黒木さん発言録: 「【数学の教師って、数学得意だったから数学苦手な生徒の気持ち理解できないから、数学教えるのは向いてないんだって。】これは数学をきちんと勉強したことがない人の発言か?」

この記事は2分で読めます

このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.

中高の数学の復習から専門的な数学・物理までいろいろな情報を発信しています.
中高数学に関しては自然を再現しよう役に立つ中高数学 中高数学お散歩コース
大学数学に関しては現代数学観光ツアーなどの無料の通信講座があります.
その他にも無料の通信講座はこちらのページにまとまっています.
ご興味のある方はぜひお気軽にご登録ください!


さすが黒木さんがとてもいいことを言っていた.

https://t.co/GbxhcSHJ8O 【数学の教師って、数学得意だったから数学苦手な生徒の気持ち理解できないから、数学教えるのは向いてないんだって。】これは数学をきちんと勉強したことがない人の発言か?数学科卒業生で数学がわからなくなった経験がない人なほぼ皆無のはず。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 5

@genkuroki 数学の先生になる可能性のある学生に数学を教えている大学の先生には、努力しても数学がわからなくなるところまでその学生を連れて行く責任があると思う。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki 数学科にも色々あるだろうけど、ぼくが知っている大学の数学科では、小中高で数学がわからなくなった経験がない程度の実力であれば確実に数学がわからなくなる程度のことは教えていると思う。数学科ではまじめな多くの学生はわからなくなったときの絶望感も味わうはず。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki しかし、箸を自由に使えるようになった人が箸を自由に使えない人の感覚を正確には想像できなくなっているのと同じように、数学的何かについて理解してしまった人が理解していなかったときの自分の心の様子を正確には思い出せないということはあると思う。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki 続き。これは、数学に限らず、すべて同じことで、理解したりできるようになった時点で、自分自身が不可逆的に変化してしまっていて、以前の感覚を正確には思い出せなくなるものだと思う。 でも、数学科に来れば理解できないときの忘れられないあのいやーな感覚は経験できる。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki まだ理解していないことについて、誰かに「教える」(正確には誰かに話を聞いてもらう、理解していないので本当の意味では教えることができない)というのは、理解するためにとても良いやり方だと思う。理解する前に誰かに「教える」ことがポイント!
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki 数学科に来る学生であれば少なくとも算数は平均以上にできて、たとえば、余りを求める割算も理解し、分数の計算も得意だっただろう。しかし数学科で本質的に同じことを「イデアルで割った剰余環」「環の局所化」でやると、まさに算数が苦手な子のごとくになってしまう。続く
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

@genkuroki しかも心無い先生に「これらは算数で習いましたよね」とまで言われて落ち込むことになる。「イデアルってなんなんだー」とか「なんで局所化っていうんだ よ」のようなとても良い疑問を持ちながら、余りを求める割算や分数がわからない経験をできるわけだ。毎年繰り返される風景。
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2014, 6月 6

「わかる人はわからない人の気持ちがわからない」という妄言, 本当にどうにかしてほしい.
もっと言葉を大事にしてほしい.


中高の数学の復習から専門的な数学・物理までいろいろな情報を発信しています.
中高数学に関しては自然を再現しよう役に立つ中高数学 中高数学お散歩コース
大学数学に関しては現代数学観光ツアーなどの無料の通信講座があります.
その他にも無料の通信講座はこちらのページにまとまっています.
ご興味のある方はぜひお気軽にご登録ください!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
    • 猫柳
    • 2020年 7月10日

    数学得意な人って私みたいに苦手を通り越してディスカリキュアを疑われるレベルの人間を馬鹿にしますよね。
    それと文系を敗北者だと馬鹿にして優越感に浸る奴ばかり。

      • phasetr
      • 2020年 7月11日

      私の観測範囲だと世間的には理工系の方が顎で使われていて社会的敗北者ですし、敗北者の戯言は無視しておけばいいのではないでしょうか、と思いつつ、この記事に対してそういうコメントを投げてくる感覚が全く分からないとかそういう感じの不可解な気分です。

    • 食い倒れ
    • 2020年 7月28日

    【数学の教師って、数学得意だったから数学苦手な生徒の気持ち理解できないから、数学教えるのは向いてないんだって。】
    上記文脈での「数学」と
    数学科卒業生で数学がわからなくなった経験がない人なほぼ皆無のはず。
    上記文脈での「数学」は意味が異なるはずです。

