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Wikipediaの「自分の発明で死亡した発明家の一覧」って項目ほんと見てて心苦しくなるから皆見なさい
— 十天ヤクザ寿司 (@mkbt) 2015, 5月 22
Wikipedia の該当ページは これ だ.
私の心打った例をいくつか引用したい.
自ら発明したパラシュート服を披露するフランツ・ライヒェルト(左)とその実演の一部始終を収めたフィルム(右)
1912年にライヒェルトはこの奇妙な服をパラシュートとして使用しようと自ら着用してエッフェル塔から飛び降りたが、失敗して死亡した。
マイケル・ロバート・ダクレ(2009年に53歳で死亡)
空飛ぶタクシー機の試験飛行中に死亡。近くの都市への、早く、手頃な値段での旅行の実現を目指していた
映画の『タクシー』を想起した.
ウィリアム・ブロック(英語版)(1813年-1867年)
輪転印刷機を発明。発明から数年後、フィラデルフィアにて新しい機械を導入している最中に足が挟まれてしまう。足に壊疽を起こし、切断手術の最中に死亡。
『クロノトリガー』のルッカのエピソードを想起した.
トマス・ミジリー(1889年-1944年)
アメリカの化学者。ミジリーは、のちに人体に有害なことが判明し、地球環境にも悪影響をもたらすことになるテトラエチル鉛を添加したガソリン(ハイオク有 鉛ガソリン、TEL)やフロン類(CFCs)を開発したことにより著名な人物である。51歳の時にポリオを発症し、身体に障害が残った。介護者が自分を ベッドから下ろす負担を軽減するために、紐と滑車を使った複雑な装置を発明しベッドに備え付けた。しかし55歳の時、この装置に使われている紐が頸に絡ま り窒息死した。自殺という説もある。
つらい.
マリ・キュリー(1867年-1934年)
放射性元素であるラジウムとポロニウムを夫ピエールと共同発見し、その後にラジウムを分離する方法を開発する。彼女は研究試料からの放射線を長期間にわ たって被曝したことで再生不良性貧血となり、これが原因で死去した。当時、放射線の危険性はまだよく理解されていなかった。
偉大なる先人である.
商鞅(紀元前390年-紀元前338年)
古代中国戦国時代の戦国七雄のひとつ秦に仕えた政治家・思想家。後世「商鞅の変法」と呼ばれる政治・行政・法制・軍事の改革で秦を中国随一の強国に育てあ げた。しかし、その強権的な政治手法で多くの人の恨みを買い、自分を信任していた秦の君主孝公が死ぬと、たちまち権力を失い生命を狙われて亡命を余儀なく された。逃亡中、宿屋に宿泊しようとしたところ「商鞅が制定した新しい法律の規定で通行手形を持たないものは泊めてはいけないことになっている」と拒絶さ れた。商鞅は自らの政策がいかに苛酷なものであったかあらためて気づき大いに嘆いたという。その後商鞅はかろうじて国外に出ることはできたが受け入れ国を 見つけることができず、秦に戻り自分の所領で叛乱を起こしたが失敗し戦死した。遺体はバラバラに解体されて見世物にされた。
法治主義を想起した.
ジョゼフ・ギヨタン(1738年-1814年)
ギロチンの発明者ではないのだが、エポニムとなった。彼はこの装置で死んだという噂が広まったが、しかし実際の死因は自然死である。アテナのペリロス(紀元前550年ごろ)
伝説によれば、古代シチリアのアグリジェントの僭主ファラリスは、犯罪者を処刑するための新たな装置として、優秀な鋳物師ペリロスに命じて金属製の容器に 死刑囚を閉じ込めて炙り殺すファラリスの雄牛を制作させたが、ファラリスが雄牛の出来映えを試すために選んだ最初の犠牲者はペリロス自身であったという。 一方でペリロスは死ぬ前に装置から解放されたという伝承もある。また一説に、ファラリスが僭主の地位を追われ処刑される際にも雄牛が使われたという。
欧州の人道性に目を見張る.
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