日本数学会による大学入試数学問題の解答例および採点基準の開示の是非に関する見解が面白い

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日本数学会の声明が結構面白かったので共有する.

大学入試数学問題の解答例および採点基準の開示の是非については日本数学会が見解を公表しています. http://mathsoc.jp/publication/tushin/0402/21-23.pdf

特に面白かったのは次の箇所.

  • 記述式試験の採点は「主観的」なものである.

記述式解答の採点者は, 場合によっては下書きまでも参考にしながら, 受験生の意図を忖度し, その理解の程度を量って, 1) に挙げた能力の判定を行う. 従って, 判断は総合的かつ主観的にならざるを得ない.

数学の記述解答とその採点を「主観」と言い切っているのが凄い面白い. 論文や教科書に表れる著者の個性のようなものか. 採点やったことないから分からないのだが, 採点するの面白そうだと初めて思った. 入試のような面倒な場で経験するのは死んでも御免だが.

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数学, 数学教育, 試験の採点