2016¶
2016-01-01 数学・物理でも同じことがある気がする件: 『レシピ本じゃなくて、調理用具や食材をどう選んでどう使ってどう管理すれば良いか書いてある本は無いものか』¶
レシピ本じゃなくて、調理用具や食材をどう選んでどう使ってどう管理すれば良いか書いてある本は無いものか。
— un (@dette_iu_san) 2015, 10月 24
調理師の参考書か?
— un (@dette_iu_san) 2015, 10月 24
数学・物理でも似たような話ある気がする. 工学的応用みたいな感じなのかもしれない. よくわからないが.
2016-01-02 女装とイラストレーターの関係に学ぶ数学と物理の活動展開¶
ケツ挟みスカートと乳袋大好きマンだった友人が女装に目覚めてからというものの、描くイラストの服がリアリティ溢れるものになっていき結果的にイラストレーターとしての技量が上がったため、好みはあるにせよ男性イラストレーターのみなさんは女装すべき 女装すべき
— Enbos (@Enbos) 2015, 10月 23
この話はちょっとだけ続きがあって、その後女性ファッション誌を買うようになり彼自身の女性的ファッションセンスが磨かれ様々な服装のキャラを描けるようになったらしい。 女装はメリットしかないって熱弁する彼は輝いていたよ。 https://t.co/ivHldkyGWn
— Enbos (@Enbos) 2015, 10月 23
この話, 数学や物理でも参考になると思うし, とりあえず数学アクセサリ方面ではリアルに参考になるだろう. 最近あまり買っていないが, 一時期本当にセブンティーンあたりは買っていた.
今後はアクセサリ関係も買ってみるか.
2016-01-03 tri_iroさんが小林昭七先生宅に伺ったときのいい話を勝手に記録¶
なんだかよく分からない謎の経緯により,故・小林昭七 先生宅にお邪魔して夕食をごちそうになってきた。
— Takayuki Kihara (@tri_iro) 2015, 10月 11
小林昭七先生の奥さん、大正生まれで90歳を越えていらっしゃるそうなんですが、非常に若々しいというか、マシンガントークで流暢に延々喋り続けるし、尋常でなくすごいですね。とりあえず、こちらは無限に相槌を打ち続けるマシーンと化していた。
— Takayuki Kihara (@tri_iro) 2015, 10月 11
90歳を越えても、マシンガントークで、同じ話題を繰り返さずに、最近のノーベル賞の話題など最新ニュースもしっかり仕入れて、面白いトークを出来るってそうそう出来るもんじゃないとので、見習っていきたいところです。
— Takayuki Kihara (@tri_iro) 2015, 10月 11
羨ましい.
小林昭七先生と言えば, 『数学まなびはじめ』の昭七先生分の感想をブログに上げたら弟でいらっしゃる久志先生から「それは知らなかった. 今, 兄の仕事を取りまとめているのでぜひ詳しく教えてほしい」との問い合わせを頂いたことがある. ブログやっててよかったと思う瞬間だった.
そういえば最近昭七先生のサイトを見ていない.
文献紹介が充実してきているっぽい.
2016-01-05 ツイート紹介: 『Kahle先生達の代数統計の続編』¶
Kahle 先生達の代数統計の続編 https://t.co/c1e9aUAXUn
— Ikegami Daisuke (@ikegami__) 2015, 10月 24
よくわからないがとりあえずメモ.
2016-01-06 『数学は何の役に立つの?』を Kindle 出版したのでぜひ買ってほしい: 買ってほしい理由は宣伝に協力してほしいから¶
また新たに本を書いた.
数学は何の役に立つの?---納得して数学を勉強するために: 年収との関係から応用の現場, モチベーションの上げ方, 今後の行動の指針まで (よくわからない数学)
ブログやらサイトやらでいつも言っていることをまとめたので, 私の言動を追いかけている方に目新しい話はないと思うが, きちんとまとめて形にした方がいいと思ったのでやってみた.
比較ということもあって, 今回は無料のキャンペーンをやらず, 値段もちょっと高めだが 500 円にしてみた.
これは先日の Springer 祭りを見ての反省に基づく. あのとき「無料だからといって落とすだけ落としても読まないだろうな」という 声があった. 私もいくつか落としたが, 読む時間が取れそうにない.
変な話, 人は無料のものに価値を感じない. ダウンロード数だけは伸びても読まれないのでは意味がないから, あえて出た直後の無料キャンペーンはやめにした.
ご覧の方はぜひ買ってほしい. これも言っておくと売れたからといって儲けなどほとんどない.
何故買ってほしいかというと, 「これを買った人はこれも買っています」的なアレをもとに Amazon からのメールで宣伝される機会が増えるからだ. 少しでも多くの人に届いてほしくて, そのために Amazon に出している. ぜひ協力してほしい.
Amazon の内容紹介に書いた内容を転記して終わる.
「数学は何の役に立つの?」 数学を苦しみながら勉強している子どもはもちろん, 大人からもよく言われます. 大学で数学を研究していたというと, 「数学なんて全然わからなかったよ」と, 東大卒の方々からも言われます.
実のところ, 似たような本はいくつかあります. ただ値段から言っても語り口からいっても, 中高生自身が探しやすいところに 買いやすい値段帯で売っている本は見つかりません. はじめの疑問に答えつつ中高生がお小遣いで気楽に買える, そんなことを目指してこの本を作りました.
またこれまでの本によくある語り口とはずらして 書くことも考えました. 数学が好きな人にありがちなのは 「数学は楽しい・美しい. だからやろう」という感じの語り口です. 数学を応用する人たち (ほとんど全ての人たち) にありがちなのは 「数学は役に立つ. だからやろう」という感じの語り口です.
これまでいろいろな人と話してきたところ, 前者はともかく後者も論外だとわかりました. 本当に数学したくない人は役に立つかどうかなんてどうでもよくて, とにかく「嫌」なのです. それを考えずに「役に立つからやろう」と言われても, 全然意味がありません.
そうしたことにも配慮しながら書きました. もっとはっきり「数学したくなら無理にしなくてもいい」とまで書いています.
もちろんなるべく興味を持ってもらえるような内容も入れています. 純粋な数学の人だと書きたがらないだろう「数学と収入の関係」も書いています. 応用に興味がある人向けに物理を中心に関係ある分野の話も書きました.
読んだあと数学に興味を持ってくれる方もいるでしょう. そうした方がすぐに次の行動に移れるよう, アクションプランもいくつか提案しています. 購入者特典として, 私が早稲田・東大で学んできた勉強法をまとめたコンテンツをつけてもいます.
読んで「いい話を聞いた」で終わってほしくなくて, 数学をするにしろしないにしろ, 読んで得た知識を活かして 行動に移し, 結果を出してほしいと思っています. ぜひ読んで終わるのではなく, 読んでからあなたの行動を加速させていってください.
2016-01-07 ツイート紹介: H. Hosakaさんによるコホモロジー解説¶
H. Hosakaさんによるコホモロジー解説というtogetterがあったのでメモ. 今回はそれだけ. 『コホモロジーのこころ』, いまだにきちんと理解しきれていないのでその辺を読みたい. 多変数関数論もやりたい. やりたいことばかりたまっていくの, 本当につらい.
2016-01-08 四元数に関するSkypeやりとりの記録¶
四元数に関してちょっとSkypeでやりとりしたのでその記録. 多分にプライベートな部分もあるSkypeでのやりとりなので, 適当に編集して内容にフォーカスした形にする.
四元数の動画講義需要あるの, 的な話からはじまって, 意外とその周辺の人のポジショントークっぽくないか, 必修にするほど重要ではないだろうとかいう話.
ついでに他の話もメモ代わりに入れておく.
次の自動ツイートまわりの話だ.
http://t.co/zEVRFi6RKF【動画制作メモ: 四元数は制御系で需要があるらしい】相転移プロダクション
— 相転移 P (市民) (@phasetr) 2015, 10 月 19
四元数からの幾何, 解析力学¶
- 四元数は数学出来ない知人のプログラマー界隈が全員知ってたレベルにメジャーなものではありそう
- 3D でよく使うらしい.
- 行列だと特異点周りの挙動がめんどいのが楽に書けて嬉しいとか何とか.
- 特異点とは
- http://www015.upp.so-net.ne.jp/notgeld/quaternion.html
- オイラー角を使うと極での振る舞いが鬱陶しいとかそんな感じのアレ
- ロールピッチヨーはよく聞く
- ジンバルロックが起きないのは変数のとりかた (軸方向と回転角) が賢いからでは.
- 行列でも同じ変数で記述すれば問題は起きないのでは?
- ちゃんと考えていないがジンバルロックが起きるのは角度の取り方をオイラー角で固定しているのが問題のはず.
- 本格的な幾何学, 多様体論よろしく適切に座標 (角度の取り方) を考えれば普通の行列でも全く問題ないはずで,
- 極近くでの振る舞いのロジック (極近くでは角度の取り方を変える) をきちんと組もうと思うとバグの温床にもなるでしょうしかなり面倒っぽい.
- その辺の面倒な考察なしにすっきり書けるのが四元数の有り難みではなかろうか.
- 変数のとりかたが問題なら, 四元数はあくまでテクニックに過ぎないので制御系の人にとっても重要ではないのかなとか思うなど
- 純粋にプログラムとして 3 次正方行列より四元数のほうが占有するメモリ少なそう
- プログラムに入れる上では四元数のほうが良さそう
- http://tinyurl.com/otmyox5
- 【今, 3D モデルやロボット工学で必要な数学なのですが, 各大学で教えていません.】
- これを見てモニョモニョした.
- 何かというとテクニック的なものより, 制御系だったらラプラス変換とか線形代数みたいな理解しておかないとコード書く書かない以前の (制御の問題自体に深く関わる) 数学がある
- そういう意味で四元数はカリキュラムからオミットされているのではないかと
- 「マトラボにおまかせできる」内容に属しているのではないか
- そういう観点があったのか
- 勉強したことないのでアレだが, わざわざレクチャー必要なほど内容があってつらい話なのかという感じもする
- 制御系だと四元数では足りないのでは
- 足りないというのはどういう意味?
- 次元が足りない
- 剛体一個なら十分.
- 剛体 n 個を「つなぎ合わせた」系だと多分足りない.
- 学生当時拘束付の 6n 次元系で計算してたような覚えあり.
- 発言元の人のポジショントーク的なアレの可能性が示唆されつつある
- あと剛体だと二次系 (x'' = ax' + bx) なので, 行列式にすると各々「速度 + 位置」がパラメータになる
- 解析力学きちんとやった方がよほど役に立つのではないか説だ
- 自分の身の回りだと, 制御系は「非線形」とか「区分的線型」とか「非ホロノミック」とかが数学的にホットなトピックだった.
- 拘束系の力学は量子重力とかその辺でも必要とか何とか聞いた遠い記憶
- 四元数はかなり使い方が限定された (特定の場合は有用な) ツールであると思っている.
- 大学でもそう見られているなら大学で教える優先度は下がる
- そういうのも補完していくというスタンスならテーマとしてとりあげる意味もあるだろう
- もともと物理っぽいところしかカバーできないので, 今の所工学ゴリゴリっぽそうなところは優先度低い
- 工学でもツール以上の意味をもつ数学 (鶏卵さんは微分幾何がそうだと言っていましたが) を狙っていくのが多分相転位 P 的に狙っているところに近いのでは
- 非ホロノミックとかそうなのかな? と思ったり
- 非ホロノミック系にしても区分的線型系にしてもそっち方向な気がする.
- 古典制御系 (+ 初歩の現代制御系) だと, 「とりあえず線形 + ノイズに近似して考えれば何とかなるんじゃね」がまかり通っている () ので
- まかり通っている=実用的
- しかしながら, (多分計算機の進歩に伴って), 倒立振子制御などの古典的なヤツについても, 「非線形」なる線形で近似しないアプローチが有力となってきた
- 数学力が問われる世界になりましたという歴史.
- 微分幾何の「安定論」とか「多様体論」とかがベースのアプローチ.
- 山本義隆・中村孔一の解析力学の本に「力学系」として非線形動力学の話が紹介されている.
- 学部 2 年くらいで初めて読んだとき, 何から何までわからなくてつらかった遠い記憶
- いっそ解析力学を幾何の復習も兼ねてきちんとやるか熱の高まりを感じる
量子力学関係の動画作りたい¶
- 専門家から量子力学・量子情報とかの文献を教えてもらったので勉強して動画作る
ニコナレ¶
- http://niconare.nicovideo.jp/
- 使い道はありそう
- 容量どのくらいあげられるのかが肝っぽい印象
2016-01-11 大学院生YouTuber: arXivの論文レビュー動画とか作ろう¶
https://t.co/j1xg32dsN1arxiv の論文レビュー動画とか割と楽しそう。真剣に検討しよう
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 9
@phasetrこれは割と真面目に面白そうですね
— H. Hosaka (@H_H) 2016, 1月 9
@H_Hやはりそう思いますか。できる範囲で検討して実行していこうと思っています
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 9
ちょっとテストとして近いうちに一つはやってみる予定だ.
2016-01-11 2016-01新刊: 戸田幸伸 『連接層の導来圏に関わる諸問題』 数学書房 シリーズ 問題・予想・原理の数学¶
新シリーズ刊行のご案内 [問題・予想・原理の数学] 加藤文元・野海正俊編 第1巻は、 『連接層の導来圏に関わる諸問題』戸田幸伸著 A5判・288頁・3000円(税別) です。1月25日取次搬入予定。 小社、創業10周年記念です。 どうぞよろしくお願いします。
— 数学書房 (@sugakushobo) 2016, 1月 8
何これ楽しそう. 読みたい. シリーズ名がまたいい.
2016-01-11 小澤徹先生の文章集がなかなか面白かったので¶
早稲田にいる非線型偏微分方程式がご専門の小澤徹先生の方だ. 今RIMSにいる小澤登高さんではない. ちなみに次のページ.
まず中西賢次氏の日本学術振興会賞受賞を祝うから.
最近ではW. Schlagとの共同研究によって、非線型シュレディンガー方程式や非線型クライン・ゴルドン方程式の基底状態の近傍の初期データのクラスを 9 つに完全分類し、対応する解が、正負の時刻で「散乱」「爆発」「基底状態近傍内の閉じ込め」の三種類の何れも実現し得る事を証明した。これは実に画期的な成果であり、「非線型波動方程式」と称する分野に於いて、数学が物理を真に超越した事を示す金字塔である。その一部は Kenji Nakanishi and Wilhelm Schlag "Invariant Manifolds and Dispersive Hamiltonian Evolution Equation" として European Mathematical Society から出版されている。
【数学が物理を真に超越した事を示す金字塔である】というのが気になる. 本当に不勉強で知らないのだが, 非線型 Klein-Gordon は物理のどんなところで出てくるのだろう. 線型の Klein-Gordon はもちろん相対論的量子力学の基本的な方程式だが.
次は2015年度日本数学会解析学賞授賞報告から.
竹村彰通氏は,統計的多変量解析についてこれまで多くの研究を行ってきた.近年は計算代数統計という新しい分野において,グレブナー基底に基づく計算代数手法の統計学への応用研究に著しい業績をあげてきた.特に,D加群の理論に基づくホロノミック勾配法の提唱は,統計学における標本分布論の新たな手法として特筆すべきものである.
代数統計は @tmaehara さんのツイートや RT で見かけたことがあるから名前くらいは知っていたが, まさか D 加群が統計学に使われているとは思いもよらなかったので衝撃を受けた. 本当, 何がどこで出てくるかわかったものではない.
今回の最後は2013年度物理学及応用物理学専攻修士課程ガイダンス大学院担任挨拶.
私も皆様に「次の並木美喜雄は、次の田崎秀一は誰かね?」と問いかけ、ご挨拶と致します。
並木先生はご縁がなくお会いしたことがないが, 田崎 (もちろん秀一. 学習院の田崎さんではない) 先生は, 熱力学と統計力学を教わった先生であり, 私も微妙に絡んでいないこともない (少なくとも非平衡統計の数理物理の論文くらいは読んだことある) 分野, 非平衡統計をリードする研究者で 極めて優秀だったのに若くして (といっても 50 代だが) 亡くなってしまった. 見た瞬間「あー」という何とも言えない感じになった. 悲しい.
今日からまた数学と物理をがんばろう.
2016-01-14 kyon_math さん筋の色々なツイート・やりとり¶
kyon_math さん筋の情報: 齋藤毅先生の Grothendieck に関する PDF¶
「エタール・コホモロジーの定義への道を開いたのは, セールによる, 代数幾何におけるファイバー束の定義だったらしい」. グロタンディーク by 斎藤毅 http://bit.ly/1i7eA2P
前もこの PDF を読んだことがあるのを思い出した. 細かいところ, ほとんど意味がわからないが, 代数幾何でいろいろ凄まじいことが起こったという雑な理解をしている. 代数幾何, 応用含めた守備範囲が尋常ではないくらい広いし, その空間認識が何より非常に気になるのできちんと勉強してみたいとはずっと思っている.
Fibonacci 数列と解析数論の魔界¶
Wikipedia 役に立つなぁ. フィボナッチ数列でこんなことが成り立っていたとは... http://bit.ly/1gSJAOX http://pic.twitter.com/R4NO5tu3E9
@kyon_math 西岡はデフォルトで (久) なんでしょうね
@Paul_Painleve お母さんですね.
@kyon_math 私, 父と子はよく知ってるけど, 母と話したことがないんですよ
@Paul_Painleve ああ, もしかするとお父さんかも. 今すぐには分かりません.
すみません>お父さん¶
@kyon_math そうそう, あの二人の研究は, 最初は違ったのに次第に惹かれ合ってどっちがやったか分らなくなってるから.
Wikipedia というより Fibonacci の魔界ぶりがやばい.
Terence Tao に線型代数で殴り続けられる夢を見た¶
はじめに¶
線型代数トークで kyon_math さんのこの辺からの話が面白かったので記録しておく.
引用その 1¶
「理解する」のと「研究する」のはかなり違うと思う. (自分も含めて) 理解するだけの人なら世の中にはたくさんいるが, 数学が究極的に目指していることは, 難解で複雑に見えることを単純かつ簡明に, 誰でも理解できるレベルにすることにある.
難解かつ複雑なことでも, 技術が進み, 社会的な理解が進むと簡単になる (ものもある). 例えば複素数. 大昔は複素数そのものが難解で, しかも一流の数学者の研究対象であったが, いまや高校の教科書に載っているレベル. これは社会的な理解が進んだ例.
リー群やリー環だって, ここまで一般的になるとは思われていなかっただろう. リーマン多様体なんかもそうだ. いまや空気のごとき存在. ガロア理論は学部で習う.
しかし, 理解にはたくさんのレベルがある.
例えば, 学生時代に学んだ線形代数. その時は「それなりに」理解していたはずだが, その後, 研究者の卵→教師→中堅研究者と進むにしたがって, 見えている地平線はまったく異なってきた. そして, これからも異なって見え続けるだろう.
まぁ, 理解が進んで見えてる地平が異なってこないとすると, それはあまり深くないってことだし, そんなの一生かけて研究しようとは思わないよな.
線形代数の帝王になる¶
線形代数じゃなくって岩澤理論とか類体論とか書けばかっこ良かったなぁ. #誇大表示 とはいえ, 線形代数の帝王になるのでさえもかなり狭き門だが.
むかしハウ先生の研究室にお邪魔してた時, いまは亡きラングが闖入してきて「きみ, ロジャーは線形代数の帝王なんだよ, 知ってるかい? 」「もちろんよく知ってますよ」と答えておいた.
学生だと思われたんだと思う¶
線形代数がどれ位深いかというと, 最近のものではホーン予想. http://bit.ly/1aj4SlV http://bit.ly/1aApSpG
ホーン予想: エルミート行列の和 $C = A + B$ を考えたとき, $A, B$ の固有値から $C$ の固有値の範囲が線形不等式で書けるという単純なもの. ワイルが問題提起, 1962 年に予想されて, 解けたのが 1998 年.
ホーン予想の解決は Klyachko と Knutson-Tao によって独立に得られた.
ホーン予想 1¶
で, ジャグラーの Knutoson と紅顔の天才 (だった) Tao の解法はハニカムモデルと呼ばれ, リトルウッド・リチャードソン係数の計算などに幅広い応用を持つ画期的解法だった. http://bit.ly/1aApSpG
ホーン予想 2¶
ま, みんなよく知ってるはずのエルミート行列の固有値問題でさえこれほどの深みを持っていた. そして, その深さを見抜くには特殊の才能が必要である
よく知っているはずのなんでもない事実の裏側を, ほんの少し覗くととてつもない深淵が待ち受けている. それを見抜く目を持っているかどうか. 理解のレベルとはそういうものだ.
引用その 2¶
いやいや私のような若輩者には勤まりません. RT @Paul_Painleve: 線形代数雑誌の編集者はいかがでしょうか? NLAA http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/ (ISSN) 1099-1506 LAA http://www.journals.elsevier.com/linear-algebra-and-its-applications/
@kyon_math 若輩って言っちゃあアカン立場でしょうに笑 線型代数の専門誌は数値解析やグラフ理論といった応用数学の話題が多いのですが, 表現論的にも面白いのではないでしょうか? 微積分のほうは微分方程式の中で普通に使われてて, 雑誌の形で切り分けられないのでしょうね.
@Paul_Painleve 線形代数たっていろいろありますからね. 0 と 1 のみの行列で各行各列にある 1 の和がある一定の値になるものの総数というと, 行列の問題ですが, 本質は組合せ論. それを組合せ論の手法でなく線形代数で解けるかというのが面白いと感じます.
とりあえず線型代数をなめている学生はこの辺で殴打していきたい.
個性的な数学・物理の教材を作って適当に狼藉を働きまくりたい¶
本文¶
kyon_math さんが面白いことを言っていたので記録しておく.
引用¶
本書いてると 「あ, コレを証明するためには, アレが必要なのか. そうするとアレも要るな. あ〜〜全部書き換えだぁ」 てなことになって, 結局古典的名著の構成は神という結論に.
@kyon_math 論理的に必要な順序, 歴史的な順序, 自分の頭の中での理解の順序がみんな違いますからね. 「自分の頭の中」がスパゲッティだから, 最初はそれが前に出て, 直すとますます悪くなる.
@kyon_math 自分にとっての頭の中の順番で書いていく本, 個性的で面白いのではないでしょうか. 「こう考えていくと次の命題が必要になることが分かる」ここから「今はこれを認めて進もう」となるか「なのでこれを示そう」と行くか, 後者はそこからまたさらに降下していくかとか, 個性が出る
コメント¶
上記の発言を読んで, 江沢先生の『理科が危ない 明日のために』の記述を思い出した.
すぐにどこにあるか見つけられなかったのだが, 大意は次の通り.
昔読んだ本で延々とある議論が進んだあと「ここまで来れば別の方針も考えられる」と言って今までの方針とは全く別の方針で議論をはじめた. 原稿を破り捨てて書き直しても良さそうなものを敢えて残して別の方針での議論を続ける. これが科学というものか, と思った.
普通教科書や論文は整理されきった記述しか残らず, 著者の苦闘の印などはなかなか見えない. もちろん専門的に学んだあとで見れば苦労が分かるということはあるが, やはり初学者では難しい. そうした苦闘の後をそのまま残す, 等身大の著者を見せてくれる文献はもっとあっていいと思う. 完璧主義者の人もいるだろうし, そうした記述を「手抜き」といって怒る読者もいるだろう. ただ, 普通の本, 定評ある本はたくさんあるのだから, 余程革命的な大発展があって基礎が大きく書き換えられたとかいう事情があるならともかく, 院レベルのゴリゴリの専門書ならともかく, その辺の教科書でそうした個性の輝きを見ることは難しい.
丁度こういう方面での間隙を埋める方向で色々考えている. 反例に関する DVD を出したのもこうした「趣味」と関係している. 教官が「冒険」するのもなかなか難しいだろうから, その辺の市民として適当に狼藉を働きまくりたい.
kyon_math さんから数理生物学の研究室の適当なリストを教えて頂いたので¶
しょうもないことを言っていたら kyon_math さんに教えてもらったので.
数理生物学を学ぶことのできる研究室 http://bit.ly/MLPaf7
生命じゃないけど¶
RT @phasetr: @kyon_math 明大あたりに頑張ってもらいましょう
これらの研究室や研究者は「数理生物学」をキーワードに含む, あるいは, 関連する分野として「数理生物学」が含まれる研究活動をされておられます. 上記のリスト中, 同じ大学であっても一つの研究グループとして活動していらっしゃるとは限らず, 個別に研究活動されておられる場合もありますので注意してください. もちろん, 他にも数理生物学的な研究をされている研究者や研究に数理モデルを応用される研究者はあちこちにおられます. ネットの検索でも, 検索語をうまく選べば, 他の研究者も検索できることと思います.
kyon_math さんと Paul_Painleve さんによる『佐藤幹夫の数学』周辺の話を個人的に記録していきたい¶
本文¶
この間も『佐藤幹夫の数学』について思ったことをつらつらと書いたが, kyon_math さんも呟いていた.
数学者の話, とても好きなので読んでいて楽しいのでメモとして残しておこう. この辺からはじまる.
ツイート転載¶
冗談はさておき「佐藤幹夫の数学」のインタビュー読んでると D 加群がどのようにして考えられたのか, というか, どのようにして最初から佐藤先生の心の中にあったのかがわかります. http://bit.ly/14hXl3N
あれは考えたんじゃないよね. 始めから頭の中にあったんだよね. そういうもん.
リンク張り間違った: 冗談はさておき「佐藤幹夫の数学」のインタビュー読んでると D 加群がどのようにして考えられたのか, というか, どのようにして最初から佐藤先生の心の中にあったのかがわかります. http://bit.ly/18FYN4a
そんな失礼なこと書いたかなぁ. 覚えてない. 物理は「現実」宇宙を相手にしてるだけで, 不完全なんて畏れ多い. 数学には不完全性定理がありますが... #そりゃチガウ RT @ayafuruta: ...数学の人は勿論「数学が先」で, 物理はその不完全な解釈の 1 つ.
ある意味で物理の人の方が過激ですよね. 数学者がせっかく論理で攻めてるのに, 「現実がこうなんだから, こうなるはずだ〜〜!!!! 」とか言って突撃して, しかもそれが正しいんだから参っちゃう.
その意味でも数学者は確固たる「現実」を築く必要がありますよね. 負けてられないので. まぁとりあえずアデリックな宇宙から行くのかな.
@Paul_Painleve ああ, いやいや, 超関数じゃなくて D 加群の方. 方程式を解こうとしないで, ほんとうに方程式だけを正直に考える. 解はその後に勝手についてくる.
@Paul_Painleve 超関数にしても「どういう具合に定式化するべきか」で悩んでコホモロジーで行けると思ったんじゃないんですかね? 超関数は在って, それを記述する言語を求めた, と思えませんか?
木村「だけど,何で双対を考えるんですか? 」 佐藤「だからさ,説明するからね.何べんでも,今日わからなかったら,また次に説明 するからね.僕はいつもだいたいくどいって言われるくらいだから,ね. そんな話は前に聞いているっていうことをよく言われるよ.」 で笑撃の (続
木村「僕にはちょうどいいです」 佐藤「それは,ちょうどいいや,君には説明しやすい.(笑) 」 http://bit.ly/18FYN4a 大野さんの書評よりとらせていただきました→ http://bit.ly/17IXh4n
この師弟の対話, なんど読んでもほのぼのとしてていいな. 好きです. 木村さん, 突っ込みといい, 同時に演じるボケといい, 深い味わいだしてる. 関東人にしておくのもったいない.
やりとりメモ¶
あと Paul_Painleve さんとのやりとりメモ. まずはここからのやつ.
この師弟の対話, なんど読んでもほのぼのとしてていいな. 好きです. 木村さん, 突っ込みといい, 同時に演じるボケといい, 深い味わいだしてる. 関東人にしておくのもったいない.
@kyon_math 本には書いてないと思いますが, その前に, S 「だから神保君」 K 「僕は木村です」 S 「なかなか人の名前を憶えられなくて」が, 実はついているのですよ
次¶
そしてこれ.
あれは考えたんじゃないよね. 始めから頭の中にあったんだよね. そういうもん.
@kyon_math 一高時代に, 岩波講座の竹田清「不変式論」の文献にあったヒルベルトの syzygy の論文 (たぶん http://www.digizeitschriften.de/dms/img/?PPN=PPN235181684_0036&DMDID=dmdlog45) を読まれて, 「これが数学というものか」と思われたそうですから, 始めからじゃなくてその後だとは思います.
@Paul_Painleve ああ, いやいや, 超関数じゃなくて D 加群の方. 方程式を解こうとしないで, ほんとうに方程式だけを正直に考える. 解はその後に勝手についてくる.
@Paul_Painleve 超関数にしても「どういう具合に定式化するべきか」で悩んでコホモロジーで行けると思ったんじゃないんですかね? 超関数は在って, それを記述する言語を求めた, と思えませんか?
@kyon_math その種の intrinsic な視点は, おそらく syzygy やワイルの Classical group 辺りがベースだとは予想してます. 昔から講演でよく紹介される Tschirnhaus 変換とか何で勉強したのか, 私にはわかりません.
@kyon_math それはそうだと思います. 一変数はすぐできたけど, 多変数にするのに夏休み全部かかったそうですから. Cartan-Eilenberg が出たばかりで, 局所コホモロジーもまだなく, それを $C^n$ の中の $R^n$ に適用するのに道具を自分で作らないといけなかった.
数学初年時教育に関する kyon_math さんと Paul_Painleve さんと suzukit216 さんあたりの会話を備忘録として記録しておく¶
その 1¶
この間 Twitter 上で kyon_math さん周辺が高校数学から大学数学への接続みたいな話を色々していた. 自分の備忘録として目についた範囲で適当に記録を残しておく.
とりあえずこれ.
数学教育において, 大学入学直後に高校までとの違いを実感させる派と, 高校→大学へシームレスにつなげる派の争いは, 大昔からずっとあるが未だに結論は出ていない. ただ, 10 年単位でみて昔よりは「大学の壁」を下げているのは事実である.
自分が在学していた頃しか知らないので何とも言えないが, 「大学の壁」というのは何を指すのだろう. あと別件だが, 数学科は数学だけ, 物理学科が物理と (必要な) 数学だけしていればいいから楽だが, 他学科だと他にも色々しなければならず, 本当に大変だろうと前からずっと思っている.
以前, 「物理や数学が難しいから」という私には不可解な理由で工学部に進学したとか言っている人を見かけたが, どう考えても工学の方が苛烈. しなければいけないことは多く時間は限られているとなると, 破滅的な詰め込みと大概の人間の理解力を越えたペースで進まざるを得ず, これを乗り越えられる人間はもはや修羅しかいない.
つらい.
その 2¶
次はこれ.
いや, やっぱりシームレスにつなげた上で, ガーンと一発お見舞いしとかないと... RT @Paul_Painleve: 数学教育において, 大学入学直後に高校までとの違いを実感させる派と, 高校→大学へシームレスにつなげる派の争いは...
@kyon_math 線型は佐武, 微積は杉浦あたりを使えば, 一応は「シームレスにガーン」になってますよね. たぶん学生側は, 大学の巨大な壁を感じまくるでしょうけど. 今は, 線型性や $\epsilon \mathchar`- \delta$ の細かい話を 1 年の中でも少し遅らせる傾向が強いと思います.
@kyon_math @Paul_Painleve 高校数学の内容を「より深く」考えるのであって, そもそも「違う」はずはないんですよね.
学部が数学科ではなかったので純粋に数学科だとどうするべきなのか, またはどうなっているのかは全く分からないが, 他学科だと何故そんなことを考えるのか, 自分の学問でどう使うのかというイメージが全く持てないとつらいと思う. 私は比較的数学を数学のまま扱える方ではあるが, 数学として何がどう展開していくか, という部分は数学科でも大事だろう.
前にも書いたが, 私の場合は一浪してようやく大学に入ってはじめの一週間, ずっと高校でもやったような話でがっかりしていた中, 一週間最後の金曜に実数論で全力で殴られ, 「こんな訳の分からないのをやるために一浪してまで大学に来たのだ」と感動した方の市民なので, 多分こうアレな方なのだろうという気がしないでもない.
ふと思い出したのだが, この間『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』というのを読んでみた.
面白かったのでそのうち備忘録的書評を書くが, この中で先生が「私は意味のあることしか教えていない. お前がその意義を理解できるかどうかは別だ.」という台詞があった. こういう話はよくあるので, 上記のような「数学として何がどう展開していくか, 今していることの意義」みたいなことは, 言ったところで分からないからわざわざ言わないという選択肢, かなり真剣に検討すべき事項だと思う.
この間, Twitter でも「名著と言われる本を読んで, 分からなかったところがあり自分で説明を考えたが, あとで良く読み返したら自分で考えたのと同じ説明が書いてあった.」という呟きを見かけた. 真面目な人が真面目に勉強していてもこういう話が本当にあり, これはそのまま上記の話につながる. 教える方も頑張って気を配って言って, 学ぶ方も真剣に聞いていても起こる面白い現象だ.
詳細は忘れたが, 前に irobutsu 先生が「もっと早く教えてくれればよかったのに, と皆いうが, 早く教えても意味全然分からないと思うよ」みたいなことを言っていたことも想起した.
その 3¶
まぁ基本, 数学は誰でも理解できて使えるはずですから. 究極的には人類がしっかり進歩して幼稚園児にも使えるようになって欲しい. #まだ進化の途中ですな RT @quasiac: 「高校数学は幼稚園児でもできる」っと…
一方で数学を生み出すことはまったく異なるのではないかと.
世界が悲しみに包まれた.
その 4¶
そしてこれ.
グローバル大学につながらない苦しみはいずこへ...? RT @On_Absolute: 加藤先生は, "Global につながらない苦しみが cohomologie になるのだ" と説かれます.
@kyon_math @On_Absolute そうか, 英語ができなければ, 層係数コホモロジーや導来圏を勉強すれば, グローバル化できるのだ
@Paul_Painleve @On_Absolute 数学はユニバーサルな言語ですからね.
そろそろ京大は宇宙際大学を名乗り始めるべきだ. あと global analysis の研究で何かそういう予算とれないの.
その 5¶
そしてこれ.
わたしは最近「違う」のではないかと思っています. いまの高校数学は昔より算数化していて, 教え方は特に算数化している. RT @suzukit216: @Paul_Painleve 高校数学の内容を「より深く」考えるのであって, そもそも「違う」はずはないんですよね.
@kyon_math @Paul_Painleve それを言うなら大学初年度の微積と線形も…
@kyon_math それはここ 20 年以上かけて, 高校数学とのギャップをなくそうとしてきたから. 私よりも実体験として理解してると思う@suzukit216 さんに言うことではないですが, 理工系大学の多くは最底辺でなくても, 大学 1 年で数 III の復習をやらないと講義が成り立たない.
@Paul_Painleve @kyon_math 数学科以外の理系学部でε-δ論法とか位相集合論をやらなくなったのはいつ頃からなんでしょうか?
@Paul_Painleve @suzukit216 まぁ工夫しているのはわからんでもないのですが, 一度連続性や微分可能性を通過してから $\epsilon \mathchar`- \delta$ やれったって困りますよね. 数学って論理のつながりだから, やっぱり破綻する.
@suzukit216 @kyon_math 大学によって, 人によって差があり過ぎるので一概に言えませんが, 阪大だと 90 年代は難波さんの本 http://www.amazon.co.jp/dp/4785314087 が一つの標準と思われてましたが, 2000 年代に入って諦めた人がしだいに増えたと思います.
その 6¶
次はこれ.
その傾向は大学にも及んでいて, 現在, 多数の大学で初年度は計算方法しか教えていないのではないかと危惧します.
その 7¶
そしてこれ.
微積では $\epsilon \mathchar`- \delta$ 抜き, 一様収束抜き. 線形では抽象ベクトル空間には触れない. 次元公式はやるが, あくまでも行列版で, 商空間はやらない. 次元公式より準同型定理の方がよほど簡単なのに.
@kyon_math いやいや, 深谷圏でも理論ができる前, かなり初期の頃は, ベクトル空間としての次元が同じだから圏同値になるはずみたいに言ってたような. 全てわかってしまえば笑い話.
@kyon_math あ, あれ, 後期一年生の線形代数の準備中で, とりあえずベクトル空間の定義をノートを書いたのですが……
@kyon_math 易しい教科書でも, 連続函数の積分可能性を言うためだけに一様連続の定義が書いてあったりするんですよね. で, 一様収束はない.
@abenori いや, H 大はいいの. ちゃんとやって下さい. しかし, 東北大の昔の教養のテキストは最初にいきなり抽象ベクトル空間. そしてそれから数ベクトルですね. 理論の流れはこちらの方が自然.
@abenori あ, 目次見ると私の記憶が間違っていたようである. やっぱり, 数ベクトルからだな. いきなり基底と次元をやるのが心に残ってたと見える. 訂正します.
@cocycle @abenori @kyon_math 1 年次は数ベクトルだけに留める, というのも一つの見識だとは思うのですが, 数学科は 2 年に教え直さないといけないのはもちろんとして, 1 年次は行列計算をちゃんと学生に演習させないといけないのですが, そこが難しいですね.
@Paul_Painleve @cocycle @abenori 線形代数つまらんという感想が多いのですが, やはり単なる数値演算に終始するのが元凶なんではないかと. しかも出てくる数値がことごとく「整数」ときどき「有理数」, 後期に入ってルート 2 か i くらい.
他はどうか知らないが, 物理だと量子力学でどうしても線型空間が分かっていないと困る. おそらく, 限りなくユーザ側に近い立場で使うだけなら具体的な微分方程式としての Schrodinger 方程式が扱えればいいのだろう. ただ, せっかく物理学科に来て物理学科の学生として量子力学を学ぼうというのなら, やはり抽象論は知っておきたい.
最近忙しさにかまけて Hilbert 空間論のセミナーの準備全くしていない. 申し訳ない @ぞみさん.
その 8¶
そしてこれ.
わたしは最近「違う」のではないかと思っています. いまの高校数学は昔より算数化していて, 教え方は特に算数化している. RT @suzukit216: @Paul_Painleve 高校数学の内容を「より深く」考えるのであって, そもそも「違う」はずはないんですよね.
@kyon_math @Paul_Painleve それを言うなら大学初年度の微積と線形も…
@kyon_math それはここ 20 年以上かけて, 高校数学とのギャップをなくそうとしてきたから. 私よりも実体験として理解してると思う@suzukit216 さんに言うことではないですが, 理工系大学の多くは最底辺でなくても, 大学 1 年で数 III の復習をやらないと講義が成り立たない.
@Paul_Painleve @suzukit216 まぁ工夫しているのはわからんでもないのですが, 一度連続性や微分可能性を通過してから $\epsilon \mathchar`- \delta$ やれったって困りますよね. 数学って論理のつながりだから, やっぱり破綻する.
@kyon_math @Paul_Painleve 全部逆に辿れば不可能ではないとは思いますが, 連続性も $\epsilon \mathchar`- \delta$ を使った方が, 確かにずっと楽ではありますね.
@suzukit216 @kyon_math $\epsilon \mathchar`- \delta$ なり実数論をちゃんとやらないから, 中間値の定理と閉区間の最大値定理が証明できない. 平均値の定理もできない. 一様収束も無理なので函数列の極限とか微分・積分の交換可能性も無理. なのに, 一様連続だけは言葉だけ教える.
@Paul_Painleve @kyon_math 中間値の定理と最大値定理の証明は $\epsilon \mathchar
- \delta$ やらないと無理ですね. ロルの定理は極限を使った実数の連続性から言えそうですが. もちろん順序の問題だけで, 最終的には $\epsilon \mathchar
- \delta$ に行き着くわけですが.
調子に乗って超準解析は, とかいうと TL 上の修羅から殴打される.
その 9¶
そしてこれ.
ですね. 連続関数なんて超難しいのを扱うからそうなる. 高校と同じく原始関数を持つものだけ扱えばよいのではないかと. RT @Paul_Painleve: 易しい教科書でも, 連続函数の積分可能性を言うためだけに一様連続の定義が書いてあったりするんですよね. で, 一様収束はない.
連続関数という修羅.
その 10¶
次はこれ.
その意味では高校の教科書ってよくできてるんだよなぁ. ああも難しいところをきっちり隠蔽した上で計算上なんの支障もないように, 表面的には論理に破綻をきたさず... すごいと思う.
@kyon_math 全くもって同感です. あれは本当にすごいと思います.
そういえば前, 何か色々な人と話をしていたとき高校の教科書の話になり, 松尾先生が「ベクトルのところで『ベクトル方程式』というのが出てくるがアレはいかん」とかいう話になって, たまたまいて高校の教科書の作成者的なアレに名前が載っていた坪井先生にそれを言ったところ, 「私もそう思いますが色々あるのです」とか言って苦笑いしていたのを想起した.
その 11¶
そして これ.
数年前に K 中先生に, 教科書の執筆者として F 谷先生を迎えたんだが, あの積分の定義に激怒して, あんないい加減なことやってちゃイカン, 定義をしっかりせよと主張. しかし K 中先生, 少しも慌てず「では, その定義は F 谷先生にお任せします」
@kyon_math いい加減なことをやってるんですが, 全体を見ると, そのいい加減さが, いい加減になっていて, よくできてるな, と (何を言ってるんだ, 私はいい加減な人間だな)
@Paul_Painleve 高校の教科書は, あれは相当考えて作ってますよ. ひるがえって, 大学の教科書の方があまり考えてないかも.
@kyon_math 厳密性が高い方が, 理論を組み立てるのが楽ですからね. つまり, 微積はちゃんと $\epsilon \mathchar`- \delta$ や実数の連続性から勉強するのが, 大学生にとっても一番楽なんだよ, という話に.
"@Paul_Painleve: @kyon_math 厳密性が高い方が, 理論を組み立てるのが楽ですからね. つまり, 微積はちゃんと $\epsilon \mathchar`- \delta$ や実数の連続性から勉強するのが, 大学生にとっても一番楽なんだよ, という話に. " 僕の学生は必見ね.
ふと思い出したのだが, 前から物理でエネルギーをどう定義したらいいか分からなくて困っている. とりあえず Wikipedia 先生にお伺いを立てるとこうある.
(物理学) 仕事をすることのできる能力のこと. 物体や系が持っている仕事をする能力の総称.
一方, 仕事の定義はこう.
物理学 (力学, 熱力学) において仕事 (しごと) とは, 物体に加えた力と, それによる物体の位置の変位の内積 (スカラー積) によって定義される物理量である. 熱と同様にエネルギーの移動形態の一つで, MKS 単位系での単位は N · m もしくは J である.
言葉の濫用という可能性もあるが, 量子力学での基底エネルギーとか束縛エネルギーというときのエネルギーと整合性が取れるような定義, どうすればいいのだろう. 基底エネルギーのエネルギー, 上記の意味で使われているとは思えないのだが.
今回もとりとめのない話に終始した.
