立川裕二さん筋のツイート¶
2016-02-11 立川裕二さんのツイートをまとめた Togetter 「場の量子論の数学的定式化」とそこからの堀田さんとのやりとりまとめ¶
.@theorphys さんの「場の量子論の数学的定式化」をお気に入りにしました。 http://t.co/lgdy4s03fe
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 Togetterもまあ気になる. 特にこれ.
(ちなみに、形式的ベキ級数として数学的に正当化する、というのは、ようやく数年前に Costello によってなされて、本になっている: http://t.co/FPnRmix6eq)
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2015, 3月 5 追っていないから全くわからないが, 多少気になる.
それはそれとして, 私と堀田さんのやりとりメモ.
@hottaquこの辺の話でいつも思うのですが、非相対論的場の理論はどういう扱いなのでしょう。こちらは空間三次元のモデルである程度まともなのも何とかやれているのですが、相対論的というか超弦というか、数学的に格好いい方ばかり目立っている感があり、とてもつらいところです
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 一昨年だかその前のサマースクール数理物理で河東先生が、AQFTもVOAも両方ともかなり一般性が高くて完全には対応しないのは明らか、作用素環からは何とか有理性が大事でこれがキーになるはずだが対応するVOAの概念が何かよくわかっていないとか言っていたがその辺の話だろうか。あとで読む
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 @phasetr厳密な数学的取扱いは知らないのですが、物理屋としては(より簡単な)相対論的場の理論をいつも背景に置いて、その理論の中での粒子の質量∞近似をとることで何が問題なのと思っています。非相対論的モデルはより基礎的な相対論的理論から導出されるべきという視点なんですが。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @phasetrただ数学的な難しさや非自明さは、物理屋のそのような"思い込み"とは独立だというのも認識しています。だから非相対論的な物理モデルをきちんと数学化する価値は高いですし、やって頂けるとありがたいです。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @hottaqu論文読んでメルマガにも感想的なことを書くついでに何かまとめて書こうと思っているのですが、まず数学的にいうなら相対論は対称性の制限が強くて「厳しい」です。そのおかげでとりうる範囲が絞り込めて「簡単・単純」になるのだと思っていますが
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 @phasetr同感です。=>RTまず数学的にいうなら相対論は対称性の制限が強くて「厳しい」です。そのおかげでとりうる範囲が絞り込めて「簡単・単純」になるのだと思っていますが
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @phasetrその制限を取り払ったときに出てくる数学的多様性には興味があるわけです。将来ローレンツ対称性が高エネルギー領域で破れていることもあり得ます。対称性は実は創発的であり、低エネルギーで近似的に存在する可能性も。そうだとすると対称性のないモデルの理解も物理として重要。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @hottaquあと非相対論での紫外切断除去で時々問題として挙げられることで、紫外切断を除去して、元が非相対論なのに相対論的領域に突撃したりしないか、したとしたらどう扱うべきかというあたり、物理でどういう認識でしょうか
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 @phasetrこれは格子場の理論での回転対称性(ローレンツ対称性)のような例でも出てますよね。対称性は低エネルギー領域で創発するというアイデアは物理としても重要であると認識は広がっていると思います。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @hottaquそもそも物理としてきちんと理解できていませんが、特に物性関係の、いわゆる階層性の話としてよりミクロの世界、相対論的領域には触れずに成り立つ部分は相対論の参照なく独立に切って考えられるはずで、「導出」を考えずに切り離した思考がどこまでできるかとか考えています
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 @phasetr繰り込み群におけるユニバーサリティの思想ですよね。それは重要ですね。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 @hottaqu量子力学から熱力学を導くとか、そういうタイプの導出自体が激烈な難問だろうというのもありますし、いい表現かわかりませんが「(より)ミクロな世界を参照せずに上の層だけで閉じる理論を構築できるか考えよう」というモチベーションが私にはあります
— 相転移P(市民) (@phasetr) 2015, 3月 5 とても面白いテーマだと思います。@phasetr
— Quantum Universe (@hottaqu) 2015, 3月 5 研究でもやりたいことがたくさんあるのだ.
2016-05-11 IPMUの立川裕二さんによる「研究と勉強ってどう違うのでしょう」¶
なんだか老害を発揮したい気分になったので、夕食後に「大学院での研究とこれまでの勉強はどう違うのでしょう」というような文章を書きました: http://t.co/hHjRPXUFui
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2014, 9月 29 いくつか引用.
