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私自身白血病で体力がなく,
治療で家計が圧迫されていて
塾・予備校・受験サプリなどのオンラインスクール・通信教育といった
教育サービスが受けづらい状況にありました.
そうした方でも無理なく勉強でき,
一流の教育が受けられるようにすることを目指し,
ここでは特に自学自習・独学の支援に力を注いでいます.
勉強法として自学自習・独学・脳内授業をお勧めしています.
また見ていない方は次のページや
Kindle にまとめた書籍を参考にしてください.
- 大学受験まとめ のページ: 関連資料, 記事一覧あり.
- 独学のすゝめ 大学受験勉強法 あなたが大学受験で失敗・後悔しないために: 私はなぜあなたにいい大学・難関大に入ってほしいのか
特色は, 大学受験だけに通用する方法ではなく,
大学での学業, 大学院での研究,
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応用していくことができる学習法・勉強法を説明していることです.
これは普遍的で強力な勉強法であり,
小中高校生, 大学生, 大学院生, ビジネスマン,
どの段階のどの学習でも役立つ内容です.
目次
勉強計画はこう立てる! 1 やり切れる計画を立てるための 8 つのポイント 大学受験勉強法
「勉強計画を立てるのが大事」,
よく言われることですが,
- 何を基準にすればいいかわからず,
- あれもこれもと盛り込み,
- 毎日全力を尽くしてようやくこなせる量にして,
- うまくいかなくては挫折して自己嫌悪,
こんなスケジュールを立てる人が多いです.
ここでは無理のないスケジュールを立てる上で
何が大切かを説明していきます.
計画を立てるときに考えること
これはまずい! 計画倒れになる人の特徴
たいていの人は
- あれも大事,
- これも大事,
と盛り込みすぎです.
そのときそのとき大事なことが見えず,
まともな勉強計画を立てられる人は少ないです.
毎日全力でやらないと終わらない計画を
立ててしまう人もいます.
体調が悪い日ややる気が出ない日があっても
調整できる余裕がなければ
計画はすぐに壊れます.
- 1 日何をしたらいいか教えてください
こういう人もいますが,
人それぞれ何をすべきか違います.
- 受験する志望校・学部・学科,
- 受験科目,
- 得意科目・不得意科目,
- 得意な分野・単元, 不得意な分野・単元,
- 計画を立てる時期,
こうした要素を考えないと
まともな計画が立ちません.
得意・不得意でいうなら,
模試のように客観的にわかる部分もあります.
でも, ポイントの大半は受験生本人にしかわかりません.
だから自分自身で考える計画しか
本当の意味ではまともな計画にはならないのです.
計画の基準が大事
計画を立てるには次のポイントに注意します.
- いくつか基準が必要.
- 基準として置かないといけない要素がある.
- どんな手順で計画を立てるかにも注意する.
具体的な 8 つのポイント
まずは大切なことをおおまかに掴みましょう.
大事なのは次の点です.
- ゴールを決める.
- 今の状態を確認する.
- 今の状態とゴールのギャップを調べる.
- そのギャップを埋める.
これが基本です.
当たり前と思うかもしれませんが,
実際にできている人がいないのも事実です.
具体的に考えていきましょう.
志望校
まずゴールを決めないといけません.
大学受験では【志望校】です.
もっというなら学部・学科まで必要です.
志望校がどこかによって対策が変わります.
- 文系か理系か,
- 国公立か私立か,
- 東大なのか京大なのか,
- 早稲田なのか慶應なのか,
勉強の内容が決定的に変わります.
国公立ならセンター対策が必須です.
- 文系でも数学と理科を,
- 理系でも国語と社会を
勉強する必要があります.
私立専願でもいろいろあります.
慶應の文系だと SFC なら英語と小論文だけでいけます.
慶應の理工だと英語・数学に理科 2 科目必要です.
ここまで細かく考えているでしょうか?
当然 1 番大変なところ,
特に第一志望に合わせて計画を練る必要があります.
自分の実力
自分の【今の】実力はスタート地点です.
これも人によって全く違います.
中学レベルすらできない人がいれば,
早稲田・慶應は受かったけれども
第一志望の東大・京大・北大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大,
一橋・東工大などを目指して浪人した人もいます.
自分のいまの状態を冷徹に分析します.
自分を責める必要はありません.
ただ事実を確認すればいいです.
志望校・学部・学科を目標にし,
今の自分と比べて,
目標にたどり着くにはどうすればいいか,
逆算して立てていきます.
入試に間に合うように
勉強計画を作る必要があります.
