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1コマの意味というひどい記事があった.
いくつか引用.
そこで私は指を3本立てて,「1コマ3万ってとこが相場です」と答えます。しかし,この意味を勘違い(誤解)なさる方が多い。これを聞いた,ある若い編集者さんは,少し興奮した様子でまくし立てました。
「へえ,1回の授業が3万ってことですよね。じゃあ月額は3×4=12万,授業を3,4つ受け持てば,余裕で月30~40万になるじゃないですか。すごいですねえ」。
私は呆れを通り越して,ちょっとした憤りを感じつつ,1コマの意味を説明しました。われわれの業界でいう「1コマ**円」とは,月当たりの額です。よっ て「1コマ3万」というのは,90分の講義4回分の給与月額という意味です。だからおあいにく様,授業を4コマ持ったとしても,月収はせいぜい12万くら いということになります。
私が語気を強めたこともあったでしょうが,相手は「ぐうの音」も出ないという感じでした。そしてこう呟きました。「実は,私の上司で大学で非常勤で教え ないかと打診されている人がいるんです。出版社希望の学生が多いので,ジャーナリズム関係の講義をしてくれって。・・・でもそうなんですか。勉強になりま した。伝えておきます・・・」。
専門性が極めて高く準備も大変な講義への対価がこれか, と驚くしかない.
最近は,社会人に非常勤を依頼する大学も多くなっていることと思います。「対価は1コマ**円です」。依頼の定型文句はコレでしょうが,ここでいう「1コ マ」とはどういう意味合いか。先ほどの編集者氏の上司さんも,この点をご存じないのでは・・・ これは知らしめる必要があるかなと思い,本記事を書いた次 第です。
非常勤, 本当に割に合わない.
ある意味ではそれが世間が感じる価値なのだろう.
私ができることはやっていく.
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