があります. 見た目から副詞のように思いきや, 形容詞用法もある deadly. 英作文の文例としても役立ちそうな面白い文です.

ポンペイの廃墟を訪れるのは時間遡行のようなものだ.
  • Visiting the ruins of Pompeii is like going back in time.

the ruins という定冠詞複数形, "like going back in time" という表現が気になっています. 英作文ネタとして使えそうないい文です.

実は灰の層のおかげで建物・芸術作品や, 遺体の形でさえも保存されていた. 遺体は分解されていたものの, 灰の中の空洞として残っていた.
  • The layers of ash actually helped preserve buildings, artwork, and even the forms of bodies as they decomposed and left holes in the ash.

無生物主語+help が重要な構文です. 主語が the layers of ash と定冠詞+複数形なのもポイントでしょう. 他には bodies は遺体の意味であること, decompose の意味, left holes in the ash の的確な訳など難しいところがいくつかあります. ここで decompose は「人体の腐敗」くらいで訳すといいのでしょう. As 以下の文は何が decompose されるかきちんと判定しないと変な訳をしてしまうので注意が必要です. 英語で一文だからといって, 日本語でも一文で無理に訳さなくていいというのもあります.

これら全てのおかげで専門家は他の多くのローマの遺跡には残っていないであろう詳細を埋められた.
  • All that allowed experts to fill in the details that might not have survived at many other Roman sites.

All that はこのまとまりで名詞と判定するのがいいのでしょう. これまた無生物主語+allow の構文で使いこなせると便利です.

experts も単なる複数形で定冠詞はつきません. これも割と悩むというか, 慣れていないとさっと書けないのではないでしょうか.

sites は遺跡くらいの訳でいいでしょう. fill in the details も定冠詞がついているのが気になります. fill in details の表現はよく見かけますが, いまここでは the をつけてもいいところで, 実際につけるかどうかの判定があって, ここでは the をつけることで意味を限定しているのが読解上注意する必要があります.

あとは might の意味の訳出です. 正確には日本語では「であろう」を省略しても意味が通り, 英語で表す文を正しいニュアンスで伝えられますが, 英語にするときには might があった方がいいでしょう. 英語は可能性の表現を助動詞でうまく表現できることに気付きます.

彼らが明らかにした知見に基づいて, 科学者達はポンペイが裕福で休暇を楽しむローマ人に人気で繁栄していた街であったと信じている.
  • Based on what they uncovered, scientists believe that Pompeii was a prosperous town popular with wealthy vacationing Romans.

読むのには苦労しませんが, よほどうまく日本語を作らなければ日本語訳から適切に復元するのは難しそうな英文です.

2021-08-10 Attack on Pearl Harbor

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Attack on Pearl Harbor

Learn about this historic event that caused the United States to enter World War II.

Sunday, December 7, 1941, was supposed to be a day of rest for the military soldiers at Hawaii's Pearl Harbor naval base on the island of Oahu. But at 7:55 a.m., Japanese fighter planes zoomed in without warning and attacked the United States Pacific fleet, or naval vessels, moored in the harbor. Thousands of lives would be lost that day.

It was, as then President Franklin Delano Roosevelt would call it, "a date which will live in infamy."

THE PLAN

The sudden attack in Hawaii —at the time a territory of the United States, not a state— might have taken many by surprise, but the Japanese had been planning the operation for months.

Admiral Isoroku Yamamoto, commander in chief of the Japanese naval forces and architect of the Pearl Harbor attack, didn't want a fight with America. But much of Europe and Asia, including Japan, were involved in World War II at the time. Yamamoto wanted to take over certain countries in southeastern Asia and use their oil to help fuel Japan's military vehicles and naval fleet.

But because the U.S. base in Hawaii was relatively close to these countries, the Japanese worried that the United States would send soldiers from Pearl Harbor to defend the nations if they were attacked. By destroying the U.S. military presence in the region, the countries Japan wanted to target would be left vulnerable. So Yamamoto decided to move forward with a surprise attack on the U.S. fleet in Hawaii.

So on November 26, 1941, 31 warships carrying fighter planes and bombers slipped from Japan into the North Pacific. They moved silently until they closed in on the Hawaiian Islands. A small Japanese plane made a loop around the target and radioed back: "Pearl Harbor sleeps."

THE ATTACK

At dawn on December 7,350 planes launched in two waves from Japan's ships. The bombers dropped bombs on American warships below, while the fighter planes targeted the U.S. aircraft on the ground so they couldn't fight back.

Following both attacks, 19 U.S. naval vessels were sunk or damaged; 188 aircraft were destroyed. In all, 2,280 servicemen and women were killed, 1,109 were wounded. Sixty-eight civilians—people who are not in the military—also lost their lives. The attack lasted just under two hours.

THE AFTERMATH

Repair crews went to work on the ships. Except for the U.S.S. Arizona, Utah, and Oklahoma, every damaged ship returned to sea.

The day after the attack, the United States declared war on Japan, officially entering World War II. In the nearly four years that followed, the U.S. Navy sank all of the Japanese aircraft carriers, battleships, and cruisers that participated in the Pearl Harbor attack.

The United States and its allies —Britain, France, and Russia, among other countries— eventually won the war, defeating Japan and its allies, Germany and Italy.

2021-06-15, Brianna Barbu, Discover: 7 New Animals Discovered in 2021 So Far

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進捗

2021-07-02 第1回 数学・科学の英語記事を読もうの会 イントロ, 本文読解
2021-07-16 第2回 数学・科学の英語記事を読もうの会 本文読解
  • 今回: 「Between 1970 and 2016, the worldwide total populations of mammals, birds, amphibians, reptiles and fish have dropped by an average of 68 percent according to the World Wildlife Federation's 2020 Living Planet Index.」まで
  • 次回: 「Hundreds of species have gone extinct.」から
  • YouTube へのリンク
2021-07-23 第3回 数学・科学の英語記事を読もうの会 本文読解
  • 今回: 「Hundreds of species have gone extinct.」から
  • 次回: 「The Nano-Chameleon Brookesia nana」から
  • YouTube へのリンク
2021-08-06 第4回 数学・科学の英語記事を読もうの会 本文読解
  • 今回: 「The Nano-Chameleon Brookesia nana」から
  • 宿題
    • 「The Bumblebee Hiding in Plain Sight Bombus incognitus」の訳
    • 「The Whale Reclassification Decades in the Making Rice's Whale — Balaenoptera ricei」の訳
  • 次回: 「The Ant Named by a Rock Star Strumigenys ayersthey」から
  • YouTube へのリンク
2021-08-27 第5回 数学・科学の英語記事を読もうの会 本文読解

コンテンツ

全文
タイトル周辺

7 New Animals Discovered in 2021 So Far

The world's tiniest lizard, a new type of octopus, an ant named with the help of a rock musician, and more amazing creatures.

