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私自身白血病で体力がなく, 治療で家計が圧迫されていて
塾・予備校・オンラインスクール・通信教育といった
教育サービスが受けづらい状況にあったことを考え,
そうした方でも無理なく勉強でき, 一流の教育が受けられるように
することを目指し, ここでは特に自学自習・独学の支援に力を注いでいます.
勉強法として自学自習・独学・脳内授業をお勧めしています.
また見ていない方は次のページや
Kindle にまとめた書籍を参考にしてください.
- 大学受験 のページ: 関連資料, 記事一覧あり.
- 独学のすゝめ 大学受験勉強法 あなたが大学受験で失敗・後悔しないために: 私はなぜあなたにいい大学・難関大に入ってほしいのか
特色は, 大学受験だけに通用する方法ではなく,
大学での学業, 大学院での研究,
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応用していくことができる学習法・勉強法を説明していることです.
これは普遍的で強力な勉強法であり,
小中高校生, 大学生, 大学院生, ビジネスマン,
どの段階のどの学習でも役立つ内容です.
目次
大学受験勉強法 ケアレスミスを回避する 10 の方法
私もケアレスミスが多い性質でした.
もっと自分がどこでミスするかを考え,
その対策を取るべきだったのにやらなかった
反省があります.
『やさしい理系数学』の解説記事では
そういったミスをなくすための方法を
随時説明していますが,
ここではもう少し一般的な
内容をお伝えしていきます.
概要は次の通りです.
- 名前・受験番号の確認
- 問題文は一語一句しっかり読む
- 解答の見直し
- ポジティブシンキング・ネガティブシミュレーション
- 見直すときは別人の目で
- 芋づる式での全滅を避ける
- 語尾に気をつける
- 書き間違い・見間違いしがちな文字: x・X・×, 6・0
- 文字は丁寧に, はっきりくっきり書く
- 確率は 1 をこえないしマイナスにもならない
名前・受験番号の確認
どんな試験でも名前や受験番号の記入漏れは最悪です.
点数がつかなくなります.
必ず真っ先に名前と受験番号を書きましょう.
藤原正彦の本だったか,
次のような話がありました.
試験監督をやっていて名前を記入していない生徒を見つけたが,
個別に注意することはできない.試験時間の最後の方に「名前や試験番号を書き忘れていないか
きちんと確認してください」と言ったが,
その生徒は確認, 記入しなかった.
このように親切な試験監督の方もいます.
何度も確認していると集中力が切れますし,
試験時間終わりの方では疲れ切っていることも
あるので, 早めにやってしまうのがベターです.
問題文は一語一句しっかり読む
事例はいろいろありますが,
よく言われるのは次の話でしょうか.
「選択肢【あ-え】で答えよ」という問題に
そのまま答えを書いてしまった.
他にも次のような話があります.
- 物理で「滑らかな斜面」「ゆっくり落とす」という記述を見逃す.
- 数学で条件を見落していて解答が完全に書けない.
- 数学で条件を見落していて, 場合分けで失敗した.
物理や化学で問題が長いと
大事な一言を見落とすことがあります.
数学だと問題文が短いですが,
それでなめてしまって
きちんと問題を読み込まずに
変なミスをすることもあります.
文系・理系それぞれの科目で
それぞれはまりがちなポイントがあります.
自分なりに分析して,
注意するべきポイントをまとめておきましょう.
解答の見直し
試験時間があまったときは
解答の見直しをしましょう.
数学や理科でわからなかった問題がある場合,
それにアタックするのも大切ですが,
まずはミスを潰して確実な得点を狙いましょう.
例えば数学・理科なら
- 検算して計算があっているか.
- 入れるべき文章が抜けて論理の穴ができていないか.
- 字が読めるか (焦ったり緊張して震える手で書いていてひどい字になっていることあり).
- 単位を書き忘れていないか.
文系科目では
- 文字数が合っているか.
- 選択肢で答えるべきなのに文言を書いてしまっていないか.
