2021-07-03 ライティングを強化したい/相転移プロダクション¶
今回のテーマ¶
数物系のメルマガが式を含むことも多いため, 先日から引き続き, 記事本体はアーカイブサイトへのリンク先にまとめています.
- 2021-07-01 外国語が話せるとはどういうことか: https://phasetr.com/archive/lang/misc/2021-07-01-what-is-speaking-a-foreign-language/
- アインシュタインの特殊相対性理論の原論文を英語・多言語で読む会: https://phasetr.com/archive/studygroup/sr/2021-07-02/
- 数学・科学の英語記事を読もうの会: 動画 https://www.youtube.com/watch?v=AFPTNSuya-k
- リーディングとライティング: https://phasetr.com/archive/fc/misc/mm-lang/2021-07-03/#_3
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リーディングとライティング¶
詳しくは上でもリンクを張った「数学・科学の英語記事を読もうの会」の動画を見てほしいのですが, この勉強会の当初の目的は二つで, 相対性理論の原論文を読むのに死ぬ程時間がかかるので, 全体を読み切れるような勉強会をしたかったこと, 単語を掘るタイプの勉強会・コンテンツ作成がしたかったことがあります.
- 再掲: 動画へのリンク https://www.youtube.com/watch?v=AFPTNSuya-k
はじめ単語を掘るというとき, 語源を掘るタイプを想定していました. これは相対性理論の勉強会でも実際にはじめにやっていたことです. 最近改めていろいろ勉強しつつ, 今後のコンテンツ計画もしていると, ライティングの観点から単語を掘るのもいいのではないかと思いはじめています.
これも勉強会でいくつか話したので, やはり興味があれば動画を見てほしいのですが, ここでも少し書いておきましょう.
例えば「練習すればできるようになるよ」と言うとき, 日本人の発想からすると "If you practice hard then you can do it." のように書いてしまうでしょう. しかし英語らしい英語で書くなら多分 "Practice makes perfect." でしょう.
これにはいくつかの特徴があります.
- 読むのは簡単で, 直訳からいわゆるこなれた日本語に直すのも簡単だが, こなれた日本語から「こなれた英語」に戻すのは異様なくらい大変.
- 日本語では条件文で書くところを, 主語を practice にして書けてしまう.
- 日本語の「作る」の語感から想像できないような make の用法がある.
- 全てとは言わずとも日本語では長い文でも英語では異様にシンプルに書ける. 実際ここでは三語で書けている.
しかもこれらは一般的にも使える特徴です. 他にも, 改めてリーディング教材に使っている記事を見ていると, ライティングの視点から見て面白い英文がいくつかありました. 単語のこういう掘り方も面白いなと思っています. ただ, これをやるならライティング専門でやった方がよさそうなので, 別で切り分けた方がいいだろうとも思っています.
数学・物理だとちょっと突っ込むと本・論文が英語になるので, リーディングは山程やっているものの, 博士に行って論文でも書かないとなかなかゴリっとライティングする機会がなく, 私もライティングはかなり弱いです. しかし, プログラミングとなると英文ライティングがかなり大事で, 私自身はあまり機会はありませんが, GitHub の issue 書きややりとりでライティングが必要です. もっとさっとライティングできたらいいのに, と思う機会は多いので, この際ライティングはライティングは別に切り出してやった方がいいかと思いはじめています. ライティングからはじめて音読でスピーキング練習する手法もあるので, スピーキングにもつながるコンテンツが作れないかとも思っています.
以前, ちょこちょことライティング用の例文集は作っていて, 会員制サイトにもいくつか, 少なくとも 100 文以上は載せていると思います. いまの勉強会をやっている二ヶ月間は勉強会に集中したいので, これが終わったらライティング強化勉強会がしたいです.
やりたいことがたくさんありますが, 実験しつつ一つずつ進めます.