    前者の意味の「数学」は中学高校で教わる範囲の数学で、後者の意味の「数学」は大学以上で学ぶ極めて抽象度の高い数学なのでは?
    現代数学を学び始めてようやく数学の難しさにぶち当たるような数学玄人は、中高程度の初等数学なんて息を吸うように理解できると思います。でもそういう人は、私のように中学高校程度の初等数学でいちいち躓いている程度の人間の苦しみがわかるとは到底思えません。
    黒木氏は、【数学の教師って、数学得意だったから数学苦手な生徒の気持ち理解できないから、数学教えるのは向いてないんだって。】という発言は数学をきちんと学んだことのない人の発言なのではないかと疑問を呈していますが、つまりはこれ、「数学得意な人だって、数学が苦手な人の気持はわかる。数学をきちんと学べばそう考えるのは当たり前」と言いたいんでしょうか。もしそう主張したいのだとすれば、「中高で数学が得意だった生徒でも、大学では数学がわからなくなって絶望する時がある」なんて例を引き合いに出しても、主張を十分にサポートできてないので納得感に欠けます。なんで大学で数学がわからなくなったら、中高の数学程度で苦しむ人の気持ちがわかるようになるんでしょうか?大学で学ぶ数学がわからなくなったとしても、中高の数学は得意ということには何ら変わりないじゃないですか。

    これ、プログラマの適正の問題にとても似ていると思うんですよね。
    The camel has two humps (working title)という論文が有名ですが、プログラミングをできる人とできない人の間には深い溝があるようです。私個人の体験になりますが、私にとって大学のプログラミング演習の講義なんて簡単すぎてヒマでした。でも、そんな講義でも3割の生徒は単位を落として留年してしまったんです。講義の内容なんて、C言語で、代入、ループ、条件分岐、配列、関数、ポインタ、構造体などを使って適当なプログラムを作る簡単なものだったんですがね。ヒマだったので、友達にわからないところを教えていたんですが、代入が理解できなかったり、二重ループが理解できなかったりで、どう教えたら良いか頭が痛くて参りました。当時は、自分の教え方が悪いから理解できないんだと思っていましたが、上記の論文(と関連する日本語記事)を読んで、教え方ではどうにもならない問題なんじゃないかと思った次第です。

    つまり、言いたいことは数学を理解するにも”適性”が必要なんじゃないでしょうか。
    しかもその適性は中学高校程度の数学でも大きく影響すると思っています。
    数学の適性がある人は中学高校程度の数学なんて簡単に乗り越えますが、適性がない人にはそれすら難しい。私が代入や二重ループを理解できない人がいることに唖然とするのと同じように、数学が得意な人も高校程度の確率や微積分ができない人がいることに唖然とするはずです。なんでそんな簡単なことができないの?としか思えないんです。その溝は埋めがたい。

    だからこそ、【数学の教師って、数学得意だったから数学苦手な生徒の気持ち理解できないから、数学教えるのは向いてないんだって。】という発言には、適性の観点から賛成する立場です。適性のある人間に適性のない人間の気持ちはわからない。きっと、数学の適性のない人間が、適性のない生徒に数学を教えれば何か道は拓けるかもしれませんが、そもそも数学の適性がない人が数学教師にはならないというジレンマがあります。

      • phasetr
      • 2020年 7月28日

      何を言っているのかよくわかりませんが、中学・高校の確率と微積分ほど粗雑に説明されていて理解に苦しむ分野もないので、根本的に何かを勘違いされているのではないでしょうか。理解していなくても使い倒せる分野筆頭とも言えます。あと私の観測範囲でいわゆる理工系を見ていると、「数学を理解している・してない」(できる・できないはよく知らない)と「数学を使える・使えない」の間に凄まじいギャップがあり、その辺をきちんと議論している人もほぼ見かけないので、その辺も雑に考えているだけなのではないかという気分もあります。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

数学・物理の情報を中心にアカデミックな話題を発信しています。詳しいプロフィールはこちらから。通信講座を中心に数学や物理を独学しやすい環境づくりを目指して日々活動しています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

YouTube チャンネル登録

講義など動画を使った形式の方が良いコンテンツは動画にしています。ぜひチャンネル登録を!

メルマガ登録

メルマガ登録ページからご登録ください。 数学・物理の専門的な情報と大学受験向けのメルマガの 2 種類があります。

役に立つ・面白い記事があればクリックを!

記事の編集ページから「おすすめ記事」を複数選択してください。