また、理解したかどうか、というのは、心の奥底で深い理解が出来たか、ということではなくて、与えられた問題に対して、手もしくは計算機を動かして、答えが求められるか、ということです。まあ、深い理解が出来れば、計算も出来るでしょうから、計算ができないということは、深く理解していないということでしょうが。
とてもつらい.
また、理論物理をやっていると、使われている論理がいい加減だったり、もしくは、数学の専門書で使われている記法と異なるので、気になる人もいるかと思いますが、そこは(数学者にならないのであれば)我慢して進んで下さい。理論物理屋になって、同僚と会話するには、やはり適度にいい加減で、数学の本でなく理論物理の本で使われている記法を使わないと、話は通じません。物理と数学と勉強しているのは、中国語と英語と勉強しているようなものです。折角両方勉強しているのに、中国にいったときに、英語でばかり話をするのは、困ったひとです。
そんなに記法違うのか.
この場合はちょっと嘘を教わったのを明かされるまで数年ありましたが、似たようなことが繰り返します。半年前に習ったことが、実はちょっと嘘だった、本当はこうなのだ、と言われるようになり、場の量子論の教科書などになると、教科書のはじめの 1/3 ぐらいで学んだことが、つぎの 1/3 で実は嘘で本当はこうだ、と書いてあり、つぎの 1/3 で実はそれもさらに嘘で、本当はこうなのだ、と書いてあることはざらにあります。 なぜこんな事態になったのかはよくわかりませんが、事実なので仕方ありません。兎に角、書いてある議論をあまり鵜呑みにしない、あまり無理に変な議論を納得しようとしない。しかし、そこに書いてあることは計算できるようになる、という鍛錬が必要です。まあ、教科書だって人が書いているのですから、全般的に信頼してはなりません。
数学, 割とこういうことないので, とても勉強しやすい.
また、世間では学際とか、見識が広いことがもてはやされていていることもありますし、皆さん興味の広い人も多いですから、あれもこれも勉強したい、というのはあると思います。大学院に入るぐらいまではそれで全然構わないと思います。しかし、大学院に入ってなにか研究をしたい、という段になると、まずは、何か自分のやりたい研究分野で、最先端の論文が読めるぐらいにならないと始まりません。二つの分野を同時に勉強しようとすると、最先端に辿り着くまでの時間は倍かかります。一つの分野の中でも、さらに特定のことだけ徹底的に勉強することにすれば、先端まで来る時間は短くて済むわけです。
数理物理の厳しいところだ.
さて、この段階で何を具体的に研究したいか、テーマが決まっていなくても、幸い理論物理の論文は案外適当なので、論理にギャップがあることがしばしばありますので、それを埋めようとすることが出来ます。また、既存の論文の設定をすこし弄って、ちょっと違う状況にしてみて、考えるということもできます。これらは、別に大したことではありませんが、上の定義に照らせば研究と言えると思います。
数学だと例・反例を作るという本当に研究マターの仕事もできる.
私もがんばらねば.
2016-05-25 立川裕二さんの講演スライド: 「場の量子論の枠組みは如何あるべきか」¶
柏で「場の量子論の枠組みは如何あるべきか」という短い非専門家向けのトークをしたので、スライドをおいておきます: https://t.co/67qmnl8wanコメント歓迎します。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 18 @yujitachラグランジアンのない場の理論の"定義"って、普通どういう風にまとめられているのでしょうか。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 18 @hottaqu無いので困っています。共形場理論なら、演算子積展開が crossing symmetry がある、等通常ので良さそうな気がしますが、これだけの公理で前記「…」が示せるかは謎です。みんな使ってますが…
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 18 @yujitachスライドにいきなりラグランジアンのない場の理論が出てきてるので、それは素朴にどういう意味なのかなと思ったので。まだ誰も知らないとかでなく、その理論に対して本当にラグランジアンが存在しないことは証明されているのでしたっけ?(「そこから?」レベルですいません)
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 18 @hottaqu古典的ラグランジアンでは持ち得ない対称性を持つ場の量子論は幾つか見つかってます。三次元のN=8超対称共形理論は古典的にはBagger-Lambert理論の一種類しか書けませんが、量子論的にはもっといっぱいあります、ABJM理論でk=1,2にすると。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 18 @hottaquABJMのラグランジアンはN=6あるのですが、特殊な場合に超対称性が上がります。そういうときに上がった部分の超対称背景場を結合させようとするとラグランジアン書けなくなります。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 18 @yujitach引数が点粒子の座標xである場に対する古典論的作用が全く書けないということなんでしょうね。点粒子用の場だけではなく、もっと変な対象物まで持ち込めば古典的に作用が書ける可能性はないのでしょうか。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 18 .@hottaqu通常のスカラー、フェルミオン、ゲージ場では書けないということです。もっと変な古典場を入れれば出来るかも知れないのはその通りで、ラグランジアンが当然有るべきだという信仰を捨てられない同業者はそういうのを探す人も多いですが、個人的にはそれは囚われだと思ってます。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 19 @yujitach一般的には量子的な理論の"古典極限"でどんなものが残り、世界を記述するかという問題は、凄く非自明なんだろうと思います。単純に大きさを持たない点粒子だけが住んでいるのが「古典的世界」なのかという視点では、囚われと断じると面白い可能性をはずしてしまう気がします。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 19 @yujitach(と言っても、自分は手を動かして参入する意志はないので、分野外の素人が言うたわごとということなんですが。)