By Brianna BarbuJun 15, 2021 12:26 PM

Frank Glaw, Jörn Köhler, Oliver Hawlitschek, Fanomezana M. Ratsoavina, Andolalao Rakotoarison, Mark D. Scherz & Miguel Vences, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

本文

個々の単語の詳細は単語集も参考にしてください.

# Introduction

It may seem like humans have conquered the entire planet — and in many ways we have. But Earth's wild places still hold an astonishing number of secrets.

Every year, researchers find hundreds of new species of plants and animals — along with a mind-boggling thousands of new insects. Yet they're still only scratching the surface of what may be out there. Scientists say a huge fraction of Earth's biodiversity is still unknown. While estimates vary, it's thought that 86 to 99 percent of species are yet to be discovered, depending on how you count the microbes.

The idea of discovering a new species may conjure up an image of pith-helmeted adventurers trekking through the jungle in search of a legendary creature. And it is true that rainforests are biodiversity "hotspots" that yield their fair share of discoveries. But many new species are found in familiar places or even museum archives as DNA testing reveals new insights about organisms that look similar but turn out to be genetically distinct.

Scientists need to examine potential members of a new species carefully — both inside and out — to determine every physical and genetic characteristic that sets them apart from similar organisms. They also must ensure no one else documented the species first. If they can do that, the next step is to publish a scientific report officially describing the new species and giving it a name. The whole process can take years.

Sadly, many newly discovered creatures are already endangered. Between 1970 and 2016, the worldwide total populations of mammals, birds, amphibians, reptiles and fish have dropped by an average of 68 percent according to the World Wildlife Federation's 2020 Living Planet Index. Hundreds of species have gone extinct. And that's just the ones we know about. It's a race to find, document, and (hopefully) protect species before they're lost. Here are a handful of some of the most fascinating new animals that scientists have reported so far in 2021:

# The Deep-Sea Dumbo The Emperor Dumbo Octopus — Grimpoteuthis imperator

(Credit: Alexander Ziegler)

This mysterious cephalopod makes its home more than 4,000 feet underwater in the North Pacific Ocean, making it one of the deepest-living octopi known to science. Like other types of Dumbo octopus, it sports two ear-like fins on its head. Although the octopus was dead when they pulled it out of the ocean, the scientists studying its anatomy used MRI and CT to peek at its internal organs. Their tech-forward approach gave a clearer anatomical picture than traditional dissection and made sure that the only specimen of this hard-to-find sea creature could be preserved intact.

# The Nano-Chameleon Brookesia nana

Frank Glaw, Jörn Köhler, Oliver Hawlitschek, Fanomezana M. Ratsoavina, Andolalao Rakotoarison, Mark D. Scherz & Miguel Vences, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

Possibly the smallest reptile known to science, B. nana is scarcely larger than a fingernail. Researchers found two of these tiny lizards — a male and a female — in the mountain rainforests of Madagascar. Although it's a member of the chameleon family, B. nana doesn't change color. Its brown skin helps it blend in with the forest floor while searching for insects to eat.

# The Bumblebee Hiding in Plain Sight Bombus incognitus

(Credit: Jennifer Geib)

Researchers studying forest bumblebees in the Rocky Mountains were in for a surprise when they found that the bees fell into two distinct genetic clusters — what they thought was one species was actually two! Both species live harmoniously together in grassy mountain meadows in the United States and Canada.

# The Bright Orange Bat Myotis nimbaensis

(Credit: Bat Conservation International)

Named after the Nimba Mountains in West Africa where it can be found in caves and mining tunnels, this bat sports striking orange fur. This bat and the Lamotte's roundleaf bat (Hipposideros lamottei) are found only in this one particular mountain range, so protecting the area is crucial to both species' survival. Luckily, much of it is already a nature preserve.

# The Deadly Snake Named After a Goddess Suzhen's krait — Bungarus suzhenae

(Credit: Dr Li Ding/CC-by-4.0)

Kraits are extremely venomous snakes, so it's slightly ironic that this one is named after Bai Suzhen, a snake goddess from Chinese legend revered as a deity of healing and true love. It lives in the rice fields and streams in Yunnan Province, China. Being able to correctly identify a venomous snake is the key to being able to treat its bite. Subtle differences in its teeth and black-and-white striped skin set Suzhen's krait apart from tis relatives.

# The Whale Reclassification Decades in the Making Rice's Whale — Balaenoptera ricei

(Credit: National Oceanic and Atmospheric Administration)

Formerly called the "Gulf of Mexico Bryde's Whale," Rice's whale is named after biologist Dale Rice, who first documented them in the 1960s. Genetic testing confirmed in 2014 that the whales in the Gulf were genetically distinct from the Bryde's whales in other oceans. The classification of Rice's whale as a new species was completed with an autopsy of a whale that came ashore in Florida in 2019. There are fewer than 100 Rice's whales left in the wild.

# The Ant Named by a Rock Star Strumigenys ayersthey

(Credit: Photographer unknown, via EurekAlert)

This tiny ant with an impressive jawline lives in the Chocó-Darién region in Northwest Ecuador, one of the many unique habitats in the Tumbes–Chocó–Magdalena biodiversity hotspot running along the western coast of South America from Ecuador to the Northern part of Peru. Douglas Booher, the Yale entomologist who confirmed that the ant was indeed a new species, named it with the help of Michael Stipe, from the band R.E.M. Stipe and Booher named the ant after their mutual friend, artist Jeremy Ayers. The gender-neutral -they suffix pays tribute to Ayers as a champion of gender diversity and nonbinary representation.

各文の解析

各単語については英単語・熟語のページを見てください.

