$\mathbb{Q}$ 上連続だが $\mathbb{R}$ に連続拡張できない関数の例: 指数関数の定義域の拡張に関連して

本文

教育的な非常によい例だと思ったので.

$\mathbb{Q}$ 上連続になるが $\mathbb{R}$ に連続拡張できない関数, DVD で取り上げたにも関わらずこういう場合の例にも使えることを理解していなかった.

実に恥ずかしいが, よい勉強になってしまった.

コメントの転載

匿名コメント

簡単ではないってのは嘘なのでは?

自分: 匿名への返信

かもさんの【指数関数でそれが起きないことを示すのは、簡単ではありません。】に関してでしょうか。 どういう視座に立っているのか全く分かりませんが、 高校数学からの話なので全然簡単ではないのでは。

暇つ虫さんからのコメント

ここに書き込んだことを忘れてて返答遅くなりました。申し訳ないのです

連続性から定義ということで e^r := lim[q∈Q → r]e^q とします これが連続なのは明らかです

では上の極限が収束することを示せばいいわけですが右極限と左極限が一致することを示そうとすると e^a/e^b = e^(a-b) → 1 (a→r, b→r) ですから一致します

自分: 暇つ虫 への返信

高校レベルでは実数の完備性もよくわかっていないですし、 そこからして苦行であって簡単ではないのでは

鴨浩靖さんからのコメント

冪根を使って有理数に対して定義された指数関数がQ上で連続であることが、全然、明らかなことではありません。

ちなみに、赤攝也『実数論講義』も、冪根を使ってQ上で定義した指数関数をRに拡張する方法でR上の指数関数を定義していますが、凸関数の性質を使った長い議論でR上の連続性を証明しています。

自分

kamo_hiroyasu への返信。

コメントありがとうございます。 思えば、そもそも $\mathbb{Q}$ 上での証明からしてやったことがなかったので、 確かめもせずに適当なことを言ってはいけないと反省しました。

ラベル

数学, 数学教育, 反例, 解析学