追記¶
他のところでも書いているが, 鴨浩靖さんからのコメント.
何度か書いているけど、高校の数学IIから数学IIIをとばして大学初年次の微分積分と線形代数につなげるのは可能。うちの学部が実例。なので、高校で学ぶ数学と大学初年次に学ぶ数学は、本当は、シームレスなのでしょう。 https://t.co/KdAOTrDOhi
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016, 1月 14
うちの学部は数学IIIなしで受験できるけど、多くの(全部ではない)学科では初歩の微分積分と線形代数は必要になります。そのために、微分積分の科目と線形代数の科目を数学IIIの履修を前提とせずに開講しています。それで何も困っていません。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016, 1月 14
とても参考になる.
2016-01-15 サイト紹介: 手書きでTeXコマンドをサジェストしてくれるサイト http://detexify.kirelabs.org/classify.html¶
「LaTeXであの記号を出したいのにコマンドが分からない!」ってときに使える、出したい記号の絵を描くとコマンドをサジェストしてくれるサイトを知ったので皆さんにもお教えします https://t.co/HUv5k9YiZH
— Sangyoh (@Sangyoh_sus) 2015, 11月 3
@Sangyoh_susアプリもあるよ
— け (@ke_math) 2015, 11月 3
@ke_math便利ですね
— Sangyoh (@Sangyoh_sus) 2015, 11月 3
@Sangyoh_sus(今は知らないけど)パッケージを読み込まないと使えない記号にはあまり対応してないのが残念
— け (@ke_math) 2015, 11月 3
@ke_mathぱっと見た感じそれなりに対応しているように見えましたがよく分からないです(どちらにせよ私の知識よりは強そうなので近似的に問題無さそう)
— Sangyoh (@Sangyoh_sus) 2015, 11月 3
@Sangyoh_susなるほどー進歩していたのですね(そのアプリを見つけたのは4年くらい前)
— け (@ke_math) 2015, 11月 3
参考にしたい.
2016-01-18 奈良女子大の鴨さん筋の情報:数IIIなしでも大学初年次相当の線型代数と微積分に対応できるという現場からの報告¶
線形代数と微積分を(最悪、一方でも)どの程度まで高校でやっておくかで、大学に入ってからの進路選択に幅が出ると思う。正直、現行の教育課程のままだと、大学進学後の負荷がでかく指導側も受講側も辛い。結果、学生が学業を放棄しかねない。今後の国を担う学生を育てる点でも現行課程は微妙と思う。
— ちゃーりー・やまざきさん (@tkp034_803ki) 2015, 11月 2
現行の高校の数学IIIはとばして大学初年次相当の線形代数と微分積分を学ぶことが可能であることは、うちの学部のカリキュラムで実証されています。入試に数学IIIはありませんが、初年次の線形代数と微積分の講義に支障はありません。 https://t.co/KLsOB5dJkC
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2015, 11月 2
@kamo_hiroyasu現場のご意見をいただけるのは、とても有難いです。有難うございます。
— ちゃーりー・やまざきさん (@tkp034_803ki) 2015, 11月 2
@kamo_hiroyasu同意見です。先生の危惧される通り、現状、上位クラスの学生でも本当にあやしいです。現状、担当科目の関係でなかなか触れられないのですが、プリント配布してでも目の届く範囲の全員に何とかしたい。
— ちゃーりー・やまざきさん (@tkp034_803ki) 2015, 11月 2
む、と思って数学Ⅰ(東京書籍)の教科書を眺めました。た、確かに扱いが小さいぃぃっっ!ところで、もし「勝手に進む高校生」にお勧めできそうな教科書などありましたら、教えて頂けますと幸いです。 QT @kamo_hiroyasuもっと体系的に… @tkp034_803ki
— ホセヲ ʞzsɾʎ (@yjszk) 2015, 11月 3
好みの問題はありますが、「大数」の増刊としてでた「数学を決める論証力」という参考書があります。ご参考となれば幸いです。 https://t.co/YBqGIEwL8q @yjszk@kamo_hiroyasu
— ちゃーりー・やまざきさん (@tkp034_803ki) 2015, 11月 3
む!、大学入試問題から構成したもの、と。おもしろそうですね。ご紹介、ありがとうございます。書店で手に取ってチラ見するwつもりでス。 QT @tkp034_803ki「大数」の増刊としてでた「数学を決める論証力」 @kamo_hiroyasu
— ホセヲ ʞzsɾʎ (@yjszk) 2015, 11月 3
@yjszk@tkp034_803ki 『論理と集合から始める数学の基礎』(嘉田勝 著、日本評論社 刊)が定番になりかけています。その界隈(どこ?)では嘉田本で通じます。 https://t.co/Ja7flYbwHa
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2015, 11月 3
ご紹介ありがとうございます! QT @kamo_hiroyasu『論理と集合から始める数学の基礎』(嘉田勝 著、日本評論社 刊) @tkp034_803ki
— ホセヲ ʞzsɾʎ (@yjszk) 2015, 11月 3
逆にいえば、そこそこ優秀な高校生は数学IIIなんか無視して、大学初年次の線形代数と微分積分の教科書を買ってきて勝手に学ぶことも可能です。それで入試で困ることもありませんし。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2015, 11月 2
嘉田さんの本これか.
やはり買うか.
2016-01-20 摂動論の数理物理: 小まとめ¶
はじめに¶
以前からたびたび話題にしている原・田崎の『相転移と臨界現象の数理』だが, 「摂動」という言葉の使い方に関してコメントした内容について田崎さんからコメントが返ってきた. その時に返信した内容について折角だから共有しておこう. 具体的には「摂動という言葉は数学と物理で微妙に使い方が違うことがある」という話だ.
私の業界 (数学的には作用素論) だと「必ずしも小さくない摂動」が出てくる. 新井先生の『量子現象の数理』 2.4 節が正に「必ずしも小さくない摂動」と言うタイトルで, こうした所を指して言っている.
詳しくは本を見てほしいが, 例えば多項式はラプラシアンに対して相対的に有界ではない. そしてこのとき, パラメータが小さくなくとも扱える範囲がある. 作用素 $T$ に対して摂動した演算子が $T_{\lambda}$ だとして, 「$T$ がよく分かっている場合に $T_{\lambda}$ を $T$ との関連を見ながら考える」 位の意味で使うことがある.
これは著しく狭い業界での語法だろうという自覚はあるが, 上でも書いたように, 初等的な量子力学の話題, 特に調和振動子が「小さくない摂動」の範囲に入るため, 念の為指摘しておいた.
ちなみに摂動に関する諸々は私の研究テーマでもある. 色々あるのだが, いくつか簡単に挙げておこう.
スペクトル解析¶
物理では作用素 (演算子) のスペクトル (固有値) と観測量が対応しているので, スペクトルを調べることは基本的な意味を持つ. このスペクトルが摂動でかなり非自明で不可解な振舞いをするのが非常に気持ち悪い. よく「摂動級数が収束するか」とかどうでもいいことを気にする人がいるが, そんな程度の話ではない.
学部 3 年の量子力学の演習で 4 次の非調和項を入れた非調和振動子に関する摂動の問題が出たのだが, そのとき演習を担当していた助手さんが「この例は固有値が厳密に分かるるからそれと比較してみよう. 一次までの摂動を計算してみるとこの厳密解とぴったりあう. 厳密に求めるのは大変だが摂動で簡単に値が出るのが嬉しい」とか言っていて衝撃を受けたことを覚えている. 1 次の摂動で合ってしまうということはそれ以降の計算ではただただずれていくということだ. (摂動が収束するとすれば) 高次項は minor correction のはずであって, つまり元の厳密な値へは絶対に復帰しない. 厳密解が分かっているから 1 次で止めればいいと分かっているが, 一般にはそれができないから摂動計算するのであって, 何をどうしたいのだ, と.
他にもある. 摂動前後で固有値はともかく, その固有関数まで適当な意味で近いと思ってやっているのだが, これが (物理として) 真っ当か, という問題だ. 例えば, Laplacian からみて調和振動子と水素原子の系は (結合定数が小さければ) それぞれ近いと思っているが, そうかといって Laplacian の基底状態 ($L^2$ にはないが) と, 調和振動子および水素原子の解 (固有関数) が近いと思えるだろうか. 水素原子は Coulomb ポテンシャルの原点での特異性を反映して解にも特異性が出る. これは電荷の存在を表す物理的に大事な特異性だから意味があるが, 調和振動子や自由粒子にはもちろんない. これは近いと言っていいものか.
平衡状態と基底状態¶
物理でどう思っているのかはよく分からないが, 平衡状態と基底状態で摂動論の趣が大分違うことは, 少なくとも作用素環を使う数理物理業界ではよく知られている. 物理的な気分が大体そのまま反映されていると思っていい. 要はこういう感じ. - 平衡状態にゴミを少し入れたくらいでそんなに大きく性質は変わらないだろう. - 基底状態にゴミを少し入れると準粒子の雲がまとわりついて赤外発散を起こして, こう色々な面倒が起きる. この辺をきちんと追求しようというのは私の研究テーマの 1 つでもある.
半導体の場合少しでもゴミが入ると問題だという話もあるが, これは, ナノデバイスにしたときに大きく見れば少しのゴミでもナノデバイスレベルでは巨大なゴミになりうる, という話でもあって少し話が面倒だという理解をしている. ただ少し他の物質をドープする (少しのゴミと思える?) ことはあって, そこをどう読むかというのはある. 半導体は学部 3 年でデバイスまわりでの基礎を少しやったきりほとんど勉強していないのでこれ以上踏み込んだことは言えないが.
「摂動」もそんなに単純な話ではないということで.
2016-01-21 スペクトルが内点を含む非正規作用素の例, その他にもちょっとした作用素とスペクトルの例¶
あとでhttps://github.com/phasetr/math-textbookにまとめるが, とりあえずツイートメモ.
正規じゃないオペレーターでスペクトラムが内点を含むもの
— たんじぇ (@f_tangent) 2015, 11月 6
@f_tangentよく知ってる作用素から探すと難しいけど行列表示で考えればいくらでもある気がした
— たんじぇ (@f_tangent) 2015, 11月 6
@f_tangent場の理論の消滅作用素は複素平面全体が点スペクトルで、生成作用素は複素平面全体がスペクトルです
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 11月 6
@f_tangent消滅作用素と生成作用素は互いに共役で、正準交換関係があるので非正規です
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 11月 6
@phasetr非有界とかちょっと..
— たんじぇ (@f_tangent) 2015, 11月 6
@f_tangentきちんと考えていないのですが、CAR(反正準交換関係、生成・消滅が有界になる、作用素環でも基本的で結構大事なはず)だと有界な例作れないでしょうか。ちなみにCCRでの証明は「量子数理物理学における汎関数積分法」のP224に書いてあります
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 11月 6
@phasetrあまり知らないので考えてみます(?)
— たんじぇ (@f_tangent) 2015, 11月 6
@f_tangentていうか片側シフトのスペクトルがボールやんけアホか
— たんじぇ (@f_tangent) 2015, 11月 6
こういう例も愚直に収集していきたい.
あと内点を含まない作用素の例としてはコンパクト作用素がある. 原点が集積点である以外, 全て離散的で縮退度有限な固有値になっている. コンパクトなRiemann多様体上のLaplacianもこういう性質を持つ. 量子力学で出てくるような例は大概が非有界で自己共役だが 大雑把に言って連続スペクトル部分で内点を持つ.
2016-01-25 ツイートメモ: かつての東大後期の問題はめちゃくちゃ心が踊ったしそういうことをしなければいけないのかという回想録+決意¶
MarriageTheoremさんと心温まる会話をしたので.
試験科目:全て と事前宣告して、問題文が全部英語だけど内容は物理の問題で、しかも数学IIIC範囲の内容が必要で… みたいになんでもありな試験を受けてみたかった(?)
— あっきー@73.7kg (@ac_k_y) 2015, 11月 15
https://t.co/RyK2csy50L自分が受験生だったときは、今は亡き後期日程で数学色の濃い物理の問題を解いた記憶がある(ロボットアームで物を放り投げるとかそんな話だった気が)。さすがに問題文は日本語だったけど
— MarriageTheorem (@MarriageTheorem) 2015, 11月 15
@MarriageTheorem私も後期対策でそういうのをかじったことがあります。今から思うと本当におもちゃで、こんな問題,解く以上に作る方が大変だと思いますが、何か大学だとこんな面白そうなことやるのか、とめちゃくちゃワクワクさせられた記憶があります
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 11月 15
@phasetr私もあの試験は受けていてとても楽しかったですね。これを解けなかったら進路が、とか忘れてとにかく楽しんでいた記憶が強いです。
— MarriageTheorem (@MarriageTheorem) 2015, 11月 15
@MarriageTheoremああいう問題を作れる東大の教官、やはり優秀ですし、こういう問題を作ると受験生が喜ぶはずだし、何より昔の自分も楽しんだだろうという感じで同族への愛が溢れている感満載で、東大行きたいなと思わされる問題でした
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 11月 15
@phasetr私もああいう意味で「楽しい」問題を作れるようにありたいものです(今は出題する機会がそもそもないですが)
— MarriageTheorem (@MarriageTheorem) 2015, 11月 15
私がするべきこともやはりこの辺なのかと再確認した. 地道に頑張ろう.
2016-01-30 記事紹介, 学習の喜びとは: Paul Lockhart, A mathematician's lament¶
私の実感に合うことを書いている方がいらっしゃるようで, さらにJunInoueさんそれを適当につまんで解説してくれていたので まとめておく.
メルマガに書くというモチベーションで, あとできちんと読んでまとめたい.
#掛算に続いて #足算で狂った教科書会社の妄言に湧くTLですが、たまにはまともな事言ってるもの読みたい人は "A Mathematician's Lament" をクリック! https://t.co/hAOFNRQQX2
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
"A Mathematician's Lament" https://t.co/hAOFNRQQX2 ユーモアたっぷりに如何に現行数学教育が数学をつまらなくしてるかを批判したエッセイ。勿論解決策は示せてないんだけど、#掛算順序みたいな問題をある意味新鮮な切り口でバッサリ行く。
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
https://t.co/hAOFNRQQX2 要約すると ・数学は音楽やお絵かきのように娯楽性がある創造的で想像的な活動なので、そのように教えるべき。 ・数学は胡散な実用性なんか口実にしなくても面白い。 ・楽器も弾けない音楽教師がいないように、せめて数学できる数学教師クレ
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
何より「子供に数学を売り込むには『実用性』を口実にする必要なんかない、むしろ逆効果」というのが一周回って新鮮。子供に勉強に興味を持ってもらう為に将来の実用性をアピールする、なんて愚の骨頂。明らかに役立つ家庭科や保健も全然興味持ってもらえてないもの。
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
そもそもこのエッセイ、名言多すぎるんですよ。 "A Mathematician's Lament" https://t.co/hAOFNRQQX2
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
数学とは説明付けのアートだ。生徒がこのアートに没頭する機会―自分で問題を見つけ、仮説を立て、発見し、誤り、もどかしい思いをし、着想を得て自分の説明や証明を作る機会―を奪うことは数学そのものを奪うことだ。 pic.twitter.com/NzQKaNs8Ep
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
社会の構成員に公式や図形のぼんやりした記憶と、それらに対する明確な憎悪の記憶を植え付けておくのが何か社会にとって良い事だとは思えないね。 pic.twitter.com/4VyrfdgDuZ
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
大体、本当に子供達が人生に役立つものを求めてると思うのかい?複利計算みたいな実用的な計算なら喜ぶとでも?皆ファンタジーを楽しむものなんだよ。そしてそれはまさしく数学が提供してくれるものだ。 pic.twitter.com/czMsZBY3KJ
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
[式を詰め込もうとナンセンスなお話を仕立てるより]本当の「物語」を教えるのはどうだろう?人類が曲線の測定に奮闘する、エウドクソスとアルキメデスと取り尽くし法の、πの超越性の物語。人類史上最も美しく強力なアイディアの一つの物語だ。 pic.twitter.com/FIBw1XJSeU
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
楽器も弾けず、音楽を聞きもしない人に音楽を習うか?鉛筆を握った事も美術館に行った事もない美術教師は?どうして数学教師が独自に数学的発見を成したこともなく、数学の歴史も哲学も動向も知らず、不運な生徒に伝える内容しか知らなくていいだろう pic.twitter.com/9gRBq3ren0
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
教えるということは情報を伝えることじゃない。生徒と誠実な知的関係を結ぶことだ。 pic.twitter.com/o0Bj05canX
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
役所で書類を書くには読み書きが必要だけど、読み書きを教える理由はそれじゃない。[…]小学生に確定申告を書かせて読み書きを教えるのは残酷なばかりか、無理だ。人が学ぶのは、今現在興味が沸くからで、そのうち役に立つかも知れないからじゃない pic.twitter.com/0eKp4PVp71
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
「梯子神話」―数学は徐々に「高度」になっていく「単元」というまっすぐ一本道に並んだ段に集約できるという考え。学校数学を、段を登る速さを競う競争にする効果を持つ。 pic.twitter.com/B6q3ECgJ8l
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
#掛算順序問題そのものに近いのも。 [算術の基礎を教えるというのが]5が7つある事と7が5つある事が同じだという、全く自明でない事実を掘り下げるという意味なら賛成だ。[でも]5×7=7×5という規則を教えこむという意味ならダメだ。 pic.twitter.com/gAppSBuX1M
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
数学で形式的証明が必要な場面は勿論ある。でも生徒が初めて数学的論証に触れる場面はそれに含まれない。[…]厳密な証明が重要になるのは何かの危機—パラドックスが起きた時だ。[…]自明な事実の証明ほど意味不明なものはない。 pic.twitter.com/3e19NJuEXx
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
子供の「せんせー、この○○って役に立つんですかー?」の真意は「役に立つなら興味持つよ」じゃなくて「この授業クソつまらないんだけど、私がこの拷問に掛けられてるのはせめて何かの役に立つからなんだよね?」なので、正しい対応は実用性をでっち上げることでなく、面白みを伝える工夫をする事。
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
#掛算が炎上する理由も突き詰めるとこれだと思う。だって必要な答えを出す上で関係ない順序に気を払うなんて「つまらない」のだ。そりゃ皆ゲームにうつつも抜かすさ。溢れる娯楽に対抗する魅力を出してかないといけないのに、何冷や水掛けて満足げにしてんのっていう。
— Jun Inoue (@jun0inoue) 2015, 11月 18
2016-01-31 圏論との付き合い方: infinitytopos.wordpress.com の記事と関連ツイート紹介¶
http://infinitytopos.wordpress.comは前も紹介した気はするが, ぴあのんさんのツイートが改めて発掘されたので.
「圏論ってなんか便利らしいし勉強しようかな」とか「圏論どこまで深入りすればいいかわからん」という数学徒はこれを読みましょう。 自分の圏論に対するスタンスを考えるいい材料になります。 https://t.co/DDuTxrY4c1 https://t.co/MFSV6qRehI
— ぴあのん (@piano2683) 2015, 5月 2
Awodey本についてはあまり書いてないので補足しておくと、内容的にはどの分野でも使われる圏論の最小限の知識が書かれていると思ってください。証明は丁寧かつ初等的な具体例が豊富ですが、これ一冊では圏論が使えるようにはなりません。自分の専門に合わせてさらなる勉強が必要です。
— ぴあのん (@piano2683) 2015, 11月 22
Awodey本の後に何を読むか:代数や幾何に使うならまずアーベル圏でしょう。計算機科学の人ならモナドと代数でしょうか。トポスは数論幾何やロジックの人向けですかね。ここでは「言葉として」圏論を使うライトユーザーしか想定してません。ヘビーに使う人はもっといろんな圏論を使います。
— ぴあのん (@piano2683) 2015, 11月 22
現状, 私は仮に使うとしてもライトユーザーなので, Awodeyくらいでいいのだろう感がある. いっそ『コホモロジーのこころ』くらいでいいだろう感もある. 小嶋先生の論文を読めるくらいの圏論がどの程度なのかよくわかっていないが.
あとこんなツイートも.
凄く正直な感想としてAwodeyは内容が少なすぎて読む必要性を感じたことがない。内容も平易だし数学の知識もあまり要らないし、真面目に読めば数週間で読めるもんじゃないんですか。
— β(モチコホ) (@moticohomology) 2015, 11月 22
個人的にはやはりホモロジー代数とかから圏論に入るのが正統派だと思うし、そうしてればCWMとかも別に基本的にすいすい読める本だと思うんですよね。(当たり前でしょみたいな事柄をちゃんと書いただけというか。) 数学を勉強せずに圏論だけ学ぼうとするから大変なのであって。
— β(モチコホ) (@moticohomology) 2015, 11月 22
例えば「Hom関手Hom(c,-)がexactな対象cを射影対象と呼ぶ」とか見て「ああ射影加群の事ね」くらいは流石に分からないと厳しいものがあるというか、その状態でアーベル圏の議論が「わかった」と言われても少し疑問なのは否めない。
— β(モチコホ) (@moticohomology) 2015, 11月 22
MacLaneのCWMがよく分からないという人は、MacLaneのHomologyとか読んでみたらどうですかね。いわゆる60-70年代のホモロジー代数に由来を持つ圏論への入門としてはかなり好きな本ですね。Cartan-Eilenbergとかも。
— β(モチコホ) (@moticohomology) 2015, 11月 22
もちろんある程度数学やってる人ならCWMでも全然入門できるし、そんなに数学知らなくてもCWMをきっかけにいろいろ勉強できるのならばなんの問題もないですよね。
— ぴあのん (@piano2683) 2015, 11月 22
要はAwodey本はまだ数学書の読み方にあまり慣れていない人向けってことです。 あと、私はAwodey本で圏論に入門したのですが、当時は普遍性の具体例に馴染みがなかったのでそこの理解には一定の時間を要しました。
— ぴあのん (@piano2683) 2015, 11月 22
2016-02-03 「数論研究者のためのSage」¶
本文¶
Sage で数表を作って保存しとく手法をどっかで見たような, と思って探したら @iwaokimura 先生の RIMS 講究録別冊の記事だった.
Dirichlet 指標のガウス和は標準装備されてるけど有限体の乗法群の指標のガウス和がない気がしたので作った.
. @nolimbre ありがとうございます. 何かのお役に立っていれば幸いです: 「数論研究者のための Sage」 http://hdl.handle.net/10110/8946
よくわからないのだが, まだ Python 2 系しかサポートしていないのだろうか. Python, 日本語の扱いが面倒で嫌になったので最近基本的に Ruby を使うように切り替えたが, 科学技術計算の文脈だと scipy とか numby とか充実していい印象がある. これらを普段使わないということもあって, Ruby 移行でいいかと思ったのだが.
ただ, Sage 自体は頭に入れておこう.
追記¶
@phasetrSageは依存しているものが非常に多いのでPython3への移行が遅れています。FAQにはSciPyやCythonが挙げられていますね。https://t.co/z3rFl7EWH9
— Iwao KIMURA (@iwaokimura) 2016, 2月 3
著者からコメント頂いたので記録. 本格的に使うならこういうライブラリ利用の方がいいだろうが, 最近は Haskell の勉強にはまっているので, プログラムの勉強もかねて Haskell で遊ぶ方向でいろいろ考えている.
追記: 2021-08-19¶
最近, 数学+プログラミングでは Julia コミュニティが非常に活発になっている. 数値計算とそれに関わる情報という意味では Python なのだろうが, Julia は Julia で Python の資源をある程度取り込めるようになっている. とりあえずは Julia で遊ぼう. あとは個人的な趣味から F#.
ラベル¶
数学, プログラミング, Sage
2016-02-04 論文メモ: Yasuyuki Kawahigashi, A remark on gapped domain walls between topological phases¶
気になる.
作用素環の河東先生が先月物性理論の論文を書いていたことを知った: http://t.co/U7W7h4QwJE
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2015, 5月 8
論文タイトルは『A remark on gapped domain walls between topological phases』. 概要は次の通り.
We give a mathematical definition of a gapped domain wall between topological phases and a gapped boundary of a topological phase. We then provide answers to some recent questions studied by Lan, Wang and Wen in condensed matter physics based on works of Davydov, M\"uger, Nikshych and Ostrik. In particular, we identify their tunneling matrix and a coupling matrix of Rehren, and show that their conjecture does not hold.
これ, 後で読もう. ついでにメルマガとかでも配信しよう.
2016-02-12 名古屋大の小澤正直先生の研究は数理論理を基礎にして量子測定とかもやっているという話¶
@metaphusika突然失礼いたします、小澤先生は量子集合論という分野でも業績を残していらっしゃいますよね、数理論理学の分野にも関連もある方なのですか?
— ☤Змея☤ (@k_tph) 2016年2月12日
.@k_tph小澤先生は元々数理論理学がご専門です。そのためか研究成果を物理学の方々に受け入れていただくのには色々苦労されたと聞いています。
— Hiroyuki Miyoshi (@metaphusika) 2016年2月12日
@metaphusika返答ありがとうございます!不勉強で申し訳ないのですが、今回の重力波観測に深く関わっている小澤の不等式の導出も数理論理学的な手法を用いられたのですか?「量子測定理論」、というのは小澤先生独自の理論なのですか?
— ☤Змея☤ (@k_tph) 2016年2月12日
@k_tph量子測定理論は一般的な物理学の理論です。小澤の不等式のお仕事はその精密化に当たりますので内容的には物理学,手法は数学ということになります。ただその動機にはブール代数値解析学のお仕事と関連しておそらく量子の論理や集合論を理解したいということはあったと思います。
— Hiroyuki Miyoshi (@metaphusika) 2016年2月12日
@metaphusikaなるほど…小澤先生は量子力学を理解するために、数学的な量子測定の理論と数理論理学(量子論理)の二つの側面から研究している方、という認識でよろしいでしょうか…
— ☤Змея☤ (@k_tph) 2016年2月12日
ありがとうございました!小澤先生のpdfもネットに沢山あるようなので勉強してみようと思います。
最後の認識, 小澤先生は実際どう思っているのだろう.
気にならないこともない.
2016-02-12 可積分系で著名な廣田良吾先生の訃報¶
今さらだが, メールを掘り返していたら見つけたので.
廣田良吾先生の訃報を受けました。御冥福をお祈り致します。
— takey_y (@takey_y) 2015, 1月 24
@takey_y確か、一昨年夏にはまだまだ研究者として現役で、お元気そうでしたが…
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2015, 1月 24
ああ、そうなんですか。院生時代にソリトンの研究会でお世話になっただけですが、御冥福をお祈りします。RT @takey_y: 廣田良吾先生の訃報を受けました。御冥福をお祈り致します。
— 石井晃 (@ishiiakira) 2015, 1月 24
逆散乱法とか可積分系で有名な教官だ. 全くの畑違いの私ですら名前を知っているレベル.
2016-02-14 ツイート紹介: 数の実在について最高の証明, メタ存在論の論文, J. SCHAFFER, On What Grounds What¶
kentz1 さんのツイートからだ.
数の実在について最高の証明がやってきました pic.twitter.com/LdTtH6rq7q
— インターネットの墓 (@kentz1) 2015, 12月 3
@kentz1それどんあジャンルのなんという書物なのでしょうか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 12月 3
@phasetr'On What Grounds What', J. SCHAFFERです。メタ存在論の論文で、これまで「何が存在するか」と問うてきた最近の存在論に対して「何が何を基礎づけるか」という新アリストテレス的存在論を提案し、前者をやや茶化しているとおもわれます
— インターネットの墓 (@kentz1) 2015, 12月 4
写真の言葉を引用しておこう.
the existence of numbers:
- There are prime numbers.
- Therefore there are numbers.
1 is a mathematical truism.
謎い.
2016-02-19 記事紹介: 時枝正博士(Dr. Tadashi Tokieda)のおもちゃと応用数学¶
時枝正さんの話.
時枝正博士 (Dr. Tadashi Tokieda)のおもちゃと応用数学 https://t.co/kFAdiyHJil
— みずすまし (@nosiika) 2015, 11月 23
時枝さん, 田崎晴明さんですら絶賛していたレベルの講演巧者らしいし, ずっと気になっている. とりあえずメモ.
2016-03-02 ツイート・書籍紹介: 野原勉『例題で学ぶ微分方程式』¶
例題で学ぶ微分方程式/オライリー は結構面白そう https://t.co/hW6ignQKLX#book#math
— chibaf (@chibaf) 2015, 12月 11
Mathematica もそれに触れられる立場の人にはやはりいいのだろう. 高くて買えないイメージしかない. Haskell か JavaScript での数値計算的なことを今やってみたいと考えている. 優先度はだいぶ低めだが.
2016-03-05 数学以外で大学で学ぶ内容や卒業後の進路についてある程度毎年雑誌増刊作っている学科あるなら教えてほしい¶
いま数学セミナー増刊の数学ガイダンス2016を買ってきたのだが、数学(科)以外でもこういう雑誌なり臨時別冊的な本、雑誌、企画はあるのだろうか。私の観測範囲の狭さのせいで、そういうのが全く見つけられないが、本当にあるのかないのかとい部分がわからない
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月5日
@phasetr数学ガイダンス2016では学部の数学の概要記事から、就職ガイダンスまである。他の学部学科でこういうのつくっていたりするならぜひ知りたいので何かご存知の向きはぜひ教えて欲しい。知っている範囲の受験生とかにも紹介したいので
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月5日
ちなみに『数学ガイダンス 2016』はこれだ.
この間, 『数学は何の役に立つの?---納得して数学を勉強するために: 年収との関係から応用の現場, モチベーションの上げ方, 今後の行動の指針まで』という, 本も Kindle で作ってみた.
少しでも何か参考になれば, と思ってはいる. こういうのも少しずつ手を出していきたい.
2016-03-06 数学に対する薄く広く存在する嫌悪感から逃れられる結界を作ろう¶
無駄に学歴重ねないといい仕事出来ない仕組みをなんとかしないとやばい。教育費の高騰。技術者になるなら三角関数できないと話にもならないが、大多数の人には全く不要の知識だし。何故高校の普通科で教える必要あるか?
— 大平貴之 (@ohiratec_mega) 2016年3月4日
仕事にたいてい使わないから美術や体育やるな、みたいな話はあまりきかない…。なんでこんなにみんな数学嫌いなの… https://t.co/jBaOFt5Mf1
— ュヵ (@yukacci) 2016年3月5日
@abeklavier数学嫌いでやりたくないひとがいるのはどうでもいいけど、自分が嫌いだからって、ほぼみんな必要ないって、なんだかなー、みたいなー。
— ュヵ (@yukacci) 2016年3月5日
少なくとも大平御大が数学が嫌いかどうか, 上記引用ツイート自体には書かれていないし, 普段の言動も追っていないから嫌いかどうかは不明だ. しかし有用不要論に対して数学が一番通じるだろうと判断して持ってきたのだろうし, そこに問題というか, 数学への嫌悪感みたいなものは十分に読み取れるだろう.
この嫌悪感, 数学に対して特異的に形成されている気がするのだが, 本当に何なのだろう.
いわゆる理工系ですら「数学なんて本当に嫌」という人がいる.
さすがにそれは単純過ぎるだろうと自分でも思うが, 高校の頃の話を思い出す. 2 年進級時に文理選択があったのだが, 「理系はみんな数学が好き」なのだと思っていたところ, 内実は全く違うものだった. すさまじい衝撃を受けた.
とてもつらい. みんな好きである必要なんて全くないと思っているし, 数学が嫌と言うなとも全く思わないが, 数学が好きで数学に心を救われた人々も確かにいるので, そういう人たちが心安らかに過ごせる結界は作りたいと常々思っている.
その辺の行動, 本当に今すぐはじめないと駄目だ, と改めて決意した. まずは「結界内の共通言語」を作るべく, 数学の講座を本当に作ろう.
2016-03-07 芝浦工業大学 横田研究室 数理情報研究室 数学・プログラミング学習教材¶
"芝浦工業大学 横田研究室(Yokota Lab) 数理情報研究室 数学学習教材" http://t.co/iPTDkzJCSK ここのページが大学数学の基礎テキストレベルのPDFを公開していて非常に有用。
— ぼり (@bori_so1) 2015, 1月 7
@bori_so1ちなみに以下のページから「言語学習教材」をクリックすると、C言語やJava、TeXの入門ページが読める http://t.co/G6f64cIeBE
— ぼり (@bori_so1) 2015, 1月 7
これは気になる. とりあえずメモ.
2016-03-10 高卒社会人の学力問題: あまりの地獄に泣いているがもっとひどいって本当なの¶
はじめに¶
Togetter にもまとまっているのだが, 何となく適当に引用した.
他の人のコメントが見られるので一応リンクつけた.
ツイート集¶
齢19になる、元ラグビー部主将で生徒会長だった男でも「密度」も「パーセント」も理解できないんですよ。それでも去年の4月は九九も出来なかったんだ。進歩したと言うべきなのか。正直俺はキレたけど。これが、現代教育の底辺「ですらない」と言う現実ですよ。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
要はね。自分ら舗装会社に居るんですけど。公共工事で作った道路、舗装の品質証明には、舗装の密度を使うんですよ。出来上がった舗装から、ドリルカッターで舗装の塊を採取して、それの密度を測るんです。ちゃんと中身が詰まってるかを、採取した塊の密度で確認する。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
で。今日、管理に使う塊(コア)を採取したので、高卒の社会人一年生(もうすぐ二年生)に、密度の測定方法を教えようと思ったんですが。まず当然、密度が分からない。正直、これは覚悟していた。「こいつに密度は理解できない」と俺は始めから思っていた。なので、始めから説明するつもりでいた。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
でもね。密度って、当然ですけど「質量÷体積」じゃないですか。でもこいつ、「体積」が何かもピンと来てないんですよ。で、確認してみたら、「面積」もよくわかってない。ついでに、「質量」……って言うか、「重さ」の概念の理解もあやふやなんですよ。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「重さって何か分かるか?」
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「ええと、ズッシリ……」
「じゃあ、フンワリは重さじゃないのか?」
「重さです」
「そう、物のズッシリさフンワリさの度合いを『重さ』って言うんだ」
ってところから始めにゃならんのですよ!密度求めて品質管理の書類作るのに!
「面積とは何だ?」
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「大きい小さい……」
「違う。大きい小さいは重さでもそうだ。量は全部大きい小さいだ。もっと具体的に。(手を広げたり狭めたりするジェスチャー)」
「広い、狭い……ですか」
「そう!よく出来た!じゃあ、次は体積!」
「…………。」
わからないんですよ。
まあ、正直ここで俺も少し言葉に詰まるんですけど。「体積」の概念の説明、ちょっと難しくないですか。「嵩の大小」と言っても理解できると思えんし。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
で、俺は土地に建ってる建物で説明しました。土地が面積で、そこに建つビルが体積だよ、と。同じ大きさの土地でも、高いビルの方がデカいだろ、と。
で、そこから、面積に高さなり厚さなり深さなり掛けるのが体積だよ、と。そしたらそいつ「なるほど!」って言うのでね。で、そこで机のティッシュ箱とメジャー渡しまして。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「じゃあ、この箱の体積測ってみろ」って言ったらアイツなんて言ったと思います。
「……縦×底辺÷2ですよね?」ですよ!
まあ叱りますよね。底辺どっから出てきたんだよ。俺の説教文句も
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「お前、その何でもとりあえず÷2する癖やめろ」ですよ。何だその説教。
何が腹立つかってね。俺、去年の6月だか、入社二ヶ月ぐらいのこいつに、その辺の説明書いた自作プリント渡してやらせてるんですよ。欠片も覚えてやがらねえ。
こいつに面積体積の概念を教えるの、1回目じゃないんですよ!そんなの人生で二度も三度もやることか!何「初めて知りました」みたいな顔してんだクソがアバーッ!アバーッ!
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
……と、内心で思いつつ授業を続けるんですがね。俺は密度を教えたい上にそこがゴールですらないんですが、まだ体積です。
で、そのティッシュ箱の重さ測ったり、これが仮に同じ大きさの鉄塊だったらとか話したり、空のバケツと中身入ったペンキ缶並べて「同じ体積でも重さが違う」「見た目では分からない」「中にみっちり詰まってるか、スカスカかを表す」それが「密度」だと教えましたが。ピンときてない。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「要は、お客さんは出来上がった舗装がスカスカじゃないか、ギッシリ中身が詰まってるかを知りたいんだ。それを測るにはどうすればいい」
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「重さを……」
「違う」
「密度……?」
「そう。よく出来ました。密度を測って、『これはミッチリ詰まった舗装です!』と伝えるのがこの作業なんだよ」
で、その「重さ÷体積」とかやってる過程で判ったのが、こいつ掛け算割り算の仕組みがわかってないんですよね。A×B=CならC÷A=Bだってことが根本的にわかってない。あと、基本的に「単位」と言う概念がない。グラムをキログラムに直せない。だから密度が理解できないんですよ。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
言っときますけど19歳ですからね?900gのコアを測った記録しに、「9kg」って書いてあるんですよ。「お前、筋トレとかしないのか」「しますよ!20kgのダンベルとか持ってます」とか誇らしげに言うので「じゃあお前、このコアがそのダンベルの半分くらいの重さか」と言ってもピンとこない。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
で、そう言う、割り算も単位も知らない奴に、そこから「パーセント」の概念について教えてたんですよ……。取っ掛かりが何もわからねえ。そいつに、「俺はどうしたらお前に判ってもらえるんだろう」って泣き言言っちゃいましたよ。もう、本当、パーセントって一体なんなんだ……。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
本当は、異なる材料を合成したコアの密度の求め方とか、中身がスカスカなコアの体積の求め方とかも教えたかったんですけど。そんなレベルじゃないんですよね……。これ以上詰め込んでも絶対覚えられない。明日にしました。しかも明日教えるんじゃなくて、明日やるのは今日の復習です。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「お前は、小学三年生くらいの時点で覚えなきゃならなかったことを今一気にやらにゃならん。高校はまあいいとして、9年分の促成栽培だ」
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
「お前が小学生並みだと言ってるんじゃない。小学生でも出来るんだから、お前にだって絶対出来ると言ってるんだ。頑張れ!」
とか励ましながらやってました。
何が恐ろしいって、去年入った一年生五人いるんですけど、全員高卒でこのレベルなんですよ……。ハリウッドよ、これが日本だ。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
まあ、俺らは俺らでこの一年何を教育してたんだって話ですけどね……。でも限度があるだろ。俺らは技術者なんだよ!家庭教師じゃねえんだよ!密度くらい高校でマスターしてこいよ!1時間は100分じゃねえんだよ!とりあえず何でも2で割るな!100を掛けるな!質量を10立方メートルって言うな!
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
以上です。年度末なんだよ。決算期なんだよ。こんな愚痴言ってる場合じゃねえんだ……。
— 猫柳墓場 (@NM_amida) 2016年3月9日
感想¶
この人どんだけ精神力あるの, というのにまず感銘を受ける. ただ想像したくもない魔界だし, さすがにいくらなんでも絶対相手にしたくない.
黒木さんツイートの引用¶
最後に引用しておく.
#掛算 「どうして勉強しなきゃいけないの?」という疑問に対する1つの解答が書いてある→高卒社会人一年生(もうすぐ二年生)に「重さ」と「面積」と「体積」とは何かを教えている。 https://t.co/6fnZEu472y
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年3月11日
できることはやっていこう.
2016-03-10 『異色の経歴が異色のセキュリティコンテンツを作る』という記事を見て数学コンテンツ作成の取り組みについて反省したので¶
異色の経歴が異色のセキュリティコンテンツを作るという記事があった.
東京都が配布する防災の手引き「東京防災」が評判のようだ。黄色い表紙が目を引くハンドブックで、イラストをふんだんに使って防災の備えや被災時の行動について分かりやすく解説しているのが特徴だ。 この東京防災と同じ黄色の表紙のガイドブックが、情報のセキュリティ分野でも登場したのをご存じだろうか。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が16年2月に公開した、「情報セキュリティハンドブック」がそれだ。NISCのWebサイトから無料でダウンロードできる。 こちらも分かりやすさでは負けていない。NISCの女性分析官やその上司、パソコン初心者の子供といったキャラクターが登場し、サイバー攻撃や対策について、丁寧に解説する内容になっている。「ブラックパンプキン」などの悪役キャラまでいる。
数学でもこういう努力しないといけないな, というのを改めて感じている.
2016-03-13 『足立恒雄先生による「幾何学の公理系」と「数学基礎論」に関する連ツイまとめ』: Togetter¶
ぴあのんさんが足立恒雄先生による「幾何学の公理系」と「数学基礎論」に関する連ツイまとめというのを作っていたので.
よくわからないが, とりあえず気にはなる. メモをしておこう.
2016-03-14 『現代数学観光ツアー 応用にも役立つ微分積分の聖地を巡礼しよう』に関する守備範囲のやりとり¶
新企画 現代数学観光ツアー 応用にも役立つ微分積分の聖地を巡礼しよう https://t.co/jKfNg8WjXr大学数学の通信講座に関する実験をしているのでぜひ参加してほしい
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月14日
最近大型書店の数学書コーナー行くと年配の人で数人で来てて「この本何処何処迄読んだけど◯◯が分からなくて挫折した。教えてくれる塾とかあればいいのに…」と話し合ってる方々を度々見かける。多分、数学塾(大学以上の内容)は結構需要があると思った。
— 原子心母 (@atomotheart) 2016年3月15日
@atomotheartそういう方々、年齢どのくらいでしょうか?facebookとかで広告打ってみようかと思っていて、ターゲットに関してもいま調査しているところで
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月15日
@phasetr私の見た感じでは、四十代後半〜六十ぐらいの人が多かったです。
— 原子心母 (@atomotheart) 2016年3月15日
あとこれ.
@atomotheart多分うちの塾のことですね。。大学数学教えています。よろしくお願いいたします。
— 堀口智之 (@imakarasuugaku) 2016年3月15日
東京ローカルのリアルの教室だと, 濃くなる分, 限られた人にしか届かないのがやっぱり嫌. 薄くなっても, まずはもっと広く取ることを考えたい.
というわけで頑張る.
2016-03-15 Jordanの曲線定理の短い証明: Browerの不動点定理利用¶
Jordanの閉曲線定理の短い証明とかいうものを読んでみたhttps://t.co/P8BLOTbqNe
— mone (@quasi_mone) 2016年3月15日
いままで、この定理の証明は読んだことなかったけど、なかなか面白かったし、本に書いてくれれば良いのにとか思った
まともに勉強したことないのであとでちゃんと読みたい.
それはそれとして不動点定理はけっこう大鉈という感じがあるがどうなのだろう. 関数解析系, とくに微分方程式界隈では基本的な道具という感じはある.
2016-03-15 スライド紹介: 素数大富豪に関する自由研究まとめ¶
ページは次のリンクから.
ちょっと引用.