タイトル周辺
# 7 New Animals Discovered in 2021 So Far
  • 2021 年現時点で見つかった 7 種の新しい生物

タイトルなので正式な文ではなく名詞だけになっています. 短いので特に言うことはないでしょう.

ここでは「種」と訳してしまいましたが生物学的に正しいのか微妙です. 種 (分類学) の Wikipedia ページへの参照をつけておきます.

単語については次の言葉に注目しましょう.

  • animal
  • discover
# The world's tiniest lizard, a new type of octopus, an ant named with the help of a rock musician, and more amazing creatures.
  • 世界で最も小さいトカゲ, 新種のタコ, ロックミュージシャンの名前がついたアリ, その他驚くべき生物たち

ピリオドこそついているものの, 引き続きサブタイトルなので正式な文ではなく名詞だけになっていて, 基本的には and で名詞がつなげられているだけです. 他に注意するべきは named で「---と名付けられた」くらいの意味で, with the help of = by です.

単語をいくつか調べてみましょう.

  • lizard
  • octopus

まず octopus です. これはラテン語を経由する形でギリシャ語の ὀκτώ (oktṓ, "eight") と πούς (poús, "foot") に由来します. 特に πούς に注目しましょう. 足はフランス語で pied, イタリア語で piede であり, f は「フ」, p は「プ」で半濁点がつくかどうかだけで実質同じ, フランス語で発音はしないものの d がついていてこれも濁点の有無だけで実質同じなので, 文字通り 8 本の足を持つ生物の意味を持ちます.

タコの日本語版 Wikipedia のリンクも貼っておきます. タコについてわかっていないこともいまだにたくさんあるようで, さらっとでいいからでぜひ眺めておいてください.

あとで octopi という複数形が出てきます. Wiktionary などを見るとわかるように, これは過剰修正 (hypocorrection) と言われています. 語源にもなっているラテン語の octopus の複数形活用をある意味で無理やり導入しているからです. 実はこの現象は日本人なら誰でも知っています. スパゲッティはイタリア語で spaghetti と綴ります. これは男性名詞 spaghetto の複数形でラテン語の名残りを残す複数形の生成法です.

アリは完全変態・真社会性など特徴を持つ面白い昆虫です. これも適当でいいので Wikipedia を眺めると面白い対象です.

parliament = 議会 <- 話すところ. speak = (fr) parler = (it) parlare. イギリスは昔フランスに占領されていた. (ノルマンコンクエスト) 政治: 中国語. 日本語: まつりごと.

フランス語 boeuf -> beef. 日本でも農民は米を作ってはいても自分で食べられない. 昔のイギリス人は牛を育てて使ってはいても, 自分で牛の肉を食べていない.

Introduction
# It may seem like humans have conquered the entire planet — and in many ways we have.
  • 人間は地球全体を征服してしまったように見えるし, 多くの点で実際にそうなっている.

文法的・意味的には次のポイントがあります.

  • it seems like (that) の構文
  • 完了形
  • 最後の we have
    • 動詞の省略
    • 時制として現在完了を使った表現
  • the entire planet: 単純に表現が面白い

次の単語に注目しましょう.

  • have: 英語での「持つ」の多彩さ, 完了の助動詞としての have と多言語
    • I have a headache.
    • 完了の助動詞: have, be
  • conquer
    • que = that
    • plate = (it) piatte
    • th: ギリシャ語 (that, this, the は違う.)
    • ph: ギリシャ語, triumph, pharmacy
  • entire: integer
  • planet
  • way
# But Earth's wild places still hold an astonishing number of secrets.
  • しかし地球上の自然にはいまだ多くの驚くべき秘密がある.

文法的に難しいところはないものの, Earth's wild places のように英語の意味はわかってもよい日本語訳を作るのが難しい箇所があります. 逆に上記の (日本語として自然な) 日本語訳から英文を復元しようとすると, 日本人は there is 構文を使ってしまうでしょう. 主語が earth's wild places で他動詞 hold を使うのがまさに英語らしい表現です.

逆にこの英語文を書くのもなかなか一筋縄ではいきません. 上の訳は微妙なところで, はじめ「人類未踏の地」と訳しましたが, 人類がよくわかっているところにもまだまだ未知の要素はあり, いわゆる人の手が入っている土地も全てを汲み尽くせているわけではなく, 上のような微妙な表現にとどめておきました. 言語処理能力と理工系の知見がどちらも試されます.

  • earth: 普通名詞
  • wild: 概念
  • still: ゲルマン系の語彙
  • number: 印欧祖語, ゲルマン系の比較
  • secret: ラテン語
# Every year, researchers find hundreds of new species of plants and animals — along with a mind-boggling thousands of new insects.
  • 毎年, 研究者達は数百もの新種の動植物を発見する. 昆虫にいたっては数千種も見つかっていて驚くばかりだ.

構文は単純な第三文型で迷うところはありません. ダッシュとそのあとの along with は単純に and と思えばよく, 昆虫に対しては数千と十倍以上であることを強調するためにあえて分けているのでしょう.

やはり日本語訳を作るのが難しく, 特に along with 以降は日本語訳を工夫してあります. 読むのは簡単でもなかなか自力で書けない英語です. 時制が現在形であるニュアンスもどこまで汲み取るかが問題です.

  • research: フランス語・イタリア語・ラテン語
  • mind: 多言語比較
  • species: ラテン語
  • thousand: 多言語比較
  • insect: 多言語比較
# Yet they're still only scratching the surface of what may be out there.
  • しかし研究者達はまだ地球上にいるかもしれない種のごく一部を見つけているだけにすぎない.

構文としては第三文型 SVO で進行形になっていて, 最後の what が導く関係詞節がポイントです.

意味を考えましょう. まず they が前文の主語と同じであることを意識してください. ここで still, only の副詞が二つついた上で現在進行形を使っているのもポイントで, 「まだまだ道半ばもいいところ」といったニュアンスをこれでもかと表現しています.

次に surface を考えましょう. 地表の意味で考えてもそこまで大きな問題にはならないとは思いますが, 海洋生物も考えている以上, 地表の意味ではやはり不十分です. Scratch も含めて比喩的に「道半ば」のニュアンスを出していると見た方が適切でしょう. The surface と定冠詞がついているのも面白いところです. 上記の日本語から英訳するときにもこの二重の意味での scratch the surface を使えるかがポイントです.

