このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
理系のための総合語学・リベラルアーツの視点から数学・物理・プログラミング・語学 (特に英語) の情報を発信しています. コンテンツアーカイブに見やすくまとめているのでぜひご覧ください.
次の本を元に脳内授業の例, 数学版をたくさん出していきます.
やさしい理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ, 河合出版)
勉強法として脳内授業をお勧めしています.
また見ていない方は次のページや
Kindle にまとめた書籍を参考にしてください.
『やさしい理系数学』は「内容はいいのに解説が少ない」という評判なので,
ここではその解説部分を補充する形でやっていきます.
大学受験に限らず何か聞きたいことがあれば
このページを参考に気軽に質問してください.
必要な情報がなく, 適切なアドバイスができないことが多いためです.
リンク先のページには LINE・メールの連絡先も書いてあります.
どんどんアウトプットすることが大事です.
積極的に解答を書いて私まで送ってくださいね.
メールや LINE だと式を書くのが大変でしょうから,
書いた紙を写真に撮って画像で送ってくれればいいですよ.
問題 2-3
(3) \(0 < a < 1\) のとき, \(\lim_{n \to \infty} n^r a^n = 0\), \(r=1\), \(2\) を示し,
次の無限級数の和を求めよ.
\begin{align} &\sum_{n=1}^{\infty} n a^n, \\ &\sum_{n=1}^{\infty} n (n-1) a^n. \end{align}
ポイント: 問題 2
級数の収束・発散に関しては次の命題が基本なので完璧にしておくこと.
命題
\(\sum_{n=1}^{\infty} 1/n^{k}\) の収束・発散を考えると,
\(c > 0\) として一般項が \(1/n^{1+c}\) なら収束するが, \(1/n\) または \(1/n^{1-c}\) のときは発散する.
あとは無限等比級数など基本的なところも意外と出てくる.
基礎・基本をなめてはいけない.
極限関係だからはさみうちの原理をいつだって考えないといけないので,
その基礎となる不等式処理には習熟しておくこと.
方針
まず \(n^r a^n \to 0\) の証明は完璧に覚えてしまってほしい.
不等式処理への慣れという点でも参考になるだろう.
あとは等比級数の微分から求める和が計算できることに気付けるかだ.
一般項が \(n a^{n-1}\), \(n(n-1)a^{n-2}\) だったらもっとわかりやすいのだが,
そこをひねっているのが難しくなるポイントだ.
これも「よくわかっている級数を微分・積分して新しい級数の和を得る」というよく出てくる話なのでやはり覚えてしまうのがいい.
特に 2 番目の式は計算が割と面倒なのでミスしない計算力が必要.
最後に: 気軽に質問してください
大学受験に限らず何か聞きたいことがあれば
このページを参考に気軽に質問してください.
必要な情報がなく, 適切なアドバイスができないことが多いためです.
リンク先のページには LINE・メールの連絡先も書いてあります.
コメント (0)
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。