このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
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高校までは不等号というと (\leqq) 一択だったが,
大学に入ると (\leq) や (\leqslant) という不等号が出てくる.
特に (\leqslant) は大 2 病的な感じで使いはじめる者もいたことだろう.
また書く量が減るから, ということで (\leq) を使う人もいる.
(\leqslant) も斜めにシャシャッと書く感じで書きやすそうだし,
そういう意味で (\leqslant) を使う人もいそうだ.
だからどうということも特にないのだが, 私は (\leqq) を愛用している.
ご多分に漏れず (\leqslant) を使ってみようと思ったこともあるのだが,
癖でずっと (\leqq) を使い続け, 結局そのままだ.
今になって思うと画数も多いこの不等号 (\leqq) がとても気に入っている.
基本的に記号や式は万感の思いを込めて書くものだ.
苦闘の末得られた結果を綺麗にまとめているときにはなおさら.
わざわざ下に棒を 2 本つける感じが, 私の心の底に深くたゆたう不等号への愛情を表現しているような気さえしてくる.
あと, 少なくとも物理と数学では 1 つ 1 つの記号をとても大事にする.
記号 1 つとってもそこから読み取れるメッセージというのがある.
例えば物理で (E) と出てきたらエネルギーなり電場なりに良く使うが,
そこから一気に関連する諸概念, Hamiltonian や Lagrangian, 磁場や Maxwell 方程式やらが頭の中を駆け巡る.
数学でも同じ (E) で射影なりベクトルバンドルなり, 色々ある.
関連性を意識させるべく, 何となく似ている概念には同じ (ような) 文字を使うことだってある.
あまりいい例ではないが, 時間を表す変数 (t) に対し, 量子力学では虚時間 (it) に (\tau) を使ったりする.
記号 1 つで簡単に聴衆を混乱させることだってできる.
1 文字 1 文字に万感の思いを込めて文章を書こう.
最後に解析学徒の心の故郷, 不等式の園への誘いとして我等が Hardy-Littlewood の『不等式』を紹介して終わろう.
追記
黒木さんからコメントをもらった.
せっかくなのでこちらにも転記しておこう.
@phasetr http://phasetr.blogspot.jp/2013/06/1-1.html
ぼくも「≦」派 (「<」の下に「=」をしっかり書く派) です.
手が勝手に書いてくれるのに無理して略す必要はない感じ.
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