最後, what 節の out の適切な訳が割と難しいです. まず be out にいくつか意味があり, 特に「ばれる, 露見する」といった意味があります. 文脈から言って「発見される」くらいの意味で, 上の訳では be out there で「そこ (地球) にいる (ことがばれる)」くらいの意味で取りました.

# Scientists say a huge fraction of Earth's biodiversity is still unknown.
  • 科学者達は地球の生物多様性の大部分はいまだによくわかっていないと言う.

構文は第三文型 SVO で, say that の that が省略された上で that 節が目的語になっています. That 節の中身は第二文型 SVC です.

A huge fraction は簡単に読めても自力で書けない表現ではないでしょうか. ライティングのページで自分なりに書き換えています. 第三文型を使ったライティングという私なりの基本方針に沿っています.

  • scientist (<-) science: ラテン語
  • say: ゲルマン系
  • fraction: 他の言語・英単語との関係
  • bio (biology): ギリシャ語・ラテン語
  • diversity: ラテン語
  • un-: ゲルマン, ラテン語, ギリシャ語
  • know: 言語学的な事情, 英語特有の事情
# While estimates vary, it's thought that 86 to 99 percent of species are yet to be discovered, depending on how you count the microbes.
  • 微生物の数え方によって推定値は変わるものの, 86-99%の種がまだ見つかっていないと考えられている.

While が導く従属節のあとに it's thought that の主節があり, 主節は仮主語 it の内容が that 節の中身です. 最後の depending on は分詞構文で副詞的にはたらいています. これは間に主節に入っているだけで, おそらく vary にかかっていると思います.

冒頭の estimates は漠然とした評価というよりも, 実際の 86-99 という値に相当する具体的な数の評価で意味を取った方がいいでしょう.

最後の the microbes の the は割と嫌らしく, なかなか自力で定冠詞がつけられない対象で, 解釈・翻訳もそれ程自明ではないように思います. 例えばウィルスが生物であるかどうか, 生物学ではいまだに議論の対象になっているようですし, 寿命の短さから来る微生物の変異・種の多様性もあり, 何をどう別の種と区別するのかといった話さえあるからです.

前文の fraction もここで具体的な数値を示しているからこの単語を選んだのでしょう.

  • while: 同根語
  • vary: ラテン語
  • species: ラテン語
  • discover: フランス語・ラテン語
  • microbe: ギリシャ語
# The idea of discovering a new species may conjure up an image of pith-helmeted adventurers trekking through the jungle in search of a legendary creature.
  • 新たな種の発見というと, あなたは伝説上の生物を探すためにジャングルを歩き回るピスヘルメットを被った冒険者のイメージを思い浮かべるかもしれない.

文の基本構造は第三文型 SVO で The idea may conjure up an image です. 少し調べればすぐわかるとはいえ, 読む上では学校英語ではなかなか出てこない単語を選んでいるように思います. 日本語訳から同じ英文を復元するのは難しいのではないでしょうか. この (私が書いた) 日本語訳から英文を復元するときにどう考えるかもポイントでしょう.

  • idea: ラテン語・ギリシャ語
  • conjure: ラテン語
  • image: ラテン語・印欧祖語
  • pith-helmeted: インディ・ジョーンズがかぶっているような帽子を指す模様. cf. 画像検索
  • adventure: ラテン語
  • trek: アフリカーンス語
  • jungle: ヒンディー語
  • creature (<- create): ラテン語
# And it is true that rainforests are biodiversity "hotspots" that yield their fair share of discoveries.
  • そして熱帯雨林がその発見の多くを生み出す生物多様性のホットスポットであることは正しい.

基本は it is true that の構文で, 後半の that は hotspots に対する関係代名詞です.

  • bio: ギリシャ語
  • diversity <- diverse: ラテン語
  • yield <- g と y の交替, 中英語での -en

ドイツ語の動詞は語尾に -en がつく. 日本語で動詞は「う」行で終わるのと同じ. フランス語でも動詞の語尾は -er, -ir, -re, -or.

# But many new species are found in familiar places or even museum archives as DNA testing reveals new insights about organisms that look similar but turn out to be genetically distinct.
  • しかし多くの新種はより馴染みのある場所で見つかっているし, 博物館のアーカイブの中からでさえ見つけられている. そこでは似ているように見えたものの実は遺伝的に違うことがわかった生物に対する新たな知見を DNA 検査が明らかにしている.

文章は長いものの構文は単純です. 主節は species are found が基本構造であり, as 以下は従属文として理由・原因を説明しています.

意味上のポイントもいろいろあります. 前文で接続詞 And が来たあと But が来ていることに注目しましょう.

他には look similar but も注意するべきポイントがあります. もちろん similar の意味は「類似の, 似ている」です. 似ているというのは違う部分があることを意味していて, まさに「似てはいるが別物だ」という表現なのです.

  • museum: ラテン語・ギリシャ語
  • archive: ラテン語・ギリシャ語
  • organism: ギリシャ語
  • genetically <- gene: ギリシャ語
# Scientists need to examine potential members of a new species carefully — both inside and out — to determine every physical and genetic characteristic that sets them apart from similar organisms.
  • 科学者達は新たな種の一員である可能性を持つ生物を内からも外からも注意深く調べる必要がある. これは似た生物とその対象を分ける全ての物理的・遺伝的特徴を決定するためだ.

これも構文は単純な第三文型 SVO で scientists (need to) examine members が主な構造です. To 不定詞句 to determine の characteristic は (抽象名詞で) 単数扱いです. ふつう characteristic は可算名詞のようですが, 関係代名詞の that 節の動詞が sets になっていることから単数扱いせざるをえず, 具体的な可算名詞と見てはいけません.

意味としては potential をどう日本語にするか, both inside and out をどう日本語にするかがポイントです. 後者は後ろで physical and genetic characteristic と説明はありますが, 正確に対応するわけでもありません. 正確に理解するには生物学の素養が必要です.

解剖学の話で, 心臓の構造の話, 心房と心室の話は, physical で inside の話です. inside は genetic だけにかかっているわけではありません.