今最も熱い数学トランプゲーム「素数大富豪」について、簡単なルールを紹介した上で、「ゲームの中で出せる素数の個数」に関する自由研究の成果をまとめました。 54枚のカードの組み合わせから広がる素数の世界。始まりは2から、しかし一歩進むごとにぐんぐんスケールアップしてゆく素数大富豪の可能性に、あなたはどこまで食らいついていけますか? 札幌の科学勉強会での発表用に作成したスライドです。
素数大富豪はちょっとしたサポートアプリを作ったので, 興味がある方は使ってみてほしい.
2016-03-16 小平先生のレクチャーノートとか. あとアローの定理¶
小平:「複素多様体と複素構造の変形I」https://t.co/PNalAGkCf8
— Masahito Yamazaki (@196884) 2016年3月16日
斎藤:「複素解析学特論」https://t.co/KR4V0Mi7Ll
土屋:「近代ホモトピー論」https://t.co/X1p6gKvEoB
全部前に紹介済みだったと思う. 何度紹介しても別にいいだろうということで.
あとこれ.
社会選択理論のArrow's (im)possibility theoremは平易な論理を使って証明できる数学の定理でありながら,その含意は深く,すごい結果だ.https://t.co/xKUAm7PV0Shttps://t.co/bwBJbSSiwU
— Masahito Yamazaki (@196884) 2016年4月14日
こんな定理があるのですね。https://t.co/jBvjAkmsFi
— 橋本幸士 Koji Hashimoto (@hashimotostring) 2016年4月15日
「アローの不可能性定理」社会選択理論において、アローの不可能性定理とは、投票ルールをはじめとする集合的意思決定ルールの設計の困難さに関する定理である。 https://t.co/wggvH5Rz1L
とりあえず記録はしておこう.
2016-03-20 教育学部での数学への認識問題: 鹿大教育学部某教授「道徳は,公式を覚える数学のように決まった方法では教えられない(南日本新聞から)」¶
鹿大教育学部某教授「道徳は,公式を覚える数学のように決まった方法では教えられない(南日本新聞から)」 教育学部では数学って「こういう」認識なのかなぁ,はぁぁぁぁ.
— Qちゃん@先生と呼ばれるほどの馬鹿である (@Kiwamu_K) 2015, 1月 13
@Kiwamu_Kきっと個人の見識なんだろうけど,影響力あるんだろうなぁ.
— Qちゃん@先生と呼ばれるほどの馬鹿である (@Kiwamu_K) 2015, 1月 13
@ytb_at_twt@genkuroki@Kiwamu_Kあーなるほど。教育界にとって数学教育とは「決まりきった型」を覚えさせること、なんだ。だからどちらでもよいが許せず、「決まりきった型」を求めるのか。掛け算の順番の根っこがこれなんだな。納得(してちゃだめだ……)
— 修理屋アwith7人の子供 (@yam_3et) 2015, 1月 14
いやまったくひどい RT @Kiwamu_K鹿大教育学部某教授「道徳は,公式を覚える数学のように決まった方法では教えられない(南日本新聞から)」 教育学部では数学って「こういう」認識なのかなぁ,はぁぁぁぁ.
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) 2015, 1月 14
とてもつらく切ない.
2016-03-22 高校の数学カリキュラム: 初等幾何 (平面幾何) と行列, どちらの方が「大事」?¶
https://t.co/A9gvtSnHk4チェバ、メネラウスと言っているが、初等幾何、私は自習したのだが今必修なのだろうか。カリキュラムよくわかっていないのアレな感じある
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 1月 13
@phasetrそれ学校でやるなら、行列やって欲しいと思うのは私だけでしょうか?w
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2015, 1月 13
@kazzhori私は行列は高校でも学んだ世代ですが、大学の線型代数やるのに役立った記憶がありません。やらなかった世代とやった世代で何か差があるかみたいな教育学の研究成果ないのでしょうか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 1月 13
@phasetrすみません。統計でどうなのかは知りません。ただ、大学でいきなり行列をやるより、2×2でいいので、慣れておく方が大学でいきなりやるよりいいかな?と言うのが僕の意見です。また、平面幾何と行列を比べてどちらが数学全体に必要かと言えば、やはり行列ではないのか?(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2015, 1月 13
@phasetrと個人的には思うからです。とは言えなんの客観的データもないので、あくまでも個人的意見と言うことで理解してください。
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2015, 1月 13
@kazzhori【数学全体】という言葉をどう取るかにもよる感がありますが、行列の計算よりも初等幾何でお絵描きしながら証明みたいなのも、数学の普及というところからいけば効果あるのではと言う気もします。こちらもそういう気がするだけで当然「上手く講義できれば」という条件付きですが
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 1月 13
今見ると話が全く噛み合っていなくて申し訳なくなる. ただ一つだけ思うのは次の二点が前提になっていることだ.
- 大学に進学すること.
- 大学で行列を学ぶこと.
行列は入るとしても数学IIIという感じだし, 平面幾何は数学IAIIBだろう. 大学で数学・数学の応用をする場面では行列必須だし, 統計学との関係で人文・社会学でも大切ではある.
高校で何を教えるべきかという問題もある. 無理にあとで役立つことを教えても, その役に立つ場面や有用性が伝わらないのなら意味ないだろう.
ちなみに私は「数学が何の役に立つかどうでもいいし, 勉強するかどうかも勝手にすればいいが, もし必要な場面で使えないなら役に立たないのはお前の方だ」とか言い放つ方なので, その辺に関しては堀畑さんよりも遥かに厳しいだろうと思っている.
他にもいろいろあるが, とりあえずこのあたりで.
2016-03-23 Freeman Dyson自身によるStability of matterに関する動画¶
以前も紹介したと思ったら紹介した動画は一次元強磁性体の動画だったので, 改めて物質の安定性に関する動画を紹介し直す.
今のマストではないから見る時間を取らないでおくが, そのうちきちんと見たい.
2016-08-15 時枝正さんの講義が大量に投下されている YouTube チャンネル African Institute for Mathematical Sciences (South Africa)¶
うわっ。時枝正さんの授業が大量にアップされてる。 https://t.co/I4lJoDl7nh
— masaya ishikawa (@kamone) 2015年2月13日
時枝正さん, あの田崎晴明さんですら圧倒されたと言ってしまうほどの 圧倒的に面白い講義・講演をするらしいので, 何はともあれ記録しておく.
2016-03-28 小平邦彦先生の『解析入門』がとても面白そうな本だというのを知ったので¶
【小平先生の解析入門】有名な特色は角度を厳密に定義しようとする試みとLebesgueの有界収束定理をRiemann積分の範囲でself-containedで展開しようする辺り。正に手作り数学。他にもLiouvilleの定理を小平先生は学生時代自力で発見したそうで 続
— 原子心母 (@atomotheart) 2015, 12月 28
続 それを利用して、至る所、微分可能、連続だけど微分不可能、不連続な関数の例とか作っている。解析の定性的な性質について、及びその例、反例が豊富だけど。もっと個別の面白い計算例とかにはあんまり学んだ記憶がない。
— 原子心母 (@atomotheart) 2015, 12月 28
小平先生の『解析入門』, そんな面白そうなこと書いてあるのか.
俄然気になってきた.
【後になってからこの本で微積分勉強したかったなぁと思った本】 ユルゲンヨスト、ポストモダン解析学 高橋渉、現代解析学入門 何方も早い段階からLebesgue積分と関数解析学を意識して書かれた微分積分入門になってると思った。
— 原子心母 (@atomotheart) 2015, 12月 28
ポストモダン解析学は学部の頃から気になっていて全く読んでいない. 幾何解析的なこととか興味あって, Jostもその辺の人らしいので読んでみたいとはずっと思っている.
2016-03-31 関孝和, 建部賢弘, 有馬頼徸, 安島直円の著作を読みたいなら古文漢文きちんとやろうの会¶
国立理工系で漢文必須が多いのは関孝和を読むため(うぞ 関孝和 発微算法PDF http://t.co/FEeifzRhXT
— suzuki hiroco (@hiroco2003) 2014, 12月 24
@hiroco2003@patho_logicえ〜、関孝和だけではなく建部賢弘や有馬頼徸や安島直円も読むためですよ〜 東北大学和算資料データベース http://t.co/EfAwoAXIKy
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2014, 12月 28
@kamo_hiroyasu鴨先生、恐れ入ります。 http://t.co/OgG2c7rPZT
— suzuki hiroco (@hiroco2003) 2014, 12月 28
真面目な話、センター試験レベルの漢文読解力で『発微算法』は読めます。センター試験レベルの古文読解力で『塵劫記』は読めません。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2014, 12月 28
今のところあまり読む気はしないがとりあえずはメモだ.
2016-04-01 とある教育学部の数学での地獄のようなひどいカリキュラム報告事案¶
つらい報告を見た.
うちの場合 1回前期:集合写像 1回後期:位相I、線型代数I 2回前期:位相II、線型代数II、解析I 2回後期:解析II みたいな感じで最初の2年が終わるんだけど、これはヤバイ。分かる人には分かると思うけど、ヤバイ。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
何がヤバいって、1回生がふるいに掛けられてる感じがヤバイ。高校数学で数学大好きだった人たちの目が1年でどんどん死んでいく。 2回生で初めてε-δに出会うのがヤバイ。その頃にはみんな死んでる。あと、高校の微積をもう忘れてる人もいっぱいいる。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
3回生になったら自分の専門に分岐していくんだけど、その段階で群も多様体も微分方程式も知らないのがやばい。不十分なんじゃなくて、その言葉すら聞いたことない。 そして、これが教育学部なのがまたヤバイ。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
統計学入れ忘れたけど、確か2回後期だったかな。試験しか行かなかったから覚えてないや。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
「電子計算機」っていう、数値計算の講義も必修だったけど、最終レポート出さなかったら単位が勝手に落ちていった。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
Q:群はどこで習うのですか? A:3回前期です。 Q:環は? A:3回後期です。 Q:体は? A:習いません。代数学のゼミに進んだ人だけやる可能性があります。 Q:微分方程式は? A:3回後期です。 Q:多様体は? A:幾何学のゼミに進んだ人だけやる可能性があります。
— 万博@まだまだ童貞 (@bampaku) 2015, 12月 29
黒木さんのツイートメモ.
https://t.co/Nula5WTfGo どうして普通に1年生で線形代数と微積をやらないのか?数学的具体例を知らない段階で「集合と位相」や「位相I,II」についてイメージがわかない授業をやると学生は確実に死ぬ。教えている側は全部直観的に考えているのだが、学生の側は完全に逆。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
ぼくは大学新入生のときに、これ以上ないくらい易しい解析学の講義で教わった。なんと1年間のあいだ実1変数函数の微積分と級数の話しかやらないという講義。内容はε-δで厳密なのだが、抽象度の高い定理の証明は後回しにするという新入生にとてつもなく優しい講義。あれはラッキーだった。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
あれだけ丁寧に教われば、一様連続やら一様収束程度の事柄を扱う述語論理の取り扱いが自然にできるようになる。 計算は化学や物理の授業なんかを聴いていればできるようになる。特に大学1年のときの化学の授業はすぐに1次元のシュレーディンガー方程式を解き始めるような内容だった。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
大学生が数学を楽にマスターするためには、数学の授業を聴くだけではなく、数学を使う自然科学や工学関係の授業にも出席した方が得だと思う。 問題は数学科の卒業生しか身に付けていない類の特殊能力(述語論理を正確に扱う能力)をどこで身に付けるか。最初は知識よりも論理的スキルが大事。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
数学を理解するために必要な論理的スキルは、「直観を廃して純粋に論理的に正確な推論をできること」ではなくて、「直観的に適当な説明だけで論理的に厳密な証明がわかってしまう能力」のことなんですね。ひとことで言えば行間(ギャップ)を埋める能力。これを身に付けるとものすごく楽になる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
身に付けようと思ったら、1~3年程度、地道に努力するしかない。ただし、授業に地道に出ても身に付かない。体力トレーニングに似ていて、自分の体(脳を含む)を使う継続的なトレーニングが必要。そして大事なことは、論理的スキルのトレーニングは目標ではなく、数学を理解するための手段。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
練習を積めば、必死になって考えこまなくても、簡単な証明なら手が勝手に書いてくれるようになる。簡単な証明まで時間をかけて必死になって考えなければわからない段階に留まっていると苦しくなる一方になる。あれは本当につらい。楽をしたければ自分自身のスペックを上げるしかない。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2015, 12月 29
いま中高生向けの現代数学講座的なものを考えているのだが, 構成をどうするか迷っている. 抽象論の前の具体的なところで何を設定するべきか. 力学で山程微分積分の具体例を計算するというのも考えている.
2016-04-05 Fields賞と業績と寿命との関係¶
フィールズ賞取ると、ぎりぎり賞を逃した人よりその後の業績は減るが長生きはするという統計があるそうな。数学者なら飛行機が落ちて死ぬより高い確率でフィールズ賞に当るのでシリアスな問題らしい。KollárによるAMS会報の記事。 http://t.co/TP7LIKo15N
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2014, 12月 28
Fields賞受賞者自体がめっちゃ限られているデータにどの程度の意味があるのかがまずわからない. 記事読めばわかるのだろうが, 「ぎりぎり賞を逃す」概念はどう定義されているのだろうか. 統計に対する深刻な理解力不足を感じている.
勉強するべきことはたくさんある.
2016-04-14 Etale topologyのスライド¶
“The Étale Topology: a paean in honor of Grothendieck,” slides from a lecture by John Hubbard http://t.co/m1cTrqWYRR[pdf]
— Geometry Fact (@GeometryFact) 2014, 11月 17
全くわからないが, 何となくメモしておく. トポロジーももう少しきちんと勉強したい. あとSGL.
2016-04-16 無限と全単射¶
【「無限、ってめちゃいっぱいある」からの全単射: R→ $R^2$ - Togetterまとめ】 http://t.co/PhXqVABPLF
— alg_d (@alg_d) 2014, 10月 11
久し振りに見た. 学部一年でやることとはいえ難しい. 直観も効かない.
こういうのを圏論ベースでやる話とかありそうだが, 何か参考文献知りたい.
2016-04-17 シオラン『どうやって悲しみで悲しみを打ち消したり、詩で悲しみに対して戦うというのだろう。私は悲しい人間は数学に携わるべきだと言いたい。』¶
人生が嫌になったときはボードレールに頼るべきではなく、例えばヒュームの因果律批判やライプニッツを研究するべきだ。というのも、どうやって悲しみで悲しみを打ち消したり、詩で悲しみに対して戦うというのだろう。私は悲しい人間は数学に携わるべきだと言いたい。(1930年、19歳の時の手紙)
— シオラン (@Cioran_Jp) 2014, 10月 9
ボードレールもヒュームも, この文脈でのライプニッツもわからないが, 【私は悲しい人間は数学に携わるべきだと言いたい】は 人類史に永久に刻みつけておきたい言葉だ.
ちなみにシオランというのが何者なのか. Wikipedia でちょっと調べた以上のことは何も知らない.
2016-04-18 記事紹介: 『Bayes's Theorem: What's the Big Deal?』¶
Bayes's Theorem: What's the Big Deal? https://t.co/IlXolFhmTZ#science
— 日経サイエンス (@NikkeiScience) 2016, 1月 7
何か面白そうだし後で読む. いつも通りまずはメモ.
2016-04-19 記事紹介: 数学イノベーション戦略¶
読んでる | 数学イノベーション戦略について:文部科学省 http://t.co/vq8FMSvJfL
— Iwao KIMURA (@iwaokimura) 2014, 10月 8
数学イノベーション戦略, これ面白そう. あとでちゃんと読もう.
2016-04-21 Togetterメモ: $\lim$記号と「定義による拡大」その他¶
まだよくわかっていないのだが, この間でふと思い出したときにy_bontenさんにTogetterを教えてもらったのでとりあえずメモ. ついでに他の気になるTogetterも置いておく.
- lim記号と「定義による拡大」
- [嘉田勝『論理と集合から始める数学の基礎』勉強会(http://togetter.com/li/332594)
- 「加法群・乗法群」って?
- ブルバキの論理体系と「選択公理」
ここまで基本的なところの勉強不足はさすがに恥ずかしい.
2016-04-22 ブルブルエンジン兄貴のTwitter圏論講義, 自分用まとめ¶
とりあえずは結論から.
【結論】圏論は具体的過ぎてクソ、formal category theoryをやろう👊
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
何を言っているのか全く理解できていないが, とりあえず未来の自分のためにまとめておく.
圏論の基礎でとある命題を読んだぼく「なるほど」
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
その証明を読んだぼく「わからん」
Kan拡張を使って自力で証明したぼく「自明」
数学徒もうみんな寝た?
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
最近、圏論は具体的過ぎて難しいのではないかという気がしてきたんですよ
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
圏論で一番重要なのは、やはり自然変換の合成だと思うんです。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
まず自然変換の合成ができないとKan拡張の定義が理解できない。 #全ての概念はKan拡張である
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
圏論における「全ての概念」の一つである「随伴」も、通常(?)はHomを使って定義することも多いけど、自然変換の合成で定義することもできる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
そして、圏論をやっていて気付くのは、圏論の証明では「圏」「関手」「自然変換」の定義を気にすることはほとんどなくて、自然変換の計算をやっているだけで証明ができてしまう。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
すると一つの疑問が出てくる: 「圏」「関手」「自然変換」を抽象化した概念を使って「圏論」を行うことはできるか?
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
圏全体は圏Catをなすけど、CatはHomが圏になっている(自然変換が射)。そこで一般に、Homが圏になるような「圏」を2圏という。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
この2圏は先ほどの「圏」「関手」「自然変換」を抽象化したような概念になっている。例えば随伴やKan拡張の定義を知っている人であれば、直ちに「2圏の中での随伴/Kan拡張」を定義することができる
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
あ、今言っている2圏はstrict 2-categoryです。Cat豊穣圏と言ってもいい。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
こういう、2圏で「圏論」をやるのはformal category theoryと言われていて、実はいろいろなことが知られている。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
例えばStreetのthe formal theory of monadsというのがあって、これは一般の2圏の中でモナドを考察した論文だ。定義は関手の場合と同じ。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
例えば、今Cを2圏とすると、Cの中の「モナド」全体はまた2圏になることが分かる。これをMonad(C)と書くことにする。対象c∈Cを一つ取ると、恒等射id: c→c は自明にモナドになる(恒等関手がモナドになるのと同じ)ので、包含Inc: C→Monad(C) が得られる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
このIncっていうのは2-関手と言われるもので、関手の2圏バージョン。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
さて、このIncは2-左随伴(2圏の間の随伴)を持つことが知られているが、2-右随伴があるかどうかは分からない。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
ところが、実は、Cを2圏としたとき「Inc: C→Monad(C) が2-右随伴を持つならば、Cの任意のモナドが随伴から得られる(関手の場合と同じで随伴からモナドを作ることができる)」という定理が成り立つことが分かる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
関手の場合の、「任意のモナドが随伴から得られる」という定理は、Inc: Cat→Monad(Cat) が右随伴を持つ、ということに系にすぎない。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
これすごくないですか(小並Kan)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
@alg_dこれの証明に使ってるのがこのツイートの図式ですね https://t.co/FuZLN1a9i0
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
ちなみにこの話にはオチがあって、Catの場合右随伴があることをどうやって証明するかというと、T代数を具体的に構成してわちゃわちゃやる(普通の場合とあんまりかわんねぇ…)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
他にも、例えば左随伴が左Kan拡張と交換するという定理があって、 https://t.co/6K8kN2SN42に証明が置いてあるけど(kan_extension.pdfの定理6)、この証明は何が書いてあるのかよく分からない
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
@alg_d該当箇所 pic.twitter.com/GRx05r5mc1
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
この定理、実はこんな難しいことしなくても、一般の2圏で証明できる
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
左随伴が左Kan拡張と交換するのは、随伴が絶対Kan拡張であることとかいろいろ知ってれば、普通に考えれば証明できます
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
ところで圏論では、みなさんご存知の通り、Kan拡張よりもむしろ各点Kan拡張の方が重要なわけですが
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
コンマ圏の普遍性を知っていれば、一般の2圏の中で「コンマ対象」を定義することができるので、これを使って「各点Kan拡張」が2圏の中で自然に定義できます。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
ところが、V-豊穣圏がなす2圏 V-Catで「コンマ対象を使った各点Kan拡張」を考えると、これは、普段考える「V-関手の各点Kan拡張」と一致しない場合がある(Vによる。例えばV=Setの場合、V-Catは圏の圏Catになるけど、この場合は一致する)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
んでまあどうするかっていうと、「V-関手の各点Kan拡張」と一致する「各点Kan拡張」を定義することがいろいろ考えられていて、例えば2圏に「yoneda structure」を導入するという方法がある
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
yoneda structureというのは、2圏において、「Catでの米田埋込」に相当する射を公理的に導入する方法で、例えば米田に沿った米田のKan拡張がidになることなどを要求する。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
yoneda structureですごいのは、普遍随伴的な現象が証明できる
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
とまあ最近こういう感じのことを勉強してるんですけど、圏論のかなりのことが、ただの図式の計算(圏とか関手とか自然変換がなんなのかということは気にする必要がない)でそんなに難しくなく証明できることが分かって、圏論というのは具体的過ぎて難しいのではないかと思ったわけです。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
【結論】圏論は具体的過ぎてクソ、formal category theoryをやろう👊
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月22日
あと微妙に掴みきれていないが印象的な話をまとめておく.
今の話の証明を含んだ話は https://t.co/6K8kN2SN42のKan拡張PDFに書いてある。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
ということらしいが何となくツイートのまとめを入れておきたい.
今日も圏論の話するか
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
圏の例として、順序集合というのがある
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
(X, ≦) を順序集合としたとき、
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
・元x∈Xを対象とする
・x≦yのとき、xからyへの射がただ一つ存在する
・x≦yでないとき、xからyへの射は存在しない
とすると、圏が得られる。この意味で、順序集合Xを圏とみなす
ここで圏における極限というのを考えてみる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
「極限」の具体例として、直積という概念がある。集合の直積や群の直積、位相空間の直積などを一般化した概念である
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
直積の定義 pic.twitter.com/6qcvMX2HyQ
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
順序集合(X, ≦)を圏とみなして、圏Xにおける直積を考えてみる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
x, y∈Xを取り、直積x×yが存在したとしてみる。定義から、こいつは次の条件を満たす。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
・x×y≦x かつ x×y≦yである
・z∈Xが「z≦x かつ z≦y」を満たせば、z≦x×yである
つまり、x×yとは「xとyの下にある奴のうち、最大のもの」、すなわち{x, y}の下限(=最大下界)である: x×y = inf{x, y}
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
例えば、有理数全体 Q を通常の順序で順序集合、すなわち圏とみなしたとき、有理数x, yに対して直積 x×y は常に存在し、min{x, y} のことである
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
例えば、集合Aのべき集合P(A)を、包含関係で順序集合、すなわち圏とみなしたとき、S, T∈P(A) に対して直積 S×T は常に存在し、 S×T = S∩T である。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
圏論では双対というのがあって、射の向きを逆にして得られる概念を双対概念という。直積の双対を余直積と呼ぶ。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
順序集合の場合、直積は下限だったけど、その双対である余直積は上限である。つまり下限と上限は双対の関係にある。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
特にP(A)を考えれば∩と∪は双対である。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
さて、 f: A→B を写像とすると、「像」を与える写像 f: P(A)→P(B) と、「逆像」を与える写像 f^-1: P(B)→P(A) があった。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
皆さんよくご存じのとおり、 f^-1 は∩や∪と交換する: f^-1(S∩T) = f^-1(S)∩f^-1(T), f^-1(S∪T) = f^-1(S)∪f^-1(T)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
一方 f: P(A)→P(B) は∪とは交換する( f(S∪T) = f(S)∪f(T) )けど∩とは交換しない: f(S∩T) ≠ f(S)∩f(T)となる例がある
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
これはいったいどうしてなのか?
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
ここで、今の話はいったん置いといて随伴というものを考える。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
C, Dを圏、F: C→D, G: D→C を関手としたとき、組(F, G)が随伴とは、c∈C, d∈D について自然な同型 Hom_D(Fc, d)=Hom_C(c, Gd) が成り立つことをいう。(Homは集合だから、ここで同型と言っているのは全単射のことである)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
例えばXを集合として、右から直積する関手 -×X: Set→Setと、Homを取る関手 Hom(X, -): Set→Set を考えると、A, B∈Setに対して全単射 φ: Hom(A×X, B)=Hom(A, Hom(X, B))が存在するから、
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
-×XとHom(X, -)は随伴である。(φは、写像 f(a, x): A×X→B に対して、φ(f): A→Hom(X, B) を φ(f)(a) = f(a, -) で与える写像である)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
随伴 Hom_D(Fc, d)=Hom_C(c, Gd) となっているとき、Fを左随伴、Gを右随伴という。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
ここで重要な定理がある: 左随伴は余極限と交換する。右随伴は極限と交換する。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
特に、左随伴は余直積と交換し、右随伴は直積と交換することが分かる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
例えば、右から直積する関手 -×X: Set→Set は左随伴だったから、余直積と交換する。Setの余直積はdisjoint unionなので、集合AとBのdisjoint unionをA+Bと書けば、(A+B)×X = A×X+B×X が分かる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
つまりこの場合、直積と余直積で「分配法則」が成り立つ。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
同様にHom(X, -)は右随伴だから直積と交換し、Hom(X, A×B)=Hom(X, A)×Hom(X, B)である。これはHom(A, B)=「AからBへの写像全体」=B^Aと書くと (A×B)^X = (A^X)×(B^X) であり、「指数法則」ということになる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
さて、f^-1: P(A)→P(B) の場合に戻ると、この写像は実は関手になる。というのも、これは順序を保っているからである。(順序集合を圏とみなしたとき、順序集合から順序集合への関手とは、順序を保つ写像のことである)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
そして、 f^-1 は右随伴かつ左随伴であることが分かる。つまり、 f^-1 は直積・余直積の両方と交換する!
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
つまり、さっきの f^-1(S∩T) = f^-1(S)∩f^-1(T), f^-1(S∪T) = f^-1(S)∪f^-1(T) は、f^-1 が左随伴かつ右随伴という定理のただの系なのである。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
一方、 f は左随伴だけど、右随伴にはならない。よって余直積と交換すること( f(S∪T) = f(S)∪f(T) )は言えるけど、f(S∩T) ≠ f(S)∩f(T) は言えないのである。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
(むしろ、f(S∩T) ≠ f(S)∩f(T) から、 fが右随伴とならないことが言える)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
(むしろ、f(S∩T) ≠ f(S)∩f(T) から、 fが右随伴とならないことが言える)
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
さて、f^-1: P(B)→P(A) が左随伴かつ右随伴になるということを示すためには、関手 F, G: P(A)→P(B) で、
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
「Hom(F(S), T)=Hom(S, f^-1(T))」
「Hom(f^-1(S), T)=Hom(S, G(T))」
となるものを
見つけなければならない。これはどうやったら分かるのか?
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
それはKan拡張から分かるのである #全ての概念はKan拡張である
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
まず、先の F が「fに沿った左Kan拡張」f†、Gが「fに沿った左Kan拡張」f‡、になることが、Kan拡張の定義からすぐにわかる。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
そして、各点Kan拡張によりf†, f‡を計算すると、
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
f†(S) = f(S),
f‡(S) = B\f(A\S)
となることが分かる。(f‡(S)は Sのsmall imageなどと言われるものらしい……)
こうしてまた全ての概念がKan拡張であることが分かってしまったのである。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
今の話の証明を含んだ話は https://t.co/6K8kN2SN42のKan拡張PDFに書いてある。
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
あと何かやりとり.
前から気になってたけどfが単射のときfと共通部分って交換するけどこれも随伴の存在から言えたりするのでしょーか?
— 意識 (@concious77) 2016年4月23日
@concious77fが単射だとfの左随伴が構成できそうで、構成できると極限と交換するから∩と交換しますね
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
@concious77fが単射だとfの左随伴が構成できそうで、構成できると極限と交換するから∩と交換しますね
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
@concious77たぶんf: A→Bが単射でb∈B\Aのとき、 F: B→P(A) を F(x) := 「f(a)=xとなる a(そういうのがないときはb)」と定義すると、(2-豊穣圏としての) Kan拡張 y†F: P(B)→P(A) が fの左随伴になりそう
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
f^-1の話は、Kan拡張感動ポイントとして最も簡単な話だと思うので、これ以外の話をしようと思うと話がもっと難しくなってしまう
— リロード・オン・アルゴドゥー (@alg_d) 2016年4月23日
最近全くやれていないが研究用に代数解析を勉強したくて, そのために圏論を勉強をゆるふわスタイルでゆるく勉強している. その辺の参考になるし, ブルブルエンジン兄貴, どんどん謎の人になってきていてすごい.
2016-04-25 Fields賞受賞者, 森重文さんの「学問的態度」に関するYouTube動画¶
"名人訪談:我的成功之道──菲爾茲獎得主森重文 Interview with Celebrities: Fields Medal Recipient Shigefumi Mori" を YouTube で見る https://t.co/A2ZTL1WhYI
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 9
森さんが学問的態度に関して話している動画. 1:10しかないし英語だが英語の字幕はあるので, 気になる人は見てみよう.
あと森さんが喋っているところをはじめて見た. 気難しい数学者や堅苦しい数学者, 私の観測範囲では見たことないし, ふだんの状況で話してみて堅苦しいことはないと思っているし, 京大の人ならそれなりに気楽に話しかけられるのだろうと思っているが, やはり今でもFields賞受賞者とかいうと何というか, 壁を感じる.
前に一度, 修士卒業前の東大の講演会にスピーカーで来て, サインももらった広中平祐先生(さんづけの方がいい?)は, 気楽に喋ったこともあってもうあまりそういう感じないのだが. 不思議なものだ.
世間一般だと「数学者」「学者」というだけで相当のハードルを感じるだろう. 出てくるのがだいたい堅苦しい説明をさせられるときばかりで, そういう場面でいい加減なことをいうわけにもいかないから, 割と厳しめな感じになるし, こういろいろな事は思う.
2016-04-27 トイレにもエレベーターにも居酒屋にも黒板がほしい¶
居酒屋にホワイトボードがほしい勢
— 非線形 (@_mod_p) 2016, 1月 9
@_mod_pトイレとかエレベーターとかありとあらゆる場所にチョークと黒板置いておきましょう
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 10
@phasetrhttps://t.co/ADgePc2FMbここですねw
— 非線形 (@_mod_p) 2016, 1月 10
@_mod_pIHESあたりもそうだった記憶あります
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 10
@phasetrべんりなような気もしますが「あっちで議論しよう」でもいいようなw 実際同僚と議論するときは「あちらの部屋で続きを」という感じで動きますからね。ずっとトイレにいたくはないですw
— 非線形 (@_mod_p) 2016, 1月 10
@_mod_p数学者にそんな正気が残っていればいいのですが
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 10
実際に IHES のトイレやエレベータに黒板があるかどうか忘れてしまったし, どう検索したものかも厳しい. Newton institure だったのを勘違いしている可能性の方が高くなってきた.
とりあえず男性用トイレにあるという情報もあり, 女性用トイレにもちゃんと黒板があるという情報を得た.
The Newton institute has an actual blackboard in the ladies toilets. Think I might have just found my spiritual home.
— Hannah Fry (@FryRsquared) 2013, 3月 26
トイレはちょっと, という話をしたが, 本当に狂気なのはトイレ以上にエレベーターという気がする.
2016-05-01 ツイート紹介: ABC予想の「今」が分かる良質記事3本¶
ABC予想の「今」が分かる良質記事3本 ・Brian Conrad(邦訳) https://t.co/q91RStPr6Y ・Ivan Fesenko https://t.co/5ePQAKjpf9 ・Quanta Magazine https://t.co/rxVFVmHGKB
— math_jin (@math_jin) 2015, 12月 30
ABCは全く追いかけていないので不明だが, math_jinさんが謎の追跡をしまくっているので宣伝協力していきたい. 私も何かのトピックに関してはこのくらいやりたいところだが.
最近『圏論の歩き方』の西郷甲矢人さんの記事でAQFTに再びはまりつつあるので何かその辺やりたい.
前もツイートしたが, 西郷さん, 小嶋先生を説得してミクロマクロ双対性を学ぶための数学の教科書を書かせてほしい. いまある本, 数学の前提知識多すぎて全く対応できない. できることなら協力は惜しまない.
2016-05-02 廣中平祐先生の御前講義での質疑応答の一コマ: 「標数$p$はどうなんですか?」¶
有名な話であるが、広中先生はフィールズ賞受賞後に天皇の前で特異点解消の講義をするために大変な努力をされ、尖点特異点の解消について明瞭な図解を考案し、専門家でない聞き手にもわかる20分間の講義を見事にやり終えて「質問はございますか?」と聞くと、天皇は一言「標数pはどうなんですか?」
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 5
@FumiharuKato@iwaokimuraそのとき陛下は解ってらしたのかしら?
— hoshi2011 (@Exphysicist) 2016, 1月 5
@Exphysicist@iwaokimuraそれはわかりませんが、しっかり予習されていたのは確かですね。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 5
@FumiharuKato@iwaokimuraなるほど、さすがに学者の家系でいらっしゃいますね。改めて敬服いたします。
— hoshi2011 (@Exphysicist) 2016, 1月 5
こういうのを見るたび陛下への畏敬の念を新たにする. あと【尖点特異点の解消について明瞭な図解】というのを見てみたい.
2016-05-04 加藤文元さんの生物学科の学生時代の感動的エピソード: Henselの補題¶
生物学科の学生だった頃、形式的な無限m進展開で表される「数」で方程式論をするという暇なことを考え、とある数学の先生に見せたところ「これはヘンゼルの補題というものだよ」と教えてくれた。専門書のヘンゼルの補題を見てもチンプンカンプンだったので、とりあえずそれを解読することから始めた。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKato何週間かその本と格闘して、本当にそれが自分の見つけた定理と同じものらしいと気付いたときの天にも昇るような感覚は今でも忘れられない。しかも射影極限など、そこで用いられている諸概念は私が一生懸命言葉にしようとしていた数々のものを、実に見事に言い表していた。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKatoそうこうしているうちに、私はスッカリ数学の虜になってしまい、生物学科から数学科に転向することにしたのです。そのときの私の暇で雑な理論(?)をまともにその教授が取り合ってくれたことを、今でも私はとても感謝しています。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKatoちなみにその本というのは、裳華房の『可換体論』でした。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKato生物学科の大学生にそんな難しい本を勧めるという無茶をしてくれたことにも感謝しています(笑)
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKatoだから出来合いの理論や解法の流儀ばかりが数学ではないというわけなんでしょうね。多少の無茶や雑さも大事なんでしょうね。雑でもいいからできるだけ徹底的に調べてみてほしい。無手勝流で良いから自分で何か定理を証明してみると何か良いことがきっとあると思います。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKatoそんな感じで雑かもしれないし無茶かもしれないけど、徹底的に考えれば何でもできちゃう的なところが数学の「自由で合理的」なところだと思うんですよね。だから細かいところは本当はどうでもいいんです。式の「意味」なんてものに目くじら立てる必要も本当はないんだと。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKato…Henselの補題から数学を始めた人が、四半世紀後の現在はHenselian Rigid Geometryとかやっているということに気づいた。やれやれ、なかなか抜け出せませんな…
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
@FumiharuKatoちなみにその私の恩人の教授というのは、私の生まれ故郷にある国立大学の数学科の教授(もうとっくに退官している)で上から読んでも下から読んでも同じ方です。
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016, 1月 6
感動的すぎる. 私もこういうのやりたい.
2016-05-05 証明の主要部分にコンピューターによる計算が含まれる数学の定理, 計算機援用解析¶
よくわからないが鴨浩靖さんのブログ・コメント. 冒頭部だけ引用.
証明の主要部分にコンピューターによる計算が含まれる数学の定理としては四色定理[Appel & Halen 1977]が有名ですが、それが最初ではありません。整面凸多面体の分類の完成[Zalgaller 1967]があります。前者が当時話題になったのと比べると、後者はほとんど話題になりませんでした。なぜでしょう?
詳細を全く知らないのだが, 元京大で早稲田も退官されているっぽい西田孝明先生の計算機援用解析, アレは数値計算をどう使っているのだろう. 厳密な証明に援用しているとかいう記憶があるが, 正直よくわかっていないし, この記憶も間違っている可能性がある.
解析学賞ももらっていたはずで, 結構気にはなっているのだが. どなたかご存知の方は教えてほしい. 西田先生ご本人が降臨したら爆笑する.
2016-05-06 数学が苦手苦手と言い募るのはいい加減本当にうんざりするからやめてほしい¶
数学苦手でも宇宙に行きたくて…JAXA岩田直子さんという記事があったので. 新聞のサイト, すぐにページがなくなるから全文引用したくなる. 悩んだが全文引用することに決めた. 最後にまとめておく.
はじめに気になったのは【数学苦手でも】というタイトル. みな総出で数学苦手苦手と本当にうんざりする. めっちゃネガティブな印象与えるし本当にやめてほしい.
しかしぱらぱらっと読んでいて, 他のセンター試験は成功、でも… 宇宙女子「可能性信じて」も読んで一番気になったのは次の部分.
受験勉強は今しかやれないことです。
受験というか大学で学ぶこと, 大人になったらもうできない社会なのかというあたり. 「大学で」の限定すらつかないのかもしれない. それが何よりつらい.
で, 以下記事の全文引用. 新聞とかのサイト, 本当に記事へのリンクずっと残してほしい.
宇宙飛行士を夢見て理系の大学に入りたいのに、苦手な科目は数学と理科。宇宙航空研究開発機構(JAXA)技術者の岩田直子さん(33)は、1日20時間の猛勉強でその壁を乗り越えました。今は2月に打ち上げられる最先端の天文衛星の設計担当者の一人として、再び追い込みの真っ最中です。
「どうすれば宇宙飛行士になれますか」;
高校2年生のとき、旧・宇宙開発事業団(NASDA)=現・宇宙航空研究開発機構=に電話をかけました。対応した女性職員の方が「大学を出て、宇宙飛行士の募集があったら応募してください。今は、勉強にしっかり励んでくださいね」とやさしく説明してくれたんです。その後、事業団についての資料が自宅に届きました。「勉強を頑張ってください」という手紙も添えられていて、感激しました。
宇宙飛行士を目指すようになったのは、小学生のときです。読書が好きで、宇宙についての本や図鑑を読んで、「宇宙ってどんな所だろう。行ってみたいな」と思っていました。毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙に行ったのも、そんな頃です。初めて職業としての宇宙飛行士の存在を知り、目標になりました。中学生のときに宇宙飛行士の応募条件を調べると「自然科学系の大学を卒業」という項目があって、理系の大学に進学しなくちゃと思い定めました。
■国語は学年1番、数学は真ん中より下
高校は、地元の奈良県の公立中学から大阪教育大学付属天王寺高校に進学しました。大学の志望先は航空宇宙工学を学べるところを考えて、前期は京都大学、後期は名古屋大学を受験すると高3の春に決めました。親は「国立大じゃないと学費は出せない」と話していました。3人きょうだいの一番上だったので、もしも受験に失敗したら浪人せずに働いてほしい、とも。何としても現役で国立大の理系に合格しなければなりませんでした。
でも、高校では数学や理科が苦手だったんです。中学までは不得意ということはなかったんですけどね。積分や複素数とかになると、概念もうまく理解できなかった。教科書を読んで何となくわかった気になっても、いざ問題を解こうとすると、理解が足りずにダメでした。高2の学年全員の試験では、数学は下から数えた方が早いくらい。読書が好きだったおかげか、国語は1番ということもあったんですけど。
センター試験の対策を本格的に始めたのは、11月末から。文化祭や音楽祭に一生懸命な学校で、一連の行事が終わってからです。数学は、問題を解くことをひたすらやりました。何で間違えたのかをチェックすることで、理解していなかったことが見えてきました。間違えた問題は、時間が経ってから再び解いてみることを繰り返しました。覚えなくてはいけないことは、読むだけではなくて、ノートに実際に書いて覚えるようにしました。
学校がある天王寺キャンパスの食堂で午後10時ごろまで友達と勉強して、それから家に帰っても勉強していました。焦りはものすごくありました。勉強すればするほど、まだ出来ていないことが浮き彫りになって。「これじゃ終わらない。どうしよう」と思って泣きながら勉強したこともあります。あまりに不安なときは友達に電話して気持ちを落ち着かせていました。
■1日20時間「自分の夢のため」
センター試験の数学は、そんなに悪くない点数をとれました。でも、京大ではセンター試験の結果はあまり反映されません。センター試験が終わった後は、2次試験への追い込みで1日20時間も勉強したことがあります。睡眠時間は1日平均3、4時間。入浴、トイレ、睡眠、ご飯以外はずっと机に向かっていました。体調は崩しませんでしたけど、視力は1・2から0・6に落ちました。問題の字がぼやけて見えなくなってしまい、慌てて眼鏡をつくりに行きました。
「自分の夢のためにやるしかない」という思いが勉強の支えでした。京大の2次試験を受験する前には「やりきった」という思いはありました。京大でも数学が壁になっていました。2日間の試験日の初日に数学があって、出来が良くなくて落ち込みました。「これは厳しいかも」と。京大が終わった後は、気持ちを切り替えて、後期の名大に向けて勉強しました。京大は結局、不合格。私立の併願はありませんから、「落ちたら働くしかない」という、後がない状況に。名大に向けて、1日20時間の勉強を続けました。
名大では、航空宇宙工学科よりも倍率が下がる物理工学科を受けました。勉強する内容はそれほど変わらないだろうと思って。名大の2次試験では手応えがありました。合格発表を名古屋まで見に行って、自分の受験番号を見つけたときは、ほっとしました。もしも落ちたら、働きながらもう1回大学を受験しようかと考えていたので、喜びよりも安心感がありました。
■誰でも宇宙に行ける時代を目指して
大学では、物理工学と航空宇宙工学の両方の授業に出ていました。宇宙飛行士の夢は持ち続けていましたが、自分が宇宙飛行士になるだけでいいのだろうか、という思いもわいてきました。
きっかけは大学2年のときのインド旅行です。長距離列車で乗り合わせた中年の男性客と英語でしゃべるうちに、「宇宙飛行士になりたいと思っている」と話しました。すると、男性は「日本人はうらやましい。自分には非現実的すぎて、夢でも思ったことがない」。その言葉に衝撃を受けました。短絡的かもしれないけど、自分が宇宙に行けるだけではなくて、誰でも宇宙に行ける時代にしなくちゃならないな、と思いました。
スペースシャトルのようなものを日本でもつくることをテーマにした研究室が九州大学にあったので、大学院はそこに進みました。院を出た後も宇宙船の開発をしたいと考えて、就職先にはJAXAを志望しました。エントリーシートには、宇宙船の需要を呼び起こしたいことや太陽光エネルギー以外で発電するような衛星をやりたいことを書きました。
JAXAに入って2年目の2008年から、今年2月に打ち上げるX線天文衛星「ASTRO―H(アストロ・エイチ)」の熱設計を担当しています。人工衛星の表面の温度は、宇宙空間で太陽光の直射を受けると150度、当たらなければマイナス100度にもなります。機器が正常に動くよう、配置などを設計する仕事です。
数学と物理がすべての仕事の基本です。実際に衛星をつくるメーカー側に説明するときも、根拠は数字で示さなければなりません。知識だけじゃなく、数字を使って論理的に説明できることが理系の人間に求められることだと思います。最初の頃は自分が一番未熟で、衛星のプロジェクトと共に成長してきたようなものです。「受験勉強であれだけ集中できた」という自信が支えになりました。
前回の宇宙飛行士の募集があったのは、ASTRO―Hの仕事を始めたころ。「3年以上の実務経験」が求められていたので応募しませんでしたが、また募集があったら、応募するかもしれません。
ずっと担当してきたASTRO―Hの打ち上げがようやく見えてきて、自分が担当したものが本当に宇宙に行くんだな、と感慨深いものがあります。今は、打ち上げ後に後悔しないよう、シミュレーションや衛星の目視を重ねています。
受験勉強は今しかやれないことです。私も、最後まで頑張らなければ、この職場にはいなかったかもしれません。受験生の皆さんには、試験日までという限られた時間を精いっぱい使って、頑張ってほしいと思います。(聞き手・鈴木康朗)
いわた・なおこ1982年生まれ、大阪市出身。2005年に名古屋大工学部卒、07年に九州大学大学院修了後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に就職。2月12日に打ち上げを控えた日本の次世代X線天文衛星「ASTRO―H」の熱設計を担当した。巨大ブラックホールなどを観測するASTRO―Hによって、宇宙の構造の解明が進むことが期待されている。33歳。
2016-05-09 今後のコンテンツメイキングでどうマンガをうまく使っていくか問題¶
よくある勘違いだけど、クレオパトラはエジプト人ではない。ギリシャ系の美人だった。 (画像は『マンガ 構造がわかる世界史』より) #tvtokyo #新世界七不思議pic.twitter.com/skTdnMgSwx
— 矢野けんご (@yanoken2014) 2016, 1月 8
@yanoken2014@iseakiraクレオパトラのルーツはアフリカ系、英BBCドキュメンタリーhttps://t.co/SfdmcFGG97 こういう話もありますね。
— オメガ@オムライス (@omega_motoaki) 2016, 1月 12
@yanoken2014@swimmy_colleたけしの番組では、クレオパトラの妹のアルシノエは骨が見つかっていて鼻の付け根の高さなどヨーロッパ系白人の特徴があるけれど、後頭部から額にはアフリカ系の特徴も見られる。つまり混血なんではと。ちょうどお正月にやってましたよ
— イングヴェイ・真備ルスティーン丙提督 (@microCassette2) 2016, 1月 12
@yanoken2014@lurururunそんな知識より絵が可愛い
— ヒロヒロ (@99Hirotu) 2016, 1月 12
歴史的詳細は全く知らないが, 個人的一番のポイントは最後の「絵がかわいい」というところ.