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 19 .@hottaqu「経路積分に入るラグランジアンに使うべき古典作用に現れる古典場」と、「量子系に古典極限を取ったときに何が出てくるか」、というのは、「古典」という字面は一緒ですけれど同じ保証は(特に普通のラグランジアンを持たない理論に関しては全く)無いと思います。ですから(続)
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 19 @yujitachLagrangian はあるけど Lorentz covariant には書けない、というのはどちらの例に分類されますか?https://t.co/F7mua19f5Hのイントロに色々書いてありますが。
— Ryo Suzuki (@suzuki__r) 2016, 1月 19 .@suzuki__rそれは古典運動方程式の対称性を全て明白に持った古典ラグランジアンが無いという問題で、関係あるものの多少異なる問題では無いかと思います。そもそも、いろんな言葉が未定義なので、将来見つかった枠組みを「ラグランジアン」と呼んで仕舞えば、どんな理論も
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @suzuki__rby definition で「ラグランジアンはある」ことになりますから、定義のはっきりしていない現状では、ある理論がラグランジアンがあるかないかというのは明確に白黒分かれた話ではないですし。色の濃淡はあるとはいえ。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @yujitach「古典運動方程式はあるけど量子分配関数が Lorentz covariant に書けない」という方が正確では。それでも 2nd-class constraint を課せば形式的に path integral できる、とも反論できるので言葉の定義が曖昧ですが。
— Ryo Suzuki (@suzuki__r) 2016, 1月 20 @suzuki__rうーん、量子分配関数自体は Lorentz(diffeo) covariant ですけど。量子分配関数をむりやり経路積分で書こうとおもったときの「古典作用」は covariant には書けません、というのが正しい主張かな?
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @yujitach話を戻すと、covariant Lagrangian の有無は古典極限が取れれば部分的に解決できる問題なので、ℏのない量子論を扱う方法を知りたいのが主目的な場合には二、三歩先の問題でしょうね。
— Ryo Suzuki (@suzuki__r) 2016, 1月 20 @hottaqu僕の言う「ラグランジアンを書くことに囚われた人々」は「古典極限をしっかり調べようという人々」とは一緒ではありませんので、悪しからず。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 19 @yujitachなるほど。理解しました。ありがとうございます。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 19 .@yujitach例えば古典極限はとれても、そこに現れる点粒子や他の謎の対象物に対するラグランジアンがないこともあり得るわけですね。その古典運動はどうやって記述されるのか は大変面白い問題だと思いますが、やっぱり古典作用が出て来るのが自然な仮説のようにも個人的には思えます。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 19 .@yujitach「古典極限をしっかり調べようという人々」には、その謎の古典ラグランジアンを見つけるチャンスがあるように思えて、頑張って欲しいなと分野外の人間ながら感じます。若手の人のなかでもっと興味を持つ人がいてもいいような。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 19 .@hottaquうーん、あり得るという以前に、ラグランジアンのあるQCDですら物理的な普通の意味での古典極限はハドロンの理論が出てきて、クォークとグルオンの古典運動方程式に従うものは出てきませんよね、それを見るには深部非弾性散乱極限を取らないといけないわけで。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 .@yujitachそういうことですか。こちらは低エネルギー領域のハドロンのカイラルラグランジアンのようなイメージでみてました。これはある意味、古典作用ではありますよね。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 20 .@hottaquだから、僕にはそれは自然な仮説には思えないのです。この話も、経路積分に使うべきラグランジアンと、古典極限を記述すべきラグランジアンは、区別しておいたほうが良いと思う、一理由です。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 .@yujitachなるほど、飽くまで(可能な)全てのエネルギー領域を記述できる経路積分に使う作用が見つけられていないということに力点があるのですね。低エネルギーでの有効作用の形とは別個に。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 20 @yujitachすみません。確認したいのですか、よろしいでしょうか。超弦からラグランジアンのない場の理論が出てくるような記述がファイルにあったように思うのですが、超弦自体はまだラグランジアンのない理論だと思うのでしょうか?
