記事紹介: 「お腹を痛めて産んだ子なのに、DNAが一致しない!」

本文

【「お腹を痛めて産んだ子なのに、DNAが一致しない!」あやうく子供を取り上げられ、さらに犯罪の疑いまでかけられてしまった女性】というニュース. 面白いといっていいものでもないが, まあ面白い.

以下ネタばれ(引用)なので, 順に見たい方は直接上記リンク先のページに行ってほしい.


カレンさんは血液的には1人ですが、組織的には2つの個体が結合していることが判明しました。 それはすなわち、カレンさん自身が双子そのものであることを意味します。

こうした症例は「キメラ」と呼ぶ非常に珍しいケースで、世界で30例しか確認されていません。

妊娠初期に双生児の片方が死亡し、生存している方に吸収されるか、 2つの受精卵が子宮内で融合して1つの胚となったとみられています。

確率にして、なんと10億人に1人の低確率です。

弁護士は、裁判の日をこの検査が終わるまで延期するよう依頼しました。 そして、リディアさんもこのキメラであることが判明します。

こうして、ようやく裁判所によって実子であることが認められ、 起訴は取り下げられました。

医学を過信しすぎたゆえの悲劇ですが、 最終的には子供を奪われることもなく、生活保護を受けることができたとのことです。

ちなみに骨髄移植をした人の中にも、 提供者と血液が融合してしまい、細胞のDNAと血液のDNAが一致しなくなるケースがあるそうです。

世界は不思議に満ちている.

ラベル

生物学, 医学