軽く見た範囲では, 一昔前のはとりあえずおくにしても, 学習マンガの系統は何かやたら微妙な感じの絵が多い.
昔のはもう時代がわからないから何とも言えないし, 学問の発展と突き合わせる必要もあって内容的にも 刷新が必要なのだろうと思うが, それ以前にマンガで読もうとする層に合わせて, 適宜絵というか絵柄も刷新しないといけないのか, というのは感じる.
私もマンガ的なところは何かしたいと思っているので, それなりに参考にしている. もっと資料は収集しないといけない.
2016-05-15 2147483647までの整数のいろいろなことを教えてくれる謎のサイトhttp://www.integernumber.com/¶
http://t.co/xwDGQ1uMdj なんか2147483647までの整数ならいろんなことを教えてくれるサイトみたい。
— れんま(86.1kg) (@tononro) 2014, 9月 29
変わったサイトがあるものだ, というか謎の情熱を持つ人がいるものだ, という感じ. 何はともかくメモ.
2016-05-19 現代数学ミニ講座を作ろう: 解析学で代数を学ぶ¶
いま現代数学観光ツアーの企画を進めている. そろそろ講座作成が一段落するので, 次のミニ講座で何を作るかを考えていて, ちょっと黒木さんに相談してみた記録.
@genkurokiどなたに聞くといいものかよくわからないちょっと長めの質問をさせてください。https://t.co/uDptxVOLfTの関係でアンケートも取っていて、そこで分野間の関係を知りたいという要望があります。続
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月18日
@genkurokiそれで解析学から流す代数学という感じの30-50ページくらいの導入ミニ講座を作ろうと思っています。群はユニタリ表現論まわり、環は加群十話的な代数解析まわりでちょろっといろいろな数学の絡み合いを見せようと思っています。で、問題は体で何をどうしようかと
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月18日
@genkurokiある程度体の入門的一般論にも触れられるような話題がよくて、特にガロア理論が絡められればいいなと思っています。微分ガロア理論はどストレートに関係ある感じがしますが、他にも代数関数体とかp進解析とかはどうなのだろう、と思っています
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月18日
@genkuroki体の入門的一般論からそれなりに発展的で広がりのある話題へ繋げられる数学的パスについて何かいい案があれば教えて頂けると嬉しいです
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月18日
@phasetr解析学で体と言えば、実数体と複素数体の話をするだけで、いくらでも時間を潰せそうな感じがします。個人的に好きなのは、有理数体と複素数体のあいだの体の階層の話。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
職質されちゃったよ。続く
@genkuroki@phasetrまず、複素数体で代数学の基本定理が成立するという話は面白いと思います。たくさんの証明法がある。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
有理数体係数の1変数多項式の根になるような複素数全体も体になる(有理数体の代数閉包)。
それ以外の複素数にとよ
@genkuroki@phasetr有理数から出発して定規とコンパスだけで作図できる数の全体は、有理数体の代数閉包の部分体になっている。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
有理数から四則演算とn乗根を取る操作を任意有限回繰り返して得られる数の全体も有理数体の代数閉包の部分体になっている。
@genkuroki@phasetr有理数体の代数閉包の内側は純粋に代数的な世界という感じ。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
そのその外側にどれだけよくわかる数があるかを主題にして書かれた本が例の『0認識問題』の本。この本は非常におすすめ。解析とのからみで参考になる話が結構含まれているかも。
@genkuroki@phasetr周期と呼ばれる数の全体の集合は複素数体の部分体になっていて、有理数体の代数閉包よりも真にでかいで
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetrす。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
体の典型例として、複素数体の部分体の話をしたのですが、函数で構成される体の例も重要です。連結リーマン面上の有理型函数全体の体は特に重要。有理型函数がたくさん存在することの証明には函数解析が必要になります。
@genkuroki@phasetrちなみに、定数ではない有理型函数が開写像になることを使えば、nが3以上の整数のとき、方程式X^n+Y^n=1の解をリーマン球面上有理型函数全体の体の中で探すと定数解しか存在しないことを、分岐被覆のトポロジーを使って示めせます。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetr要するに、有理数解ではなく、リーマン球面上の有理型函数解で考えれば、学部レベルの数学でフェルマー予想が容易に示せるのです。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
体論にこだわらずに、体になってしまっているモノの方に注目すれば幾らでも数学話をできると思います。
@genkuroki@phasetr数と函数は似ている。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
有理数⇄有理函数(=リーマン球面上の有理型函数)
代数的数⇄代数函数(=コンパクトリーマン面上の有理型函数)
周期⇄ある種の積分表示を持つ函数
これはどれも体をなします。
@genkuroki@phasetrあと、函数でのテーラー展開やローラン展開を有理数の方でやると自然にp進体に至る道がひらかれる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetrRだけでなく、Q_pが得られたら、それらすべての制限直積でアデール環が得られます。アデール環は局所コンパクト環になり、ハール測度が入り、その上で積分ができます。これは実は直線上の函数全体にわたるファインマン積分の類似物。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetrファインマン積分は解析学的に扱いが面倒ですが、アデール上の積分は普通の積分なので易しい。ファインマン積分の話が出たら、ウィーナー測度の話もできる。そういう話の数論的類似物があって数論で超大活躍している。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetrエドワード・フレンケルさんの本は読みましたか?ヴェイユのロゼッタストーンにさらに物理を付け加えるべきであるという純粋数学的に非常にもっともな話が書いてあります。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkuroki@phasetr理論物理学者は数学的厳密さを犠牲にして汎函数積分を形式的に実行して色々あたりをつけてみるということやるのですが、汎函数積分の数論的類似物はアデール上の積分になります。全部繋がる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年5月18日
@genkurokiいろいろとありがとうございます。アデールとか数論周りは全く知らなくて発想もなかったので助かります。フレンケルの本もまだ手元にすらないので読んでみます。
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月18日
何からはじめよう? 自分自身楽しみでならない.
2016-05-20 正則な$L^2$の非存在問題: あとでもっとちゃんとまとめたい¶
@f_tangent突然なんですが解析関数はL^2の中で稠密になったでしょうか?C_c^inftyだったら当たり前ですがどうだったか気になって合っているか怪しくなってきてしまって。ワイエルシュトラスあたりから自明っぽいと思いつつ何か不安になったので
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月20日
@phasetr定義域が複素平面の有界な開集合ならすぐ分かりますが, 非有界だとちょっと分かりません
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年5月20日
@f_tangentちなみに複素の有界開集合だと何で楽です?
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月20日
@f_tangent実数全体でのe^xとか明らかに可積分ですらないし全然ダメですね。何か適当に制限すればいけるのかもしれません。ハーディ空間とか?あとでまた考えて調べてみます。お手間とらせて申し訳ないです
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月20日
@phasetrそのうえの多項式が自動的にL^2になるのがクリティカルっぽくて, あとは与えられたL^2関数にmolifierしたものを多項式で近似して終わりだと思いました(調べてないので間違ってるかもしれません)
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年5月20日
@f_tangentmolifyの発想を割と真剣にすっぽり忘れててやばくて泣きたい。ありがとうございます
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月20日
@f_tangentmolifyの発想を割と真剣にすっぽり忘れててやばくて泣きたい。ありがとうございます
— 相転移P (@phasetr) 2016年5月20日
ハーディ空間全く関係なかった. それはそれとして, derived_kaiさんにコメント頂いたのでそれもメモ.
@f_tangent@phasetrどうでもいいけど "l" はふたつです.L^2 だけに.
— Καῖνος (@derived_kai) 2016年5月21日
@f_tangent@phasetrどうでもいいけど "l" はふたつです.L^2 だけに.
— Καῖνος (@derived_kai) 2016年5月21日
@f_tangent@phasetrあー,有界の場合でも複素平面で考えてるならダメだとおもいました.なんでかというと,有界領域上の正則な L^2関数の L^2 での極限は自動的に正則になるからです.これも平均値の定理とヘルダーの不等式の帰結です.
— Καῖνος (@derived_kai) 2016年5月21日
@f_tangent@phasetr平均値の定理とヘルダーの不等式を使うと L^2-ノルムの評価から各点での評価ができてしまうからです.あとは広義一様収束で正則性が保たれることを用います.(L^2 で収束するなら a.e. で収束する部分列を持つことも用います.)
— Καῖνος (@derived_kai) 2016年5月21日
@f_tangent@phasetr(訂正: a.e. で「同じ極限関数に」収束することを用います.)
— Καῖνος (@derived_kai) 2016年5月21日
正則な$L^2$に関してちょっと調べたらこんなの出てきた.
- http://www.ihes.fr/~gromov/PDF/5[101].pdf
- http://math.stackexchange.com/questions/129898/characterizing-holomorphic-functions-in-l2-bbb-cn
後者の質問はこれ.
One of my homework problems this week is to "characterize all holomorphic functions in $L^2 (\mathbb{C}^n)$". I'm sorry for not being able to provide much work on my progress, but that is because I really don't know where to begin. Any help would be greatly appreciated!
ここにある証明がめっちゃいい. これは自分用にきちんとまとめたい. 正則性と可積分性, ものすごい食い合わせ悪いのか. 一致の定理もあるし.
可積分性から見た$C_{c}$, $C_{c}^{\infty}}$の使いやすさも特筆すべきということもちょっとわかった. 私自身どれだけ積分論わかってないの, という感じも出てとてもつらい.
2016-05-21 メビウスのショーツという悪魔の装備があるらしい¶
メビウスの帯ならぬメビウスのショーツっていうのがあるとは知らなかった。 妙なパンツだけど,はけないこともなさそうw Möbius Shorts -- from Wolfram MathWorld http://t.co/UqC0GPDuGf
— Great Icosahedron (@Polyhedrondiary) 2014, 9月 25
はっ…!帯じゃなくて下帯…。 Möbius Shortsの訳語として,「メビウスの下帯」以上のものはないのではあるまいか。 http://t.co/InV3oFo95E RT メビウスの帯ならぬメビウスのショーツっていうのがあるとは…
— Great Icosahedron (@Polyhedrondiary) 2014, 9月 25
「メビウスの褌」で検索したら,全然コレジャナイのが…。 /南な暮らし方2:21世紀型メビウスの褌(実用新案未定) http://t.co/5hkmkLVy1R
— Great Icosahedron (@Polyhedrondiary) 2014, 9月 26
「メビウスのふんどし」だとさらに輪をかけて意味不明。 メビウスするっていうのもここ数日話題の新造語ですかねぇ…。 "そう言えば朝きちんと着けた越中ふんどしが、夕がたズボンを脱ぐと、ありの門渡りでメビウスしてることってありませんか?" http://t.co/NtqRu78RsO
— Great Icosahedron (@Polyhedrondiary) 2014, 9月 26
@morikuni_net裏返すのでなく,上下ひっくり返すだけで二日はくことが可能です。画期的かもw
— Great Icosahedron (@Polyhedrondiary) 2014, 9月 25
よくわからないがとりあえず記録しておく.
2016-05-22 記事紹介: 『これからのビジネスマンに欠かせないスキルは「数学」だ!』¶
これからのビジネスマンに欠かせないスキルは「数学」だ!という記事があった. 本当か? という感じが色々な意味であるが, とりあえずいくつか引用.
「多くの人が役に立たないと思っている数式を、新しいサービスに落とし込む発想を生んだ点で彼らは天才的でした」;
数式という表現がどうなの, という気はする.
巨万の富をもたらした検索エンジンの仕組みは、冒頭のように理系学生であれば、誰もが学ぶ数学で成り立っていたのだ。グーグルの慧眼は、急成長するインターネットの世界に、数学が応用できると「ピンときた」点にあるだろう。
ページランク, たくさんある検索の基準のうちの 1 つというだけだし, 最近はページランクどうなの, という話もあると聞いている.
日本ではあまり知られていないが、グーグルは「数学の塊」のような企業だ。まず、社名からして、10の100乗を意味する「グーゴル」をペイジが綴り間違えたことに由来する。
そして、共同創業者であるセルゲイ・ブリンと、ペイジの2人は、共に親族に数学者がいる「数学サラブレッド」であるユダヤ人家系に生まれている。
旧ソ連出身のブリンの父親は数学を教える大学教授、母親は宇宙分野の研究所などで働く科学者だった。米国生まれのペイジも、人工知能を研究する大学教授の父と、コンピュータ分野で教鞭を執っていた母親に育てられている。
幼いころから数学的な素養を培ってきた2人が、IT産業の集積地である米シリコンバレーの大学院で知り合ったことが、数学とビジネスの新しい化学反応を引き起こしたといえるのだ。
そして現在、グーグルは世界中の名門大学の数学人材を雇いまくっている。
本誌の調査によると、米スタンフォード大学や米マサチューセッツ工科大学(MIT)など名門5大学に絞っても、数学を専攻した社員数は少なくとも延べ338人を数える。数学の応用分野であるコンピュータサイエンスも含めると、延べ5000人を超えるもようだ。
そんなグーグルの応用範囲はオンライン広告から自動運転など交通インフラにまで及び、幅広いサービス分野を数学的手法で切り開く頭脳集団になっている。
コンピュータサイエンス, 数学の応用分野なの.
米国では、多くのビジネスで数学者たちが暴れ回る時代が訪れている。それを象徴するのが、米キャリアキャストが毎年発表するベストジョブのランキングだ。
数学者の順位は2000年以降上がり続け、14年にはなんと1位にまで上り詰めた。15年は3位に落ちたが、上位には数学を用いる職種が軒並みランクインしている。
アメリカの事情, どこまで他国に通じるのだろう.
「金融業界の人材を雇っても利益は上がらなかったが、科学者を採用するとうまくいった。それが種明かしです」。天才数学者であり、クオンツの中でも伝説的存在のヘッジファンド、ルネッサンステクノロジーズの創業者であるジム・シモンズは昨年、公の場でこうコメントしている。
天才数学者というの, 本当なのだろうか.
このほか、暗号分野で数学が必要な国防総省や国家安全保障局(NSA)などが、優秀な数学者をこぞって招き入れており、国も数学者の重要性を認識している。
日本のビジネス界でも今、ようやく数学の重要性を認識する動きが見え始めてきた。
日本での認識, 本当なのだろうか.
これは、ハードではなく、ソフトの時代に必須なのが「数学」と言い換えられるかもしれない。
とはいえ、いくら数学が必要といっても、天才の研究者や技術者がやればいいだけ、と思ってしまうかもしれない。だが、ビジネスマンにとっても、数学スキルは間違いなくあった方がいい。
数学者が創業したことでも知られる世界最大のインターネットインフラ会社、米アカマイ・テクノロジーズのマイケル・アファーガン上級副社長はこう指摘する。
「日常的に数学を操らないビジネス側の人材でも、今後は数学の素養が必要になる。なぜなら、デジタル時代には、数学が急速に共通言語となってくるからだ」
これ, どこまで本当なのか.
math_jin さんのコメントも載せておこう.
数学を必要としない産業はない!さまざまな産業で活用される数学 (週刊ダイヤモンド特集「使える!数学」) : 1.保険 数学科の学生実は集まってます。 数学科の就職先として最も多い。保険料算出からリスク分析まで、業務の根幹を担うのは回帰分析などを駆使するアクチュアリーだ。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
2.金融 カネもうけ目当ての頭脳が集結 ブラック=ショールズ方程式がウォール街を変えたのは語り草。カネもうけに数学が使えると知った優秀な頭脳が集い、流行のフィンティックもけん引。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
3.製造 新製品から工場までものづくりを変革 自動運転車をはじめとする未来の製品から、製造現場での歩留まり向上まで、微分積分や線形代数などの数学的手法はものづくりの風景を変え続けている。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
4.医療 新しい数式で診断装置の性能向上 MRIの性能向上に貢献したのはスパースモデリングと呼ばれる手法。新薬開発でも膨大な計算によって候補物質を見つけ出すことが主流に。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
5.素材 機能の向上目指し新技術に興味津々 腰が重そうに見えるが、実は新技術に目ざとい。トポロジーなどの新たな手法にわれ先にと興味を示し、製造効率や製品機能の向上に貪欲だ。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
6.物流 最適な配送ルートは数学の超難問 コストを最小限にする配送ルート構築は、数学の組み合わせ最適化問題そのもの。競争力に直結するとあって、各社とも必死に取り組んでいる。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
7.ウェブ デジタル空間のサービスの土台 米グーグルの検索の根幹は行列の固有値。SNSからネット広告まで、デジタル空間の新サービスの土台に、数学は欠かせない存在だ。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
8.アニメ ディズニーも数学者を大量採用 魅力的なキャラクターの造形から目を引き付ける映像まで、美麗なCGの土台にあるのは線形代数。米ディズニーは数学者を雇いまくっている。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
9.セキュリティ 役立たずの学問が技術の主役に 電子メールやネット注文を安心して使えるのも、全て暗号のおかげ。安全な暗号を実現したのは、役に立たないと思われていた整数論だった。
— math_jin (@math_jin) 2016, 1月 20
何にせよ読んでみよう.
2016-05-23 『数の帝国』という数学関係の謎のページを見つけたので¶
素数に反応する奴が数字を全角で書くわけねえだろ、と思ったが本当に素数だった http://t.co/jJbEoflWR6
— 百合?薔薇?いいえ私はすみれさん (@CyMuPe) 2014, 9月 19
何かよくわからないが, 割とマニアックっぽい. とりあえず記録しておく.
2016-05-26 数学者・物理学者でおとぎ話を書く¶
『あなたのツイートから桃太郎を書いたらこうなった!』というのをやってみたら, 面白すぎてお腹痛い.
- http://appli-maker.jp/analytic_apps/36978/results/108264394
記録して残しておきたい.
昔々ある所に立川と伊藤清が住んでいました. 立川は大栗へ量子論しに, 伊藤清は関西へ線型代数しに行きました. 伊藤清が関西で線型代数をしていると, スライドスライドと, 大きな多様体が流れてきました. 伊藤清は良い土産ができたと喜び, それを拾い上げて家に持ち帰りました. そして, 立川と伊藤清が多様体を食べようとすると, なんと中から元気の良い数値計算が飛び出してきました. 「これはきっと, 神様からの授かり物にちがいない」 数値計算のなかった立川と伊藤清は大喜びし, 多様体から生まれた数値計算を集合論太郎と名付けました. 集合論太郎はスクスク育ち, やがて強い選択公理になりました.
そしてある日, 集合論太郎が言いました. 「ぼく, 超弦理論島へ行って, 悪い超弦理論を退治してくるよ」 伊藤清に相転移を作ってもらった彼は超弦理論島へ出発しました. 集合論太郎は旅の途中で黒木に出会いました. 「集合論太郎さん, どちらへ行くのですか? 」 「超弦理論島へ, 超弦理論退治に行くんだ」 「それではお腰に付けた相転移を 1 つ下さいな. お供しますよ」 黒木は相転移をもらい, 集合論太郎のお供になりました. そして今度は濱中裕明に出会いました. 「集合論太郎さん, どこへ行くのですか? 」 「超弦理論島へ, 超弦理論退治に行くんだ」 「それではお腰に付けた相転移を 1 つ下さいな. お供しましょう」 そして今度は立川裕二に出会いました. 「集合論太郎さん, どこへ行くのですか? 」 「超弦理論島へ, 超弦理論退治に行くんだ」 「それではお腰に付けた相転移を 1 つ下さいな. お供します」 こうして仲間を手に入れた集合論太郎はついに超弦理論島へ到着しました.
超弦理論島では超弦理論たちが近くの村から奪ってきた宝物や御馳走を並べて「迷惑メールの宴」をしていました. 「よし, かかれ! 」 黒木は超弦理論に噛み付き, 濱中裕明は超弦理論をひっかき, 立川裕二は超弦理論を突きました. そして集合論太郎も大栗をふり回して大暴れしました. すると, とうとう超弦理論の親分が泣きながら降参を宣言しました. 集合論太郎と黒木と濱中裕明と立川裕二は超弦理論から取り上げた迷惑メールを持って家に帰りました. そして集合論太郎たちは迷惑メールのおかげで幸せに暮らしましたとさ.
めでたしめでたし.
他のやつもやばかった. 花さかじいさんバージョン.
昔々あるところに江沢洋さんと舟木さんが住んでいました. 二人は子供がいなかったので「メ◯マガ」という犬を可愛がっていました. ある日, メルマガが畑でメールメール吠えました. 「ここ掘れメールメール, ここ掘れメールメール」 「どうした, メルマガ? ここを掘れと言うのか. どれどれ」 江沢洋さんが掘ってみると, なんと地面の中から大判小判が出てきました. するとこの話を聞いた隣の欲張り立川裕二さんがメルマガを無理矢理畑に連れて行きました. そして, 嫌がるメルマガに無理やり鳴かせると, そこからは数値計算がたくさん出てきました. 怒った欲張り立川裕二さんは, なんとメルマガを殴り殺してしまったのです. 江沢洋さんと舟木さんは大変悲しみを畑にメルマガを埋めてお墓を作りました.
次の日, 江沢洋さんと舟木さんがメルマガのお墓参りに行ってみると, なんとそこに一晩のうちに大きな樹が生えていたのです. 江沢洋さんと舟木さんは「この樹はメルマガからの贈り物に違いない」と思い, その木で線型代数を作りました. すると不思議な事にその中から宝物がたくさん出てきました. それを聞いた, 欲張り立川裕二さんは線型代数を無理矢理借りていきました. しかし出てくるのはパンルヴェばかりで, 宝物は出てきません. 怒った欲ばり立川裕二さんは線型代数を壊して多様体にしてしまいました. 悲しんだ江沢洋さんは, せめて多様体だけでも持ち帰ろうとしました. その時, 多様体が風に飛ばされて枯れ木に掛かったのです. すると, どうでしょう. 多様体の掛かった枯れ木に小林銅蟲が咲いたのです. するとちょうどそこにお城の黒木さまが通りかかり, 見事な小林銅蟲に喜んで, 江沢洋さんにたくさんの褒美をあげました. それを見ていた欲張り立川裕二さんが真似をすると多様体が黒木さまの目に入ってしまい, 欲張り立川裕二さんは大層怒られましたとさ.
おしまい.
シンデレラバージョン.
昔々とても素敵で遠い娘がいました. 母親は早くに亡くなっていたのですが, お父さんが再婚することになり, 新しいお母さんと二人のお姉さんが出来ました. ところが彼女たちは大変な解析関数だったのです. 彼女たちは娘をいじめ, 「指導者」と呼んで馬鹿にしました.
ある日のことです. 播磨の伊藤清さまがお嫁さん選びの集合論会を開く事になり, 指導者のお姉さんたちにも招待状が届きました. しかしもちろん指導者は一人でお留守番です. 悲しくなった指導者はシクシク泣き出しました. すると指導者の目の前に, 大阪市立自然史博物館のおばあさんが現れました. 「おまえはいつも仕事を頑張っている良い子だね. 見ていたよ. ご褒美に私が集合論会へ行かせてあげるよ」 「本当? 」 「ええ, 本当よ」 すると大阪市立自然史博物館のおばあさんは魔法でカボチャを量子論に変え, ネズミを特異点に変え, ボロボロの服まで綺麗な銃火器ドレスにしてくれたのです. 「いいかい, 指導者. 私の魔法は 12 時までしか続かないから, それを忘れないでおくれ」 「わかりました. 行ってきます」 こうして指導者は播磨に出かけて行きました.
さて, 播磨に指導者が現れると, そのあまりの美しさに皆が息を呑みました. 伊藤清さまは指導者の前に進み出て「一緒に集合論してほしい」と言いました. それから楽しい時間はあっという間に過ぎ, ハッと気がつくともうすぐ 12 時という時間です. 「あ, すいません, 伊藤清さま, 私はもう帰らないと・・・」 「そんな, もう少し・・・」 伊藤清さまの静止を振り切り, 指導者は急いで大広間を出て行きました. しかしあまりに慌てていたために表現論の靴が階段に引っ掛かり脱げてしまいました. 取りに戻る時間がありません. 指導者は待っていた特異点車に飛び乗ると, 急いで家へ帰りました.
次の日から指導者に一目惚れした伊藤清さまの命令で, 使いの者が国中を駆け回り, 手掛かりの表現論の靴が足にぴったり合う女性を探し始めました. やがて彼らは指導者の家にもやって来ました. 解析関数な義姉たちは何とか靴を履こうとしましたがもちろん入りません. ところが指導者が履いてみるとピッタリだったのです. こうして伊藤清さまと結婚した指導者はいつまでも幸せに暮らしましたとさ.
めでたしめでたし.
白雪姫バージョン.
昔々遠いけれど意地悪な伊藤清がいました. 伊藤清は魔法の楕円型を持っていてこう尋ねました. 「楕円型よ楕円型よ, この世で一番遠いのは誰? 」 そうするといつもは楕円型が「あなたが一番遠いです」と答えてくれるのです. ところがその日は違っていました. 楕円型はなんとこう答えたのです. 「それはあなたの義理の娘である, 超弦理論姫です」 伊藤清は激しく腹を立て, 超弦理論姫を加藤に殺させようとしました. でも心の優しい加藤は超弦理論姫を殺すことが出来ず, 森の中に隠して嘘の報告をしたのです.
こうして超弦理論姫は, 森に住む七人の書泉グランデたちと暮らす事になりました.
ところがある日, 楕円型のせいで加藤の裏切りがバレてしまいました. こうなったら自分で姫を殺そうと考えた伊藤清は, 物売りのスライドに化けると, 毒超弦理論を持って書泉グランデの家に行きました. 「遠い娘さん, これをどうぞ」 「まあ, なんて真剣な超弦理論. スライド, ありがとう」
そしてその超弦理論を一口齧った超弦理論姫はバタッと倒れて二度と目を開きませんでした. 超弦理論姫が死んだことを知った書泉グランデたちは悲しみ量子論の棺の中に超弦理論姫を寝かせました. すると偶然ある国の伊藤清がそこを通り掛かったのです. 「なんと遠い姫だ. まるで眠っているようだ」 伊藤清は思わず超弦理論姫にキスをしました. するとキスしたはずみで毒超弦理論の欠片が超弦理論姫の喉から飛び出したのです. 目を覚ました超弦理論姫は伊藤清と結婚し幸せに暮らしましたとさ.
めでたしめでたし.
浦島太郎バージョン.
昔々ある村に優しい性格の生物学太郎という若者がいました. 彼が関西を通りかかった時のことです. 子どもたちが騒いでいるので近寄ってみると, 彼らは大きな黒木を捕まえてみんなでいじめていました. 「可哀想に. 逃がしておやり」 「嫌だよ. やっと捕まえたんだ. どうしようと俺たちの勝手だろ」 見ると黒木は涙をこぼしながら, 生物学さんを見つめています. 生物学さんは懐から研究者を取り出し, 子どもたちに差し出して言いました. 「この研究者をあげるからおじさんに黒木を売っておくれ」 「ホント? それならいいよ」 こうして生物学さんは子どもたちから黒木を受け取るとそっと関西へ逃がしてやりました.
さて, それから数日経ったある日のことです. 生物学さんが関西に出かけて多様体を釣っていると誰かが自分を呼ぶ声がします. 「おや? 誰が私を呼んでいるのだろう? 」 「わたしですよ」 すると関西の上に, ひょっこりと黒木が頭を出していました. 「この間は助けて頂き, ありがとうございました」 「ああ, あの時の黒木さんか」 「はい, おかげで命が助かりました. ところで生物学さんは, 大栗城へ行った事がありますか? 」 「大栗城? それはどこにあるんだい? 」 「関西の底です」 「えっ? そんな所に行けるのかい? 」 「はい. 私がお連れします. さあ, 背中へ乗ってください」 黒木は生物学さんを背中に乗せて関西の中をどんどん潜っていきました. 関西の中にはまっ青な線型代数が差し込み, 参考書がユラユラとゆれ, 赤やピンクの擬人化の林がどこまでも続いています. 「さあ, 着きましたよ. ここが大栗城です. さあ, こちらへどうぞ」 黒木に案内されて進んでいくと, 目の前に色とりどりの魚たちを従えた美しい女性が現れました. 「ようこそ, 生物学さん. 私はこの大栗城の主人のナマモノ姫です. この間はうちの黒木を助けてくださり, ありがとうございます. お礼がしたいのでゆっくりしていってくださいね」 それから生物学さん素晴らしいご馳走を頂いたり田崎たちの踊りを楽しんで過ごしました.
そして, あっという間に三年の月日が経っていたのです.
ふと家族や村の仲間たちのことを思い出した生物学さんはナマモノ姫にそろそろ帰りたいと申し出ました. するとナマモノ姫は寂しそうに言いました. 「お名残惜しいですが, 仕方ありませんね. ではおみやげにこの解析関数箱を差し上げましょう」 「解析関数箱? 」 「はい, でも決して開けてはなりませんよ? 」 「はい, わかりました. ありがとうございます」 姫と別れた生物学さんはまた黒木に送られて地上へ帰りました.
地上に戻った生物学さんは驚きました. そこは自分の知っている村ではなく自分の家も見当たらなかったのです. 生物学さんは近くに居た一人の老人に尋ねてみました. 「すいません. この辺りに生物学という家はありませんか? 」 「生物学? ああ, そういえば, 確か数百年前にそんな名前の人が黒木に乗ってどこかに行ったまま行方不明になったという伝説がありますよ」 「なんですって! そんな・・・, 家族も友達もみんな死んでしまったのか・・・」 がっくりと肩を落とした生物学さんは, ふと持っていた箱を見つめました. 「そう言えば, これには何が入っているんだろう? 」 そう思った生物学さんは, 開けてはいけないと言われていた解析関数箱を開けてしまいました. すると箱の中から真っ白の煙が出てきました. 煙が消えた時, その場に残ったのはなんと数論になった生物学さんだったのです.
おしまい.
2016-05-26 記事紹介: 『数式や方程式を作って保存出来る『Nuten』がすごい』¶
何だったか忘れたが, 探しものをしていたら次のNutenを見つけた.
ちょっと引用.
数式や方程式はiPhoneではメモ出来ない。そう思っていましたがこんなアプリを見つけました! 代数、幾何、三角法など、なんでも保存出来る『Nuten』です。
三角法って何だ, 三角関数か, とかあるがとりあえず. 手書きのお絵描きアプリで指で書いた方が手っ取り早い感じはあるが, コンセプト自体は面白いのかもしれない. よくわからない. とりあえずメモしておく.
2016-05-27 別冊数理科学がPDF販売されるようになったので¶
以前サイエンス社の通販サイトから直接本を買ったことがある. そのときのメールアドレス宛てに次のような案内が来た.
この度弊社では, ご好評につき品切れとなっておりました数理科学臨時別冊のバックナンバーを電子書籍化致しました. いずれもしばらくの間, 品切れとなっておりました書目です. ぜひこの機会にお求めの上ご利用頂ければ幸いでございます. 弊社サイトの WEBSHOP よりご注文頂けます. 電子書籍一覧はこちら (http://www.saiensu.co.jp/?page=field_list&field_id=30&field_name=%C5%C5%BB%D2%BD%F1%C0%D2) をご覧くださいませ. ご注文確定後に弊社よりお送りするメールでダウンロード情報をお送りいたします.
なお電子書籍のご利用にあたりましては, 弊社サイトにてご案内しております「電子書籍ご利用のご案内」をご一読の上ご利用頂きますようお願い申し上げます. 「電子書籍ご利用のご案内」:http://www.saiensu.co.jp/?page_id=38197
読みたかった本がいくつもある. これは嬉しい. 買いたくなってしまう. 時間が取れなくて悲しい.
2016-05-29 『数学の実験とは違う気がするが実験数学というのはある』¶
数学の実験とは違う気がするが、実験数学というのはある http://t.co/oJ75C8EH3nhttp://t.co/9QnWhRPrdg
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 9月 18
@phasetr 悟り 実験数学 -----> 純粋数学
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 9月 18
ちょっと話はずれるが, 数学とプログラミングについて, これからもっといろいろ本格的にやっていきたい. とりあえず決意表明も兼ねてメモ.
2016-06-01 記事紹介: 「史上最大の素数」、更新される¶
「史上最大の素数」が更新された。2,233万8,618桁で、過去最大だったメルセンヌ素数よりも500万桁大きいものだ。 https://t.co/L5LUzMj7SRpic.twitter.com/dwIg4r24Rh
— WIRED.jp (@wired_jp) 2016, 1月 22
よくわからないが, これまでの最大の素数と今回見つかった素数, その間の素数は全て見つかっているのだろうか.
2016-06-04 $p$進を勉強するための本: Koblitz, p-adic Numbers, p-adic Analysis, and Zeta-Functions; Schikhof, Ultrametric calculus An Introduction to p-Adic Analysis¶
前から気になっていたことに関してTwitterで投げたら教えて頂いたので念のため記録.
緩募 p進数のいい本またはPDF。Cpは完全不連結とか有界閉からコンパクトが従わないという性質があるとか何とか聞いているので、そういうところがちゃんと書いてあるやつがいい
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月4日
これに対して鍵アカウントの方から次の二冊を教えて頂いた.
- Koblitz, p-adic Numbers, p-adic Analysis, and Zeta-Functions
- Schikhof, Ultrametric calculus An Introduction to p-Adic Analysis
$p$進もちゃんと勉強したい.
2016-06-05 記事紹介: 『正規言語と代数と論理の対応:An Introduction to Eilenberg’s Variety Theorem』¶
正規言語と代数と論理の美しい対応をVariety Theoryの視点から紹介した資料を公開しました. 「正規言語と代数と論理の対応:An Introduction to Eilenberg's Variety Theorem」 http://t.co/WuBA23cRLp
— Ryoma Sin'ya (@sinya8282) 2014, 9月 14
正規言語, いわゆる正規表現のことか. いまだに研究するべきことがあるとかいうあたりにまず驚く. とりあえずメモ
2016-06-09 「微分できない関数ってあるんですか?」に対する工学部の学生とやらの返答が衝撃的だったので¶
現代数学観光ツアーのための調べものをしていたらまたつらいものを発掘してしまったので.
https://t.co/UGyyUe83DC【「微分不可能」ということばはありません(笑)去れ】なんだこれ。
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月19日
【数学を道具とみなす工学部の学生には観念の遊びとしか思えませんが。】https://t.co/GjBQslvLqC自分の不勉強と発想の貧困さを知ろう
Yahoo! 知恵袋から引用しておこう.
微分できない関数ってあるんですか?
大学の講義の問題で「微分できない関数はあるのか?また、あるとしたらその例を示しないさい」というものがあったのですが、調べてもあんまり出てこず… 書籍などを調べないと無いのかな、とも思ったのですが、知っている方がいたら教えてくださいませんか??
※「0」が微分できるのは知っています
最後のコメント, 凄まじいピント外れ感があって, 凄まじい衝撃を受けている. 何の意味があるコメントなのだろうか.
微分の定義。 lim[f(x+h)-f(x)]/h を計算しても収束しない(ひとつの値や関数にならない)場合は、微分不可能です。
直感的には、連続だがぽきっと折れている関数、たとえばy=|x|はx=0で微分不可能。
他には、連続でない場合、たとえばy=-1 (x<0),y=0(x=0),y=1 (x>0)はx=0で微分不可能 y=1 (xは有理数)y=0(xは無理数)はいたるところで微分不可能
ベストアンサーだがところどころおかしい. 「計算しても収束しない(ひとつの値や関数にならない)」というのがかなり厳しい.
moriinahonさん nakanaka1135negurushikuteさん と hamaguchi_masaru_415さん は× 「微分不可能」ということばはありません(笑)去れ
狂人である.
mieher_maniaさん
ペアノの曲線なんかが有名ですね。
数学を道具とみなす工学部の学生には観念の遊びとしか思えませんが。
道具なら徹底的に使い倒すのが工学の人間では. そして冒頭のツイートで紹介したようにペアノ曲線を応用しようという頭がおかしいちゃんと工学者がいる. 直接には何の応用もなさそうで何の役に立つかわからなそうな素因数分解ですら, 最近の暗号理論の基礎になっているし, 有限体 $\mathbb{F}_{p}$ も符号理論のような応用がバリバリある.
こういう工学部生, もう少し自分の発想の貧困さやら攻撃力不足を本気で反省すべきだろう. 情けない.
というか, ペアノ曲線を工学的に応用しようと思いはじめて 最初に研究した異常な人, どんな人なのだろう. 論文読めばそういうのもちゃんと論文引用してあったりはすると思うが.
実数空間 x∈R で定義された関数 f(x)=0 if x∈Q f(x)=1 if xnot∈Q はいたるところ不連続 => 微分できない
なんて例だと 連続でいたるところ微分できない関数はないのか といわれそうなので ワイエルシュトラス関数 http://tinyurl.com/z57b6b9 なんかのほうがいいかもしれない
それは数学の人間の発想で, ふつうの人, そんなこと気にも留めないだろう.
何にせよ, 自称工学部の学生, あまりにも厳しい. 攻撃力が足りない.
2016-06-09 齋藤毅『集合と位相』に出てくる「線」はDVRのSpec¶
以前せっかく伺ったのにど忘れしたので今度こそちゃんとメモる.
@__dingdongbell齋藤毅集合と位相で出てくる「線」、代数幾何的に何だとおっしゃっていたでしょうか?ど忘れしてしまって
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月8日
返答はこう.
@phasetr DVRのspecです。閉点が極大イデアルです。
ありがてえありがてえ.
DVRはDiscrete Valuation Ring.
2016-06-09 関これと環これ: 関数これくしょんとか環これくしょんとかやってみたい¶
関これ〜関数これくしょんでディラックのデルタ関数を獲得! http://t.co/G8aqwA9C52
— ちえみー (@Emmy112358) 2014, 7月 13
前もmonaeさんあたりが環これを話題にしていたが, こういうのをもっとやっていくべきかという気もしている. とりあえず忘れてもいいようにメモ.
2016-06-11 proper射の謎, そして代数と解析, 幾何での有限性のマッチング¶
何か探していたら次のPDFを見つけた.
あまりよくわかっていないが, proper射はコンパクト性の類似という話だった.
どう言ったらいいのかよくわかっていないものの, 代数でネーター性に代表される適当な有限性の解析学類似はコンパクト性で, $\bbR$や$\bbC$上の微分幾何みたいなところだと, 解析学のコンパクト性からくるいい話をいろいろ使っているのだろうという感じがある.
代数で位相を使わない, 使えない代わりに各種有限性があって, 解析学で代数的な諸性質が使えない代わりに位相からコンパクト性を担ぎ出している感じがあって, 代数幾何だとその両方のマッチングをさせるのに苦労している, そういう感じがある.
全くとりとめもないが, とりあえず書いてまとめておこうと思っていたことだったから, いい機会と思って記録しておく.
2016-06-18 物理や数学の一問一答集を求められたので¶
やりとりの備忘録ついでのまとめ.
@phasetr質問なんですが、大学レベルの数学、物理って、一問一答形式の問題集になりませんか、問題点を細分化、分析していけば一問一答化できるような気もするし、それができれば、数物に興味持ってる人たちにとってハードルが下がると思うのですが。
— わさりぃ (@pinocc_sakusaku) 2016年6月18日
@pinocc_sakusaku物理に関してはそれっぽいのがあります。ただ少し突っ込んだことをやろうとすると前提知識がガンガン増えていくので、受験の地歴であるような単純な知識の暗記的な感じでは厳しいでしょう。続
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月18日
@pinocc_sakusaku数学でも既存の反例集はありますが出てくる反例が高校生でもわかる例はあるものの「どうやったらそんなの思いつくんだ」というクレイジーなのたくさんあります。
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月18日
@phasetr返信有り難うございます。
— わさりぃ (@pinocc_sakusaku) 2016年6月19日
@pinocc_sakusaku物理のはこんなやつですhttps://t.co/H2o3nrNFOdhttps://t.co/MVHB4Le3NF
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月19日
@phasetrありがとうございます。近所の図書館においてあるようなので明日見てみます。
— わさりぃ (@pinocc_sakusaku) 2016年6月19日
こういうのもアレだが「素人が思いつくことは専門家ならだいたい考え尽くしている」的な事案なのだろうか. この場合はやってみたいが私の能力が追いつかない事案であって, 私が教育については専門家でもなんでもないという話もある. 何にしろ誰かが思いつくことはだいぶ前に誰かがちゃんと思いついているという話ではある. また粛々と頑張ろう.
