一般化された書評: 新川直司『四月は君の嘘』 私はかをりと公生に顔向けできるような大人になれているだろうか

あどすくさんとMM2Pのおすすめで 四月は君の嘘を視聴した.

あまりに切なく, 夜が明けてもまだ気持ちが落ち着かなくて本当につらい. 冷静になどなれないし, 今無理にそうなるつもりもないのでまともなレビューなどはできないのだが, この気持ちをとにかく残しておきたい. 少しでも吐き出せば少しは気持ちが落ち着いてくれるかな, とは思っているけれども.

真っ先に考えることはかをりや公生のように懸命に生きているか, 人の心を震わせられるような数学ができているかということだ.

最近, 中学の頃の先輩でもあり, 通っていた道場の先輩が柔道部の監督で, 勤務校の HP 管理を依頼されている. そこでついでに柔道部に顔を出して稽古をしたり, 時間がある限り試合も見に行っている. 中高生が懸命に稽古する姿を見る度, 自分もこれだけ情熱を傾けて数学ができているか, その背中を見ながら人の心を震わせられているか, 子供の頃の自分が憧れたような人間になれているのかを思う.

全話を見終わってからも気持ちの昂りがおさまらず, 寝不足で仕方ないのだが, かといって「自分は全力を尽くせているか」と思うとおちおち休んでもいられない.

『はじめの一歩』, 一歩 VS 伊達戦の一歩の台詞, 「ぼくは全部出し切れたかな? まだ動く. 動けるうちは終わらない, 終われない」 も思い出した.

アニメを見ただけで平静を乱しまくるおっさんというのもどうなのかと思わざるをえないが, どうしようもない. かをりと公生に恥ずかしくないように数学に打ち込みたい.