  • scientists <- science: ラテン語
  • examine: ラテン語
  • potential: ラテン語
    • possible: フランス語 pouvoir = (en) can
  • member: ラテン語
  • physical: ギリシャ語
    • typhoon, pharmacy
  • genetic: ギリシャ語
  • characteristic <- character: ラテン語・ギリシャ語
  • apart: ラテン語
# They also must ensure no one else documented the species first.
  • 彼らは他の誰も先にその種を報告していないかどうかも確認しなければならない.
  • 彼らは自身の発見が世界初なのだと事前に確認する必要がある.

No one do first の表現が面白いです. この手の否定形の名詞や動詞を使って肯定文を作るのはまさにネイティブの発想で, 日本人にはなかなか使えない表現です. 例文集にも記録してあります.

  • document: ラテン語
  • species: ラテン語
# If they can do that, the next step is to publish a scientific report officially describing the new species and giving it a name.
  • もしそれができたら, 次のステップは新種を記述し名前を与える科学的なレポートを正式に出版することだ.
# The whole process can take years.
  • このプロセスの全体には数年かかることもある.

これもシンプルな文ですが, 自分でライティングするとき, 無生物主語で動詞 take を使ってすっきり書けるかどうかが問題です.

無冠詞複数の years は「長年」と訳すこともあります. 例えば millions も同じです. 実は years も文脈によって意味の幅があり, 見た目ほど簡単な言葉ではありません.

# Sadly, many newly discovered creatures are already endangered.
  • 残念なことに新たに見つかった種の多くは既に危険な状態にある.

ここでは creatures を種と訳してみました. いわゆる「種の存続の危機」でしょう. 危険な状態と言われてもそれが何かを生物学・生態学の文脈できちんと理解できなければ, この文を読めたことにはなりません.

# Between 1970 and 2016, the worldwide total populations of mammals, birds, amphibians, reptiles and fish have dropped by an average of 68 percent according to the World Wildlife Federation's 2020 Living Planet Index.
  • 1970-2016 年の間, 世界の哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類・魚類の総数は平均して 68% 落ちてしまった. これは 2020 年の世界自然保護基金の「生きている地球指数」による.

時制が現在完了. 専門用語は専門用語としてきちんと訳そう. dropped のあとの by に注意: これは実際に落ちた幅の意味. よく省略される. 前置詞なども知っていると思うと凄まじいハマりポイントになる. 「68% に落ちた」だと dropped to.

  • amphibians (両生類): ギリシャ語
  • fish の群れ: school
# Hundreds of species have gone extinct.
  • 数百もの種が絶滅してしまった.

この gone は連繋的 (copulative) な言葉で become のように捉えます. 現在完了形で表現しないといけない文なので, 和訳するときに考えないといけないことがある文です.

完了形という言葉がよくなくて, 現在の状態を表すときに完了形を使っている.

  • extinct: ラテン語
# And that's just the ones we know about.
  • そしてその数は私達がわかっている数にすぎない. (実際にはもっと多くの種が絶滅しているだろう.)

ここの that は何にあたるか? 前の文そのものと思うのも自然な理解だが, 種か数か? 日本語訳としてはどちらでも通るが, どう思うかは割と微妙なところ. the ones と複数形である部分も割と面倒くさい. 短いが曲者なので注意しよう.

# It's a race to find, document, and (hopefully) protect species before they're lost.
  • 種が絶滅する前にそれらを見つけ, 記録し, (できるならば) 保護するのは急務になっている.

ここでは a race を「急務になっている」と訳しました. 絶滅との競争という意味です. これも生物学的な事情がわかっていないと適切な訳ができません. document を動詞として使っているのも注意が必要かもしれません.

# Here are a handful of some of the most fascinating new animals that scientists have reported so far in 2021:
  • ここでは 2021 年までに科学者が報告した新種の生物のうち, もっとも魅力的な種のいくつかを紹介する.

文末がコロンなのが面白いと言えば面白いところでしょう.

あと, a handful of, some of 最上級, scientists have reported の完了形表現が面白いところで, 和訳から英文復元するときのポイントだろうと思います.

The Deep-Sea Dumbo The Emperor Dumbo Octopus — Grimpoteuthis imperator
  • 深海のダンボ, ジュウモンジダコの皇帝, Grimpoteuthis imperator

文の最後の Grimpoteuthis imperator は学名でラテン語です. 世界史, 古代ギリシャでインペラトルというインペリウム (命令権) を持つ役職が出てきたのを覚えている人もいるでしょう. もちろん emperor の語源です. 生物系は現代でもここまで直接的にラテン語が出てくる分野です.

元素はナトリウムやカリウムのように -um とつくことがよくあります. これがまさにラテン語の特徴です. ウルトラマンの光線名にもあります. ラテン語はいまも日本のエンタメの中にさえ生きています.

# This mysterious cephalopod makes its home more than 4,000 feet underwater in the North Pacific Ocean, making it one of the deepest-living octopi known to science.
  • このミステリアスな頭足類は北大西洋の水深 4000 フィート以上の深海に家を作っていて, いままでに知られているタコの中で最も深海に住む種である.

英語, 特にアメリカの雑誌なので単位がフィートになっています. ちなみに 1 フィートは 30.48cm です.

SVOC として makes its home more than --- で「住む」なのかという面白さ. ちなみに make its home だけだと単純に家を作る意味になる. 後半の making it one of も「この事実はそうせしめた」といった意味で面白い表現.

pod = foot: テトラポッド, octopus = octo + pus, pus = food. octo = (de) acht = (en) eight.

  • cephalopod: あとで調べる, cephalo はどんな意味がある? 多分ラテン語で意味がありそう.
  • octopi
# Like other types of Dumbo octopus, it sports two ear-like fins on its head.
  • ジュウモンジダコの他の種と同じく, その頭に二つの耳状のフィンを持つ.

sport の意味を英英辞典で調べる. 語源も調べる.

  • sport: 動詞の意味の多様性の激しさ
# Although the octopus was dead when they pulled it out of the ocean, the scientists studying its anatomy used MRI and CT to peek at its internal organs.
  • タコは海から引き上げられたときに死んでしまったが, 解剖学的構造を研究している科学者達は MRI と CT を使ってその内臓を覗き見た.

ここで the octopus と単数にしたのは次の文で効いてくる. when they というところで日本人がちょっとはまりそう. 和訳のときは特に注意.