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 20 .@hottaqu超弦は重力を含むので僕の考察外です。とりあえずとしては勝手な外場としての計量と結合できる場の理論を考えたいが、重力自身を量子化を始めると枠組みがなにもわからないので。重力を含む理論としては超弦の作用は全時空でディラトンが弱結合なら(ほぼ)あります。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @hottaquでもそういう時は超弦からはラグランジアンの無い場の理論はでてきません。あと、ほぼある、といったのは、1. いろいろ技術的な問題があって書き下すのは難しく、昨日まさにそのテーマの博士論文の審査をしたくらいであるのと、
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @hottaqu2. 超弦の作用は存在するだろうときでも弱く背景依存して、固定した背景とそこからあまり離れていない時空しか記述できないらしいからです。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @yujitach行列模型としてのM理論とかはどうなのでしょう。この場合、作用は一応あるということですよね。背景依存性がやはり強いのでしょうか。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 20 @hottaquそうですね。「M理論の作用」「弦理論の作用」と言った際、現行では、少なくとも特定の状況では使える作用、という意味で、ノンラグランジアン理論が出てくるような状況には現時点では使えません。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 1月 20 @yujitachできる若手の人に残された問題は結構ありそうですね。若い才能にも、どんどん頑張ってほしいところです。
— Quantum Universe (@hottaqu) 2016, 1月 20 話が相当ずれると思うが, 古典論でも運動方程式が書けて Lagrangian が書けない状況があるらしいのだが, どういう具体例があるのか, それをずっと知りたいと思っている.
2016-06-06 Togetter: IPMUの立川裕二さんのツイートをまとめた『場の量子論の数学的定式化』¶
IPMUの立川裕二さんのツイートをまとめた場の量子論の数学的定式化というTogetterがあった. Longoや河東先生の論文 From vertex operator algebras to conformal nets and backが引かれていて, これに関するコメントがいろいろ書かれている.
この河東先生の論文も読んでみたいしAQFTももっときちんと勉強したい. やりたいことたくさんある.
2016-07-21 立川さんツイート: 「ある巨大基数の存在に関する (数学基礎論屋的?) 直観から、組み紐群の性質が予言され、実際に証明されたとか」いう話¶
僕がよく言う「(僕のやるような)物理は、物理に対する直感的な考察から数学的予言を取り出し数学者に証明させる営みである」はあんまり他の人が言っているのは見たことがなかったのだけれど、論理学者(日本語では数学基礎論屋)の人が言っているのを見つけた(続く)
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 2月 14
これ https://t.co/GvjfWA5XpSのp.12。ある巨大基数の存在に関する(数学基礎論屋的?)直観から、組み紐群の性質が予言され、実際に証明されたとか。その巨大基数があるかはZFCから独立だが、それがあると思うと、ZFC内の性質が示唆されるということのようだ。
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 2月 14
この pdf の一ページ目も凄い。 https://t.co/KHBMIMABPL
— o-o⇒o-o-o (@yujitach) 2016, 2月 15
謎の強烈な仕事だ. 立川さんも謎の情報をいろいろ仕入れてつぶやいてくれるのでとても楽しい.
立川さんの研究室紹介 YouTube がうさんくさくてとても素敵¶
本文¶
大学院説明会 大学院紹介 立川 2014: http://t.co/m0KVZGglXP@YouTubeさんから
昼飯後に視たが、手際良いランダム行列論の講義で面白い。ところで核でも統計力学でもランダム行列は使うので素論の大学院紹介になっているのか?
— 早川尚男 (@hhayakawa) 2014, 5月 29 @hhayakawaどうもありがとうございます。僕は素論をやっているのではなくて、僕にとって面白いことをやっているだけですので、学生さんも、僕の面白いと思うようなことを面白いと思うかたが入って来て下さればそれでいいのです
— Yuji Tachikawa (@yujitach) 2014, 5月 29 @yujitachなるほど!それは大学院進学希望者への明快なメッセージです。
— 早川尚男 (@hhayakawa) 2014, 5月 29 立川さん, 本当に怪しくていい.
ラベル¶
数学, 物理, 数理物理, 物理学者
研究者はもっと研究対象に対する個人的な感慨を公にしていってほしい¶
本文¶
立川さんのいい話.
