城西大の大島利雄先生が見た数学教員志望学生の状況を見て思い出した大島先生エピソード

はじめに

元ネタは次の文献による.

PDFのタイトルを見ると2018年のRIMSでの講演のようだ.

これを見てふと思った大島利雄先生の思い出をツイートしたので, 備忘録的にまとめておく.

ツイート引用

いま話題の城西大関連での大島利雄先生、大学院での講義はシラバスではリー群だったのに常微分方程式のアクセサリーパラメータの話を始めたりして本当に意味がわからなかったが、必要あらばプログラムも書ける超人的な能力を持つ人格者なのだろうという感慨を得た。 確か「最近研究がまとまったので内容を変えてこの話をします】とか言っていたし、いい感じにまとまってよっぽど嬉しかったのだろうとは思うし、その辺の素朴な感情を見られたのは得難い機会だったのだろうとは思う。あと、常微分方程式がこんなに意味わからないのかというのも衝撃といえばそう。

もっというと、ここでリー群の講義に出会えなかったために小林俊之先生の講義に出て、何も持たずに颯爽を講義をしていく様子が見られて感銘を受けたというのもあるので、総合的にいい経験だったと思う。なにせ未だにリー群は何もわかっていないので、何の講義でも関係はなかった。

小林俊行先生についてはぜひ次の記事を見てほしい. こんなに格好いい数学者はそう見たことがない.

ちなみにひとつめの記事にも小林先生の指導教員としても大島先生が出てくる.

大島先生のいい話

大島先生のいい話といえば、研究科長になって研究の時間が取れなくなったため、それまでライブラリ作成に使っていた時間を削ったところ論文数は増えたみたいな頭のおかしいことを言っていたので、東大数理にはこういう人がたくさんいるのかと言う経験を得たのも深い感銘を受けたポイントではある。 これ、大島先生から直接聞いたのではなく確か松尾先生あたりが言っていたのだと思う。本当なのか当人に確認したわけではないし、本当でも嘘でもどちらでもいいのだが、本当っぽそうと思えるあたりが本当に意味がわからない。

あとどうでもいい話として、キャンパスを歩いていたら大島先生も歩いていて、何か落とし物をしたので拾って「落としましたよ」と言ってあげたという個人的な小さな思い出がある。

大島先生とは無関係に「白頭絡的超幾何又黒写像」

全く関係ないのだが、大島先生のことを思い出すと自動的に常微分方程式を思い出すし、白頭絡的超幾何又黒写像も何故か思い出す。 これ「晴矢は光 $\circ(Picard)$」とかいう「それはいいのか」という翻訳的な何かがたくさん出てくるので、周囲の人、本当に困ったと思う。(英語での)論文はどうしていたのだろうという気分もある。

こういういい話は「数学まなびはじめ」などにいろいろまとまっている. もっとそういう記事や本を出してほしい.