  • anatomy
  • MRI
  • CT
  • peek at: ちらっと覗く
  • internal
  • organ
# Their tech-forward approach gave a clearer anatomical picture than traditional dissection and made sure that the only specimen of this hard-to-find sea creature could be preserved intact.
  • その技術志向のアプローチによって伝統的な解剖によるよりもクリアな解剖学的知見が得られ, この滅多に見つからない海洋生物のただ一つの検体を無傷のままで保存することに成功した.

日本人がこの日本語から英文を復元しようとすると, "by their tech-forward approach" と書くでしょう. これを主語にして動詞 give を使っているのがポイントです. もちろん動詞 give の用法にも注目しましょう. 中学生でも知っているこの基本的な単語はこんな形でも使えます.

  • specimen
  • preserve
  • intact
The Nano-Chameleon Brookesia nana
  • 極小のカメレオン Brookesia nana

気の効かない日本人が書くと very small やら何やら色気がない表現になりそうなところを nano と書いているのが萌えポイントでしょうか.

  • nano
  • chameleon: Wiktionary
  • Brookesia: ヒメカメレオン属.
# Possibly the smallest reptile known to science, B. nana is scarcely larger than a fingernail.
  • おそらくいま知られている中で最小の爬虫類, B. nana は爪よりほんの少し大きいだけにすぎない.

the smallest reptile と B. nana は並列で, 前者が後者を説明しています.

  • science
  • possibly <- possible
  • scarcely <- scarce
  • finger
  • nail
# Researchers found two of these tiny lizards — a male and a female — in the mountain rainforests of Madagascar.
  • 研究者達はこれらの小さな爬虫類二匹 --- オスとメス --- をマダガスカルの熱帯山地林で見つけた.

真似する必要はありませんが, ダッシュで挟んだ挿入句として「オスとメス」と書くのは日本人には真似がしづらい表現です.

  • research
    • (fr) rechercher <- chercher <- (lat) circare, 回る
  • find
  • tiny
  • lizard
  • male
  • female
  • mountain
    • (fr) mon <- mon blanc
    • blanc = white <- blank = 空白?
  • rainforest
  • Madagascar
# Although it's a member of the chameleon family, B. nana doesn't change color.
  • それはカメレオン科の一員ではあるが, B. nana は体色を変えない.

B. nana が無冠詞単数なのが面白いかもしれません. (ocutpus -> octopi)

  • although
  • member
  • family
  • change
  • color
# Its brown skin helps it blend in with the forest floor while searching for insects to eat.
  • 食事用に昆虫を探し回るとき, その茶色の肌は林床に溶け込むのに役立つ.

無生物主語と動詞 helps の使い方がポイントです. 主語が単数で, ずっと単数続きであることも注意点です.

  • brown
  • skin
  • help
  • blend
  • forest floor = 林床
  • search
  • insect
  • eat
The Bumblebee Hiding in Plain Sight Bombus incognitus
  • よく見える状態で隠れるマルハナバチ Bombus incognitus
  • TODO 訳を検討

  • bumblebee

  • hide
  • plain sight
# Researchers studying forest bumblebees in the Rocky Mountains were in for a surprise when they found that the bees fell into two distinct genetic clusters — what they thought was one species was actually two!
  • ロッキー山脈で森林に住むマルハナバチの研究している人達は, そのハチが二つの遺伝的に異なるクラスターに含まれることを発見したとき驚きに包まれた. 一つの種だと思っていたハチは実は二つの種だったのだ!

長い文だけ構文も多少複雑です.

  • Researchers were in for a surprise
    • when they found that the bees fell into two distinct genetic clusters
  • — what they thought was one species was actually two!

ここ what の前のダッシュは文が切れていると見た方が読みやすいでしょう. また what 以下の文は少し注意して読む必要があるかもしれません. これは "what was one species (they thought)" が主語で, VC が was two です.

  • surprise: ラテン語
  • when
  • find: ゲルマン系, 印欧祖語, ラテン語・ギリシャ語が面白い
  • bee
  • fall
  • two
  • distinct: ラテン語
  • cluster <- clump, lump together
  • actually
# Both species live harmoniously together in grassy mountain meadows in the United States and Canada.
  • 両方の種がアメリカとカナダの山の草地で共存している.

共存を live harmoniously と書いているのが面白いです.

TODO フランス語の単語集のサンプル見せる, united states, Etats-Unis.

  • both
  • live
  • harmoniously
  • together
  • grassy
  • meadow
  • Canada
The Bright Orange Bat Myotis nimbaensis
  • 明るいオレンジ色のコウモリ, Myotis nimbaensis
# Named after the Nimba Mountains in West Africa where it can be found in caves and mining tunnels, this bat sports striking orange fur.
  • それらが住む洞窟や炭鉱がある西アフリカのニンバ山にちなんで名付けられたこのコウモリは印象的なオレンジ色の毛皮を持つ.

私の試訳では「それらが住む」と訳したところは "it can be found" でかなりの意訳です. もとが科学雑誌で生物の話, それも新種紹介の記事なのでかなり慎重な書き方です. その場所で見つけられているだけで他にもどこかに同じ種が住んでいるかもしれないからです. その生物の生息地に対してたまたま非常にレアな土地・場所で見つかった可能性もあります.

  • name
  • after
  • Nimba
  • west
  • cave
  • mining
  • tunnel
  • bat
  • sport
  • striking
  • orange
  • fur
# This bat and the Lamotte's roundleaf bat (Hipposideros lamottei) are found only in this one particular mountain range, so protecting the area is crucial to both species' survival.
  • このコウモリと Lamotte's roundleaf bat (Hipposideros lamottei) はこの特定の山岳領域でだけ見つかっていて, この地域を保護するのは両種の生存に欠かせない.

Lamotte's roundleaf bat はどう訳せばいいのかわからなかったのでいったんそのまま残してあります.

# Luckily, much of it is already a nature preserve.
  • 幸運なことにそのほとんどはすでに自然保護地区である.

much of it で単数であること, 自然保護地区を a nature preserve と訳せばいいなどの面白ポイントがあります.

The Deadly Snake Named After a Goddess Suzhen's krait — Bungarus suzhenae
  • 女神 Suzhen のアマガサヘビにちなんで名付けられた毒蛇 --- Bungarus suzhenae

deadly が面白い表現です.