2016-06-18 微分作用素と指数写像に関するやりとりまとめ¶
いろいろと謎で何を言っているのかいまだにわかっていないが, とりあえずやり取りを記録.
これで微分作用素が非有界なのになんで指数写像が定義できるのか、の疑問が解決。
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegalois超関数の空間なら微分作用素は有界だし、そもそも有界非有界と指数写像の定義自体がそもそも関係ないのでは。接空間に位相入れていなくても指数写像定義できるでしょう
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetrそうなんですか?!
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegalois非有界というためにはそもそも位相いるでしょう
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetr作用素としての非有界性は関数空間の距離じゃダメですか?
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegalois指数写像の定義をするいかなるときでもアクトさせる関数空間に位相入っているのでしょうか。入っていたとしてもどんな位相が入っているかが問題ですが
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetrそこがよくわからないです。っていうか指数写像の一般的な定義知らないのでそれを知りたいです…何かいい文献ありますか?
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegaloisどの文脈で指数写像を定義しているのでしょうか。幾何の文脈での定義と関数解析・作用素論での文脈があります。関数解析・作用素論でもヒルベルト空間・バナッハ空間での半群理論と、超関数論の文脈での微分作用素の扱いとかでもまた趣違うので
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetrうーん、それって全部違うんですか…?(゜_゜;)
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegalois位相があったりなかったり、位相があっても連続になったり非有界(不連続)になるし、多様体上だと指数写像の定義に使う「時間」が局所的にしかならない(完備な多様体の話とか必要)なので、それぞれ見たい現象や主な適用対象も違うので全然違うのでは
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetrんーと、難しいことはよくわかんないんですが、個人的に、多様体上での出来事と関数空間上での出来事を同一視したいというのが今の一番の目標で、別に有界でも完備でも何でも条件付きでいいんで、その関係を理解したいです。
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegaloisあと理解したいことがあるのにむずかしいことはよくわかんないとか言ってしまえる姿勢、割と最悪では
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 23
@phasetr何が最悪なのかよくわかんないですが、これから関数解析を勉強していく中でいろいろ出てくる指数写像の相互関係を理解したいと思うのが最悪ということでしょうか?
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@phasetr別に一蹴したつもりはないんですけど(ほんとに難しいと思っただけなので)、気分を害されたなら謝ります、すみません。作用素の有界性って距離が必要だと思ってたので、位相だけで定義できるのは初めて知りました。作用素は奥が深いですね…勉強したいです( ゜o゜)
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 23
@ilovegaloisきちんと伝わっていないようですが、純粋に位相空間か距離までいるかという話ではなく、多様体上だとシンプルな設定では接空間に位相がない(リーマン計量入っていない)ですが、(続)
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 24
@ilovegaloisその状態でも指数写像は定義できて、そのときには距離どころか位相すら入っていないので、有界・非有界という言葉自体が意味を持たないということです。位相だけで十分という意味ではありません。ついでにいうと、線型位相空間では距離付けできなくても有界性は定義可能
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 24
@phasetrなるほど!それで位相なんですね!接空間は(有限次元多様体しか知らないので)いつも適当な基底をとってR^nと同一視して位相入れちゃってるんですが、まずこの辺からちゃんと勉強したほうがいいかもですね…何か参考になるものがあったら教えて欲しいです(゜゜;)
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 24
その2.
昨日の指数写像の話、局所解と大域解のどちらを意図してるかが違っただけで意見そのものは対して食い違ってないと思うんだけど、そういう話ではないのかなぁ
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 24
@ilovegalois私は多様体上だと完備性が関わってきて局所的な定義しかできないことは言いましたが、意識としては主に位相が入っているかもわからないところで生成作用素の有界・非有界の議論をしても意味がないところにあったので、私としては全く話が噛み合っていないイメージです
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 24
@phasetr相転移さんのブログでもおっしゃってましたけど、ハウスドルフな有限次元線型位相空間には完備な位相がただ一つ入りますよね?それではダメなんですか?
— 星宮みかん。 (@ilovegalois) 2016, 1月 24
@ilovegalois生成作用素の有界性・非有界性を議論するとき、具体的にどんな空間にどんな位相を入れて考えているのか教えてください。これがはっきりさせられていないなら無意味とずっと言っていますし、そういうふわっとした答えしか返ってこないから全く噛み合っていないといっています
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 24
@ilovegaloisあらかじめ言っておきますが、位相線型空間を指定した上で入る基礎となる完備な位相が一つ、という話なので、そもそも位相線形空間を基礎となる位相込みできちんと指定できないならその一意性、この文脈では何の意味もありません。それをまず指定しろ、という話なので
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016, 1月 24
何を言っているのか本当に全然わからない. 局所解と大域解というの, 多様体上でのベクトル場が作る局所一径数部分群の話を想定していると思うのだが, それで正しいならこれは多様体の完備性に関する話だ. 一方で微分作用素 (ベクトル場) の有界・非有界は微分作用素が作用する空間と, その上の線型作用素の集合の位相の話だ.
後者の文脈では局所解とか大域解とかそういう話を見た記憶がない. 前者にしたところで, 指数写像が(時間)局所的な定義しかできないか 全体まで伸びるかという話で, 局所解・大域解という言い方はとりあえず見たことがない.
何かよくわからないし, 私が幾何を知らなすぎる問題もある. 何はともあれとりあえずメモ.
2016-06-19 見かけた本に関して著者にリプライで聞いたら献本してもらえることになったでござるよの巻¶
何かTwitterしていて見かけた本を著者の2人と相互フォローだったしちょっと聞いてみよう, そう思ったら献本してもらえることになったでござるよの巻.
まずは長谷川さんの方から.
@phasetr@kazzhori朝倉の編集の方がつけたので、特に深い意味はありませんが、解析の人と代数の人の共著というのがいろんな点でちょっとづつ書き方に現れたかもしれず、そこが新しいかもしれませんw
— koji hasegawa (@myfavoritescene) 2016年6月19日
@myfavoritescene@kazzhori代数・解析的にPaulへの挑戦でしょうか
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月19日
@phasetr@kazzhoriいや、もっと初等的レベルです
— koji hasegawa (@myfavoritescene) 2016年6月19日
ややネタ的な応答だったが, 予想外に真面目な回答になってしまったので恐縮した. そして堀畑さんからのコメント.
@myfavoritescene@kazzhorihttps://t.co/HYFGIuO7Knこれの「新しい」というの、具体的にどんなところが新しいのでしょうか?いま常微分方程式の本を漁っていて、あまりたくさん買い込める余裕があるわけでもないので選抜しているところでして
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月19日
@phasetr@myfavoritescene新しいと言うのは、教科書に掛かる言葉なので、内容が新しいと言うわけではありませんw というか(多分)常微分方程式で新しい結果と言うのは、それこそパンルヴェ先生のやられているような、代数解析的なアプローチ(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
岡村の『常微分方程式』の本は, 著者本人の仕事である岡村の距離とか何とかいう概念を導入し, それを軸に議論されているユニークな本, とかいう話がある. そういう感じで何がしかの類書にない特徴があるのだろうと思って聞いてみたのだが, 何か想像以上にいろいろコメントしてもらえて恐縮した. そのまとめをしておこうというのが以下の話.
@phasetr@myfavoritescene新しいと言うのは、教科書に掛かる言葉なので、内容が新しいと言うわけではありませんw というか(多分)常微分方程式で新しい結果と言うのは、それこそパンルヴェ先生のやられているような、代数解析的なアプローチ(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
このパンルヴェ, いわゆるいつもの Paul でいいのだろうか.
@phasetr@myfavoritesceneか、完全に応用になると思います。もちろんそれ以外にもありますが、学会での話しを聞く限り非常に技巧的な職人芸としか思えないものが多いので、2,3年生の教科書の内容としては、まったくふさわしくないと思っています(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
以前数学界で座屈に関する常微分方程式の話を聞いたことがある. ああいうのは工学でも興味がある話なのだろうか, というのはいつも思っている. 工学の感覚ないし, 常微分方程式としての面白さもよくわからないので, どうコメントをつけたらいいかもよくわからない.
@phasetr@myfavoritesceneこの本の新しい点は、なぜ数学科以外の学生が微分方程式を学ぶのか? 微積分がどこで使われるのか? 計算の過程をできるだけ丁寧に説明するなど、2年生に実際教えていて、アンケートなどでの学生の素直な感想に応えた点です(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
この辺は確かに気になった. 参考にしたい.
@phasetr@myfavoritesceneこれをすると年上の先生からは、なぜここまでやるのか?とか文句を言われるのは分かっていますがあえ必要だと思いやりました(内容はもう少し簡単でもよかったのですがw)内容rとしては、東大の坂井先生の本をやさしくして(続く)
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
坂井先生の本は読むべき本リストに突っ込んでいる.
@phasetr@myfavoritescene大阪工大?の真貝先生の本の内容を数学的に深く解説したような感じです。大変さしでがましいのですが、ブログを読ませていただいてるので、もしなんでしたら、相転移さんのほうでさしつかえなければ献本しますw
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
@kazzhori@myfavoritescene本当ですか。欲しいです。めっちゃ読みます。
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月19日
@phasetr@myfavoritescene相転移さんなら、4日あれば読めると思います。
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
@phasetr@myfavoritesceneじゃあ堀畑までメールください。あと、章末の演習問題は解答をwebに載せるのですが、tex のタイプミスなどご指摘して頂けると助かります。これは別途送らさせて頂きます。
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年6月19日
楽しそう. あとで読んだ感想をまたブログにまとめよう. 考えてみると常微分方程式の数学の本はまともに読んだことがない. 学部の頃は講義で正規の常微分方程式の解の存在と一意性の一般論はやったが, 読んだ本は具体的な微分方程式に関する演習系の本を参考署にしていたくらいで, 理論系の本は一冊も持っていないし, 本当に読んだ記憶がない. とても楽しみ.
そういえば大谷先生の本も読みたい. 先日お会いしたとき, 特性曲線の方法, 傾きが無限大になったりするところの扱いが雑な本が多いからそういうのをきちんと書いたとか何とか言っていた. 今になって常微分方程式の勉強をするとは思っていなかったので, 人生わからないものだ.
2016-06-21 読書 (論文)メモ: Daniel Murfet, Logic and linear algebra: an introduction¶
Logic and linear algebra: an introduction. http://t.co/j7YOGUBA9B
— Mathematics Papers (@MathPaper) 2014, 7月 11
気になる. まずはSGLを読もうと思っているがとりあえずメモだ.
2016-06-21 2016年度1学期 数学の楽しみ1D: 松本佳彦さんの講義資料¶
松本佳彦先生のこの講義( https://t.co/Xr314bYLFW)のノートを拝見している。次回は数学の文章の書き方の話のようなので、とても楽しみ。
— takey_y (@takey_y) 2016年6月21日
松本さんの講義資料. なかなか面白そう. 現代数学観光ツアーおよび現代数学探険隊でも参考にしたい.
2016-06-24 PurpleCometという数学コンテストの宣伝協力: 加藤文元さんのツイートから¶
私はPurpleCometという数学コンテストの問題の和訳を、もう随分前からやっているが、コンテスト参加チームのリストを見ると日本からの参加は極度に僅少で、しかもアメリカンスクールだけ。私の和訳は本当に使われているのだろうか?それにしても、なぜ日本の中学高校の参加が少ないのか?
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016年6月24日
@FumiharuKatoこれ↓https://t.co/nxo5Eym7Fj
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016年6月24日
【拡散希望】PurpleCometをもっと多くの中高生や現場の教育者の人たちに知ってもらうべきだと思うのでRT。公式HPは https://t.co/nxo5Eym7Fjです。次のツイートで日本語訳の最初のページを紹介します。 https://t.co/xgaLWthKmS
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016年7月5日
いつからなのかはわからないが, 私が所属していた中学だとこんな情報全く入ってこなかった. 学業的にあまりよろしくない地域ではあったが, そういうのはとても悲しい.
あと高校も大学に行く生徒の方が多いという意味では進学校だったが, あまり学術関係の情報は入ってこなかった. 高校 2 年のとき, 近所の東大で (当時) 計数工学科のオープンキャンパス的な催しがあり, それには先生から「行ってみる?」と声をかけてもらえた. 大学どころか院くらいになってから数理の翼だとかいろいろな催しがあることを知ったし, 実際に Twitter で交流がある (場合によっては超がつくレベルの進学校所属の) 中高生が そういうイベントを知っていて参加していることを見ると, 中高の頃の自分が本当にかわいそうになる.
というわけで地道に宣伝協力していくのだ.
2016-06-25 YouTubeにRuelleとFröhlichとRIMSの岡本久先生の動画があがっていたので¶
Ruelleのはこれ.
Fröhlichのはこれ.
岡本先生の動画はこれ: 他に6つあってわけてある.
RuelleとFröhlichは数理物理の人間で超人. Ruelleは統計力学の教科書が死ぬほどわかりづらい地雷として有名で, 私も学部3-4年の頃に挑戦したがあっさり撃沈した. 今読んでもわかる気がしない.
Fröhlichは論文を何度か読もうとしたが, それらは長く難しい(ハードな解析)論文ばかりで, あまりまともに読んだ・読めたことがない. Fröhlich は割と近めだからもっときちんと読みたいのだが. 2013だか2014のRIMSの新井朝雄先生の還暦祝いも兼ねた研究会で, 九大の廣島先生が「Pauli-Fierz模型に関してFröhlichが自分に『こんなところまでできている』と嬉しそうに話してきて云々」と言っていた. Pauli-Fierz, いま結局どうなっているのだろう. 最近全く追いかけられていないので.
岡本久先生は数理流体力学の専門家で, 実際Navier-Stokesの話をしている.
3人とも動いているところ・話しているところを見るのははじめてだ. 見る時間ないがとりあえずメモはしておこう.
2016-06-26 『「何が分からないのか分からない」と思ったときはだいたい何もわかっていないので、自分への感想であればいちばん最初からやるべき』: かわず語録¶
これ何回か言ったと思うんですけど、「何が分からないのか分からない」と思ったときはだいたい何もわかっていないので、自分への感想であればいちばん最初からやるべきだし、他人への感想であれば相手の知識をできるだけ仮定せずに説明するべきだと思います
— かわず (@kawazu1147) 2016年6月26日
後者についてはツイート紹介: 「わけわからない」という拒絶の言葉と解説病というのも前にあった. 微妙なケースもありそうとは思うものの, 前者については改めて自戒としたい.
2016-06-30 環として無限集合で素イデアルが有限個しかない環の例¶
Twitterで募集をかけたらたくさんの例を教えて頂いた方の市民.
緩募 環として無限集合で素イデアルが有限個しかない環。
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
— knottyknot (@knottyknot) 2016年6月30日
@knottyknotやはり真っ先に来るのは体ですか。さっきトチ狂って「体の極大イデアルには自明なのしかなくて、非自明なイデアルはたくさんあるのだったろうか」とか思ってしまって不安になったもので
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
@phasetr勉強しはじめはどうしてもいろいろ勘違いしますね
— knottyknot (@knottyknot) 2016年6月30日
@knottyknot学部の時にやって以来ほぼ触っていないとはいえ、この勘違いは死にたくなるレベルで反省しました
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
その次. ゼリーさんから.
@phasetrZ_pとかどうでしょう。
— ゼリーさん (@Jelly_in_a_tank) 2016年6月30日
@Jelly_in_a_tankありがとうございます。ちなみに素イデアルは具体的に何になるのでしょうか?
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
@phasetrpで生成されるものが極大イデアル、0がもうひとつの素イデアルです。ちなみに任意のイデアルはpべきで生成されて包含関係にあります。
— ゼリーさん (@Jelly_in_a_tank) 2016年6月30日
$\mathbb{Z}_p$, もうちょっと勉強したい. 岩澤健吉『代数函数論』も本質的に積読のままだ. 秋月康夫『輓近代数学の展望』も本質的には積読のまま. とても悲しい.
魔法少女から.
@phasetr有限(離散)集合上の実数値または複素数値(連続)関数の成す可換C^*環はどうですか
— ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ (@functional_yy) 2016年6月30日
@functional_yyそいであると極大イデアルが一致するしよく知っているしで思いつきはしたんですが、具体的に有限集合に叩き落とせばいいというところまでちゃんと落としきれませんでした。ありがとうございます。これはありがたい
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
のらんぶるさんから.
@phasetr無限体!
— のらんぶる (@nolimbre) 2016年6月30日
@nolimbreありがとうございます。ちなみに体にならない純粋な環だとどんな例があるでしょうか?Z_pや有限な位相空間上の可換C*環は教えて頂いたのですが、他にも何かあるかなと思って。代数弱すぎてとてもつらい
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月30日
@phasetrK が無限体のとき K[T]/(T^2) とか K[[T]] とか(DVR という点で Z_p と同類ですが)も例ですね.あと,その条件を満たす環の有限個の直積をとっても条件を満たしますね(素イデアルの個数は増える)
— のらんぶる (@nolimbre) 2016年6月30日
ちょろっと聞くとたくさん教えてもらえるTwitterと数学関係者, とてもとても素晴らしい.
2016-06-30 『日本数学会 大学院生アンケート結果報告』があがっているので¶
このPDF、超こわい。「日本数学会 大学院生アンケート結果報告」http://t.co/yZE3IxPZhYpic.twitter.com/5g0CeD5mEP
— ちえみー (@Emmy112358) 2014, 7月 9
@Emmy112358東大ってすごい恵まれてるんだなあ、ってひしひし感じます。
— H. Hosaka (@H_H) 2014, 7月 9
@H_Hこの大学に残れるよう頑張ろうと思います。
— ちえみー (@Emmy112358) 2014, 7月 9
経済も似たような… “@Emmy112358: このPDF、超こわい。「日本数学会 大学院生アンケート結果報告」http://t.co/aSEqHEPIEPpic.twitter.com/kwcezQTkIh”
— Yuka Ohno (@yukaohno_econ) 2014, 7月 12
何と言ったらいいのかよくわかっていないが, とりあえずメモしておく.
2016-07-01 『Sorgenfrey直線とかいう反例界のレジェンド』 by なんJ位相空間部¶
Sorgenfrey直線とかいう反例界のレジェンドwww
— なんJ位相空間部 (@nanJ_topology) 2016年7月1日
第一可算だけど第二可算ではない
Lindelofだけど第二可算ではない
正規だけど直積は正規ではない
パラコンパクトだけど直積はパラコンパクトではない
パラコンパクトだけど距離化出来ない
ぐう有能
なんJ位相空間部はフォロー必須botだと思っている. 「何でそんなの知ってるんだ」としか言えないような面白いお役立ち情報満載で, いつも感心している.
証明まできちんとまとめてmath-textbookにまとめ, 現代数学探険隊にも反映させたい.
2016-07-01 謎の錯視コンテンツ: 東大名誉教授 杉原厚吉さんの仕事¶
Twitterで謎の錯視コンテンツが流れてきたので.
ツイート内に出てくる「杉原厚吉」さんは 東大の数理工学の教授だったので広い意味で数学畑の人だ. あと東大の数学の教官で数理視覚科学とかいって, 錯覚の数理・視覚の数理を研究している人もいる.
画像処理みたいな実学への応用もあるそうで.
こういうネタを自分でもやれれば一般へのフックも少しは作れるんだろうな, と思いつつ能力的に追いつかない. とても悲しい.
2016-07-02 望月新一さんが115ページの新たなサーベイを出したという¶
ABC予想解決?の望月新一先生が、自身のホームページで115ページの新たなサーベイ(概説論文)を発表!
— math_jin (@math_jin) 2016年7月4日
(2016.7.2)
さらっと衝撃的な内容を散りばめているその内容とは?https://t.co/sYmCfagqXIpic.twitter.com/MvYaaPECk0
"one obstacle that often hampers the progress of mathematicians in their study of inter-universal Teichm¨uller theory is …
— math_jin (@math_jin) 2016年7月4日
…a lack of familiarity with such classical theories, many of which date back to the 1960’s or 1970’s [or even earlier]! "
— math_jin (@math_jin) 2016年7月4日
宇宙際タイヒミューラー理論の研究において数学者の進展をしばしば妨げる1つの障害は、そのような古典論の熟知の欠如です。そして、それの多くは1960年代または1970年代にさかのぼります[またはさらにより早い]!
— math_jin (@math_jin) 2016年7月4日
すぐに追いつけないがとりあえずメモしておこう.
2016-07-02 $p$進, それは君が見た光: 結城浩さんのやりとりまとめ¶
ℚのp進完備化って、集合としてはℝですよね?距離が違うだけですよね?わたし、変なこと言ってる?
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
みなさん優しくてありがたい… m(_ _)m
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
てか、オススメされて大人買いしていた本を読むべきではないのか
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
"p-adic Numbers"をぱらぱらみてた。なんかとてもたのしそうである。はじめのほう(だけ)はよめそう。
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
@hyuki距離も違いますが、代数構造もかなり違ってますね。例えば、pが4で割って1余る素数ならQpには-1の平方根が入ってますし…数列の同値類の集合という以上には似てないかも⁈
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016年7月2日
@FumiharuKatoリプライありがとうございます! m(_ _)m
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
@hyukiいえいえ、こちらこそお返事頂いて光栄です(^ ^)
— 加藤文元 (@FumiharuKato) 2016年7月2日
@FumiharuKato (^^)
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
@hyuki濃度が同じなので完全に違うとは言えませんが、代数構造と位相構造がどちらも大きく異なるので別物と思う方が適切です。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016年7月2日
@tenapyonありがとうございます。はい、まったく違うのは理解しています。そうか…わたしは濃度を気にしていたのかな…両者の対応付けを考えていたので、そうなるのかな…
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
@hyuki例えば平面と直線を同じと見ない目では、p進数体と実数体を同じには見えません。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016年7月2日
@tenapyonああ、なるほど。そうなりますね。やはり濃度を気にしていたようです。ありがとうございます。
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
@hyuki距離だけじゃなく代数としての構造も違います.たとえば Q の 5-進完備化には -1 の平方根があります (a_0 + a_1.5 + a_2.5^2 + ...)^2 = -1 という方程式を解いてa_0=2,a_1=1…とa_i∈{0,..,4}を決められます)
— のらんぶる (@nolimbre) 2016年7月2日
@nolimbreありがとうございます (^^)うれしい
— 結城浩 (@hyuki) 2016年7月2日
あと何か関連ツイート.
結城さんのはもしかすると「実数の p-進法での小数展開を考えると,位相を無視すればだいたい p^{-1}-進数みたいな感じ」というよいなことが頭にあったのかな.(p=10 かもしれないけど)
— のらんぶる (@nolimbre) 2016年7月2日
小数展開が一意じゃないのが p-進数との差かな(濃度には影響を与えてないけど)
— のらんぶる (@nolimbre) 2016年7月2日
そして我らがp進大好きbot.
(結城先生・・聞こえますか・・濃度は同じですが・・自然な全単射はありません・・体としても同型ではありません・・)
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年7月2日
待てよ、p進数の方が実際の数という見方をしている人がいたら、p進数のことを実数と呼んでいる可能性も否定出来ないし、その場合はRでp進体を表したい気持ちも分かるので、もはやR=Q_pと言っても過言ではないのではなかろうか。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年7月2日
p進解析もいつかちゃんとやってみたい.
2016-07-04 Grothendieck流の現代的なGalois理論のPDFをまとめたという話があったので¶
Galois理論入門PDF(全14P)が完成しました。Grothendieckに倣ったちょっと現代的なGalois理論を紹介しています。これからGalois理論を学んでみようという方もぜひ読んでみてください!https://t.co/rZ2iqi5bm0
— 飛鳥 (@Asuka_Tsukimi) 2016年7月4日
Galois理論入門PDFの改訂版をアップしました。
— 飛鳥 (@Asuka_Tsukimi) 2016年7月7日
誤植を幾つか直したのと、証明を一部簡単なものに差し替えました。全12Pです。https://t.co/X2X5hzPN1Y
現代的なGalois理論というあたりが気になる. とりあえずメモだ.
cauchy_schwarzさんとのやりとりがあってそれも記録したいのだが, 鍵アカウントなのでできないので切ない.
2016-07-04 等しいことと同型の違いがくっきりわかるいい例を探している¶
一つコメント頂いたので記録.
緩募 適当な集合とか数学的対象が等しいことと同型なのが決定的に違う例。「決定的に違う」というのは well-defined ではないので適当に判断して頂く方向で
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月4日
@phasetr数学的対象が構造を持つ集合で同一なら同型であってその同型射は必ず全単射だけど、ある圏の2つの対象が同型であってもその同型射は全単射でないというようなことはあり得ますね(https://t.co/MOeTUXxRYAにそのような例が挙げられていますが)
— カオナシ(T.MATSUMOTO) (@CharStream) 2016年7月5日
@CharStreamありがとうございます。何と言ったらいいか自分でもよくわからないんですが、適当な(コンパクト)群の忠実な表現を考えると、例えば無限次元ユニタリ表現の時、元の群とユニタリ作用素(のなす群)はだいぶ趣違うはず、みたいなのがもっとすっきり見える例ないかな的な話です
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月5日
何かいい例をご存知の方はぜひ教えてほしい.
2016-07-04 組合せ最適化問題としてのぷよぷよの連鎖数判定問題(計算量理論): 能登だでぃ子さん筋の情報¶
インターネットの話やめて東方Projectの登場人物の顔の話をしていいですか? チルノをはじめ妖精の顔立ちは成長を迎える前の憎らしくも愛らしいものとして描かれているのに対してレミリア・スカーレットさんの顔立ちは幼いながらも月のような冷たさを湛えた美貌なの脳によすぎないですか?
— カニが死んだ2013 (@ntddk) 2016年7月4日
@ntddkそこで数学です
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月4日
@phasetr近頃は組合せ最適化に関心があります
— カニが死んだ2013 (@ntddk) 2016年7月4日
@ntddkいいPDF教えてください
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月4日
@phasetrよいかどうかは別として https://t.co/DjlbVwpbQ5は読みものとしておもしろかったです
— カニが死んだ2013 (@ntddk) 2016年7月4日
読もうと思ったら有料と言われて読めなくて泣いた. 本当に悲しい. 著者に問い合わせるともらえたりするだろうか.
でもこの論文, 前もTwitterで見かけた気がするし, このサイトのブログの記事のどこかでも紹介というかメモした気はする.
2016-07-05 ゼルプスト殿下のツイート+記事: $\aleph_1$は連続体濃度ではなく可算順序数全体の集合の濃度である¶
殿下がいろいろ書いていたので. とりあえずはじめのところから引用開始.
いま届いた。 pic.twitter.com/tDgbfYh4ZZ
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
ちょいと読んでみたがいい本ぽい。 Cakes, Custard and Category Theory: Easy Recipes for Understanding Complex ... https://t.co/x8ZeDLZXAj@amazonJPさんから
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
料理のレシピが本当に各章の冒頭に書いてあったりする。著者はこの人: https://t.co/jaKW9VfISy
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
ところで、坪井俊『ホモロジー入門』(東京大学出版会)では chain complex は「チェイン複体」となってます。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
「チェイン」を「チェーン」と表記する数学書にはまだ出会っていない。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
あちゃ〜、連続体濃度が ℵ_1 に決められちゃったよ。(坪井俊『ホモロジー入門』) pic.twitter.com/9B4zLUFopl
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@tenapyonまあ本の主題からすれば細かい所なんだけど。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
っていうかこういう誤解は多い。多すぎる。これ、集合論勢としては笑ってる場合じゃなくて、もっと知識を普及させないといけない… がんばらねば。
それぞれの分野でちゃんとした見識をもって良い教科書を書いてもいる先生が、こと基礎論に関わると急にトンチンカンなことを言い出す例というのが、これまでにも複数例報告されている。笑っている場合ではないし、特定の著者たちの不見識を糺すだけでも話は終らないだろう。むむむむむのむ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
ひとつには、ℵ_1 さんが 2^{ℵ_0} くんと比較して(普通の数学で)マイナーな立ち位置にあることもこの誤解の原因になっていそうだ。「つどい」の講演では ℵ_1 をちゃんと定義することにしよう…
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@u23mjagよくわかりませんが「数学基礎論」という名前がよくないという意見は前々からあります。とはいえ「数理論理」と言ったところで事態が改善するとも思えない。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@tenapyon「つどい」講演では ℵ_1 と連続体濃度が違うということがひとつの焦点になります。みなさん聞きにきてください。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
というわけで:坪井俊『ホモロジー入門』(東京大学出版会)のp.2〜p.3の記述です。連続体濃度を ℵ_1 と 表記していますが、これは 2^{ℵ_0} の間違いです。そこを読み替えさえすれば問題ありません。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
そもそも ℵ_1 がいかなる集合の濃度かってことが問題なんだろう。そこを知ったら、連続体濃度と簡単に等値する気にはならないはず。だけど、整列順序とか超限帰納法が数学の表舞台から去って久しいからなあ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
「可算ではない最小の順序数」という定義しか知らない人も多い。カントールは本当に偉いと思う。
— TS (@ta_shim_at_nhn) 2016, 2月 18
正しい知識を広げるには、正しいだけじゃ弱い。有用で面白くなきゃ「わかりやすいウソ」に勝てない。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
ℵ_1 と自然に関連する数学的概念ってのは意外とない。たとえばボレル集合族にしても、超限的に生成する立場ではなくσ加法族としての最小性でほとんどの用が足りるし、まさにそういう用の足し方こそが、数学を集合論に立脚させたい理由なわけだし。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@tenapyonℵ_1 が関連する数学的概念というのはケックリスがいろいろ見つけているんだよね。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
ボレル集合族
三角級数の一意性集合
ダンジョワ積分
ベール第1級函数の族
などなど
それでもまだまだ数学において超限再帰的構成の復権に至るような話にはなってない。
@patho_logic坪井本では「集合と位相」に関連して4冊の参考書を巻末に挙げているので可能なら調査を。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
矢野公一『距離空間と位相構造』共立
森田茂之『集合と位相空間』朝倉
斎藤正彦『数学の基礎』東大出版会
斎藤毅『集合と位相』東大出版会
まあ重箱の隅だということは承知しているし本自体の価値を貶めるつもりは毛頭ないのだ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
正しい理解をどう広げりゃいいんだ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@tenapyonあ、揚げ足取りがしたいわけではないんだから。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
カントールはどうやら ℵ を連続体濃度の意味で使ってはいないんだよね。ハウスドルフは使ってる。ボレルたちはどうだったかな。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
@functional_yy知ってるかもしれんけど、https://t.co/E6ck6Xh6ov
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 18
矢野本はセーフ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 19
連続体濃度は ゲルマン c でした。https://t.co/a43cGYWfqb
森田本、こちらでもいま確認しました。連続体濃度は ℵ で、連続体仮説、一般連続体仮説にまで言及があり、別セクションですが整列集合の理論もそれなりに述べられてます。 https://t.co/MFJ5DhsQSU
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 19
斎藤毅本では濃度を集合から切り離さず Card X という記法を使っています。これは賢いやり方かもしれません。ともあれ4冊全部セーフですね。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 19
@tenapyonあ、斎藤毅本、よく見たら 可算無限がℵ_0で連続体濃度がℵと書いてありました。ともあれ、セーフ。
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 19
closure ordinal としての使われ方を考えると ℵ_1 は基数というよりも正則順序数であることの方がより重要なのかなとも思う。
— TS (@ta_shim_at_nhn) 2016, 2月 19
そしてこれらを殿下自身がまとめたページが次のリンクにある.
「て日々」書いたhttps://t.co/dqUzvvXTbr
— ゼルプスト殿下 (@tenapyon) 2016, 2月 19
個人的に覚えておきたいところを引用しつつコメント.
きょう届いた本のうち坪井俊『幾何学II ホモロジー入門』(東京大学出版会)を見たら、冒頭のp.2に連続体濃度を $\aleph_1$ と書くとあった。これは間違いだ。連続体濃度は書くとすれば $2^{\aleph_0}$ であり、これは定義上は $\aleph_1$ とまったく別物であり、両者が一致するかどうかは数学史上に名高い「連続体仮説」という独立命題である。
思うに、これは $\aleph_1$ が連続体濃度と比較して陰が薄いことに問題がある。「最小の不可算濃度」という定義が理解されていればいいほうで、それがいかなる集合の濃度であるかまでは理解されていないのだろう。可算無限基数 $\aleph_0$ が有限順序数の集合 $\mathbb{N}$ の濃度であったのと類比的に、最小の不可算基数 $\aleph_{1}$ は可算順序数全体の集合の濃度だ。そこが理解されていれば、連続体濃度すなわち実数全体の集合の濃度と簡単に等値されることもないと思うのだが。
この辺, 全く知らなかった. そして $\aleph_1$ を連続体の濃度と習ったくちだ. 講義でもそうだった気がする. 今手元でどこに置いたか忘れて見つからないのだが, 講義の教科書でもあった松坂和夫の『集合・位相入門』ではどうだったろうか.
そしてあまりよくわからないがとりあえず大事そうなので引用してメモ.
さてしかし、21世紀の数学には、「整列順序集合」とか「超限帰納法」とかの出る幕がなさそうだ。ゲオルク・カントールは可算な閉集合の分類問題(それ自体は彼の三角級数の研究に起源をもつ)から超限再帰と整列順序の概念に到達したのだが、その可算閉集合の分類問題の成果であるカントール・ベンディクソン定理にしてみても、カントールは孤立点を捨てる操作を超限的に反復して最後に残る完全集合に注目したが、集合論が完成してしまった今日では、同じ結果が、凝集点のなす完全集合と非凝集点のなす可算集合への分割、という形で簡単に証明されてしまうのだ。ボレル集合族だって、再帰的に生成する方法をとらず、すべての区間をメンバーにもつ最小のσ加法族という特徴づけで impredicative に定義すれば、実際上問題ないのだ。逐次近似の代わりに不動点定理を使う解析学の方法論もこれに類する。そういう具合に上から抑え込むように物事を特徴づけることが可能になるのが、集合論の有難みというわけで、数学を集合論に立脚させる試みが大成功を収めたこと自体の皮肉な結果として、超限帰納法には出る幕がなくなった、というわけだ。
2016-07-05 測度の完備化はLoeb測度の構成に使えるという魔法少女筋の情報を記録する¶
ちょっとつぶやいたら魔法少女に教えてもらったので.
測度の完備化、どんなところで使うのだろう。ふだんほとんどボレルでしかやっていなくて勘がつかめない
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月5日
@phasetr Loeb測度空間の構成
— ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ (@functional_yy) 2016年7月5日
@functional_yy リアルに知らない世界だ
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月5日
魔法少女はいつも私に魔界を見せてくれる.
2016-07-06 数学から見た解析力学の良書探求の旅: tmiya_さんに教えて頂いたメモ¶
tmiya_さんに教えて頂いたので.
緩募 数学サイドからの解析力学のいい本。バリバリ多様体使う感じである程度抽象的、一般的なのがいい。割と具体的なのはアーノルドがあるこら
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月6日
@phasetrhttps://t.co/DY6NUFZw3S
— Takashi Miyamoto (@tmiya_) 2016年7月6日
@tmiya_めっちゃ良さげだ。ありがとうございます
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月6日
何となくMarsden, Ratiu の Introduction to Mechanics and Symmetryが良さそう? あとちょろっと探していてFrankel, The Geometry of Physicsが面白そうだった. 特にFrankelのは盛り沢山で面白そう.
あと深川さんに教えてもらったシュッツの本も読んでみたい. 読みたいのがたくさんあって困る. 時間がない.
2016-07-10 2016/7/15『量子場の数理』新井朝雄・河東泰之・原隆・廣島文生 (数学書房)¶
7/15 新刊予定『量子場の数理』新井朝雄・河東泰之・原 隆・廣島文生 共著 4536 円 (数学書房)
— 書泉グランデ MATH (@rikoushonotana) 2016 年 7 月 10 日
四人の著者がそれぞれの専門的立場から数学的な問題設定について解説した. Summer School 数理物理「量子場の数理」の講義をもとに執筆.
本当か. 買わなければ.
2016-07-10 読書メモ: 志村五郎, André Weil As I Knew Him¶
私が交流したアンドレ・ヴェイユという謎の日記を見つけたので.
AMS(米国数学協会)の"NOTICES OF THE AMS"を暇な時に読んでいましたら、そのバックナンバーに志村五郎博士が"André Weil As I Knew Him"(PDF)という故アンドレ・ヴェイユ博士について回想録を書いていらっしゃるのに出くわしました。
PDF のリンクはここ.
なお、次いでながら、ヴェイユ博士は第一次、第二次世界大戦を経験していて、特に第二次世界大戦においては死刑寸前まで窮地に追い込まれたことは有名な話ですし、志村博士は第二次世界大戦時には中学生だったけれども、本土が制空権を失った後は無差別にグラマン戦闘機から機関銃で攻撃された体験を持っています(私の早くに亡くなった父母も子供なのにもかかわらず、同じ体験をしています。子供だからこそ殺す価値があるんだそうで。つまり親世代の戦意を挫くためだそうです)。こういうことを考えると、修羅場をくぐり抜けた世代と今のふやけた世代とでは隔世の感があります。その志村博士の回想録の私訳を以下に載せておきます。既に和訳があるのかどうか(特に紙ベースで)知りませんが、もしまだ無いなら、和訳されるのはずっと後になると思います。また、回想録のわりには長く、かなり専門的記述があり、特に脚注の節は私も圧倒されるほど詳細なものです。代数的整数論や代数幾何学などを専攻していなければ多分理解困難だと思いますが、それを気にせずに気楽に読んでいただければ幸いです。
こんな本も紹介されていた.
読みたい本がどんどん増えていく.
2016-07-11 『Π2述語が解読できないとかよりもっと根本的な問題、学生はそもそも数学における変数の扱いを知らない、束縛変数と自由変数の区別も理解できない』嘉田勝さんのツイートまとめ¶
そういえば「学生はなぜ数学の証明を書くのが不得手か」という語り尽くされた問いを、今朝通勤途上に考えてふと思ったことがあるので連ツイ。(要旨)Π2述語が解読できないとかよりもっと根本的な問題、学生はそもそも数学における変数の扱いを知らない、束縛変数と自由変数の区別も理解できない。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaru学生が「見かけ上解けるが実際はわかってない」:Π1命題の証明。たいてい変数を単なる記号として同値変形して自明な命題に変形するのはできる、でも「∀導入」に相当する思考をしていない。嘉田は「何らかのxが与えられたとせよ」という一文を真っ先に書けと口酸っぱく説教
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaru嘉田が若気の至りで数セミ記事で「0点!」と評したのが学生のΣ1命題の証明の典型例。xの条件を同値変形して自明に ∃x が成り立つ形に書き換えてるだけの答案。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaru「∀導入」「∃除去」の推論パターンを、そもそも学生が「知らない」恐れは大きい。「xを任意にとって固定せよ」などと最初から書ける学生はいないし、なんらかの存在が仮定されているときに「その存在するものをyとする」という文言も書けない。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaruあとよく見かけるのは「すべての実数は2乗すると非負」→「すべての実数 x について x^2≧0」みたいに、暗黙的な全称命題を見て束縛変数を補って述語論理の全称文に変換するのができないケース。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaruそれで最近思うのは、学生が証明の書き方を理解できない困難のひとつは「数学における変数の使い方」ではないか?ということ。xやyを単なる「計算可能な記号」とみなして機械的操作をしても大学入試数学までは対応できてしまって、学習の機会を逸しているのではないか?
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaruそれで大学1年の微積授業とか、卒研配属直後のゼミ性なんかに、私がよく持ち出す例。「$\sum_{k=1}^{n}k^2$ と書いたときの n と k は性質が違う変数だ、どう違うか解る?」と学生に問う。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaruまとまりがなくなってきたけど、学生がεδの証明を書けない、Π2文を証明できない、というのは、述語の構文的複雑さとかそういう問題よりずっと手前の、「変数とは何か」「数学では変数をどう捉え扱うのか」というレベルで学生が解ってない可能性まで考えなきゃ、と思う。
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年7月11日
@kadamasaru数学的帰納法で "n=n+1 のとき" と書く学生が時々いるのですが,これも変数がわかってないのかも知れないと思ってます.まさかそういう書き方を教える高校の先生がいるとは考えたくないのですが.
— ただまご = 永島孝 (@tadamago) 2016年7月11日
@kadamasaru数学的帰納法で "n=n+1 のとき" と書く学生が時々いるのですが,これも変数がわかってないのかも知れないと思ってます.まさかそういう書き方を教える高校の先生がいるとは考えたくないのですが.
— ただまご = 永島孝 (@tadamago) 2016年7月11日
この辺の数理論理的な話, 正直ほとんど全くわかっていない. とりあえずは嘉田さんの本, もっとちゃんと読まないと駄目か. 菊池誠『不完全性定理』もちゃんと読みたい.
2016-07-12 整数, 有理数, 実数, などなどは数の属性で, 分数・小数は数の表記の属性¶
この記述がさっぱりわからない・・・「1.2や0.4のような数を小数といい、「.」を小数点といいます。0,1,2,3,...のような数を、整数といいます。」3.0は小数ですか?整数ですか?「整数で表される数、だが、小数」ですか?
— norico arai (@noricoco) 2016年7月12日
算数での分数・小数は有理数(とは勿論言わないけど)の表記として扱われるから、整数の小数表示ということでオーケー?>RT
— MER (@MathEdr) 2016年7月12日
@MathEdrまじめにお答えすると、整数、有理数、実数、などなどは数の属性で、分数・小数は数の表記の属性です。「3.0は小数ですか? 整数ですか?」は「犬は漢字ですか? 動物ですか?」と同レベルのナンセンスです。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年7月12日
恥ずかしながらこの辺真面目に考えたことがなく反省した.
2016-07-12 「世界は数式でできている」資生堂作成動画: 数理女子から¶
【新着記事】「世界は数式でできている」資生堂作成動画https://t.co/owzK6IymqK #数学#女子#資生堂#数式
— 数理女子 (@suuri_joshi) 2016年7月12日
資生堂がこんなことをやっているのかとちょっとびっくりしたので.
2016-07-12 記事紹介: 大学院入試(他大学大学院への進学)¶
大学院で当研究室への進学を検討してくれている他大学学生さんに研究室の紹介をした.最終的にここへ来るかどうかはともかく,自分にあった研究室を見付けてもらいたい.
— Manabu KANO (加納学) (@DreamChaserJPN) 2016, 1月 29
不定期ポスト:大学院入試(他大学大学院への進学) - https://t.co/QOO9DRXGjh
私も他大の上, 物理から数学と他学科を受けたクチだが, 数学でも参考になるだろう. メモがてら共有.
2016-07-14 PDF紹介: 藤野修『トーリックの世界 -森理論入門-』¶
「トーリックの世界 -森理論入門-」https://t.co/3o8hgneKUT
— Ryoma Sin'ya (@sinya8282) 2014, 7月 6
トーリック, いまだ名前しか知らない. ちょっと定義を見てみたがSpecとか出てきたので泣いた.
