ディズニーパークのラテン語とそこからのヨーロッパ系多言語展開

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はじめに

次のツイートに関連して少し遊んでみた結果を私が所属している語学系のコミュニティで共有した.
せっかくなのでブログでも公開しておこう.
何かおかしなところがあればぜひ教えてほしい.

元ツイート・記事

ディズニーパークにあるラテン語を、引用元や海外パークにあるラテン語も一緒に載せています。かなり濃い内容で私の力作です!
Dヲタはこれでラテン語を知り、ラテン語学習者はディズニーの芸の細かさと学識の深さを知っていただけたらと思います。#東京ディズニーランド37周年 https://t.co/ECqdCRqSx8— ラテン語さん (@latina_sama) April 15, 2020

私の所感

欧米の感覚は全くわからないものの, 向こうだと学校教育で日本の古典をやるのと同じ感覚で, 日本古典で漢籍なり本歌取りなりでさらに昔の知識が出てくるように, 各国の古典を勉強する中でラテン語・ギリシャ語がバリバリの基本的なところを勉強していて, 日本のスーパーで揚げ物コーナーに「春は揚げ物」とある程度の話だとは思います. それでもテーマパークをもっと楽しむというためだけの目的でもラテン語と関連する知識があるといい, そしてそれは欧米の古典文化に触れる入口でもあるという, 少なくとも私の大好物のネタでした.

自分のメモついでに引用した記事から適当に引っ張っておきます.

  1. ギャグファクトリー ギャグファクトリーというショップの出口の上にCARPE GAGEMと書かれています。これは古代ローマの詩人ホラーティウスの『詩集』第1巻第11歌にある”carpe diem”「その日(の実)を摘め(→今日という日を精一杯生きろ)」

Carpe diem は調べるとすぐに seize the day がついでに出てきます. diem (dies) は day がそれなりにすぐ出てきます. carpe は seize から意味・形的に catch とも関係があるかと思ったらそうでもないらしいことを知りました.

前に作った Google 翻訳による多言語検索帳先生で一括検索すると, 「diem = 日」はイタリア語が giorno, フランス語が jour, ドイツ語が Tag, ロシア語が день, スペイン語が dia のようで, 1 番近いイメージがあるイタリア語とフランス語がラテンとかけ離れていて, かえって英語の方が近い感じがあるのが面白いです. 調べ方が悪いという説もありますが.

ちなみに giorno を少し突っ込んで etymoology を見ると次のようになっていました.

というわけで diurnum から 「neuter nominative singular of diurnus」を辿って diurnus に行くと「From earlier *diusnus, from diūs (“old nominative of diēs”) +‎ -nus (suffix forming adjectives). Re-analysed as diū (“by day”) +‎ -rnus.」とあるので, dies よりもむしろ古い形から来ているようです. https://en.wiktionary.org/wiki/diurnus#Latin にある dies のリンクを踏むと「Back-formed from the accusative diem」とありました. 何でこんなに変わるのかと思いつつ, giorno の gi と day の d は似た感じの音なので音から辿っていく話かとかいろいろなことを思います.

  1. タワー・オブ・テラー外観 MUNDUS MEA OSTREA EST 「世界は私のアコヤガイであり、それを私は剣で開けてみせる」”という英文の前半のラテン語です。

この日本語からすれば ostrea はオイスターと対応つくのはそれはそう, という感じ. mea は講義でよく出てくる m が「自分」に関係するというやつで my, est はフランス語バリバリですし esse (sum) とかでだいたい見えます.

MUNDUS なんてはじめて聞いたと思いつつ, 何となく「アニマムンディ」はよく聞くなと思ってこれで調べるとゲームや玖瑪のバンドやら「イタリア左官材 Animamundi」やらいろいろ出てくるのでわかる人にはわかるのか, という感じはあります. アニマも anima でまさにアニメの語源なのでこれはこれでまた芋蔓式に辿るヒントではあります.

あと Wikipedia の https://en.wikipedia.org/wiki/Anima_mundi を見ると, ギリシャ語の ψυχὴ κόσμου psuchè kósmou が出てきます. プシュケーでググると私の場合はグラブル (ゲーム) の「風邪のプシュケー」が出てくるので, このあたりのゲームをやっていると WPE があるのでしょう. WPE といえば kosmou で, いわゆる花のコスモスはこれまた Wikipedia 先生いわく「メキシコにいたスペイン出身の聖職者が中南米原産のコスモスをみて、花びらが整然とバランスよく並んでいることに、ギリシャ語の(調和)と名付けた。」らしいので, コスモスの花からの WPE 叩き込まないといけないとかそういう感じもあります.

ちなみにちょっと気になったで sword の語源を見てみたら https://en.wiktionary.org/wiki/sword で「Proto-Indo-European *seh₂w- (“sharp”).」と出てきたので sword は sharp なのかという話も出てきました.

  1. 「犬に注意」 下部にCAVE CANEM「犬に注意」

cave は洞窟とかそちらの英語が頭をよぎるのでちょっと困りました. それはそれとして canem で, 何でこれが犬かというのが気になるわけです. Wiktionary 先生 https://ja.wiktionary.org/wiki/canis を見ると, 古英語 hund がまず目に留まります. ダックスフントの hund か, ドイツ語っぽいという感じがあります. そしてこのページの「諸言語への影響」節にはフランス語の chien があるので, こちらならわかるという感じ. ちなみに hund https://ja.wiktionary.org/wiki/hund を見ると古英語でゲルマン祖語への言及があるので, ロマンス語とゲルマン語の違いが出ている部分かという感じがあります.

  1. ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ IN VINO VERITAS

in vino を見ると in vivo と in vitro が真っ先に頭をよぎります. 多分生物・医学系の人はなおさら.

これだけで際限なく時間が溶けていくのでこのくらいで終わりにしますが, 単語を眺めているだけでいくらでも遊べて時間が溶けてしまうという話でした.


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