# Kraits are extremely venomous snakes, so it's slightly ironic that this one is named after Bai Suzhen, a snake goddess from Chinese legend revered as a deity of healing and true love.
  • アマガサヘビは非常に強い毒を持つヘビであり, 癒しと真の愛の神として愛されていて中国神話のヘビの女神 Bai Suzhen にちなんで名付けられたのはいささか皮肉である.

  • venomous

  • goddess
  • deity <- deus, divinity, 「ゼウス」
  • bai = 白, メガテンのハクジョウシ
# It lives in the rice fields and streams in Yunnan Province, China.
  • それは中国雲南省の田圃や川に生息している.

  • province <- フランス語の匂いがする.

  • stream
# Being able to correctly identify a venomous snake is the key to being able to treat its bite.
  • 正しく毒蛇と特定できることは, それに噛まれたときの対処ができるためのカギになる.

主語の表現が面白い. 「噛まれたときの対処」の英語が面白い.

# Subtle differences in its teeth and black-and-white striped skin set Suzhen's krait apart from this relatives.
  • その歯と白黒縞の肌にある微妙な違いが Suzhen's krait (このアマガサヘビ) をその近縁種と区別するのに役立つ.

主語が長く, 適当に読んでいると動詞を見つけるのが難しいかもしれません. これは第五文型 SVOC で differences set a krait apart from の構文です.

  • krait = アマガサヘビ
The Whale Reclassification Decades in the Making Rice's Whale — Balaenoptera ricei
  • TODO ライスクジラを追加するためにクジラの細分類をした年月 --- Balaenoptera ricei
# Formerly called the "Gulf of Mexico Bryde's Whale," Rice's whale is named after biologist Dale Rice, who first documented them in the 1960s.
  • 以前"メキシコ湾のニタリクジラ"と呼ばれていたライスクジラは生物学者デール・ライスの名前にちなんで名付けられ, 彼は 1960 年代にそれらをはじめて報告した.
# Genetic testing confirmed in 2014 that the whales in the Gulf were genetically distinct from the Bryde's whales in other oceans.
  • 2014 年に遺伝的な調査によって湾で見つかったクジラは他の海洋でのニタリクジラと遺伝的に違うことが確かめられた.
# The classification of Rice's whale as a new species was completed with an autopsy of a whale that came ashore in Florida in 2019.
  • 新種としてのライスクジラの分類は 2019 年にフロリダの陸に打ち上げられたクジラの剖検で確定した.
# There are fewer than 100 Rice's whales left in the wild.
  • 自然に生存しているライスクジラは 100 頭に満たない.
The Ant Named by a Rock Star Strumigenys ayersthey
  • ロックスターにちなんで名付けられたアリ, Strumigenys ayersthey
# This tiny ant with an impressive jawline lives in the Chocó-Darién region in Northwest Ecuador, one of the many unique habitats in the Tumbes–Chocó–Magdalena biodiversity hotspot running along the western coast of South America from Ecuador to the Northern part of Peru.
  • 特徴的な顎の形を持つこの小さなアリは北西エクアドルのチョコボハヤ地域に生息し, エクアドルからペルー北部にわたる南アメリカの西海岸に沿ったトゥンベス-チョコ-マグダレナの生物多様性のホットスポットにいる多くの固有種の一つである.

  • This tiny ant with an impressive jawline lives in the Chocó-Darién region in Northwest Ecuador,

    • one of the many unique habitats in the Tumbes–Chocó–Magdalena biodiversity hotspot running along the western coast of South America from Ecuador to the Northern part of Peru.
  • tiny: 小さい (いろいろな小ささがある), small と tiny の違いは? 英英を見てみよう.

  • jawline
  • Ecuador = equator (スペイン語から)
  • habitats = (it) habitare = (fr) habiter
    • have
  • 地名: 文化・歴史・自然
  • run: 英作文ワード
  • 曜日: Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, Sunday
    • Wodin: オディン, オーディーン: FF Final Fantasy, 聖闘士聖矢
    • Thursday: Thor トール
    • Friday: フレイア
# Douglas Booher, the Yale entomologist who confirmed that the ant was indeed a new species, named it with the help of Michael Stipe, from the band R.E.M. Stipe and Booher named the ant after their mutual friend, artist Jeremy Ayers.
  • イェール大の昆虫学者でそのアリが確かに新種であることを突き止めた Douglas Booher はそれをバンド R.E.M Stipe の Michael Stipe 助けを借りて命名し, そのアリをお互いの友人, アーティスト Jeremy Ayers にちなんで命名した.

Douglas Booher named it with the help of Michael Stipe

  • Douglas Booher, the Yale entomologist who confirmed that the ant was indeed a new species, named it with the help of Michael Stipe,

    • from the band R.E.M. Stipe and Booher named the ant after their mutual friend, artist Jeremy Ayers.
  • Stipe スタイプ

  • Jeremy Ayers ジェレミー・エアーズ
  • con = (it) con = with = (lat) cum
  • indeed
  • friend
  • シーザー - カエサル - カイザー - ツァーリ
  • Peter - Petro - Pieter, Pietro, Pedro
# The gender-neutral -they suffix pays tribute to Ayers as a champion of gender diversity and nonbinary representation.
単語
Africa

(2021-08 時点では) それほど面白そうではない模様.

Alexander
America

面白い.

Andolalao
Bai Suzhen

Bai Niang Zi (白娘子, lit. "White Lady" or "White Maiden") is a snake demoness who seeks to become a goddess in the Chinese fantasy Legend of the White Snake (白蛇傳). She falls in love with a human man and seeks to marry him, but is sealed away in a deep well at the Lightning Peak Pagoda (雷峰塔, Leifengta). Her appearance and demeanor varies from monstrous and savage to kind and gentle in various retellings of the story.

Balaenoptera
Bombus
Booher
Brookesia
Bryde
Bumblebee
Bungarus
Canada

面白い.

TODO China
Chinese
TODO DNA
Dale
Douglas
TODO Dr
Dumbo
Earth
Ecuador

面白い.

EurekAlert
Fanomezana
federation
Florida

面白い.

Frank
Grimpoteuthis
Hawlitschek
Hipposideros
Köhler
Lamotte
Li
TODO MRI
Madagascar

面白い.

