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日本人がなんとなしに無神論というフレーズを持ち出すたび、このエッセイを思い出す。http://t.co/8OCShXCMYf
— Suslov (@MValdegamas) 2014, 8月 23
エッセイから少し引用しておこう.
けれどもいまにいたるまで最も鮮明に覚えているのは、フレンドリーな会話の間ただいっとき緊張した場面である。その神父さんは、「ところで君はキ リスト者なの」と尋ねられた。わたしは、当時ベルギーの大学街にあって確かに道ばたで佇むマリア像に感じ入り、神学部の図書館で見たこともない巨大な蔵書 を眺めては一人おののいていたものの、信者ではなかった。どこか照れかくしもあり、和英辞典から直接抜きだしてきたような横文字で「アテイスト(無信教 徒)です」と答えたのだが、そのわたしを待っていたのは「アテイストっていうのは大変なことなんだよ。君はそういえるほど毎日神を信じないという努力を 払っているのかね」という衝撃的な再問だった。
八百万の神の世界に無意識に身をおいていたわたしは、この瞬間、神を信じ畏れることの激しさと、その裏返しとしてのアテイズムの緊張感を垣間見た。爾来、カトリシズム、キリスト教、そしてひろくイスラム教やユダヤ教を含めた一神教が頭から離れない。
数学に関してもこのくらいの誠実さをもって臨みたい.
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