- マークミスしていないか.
ポジティブシンキング・ネガティブシミュレーション
他の記事で説明していますが,
考え自体はポジティブにした方がいいです.
- 自分はできる.
- 自分は合格する.
こう自然に思えるような
精神状態でいられるようにするべきです.
でもシミュレーションはネガティブにしましょう.
- 自分はいつもこんなミスをするから, 本番でも同じミスをするはずだ.
- 普段は冷静でいられても本番で同じ精神状態でいる保証はない.
そういう状態でも問題が解けるようにするにはどうするべきだろうか. - 模試ですら普段しないこんなひどいミスをしたことがある.
本番でしそうなミスは今のうちから対策を立てよう.
よく次のようなことも言われます.
中級者ほど気を抜いてミスや事故を起こす.
慣れが気の緩みを生むことがあります.
いつも緊張感は程々に持っておきましょう.
見直すときは別人の目で
他の人から見るとはっきりしているのに,
自分で見てもミスになかなか気づけないことはよくあります.
試験とは無関係に文章を書くときには
数時間-数日置いてから見直す方法も取れますが,
試験本番では使えません.
ここで数時間-数日空けてから見直すとミスが
見つけやすくなる理由を考えます.
これはその間に冷静になって,
書いた文章を突き放して見られるようになるからです.
書いたときの自分を忘れていて,
他人が書いた文章のように読めるからです.
つまり見直しするときは,
他人の目で見るように注意すればいいのです.
もちろんこれが難しいのですが,
実際に採点官の気持ちになって見てみるように
訓練しましょう.
特に意地悪な人になったつもりで見直すことです.
- ここは説明抜けてない?
- こんな文章では理解できないよ.
- こんな誤字があったら意味が通じないね.
細かく突っ込みを入れていきます.
芋づる式での全滅を避ける
数学・物理・化学などの理系科目では
(1) の結果を (2), (3) に使っていくことがあります.
(1) をミスしたら終わりです.
大問 1 つ落としたら致命傷です.
最初の方でミスしていないか十分にチェックしてください.
数学や物理でできるチェック法としては,
極端な状況を考える手法があります.
例えば斜面方向の重力が
mgsinθ か mgcosθ かという問題を考えます.
θ=0 のとき斜面がないので斜面方向の重力は 0 なはず.
ここから上の 2 択なら mgsinθ を選ぶべきだとわかります.
θ=π/2 のときふつうの鉛直落下なので,
斜面方向の重力は mg です.
mgsinθ であるべきことはここからもわかります.
語尾に気をつける
例えば理由を聞かれているなら
解答も次の言葉で終わるのがふつうです.
- ~だから.
- ~なため.
きちんと文章を読み,
問題文を読むべきことにも繋がります.
書き間違い・見間違いしがちな文字: x・X・×, 6・0
人, 字の書き方によってはいろいろあると思いますが,
私は (自分で書いた) 次の字を見間違えることがあります.
- 小文字の x, 大文字の X, かけ算の×,
- 数字の 6 と数字の 0
普段から気をつけて読み書きする必要があります.
間違えたことがある文字はリストアップしておいて,
日頃から気をつけましょう.
文字は丁寧に, はっきりくっきり書く
字が綺麗かどうかは人によるしできるかどうかも微妙ですが,
丁寧に書くこと, はっきりくっきり書くことは
誰にでもできます.
緊張していると手が震えて
ただでさえひどい字がもっとひどくなる
経験をしたこともあります.
ゆっくりやって時間をかけ過ぎてもいけませんが,
他人が読めるような字のレベルは保ちましょう.
確率は 1 をこえないしマイナスにもならない
こんな経験はないでしょうか.
- 確率を計算したら 1 を越えた.
- 確率を計算したらマイナスになった.
私は何度かやったことがあります.
明らかに何か間違えています.
最後に: 気軽に質問してください
大学受験に限らず何か聞きたいことがあれば
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