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西伊豆で感電事故があったそうだ.
これに関するツイートが面白かったのでメモしておく.
すぐにリンク切れしてしまうことも多いので
ニュースを簡単に引用しておこう.
静岡県西伊豆町で獣害対策として設置された電気柵付近で7人が感電し、うち男性2人が死亡した事故で、電気柵が近くの農機具小屋にある電圧100ボルトの 家庭用コンセントを電源にしていたことが20日、下田署への取材で分かった。変圧器は付けられていたが、作動していなかった可能性もあるとみられる。
事故後、現場に入った人も「水の中でピリピリした」と話しており、下田署は業務上過失致死傷容疑を視野に捜査を開始。現場を実況見分して詳しい状況を調 べている。農林水産省は30ボルト以上の電源を使用する電気柵を人が容易に立ち入る場所に設置する際は漏電遮断器を設置するよう求めている。
そして連続ツイートを引用.
繰り返すが 電気柵というのは電牧器という装置で高圧電流をごく短時間のパルスとして発生させるもので、ショックはあるが命の危険はないもの。西伊豆の件は「電気柵」 という言葉だけ拾って勝手に殺傷性のあるむき出し電線を人が通る場所に設置したという時点で、非常に悪質と言わざるをえない
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 19
× 電気柵に触れて感電した ○ 違法な電気柵に触れて感電した 高圧パルスを使ったちゃんとした電気柵なら人は死なない。聞きかじった素人が100Vそのままつないで人を殺した事件であることを、明確にしておくべき。
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 20
人体は 50mAの電流が数秒流れると心室細動に至る可能性があるとのこと。人体の抵抗値は乾燥時で4,000Ω程つまり100Vでは25mA、しかし水に触れる などで抵抗値は半分くらいになり100Vでも死に至る可能性は十分にある。そもそも電気柵を設置したのは被害者の親戚との報道も。
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 19
市販の電気柵は乾電池や蓄電池で駆動するものも多く、基本は数千ボルトの高電圧をパルス状に発生させることで「ショックはあるが危険はない」状態を作るもの。時間が短く、またパワーがないのでショックを与えた瞬間に電圧降下するから命にはかかわらない。これが本来の姿。
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 19
西伊豆の感 電死事故は「電気柵」という名前の印象だけで素人が勝手に100V通電したものを作っただけで、市販の電気柵とは似て非なる、単なる人殺し電線に過ぎな い。ただしこのような使い方をすれば漏電ブレーカーが落ちる可能性もあり、そこを意図的に回避しているとしたらさらに悪質。
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 19
平成21年に発生した電気柵の感電死事故も、やはり素人考えで素の100Vを通電していて、高齢男性が触れてしまったという事故。「電気柵」という言葉のイメージだけで勝手に100V通電とは恐ろしい限り。 http://t.co/qj6RbsQn64
— 茂田カツノリa.k.a.@shigezo (@shigezo) 2015, 7月 19
あとこれ.
なるほどねえ。 「素人がイメージだけで」 ってのはこういう危険も生むのか。 何度か書いた、拓本を取ろうと重要文化財に直接スミを塗るアホとかもおるって話もその類やな。
— ひえたろう@笑顔と上機嫌こそが最高の化粧 (@hietaro) 2015, 7月 20
何でもかんでも知ることができるわけでも,
素人判断の恐ろしさを改めて認識した.
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