このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
中高の数学の復習から専門的な数学・物理までいろいろな情報を発信しています.
中高数学に関しては自然を再現しようや役に立つ中高数学 中高数学お散歩コース
大学数学に関しては現代数学観光ツアーなどの無料の通信講座があります.
その他にも無料の通信講座はこちらのページにまとまっています.
ご興味のある方はぜひお気軽にご登録ください!
言われてみればそうなのかもしれないが,
ほとんど考えたことがなかった事案なので,
いくつかツイートを転記して記録しておきたい.
まずはここから.
こういう例を結構たくさん見ているので、「丁寧に正確に」は好まないのですよ。「じっくり考える」は良いとしても。 https://t.co/9RfRT56ctR
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 5
引用されているのはこれ.
吹奏楽部に夏休みを破壊され、夏を過ぎてから来た5教 科7科目の高3(国公立進学80名程度の自称進学校)がいたのだが、計算が非常に遅く、半年足らずでは何をどうすることもできないので丁重にお断りした。 非常に真面目そうな子で勉強も可能な範囲でやってはいたのだと思うが…
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2014, 10月 8
あの様子では、計算のみならずすべての処理が遅いだろう。英文なども逐語訳しているに違いない。「模試とかで時間間に合う?」と聞いたら「全然間に合わないんです。第6問だけで何十分もかかっちゃって」と言っていた
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2014, 10月 8
彼女の問題点は ①部活動によって日常の学習時間が大幅に削減された ②部活動によって受験への始動が大幅に遅らされた ③計算その他処理が馬鹿丁寧すぎるせいで非常に遅い という3点に集約される。では、誰が彼女をそうしたのか
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2014, 10月 8
たぶん、本人は自分の問題点を人に指摘されたことがない。むしろ周囲の推奨する通りに生きてきたはずだ。だから、彼女は自分の学力が足りないことや試験時間内に終わらないことを自分の能力が低いせいだと思っているだろう
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2014, 10月 8
「部活も一生懸命やろう」「ゆっくりでもいいから丁寧 に解こう」というイメージ優先かつその場の(自分の)都合しか考えていない無責任な言説が、真面目な学生の本業を破壊した。破壊した無数の張本人たちにそ の自覚はゼロだろう。本人も何によって破壊されたかを知らず、自分の責とするだろう
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2014, 10月 8
次.
例えば同じテストで生徒A,Bが同じ得点だったとしま す。Aはミスが多いものの時間内に解答欄を全て埋めて見直しまでできました。Bは時間内に解き終わらず解答欄に空白が目立ちますが答えを出した問題はほと んど正解していました。同得点だから実力は同じと判定されますが、皆さんならどう見立てる?
— 根岸 大輔(ねぎちゃん先生) (@negi_chang) 2015, 4月 3
僕はこの場合、Aを高く評価し、Bを低く評価する傾向 が強いです。解答欄が空白では点にならないし、何より考え方・論理把握の粗さよりスピードを上げる方が指導しにくいと思っているから。教えられる部分が少 なく、個人の取り組み、意識の改革がスピードアップには必要。その意識が低い子は厳しい。
— 根岸 大輔(ねぎちゃん先生) (@negi_chang) 2015, 4月 3
典型的な「同じ点なのは今だけ」の例ですね。仮にABが中学生だとすると、大学受験する頃には絶対に覆らないくらい差がついていてもおかしくない。単位時間あたりの勉強量が違いすぎるからね
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
もちろん程度問題ですが
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
「処理の速さ」って誤解されている気がするな。算盤的な「計算の速さ」だけイメージされているのではないか
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
処理が速いってのは単位時間あたりに考えている量が多いという意味であって、「何も考えずに適当に書いているから速い」みたいのは処理が速いとは言わない
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
次.
ただ、処理の速さを生徒に仕込むのは結構大変で、単に急かすだけだとブレーキが壊れた車みたいになって複雑な問題も急いで解こうとして×だらけになったりする。ヤベエと思ったら腰を落ち着かせて行を増やす必要もあるし、そういうブレーキの踏み方も教えていく必要はある
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
行を減らせと言ってもそのために手が止まって考える時間が長すぎれば逆効果だし、結局は「手を止めずに処理できるギリギリの範囲」まで行を減らしていって、その範囲を少しずつ拡張するという話になる。これは指導者が定期的に補助しないと難しい
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
処理が速くなるためには多面的な理解と抽斗の多さが必 要になるので、解き終わったあとでその問題に対して考察を加える一手間は結構重要。いわゆる確かめのことではなく、「つまりどういうことよ」的な。例えば ×10を筆算して解いた後「0つけるだけで良かったんじゃね?」みたいな
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
特に物理はこれがないとアウトと言ってもいいと思う
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 4
次.
とりあえず処理の速さというものがだいぶ甘く見られていることが分かった
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 5
平均以上の生徒なら数解いてるうちに正確性は勝手に上がってくしこっちであれこれすれば更に上がるけど、速度はほっといても上がらんし指導者が補助してすら上がらんことも多い
— ヤマグチ (@t2o_yama) 2015, 4月 5
こういうのは実際に大量に色々な子供を見ていないとわからない.
参考にしたい.
中高の数学の復習から専門的な数学・物理までいろいろな情報を発信しています.
中高数学に関しては自然を再現しようや役に立つ中高数学 中高数学お散歩コース
大学数学に関しては現代数学観光ツアーなどの無料の通信講座があります.
その他にも無料の通信講座はこちらのページにまとまっています.
ご興味のある方はぜひお気軽にご登録ください!
この記事へのコメントはありません。