代数解析と代数幾何, 食い合わせいいらしいし, 代数解析が気になる関係で代数幾何も気になる. いつもどおりとりあえずメモ.
2016-07-15 京大RIMS数理解析研究所講究録1698離散力学系の分子細胞生物学への応用数理¶
数理解析研究所講究録1698
— KdV (@6uux_uxxx_ut) 2016, 1月 24
離散力学系の分子細胞生物学への応用数理https://t.co/DbHYzy8Zpy
離散力学系の分子細胞生物学への応用数理, どの程度意味があるのかは全くわからないがとりあえず記録しておく.
2016-07-16 Togetter紹介: 『勉強の苦手な子はなぜ安易に「わかった」と言うのか』¶
.@ShinShinoharaさんの「勉強の苦手な子はなぜ安易に「わかった」と言うのか」をお気に入りにしました。 http://t.co/O1kSlmCooj
— taiaki48 (@taiaki48) 2015, 5月 8
前も紹介したような気がするがまたTwitterで見かけたので. Togetter名物の異常なコメントがあって地獄ぽかった. 何はともあれ参考にしたい.
2016-07-20 Final Fantasy XVの謎の動画を見て考えること¶
https://t.co/bxFKqQUN86 これがどういうポジションの作品かすらわからないけどいいから見て!!
— ハンバーグラーメン (@asuharu_17) 2016年7月20日
最近数学・物理のコンテンツ制作を再開したので, いいコンテンツのストックとしても参考にしている. どうすると人を惹きつけられるのか, とても参考になる.
数学の可視化, アニメーションも気になるし, アニメーションそれ自体に使われている数学も気になる. やりたいことが増えていく一方だ.
2016-07-22 sinc
関数からなる関数列の定積分に関する謎の挙動¶
元のツイートがもう発掘できないのだが, ある論文が元ネタになった話があったのだ.
文献によると
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2016, 1月 30
1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/13 = 0.955…
1/3+1/5+1/7+1/9+1/11+1/13+1/15 = 1.021…
で、1を越すことが破綻の原因らしいがhttps://t.co/8dLTcageul(PDF)
「なぜ15なのか」は分かったが「なぜ破綻するのか」は全然わからん
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2016, 1月 30
2ページの上の式を見てもらうとわかる. sinc
関数の積分に関する話だ.
何といっていいのか全くわからない話題だが, 謎なのでとりあえず記録しておく次第.
2016-07-23 数学の証明をメロディに乗せた曲を作ってみたい¶
史上初!PV映像付きボーカロイド曲で覚える参考書。中学歴史の重要項目が歌詞や映像にちりばめられた曲で、楽しく勉強できる。歌とセットになった本誌で、さらに分かりやすく解説。人気曲「千本桜」「脳漿炸裂ガール」の歴史バージョンほかhttps://t.co/NKXZgdb6g9
— 暴力ちゃん (@okumuratorucc) 2016年7月23日
Amazon見たらレビューはいろいろあった. もちろん実際聞いてみないことには評価しづらいが, とても気になるのは確か.
高校の頃, 校歌に合わせて古文の助動詞を覚えるというのがあった. いま検索したらmixiのコミュニティにあった.
メロディに載せると口ずさみやすくて覚えやすいので, 一計ではある.
数学の証明をうまいことメロディに載せて暗唱するとかあると面白そうだし, 何かやりたい.
ムーミンさんの$\varepsilon$-$\delta$を笑点スタイルで話すというのもあったし, そういう線もありうる.
歌丸「最近は連続性の定義が曖昧で, 困ってしまいますね. そこで私が任意のεを取りますので, みなさんはあるδを取ってください. そしたら私が|x-y|<δとなるyを勝手に取りますので, みなさんはそのyに対し|f(x)-f(y)|<εを示してください. はい, 楽さん早かった」
— 空飛ぶム✈ミン (@_flyingmoomin) 2011年6月17日
2016-07-25: sci-hub.io: 4700万件の研究論文を「科学の発展」のためタダで読めるようにしている海賊版サイト「Sci-Hub」: 記事紹介¶
4700万件の研究論文を「科学の発展」のためタダで読めるようにしている海賊版サイト「Sci-Hub」 https://t.co/rfcSb7NZc2#SmartNews
— あこたかゆき (@ta_niiyan) 2016, 2月 18
話題になっているサイトはこれ.
よくわからないのでatiyahとwittenで検索したら, 単にGoogle Scholarに飛ばされるだけだった.
運営しているのはロシアの神経科学者でカザフスタン出身のAlexandra Elbakyanさん
とのことだが, どの分野の出版論文が多いとかそういう情報ないのだろうか. 数学とか物理でどのくらいあるのか, まずはそれが気になる方の市民だった.
2016-07-26 Halmos, P. R., HOW TO WRITE MATHEMATICS¶
あ,ここで突然ですが,わたし,数学的な文書の書き方がまるでなっていなかったので,某先生にこちらの文書を読むことを勧められ,ものすごく勉強した記憶があります
— Norie Fu (@clarinetcat) 2016, 2月 22
Halmos, P. R.
HOW TO WRITE MATHEMATICShttps://t.co/0nN0wEW4PV
読んでおきたい. とりあえずダウンロードしておいた.
2016-07-27 最適輸送とRiemann幾何, 測度距離空間¶
このあたりを読むと良さそうだ https://t.co/Z6WkteQMbxhttps://t.co/y500H4u1NJ
— 松本佳彦 (@ymatz) 2014, 5月 15
二つともRiemann幾何のPDFだ. 一つめは「測度距離空間のリッチ曲率と熱流」, 二つめは「最適輸送理論とその周辺」で, 両方とも最適輸送に関する話.
Villaniあたりが研究している話を京都の太田慎一さんが解説している. どんな流れでこのツイートが出てきたのか全く覚えていないがとりあえずメモ.
2016-07-28 大田春外『解いてみよう位相空間 改訂版』と関連するwebサイト¶
解いてみよう位相空間 改訂版 http://t.co/cybP7IEsxo
— iSem (@AzuleneS0_S2) 2015, 1月 16
太田春外先生の本です^^ 春外先生は(数学の)位相空間に関するいろんな質問に答えてくださるウェブサイトを開設しています^^http://t.co/GecdY7Qxz9
本やサイトがかなり気になる. とくに具体例の話が.
位相空間というと先輩から聞いた話で, 東大数理の大島利雄先生が「学生の頃位相空間が一番難しかった」と言って, その理由として「位相空間を勉強していた頃, あるだろう, 作りたいと思った反例を作るのにものすごい苦労した」みたいなことを言っていた, という話がある.
教官陣, 学生の頃からきちんと反例を作るといった大事な基礎基本を 疎かにしていないと知って, 修士なのにまるでできていない自分はどれだけ出来が悪いのかと戦慄したものだ.
2016-07-30 『そもそも普通の人が努力してできないものが高校教育のカリキュラムに組み入れられるわけないじゃないですか』¶
いろいろとすごいことを言っている人がいたので.
@kagamihr@hyuki数学が無理なんてことは知能障害を持っている方でない限りありえないと思いますが。確かに向き不向きはあるかもしれませんが、人間に高度な知能が備わっている限り、生まれつき数学ができないなんてことはありえないです。脳がないって言ってるようなものです。
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年7月30日
@marketingbotkoh知的障害とそうでない境界はどのように決定されるのでしょうか。確率論の高尚なる解説をお願いいたします。
— KAGAMI_Hiromichi (@kagamihr) 2016年7月30日
@kagamihr返信遅れてごめんなさい。知的障害は残念ながら確率論の話ではないです。あいまいで申し訳ないですが確か知能指数が60以下だった場合に知的障害と認定されるはずだったか、と。
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年8月6日
@marketingbotkoh返信ありがとうございます。障害のある人達に数学を教えている先生からの意見をいただきました。程度の差はあるとしてもきちんと教えれば「楽しく」勉強できるようになる場合が多いと (続く
— KAGAMI_Hiromichi (@kagamihr) 2016年8月6日
@kagamihr今見ると結構ひどいこと言ってますよね・・・申し訳ないです。数学ができない人が知能障害だってことを言いたいんじゃなくて、高い知能をもってるはずだから努力すればできるはずだってことを言いたかったのです。言葉足らずで申し訳なかったです。
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年8月6日
高い公共性を感じる.
https://t.co/SQVl4LNBamできるできないの定義もそうだが、数学の定義をしてほしい。具体的にどんな内容を想定しているのだろう
— 相転移P (@phasetr) 2016年7月30日
@phasetr返信遅れてしまって申し訳ないです。もともとの話の内容からすると、高校数学程度ができるかできないかのレベルを想定して話していました。高校数学レベルであれば、ほとんどの人が努力すればできるレベルですよって言いたかったわけです。
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年8月6日
@marketingbotkohどんな証拠があるのでしょうか
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月7日
@phasetrそもそも普通の人が努力してできないものが高校教育のカリキュラムに組み入れられるわけないじゃないですか。すぐに証拠だのなんだのを要求する前に少しは自分で考えてみたらいかがですか?
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年8月8日
@marketingbotkoh普通の定義もよくわかりませんし、そういうふわっとした議論は厳に慎むべきだという教育を受けてきましたし、私が聞いているのは常識の話ではなくあなたが依拠する根拠です。私が求めているのは学術的な話であなたと大きくスタンス違うようだというのは認識しました
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月9日
@marketingbotkohhttps://t.co/unCkg7bVoU私が知る限り、学習指導要領のレベルでは「はぐくむことが重要」「社会情勢に合わせた必要最低限」というだけで、「努力すれば身につけられて当然」という位置付けで内容組まれてなさそうなのですが
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月9日
人間精神への無限の信頼を感じる. さすがに全く理解できなかった.
教育関係の方への緩募 https://t.co/oNqGkdnwYwの「そもそも普通の人が努力してできないものが高校教育のカリキュラムに組み入れられるわけないじゃないですか」に対する教育学的知見。根本的に高校教育のカリキュラムはこの基準で組まれているのかがとても気になる
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月19日
で, コメントを頂いた.
@phasetr高校のデータがないので中3ですが。今年度の全国学力学習状況調査において、一日3時間以上勉強していて(教科は不問ですが)かつ下位25%に属する者が7%程度。国語も同傾向なので、他の教科ばかりやってた結果でもなさそう。https://t.co/WQzLaprI9P
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@phasetr下位25%とは、たとえばこの数学Bだと正答数が3問以下です。A問題だと17問以下。https://t.co/pjojM5zd1C
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@phasetrすみません、「7%程度」というのは、「下位25%程度の層を分母とした7%」という意味です。したがって、全体が分母だと2%弱になりますが。
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@mac_wacありがとうございます。中学では概ね「努力すればできる」レベルだと思っていいということでしょうか。高校でやることはかなりレベル高いと思っていて、それでどこまで「努力すればできる」レベルなのか、どういうデータがあるのか非常に気になっています
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月20日
@mac_wacありがとうございます。中学では概ね「努力すればできる」レベルだと思っていいということでしょうか。高校でやることはかなりレベル高いと思っていて、それでどこまで「努力すればできる」レベルなのか、どういうデータがあるのか非常に気になっています
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月20日
@phasetrあ、いえ、僕は中学レベルであっても「努力してもできない生徒も無視できない数いる」という認識です。無論、努力の方向が明後日であることは往々にしてありますが、それが自分で認識・修正できないから成績が上がらないわけで。
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@phasetrあとは、「努力したけど全然できないから努力やめちゃった」という層もある程度暗数になってると思われます。これは僕の個人的な実感ではありますが。
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@mac_wacありがとうございます。私は https://t.co/1W8lqLUaOuで書いたように指導要領がどういう認識で組まれているかというところが気になっていたのですが、中学時点から日本の現実を見る限り引用したツイートには根拠なさそうですね
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月20日
@phasetr僕の知る限りでは政策論議でそのような「身につけられて当然」という議論がメインになったことはないですし、事実身につけられてもいないところであるのが現実ですね。
— bra-ketくん (@mac_wac) 2016年8月20日
@mac_wac最初に引用した(以前ちょっとやりとりした)人、人間知性に関する無限の信頼があるようで感銘を受けました。私も大概相当信頼している方ですが、私を遥かに凌駕していたので
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月20日
こうはいうものの高校での実データはやはり気になる.
何にせよ元のツイート, すごい世界認識をしているのでどういう考えでそれに至ったのか本当に興味がある.
@phasetrそもそも普通の人が努力してできないものが高校教育のカリキュラムに組み入れられるわけないじゃないですか。すぐに証拠だのなんだのを要求する前に少しは自分で考えてみたらいかがですか?
— マーケティングbot(Koh) (@marketingbotkoh) 2016年8月8日
自分は当然努力でき, 努力して解決できたので誰だって必ずできるはずという感じの, いわゆるブラック企業というかブラックな上司の思考とも地続きな感じがする.
2016-07-31 連続関数環の閉かつ素なイデアルは極大イデアル¶
連続関数環の極大イデアルはもちろんわかるが、素イデアルの例が作れなくて泣いている
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@phasetr剰余環が整域かどうか見ればいいのか、と思いつついまだよくわからないというこの代数力
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@phasetr素イデアル、本当によくわからない
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
こんなコメントを頂いた.
Gillman, Jerison を開いてみたところ、選択公理を使うものばかり載っていた
— [狐]クレイモア (@iClaymore) 2016年2月24日
>連続関数環の極大でない素イデアル
とてもつらいしやばい. あとたんじぇイケメンエリート太郎にも教えて頂いたので.
@f_tangent連続関数環の素イデアル、なにか具体例知っているでしょうか。愚鈍なので作れなくて泣いています
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@f_tangentもちろん極大イデアル以外の例で。
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@phasetrコンパクトハウスドルフの上だと極大でない素イデアルない?分離公理を捨てれば何とかなるか?
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@phasetr局所コンパクト空間上の連続関数環だったら極大イデアル=素イデアルぐらい言えると思いますよ. ハウスドルフ性を外さないと作れなさそうです
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年2月24日
@phasetrすいません、閉かつ素なイデアルは極大イデアルになることが言えますが、一般の代数的なイデアルについてもおなじことが言えるかは分かりません
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年2月24日
@f_tangentありがとうございます。https://t.co/dJzp91c2Q4という悪魔のようなコメントをいただいてとてもつらい
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月24日
@phasetrXがコンパクトハウスドルフの時は、C(X)の閉イデアルはXの閉集合と1:1で対応しますが、2点以上を含む閉集合に対応するイデアルはウリゾーンの補題から素イデアルになりえないので、素イデアル=ある1点で0になる関数の集まり=極大イデアル になります
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年2月25日
@f_tangentできる男マジパネエ
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年2月25日
Urysohn, 愛してやまない. そしてたんじぇイケメンエリート太郎が順調に育ってきていて, 感銘を禁じ得ない. ちょっと聞くとぱっと答えてくれるとか素晴らしすぎる.
一応それにすぐ答えてもらえるだけの対応というか, 信頼関係も築けてきている感もある. ありがたい限りだ.
2016-08-01 何故単位行列を$E$と書くのか問題¶
緩募 単位行列をEと書く起源。何となくドイツに起源がありそうな気がする
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月1日
@phasetrヒルベルトみたいですhttps://t.co/CXUsBMVUTB
— 結城浩 (@hyuki) 2016年8月1日
@hyukiありがとうございます。俺たちのヒルベルトおじさん、やはり魔人
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月1日
@phasetrこれが起源なのか分かりませんが、確かにドイツ語だと Einheitsmatrix ですね https://t.co/YzyfJ8eOMM
— H. Hosaka (@H_H) 2016年8月1日
@H_Hありがとうございます。やはりein 何とかだったので予想的中
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月1日
何となくドイツっぽいのとフランスっぽいのはわかる気がする. 何故だろう.
2016-08-01 慶應大学の「数理女子」というサイトがあったので【宣伝協力】¶
http://t.co/W1BQywTnE4慶應、【数理女子】と言うページを作っていたのか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014年5月14日
改めてリンクつけておこう.
もう東大に移ってしまっているが, 佐々田さんが頑張って作ったのだろう. 佐々田さんのメッセージを引用しておく
音楽やスポーツにはいろいろな楽しみ方があります。カラオケでわいわい盛り上がる人、コーヒーを飲みながらクラシックを聴く人、日々筋トレに励む人、W杯を見に世界中出かける人etc...。数学も同じです!問題を解くだけが数学ではありません。あなたなりの数学の楽しみ方をぜひ見つけてください。 佐々田 槙子(東京大学・数理科学研究科)
数学女子とかいう言い方じたいがなくなるときが来ることを祈って, とりあえず宣伝協力しておく.
2016-08-02 森本光生, くさびの刃の定理とマイクロ函数, 数学¶
「数学」に掲載された森本さんのPDFがあったのでとりあえず記録しておく.
PDF内にも言及があるように, くさびの刃の定理は場の量子論に起源がある. 私が代数解析に興味がある理由の一つでもある. 森本さんの本にも一章割かれている.
これもいまだにきちんと読みこめていない. 代数, 特にホモロジー代数の勉強にもなるし, いい加減ちゃんと読みたいのだが, なかなか時間が取れないままだ.
2016-08-02 裳華房の数学者によるウェブ連載コラム「数学者的思考回路-夢と妄想のはざま-」¶
【お知らせ】2人の数学者によるウェブ連載コラム「数学者的思考回路-夢と妄想のはざま-」の第12回を明日8月3日(水)に公開します.
— 裳華房 編集部 (@shokabo_editors) 2016年8月2日
※ バックナンバーはこちら→ https://t.co/pmE49gtcLmpic.twitter.com/Abq2Y4bVK1
パラパラと該当記事群を読んだ. 面白そう. 私もこういうの書きたい. 何か考えよう.
2016-08-03 山崎隆雄さんによる多項式版の(やさしい)ABC予想の証明の解説¶
#数楽メモ
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月3日
[Mochizuki Jan 2016] https://t.co/ZgFwwUF5py
で引用されている[ABKP]と[Zh]https://t.co/gf7tJfT78nhttps://t.co/H8zhACvVDd
後者は14頁と短く読み易そう。
#数楽整数ではなく多項式版のやさしいABC予想の証明(高校数学者レベル)については山崎隆雄さんによる解説 https://t.co/rO6Af92Qf5がある。函数体版Szpiro予想の類似(易しい)についても解説があった方がよいと思う。続く
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月5日
#数楽メモ
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月5日
[Mochizuki Jan 2016] https://t.co/ZgFwwUF5pyで引用されている[Zh] https://t.co/H8zhACvVDdの代数函数体版Szpiro予想の証明の解説を誰か書けば喜ぶ人は結構多いと思う。
現代数学観光ツアーのネタにしたい. とりあえずネタを貯めておこう.
2016-08-04 ytb_at_twtさん筋の情報: ゲーデル警察とコンピュータの歴史から紐解く人工知能¶
またもやたべさん筋の情報で悲しみに包まれた.
ゲーデル警察案件。たしかにひどい。https://t.co/KvkUlg74prhttps://t.co/WDG6AZwn6B
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年2月25日
引用元のツイート群も引用しよう.
?
— リング (@matsumoring) 2016年2月24日
AIとは何か--コンピュータの歴史から紐解く人工知能 https://t.co/Zl1BggbnLn@zdnet_japanから
@matsumoring「AIとは何か--コンピュータの歴史から紐解く人工知能」とは何か。 #なんつって
— 証 蔵 (@GLC___) 2016年2月24日
@GLC___@matsumoring「「AIとは何か--コンピュータの歴史から紐解く人工知能」とは何か。 #なんつって」とは何か。 #なんつって
— リング (@matsumoring) 2016年2月24日
@matsumoringつい茶化してしまいましたけど、この記事はゲーデル警察案件ですね。「完全人工知能」をある種の証明系になぞらえているようですけど、その定義や「知能が定義できる」ことの定義がそもそもなされていない等、議論に穴があります。真面目な記事とは思えません。
— 証 蔵 (@GLC___) 2016年2月24日
@GLC___ゲーデル警察www facebookポリスの親戚みたいなもんですか(笑)不完全性定理には要注意ですね!
— リング (@matsumoring) 2016年2月24日
@matsumoring(ホントそやで…)
— 証 蔵 (@GLC___) 2016年2月24日
「身内」の数学界隈からでもひどい目にあうようだし, 数学基礎論, 数理論理の人達, 本当に大変だ.
2016-08-04 選択公理を証明に使う典型的な命題である程度初等的な命題で比較的証明短い命題が知りたい¶
市民メモ.
緩募 選択公理を証明に使う典型的な命題で、ある程度初等的な命題で比較的証明短いやつ。とりあえずハーンバナッハと極大イデアルの存在は考えている
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月7日
これに頂いたコメントを引用しておきたい.
@phasetr k を自然数とする. グラフ G の任意の有限部分グラフが k-彩色可能ならば G も k-彩色可能
@phasetr 群 G の任意の有限生成部分群が順序付け可能(演算と同調する全順序を定めることができる)ならば G も順序付け可能
@phasetr 連結かつ局所有限な無限グラフは無限単純道を持つ
@phasetr 先手も後手も必勝戦略を持たないような長さωのゲームが存在する
教えてもらったのはいいものの.
@functional_yyありがとうございます。その辺ググれば証明も簡単に出てきますか?
— 相転移P (@phasetr) 2016年6月7日
そしてこう返ってくる.
@phasetr 出てきません
@phasetr 最初の3つはコンパクト性定理(cmpactness theorem, BPIと同値)の典型的な応用例なので, この辺りのワードと一緒に検索すれば出てきます. 私の超準解析ノート(最新版)にも2行くらいの証明が載っています.
@phasetr 最後の例は集合論(の決定性公理)に関する話題なので決定性公理と選択公理で調べたら出てきます.
@phasetr 最初の3つがコンパクト性定理の帰結と書きましたが最初の2つです. 3つ目は(従属)選択公理を使って頂点を選択してパスを伸ばしていくという操作を繰り返すので簡単.
何はともあれ記録しよう.
2016-08-05 京大2次試験数学問題をRで表現する - ryamadaのコンピュータ・数学メモ 【記事紹介】¶
おもしろ。Rで何でもできるのか。正四面体を「4次元空間」に落とし込んで解決する方法を編み出すとか、突き抜けてる感がある(褒め言葉)
— レ点 (@m0370) 2016年2月26日
/京大2次試験数学問題をRで表現する - ryamadaのコンピュータ・数学メモ https://t.co/SZOd9XaJsv
こういうのでいろいろ遊んでみたいとはずっと思っている. とりあえずメモだ.
2016-08-07 単語習得のためのpicture dictionary: 数学にも転用できないだろうか.¶
英語学習で英英辞典を使いこなせるといいのはその通りだろうし、自分もそう思う。ただ、語彙獲得のプロセスでそのための準備が必要だということも同時に感じていて、初学者から2000語獲得に至るまではpicture dictionaryの活用が有効ではないか。
— 大泉英数研究室 (@eisuken2002) 2016年2月27日
というわけで、OPDのアプリ版を購入してみたんだけど中々いい。小・中学生に関してはアプリとなると何かと障壁もあるので、書籍版を持たせようかな。https://t.co/ncoPs87Ufn
— 大泉英数研究室 (@eisuken2002) 2016年2月27日
参考にしたい. 数学にも転用したい.
2016-08-08 「数学と芸術」というタイトルの講演が理数教育研究所主催「2014高校数学セミナー」であったそうなので¶
(財)理数教育研究所主催「2014高校数学セミナー」に参加してきた。
— 黒田真樹 (@kurodams) 2014年5月11日
桜井進先生「雪月花の数学 芭蕉の俳句はなぜ五七五なのか」
中島さち子先生「数学と芸術」 pic.twitter.com/JymTiHdfwR
桜井進事案は不安でしかたないが, 仲島さち子さんの「数学と芸術」は気になる. こういうのもいろいろ調べて情報ださないといけないな, とはずっと思っているのだが全くできていない.
2016-08-09 チャーハニスト鈴木による「ロジックおすすめ本の紹介」ページ【宣伝協力】¶
http://t.co/LlPyvAhYHQ(公開までに時間がかかってしまいましたが)ロジックおすすめ本紹介のページができました.
— すずきまさや (@mszk_p) 2014年5月11日
何はともあれ記録・宣伝協力しておく.
2016-08-09 フィンランドで数学やアートに関する国際会議Bridgesがあったらしい¶
はじまった。数学は簡単だよという話してる。 pic.twitter.com/mOZ3mXqTch
— 親方 (@paojo) 2016年8月9日
@paojo何ですかそれ。楽しそう
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月9日
@phasetrBridgesというカンファレンスです! https://t.co/1GFreCUq8p
— 親方 (@paojo) 2016年8月9日
フィンランドでの会議らしい. 「Mathematics, Music, Art, Architecture, Education, Culture」とのこと. 楽しそう.
関係ないがskkによるとフィンランドは漢字で芬蘭と書くらしい.
2016-08-11 カーネギーメロン大学哲学科という魔界: 数理論理学, 科学哲学はもちろんのこと機械学習や統計的因果推論の専門家もいるらしい¶
というかカーネギーメロン大学の哲学科の教員(https://t.co/FGgg93zKwB)、数理論理学とか科学哲学とかだけじゃなくて機械学習とか統計的因果推論の専門家とかいるしやば
— ラス子 (@mercbeinp) 2016年2月29日
@mercbeinp確かトポロジーの授業が(必修か必修選択で)開講されていたはずです.あそこはわかっているところなんですよ.
— ルグラン (@1_hoc) 2016年2月29日
@1_hocなるほど...すごい世界ですね...
— ラス子 (@mercbeinp) 2016年2月29日
@mercbeinphomotopy type theoryの研究で数学、論理学、計算科学にまたがって好き放題やってる印象
— ╭( ・ㅂ・)وउन्माद भाल्ल (@ryokubu2718) 2016年2月29日
@ryokubu2718アメリカこわい
— ラス子 (@mercbeinp) 2016年2月29日
話は変わるが, 竹崎先生がUCLAの改革に立ち合ったとき, 人文学の基礎は哲学, 理学の基礎は数学, 的な感じで話が進んでいたらしく, 数学への深い信頼を感じて感動するとともにその信頼に応えるべくやっていかないと, と身が引き締まる思いだったとか伺った.
2016-08-11 「人を積分できるピアス」という素敵な数学アクセサリを見つけたので¶
数学科の人に頼まれたので、「人を積分できるピアス」を作りました pic.twitter.com/EuwM0FjxNC
— たかま (@Cocoon_1104) 2016年8月11日
$x$の作り方が参考になる. 最近忙しくて数学アクセサリは全く作れていない. http://math-accessory.comも放置したままだ. これも動かしたい.
2016-08-12 チリ出身, 2016五輪女子柔道70kgドイツ代表のラウラ・ヴァルガス=コッホさんは数学科の博士学生らしいので¶
柔道女子70キロ級銅メダルのラウラ・ヴァルガス=コッホさん、祖父がピノチェト政権の圧政を逃れてチリからドイツに移住。数学を学ぶ大学院生で、ベルリン工科大学で修士課程を最優秀の成績で終え、博士論文を書きながら練習、と。すごい。 https://t.co/XMqjMWaERP
— masaya honda (@hondayonda) 2016年8月11日
専門はアルゴリズム論/離散数学と。 https://t.co/lyD6AmiGHb
— masaya honda (@hondayonda) 2016年8月11日
数学の博士課程に行きながら柔道でメダルとか, あまりにも格好いい. 私も見習いたい.
あといちおうWikipediaへのリンクも.
2016-08-12 斎藤正彦『線型代数学』(東京図書)が出版されたようなので: ツイート紹介¶
斎藤正彦さんの『線型代数学』(東京図書)が出版された。『線型代数入門』(東大出版会:1966)と比較すると、線型空間がぐっと控えめになったこと、単因子論を使ったジョルダン標準形の証明が直接的な証明になり、簡略になったことが挙げられよう。妙な癖がなくて、なかなか感じの良い本だ。
— 足立恒雄 (@q_n_adachi) 2014年5月10日
https://t.co/JzXOExk2im気になる。毅本も合わせて読んでみたい
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014年5月10日
東大出版会の齋藤正彦『線型代数入門』, 私の愛読書でAmazonにレビューも書いたし物理への応用にはかなりいいので, いろいろなところで宣伝しているが新しい方も気になる.
齋藤毅本も佐武本も気になるが読めていない. 勉強したいことは多いし, それに合わせて情報発信したいことも多いが, その時間確保のためにもマネタイズを真剣に考えていきたい.
2016-08-12 「カントールはフーリエ級数の研究での必要から順序数を発見した」: 現代思想系への悲しみを謳うツイート紹介¶
19世紀の数学や物理学と20世紀の数学や物理学にありもしない断絶を見ていている現代思想系の人にために出会うけど、数学史・科学史への無知がそういうのを広げているのはあると思う。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年8月12日
その手の妄想を広げないためには、「カントールはフーリエ級数の研究での必要から順序数を発見した」とか「アインシュタインは電磁方程式が座標変換で不変でない問題を解決するために特殊相対論を提案した」とかを、教養として広める必要があります。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年8月12日
@kamo_hiroyasu「カントールはフーリエ級数の研究での必要から順序数を発見した」というところ、実際にどんな流れだったのでしょうか(何か市民でも手に入れられる文献あるでしょうか)。とても気になります
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月13日
@phasetr『選択公理と数学』参照
— ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ (@functional_yy) 2016年8月13日
『選択公理と数学』はこれ.
学部のときちゃんと読んだのに全く覚えていなくて悲しい. 買わないと.
2016-08-14 デレマスに見る新参・古参のあるべき姿問題: 「だりーなの志を認め憧れを形にしてみせるなつきちの姿は新参に対する古参のあるべき姿を示している」: ツイート紹介¶
だりーながにわかであることをすぐに察してもそれを笑いも糾弾も否定もせず先達としてロック道の案内役を務めるとともに、だりーなの志を認め憧れを形にしてみせるなつきちの姿は新参に対する古参のあるべき姿を示している #imas_cg_anime
— 浅木原忍@謎の本格ミステリ大賞候補 (@asagihara_s) 2015年8月21日
理屈ではわかっているのだが, 現実的になかなかこうは動けていない自分がいる.
節目節目で反省すべく記録しておく.
2016-08-15 俺達の一般化されたヘルダーの不等式: 黒木さんのツイートまとめ¶
#数楽過去ツイ紹介https://t.co/n4aGPbpI0M
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月15日
【(Πf_iのL^pノルム)≦Π(f_iのL^{p_i}ノルム)】型に一般化されたヘルダーの不等式の証明。Jensenの不等式(私は必ず新入生向け微積授業でやる)を知っていれば易しい。
ということで引用されたツイート群を追いかける.
#数楽https://t.co/r8O2sn6CjG
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
Youngの不等式のn個版を「期待値の内側から外側に上に凸な函数を出すとそれ以上になる」というJensenの不等式(期待値を取る操作一般で証明できるのでnに関する帰納法を使わずに証明される)から直接出せば後は同じ。
@genkuroki#数楽期待値E[ ]と上に凸な函数fについてE[f(X)]≦f(E[X])が成立するというのがJensenの不等式。f(X)≦a(X-E[X])+f(E[X])(右辺は接線)というほぼ自明な不等式の両辺の期待値を取ることによって証明される。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
@genkuroki#数楽期待値の典型例は非負のw_iたちでΣw_i=1を満たすものに対するE[f(X)]=Σw_i f(x_i)であり、f=logのときJensenの不等式よりΣw_i log x_i≦log(Σw_i x_i)となる。続く
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
@genkuroki#数楽続き。w_i=p/p_i、x_i=a_i^{p_i}の場合から、logの中に次の不等式が入った式が得られ、次の不等式が証明される:(Πa_i)^p≦Σw_i a_i^{p_i}. 続く
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
@genkuroki#数楽続き。この一般化されてYoungの不等式をa_i=f_i/(f_iのL^{p_i}ノルム)に適用してから、両辺を積分して、p乗根を取ると次が得られる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
(Πf_iのL^pノルム)≦Π(f_iのL^{p_i}ノルム). q.e.d.
@genkuroki#数楽非自明に見える不等式や極限や漸近挙動は確率論の言葉を使うと自明に見えるようになることが多いという経験則があると思う。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
@genkuroki#数楽誤爆の再投稿。たとえば、階乗に関するスターリングの公式(よく使われる)が、ガンマ分布を特性函数のフーリエ変換で表示した途端に、相当に自明な式に見えるようになることに最近まで気付いてなかった。https://t.co/4Xy8Yd2s1R
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
@genkuroki#数楽続き。ガンマ分布の確率密度函数のある特殊値を見るとスターリングの公式の左辺と右辺がほぼ分子分母に出て来ており、同確率密度函数の特性函数のフーリエ変換による表示の方を見るとスターリングの公式がすでに証明されているように見えるという話。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年4月21日
2016-08-19 対ごとに素でないときにdisjoint union(無縁和)を考えたくなるときの具体例を教えてもらったので¶
そういえば対ごとに素ではないときにdisjoint Union を考えたくなるというの、具体的にどういう状況なのだろう。圏論的な文脈で何かありそうだが、具体例が何も思いつかない
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月19日
@phasetr環の加群のfiltered colimitを考えたいときにdisjoint unionをしかるべき同値類で割るという操作をします(加群は全て0を含むので単なるunionだとダメ)
— かたりろんのしんじゃ (@kobae964) 2016年8月19日
@phasetrhttps://t.co/wiBXYCALaUこんな感じで同じものをコピーして並べたいときが一番多いと思いますよ
— kikx (@kikx) 2016年8月19日
あと何となくこれも引用しておく.
かたりろんのしんじゃだから各加群M_iの要素であるところの0が全部等しいってのが理解できないし、違う集合(型)のunionでそれらの0が潰れるのが理解できない(過激派)
— かたりろんのしんじゃ (@kobae964) 2016年8月19日
代数もっとやりたいし幾何ももっとやりたい.
2016-08-14 『ゲンツェンの自然数論の無矛盾性の証明とゲーデルの第二不完全性定理が矛盾しないのはなぜですか?』¶
これは適切な回答。 https://t.co/RAsyWN7s5v
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年8月14日
気になったので引用する.
- Q
ゲンツェンの自然数論の無矛盾性の証明とゲーデルの第二不完全性定理が矛盾しないのはなぜですか?
- A
Gentzenが示したことは PA+TI(ε_0) に於いて Con(PA) が証明可能ということです。Gödelの不完全性定理が述べているのは T から Con(T) が証明できないということですから、これには当てはまりません。系として PA から TI(ε_0) が証明不能であることが分かります。
全くわからなかった. 非専門とはいえさすがに悲しい. この辺も中二心をくすぐるし, いつかはちゃんとやりたいと思ってもう何年経つだろう.
2016-08-21 Inkscapeを使った立体的な図を作り方メモ¶
作った(地球物理の人はだいたい鉛直をz軸に取るけど断層に沿う座標系が欲しかった) pic.twitter.com/ZCnJn8xdw4
— らの (@Bimaterial) 2016年3月1日
@Bimaterialこのような綺麗な図はどのように作っているのかよければ教えていただけないでしょうか?
— すりっぷちゃん【8歳】 (@slip001) 2016年3月1日
@slip001Inkscape を使っています、立体的なイラストが作りたければこんな感じです↓https://t.co/9lpMDq9ylrhttps://t.co/w0GEOJ8aH1
— らの (@Bimaterial) 2016年3月1日
@Bimaterialすごく便利ですね!教えていただきありがとうございます!
— すりっぷちゃん【8歳】 (@slip001) 2016年3月1日
こういう技術ももっと磨きたい. とりあえずメモ.
2016-08-21 ネタバレ: シン・ゴジラは男の子の夢が詰まっているけれども女の子にはどうだったのだろう? と祈りのようなも気持ちになった¶
改めて書いておく. ネタバレ前提で書くので見たくない方は引き返してほしい.
端的に感想をまとめるとこれ.
シンゴジラすごかった。かなり序盤から涙出てきたし、生物、化学系と何かこう諸々の専門家たちすごかったし、その中で数学とか物理の出番がなかったことを何故か反省したし、私も高い攻撃力を持ちたい
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月21日
@phasetrシンゴジラ、男の子の夢が詰まっていた感じがある。そしてあれに女の子の夢は詰まっていたのかな、そうだったらいいなとエンドロールを見ながらただひたすらに祈っていた
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月21日
他の人がどうかは一切知らない. しかしシン・ゴジラ, 私の性にはあった. かなり前半から涙が出そうになった. いわゆる会議シーンからだ.
現場の流れ作業的な上への確認, 緊迫した情勢下であっても感情を交えず淡々と冷静な姿に心を動かされた. しかし一番私が心を動かされたのは大臣達の言動・表情だ. 現場からの報告は信頼する, そして覚悟を決めた表情で自分の上に決断を迫る. 当然, 各省庁のトップ, 大臣としての責任は負わねばならない. 防衛大臣の決然とした表情は最高に格好よかった. そういうところ, 仕事をしている「大人」という感じがして感動せざるを得ない.
総理も最初, 割と戸惑いつつ微妙なへっぽこ感を出している感じはあった. しかしポイントポイントで腹を括った発言があって感銘を受けた.
会見で上陸はしないと言ってしまったその直後に上陸があった話, 会見から離れるときに裏で「過ぎたことはもういい. 次どうするかだ」みたいなことを言っていたの, 指導者として極めて立派だったと思っている.
自衛隊に始めて攻撃命令を出す場面, 実際には逃げ遅れた民間人がいたことがわかったときの決断にも感銘を受けた. 「自衛隊は国民を守る組織である」と言い, あの場面で攻撃許可を出さなかったことは何かあったときの責任逃れの発言だと捉える向きもあるのだろう. 未知の危機を前にして「平和ボケ」では? という話すらあるのかもしれない. しかし私は明確な強い意志で攻撃をとりやめさせたことに感銘を受けた. あの状況ですら建前を崩さなかったのは立派だと判断したのだ.
棒読みで早口だと言う批判があったようだ. それについてもむしろ感動ポイントだろう. 総理がなくなって立川に移った直後に矢口が激昂したところくらいが強い感情の動きがあったところだろう. そこはそこで泉が「まずお前が落ち着け」と水を差し出し, 落ち着いた矢口が「すまない」と誤った. 感情的になったところで何もいいことがない, 冷静になって頭を働かせるのが仕事だと自分に任じた人の動きだ. ここが感動ポイントでなくて何だろう.
あともう何より, 生物・化学系の人達の専門性を武器に戦う姿があまりにも格好よかった. 「こんなこともあろうかと」的に鍛え上げてきた人々の気概を見せてもらえた. 無論プラントや関係物資の調達に懸命になる事務方も最高に格好よかった.
巨災対の面々, 思っていたよりも常人に描かれていた感がある. いい意味で組織の一員として動き, ちゃんと仕事をさせてくる. できる筋を探してかけあって, 解析のために海外からすらスパコンの使用許可取ってくるとか組織の仕事人として超がつく程優秀だろう. 使える人間もきちんと見極めているし, あれだけの強烈な手腕があるの, すごすぎる. 「首をナナメに振らない人間」事案, 本当にすごかった.
広い視野と交流関係を持つジェネラリストの面目躍如といったところだと思う. 「外務大臣 (か誰か) の交渉力に期待するしかない」とかいうセリフも, 国を背負うスーパーエリートにしか出せない味だろう. 社会学系のスペシャリストと言ってもいいのだろうか. ああいうのも心が震える.
尾頭ヒロミさん, pixiv でも大人気なようだ. 私も心打たれた. 防衛大臣といい尾頭ヒロミさんといい, タイプは全く違うがそれぞれ尋常ではないほどに格好よかった.
Twitter で尾頭ヒロミさんが作る弁当とかいう話題があった. 尾頭ヒロミさん, 私のイメージだと栄養学的にめっちゃ整いつつ, 盛り付けや味付けが尋常じゃないほど簡素でかつ素材を活かした, 冷めても超人的に美味しいお弁当を作っているイメージがある.
里見臨時総理 (?) の最後もよかった. 赤坂からの「もう総理も好きにしたらどうですか?」的な発言の後, 出てきたのはフランス大使に頭を下げている姿だ. 好きにした結果の行動が頭を下げているとか, あまりにも格好いい. あのシーンには心が震えざるをえない.
2016-08-22 昭和15年の小學校の算數の教科書「伸ばす算術の新研究」のまえがきから: ツイート紹介¶
昭和15年の小學校の算數の教科書「伸ばす算術の新研究」のまえがきが中々重い pic.twitter.com/kWLx6zVTgy
— 隅須正昭@ゆとり國 (@nagoya313) 2014年4月28日
@nagoya313@mineotakamuraこんな精神論は算数教育を歪めるような気もします.算数も国語も社会も理科も,「行間」(=背後にある概念や考え方)を読まずに丸暗記しようとする者がつまづくのです.
— MIURA #Remember0919 (@aliquisgg) 2014年5月2日
画像から文章を抜き出しておこう. 旧漢字はめんどいので変換したが「思はない」などの仮名づかいはそのままにした.
算術の成績の思はしくない人は (1) 心におちつきのたりない人. (2) やったらできるといふ自信と元気のたりない人. (3) 人より先に答を出したがつたり, 早がつてんして問題をよく読まない人. (4) 出来ないからといつて, もう一度しつかりと考へながら問題を読んでみない人. (5) 文字をきれいに書かない人. (6) 位取や名のつけ方に注意のたりない人. (7) 自分のための勉強だと思つて, しんけんにならないで, いつも人にやかましく言はれて勉強する人.
引用した 2 つ目のコメントはまるで意味がわからないので引用した. (7) あたりは精神論っぽいが, 問題をよく読まないとか考えながら問題を読まないとか, そういうのも言っているし, 何でいきなり丸暗記とか言い出すのかわからない.
何はともあれ, 大事なところがないでもないので記録しておく.
2016-08-23 $\varepsilon$-$\delta$ 論法のアニメーション: こんなの自分でもきちんと作りたい¶
ε-δ論法(連続の場合)
— 鯵坂もっちょ (@motcho_tw) 2016年3月2日
∀ε>0,∃δ>0 s.t. |x-a|<δ ⇒ |f(x)-f(a)|<ε
どんなに狭いオレンジに対しても、緑より狭い青を狭くすれば赤をオレンジより狭くできるような、緑のとり方が存在する。 pic.twitter.com/Rrdhmqgfbj
ε-δ論法(不連続の場合)
— 鯵坂もっちょ (@motcho_tw) 2016年3月2日
∃ε>0,∀δ>0 s.t. |x-a|<δ ∧ |f(x)-f(a)|≥ε
どんな緑をとっても、青が緑より狭いにもかかわらず赤がオレンジより広くなってしまうようなオレンジが存在する。 pic.twitter.com/TlfwBxAEM3
ε→オレンジ
— 鯵坂もっちょ (@motcho_tw) 2016年3月2日
δ→緑
|x-a|→青
|f(x)-f(a)|→赤
desmoshttps://t.co/JSq5BTnwzY
参考動画https://t.co/9hmjmOYJL0
こういうのは単純な絵よりも動画の方がいいと改めて思ったので記録. こういうのをもっとさらっと作れるようになりたい.