試験日までの残り時間
例えば次の状況を考えます.
- 高校 1 年からの遠大な計画を立てるとき,
- 高校 3 年の春から心機一転勉強をはじめていくとき,
- 高校 3 年の秋に「まずい!」と気付いて対策を立てるとき,
見ればすぐわかるように,
同じ人, 同じ志望校でも全く違う計画になるはずです.
いま 9 月で 1 月のセンターの対策を考えるなら
あと 4-5 ヶ月しかないのに
杓子定規に【年間計画】を立てる必要はないわけです.
入試までにやるべき量
試験日までの残り時間によって,
次の要素を考える必要があります.
- 何を勉強するか.
- 何で勉強するか.
- 塾・予備校・オンラインスクール・通信教育か.
- 参考書・問題集か.
- 何をどう組み合わせるか.
- どれだけ勉強するか.
- 質と量は現実的か.
計画を立てても必ずどこか,
うまくいかないところが出てきます.
予想外にうまくいくことは期待しないでおきましょう.
その場合は
- 参考書を変えたり,
- 量を変えたり,
- 配分を変えたり,
- 内容を削ったり,
いろいろ調整する必要があります.
ただ, 大切なのは
- 時間的な量ではなく,
- やるべき内容的な意味での量
です.
最低限必要な量を重視してください.
例えば
- 毎日 15 時間勉強したとしても,
- 終わらせるべき問題集が 3 冊あるのに,
- 1 冊も終わらない,
これでは全くダメです.
1 日の勉強時間
当然ですが,
内容的な量をこなすためには
時間的な量も必要です.
- 1 日どれだけ勉強できるのか,
- 毎日続けられるのか,
- 体調が悪いとき・やる気が出ないときのための余裕はあるのか,
次のようなポイントがあります.
- 現役の人は学校にいる時間.
- 通学の時間.
- 塾・予備校に行くならその分の移動時間.
- (大学入学後の) 学費のためアルバイトをしないといけない人はアルバイト時間.
- スマホやパソコンで遊ぶ (遊んでしまう) 時間.
- 友達と LINE でやり取りする時間.
移動時間・遊ぶ時間については次のことにも注意してください.
- 移動時間を勉強する時間に回す工夫.
- 遊ぶ時間を削る工夫.
- 精神的に追い詰められないように休憩する時間を作る工夫.
1 週間の勉強時間
1 日何時間勉強できるのかを基準にして
1 週間でどれだけ勉強できるか考えましょう.
曜日ごとにイベントがあったり,
塾・予備校があったり,
毎日同じ勉強時間が取れるわけではありません.
- 体調が悪くて勉強できない,
- 思ったよりも難しくて理解できず, 予定したところまで進まない,
- 思ったよりも暗記しづらくて, 予定した量まで進まない.
毎週毎週 1 週間分を細かく作る必要はありませんが,
目標から逆算して予定を調整する・調整できるようにしましょう.
「この予定で進まなければいけない」,
こんな硬直した思考は危険です.
教科・分野のバランス
1 週間, 1 日単位でどれだけ
勉強できるのかわかったら,
教科・分野ごとにどれだけ勉強するのかを決めます.
英単語暗記のようにだらだらやってはいけないことは
固め打ちでさっさと終わらせる,
そういう計画も必要です.
数学が得意なので完全に得点源にしたい,
それなら得意をさらに伸ばす計画も必要です.
これも目標設定が前提ですが,
その目標に向けてどう配分するかを考えます.
数学でも確率には苦手意識があるというなら,
確率の比重を上げないといけないでしょう.
センターは問題自体はそこまで難しくないにしろ,
国公立の人だと全科目バランスよく
高得点を取る必要があります.
世界史の場合, 浅く広くカバーする必要があり,
1 つ 1 つを丁寧に勉強しすぎて
全範囲終わらなかったという人もいます.
人によっていろいろな目標があり,
いろいろなバランスの取り方があります.
自分にとって適切なバランスを考え,
その目標に向けて計画を立てて勉強しましょう.
参考書・問題集をこなすペース
教科・分野ごとのバランス・勉強時間が決まったら
使う参考書・問題集をどれだけこなせるかを
詳しく見る必要があります.
1 冊 1 冊が完璧にならない計画では意味がありません.
- 何日でどこまで進めるべきか,
- 毎日どのくらい内容的な量をこなすべきか,
- 実際にやってみて目標が到達できているか,
- ずれたときにどう修正すればいいか,
- 他の科目・分野とどう調整するか,
これを具体的な数値に落とし込みましょう.
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