このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
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何と言ったらいいかわからないのだが,
結果的に数学の路上パフォーマンスデビューしてしまったことになったので
報告したい.
- http://www.rikaaa.org/go_public/index.html
- http://eizou.musabi.ac.jp/topics/2015/09/michael-bielicky-lecture-go-public.php
- http://www.oguginza.com/all/明日は、第三土曜日恒例のふれあい夕市です。/
はじめ武蔵美にいる知人から「イベント来ないかベイベー」的な
話が来たので, 時間もあったから行くと答えたところ,
何故か実際に何かやることになっていた.
どういうことなのかよくわからなかったが,
模造紙とマジックを買ってもらい,
谷中墓地の中にある【貸はらっぱ音地】という
ただの空き地としか形容できない場所で
模造紙にマジックで数学の証明とかを書き続けるという
謎のパフォーマンスに興じた.
アート系だとこういう路上パフォーマンス的なことはよくやるのだろうか.
本当に全く意味がわからなかったのだが,
模造紙とマジックを買ってもらってしまったので,
Brezis の 関数解析と偏微分方程式の有名な本の
最近新しく出た英語改訂版を元に,
Sobolev 空間の話としかしていた.
通りすがりのお姉さんと
- 「何をしているのですか」
- 「数学です」
- 「他の方たちは?」
- 「何かよくわかりませんがアートです」
みたいな会話をしたりした.
この他の人達のアートというのも謎で,
1 人は座りながら落語をやっていた.
「これもアートなの」感溢れる謎のパフォーマンスだった.
他にも光の映像系の人が PC とプロジェクターを使って
民家の壁に映像を映していた.
あとまさにパフォーマーという方が,
何か謎の踊りを踊っていた.
数学していたのでほとんど見ていなかったが,
多分見たら MP を吸い取られていたと思う.
民家とか谷中のお寺がある往来で,
落語・映像作品・ふしぎなおどり・数学が
展開される初体験の空間だった.
こういうのよくやるのか, そう思っていたら,
何かこういろいろな方面から混ぜて
(路上で?) やること自体は当人的にも割と初の試みらしかった.
どう次に繋げていけばいいのかはわからないが,
とりあえずパフォーマーデビューしたということで報告していきたい.
あとその人とも少し話したのだが
次に備えて反省をしておきたい.
はじめやる場所や目的などがよくわかっていなかったこともあり,
証明とか見えるように模造紙+マジックで通りすがりの人にも
見えるようにした方がいいのだろうかとか思ったが,
そもそも 18 時過ぎで暗くてろくに見えなかった.
あと原っぱというか, 石塊が散乱した地面に
模造紙を敷いて書いていたので
超書きづらかった.
証明もバンバン書こうと思ったのだが
書きづらくて仕方なかったので,
定理のステイトメントだけ書くような形になってしまったのが
反省点だ.
これならスケッチブックを買って,
ばんばん証明も書いて,
書いたページはその辺に散らかしておく感じの
異常な方向にシフトすればよかったのでないかという話になった.
次回はこの方向で行きたい.
とりあえず何か新しいことを模索している.
せっかくアート系の人と知り合えたので,
またこういうパフォーマンスやってみたい.
次回はスケッチブックを持ち,
座りながら書くのが楽になるよう小さな椅子も持っていきたいと思っている.
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