2021-06-19 代数学演習, 群作用に関するやりとり¶
コメント¶
ちょっとはまりどころ感があったのでコメントしてみた. 行列は線型代数の基礎であり, 現代数学の基礎であり, もっとシンプルに代数学それ自体に対しても基本的で重要な例だとは思うが, 行列環と言ったり行列代数と言ったり, 行列がなす群と言ったりでいろいろな難しさがある.
前者の行列環・行列代数については基本的に同じ対象を指しはするが, どう違うのか, そして代数は分野としての代数とどう違うのかといったところがはまりどころになる.
後者の行列がなす群については注目する演算にはまりどころがある. ふつうは正方行列に制限した上で積の (2 次以上なら非可換な) 群を考える. 加法の場合は何次でも加法群でだいぶ趣が違う. 割と面倒だ, といったことを思ったのでコメントした次第.
ツイートまとめ¶
最近の群論の演習(3年):群は自分自身に共役で作用します.
— Yuya Matsumoto (@_yuya_matsumoto) June 19, 2021
最近の線形代数の演習(2年):行列を共役で対角化できると冪乗の計算が楽です.
なんだ既習じゃないか.(?)
行列全体は群ではないのでこの説明の時にいつも少し苦戦します
— p進大好きbot (@non_archimedean) June 19, 2021
演算が2つあって、どちらに対する議論なのかも割とハマりどころなのでは感があります。
— 相転移P (@phasetrbot) June 19, 2021
なるほど
— p進大好きbot (@non_archimedean) June 19, 2021
実際,共役が単に集合への作用になることだけではなく各gでの共役が群準同型になることを使っているんですよね.
— Yuya Matsumoto (@_yuya_matsumoto) June 19, 2021