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[蒐書日誌]書評公開:三中信宏「科学の「リンガ・フランカ」がもたらす光と影(1〜3)」 http://t.co/bXzrkHArPo http://t.co/Jsgjv9IBG7 http://t.co/7ZGfSI3Qpx ※こんなに長い書評文を書いたのはひさしぶりのこと.
— MINAKA Nobuhiro (@leeswijzer) 2015, 5月 28
リンガ・フランカとは何ぞ, という話があると思うので,
上記 URL から書評の冒頭だけ引用しておこう.
科学の「リンガ・フランカ」がもたらす光と影(1/3)
一昨年,新刊で出たときにすぐ買って読み始めたのに,途中で放り出したまま2年が過ぎてしまった.やっと読了.科学英語の歴史と展望を論じたとてもおもしろい本であると同時に,英語でアウトプットし続けている現役の研究者にとっても得るものが多いだろう.
かつて David Crystal[デイヴィッド・クリスタル/國弘正雄訳]『地球語としての英語』(1999年1月8日刊行,みすず書房,東京,iv+215+x pp., ISBN:462203381X → 情報)は,英語のネイティヴ・スピーカーは今や少数派であり,その数倍もの非ネイティヴ・スピーカーが世界中で増大しつつあると指摘した.彼は,地球規模 でグローバル化してしまった「地球語としての英語」は言語として絶え間なく変化し続け,その結果,複数形としての「新たな英語たち(new Englishes)」を生み出しつつあると述べている.本書に寄せた序文のなかで Crystal はこのキーワード「new Englishes」をふたたび登場させ(p. x),現代科学が “共通語” として用いている科学英語もまた今なお変化し続けているのではないかと予測する.
眺めるだけでも楽しい.
もう 1 つの科学の公用語, 数学についてもこう色々なことを思う.
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