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2025

2025-02-23

以前の共同研究者の初田さん(と共立出版さん)からご著書をいただきました。https://kyoritsu-pub.co.jp/book/b10107082.html 有限自由度系からはじめて、一次元の一粒子の系も丁寧に扱ってあり、簡潔にまとまっていました。後半に簡単だが色々僕の知らなかった例が扱ってあり面白かったです。二重井戸型ポテンシャルで V(x)=(A cosh(x) + B)^2 で、うまく A, B を選ぶと下からいくつかの固有関数と固有値を明示的に書き下せるとか、びっくりしました。みなさん本屋さんで手に取ってみては、と思います。 一箇所だけコメントを追加するなら、固有関数が解ける例として超対称量子力学を「あまり現実とは関係ないのだが解けるから例としてよい」と前置きして扱ってありましたが、かなり現実と関係ある(?)モデルでも超対称量子力学の構造をもつものもあって、僕好きなので、ここに書いておきます。二次元を 動く磁場中の電子でスピン1/2をちゃんと考慮に入れたものは、偶然(?)超対称量子力学の構造をもち、基底状態のランダウ縮退とかが超対称量子力学のテクニックを使うと素敵に導出できます。これは1979に Aharonov-Casher によって指摘されており https://journals.aps.org/pra/abstract/10.1103/PhysRevA.19.2461 弊学科の院試問題としても取り上げられております(H28年度、第一問): https://phys.s.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/butsuriH28.pdf まあ、初田さんの教科書では無限次元ヒルベルト空間になるのは空間一次元系に限るとはじめから書いているので、守備範囲外ではありますが、ふと、思い出したので、書きました。

2025-02-16 sun 砂川理論電磁気学の計算の行間を埋めたサポートサイト

砂川理論電磁気学の計算の行間埋めて(私なりに)読みやすくなるようにサポートしたページを作っているので皆様ぜひ(宣伝)