https://phasetr.com/archive/math/hfa/rrfa/
今回は次の問題を考えてみましょう.
理由はいくつか考えられます. 中高生の事情から大人の事情までいろいろです. 例えば中高生だと次のような感じでしょうか?
最後の理由はいま勉強していることが将来何に繋がるかわからない, つまり全体像が見えないし, 応用先が見えないから役に立つように見えない問題も含みます.
「中高生の頃はこんなふうに思っていた」, あなたはそんなふうに思っているかもしれません. ただ, いまのところ私のところに来る人に中高生はあまりいません. 大人の方が圧倒的に多いです.
だから大人の理由に集中しましょう. では大人の理由として何が多いでしょうか?
ここまで私のところに相談にいらっしゃった方々の状況を大雑把に言えば, 「1 人で続けるといろいろなポイントでハマってしまって続かない」です.
「1 人」という部分が大きい方もいらっしゃいます. それは次回考えることにして, 今回はハマりポイントについて考えます.
ハマりポイントは人それぞれです. ここでは「続けられない」ことにフォーカスして考えます.
続けられない理由でまず真っ先に挙げたいのは, 「初心を忘れる」ことです.
どうしても必要になってやらざるを得なくなった方は別として, 大人になってわざわざ数学をやろうと思った方は, それ相応の気概をもってはじめたはずです.
「いや, ちょっとした好奇心だから...」. こう思っている方もいらっしゃるかもしれません. あなたもそうかもしれません.
しかし募集ページの魅力を上げるべく, 数学に本当に興味がないふつうの女性に募集ページを見せてみて反応を伺ったら, 「数学したくなる大人なんていないし, こんなの作っても全く無駄でしょ? 何やってんの? メッセージも全くのピント外れだね」というリアクションが返ってきました.
あのページを見て参加してみようと思った時点で, 相当の決意・覚悟をしていると思って間違いないのです.
それだけの初心を持っているのに, 忘れてしまうのはあまりにももったいないです.
私の通信講座では毎回感想を聞いています. これは講座の内容改善に繋げるためでもありますが, 実際には「こんなところがこう面白かった!」, そんな記憶をあとであなた自身で思い出してもらうためのメモでもあります.
勉強がしんどくなってきた頃にそのメモを見返して, 初心を取り戻してもらうための工夫です.
こういう工夫を甘く見てはいけません. 数学自体を楽しく勉強し続けられば何も言うことはありません.
しかし仕事なりプライベートなりで嫌なこともあります. 忙しい中で数学に時間を割き続けるのは尋常なことではありません.
楽しみを見つけることももちろん大事です. しかし「数学を改めて勉強してみたい」と, そう思った初心を思い出すようにしてみると, また情熱が戻ってきます.
「初心忘れるべからず.」
この言葉を胸に刻んで, また数学に取り組んでみてください.
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1 回 1 回は短いのですぐ読めると思います. 通勤通学の合間のような隙間時間に読んでみてください.
毎回アンケートを取っています. 何かコメントがあればお気軽にどうぞ.
質問があれば直接メールして頂いても構いません. お返事は確約できませんが, 必ずメールは確認しています.
ではまたメールします.
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