かけ算順序¶
算数教育の悲しみ: 黒木さんのツイートを一部取ってきた¶
本文¶
面白いといっていいか困るところではあるが, 記憶しておきたいことだったので.
#掛算#割合
吉田甫著『学力低下をどう克服するか』新曜社2003
http://t.co/5FwUENNRbJ
これは、タイトルを見ただけではわからないと思いますが(そういう本が多過ぎ)、割合や分数などの算数の難所の教え方に関する授業実践による実証研究の本です。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算#割合#分数
吉田甫著『学力低下をどう克服するか』新曜社2003
http://t.co/9sEz14dCtoによれば
上手に直観的イメージを喚起する活動をやらせると、かなりの割合の子ども達が自力で勝手に分数の概念(帯分数を含む!)を作り出すのだそうだ。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算#割合#分数日常生活でも様々なものを切って分けることを子ども達は多数経験しているので、自分で勝手に分数の概念を創造してしまっても不思議でも何でもない。
しかし、そういう子ども達であっても分数を習った途端に分数を習う前にはできていたことができなくなるという話もある。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算#割合#分数自分の直観にしたがっていればすべてを正しく処理できるのに、分数の記号操作をへたに習ってしまったせいで、直観ではなく、言葉や記号に頼ってしまうようになる。そうなってしまうと、分数を習う前には直観的にできていたはずの分数の正しい操作を習った後にはできなくなる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算#割合#分数実は、「何かについて習ってしまったせいで、習う前には直観的に正しく処理できていたことをできなくなってしまう」という現象は算数教育全般に見られる普遍的な現象です。教える側は子ども達のそういう傾向について十分な専門知識を持っておく方が良いと思います。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算算数教育は、ヒトにとって易しく効率的な直観と相性のよい考え方でかつ数学的にも正しい考え方(←数学はほぼあらゆる分野に関係しているのでそういう意味に取る)を教えるべきだと思うのですが、現実の算数教育は非常識な内容の独自の「算数学」(仮称)を教え込むスタイルになっている。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 #掛算ヒトの子どもがどういう傾向を持つかについてはそこそもわかっていると思うのですが、「算数教育ワールド」(仮称)は全然そういうことに気を使わない。古臭いピアジェとかを引用して子どもの能力を過小評価したり、独自の「算数学」(仮称)を作って広めたりしている。頼むから止めてくれ!
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 20 あまりにも悲しい.
ラベル¶
数学, 数学教育
掛け算問題の悲しみ: 嘘は後々禍根を残す¶
本文¶
つぶやいたら多少の反応があったので.
掛け算と話違うし前も書いたが、小学校のときの算数で「重さの単位を書け」と言うアレで3つくらい書いた上にカラットも追記したらそれだけで三角ではなくバツをもらって、最近調べたらやはり重さの単位だったと言う経験がある(続)
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 6月 11 @phasetr子供の頃に正しいと思った事をバツにされた経験、意外と根に持つ人は他にもいるだろうと思っていて、人間関係という点でも変な事を教えるのは本当に良くないと思っているので、発達段階とかそういう話で済ませていいのかどうか非常に気になる。何かそういう追跡調査ないの
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 6月 11 @phasetr「次の図形のうち、三角形ABCと相似なものはいくつあるか」って問題で、三角形ABCをカウントしたらバツにされた経験は今でも根に持っています。
— 万博 (@bampaku) 2014, 6月 11 @bampakuそういう超正しいカウント法は各所で使うはずなので、そういうのを身につけていない教員というのもどうなのかと本気で理解に苦しみます。そしてやはり根に持つ系のアレは少なくとも他に1人いたことに安堵と悲しみ
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2014, 6月 11 @bampaku@phasetr自分がバツにされたわけじゃないけど、「知っているさかなの名前を書きましょう」っていうので「いるか」って書いた奴がマルをもらったのは今でも根に持っています。
— サンデー日曜 (@sundaymagician) 2014, 6月 11 @tetragon1@sekibunnteisuu@phasetrまあ明らかに先生が間違ってるのにそれを強制されては、トラウマにもなるし「間違ったことを強制するの反対!」って言いたくなりますよねぇ。間違ってるわけですし。
— 万博 (@bampaku) 2014, 6月 11 .@sekibunnteisuu@sundaymagician@bampaku@phasetr早いうちに 先生もたまには間違うんだ、絶対ではないんだ、真実は自分が知っていればそれでいいんだ ということをやんわりと理解させる(かつ思索の自由を保証する)のが健全に思えます。
— 猫球 (@juhata_) 2014, 6月 11 @sundaymagician@kuri_kurita@bampaku@phasetr知能検査でうちの子が、海にいる生き物を聞かれて元気よく、「プレシオサウルス!」「いやそうじゃなくて、ほかには?」「アノマノカリス!」と答えたのはプラスかマイナスか……。
— 修理屋ア (@yam_3et) 2014, 6月 12 RT 先で似た経験の報告をいくつか見つけたのでちょっとメモ.
そういう記憶ってほんとうによく残っている。小学校で「北の
夜空の星は( )を中心に回っている」って問題で天の北極と書いたらバツされて北極星に直されたことがある。その問題の写真を見たらどう見ても北極星もすこし動いてるのにと言ったけど聞いてもらえなかった。
— ハイクマ (@nbkuma) 2014, 6月 12 僕も経験がある。理科の授業の問いで「流氷が溶けたら海水になるか」と聞かれたので、僕は「ならない」と答えたが、先生には「流氷は海水が凍ったものだから、溶けたら海水になりますよー」と返された。習ってない解答法を用いてバツにされるってのよりさらにひどい。
— ヒロム (@YHirom) 2014, 6月 12 「理不尽」な体験, 本当に尾を引くからそれだけでも 明らかな嘘を教えるのはやめた方がいいと思うのだが一体何なのか.
追記¶
追加コメントがあったので一応記録しておく.
結城は学校生活の中でこの手の理不尽さ(正しいのにバツつけられたこと)を経験したの、あまり記憶にないなあ…とても幸運だったのかもしれない。https://t.co/OZCJChrEeE
— 結城浩 (@hyuki) 2016年3月7日
そういったものを知らずに育っていったからある意味幸せかもな https://t.co/Ird7EkjZGV
— イマッチ (@imatch0603) 2016年3月7日
理不尽な採点といえば、めちゃくちゃ簡単な計算なのに「計算スペースを使わなかったから」という訳わからん理由でバツつけられたっけ https://t.co/cqJLeVbSme
— クコ。 (@kojikoba1997) 2016年3月7日
本当に何なのだろう.
ラベル¶
数学, 数学教育