2016-08-24 妄想カップルの会話がきついし「理系のつぶやき」のどの辺が理系なのか全くわからない事案¶
夏祭りのカップル
— 理系のつぶやき (@iam_rikeeeee) 2014, 5月 4
彼氏「あの花火赤色で綺麗だね…」
彼女「うん//」
彼氏「でも…」
彼女(お…?くるか…?)
彼氏「あれ、カリウムかねぇ…」
_人人_
>理系<
 ̄Y^Y^ ̄
彼女「いや、ナトリウムじゃない?」
_人人人人_
>両方理系<
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
http://t.co/v4jEA7DZz2【彼氏「あれ、カリウムかねぇ…」
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 5月 4
理系
彼女「いや、ナトリウムじゃない?」
両方理系】http://t.co/8YStFfbNGfNaは黄, Kaは淡紫のようだがどういう状況で会話しているのだろうか
【緩募】https://t.co/W3rbX1iA0Dここでの会話の状況を詳しく分析できる方 【彼氏「あの花火赤色で綺麗だね…」 彼女「うん//」彼氏「あれ、カリウムかねぇ…」彼女「いや、ナトリウムじゃない?」】というやつ
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 5月 4
@phasetr彼氏は理系ではあるが、化学系は詳しくない。彼女は化学系。
— エビ (@ebi_j9) 2014, 5月 4
彼は詳しくないのでなんとなくカリウムといった。それに対して彼女は、(赤い炎色反応はSrだけど、もう一つの物質を言っているのかしら?赤と言うよりはオレンジに近いから…)いや、ナトリウムじゃない?と答えた。
@ebi_j9根拠もなく現象を語る彼氏は魔女裁判にかけて火炙りにしましょう
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 5月 4
@phasetr別例:ピンク色の花火を見て、彼氏はカリウムかなと思った。しかし、花火に詳しい彼女は(元々カリウムはあまり使わないけど、あの色はカリウムのピンクっぽい紫よりはSrとNaが主な構成の色だと考え)ナトリウムじゃない?と答えた。
— エビ (@ebi_j9) 2014, 5月 4
@phasetr黄色の花火が上がった瞬間に彼氏が彼女に語りかけた。ちょうど何か食ってた彼女がごっくんした後、見上げたら淡紫の花火がすでに上がっていた、 とか。
— いくた♥️なお/SCIS2016参加中 (@ikutana) 2014, 5月 4
@ikutanaいい加減なことをいうな、と彼女が彼氏を何か実験器具で死ぬまで殴打するとかそういうストーリーがほしいですね
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 5月 4
冒頭部の妄想会話, 猛烈に難解でいまだに何を言っているのかわからない. これは何だったのだろうか.
2016-08-25 『数学への分野転向の際に行った勉強のこと』 薬学から数学への転向: 記事紹介¶
Facebook で流れたきたのだが, 数学への分野転向の際に行った勉強のことという記事の記録. 薬学から数学への転向という何となく魔人っぽい経歴の方だ. 学振も取っているので魔人感はさらに高まる.
それはそれとして次の点がとてもいい感じ.
仕事において、新しい分野の勉強をする際には
- 難しすぎる教科書には手を出さない(適切なレベルから始める)
- その道のエキスパートに基礎として何を学ぶべきか教えを請う
- どのようにして仕事に活かすか、領域を慎重に選ぶ
- 記録をつける
- ともだちを作る!!!!
が重要なのではないかと思います、というお話しをします。
仕事に活かすかどうかについては微妙なところだが, 「仕事において」とついているから その前提なら外せない要件だ.
いまちょうどこの辺に関して現代数学の通信講座をはじめようとも思っているので, その参考にもしていきたいと思っている. とてもタイムリーだった.
中身はしごくまともなので読むと参考になるはずだ.
2016-08-26 『創文社潰れてしまうので,今からでも遅く無いので名著,現代数理統計学を買いましょう』ツイート紹介¶
創文社潰れてしまうので,今からでも遅く無いので名著,現代数理統計学を買いましょう.勉強用,観賞用,保存用,予備,常備用,防犯用で1人六冊.小さなお子様がいる家庭では寝る前の読み聞かせ本としてもよいでしょう.https://t.co/J247DMwdQE
— 便座DØ)))PENESS (@benthedopeness) 2016年8月26日
統計学, ずっときちんとやりたいと思っていて気になっている. 最近Rによる統計の本も出ているようだしそれも気になっていれば, Pythonによる統計も気になっている. 勉強したいことがたくさんある.
2016-08-26 Wolfram alphaを導入して子ども達と数学で遊びたい¶
この前に哲学を半端にかじってしまった異常者の異常な数学観に関する話があるが, それはこの際とりあえずどうでもいいので, 最初から本題に入る.
@genkuroki#数楽その二次元正規分布のグラフの形は添付画像のようになります(定数倍は無視)。等高線が楕円の釣鐘型の曲面になります。 pic.twitter.com/7DlNI43N0K
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月26日
@genkuroki#数楽等高線は添付画像の通り。これらのグラフを見れば、それらが「二項分布を山型(釣鐘型)の分布で近似できる」という話がどのように3つ以上の目が出る場合(多項分布)の場合に拡張されるかがなんとなくわかると思う。 pic.twitter.com/BLSBB2HQuV
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月26日
@genkuroki@sekibunnteisuu#数楽https://t.co/03KPheKYSApic.twitter.com/vFhFCcJbKQ
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月26日
#数楽確率パラメータa+b+c=1に付随する3項分布のある種の極限で現われる正規分布の分散共分散行列Aの逆行列A^{-1}を計算すると添付画像の通りになる。 pic.twitter.com/OSG0GuktL6
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月27日
Wolfram alphaをもっと使いこなしたい. より正確には近所の子どもにその辺を伝えたい. 何かいい事例ないだろうか.
2016-08-28 愛からはじまる Coinfinite set と cofinete set の違い¶
愛は無限大だから尽きることはないが、隙間もいくらでも広げられる(←なんか良いこと言っているようだが意味は無い)
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2014年5月3日
さっきの「隙間はいくらでも広げられる」って意味は、自然数の数も∞、偶数の数も∞、3の倍数の数も∞、もちろん378015の倍数の数だって∞。無限大と言えばすごいようでいて「濃度の薄い無限大」もあるから、リア充気をつけろ、とそういう意味ね。@irobutsu
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2014年5月3日
この「濃度」は数学用語的意味ではない(^_^;)。@irobutsu
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2014年5月3日
@irobutsuあれー。加算濃度にも色々あるが、連続体濃度には負けるとかそういうネタじゃないの?
— AXION (@AXION_CAVOK) 2014年5月3日
@AXION_CAVOKだって上の例全部可算濃度だし(^_^;)。
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2014年5月3日
そしてやたべさんが絡む.
自然数上でもCoinfinite set (補集合が無限集合な集合)とcofinite set (補集合が有限)は本質的に違います。
— ytb (@ytb_at_twt) 2014年5月3日
QT @irobutsu: 愛は無限大だから尽きることはないが、隙間もいくらでも広げられる(←なんか良いこと言っているようだが意味は無い)
RT『@ytb_at_twt:自然数上でもCoinfinite set (補集合が無限集合な集合)とcofinite set (補集合が有限)は本質的に違います。 QT @irobutsu: 愛は無限大だから尽きることはないが、【略】』
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2014年5月3日
う〜む。違いがわからない男>わし
@ytb_at_twtcoinfinite setとcofinite setが本質的に違うというのはどういうことを指しているのでしょうか。これらが違うのは分かりますが、本質的というので何を指しているのかが気になっていて
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014年5月4日
@phasetr元の文脈の「無限に隙間を広げられる」に関し、coinfinite setは無限に隙間を広げてもcoinfiniteのままだが、cofinite setはcoinfinite setに変わってしまってcofinite性は保存されませんよ、というだけの話です。
— ytb (@ytb_at_twt) 2014年5月4日
あとでいちいち考えなくてもいいように, coinfinite setとcofinete setの例を挙げておこう.
Coinfiniteの例は$I_n = {1,2,\dots,n}$(ただし$n$は自然数)が簡単な例で, cofiniteの例は上の$I_n$の補集合. 自明と言えば自明だし書く必要ない気もするが, 一応.
あとこの辺のいわゆる「余」となるcoの使い方, 結構便利だなと改めて思うなどした.
そして「無限に隙間を広げる」という操作, 割と非直観的で難しい感じがある. そもそも操作と言っていいのかすらよくわからないが.
面白いのでとりあえずメモっておこう.
2016-08-29 レイコフ, ヌーニェス『数学の認知科学』, ドゥアンヌ『数覚とは何か』, 加藤文元『数学の想像力』: 読書メモ¶
『数学の想像力』も紹介されてた。> 『数学の認知科学』はスゴ本 - わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる https://t.co/ldjeq779f9
— Tomohiko@9/11数学茶屋 (@KinebuchiTomo) 2016年8月29日
『数学の認知科学』, 『数覚とは何か』, 『数学の想像力』が面白そう. 読みたい本が増えるのもさることながら, 買ったまま積読な本もガンガン増えていく.
『数覚とは何か』のドゥアンヌ, 黒木さんが何か本を紹介していた気もする.
2016-08-29 2016-03に層コホモロジーとチェックコホモロジーの一致に局所可縮さえあればパラコンパクトは要らないという最新の結果を知ったので¶
Dungundji の Topology を持ってきた某君から, 層コホモロジーとチェックコホモロジーの一致に局所可縮さえあればパラコンパクトは要らないという最新の結果について聞いたのでここからは位相空間論を駆使していく流れに違いない
— atsushi yamashita (@yamyam_topo) 2016 年 3 月 6 日
証明が気になる. 論文読んでみたい.
あと局所可縮というのはどのくらいの強さがある条件なのだろう. 局所可縮な例と成立する空間のクラス, そして成立しない例と成立しない空間のクラスが知りたい.
そしてよくよく考えるとパラコンパクトが課す制約の強さ, つまりパラコンパクトになる空間のクラスをほとんど知らない. パラコンパクトにならない例もあまりよくわかっていない.
投げておけば誰か教えてくれるだろうと思ったが, ちょっと調べてみた. Wikipedia先生からいくつか引用する.
まずはコンパクトから.
なお無限次元では有界閉集合はコンパクトとは限らず, 例えばヒルベルト空間内の (縁を含んだ) 単位球体は有界かつ閉集合であるがコンパクトではない (距離位相を入れた場合).
当然の有名な事実だが, 一応メモ.
このようにコンパクト性は, 無限だと起こる問題を有限に落とす事で回避する事に用いる事ができる. 一般的に無限が絡むと議論が複雑になるので, これを回避できるコンパクト性は有益な概念である.
これ, やろうと思って忙しくてできなくなった可換環セミナーでも言及しようとした話だ.
これは以下のように考えれば直観的に理解できる. まず簡単にわかるように一辺の長さが 1 である (縁を含んだ) $n$ 次元超立方体 $I^n$ を 1 辺の長さが $(1/2) + \varepsilon$ の (縁を含まない) $n$ 次元超立方体 $B$ で覆うには どうしても $B$ のコピーが $2^n$ 個必要である. (ここで $\varepsilon$ は小さい値. たとえば $\varepsilon = 0.1$). したがって $n \to \infty$ とすれば分かるように, 1 辺の長さが 1 の無限次元超立方体 $I^{\infty$}$ を覆うには どうしても 1 辺の長さが $(1/2) + \varepsilon$ の 無限次元超立方体が無限個必要になり, 有限個では覆う事ができない. コンパクト性は無限個開被覆は有限部分開被覆を持つ事を要請しているので, これは $I^{\infty$}$ はコンパクトではない事を意味する. しかし有限次元の場合と同様の証明で $I^{\infty$}$ が有界閉集合である事は示せる. 以上の事から $I^{\infty$}$ は有界閉集合であるがコンパクトではない.
同様のアイデアに基づいて $I^{\infty$}$ が (有界ではあるが) 全有界ではない事が示せる. したがって全有界性は有界性よりも真に強い概念である.
これ, パッと見で $\ell^{\infty$}$ に見えたのだが, コピペしたら $I$ だったのでちょっとびっくりした.
で, パラコンパクト.
パラコンパクト空間のすべての閉部分空間はパラコンパクトである。ハウスドルフ空間のコンパクト部分集合は常に閉であるが、これはパラコンパクト部分集合に対しては正しくない。そのすべての部分空間がパラコンパクト空間であるような空間は遺伝的パラコンパクト (hereditarily paracompact) と呼ばれる。これはすべての開部分空間がパラコンパクトであると要求することと同値である。
なんJ位相空間部のつぶやきによって, この辺は何となく頭に入った. 証明などは全く知らないが. 反例もつぶやかれていた気がするが, 覚えていない. 誰かに教えて頂いたら追記したいところ.
チコノフの定理(コンパクト位相空間の任意の集まりの積はコンパクトである)はパラコンパクト空間には一般化されない、つまり、パラコンパクト空間の積はパラコンパクトであるとは限らない。しかしながら、パラコンパクト空間とコンパクト空間の積はつねにパラコンパクトである。
これもやはりなんJ位相空間部のつぶやきによって何となく知っている. そして詳しく知っているわけでもない.
すべての距離空間はパラコンパクトである。位相空間が距離化可能であることとパラコンパクトかつ局所距離化可能なハウスドルフ空間であることは同値である。
(連結な) Riemann 多様体, どうしてもパラコンパクトになるのか. パラコンパクト性から Riemann 計量の存在が言えた気がするが, ある種の逆, という感じがある.
- すべての正則リンデレーフ空間はパラコンパクトである。とくに、すべての局所コンパクトハウスドルフ第二可算空間はパラコンパクトである。
- ゾルゲンフライ直線(英語版)は、コンパクト、局所コンパクト、第二可算、距離化可能のいずれでもないが、パラコンパクトである。
- すべての CW 複体(英語版)はパラコンパクトである[1]。
- (Theorem of A. H. Stone(英語版)) すべての距離空間はパラコンパクトである[2]。初期の証明は幾分難解であったが、初等的な証明が M. E. Rudin によって発見された[3]。距離空間が非可分の場合は、定理を満たすような細分の存在証明に選択公理を必要とする。ZFも従属選択公理(英語版)つきZFも十分でないことが証明されている[4]。
正則リンデレーフとか全くイメージがつかめない. あとやはりこれ.
パラコンパクトでない空間の例には次のようなものがある。
- 最も有名な反例は長い直線であり、これはパラコンパクトでない位相多様体(英語版)である。(長い直線は局所コンパクトであるが、第二可算でない。)
- 別の反例は無限(英語版)個の離散空間の非可算個のコピーの積である。particular point topology(英語版) が入っている任意の無限集合はパラコンパクトでない; 実はメタコンパクト(英語版)ですらない。
- プリューファー多様体(英語版)は非パラコンパクトな面である。
- bagpipe theorem(英語版)は非コンパクト面の 2ℵ1 個の同型類があることを示している。
これも大事そう. 使う状況が全く想像できていないが.
パラコンパクト性は弱遺伝的 (weakly hereditary) である、すなわちパラコンパクト空間のすべての閉部分空間はパラコンパクトである。
パラコンパクトハウスドルフ空間上、層係数コホモロジーとチェックコホモロジー(英語版)は等しい[5]。 5. Brylinski, Jean-Luc (2007), Loop Spaces, Characteristic Classes and Geometric Quantization, Progress in Mathematics, 107, Springer, p. 32, ISBN 9780817647308.
実は、T1 空間がハウスドルフかつパラコンパクトであることと任意の開被覆に従属な 1 の分割を持つことは同値である(下記参照)。この性質は(少なくともハウスドルフの場合において)パラコンパクト空間を定義するのに使われることがある。
パラコンパクト性はコンパクト性の概念とほとんど関係がないが、位相空間の構成要素を扱いやすいピースに解体することにむしろもっと関係がある。
最後の方, メタコンパクトとかオルソコンパクトとかでてきて, コンパクト wiki と zena さんを想起した.
zena さん, あんなに無茶な数学の話をしていて 物理学徒を自称するの, さすがに無理がありすぎる, ふだん何やってんの, といつも言っている.
久し振りに長くなった感がある. 引用ばかりなので, 自分で書いたところは少ないが.
こういうのを再勉強すると, 学部一年でやったことがどれだけわかっていないかとか 思い知らされてつらい.
2016-08-31 『ウォルフラム・アルファすごい。もう、工学系の研究室で数値計算用PCとか減らしてもいいんちゃうか。』やたべさん筋の情報¶
データ通信の誤り率について、先日の安全評価でハミング距離4が要求されたが理由が「昔からそうだ」としか言われなかった件で、今日、同僚がその根拠を計算しようとして難儀していたんだけど、ウォルフラム・アルファを使ったら一発で解決した。 pic.twitter.com/0J28Oaafi8
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年8月31日
ウォルフラム・アルファすごい。
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年8月31日
もう、工学系の研究室で数値計算用PCとか減らしてもいいんちゃうか。
よくわからないがとりあえずメモ. 変にプログラミングの勉強するより, Wolfram alphaの使い方勉強した方がいいのかもしれない. 特に中高生向けのことを考えるなら. ちょっとWolfram alphaちゃんと調べよう.
2016-08-31 Lemma 田, Lemma 曲 by Nobuo Yoneda¶
Lemma 曲 はどんな図式?
— セシル☆修論 (@sesiru8) 2016年8月31日
@sesiru8こんな感じです。 https://t.co/gKA33CgLvT
— 石塚 (@Yusuke_Ishizuka) 2016年8月31日
このツイートで引用されているツイートも引用.
米田信夫のホモロジー論の論文には図式の形になぞらえて「Lemma 田」「Lemma 曲」がある。(N. Yoneda, On the Homology Theorem of Modules, 1954) pic.twitter.com/95dGKp7YkG
— 石塚 (@Yusuke_Ishizuka) 2015年4月16日
謎. 海外の人に伝わるのだろうか. さらに強く中国人に伝わるのだろうかとも思っている.
2016-08-31 ある集合$X$に対して$X \cap P(X) \neq \emptyset$となる$X$の例を教えてもらった¶
ある集合 X に対してはそのべき集合をP(X) とするとき、X \cap P(X) \neq \emptyset になるような例が思いつかない
— 相転移P (@phasetr) 2016年8月31日
{{}}
— Masaki⊣Hara (@qnighy) 2016年8月31日
P({1, {1}}) = {{}, {1}, {{1}}, {1, {1}}} ∋ {1} ∈ {1, {1}} https://t.co/JeXoEETalq
— 石塚 (@Yusuke_Ishizuka) 2016年8月31日
いいことを教えてもらえた. とりあえず記録.
2016-09-01 研究者はかくありたい『長年の腐れ縁の某数学者に出くわして、お互い「あ!」と言ったら、何の前置きもなく「最近いい定理が証明出来たんですよ!聞いてください」とはじまって、十分ぐらい説明があってから、ようやく時候の挨拶等をした。』立川裕二さん筋の情報¶
さっき本郷通りで古書店から出てきた途端、数年ぶりに長年の腐れ縁の某数学者に出くわして、お互い「あ!」と言ったら、何の前置きもなく「最近いい定理が証明出来たんですよ!聞いてください」とはじまって、十分ぐらい説明があってから、ようやく時候の挨拶等をした。研究者はこうありたいと思った。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016年9月1日
今日のいい話として記録しておく.
2016-09-01 「あのですね できたんですよ あの定理」¶
先日立川さんの次のツイートがあったのだ.
さっき本郷通りで古書店から出てきた途端、数年ぶりに長年の腐れ縁の某数学者に出くわして、お互い「あ!」と言ったら、何の前置きもなく「最近いい定理が証明出来たんですよ!聞いてください」とはじまって、十分ぐらい説明があってから、ようやく時候の挨拶等をした。研究者はこうありたいと思った。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016年9月1日
それを受け何かキャッチコピーを探したくなったのが次のツイートとそこからの流れ.
「最近いい定理が証明できた」これを575に出来ないだろうか
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月1日
@phasetr「このあいだ いい命題が 示された」(ちょっと主旨がちがいましたかね)
— 結城浩 (@hyuki) 2016年9月1日
@hyukiまさにその方向です。ありがとうございます。ただ定理は定理のままにしたいですね。私も改めて考えてみることにします
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月1日
@phasetrhttps://t.co/YXd7dcFRfM
— 結城浩 (@hyuki) 2016年9月1日
「あのですね!できたんですよあの定理!!」
— ななしゃん (@ba7shan) 2016年9月1日
ななしゃんのがかなりいい. 何となく気分でタイトルでは!を抜いてしまったが, 引用的にはどうなのと思わないでもない. あくまでななしゃんのが元ネタで本歌取り的なアレとして, 次くらいのでもいいと思っている.
- あのですね すごい定理が できました
- 聞いてほしい すごい定理が できました
- 聞いてほしい すごい定理が できたんです
- この定理 聞いてください すごいでしょ
字余りだがそんなにバランス崩壊していない感じがあるがどうだろう.
何かこう「好きな人ができました」くらいのシンプルで心を打つフレーズがほしい.
こういうキャッチフレーズももっと研究しよう.
何にしろ今回ななしゃんがあまりにもいい仕事をしてくれたので, ただただ感謝の祈りを捧げている.
2016-09-07 「ムーアって、無限を「語り得ないもの」と定義して、数学的無限を「ホントの無限じゃない」とdisっているウチに、全ての内実が手のひらからこぼれ落ちてしまったような本だよね。」¶
ムーアって、無限を「語り得ないもの」と定義して、数学的無限を「ホントの無限じゃない」とdisっているウチに、全ての内実が手のひらからこぼれ落ちてしまったような本だよね。
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年3月11日
無限 その哲学と数学 (講談社学術文庫) A.W・ムーア https://t.co/WUnt7HXhrs
@ytb_at_twtそこで語られている本当の無限というのはどういうもので、数学の無限がどういう意味で本物ではないという話になっているのでしょうか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月11日
@phasetr本は哲学史における無限概念の変遷についてのもので、流れはギリシア哲学の無限概念→中世の無限概念→微積分とカントの無限概念→カントールと集合論→不完全性定理→数学的直観主義とウィトゲンシュタイン、という流れで「正解」は数学的直観主義とウィトゲンシュタインらしいです
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年3月11日
@phasetr数学的直観主義は、無限に関する一種の不可知論ですから。集合論は、無限を実態視しすぎるというか、無限に関して排中律を認めるのでdisられてます。
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年3月12日
@ytb_at_twt確かに過剰に実態視していると言われたらそれはそうな感じはしますが、「全ての内実が手のひらからこぼれ落ちてしまった」というのはどういう感じなのでしょうか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月12日
@phasetr既存の方法をdisって終わりで、「排中律を認めなければこんな豊かな構成主義数学の世界が」とかみたいな建設的要素が皆無なんです。
— ytb (@ytb_at_twt) 2016年3月12日
@ytb_at_twtとてもつらい
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2016年3月12日
知らない世界の話は楽しい. そして建設的な批判の難しさを知る.
2016-09-07 標数$p$の方法と有理曲線の存在定理: 森重文教授の最終講義事案¶
正標数への還元事案だろうか. 名前だけは知っている. とりあえず気になったのでちょっとまとめた.
ところで昨日の森先生の講義で出てきたご自身の結果について「標数pの方法を使わない証明は知られていない」的なことを仰っていたんですが、どういう手法なのか気になってるので詳しい人教えてください
— ぴあのん (@piano2683) 2016年3月12日
@piano2683有理曲線の存在定理じゃないですか?
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@waheyheyあっそれですそれです
— ぴあのん (@piano2683) 2016年3月12日
@piano2683Fano多様体上に任意の点を通る有理曲線が存在するかという問題を、多変数の整係数多項式をZ/pZ係数と見たときに解を持つならば、元の多項式が有理数解を持つという原理に従って証明するというものです
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@piano2683曲線を多様体の中で変形させることが出来れば有理曲線の和に分解するのですが、その変形が可能なのか分からないんですね。しかし、変形の次元の公式のFanoの場合は正の値をとる部分に曲線の次数が付いているので、標数が正の場合はフロベニウスを使って次元を上げられます
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@piano2683有理曲線は一般に存在するとは限らず、例えばアーベル多様体にはそのような曲線がないことがアルバネーゼを考えればすぐに分かります。
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@piano2683曲線の次数ではなく射の次数の間違いでした
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@waheyheyありがと。雰囲気はわかった。昨日の講演絡みでついでにもう一つ質問してもいい?
— ぴあのん (@piano2683) 2016年3月12日
red bookに載ってるこの図が紹介されていたんだけど、「すべてのpに関する情報を張り合わせた幾何的対象」みたいな概念は存在する? pic.twitter.com/N05wxIBWxN
@piano2683有理整数環の整拡大の環状の代数を考えてる感じですね.各素イデアルでの剰余体をテンソルすれば,各標数の体上に行けますね.そんなに難しい意味ではないです.
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@piano2683テンソルってファイバーですよね?
— ワヘイヘイ (@waheyhey) 2016年3月12日
@waheyheyあっ、たしかに、元の Z[x] なりがpに関する情報もすべて持っているからそれでいいのか。自明な質問に付き合ってくれてありがと。
— ぴあのん (@piano2683) 2016年3月12日
無限に数学したい.
2016-09-07 数学的観点から見た『君の名は。』を書いてみたいが何もネタを思いつかず幾星霜¶
“『君の名は。』には恋愛や映像美だけでない要素が散りばめられている、と30代民俗学オタクの男性は熱く語る。”
— 畑中章宏@21世紀の民俗学 (@akirevolution) 2016年9月7日
>日本の神話や寓話の観点で語る民俗学的『君の名は。』|ニフティニュース https://t.co/KTc4Hdb7Ts
数学的観点から見た『君の名は。』を書いてみたいが, いいネタが何も思いつかないし, こんなときにこそ自分の無知無学無教養ぶりを思い知らされつらくなる.
2016-09-08 『絵が下手な人必見!そっくり上手に描くための観察法と考え方 - MIKINOTE』記事紹介¶
なるほど。デッサンがうまくなるためには見る力を鍛えなきゃいけないって話は知ってたけど、見る力の詳細がわかった。 / “絵が下手な人必見!そっくり上手に描くための観察法と考え方 - MIKINOTE” https://t.co/sXZazzgD6V
— let's skeptic (@lets_skeptic) 2016年9月8日
細かいことはいろいろあるにしても, まず概要をつかむことが大事で, それもいろいろな角度からの概要をつかむことが大事ということを認識した.
とても参考になる. 数学とか物理とかプログラミングのコンテンツを作るときも参考にしよう.
2016-09-13 『子供のころは勉強すると褒められたはずなのに, 大人になるとなぜか怒られるから, 小中学生の皆さんは今のうちに悔いのないくらい勉強したほうがよい.』¶
子供のころは勉強すると褒められたはずなのに、大人になるとなぜか怒られるから、小中学生の皆さんは今のうちに悔いのないくらい勉強したほうがよい。
— 千葉逸人 (@HayatoChiba) 2016年9月13日
妻「また食事中に数学はじめて!やめなさい!」
語り継いでいきたい.
2016-09-14 「数式を並べるんじゃなくて、概念を説明してほしい」に込められた意図の謎¶
https://t.co/QXDDbHzxkTの『「数式を並べるんじゃなくて、概念を説明してほしい」的なことを言われた経験がある』は『「抽象化された数式は難しくて理解できないので、具体例を上げて説明してほしい」という意味で』というのは非常に深い洞察だと思った。
— Takashi Miyamoto (@tmiya_) 2016年9月14日
いくつか引用しておこう.
一般化された数式ほど概念を伝えるのに適した表現方法もないのになぁとずっと不思議だったのだけど、就職活動をしている辺りで僕は気づいた。どうやら、「概念を説明して欲しい」というのは、「抽象化された数式は難しくて理解できないので、具体例を上げて説明してほしい」という意味で日本のサラリーマンの中で用いられる隠語だ。
とても大切なことなのでついでに書いておくと、数式の「見た目の難しさ」と「(辞書的な意味での)概念の難しさ」は何の関係もない。特殊相対性理論の質量とエネルギーの等価性を示す、"E=mc^2"の見た目はとても簡単だけれど、その概念を僕は理解できない。
最近も数学や物理の概念を式を使わずに説明できないかという謎の要望を頂いた. いろいろな意味で謎.
2016-09-16 Péter Ivanics, András I. Stipsicz, Szilárd Szabó, 2016, Two-dimensional moduli spaces of irregular Higgs bundles¶
https://t.co/yBpWc2fGsHmoduli空間の作り方とかよくわからないからこういうので勉強したいんだが、これに対応する?de RhamとBettiのmoduliもあったりとかその構成との比較とかができたりすると嬉しい気がする
— Naoya Umezaki (@unaoya) 2016年9月16日
リンク先のページは Péter Ivanics, András I. Stipsicz, Szilárd Szabó, 2016, Two-dimensional moduli spaces of irregular Higgs bundles だった. とりあえずメモ.
2016-09-16 重力波検出装置には1980年代に干渉計型検出方式と共振型検出方式の論争があって1988年の小澤正直先生の仕事で解決されたという話¶
重力波直接検出がニュースになっているけれど,重力波検出装置には1980年代に干渉計型検出方式と共振型検出方式の論争があって1988年の小澤正直先生の仕事で解決されたのだけど,やっぱりあまり知られてないのかな。小澤先生のスライド→ https://t.co/DrVQEL9t4w
— Hiroyuki Miyoshi (@metaphusika) 2016年2月12日
内容に関心がある人向けに英語ですが細谷暁夫先生の解説スライドを挙げておきます。 https://t.co/5ExTVXLgb3
— Hiroyuki Miyoshi (@metaphusika) 2016年2月12日
小澤先生は今年で停年退職されますが,3月の最終講義の話題になることは間違いないでしょう。
— Hiroyuki Miyoshi (@metaphusika) 2016年2月12日
読めていないがまずは記録.
2016-09-18 左逆写像と右逆写像が一致しない例を求めて¶
2016-09-18 左逆写像と右逆写像が一致しない例を求めて¶
緩募 左逆写像と右逆写像が一致しない例
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月18日
@phasetr左と右があれば一致します。g,hをそれぞれfの左逆写像、右逆写像とするとg=gfh=hです。
— ゼリー (@Jelly_in_a_tank) 2016年9月18日
@Jelly_in_a_tank2,3行列Aに対するこんな感じの右逆があっても左逆がないみたいな例をいま作ったのですが、左右があって一致しない系はやはり無理ですかね? pic.twitter.com/Qzp04lFsjH
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月18日
@phasetr@Jelly_in_a_tank(m,n)行列Aと(n,m)行列Bに対して、ABが単位行列になるためにはrank(B)=mである必要があります。このことから不等式n≧mを得ます。逆向きも同様に考えると、BAが単位行列なのでm≧nを得ます。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年9月18日
@non_archimedean@Jelly_in_a_tankありがとうございます。行列でどうにかしようというのがあまりに浅はかで死にたくなったのはいいとして、左逆と右逆が存在して一致しない例、そもそも存在するでしょうか?どちらかはあって片方は存在しない例は思いつくのですが
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月18日
@phasetr@Jelly_in_a_tank2項演算が直積の部分集合で定義されていて結合律を満たすだけのもの(例えばモノイド)ででしょうか?
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年9月18日
AB=e,BC=eの時、A=Ae=ABC=eC=Cです。
@non_archimedeanやはりその壁に阻まれますか。ありがとうございます。
— 相転移P (@phasetr) 2016年9月18日
@phasetr今のは結合律を課したので、結合的でない合成を念頭に置いている場合は同じ証明ができませんのでご注意下さい。(例えば非有界作用素の合成の何らかの閉包を積だと思ったときに、結合的かどうか分かりません)
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年9月18日
結合律を破壞しに行く発想はなかった. 自分の甘さを一番思い知らされたのはここだ. 精進しなければ.
2016-09-19 Riehl, Category Theory in Context¶
学部生とのセミナーで使ってるRiehl氏の新著がすごくいいので、圏論に興味ある任意の数学徒に今後オススメしていきます。
— ぴあのん (@piano2683) 2016年9月19日
著者のサイトで公開されてる→https://t.co/y3tHIbsIPO
ちなみにもうすぐ出版予定→https://t.co/iC46So4Zpa#圏論の日
各論に不必要に深入りしない一方で、今まで入門書で触れられることの少なかった話題でも、近年重要性が増しているものについては積極的に取り上げられています。数学的具体例も豊富に盛り込まれており、まさにMac Laneの『圏論の基礎』の現代版と言えるでしょう。#圏論の日
— ぴあのん (@piano2683) 2016年9月19日
Mac Laneの現代版とか読むしかないのでは.
2016-09-21 J. P. May, A Concise Course in Algebraic Topology¶
一周回ってMayのConcise Courseわかりやすい気がしてきた(本当か??)
— simplicial object (@zj_nj) 2016年9月21日
@zj_nj一番最初に読んだ代トポの本でないので何周回ったか分からないですが、すごく分かり易い本だと思うのです. 圏論慣れしてる後輩に代トポの本勧められて、あの本紹介したら凄く分かりやすいと言ってました
— アトム同型 (@atomotheart) 2016年9月21日
これっぽい.
目次を見ると序盤から圏を導入しているようだ. とりあえず記録しておく.
2016-09-28 あの川添愛『白と黒の扉』の続編『精霊の箱』が 2016/10/27 に出るので買わねばならない¶
『精霊の箱』上下巻の書影出ました! 前作に引き続き、今回もかっこいい魔法書仕様です。そして上巻の帯の推薦文は、なんと浅井健一先生!!
— Ai Kawazoe (@zoeai) 2016年9月28日
精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険 川添 愛 https://t.co/CO0DUe2Wff@amazonJPさんから
そして下巻の書影はこちら。帯の文章もぜひご覧ください!
— Ai Kawazoe (@zoeai) 2016年9月28日
精霊の箱 下: チューリングマシンをめぐる冒険 川添 愛 https://t.co/TDrKvZFCif@amazonJPさんから
前著『白と黒の扉』もものすごい面白かった. 必読だ. 買わねば.
川添愛『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』に続編が出るという¶
【宣伝】夏の読書に、『白と黒のとびら』はいかがですか? 10月に続編出ますので、未読の方は今のうちにぜひ!
— Ai Kawazoe (@zoeai) 2016年8月8日
白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険 https://t.co/fKRfjpRq2y@amazonJPさんから
出たら買わなければ. メルマガでも布教しよう. 楽しみでならない.
2016-10-01 『異世界に転生したはいいものの、異世界では英語しか通じないことが発覚し、中1レベルの英語力から徐々に英語力をつけながら無双していく、異世界転生王道ストーリー的な英語教材ください』の数学版を作りたい¶
異世界に転生したはいいものの、異世界では英語しか通じないことが発覚し、中1レベルの英語力から徐々に英語力をつけながら無双していく、異世界転生王道ストーリー的な英語教材ください
— chokudai(高橋 直大) (@chokudai) 2016年10月1日
https://t.co/gdXZv3pQFe何をどうしたらいいか全くわからないが、数学でこういうのやってみたい
— 相転移P (@phasetr) 2016年10月1日
@phasetr数学無双系の異世界話なら「できない子は知恵の悪魔と呼ばれるようです」がありますが、これは知識主体ですし… https://t.co/l3S0CYPEou
— 織機 明納 (@worihata) 2016年10月1日
コンテンツのネタは尽きない.
2016-09-30 L Buhovsky et. al. A $C^0$ counterexample to the Arnold conjecture¶
https://t.co/wiE5kQ6Rw4
— math.SG summaries (@rXiv_math_SG) 2016年9月30日
L Buhovsky et. al.
A C^0 counterexample to the Arnold conjecture pic.twitter.com/pADtZEiVhY
ついにヤバいのが出ましたよっ!!!! https://t.co/LQ4GD5uENw
— 無人在来線爆弾㌠שין גודזילה (@morinomichi_311) 2016年10月2日
@morinomichi_311どういう結果なのか日本語で説明すると、アーノルド予想というハミルトン微分同相写像について広く信じられている予想があるのだが、それが4次元以上のハミルトン同相写像だと破綻するという結果。
— 無人在来線爆弾㌠שין גודזילה (@morinomichi_311) 2016年10月2日
とにかくヤバいんだけど、どうヤバさを説明すれば良いのか……
@morinomichi_311ざっと読んだ感じだと数年前にBuhovskyとOpsteinが開発した「量化したホモトピー原理」が使われているっぽい。道具立ても目新しそうなので超一流誌には余裕で乗りそうな気がする。
— 無人在来線爆弾㌠שין גודזילה (@morinomichi_311) 2016年10月2日
@morinomichi_311ついでにいうと、二次元の場合はアーノルド予想がハミルトン同相群でも成立していて、松元重則先生他の有名な結果です。
— 無人在来線爆弾㌠שין גודזילה (@morinomichi_311) 2016年10月2日
@morinomichi_311松元先生の論文はArnold conjecture for surface homeomorphismsで、これの謝辞がめっちゃ面白いので興味のある方は調べてみてください。
— 無人在来線爆弾㌠שין גודזילה (@morinomichi_311) 2016年10月2日
とりあえず気になるのでメモしておく.
2016-10-06 統計学 黒木メモ:黒木さんによるベイズ統計のお勧め書籍, 渡辺澄夫『ベイズ統計の理論と方法』¶
渡辺澄夫さんは私の3年先輩で、黒木くんはすれ違いになったかもしれないが、RIMSの院生室で私の後ろの席(窓際)に座っておられた。多元の菅野浩明さんや早稲田の小澤徹さんもいたあの部屋は研究会の後のたまり場だったので、長谷川さんなら渡辺さんを見かけたくらいはあったはず。 https://t.co/iZzv55yDD8
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年10月6日
#数楽それとは対照的に、確実に信用できそうだと思ったのは、渡辺澄夫さんによるベイズ統計の教科書→ https://t.co/vYPs4gPCnP。この教科書を見たら、「え?どうして?」「これっておかしいよね?」と感じていた疑問への答えがすべて書いてあった。続く
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年10月6日
『ベイズ統計の理論と方法』サポートページがあった https://t.co/BjKEKg0Dxg(Macで化ける場合はエンコーディングをSJISにする)ほかにも渡辺澄夫先生のページはいろいろおもしろそうなのであとで読んでみよう
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) 2016年10月7日
Watanabe理論勉強会で発表してきました - #数楽メモ
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年10月5日
ほくそ笑む (id:hoxo_m / @hoxo_m) https://t.co/rOgiOkDUdB【ちなみにこの本、Amazon 洋書の売れ筋ランキング 3部門で 1位です。すごい。】
ベイズ統計どころか統計よくわからないし, 買ってみるか.
2016-10-20 「四色問題がゲージ理論を使って解けるんじゃないかという話をKronheimer-Mrowkaがやっているらしい」¶
4色問題がゲージ理論を使って解けるんじゃないかという話を Kronheimer-Mrowka がやっているらしい: https://t.co/2DZmkIKLp0
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016年10月20日
動画見ていないのだがとりあえずメモだ.
2016-10-28 モンティホール問題などに関する確率に関するやりとり¶
モンティホール問題などに関する確率に関するやりとりがまとめられていた. 確率はいまだにさっぱりわからない. 勉強用にとりあえずメモ.
2016-10-31 Dimitrov, Haiden, Katzarkov, Kontsevich, Dynamical systems and categories¶
Dynamical systems and categories https://t.co/gxhx0FyXZaは、「We believe this is a promising field…」って書いてあるし、もっと栄えて欲しいね。
— 宇宙賢者 (@the_TQFT) 2016年10月31日
位相的エントロピーの歴史がよくわかる https://t.co/r4usYVVcnE
— 宇宙賢者 (@the_TQFT) 2016年10月31日
Kontsevichも著者の一人になっている. こんな話もあるのか. 分野見たらAlgebraic geometryも入っていたし, 代数幾何と力学系の繋がり考えたこともなかった.
2016-11-08 読書の参考: 東大数理, 2017年の学部四年セミナーのテキスト集¶
“平成29年度数学講究XA テキスト一覧” https://t.co/Po5UWGFODs
— いとう (@k1ito) 2016年11月8日
参考の記録として張っておこう.
川又雄二郎¶
- Algebraic surfaces, Lucian Badescu, Springer, 2001
- 通年で使用する.
高木寛通¶
- グレブナ基底と代数多様体入門 (上・下), コックスその他, 丸善出版, 2000
- とりあえず半期で使用. 上巻の 3 章:消去理論から読み始める. 上巻の 1, 2 章の内容 (グレブナ基底の定義なども含む) はしっかり自習しておいてください. アルゴリズムにはあまり深入りしないつもりなので代数幾何を勉強したい人を希望します.
寺杣友秀¶
- The red book of varieties and schemes(LectureNote in Mathematics 1358), David Mumford, Springer
- Algebraic Geometry (Graduate Texts in Mathematics), Robin Hartshorne, Springer, 1977
今井直毅¶
- Algebraic Number Theory, J. W. S. Cassels, A. Frohlich, Academic Press, 1967
- S セメスターのみ使用する. London Mathematical Society から 2010 年出版の第 2 版あり.
権業善範¶
- 新装版 複素多様体論, 小平邦彦, 岩波書店, 2015
松本久義¶
- Introduction to Lie Algebras and Representation Theory, James E. Humphreys, Springer, 1980
- (テキスト 1,2 共通) 通年で使用する. 他にも表現論, リー群, リー代数関係の本であれば相談の上変更可能.
- Lie superalgebras and enveloping algebras, Ian M. Musson, American Mathematical Society, 2012
志甫淳¶
- Algebraic Geometry ※所蔵なし (絶版), Lei Fu, Tsinghua University Press, 2006, 通年で使用する.
三枝洋一¶
- Automorphic Representations and L-Functions for the General Linear Group, Volume I, Dorian Goldfeld, Joseph Hundley, Cambridge University Press, 2011
- Abelian Varieties, David Mumford, Oxford University Press 1970
辻雄¶
- Local Fields, Jean-Pierre Serre, Springer, 1979
寺田至¶
- 古典群の表現論と組合せ論 (上) ・ (下), 岡田聡一, 培風館, 2006,
- 通年で使用する.