自分の研究対象を何故面白いか、やるに値するか等を書類に書かされる度に思うのだけれど、あなた、恋をしているとして、どうしてその対象に恋をしているか、理性的に語れるわけがないでしょうと。理由をきちんと言えるような段階では、それは恋ではないし、研究ではないと言いたい
— Yuji Tachikawa (@yujitach) 2014, 6月 12 以前他の研究者のかたと、研究対象に美を感じるかという話になって、物理理論に美しいという形容詞は当てはまらないと言って大反論したのだけれど、その後、一体どのような形容詞を使うと僕としてもっともしっくりくるかを考えたのですが、研究対象は性欲の対象であるというのが一番近い気がしました。
— Yuji Tachikawa (@yujitach) 2014, 6月 12 人によってまたいろいろ変わるところだが, こういう個人的な感慨はどんどん公にしてほしい.
ラベル¶
物理, 数学, 数理物理
立川さんツイートメモとツイートから考えたもろもろ: 人間の直観なんて大したことはない¶
本文¶
面白かったのでメモ. 次のあたりの立川さんのツイート.
- https://twitter.com/yujitach/status/459336381244796928
- https://twitter.com/yujitach/status/459336755062112256
- https://twitter.com/yujitach/status/459338458138279937
- https://twitter.com/yujitach/status/459339005998276609
- https://twitter.com/yujitach/status/459339997376569344
- https://twitter.com/yujitach/status/459493078424776704
場の理論の勉強をはじめて, いろいろな概念 (仮想粒子等) の物理的意味を悩んでいる学生さんの tweet を見るが, そんな哲学的なことを悩むのは 30 年早いと言いたい. アインシュタインやボーアは偉大だから, 哲学的な考察から物理を引き出せたが, 普通はそうはいかない. (続)
自分は第二のアインシュタインだ, ボーアだ, と思うならそれも構わないが, 人間原理的に考えて, そんな確率はゼロでしょう. だったら, まず, 計算を出来るようになるのが先決でしょう. 年を取って, テクニカルな部分で業界に寄与できなくなったと思ったら, 意味でも考えればいいのだ. と僕は思います.
二十世紀はじめの物理の大革命がそれら哲学的嗜好のある偉人によってなされたせいで, 今にいたるまで相対論, 量子論の教科書のはじめが哲学色が強すぎるのは害悪だと僕は思う. 古典力学はわかりやすいが量子力学はわかりにくいなんてナンセンス! 現時点のデータで未来が全部決まっていると思うなんて
量子力学とおなじぐらい日常生活の常識に反するでしょう. 古典力学だって全然わかりにくい. 古典力学の教科書も哲学色が濃いものが多かったなら, トンデモさんも相対論と量子論だけを狙うのでなくて, 「ニュートン力学は間違っていた! 」とかいう本も沢山出ていた筈.
量子力学と相対論の教科書を, 古典力学の教科書みたいに単に事実を書くものに変えて, 一般向け解説でも, わかりにくいとか不思議だとか書かずに, あたりまえだと書くようにすれば, トンデモさんは撲滅できると僕は思います
@hottaqu プロの研究者や教育者が仮想粒子を量子揺らぎだと教えていればそれも問題だと思いますが. 仮想粒子は理論を摂動論で扱うから出てくるだけで, 全ハミルトニアンの固有状態でみれば単に $e^{itE}$ がかかるだけ, 計算上の手段に過ぎない仮想粒子を揺らぎだというのはナンセンスだ
少し話はずれるが, 古典論 (とりあえず相対論は除いておく) にも 結構面倒な部分はたくさんある. アメリカのマンハッタンへの飛行機突入とそのあとの 物体の落下に関する異常者の言動があるが, アレも非日常的なスケールの物理に対する 直観の効かなさに原因があるというのはよく言われている.
人類レベルで直観が磨き抜かれた専門家ですら 「きちんと調べないとわからない」と言って研究テーマにしていたわけで, 高層ビルレベルで既に人間の感覚は通じなくなる.
ラベル¶
物理, 古典論, 力学, 量子論
立川さんによる Strings 会議の講演者と講演内容の変遷を追うページ¶
立川さんによるページがご自身により宣伝されていたのでとりあえず私も便乗してみた.
過去の Strings 会議の講演者と講演内容の変遷と一望できるページをつくりました. http://member.ipmu.jp/yuji.tachikawa/stringsmirrors/statistics.html
どう見ると面白いのだろう. そういうのが少しあるだけでも門外漢には嬉しいのだが, と思ったところで, 自分もそういうのを作っていくべきなのだな, と思う方の市民であった.