Mexico

面白い.

Michael

面白い.

Miguel
Myotis
Nimba
Oliver

語源不明, (archaic, rare) A small tilt hammer, worked by the foot.

Peru

Wiktionary によるとスペイン語の Perú に由来し, ネイティブの名前 Birú またはケチュア語 (Quechua) の pelu ("river") に由来します.

Rakotoarison
Ratsoavina
Tumbes–Chocó–Magdalena
Yale
Yunnan
Ziegler
a
able

Wiktionary によると中英語 able, 古北フランス語 able, 古フランス語 abile, habile の変種, ラテン語 habilis ("easily managed, held, or handled; apt; skillful") に由来し, habeō ("have, possess") +‎ -ibilis と分解できます.

about

Wiktionary によると前置詞・副詞としては中英語 aboute, abouten, 古英語 abūtan, onbūtan, on ("in, on") +‎ būtan ("outside of"), be ("by") +‎ ūtan ("outside") に由来します.

according

accord は Wiktionary によると中英語 accorden, acorden に由来し, これは古フランス語 acorder の借用語で, (現代フランス語 accord, accorder と比較するとよい), 俗ラテン語 *accordō, accordāre ("to be heart to heart with") に由来し, これはラテン語で ad + cor ("heart") と分解できます.

フランス語でも心臓は cœur であり, 英語でも cardioid (カージオイド) は心臓形の曲線を表します.

actually

actual は Wiktionary によると中英語 actual, actuel ("active"), アングロ=ノルマン語 actuel, actual, その語源である後期ラテン語 actuālis ("active, practical"), ラテン語 actus ("act, action, performance") に由来し, agere ("to do; to act") + -alis ("-al") と分解できます.

administration
adventurers
after
along
already
also
although
amphibians
anatomy
and
animal
ant
apart
approach
archives
area
artist
as
ashore
astonish
at
atmospheric
autopsy
average
ayersthey
band
bat
be
bees
before
between
biodiversity
biologist
bird
bite
black-and-white
blend
both
bright
brown
bumblebees
but
by
called
came
can
carefully
caves
cephalopod
chameleon
champion
change
characteristic
classification
clear
cluster
coast
color
commons
complete
confirm
conjure
conquer
conservation
correctly
could
count
creature
crucial
dead
decade
deep
living
deity

面白い.

depend
describe
determine
differences
discover
dissection
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what
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where
while
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wildlife
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world
worldwide
year
yet
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you
日本語訳を英語に戻す
人間は地球全体を征服してしまったように見えるし, 多くの点で実際にそうなっている.
  • It may seem like humans have conquered the entire planet — and in many ways we have.
しかし地球上の自然にはいまだ多くの驚くべき秘密がある.
  • But Earth's wild places still hold an astonishing number of secrets.

文法的に難しいところはないものの, Earth's wild places のように英語の意味はわかってもよい日本語訳を作るのが難しい箇所があります. 逆に上記の (日本語として自然な) 日本語訳から英文を復元しようとすると, 日本人は there is 構文を使ってしまうでしょう. 主語が earth's wild places で他動詞 hold を使うのがまさに英語らしい表現です.

しかし研究者達はまだ地球上にいるかもしれない種のごく一部を見つけているだけにすぎない.
  • Yet they're still only scratching the surface of what may be out there.

動詞と目的語のペア scratch the surface が面白い表現です.

科学者達は地球の生物多様性の大部分はいまだによくわかっていないと言う.
  • Scientists say a huge fraction of Earth's biodiversity is still unknown.
  • Scientists say we human know little about Earth's biodiversity.

第二文は私が日本語訳から考えた英訳です. 自力で a huge fraction など書ける気がしないため, SVO で書きました.

彼らは他の誰も先にその種を報告していないかどうかも確認しなければならない.
  • They also must ensure no one else documented the species first.
  • They also must check that no one else documented the species first.

No one do first の表現が面白いです. この手の否定形の名詞や動詞を使って肯定文を作るのはまさにネイティブの発想で, 日本人にはなかなか使えない表現です.

このプロセスの全体には数年かかることもある.
  • The whole process can take years.

これもシンプルな文ですが, 自分でライティングするときに動詞 take を使ってすっきり書けるかどうかが問題です.

残念なことに新たに見つかった種の多くは既に危険な状態にある.
  • Sadly, many newly discovered creatures are already endangered.
1970-2016 年の間, 世界の哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類・魚類の総数は平均して 68% 落ちてしまった. これは 2020 年の世界自然保護基金の「生きている地球指数」による.
  • Between 1970 and 2016, the worldwide total populations of mammals, birds, amphibians, reptiles and fish have dropped by an average of 68 percent according to the World Wildlife Federation's 2020 Living Planet Index.
数百もの種が絶滅してしまった.
  • Hundreds of species have gone extinct.
そしてその数は私達がわかっている数にすぎない.
  • And that's just the ones we know about.
種が絶滅する前にそれらを見つけ, 記録し, (できるならば) 保護するのは急務になっている.
  • It's a race to find, document, and (hopefully) protect species before they're lost.
ここでは 2021 年までに科学者が報告した新種の生物のうち, もっとも魅力的な種のいくつかを紹介する.
  • Here are a handful of some of the most fascinating new animals that scientists have reported so far in 2021.
このミステリアスな頭足類は北大西洋の水深 4000 フィート以上の深海に家を作っていて, いままでに知られているタコの中で最も深海に住む種である.
  • This mysterious cephalopod makes its home more than 4,000 feet underwater in the North Pacific Ocean, making it one of the deepest-living octopi known to science.
タコは海から引き上げられたときに死んでしまったが, 解剖学的構造を研究している科学者達は MRI と CT を使ってその内臓を覗き見た.
  • Although the octopus was dead when they pulled it out of the ocean, the scientists studying its anatomy used MRI and CT to peek at its internal organs.
その技術志向のアプローチによって伝統的な解剖によるよりもクリアな解剖学的知見が得られ, この滅多に見つからない海洋生物のただ一つの検体を無傷のままで保存することに成功した.
  • Their tech-forward approach gave a clearer anatomical picture than traditional dissection and made sure that the only specimen of this hard-to-find sea creature could be preserved intact.