植田一石¶
- The Geometry of Four-Manifolds, K. Donaldson P. B. Kronheimer, Oxford University Press, 1990
- Mirror Symmetry, Hori et al., Amer Mathematical Society, 2003
河野俊丈¶
- Lectures on Symplectic Geometry, Ana Cannas da Silva, Springer, 2001
金井雅彦¶
- Large Scale Geometry, Piotr W. Nowak & Guoliang Yu,, European Mathematical Society, 2010
- Discrete Differential Geometry - Integrable Structure, Alexander I. Bobenko & Yuri B. Surism, American Mathematical Society, 2008
二木昭人¶
- An Introduction to Extremal K Ä Hler Metrics, G Á Bor Sz é kelyhidi, Graduate Studies in Mathematics, Amer. Math. Soc., 2014
林修平¶
- Lectures on Dynamical Systems, Eduard Zehnder, European Mathematical Society, 2010
- An Introduction to Ergodic Theory, Peter Walters, Springer, 1981
逆井卓也¶
- Algebraic Topology from a Homotopical Viewpoint, M. Aguilar,S. Gitler,C. Prieto, Springer, 2002
北山貴裕¶
- Lecture Notes in Algebraic Topology, James F. Davis and Paul Kirk, American Mathematical Society, 2001
小林俊行¶
- Lectures on the Orbit Method, A. A. Kirillov, Graduate Studies in Mathematics, Volume 64, AMS, 2004
- The Spectrum of Hyperbolic Surfaces, N. Bergeron, Universitext, Springer, 2016
足助太郎¶
- Lectures on Algebraic and Differential Topology (Lecture nots in mathematics 279), R.Bott, S.Gitler, I.M.James, Springer, 1972
- 通年で使用するが, 読み終わってしまったら別の本・論文等を考える.
古田幹雄¶
- Riemann Surfaces(Oxford Graduate Texts in Mathematics), S.K. Donaldson, Oxford Univ Press, 2011
- 通年で使うかどうかは読み進めながら決めたいと思います.
松尾厚¶
- Quantum groups, C. Kassel, Springer Verlag, 1995,
- 通年で使用する.
- The Finite Simple Groups, Robert A. Wilson, Springer Verlag, 2009
坂井秀隆¶
- 複素領域における線型常微分方程式, 渋谷泰隆, 紀伊國屋書店, 1976
- 通年で使用
河東泰之¶
- A Course in Functional Analysis, John B. Conway, Springer, 1990
- 通年で使用の予定
- A short course on spectral theory, William Arveson, Springer, 2002
- 通年で使用の予定
木田良才¶
- Ergodic theory with a view towards number theory, Manfred Einsiedler and Thomas Ward, Springer London Ltd, 2011
- 通年で使用する.
- Kazhdan's property (T), Bachir Bekka, Pierre de la Harpe, and Alain Valette, Cambridge University Press, 2008
高山茂晴¶
- 多変数複素解析入門, 安達 謙三, 開成出版, 2016
- 通年で使用する予定.
中村周¶
- Introduction to Partial Differential Equations (2nd Ed), Gerald B. Folland, Princeton University Press, 1995
- Semiclassical Analysis, Maciej Zworski, American Mathematical Society, 2012
儀我美一¶
- Partial Differential Equations: Second Edition (Graduate Studies in Mathematics), Lawrence C. Evans, American Mathematical Society, 2010
- 通年で使用する. どの部分を講読するかは受講者との相談による.
- Gamma-Convergence for Beginners, Andrea Braides, Oxford University Press, 2002
- 通年で使用する.
宮本安人¶
- ソボレフ空間の基礎と応用, 宮島静雄, 共立出版, 2006
- 関数解析 -その理論と応用に向けて, ハイム・ブレジス (藤田宏 監訳, 小西芳雄 訳), 産業図書, 1988
緒方芳子¶
- Representations of Finite and Compact Groups (Graduate Studies in Mathematics ), Barry Simon, American Mathematical Society, 1995
下村明洋¶
- 関数解析, 宮島静雄, 横浜図書, 2005
- 通年で使用する.
- 偏微分方程式 (共立数学講座 14), 熊ノ郷準, 共立出版, 1978
関口英子¶
- リー群と表現論, 小林俊行--大島利雄, 岩波書店, 2016 第 10 刷
- 通年で使用します.
新任教員¶
- Probability with Martingales, David Williams, Cambridge University Press, 1991
- 学生の理解度に応じて本の途中から始める可能性があります. また, 早く終わった場合, 他のテキストに移る可能性もあります.
佐々田槙子¶
- Probability with Martingales, David Williams, Cambridge University Press, 1991
- 確率論, 熊谷 隆, 共立出版, 2003
平地健吾¶
- Function theory of several complex variables, 2nd ed, Steven G. Krantz, Providence, RI : American Mathematical Society, 2001, c1992
俣野博¶
- Nonlinear Analysis and Semilinear Elliptic Problems (Cambridge Studies in Advanced Mathematics), A. Ambrosetti and A. Malchiodi, Cambridge University Press, 2007
稲葉寿¶
- An Introduction to Mathematical Epidemiology, Maia Martcheva, Springer, 2015
米田剛¶
- Vorticity and Incompressible Flow, Andrew J. Majda and Andrea L. Bertozzi, Cambridge University press, 2001
- 非線型発展方程式の実解析的方法, 小川卓克(おがわたかよし), 丸善出版, 2013
齊藤宣一¶
- 偏微分方程式の数値解析, 田端正久, 岩波, 2010
- 通年で使用
- Functional Analysis, Sobolev Spaces and Partial Differential Equations, Haim Brezis, Springer, 2010
白石潤一¶
- 拘束系の力学, 村井信行, 日本評論社, 1998
- 通年で使用する.
長谷川立¶
- Introduction to the Theory of Computation, Michael Sipser, PWS Publishing
- A Mathematical Introduction to Logic, Herbert B. Enderton, Academic Press
新井仁之¶
- 関数解析, 藤田宏, 伊藤清三, 黒田成俊, 岩波書店, 1991
- A First Course on Wavelets, E. Hernandez and G. Weiss, CRC Press, 1996
ウィロックスラルフ¶
- Discrete Systems and Integrability, J. Hietarinta, N. Joshi, F.W. Nijhoff, Cambridge University Press, 2016
- 通年で行う予定である.
- Mathematical Models in Population Biology and Epidemiology (Second Edition), Fred Brauer Carlos Castillo-Chavez, Springer, 2012
一井信吾¶
- Computer Organization and Design: The Hardware Software Interface: ARM Edition, David Patterson, John Hennessy, Morgan Kaufmann, 2016
吉田朋広¶
- Probability and Stochastics, Erhan Ç Inlar, Springer, 2011
- Statistical Estimation: Asymptotic Theory, Ibragimov, I.A., Has'minskii, R.Z., Springer, 1981
- Introduction to Stochastic Calculus Applied to Finance, 2nd ed., D. Lamberton, B. Lapeyre, Chapman & Hall, 2008
- The Malliavin Calculus and Related Topics, David Nualart, Springer, 2006
時弘哲治¶
- Methods and Models in Mathematical Biology, Johannes M Ü Ller, Christina Kuttler, Springer, 2015
2016-11-15 集合の遠近感を入れるための四つの方法¶
集合に「近い」「遠い」を表す構造を付け加えたいじゃん、だけど「近い」を点と点の間の関係とすると反射・対称・推移的であってほしいし、そうしたら同値関係になって、敵と味方に分かれるだけなんですね
— [狐]クレイモア (@iClaymore) 2016年11月5日
もっと情報を付け加えてなんかこう連続な感じにしたいんですね、で私の知る限り 4 つのアプローチがあって、「2 点に近いか遠いかの 2 値でなく実数の値を与える」「点と部分集合の間の関係にする」「部分集合と部分集合の間の関係にする」「2 点間の関係をたくさん用意する」がある
— [狐]クレイモア (@iClaymore) 2016年11月5日
それぞれ距離空間、位相空間、近接空間、一様空間というものになります
— [狐]クレイモア (@iClaymore) 2016年11月5日
あまり考えたことがなかった. 参考のために記録しておこう.
追記¶
魔法少女からコメントを頂いた.
@phasetr標準的には一様空間は沢山の二項関係(もしくは沢山の擬距離)を備えた空間だが, 超準的には一様空間は超準点の間に「無限に近い」という同値関係を備えた空間と見ることができる.
— 🌔 (@functional_yy) 2017年3月1日
久し振りに魔法少女から超準解析系の話を聞いた気がする.
2016-11-16 たんじぇメモ: Baireのカテゴリー定理を使った測度論の例¶
1. Eのルベーグ測度は正(0でない).
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年11月16日
2. 任意の可算個のベクトル{x_n}に対し, E+x_nの和集合が全体にならない.
以上の条件を満たすようなR^Nの可測集合Eを構成せよ
先月の飲み会でこれを後輩に聞かれて、そのときベールのカテゴリー定理つかいました
@f_tangentパッと思いつかないのですがどういう感じの構成でしょうか?
— 相転移P (@phasetr) 2016年11月16日
@phasetr内点を持たない閉集合が2番を満たすことはBaireより従います. ゆえ内点を持たない閉集合で測度が0より大きくなるものを探せば良いのですが,N=1として例えば測度が0より大きくなるように作るカントールセットがあります.
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年11月16日
@phasetr他には, 有理数体を{q_n}と番号づけて, 開区間(q_n-1/2^n,q_n+1/2^n)のnに関する和集合をOとします. Oは開集合で, その補集合Eは内点を持たない閉集合で1次元ルベーグ測度が無限大になります(よって1,2を満たします)
— たんじぇ (@f_tangent) 2016年11月16日
何かのときに役に立つかもしれない. きちんとメモしておこう.
2016-11-16 非アルキメデス体係数線型空間の有限次元性と有界閉集合のコンパクト性に関する問答¶
バナッハ空間で「有界閉集合はコンパクト」と「有限次元」って同値なの
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年11月6日
@__dingdongbell反例:自明付値体Qに対しQ^Nに自明ノルムを与えたバナッハ空間は全体が有界閉集合かつ非コンパクト
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月6日
@__dingdongbellなんかnが大文字になってしまいました。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月6日
Q^nは全体が有開閉かつ非コンパクトなのに有限次元。
@non_archimedeanなるほどありがとうございます・・・(ちなみに逆は成り立つんですか…?)
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年11月6日
@__dingdongbell「有界閉集合がコンパクト」→「0次元または体が局所体か有限体」なので、体が局所体または有限体の場合のみ考えればよく、その場合はバナッハ空間が直交化可能(l^2空間と同型)なので正規直交基底を持つ場合を考えればよく、
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月6日
@__dingdongbell正規直交基底は有界離散部分集合を定め、離散集合がコンパクトであることは有限集合であることと同値なので、有限次元であることが示されます。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月6日
@non_archimedean知らない事実のオンパレードでしたorzありがとうございますm(__)m
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年11月6日
@__dingdongbell「有界閉がコンパクト」→「reductionが有限次元」は簡単に言えるので、最初から正規直交基底を持つことが分かっている状況ならもっと簡単に示せますけどね。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月6日
@non_archimedean@__dingdongbellこれ、体が実数か複素数なら元の同値は成り立つのでしょうか?wikipediaには局所体に実数、複素数を含めることもあるとか書いてあって付値あたりの話をまるで知らないので判断つかない状態です
— 相転移P (@phasetr) 2016年11月8日
@phasetr@__dingdongbell僕は非アルキメデスのみ考えていましたが、RとCでも成立します。正規直交化可能性は成り立ちませんが、同値性を示したいだけならリースの補題から同様に無限離散集合を作れば良いです。https://t.co/n38xsl9ys3
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年11月8日
@non_archimedean@phasetrなるほど、ありがとうございます
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年11月8日
もとの命題, $\mathbb{R}$と$\mathbb{C}$なら成り立つと思っていた (証明も読んだはずだがパッと思い出せなかった)ので, かなり驚いて「$\mathbb{R}$と$\mathbb{C}$でも本当に成り立つんだったか」と不安になったので思わず聞いてしまった. 関数解析的にシンプルな議論はどんなのだったか確認しなければいけない. 次のPDFが参考になりそうだ.
あとで必要なところだけ切り出してまとめてメルマガにも書こう.
$\mathbb{C}_{p}$などの非アルキメデス体, 本当に$\mathbb{R}$や$\mathbb{C}$の関数解析の直観がまるで効かないことを改めて実感した.
2016-11-18 記事紹介: 『「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話』¶
「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話 https://t.co/SeguazvS01
— norico arai (@noricoco) 2016年11月18日
新井紀子さんのAI研究に関する報告ももちろんだが, これはこれで割と衝撃を受ける. Twitterなり何なりで「何をどう考えてもこいつ日本語読めてないだろ. 何なんだ」というのを見かける. それが科学系統の知識不足とかそういうところでだけこういろいろと判断できなくておかしいのではなく, 本当に根本的に文章が読めていなかったのかと思うと納得はするが恐ろしい.
とりあえず記録.
2016-11-22 三輪哲二『物理と数学の出会い-数理解析研究所における可解格子模型の研究』¶
三輪さんの『物理と数学の出会い-数理解析研究所における可解格子模型の研究』,読み返すと新たな発見がある.「驚きは感動を生み,人々はそのことをもっと知りたいと思う.そしてその中から,さらに大きな驚きが生まれる.」https://t.co/A0EHN2mTiU
— Masahito Yamazaki (@196884) 2016年11月22日
可解模型をいじりたくなるすごい文章だ. 量子群というと作用素環からの話, そして戸松玲治さんを思い出す.
2016-11-22 Stability of matterメモ: 参考文献とか¶
ランチに学食の「メガ盛りカレー」を食べたら,わりと腹持ちが良くて,遅くまで密度行列の計算に没頭してしまいました。まだ納得いくような計算結果が得られていないのですが,なるべく物理現象の意味をとらえた式変形をしたいなと思う数学者でした。https://t.co/RR6lyHUs9C
— 檀 裕也 (@DanYuya) 2016年11月22日
ツイートの写真を見て「まさかLieb亡くなったの」と一瞬驚いたが全く関係なかった.
学部三年くらいからずっと物質の安定性には興味だけあって, 実解析的なことは全くやっていないためにまるで手が出ていない.
現代数学探険隊とかその辺の企画と合わせていい機会だからちゃんとやろうかとも思っている.
勉強したいことたくさんある.
2016-11-23 こんなむごい話があるか: 掛け算の順序のせいで数学が苦手になった子どもの話¶
悲しい話があったのだ.
とっても素直に先生の言うことを聞いていたうちの娘さんは交換法則が出て来たときに今迄ダメって言われてたのにどういう事?と大混乱。すっかり自信をなくしてしまい今でも数学は大の苦手。少なくとも私..「掛算順序固定強制問題と文章読解力」 https://t.co/sjQdeulscn
— HP (@HYamaori) 2016年11月23日
Togetter のコメントなので途中で切れてしまっている. コメント全文を引用しておこう.
とっても素直に先生の言うことを聞いていたうちの娘さんは交換法則が出て来たときに今迄ダメって言われてたのにどういう事?と大混乱。すっかり自信をなくしてしまい今でも数学は大の苦手。少なくとも私の娘さんにとっては百害あって一利なしでしたよこんなの。もっと早く気づいてあげるべきだった。
こんなひどい話があるか.
ちなみにこの手の話題については以前別の話を Twitter でしたことがあって, それを次の記事でまとめている.
よく「できない子のことを考えて」という話は出る. でも「できる子」のことはほとんど誰も考えてくれない. かもひろやすさんが時々「早熟と天才は違うし, 早熟の子は早熟の子できちんとした対処が必要で, ポキっと折れることだってもちろんある」みたいなことを言っている.
もちろんそもそも「できない子」向けの話としても狂っているというのが掛け算の順序強制問題ではある. ただこういうケースを本当によく見かけるので, 掛け算の順序に意味があるとか発達段階とかいういい加減なことをいう 大人には本当に腹が立つ.
私の活動のメインでもあるまたちょっと違う話もしておきたい. 私は中高の頃, 数学や物理の発展的な話にとても興味があった. でも何をどうしたらいいかわからず, とりあえず学校の勉強をしていた.
図書館に行って司書さんに聞いてみるとか, 学校の先生に相談してみるとか, いろいろやりようはあったはずだがそういう発想はまるで何も浮かんでこなかった. それを訴えなかったのだから当然だが, まわりの大人のサポートもほとんどなかった.
例外は高校二年のときの進路指導の先生が, 近所にあった東大の計数工学科 (当時. いまは数理工学科) のオープンキャンパスに行ってみたらどうか, という案内くらいだった.
教官の研究の内容紹介だった. もちろん何が何だかわからなかったが, 何かごつい式が出てきて無性に格好よかった. 数値計算の誤差の話, J リーグのスケジューリングに数学を使う話があったり, 携帯の漢字変換に関する話があった.
最後の「携帯の漢字変換」は要は確率を使って自然言語処理やってます, みたいな話で正確に何だったかは覚えていない. そういう系統の話だった, というだけだ.
もう 10 年以上も前の話だったが今でも覚えているくらいに楽しかった. こういう体験をもっとしたかったが, 何をどうするとできるのか全くわからなかった.
大学や大学院で早稲田, 東大に進学したら, いわゆる進学校の面々がまわりからこういう情報をふんだんに与えられていたことを知って愕然とした. 本当に「ずるい!」と心の底から思ったのだ. そんな不公平があるのかと.
私ももういい大人だ. 与える側に立たねばならない. そう思って数学や物理に関する情報発信をやっている.
大人相手の話が多くて本当に情報を届けたい中高生には あまり情報を届けられていない.
最近, 現代数学観光ツアーと現代数学探険隊という企画をはじめ, 専門的な方向に関して 1 つ区切りが感じがあり, 本格的に中高数学に関する企画をはじめた.
ご興味がある方はぜひ次のページから登録してほしい. 微分方程式をプログラミングを使って解く, という方向性で中高の数学がどこでどう使われるのかを 議論していく講座の叩き台をつくっていて, そのレビュアー募集中なのだ.
地道に粛々とやっていこう.
2016-11-29 「世の中には常識が通じない人がいる」からの「数学者に通じる常識はなにか」議論¶
自分自身、交換法則の直後に、掛け算の順番を入れ換えてはならないと言われて、子ども心に混乱した記憶がある。長女が通っている学校(某インター)では、方程式の解き方が担当講師のやり方と違うという理由でバツがついたり。塾や予備校も特定の解法以外は入試でバツになるなどとデマを流したり。
— 斉藤 淳 (@junsaito0529) 2016年11月29日
中学や高校入試の実態は知らないが、大学では「特定の解法(高校までの教科書の範囲)以外は入試でバツになる」ことはない。この事実を実際に採点してる数学者がいくら情報発信しても耳をふさぐ人がいるくらいに「受験業界には腐っている人がたくさんいる」くらいは何度でも強調してツイートする。 https://t.co/MXPfZVSlFf
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
以前に上野健爾さんが新聞に書いていたが「採点の時に妙な絵だけをかいてる人がいた、意味不明で零点にした。しばらくするとまた同じ絵をかいてる人がいてそれは説明も丁寧で満点だった。もう一度前の答案を見直すと意味が分かってきて満点はやれないが部分点をあげた」という話もある。
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
受験生の中には思いもつかない解き方をする人もたまにいる。正解なら良いが途中の論理が飛んでたり計算ミスがあると意味が不明になる。それでも答案を読み直して、この解答の意図はもしかするとこうだったんだろうか?と採点側でいろいろ補完して推測するものである。
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
上野さんの場合は、たまたま同じ解き方をして正解だった人がいて助かったが、いなかったらどうだったか。以来「採点者には理解できないまま実は正しい方向に向かっていた答案」を切り捨てていないか注意するようになった。「独創的解法だが答案自体は不十分」という場合は採点側には読み取りにくい。
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
「常識を働かせましょうよ。時間に追われる採点者(≠出題者)に、マイナーな教科書の発展コラムにひっそり載っていたりすらしないことを確認することが可能だと思いますか?」で、常識的な人はわかってくれるのだけど、たいていは「世の中には常識の通じない人がいる」という常識の再確認になります。 https://t.co/7284UEYSwt
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年11月30日
@kamo_hiroyasuまあ、数学者=常識の通じない人 というのも、一面の真理をついてる部分があるので、さらにややこしいことになりますね・・・ 常識が通じないというより、「時計回り」の定義みたいな常識の裏をかこうとする傾向は数学者には強い。
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
@Paul_Painleve「常識を働かせましょう。公理を増やして定理が減ることはありえませんね。基礎の公理を追加して矛盾が解消することはありえませんね」が通じなかった数学者に出会ったことはないので、数学者は少なくともその種の常識は通じる人だと思っています。
— Hiroyasu Kamo (@kamo_hiroyasu) 2016年11月30日
そしてこれ.
「世の中には常識が通じない人がいる」から「数学者に通じる常識はなにか」の議論が始まるの、本当に数学者らしいと思う
— H. Hosaka (@H_H) 2016年11月30日
@H_H「数学者」の定義と「常識」の定義からはじめないといけませんね・・・
— Paul Painlevé@JPN (@Paul_Painleve) 2016年11月30日
@Paul_Painleve全くおっしゃる通りだと思います。
— H. Hosaka (@H_H) 2016年11月30日
あとついでにこんなのも見つけたので.
https://t.co/jIls8diAZzもちろん個々の数学者の情報発信も重要ですが、この問題に関しては各大学(もしくは日本数学会あたり?)が組織として公式声明を出すべきだと以前から思っています。
— MarriageTheorem (@MarriageTheorem) 2016年11月30日
おせっかいながらこの件では10年以上前に日本数学会が声明文を出してます。 https://t.co/GwUiVwPXyl
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2016年11月30日
大学入試数学問題の解答例および採点基準の開示の是非については日本数学会が見解を公表しています。 http://t.co/gWf6RMyW8P
— 嘉田 勝 (@kadamasaru) 2013年11月9日
2016-12-07 伊藤清三『ルベーグ積分入門』の難点とその解消: 記事紹介¶
伊藤清三『ルベーグ積分入門』の難点とその解消 - アドレナリン https://t.co/8p5QtkoVh1
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年12月7日
でもやっぱり伊藤清三先生と言えば、この本ですよね。いいところはともかく、難点はここに書いてありますw 僕もそう思いますw
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年12月7日
先生が意識したかどうかはともかく、このように測度論でおした結果、確率論が発展したんじゃないかと僕は思っていますが、どなたか詳しい方の意見が聞きたいです。
— 堀畑 和弘 (@kazzhori) 2016年12月7日
本はこれ.
何はともあれそうだったのか. 参考にしよう.
現代数学探険隊でもちろんルベーグもやる. そこの進め方はまだいろいろ考えていて, リース流の積分を先にやるスタイルにするか, 測度論からゴリゴリやるかとかいろいろ考えている.
とりあえず参考にしたい.
2016-12-10 西原史暁 訳『ダメな統計学』は邦訳が無償で読める¶
アレックス・ラインハート(2017)『ダメな統計学―悲惨なほど完全なる手引書』(西原史暁訳) 勁草書房 https://t.co/eJ26OEwVjLをを、これは読まなければ。
— Yuichiro Kobayashi (@langstat) 2016年12月10日
『ダメな統計学』 https://t.co/PFCJtPHVemの邦訳かな https://t.co/HKBuZdqEd3
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) 2016年12月10日
Web版の方は実は邦訳が無償で読めます。https://t.co/aTKEQtdAtq書籍版の方の邦訳だと思います。 https://t.co/s8m8Fvj7y5
— ISIHARA Takanori (@tisihara) 2016年12月10日
ウェブ版 https://t.co/GMcJ2zZOQRに大幅加筆してノースターチプレスから出た書籍版 https://t.co/6KizT8xmtgの邦訳になります。 https://t.co/qWrb8lCk5c
— Fumiaki Nishihara (@f_nisihara) 2016年12月10日
これは. とりあえずダウンロードした. じっくり読んでいこう.
本も興味あるが読みたい本が多過ぎてさばききれない.
2016-12-12 ベクトルには大きさや向きがあるか?¶
高校のベクトルの授業で先生が「ベクトルとは方向と大きさを持つ値である」と教わってから4次元以上のベクトルが理解できなくなってしまいました。今思うと「複数の要素から成る値」と教えてもらったほうがよかったかも。
— 伊勢 幸一 (@ibucho) 2016年12月12日
何次元だろうが「方向と大きさを持つ値」なのは変わらないよなーっていうのをわりかし自然に受けいれられたので、なんとも言えない。
— ちゅーん (@its_out_of_tune) 2016年12月12日
@its_out_of_tune数学としてのベクトルは方向や大きさを持つ保証はありません。それは位相的な概念で、ベクトルが住む線型空間に内積やノルムを入れない限り、ただの代数的な対象であるベクトルは方向や大きさを持てません
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月12日
@phasetrえーと、いま対象にしているのは、ここの公理の話であってます? https://t.co/gvu238WhaEんで、方向や大きさの議論をするためには、この上に内積やノルムを定義する必要があると。
— ちゅーん (@its_out_of_tune) 2016年12月12日
@its_out_of_tuneだいたいそうです。「だいたい」というのは情報系での符号理論のように、応用上でも体が実数または複素数ではなく有限体など一般の体である場合も入れないと不都合だし、符号理論だと方向も大きさもなく2点間の距離だけ決まってさえいればいいケースもあるからです
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月12日
@phasetrありがとうございます。以前このへんの話をおそわった記憶があったのですが綺麗さっぱり忘れてました……。ときに、内積やノルムが定義出来ないような体も存在するんでしょうか?逆にいえば、任意の体上のベクトル空間に方向や大きさを定義可能かどうか。
— ちゅーん (@its_out_of_tune) 2016年12月12日
@its_out_of_tune内積は微妙ですがノルムは常に定義できます。ノルムに関しては https://t.co/sqTSOyMNeAのP.1例1のような自明なノルムが常にあります。内積に関しては https://t.co/RJtmasHp2yあたりの微妙な話があります
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月12日
あともう一つ.
確かに、素のベクトル空間には、内積とかノルムは存在するとは限らないよな。
— Takashi Miyamoto (@tmiya_) 2016年12月12日
@tmiya_ちなみに有限次元てあっても「自然な」内積やノルムが本当にない場合があります。例えば定数係数の線型常微分方程式の解空間は有限次元ですが、特に決まった内積やノルムの入れ方はありませんし、本当に入れずに議論することも多いはずです
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月12日
ふだん使わないから実数または複素数以外の体の場合の内積についてすぐ忘れる. 前も書いた気がするがどの記事だったか忘れたので改めてまとめておこう.
2016-12-12 つらいときにはたたみ込み: 東北工業大学 中川朋子さんによる解説¶
東北工業大学中川朋子先生による畳み込みの解説は素晴らしい. pic.twitter.com/Fnl4L4CcEx
— やへー@ (@bron84) 2016年12月12日
元のページは次のURL.
とりあえずメモしておこう.
2016-12-14 中間値の定理と実数の連続性は同値である¶
ツイートのやり取り¶
緩募 中間値の定理と実数の連続性の同値性の証明。特に中間値の定理から実数の連続性を導く方
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月14日
これに対していくつかコメントもらった.
https://t.co/nsNjNMD9PO
— 石塚 (@Yusuke_Ishizuka) 2016年12月14日
これに載ってるはずです(実数の連続性の同値命題を20個くらい集めて証明をつけてる)https://t.co/tmHasGyjDz
@Yusuke_Ishizukaありがとうございます。今金欠なのでネット上にある資料何かご存知ないでしょうか?後で買わないと
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月14日
@phasetrまだ自分で吟味できていないのですが、ちょっと探したところから言うとここ(https://t.co/lMswd5y0cy)の解答としてつけられてるこれ( https://t.co/2ZTbKCdZc6)ですかね
— 石塚 (@Yusuke_Ishizuka) 2016年12月14日
あともう一つ. 調べておこう.
コメント¶
実数の連続性から中間値の定理を示すのは高木貞治の解析概論のp26に載ってますが、その逆はなさそうです。
ありがとうございます。 英語で検索して適当に情報を見つけました。 数学に関する話、mathstackoverflow あたりにどマニアックな話がたくさんあって、 すぐに引っかかるので非常に便利でした
英語のつぶやきだと、mathstackoverflowネタが結構流れてきますね。
2016-12-14 数論の学習と線型代数・解析学¶
線形代数と微積の知識がなくても整数論そこそこ学べるもんなん?
— すむーずぷりんちゃん🍮 (@mat_der_D) 2016年12月14日
整数論の何をやるかによってはそこそこ学べますね。(そこそこの範疇によりますが)僕が初等整数論(高木貞治先生)勉強した時はどっちも知らなかったですけど、すごく丁寧に書かれていました。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
線形代数と微積分なしに学べる整数論って逆にあったっけ
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年12月14日
でも、それを逸脱するレベルのこと(例:楕円関数論、代数幾何、類体論、ガロア表現、エタールコホモロジー、超越数論)辺りは、並行して学ぶのでなければ原理的に無理だと思います。線形代数・解析の議論が出来ることに加えて、集合論の基礎は不可欠だと思います。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
二次体の整数論に絞れば線形代数がただの計算になるみたいなアレ・・・?
— ロールパンナちゃん (@__dingdongbell) 2016年12月14日
整数そのものの性質(フェルマーの小定理、平方剰余の相互律)や、特定の整数環(二次体や四元整数)の特別な性質くらいが限度かなあ。それだけ線形代数・解析・集合論は知識と抽象的計算の両方の基礎を支えています。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
線形代数は「知らないと読めない」というタイプの壁があるのですが、解析は「知らないと気付かずスルーしてしまう」というタイプの壁があって、核心的な数学的議論を素通りしてしまう危険性があって質悪いんですよね。だから個人的に、解析の大切さは特に強く推したいです。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
だから僕が線形代数力を犠牲にしてp進解析にパラメータ振ってるの、許して下さい!
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
知識の実用性の話をしましたが、線形代数・解析・集合は1回学んでおくと数学の基礎的な演繹を学べるので、その恩恵が一番大きいと思いますね。僕の分野だと全微分不可能な偏微分可能関数とかダランベール解とか定数変化法とか単調増加関数のほとんど至る所微分可能性とか弱解とか出てきませんし。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
僕の尊敬する大先生の1人のお言葉
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
「線形代数や解析(の知識)は博士でも怪しい(うろ覚えな)人がいますが、集合と位相(で扱うような数学的な議論の仕方)が怪しい人はいませんよね」
でもまあ知識を得る段階(大学数学ではどんなことを習うのか眺めたり、歴史的にどんなことが知られているのかを調べたり、どういう概念が現れるのか見てみたり)では線形代数や解析や集合が必ずしも必要ではないと思います。数学は中に潜るのも外から見るのもどっちも楽しいですしね。
— p進大好きbot (@non_archimedean) 2016年12月14日
どちらかと言わずとも線型代数と微積分だけでやるようなタイプの議論しかしたことがない. そういうのが好きといえば確かにそうなのだが, それしかできないという現状もそれはそれで無視できない. やってみたい数学はたくさんある.
2016-12-15 「歴史学者は教育の専門家ではないから学校では偽史を教えても良い」¶
森重文先生は教育の専門家ではない、とか言い出すのが現れそうな予感。
— takumargo (@takumargo) 2016年12月25日
数学者は教育の専門家ではないから、学校教育では数学的に正しくても×にして良い。
↓
歴史学者は教育の専門家ではないから、学校では偽史を教えても良い。
やべぇよ・・・やべぇよ・・・
@takumargo 初めまして。その予感は的中したようです。
— 積分定数 (@sekibunnteisuu) 2016年12月25日
https://t.co/qHm7hleq8X
2016-12-25 の「林先生が驚く初耳学」で掛け算の順序問題が取り上げられたようだ. これは東北大助教の黒木玄さんが継続的に取り上げている話題で, 詳しくはかけ算の式の順序にこだわってバツを付ける教え方は止めるべきであるなどを見てほしい.
それはそれとして上で引用したツイートだ. 特にこれ.
数学者は教育の専門家ではないから、学校教育では数学的に正しくても×にして良い。
これがどれだけおかしいのかうまく言語化できずにいたが, こう言えばいいのか, というのがようやくわかった.
歴史学者は教育の専門家ではないから、学校では偽史を教えても良い。
これ以外にも医療情報に関して, 小学校の保健の授業では医学的に否定された瀉血を教えてもいい, とかその他もろもろの異常な話が導出される.
何でこんなひどい話を堂々とできるのだろう.
それはそれとして, 人文・社会学系では学会の合意というか ある種の「政治」的な問題で, 学会内ではとうに否定された話が延々と中高の教科書に載り続けるとかいう問題があるらしい. それはそれでどうなのだ, とは思うが, 割とすっぱりきれいに決まりやすい理工系の常識ではかっていいものか, という気もする.
実証や実験がしづらいところだと 理工系でも似たような問題は起きると思うが, そういう場合理工系だとどういう扱いをしているのだろうか.
話がずれてきたのでこの辺にしておこう. しかし本当にあまりのひどさに目を覆いたくなる.
2016-12-16 求む: 無理数の存在に関する(数理)哲学的な議論を知るための書物¶
「ほう,いまあなた『虚数は想像上の数だから存在しない』と,こうおっしゃいましたか?面白い,実に面白い.確認のために聞きたいのですが,あなたは『実数は存在する』とお考えですか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「そりゃ実数は存在するでしょ.何言ってるんですか」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「なるほど,あなたは『実数は存在する』と考えてるのですね.ではあなたは実数は『どこ』に存在すると考えていますか?」
「そりゃ身の回りのものは実数で測定できるんだから『あらゆるところ』じゃないですか?」
「実数で測定,ですか.あなたの言う実数というのは実は有理数なのでは?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「なんか私のことバカだと思ってるでしょ.一辺の長さが有理数の正方形の対角線の長さを測ると無理数がちゃんと出てきますよ.それから,円周を測れば超越数だって出てきますよ」
「なるほど,では正方形の事を考えてみましょう.あなたは,一辺がぴったり一メートルの正方形が存在すると思いますか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「加工精度の話ですか?ゼロを何個つけられるか知らないけど,収縮性の低い材料でぴったりに作ることはできると思いますよ.日本の技術力は世界一ですからね」
「なるほど,そうしてできた正方形があったとして,それをずっとずっと拡大して見るとついには原子が並んでるところまで行きますね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「私も詳しくないんですが日本の技術ならそんくらい行けると思います」
「さて,√2は無理数ですが,対角線上には整数個の原子しか並んでいませんよね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「なるほど,なんとなく言いたいことがわかってきました.つまり√2は少なくともこの場合現実の正方形の中に見出すことはできないみたいですね」
「だとすると,先程の『実数はどこにあるか』はどうなりますか?」
「頭のなか……ですかね?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「つまりいまあなたの頭を開けるとそこに『√2』という実数が入っている?」
「そんなわけないでしょう.そうじゃなくて,えーと,私の頭の中の『心の世界』の中です」
「繰り返しになりますが,あなたは『実数が存在する場』は心の中だということは認めるんですか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「ええ仕方ないから認めますよ.でも実数みたいなものはみんな共通ですけどね.つまり考える人が違っても実数は実数です」
「わたしたち一人ひとりが異なる心を持つことは認めるんですか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「それを否定したら,わたしたちには個性も自由意志もないことになりそうですしね.ええ,わたしたちの心は一人ひとり独立しています」
「……たがいに独立した心を持つが『実数』は共通なのですか?」
「そりゃそうです.実数は現実ですからね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「それじゃ蒸し返しですよ」
「……ああ,現実にないから『心の世界』に後退したんでしたっけ.もうすでに『心の世界』にまで後退しているので,実数が絶対的であることを言うために超越的なものは持ち出したくないなぁ」
「なるほど,実数が多くの人の心にまたがる共通の実在であることを認めさせるために超越的なものを持ち出すと負けになりますか」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「だってそういう議論を際限なく認めてたら古代人がなんにでも神様を持ち出して説明してたのとおんなじレベルじゃないですか」
「古代人がそんなに素朴な人たちだったかというのは疑問ですけどね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「ちょっと待って下さい,古代人なんてどうでもいい.いま思いついたんですけど,『証明』です」
「何がですか?」
「わたしたちが共通の実数概念を持つことを言うためにさらに根源的なものを仮定しなくていいんです」
「ほう」
「わたしが実数について考えたことを形式的な証明にして書き下す.そして,他の誰かがそれを読んで理解する.これだけでいいんです.つまり実数についての発話と解釈が整合的に行われていればいいんです」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「なるほど,整合していることだけ論じれば『実在性』を論じなくていいというわけですか」
「なんか変なこと言いましたか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「いいえ,『実数が身の回りにある』という議論よりはかなり良いと思いますよ」
「まあ今のは思いつきなので,もっと精密に考えなきゃいけないんでしょうけど,実数の実在性みたいなことは私の中では解決した雰囲気になってます」
「なるほど,では虚数に話を戻しますが,もし複素数についての発話と解釈が二人の間で整合的に行われていたら,いまのあなたの議論の形式を転用すれば,それはつまり複素数の実在性が成立しているということになりませんか?」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「議論が整合していれば実在性の根源とかは気にしなくていいと言い出したのは私ですが,まさか複素数の実在性まで認める羽目になるとは思っていませんでした」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「納得はしていない……?」
「そりゃ,実数が身の回りのものを計測するために便利な道具なのに対して複素数はそうじゃないですから」
「『実在すること』と『実在感』は別の問題だというわけですね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「あーなるほど,うまくまとめましたね」
「わたしたちは月や火星や金星を肉眼で見ることがありますが,もっと遠くの星,さらに遠くて暗い恒星などの存在を日々まざまざと実感しながら暮らしてはいないですよね」
「私の専門が天文学で,日々私が電波望遠鏡で天空彼方の世界に親しんでいたらそういった遠い恒星たちのことが私の心の中で実在感を持っていたんでしょうね」
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
「複素数についても同じような事が言えます.日々複素数を使うような生活をしていれば複素数にも実在感が伴うはずです」
(突発的連ツイ終わり)
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
自分同士で対話してみると,複素数の実在性を信じさせるのは意外に難しいということがわかった.「論理的にはそうだと納得する」という段階と「論理どうこうではなくその実在性を感じられる」の差が大きい.
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
実数は実在性を持つが複素数はそうではない,という考えの人,藁人形ではなく実在しますから.
— differential.engine (@dif_engine) 2016年12月16日
何といったらいいのかよくわかっていないが, そもそも正方形の存在自体が人工的 (まずそれが存在するの的な意味) な感じがする. 長さぴったりももちろんのこと, 角度90度を実現できるのか的な感じ.
あといまここで問題なのは, 実数の存在というよりも無理数の存在なのだろう. 無理数が見えるかどうかという問題, 哲学 (数理哲学) 的に何か議論があるのではないかと思っているが, それはどうすれば見つけられるだろうか.
結局無学を晒す羽目になった.
2016-12-20 AMS Open Math Notes: Terence Tao のノートもある¶
AMS Open Math Notes というサイトができたらしい : https://t.co/nObvpbswrT
— Shinichiro Nakamura (@snaka0213) 2016年12月20日
ぱっと見て気になったやつを記録.
- Dirk Lorenz, (幾何的)測度論
- Terence Tao, 線型代数
- Brian Conrad, アーベル多様体
- Allen Hatcher, ベクトル束とK理論
- Étienne Ghys, A Singular Mathematical Promenade
- Emmanuel Kowalski, Arithmetic Randonnée: An Introduction to Probabilistic Number Theory
とりあえず優先して測度論だけは目を通してみよう.
2016-12-25 数学をやり直すのに中学からやりはじめた方がいいのか?¶
簡単なまとめ¶
大人が数学を勉強し直したいという相談をよく頂きます。そのとき中学数学からやり直すべきか、とよく聞かれます。その人が何をしたいかによるので一概には言えません。中高の数学へのリベンジがしたいなら中高の数学をじっくりやるのがいいです。でも大学の数学にチャレンジしてみたい人だとまた対処が変わります。その方法を案内します。
本文¶
Twitterで質問を受けたのでそのやりとりをまとめている. 結論から言うと何をやりたいかによるので一概に何とも言えない. 詳しい話も書いているので以下のTwitterでのやりとりを見てほしい.
@phasetr数学をやり直そうとするならば、中学数学から始めた方がいいのでしょうか?
— hideaki (@hidetude) 2016年12月25日
@hidetudeやり直しが何を意味しているかによります。いわゆる大学の数学科の数学をしたいなら、中高の数学では触れない世界との戦いも起こるので、そういうところに興味があるならそれ専用のバトルが必要です。
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
@phasetrご返信ありがとうございます。
— hideaki (@hidetude) 2016年12月25日
なるほど。やはり何にもせよ、バトルは必要なのですね。
@hidetude面白いことをやりたいならどこかしらで何かしら難所を乗り越える必要があるというだけの普通のことなので、それが嫌なら数学に限らず何もできないですね
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
@phasetrそうですよね。今の仕事からして毎日難所だらけなものですから、その上でのことです。少々気合入れて始めてみます。
— hideaki (@hidetude) 2016年12月25日
@hidetude中高の数学を知っていた方が便利なことももちろんありますが、微分積分をもっと突っ込んでやるにしても大幅なプラスアルファが必要な局面も多いですし、そこに突っ込んでこそ数学科の数学です。物理のために数学をやりたい、みたいな感じならそこまでハードなのは要りません
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
@hidetude詳しくはどんな背景を持った上で具体的に何をどうやり直したいかによります。『興味があるのは「大学の化学に使う数学」みたいな感じだが、いきなり大学理工系の数学やるのは精神的ハードルが高いから中高くらいからじっくりやりたい』みたいな人もいます。
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
@hidetudeその人が数学に対して抱える精神的なハードルの高さみたいな要素もあるので、一概にどうというのはいえません。「好きにして」と言われても困るだろうから、というので私は私で幾つか選択肢出してますし、最近は中高数学からの展開についても無料講座を作っています
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
@hidetude参考書リストをどかっと渡していたりもしますが、通信講座形式にしている(そういうコースを用意している)のにも色々意味があります。東京や大阪なら(私は全く関係していない)リアルの大人向け数学教室もあったりするので、必要な人にはそういうのも勧めています。
— 相転移P (@phasetr) 2016年12月25日
上でリアルの大人向け数学教室もあると書いた. 私の知る限りではあるが, 東京と大阪にしかない. そして以前そこに通っていたが遠いので通いきれなくなったから同じくらいの内容の 通信講座をやってくれないか, という要望を頂いたこともある.
そうした要望に応えるべく2016-12時点では次の三つの講座を用意している.
- 理工系にとって役に立つ数学と中高数学の連携を見る無料の通信講座
- 物理, 特に量子力学との連携を意識しながら数学科の学部 4 年分の解析学を眺めてみる無料の通信講座
- 大学の数学科の数学を 1 からきっちりやり込む有料の通信講座
無料の通信講座もあるので気軽に登録してほしい.
2016-12-26 森重文語録『やっていることは単純なことだけど、繰り返し手で動かすことで式の奥深さが見えてきた。繰り返しは大切。』¶
一度だけ森先生にお話の時間を頂いたことがあって、「大学の数学は、大学生になってから始めた。高校生のときは、高校数学で習う定義・定理をすべて隅々まで覚えた。やっていることは単純なことだけど、繰り返し手で動かすことで式の奥深さが見えてきた。繰り返しは大切。」の言葉が忘れられない。
— 数学は大切 (@rimsprinceton) 2016年12月26日
メルマガとかでも流そう.