2020-09-13 微分幾何コンテンツに関して物理学者からお褒めの言葉を頂いたので/メルマガから

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今週作ったコンテンツのまとめ

まずは今週のコンテンツのまとめをします.

記事

動画

休日, あまり作業できなくて進捗感がないのですが,
何だかんだでそれなりに作れているのかと安心しました.
線型代数と情報理論, 符号理論は
現代数学観光ツアーで作った分を整理して作り切りました.

現代数学観光ツアーは改めて整理しないと,
とずっと思っていたので動画しつつ改めて整理して,
PDF としても再構成していこうと思います.

ニュース

Twitter の河東セミナーニュース bot https://twitter.com/kawahigashinews
で Jones の訃報が流れてきました.
67 歳だったそうです.
竹崎正道先生の 80 歳記念の研究会のあと,
「昔からの仲間もどんどん亡くなりはじめ,
娘にも先立たれたが, 友人や息子のような人々がこんなにもたくさんいる」
などと言っていたことを思い出します.
竹崎先生, また悲しい思いをしているのだろうという気分です.

Jones の訃報を見て, ついでに作用素環系の情報を探っていたら,
作用素環系ニュースをいくつか見かけたのでついでに紹介しておきます.

北大に河東研の人が准教授になっていて,
戸松さんはどうなったのだろうと思っていたら,
戸松さん, 北大から早稲田に移っていました.
私が院にいた頃, 戸松さんはポスドクだったので,
時の経過を感じます.

メールでの告知

メールで宣伝してほしいと頼まれたので,
宣伝しておきます.

  • 大阪市大, 物理工学特別講義, 谷村省吾
  • 2020年9月23日(水)~25日(金)
    • 10:00~12:00、13:30~15:30(ないし16:00頃まで)
    • 25日(金)15:00~16:00 コロキウム講演
  • ネットを介した遠隔講義
  • 現代の量子論, 量子論の弱値と負の確率
  • http://statphys-ml.issp.u-tokyo.ac.jp/2020/09/statphys06202.html

上のページにある通り学内者優先だそうですが,
学外でも状況によっては OK らしいので参加してみたい方は連絡してみるとよいのでは,
という話です.
さすがに平日は私は厳しいので参加できませんが,
ようやく今週から量子測定理論の動画を作る体で勉強をはじめますし,
興味だけはあります.

あとその人から「ZOOM で量子情報の講義を聞く会の参加者募集」とのことです.
以下引用.

量子測定に特化しているわけではないのですが、
量子情報の講義動画をZOOMで画面共有して、
疑問点などを話し議論を深める勉強会をしたいのですが、
参加してくれそうな知り合いがいないので募集できないでしょうか?

見ようと思っている講義動画は、
Reinhard F. Werner https://scholar.google.com/citations?user=yNI3gVcAAAAJ&hl=ja
Mathematical methods of quantum information theory https://youtu.be/vb0ZEsATUcw
シラバス https://tjoresearchnotes.wordpress.com/2018/09/10/mathematical-methods-of-quantum-information-theory/

他の友人とToplogical Order 関係の動画を一緒に見たときに分からないとこなどを
議論し理解を深めていったのでそれを量子情報の勉強でもやりたい。

教科書を予習して発表する必要がないため、ゼミの担当者が準備不足になることがない。
忙しくて予習ができない人も参加できる。
一人で動画を見ると集中できないとか別のことに時間を使いたいとか言い訳言って見ないので、
2人以上で見ることで動画に集中でき、
日時を決めて毎週コンスタントに動画を見て勉強する機会を動機づけにしたい。

ということだそうです.
私は参加しませんが, 興味があるという方は取り次ぐので,
メールで返信お願いします.

この辺, トラブルになったときにどうするか問題もあるとはいえ,
私のメルマガに登録している人は興味関心もそれなりに似ていると思いますし,
交流も活発化させられたらいいなという気分だけは前からあります.
勉強会に関する告知・宣伝協力をしてくれという話が具体的に来たので,
試験的にやってみようと思います.

これ, 主催者の情報も伝えないと参加要望出しづらいのではないかという話もあり,
告知・宣伝要望を出すなら出すでこの辺の当たり前の要件を
自分から書いてきてほしいという気分もありつつ,
何をどこまで情報を出していいのかわからないのでその辺手探りです.

むしろ今回の件でその辺の案内募集要項を受けるフォーマットを作ればいいか,
という気分です.

これはこれで希望者がいたら,
その人と上の希望を出した当人とのやり取りの結果を教えてもらって,
募集の仲介するのに必要な情報を聞き取るための
フォームを作ろうと思っています.

多少の自慢: コンテンツに関して物理学者からお褒めの言葉を頂く

@Infinity_topoi さんのサイトで知った @phasetrbot さんの微分幾何の講義動画視聴中.テーマ選び絶妙,数学/物理スタイルを行き来しながら,抽象的な定義と具体的な計算のギャップを埋める計算の細部の実演.こういうコンテンツを渇望していました

http://mmatsuo.com/ を見るといま中国にいらっしゃるようですが,
いままさにゴリゴリと作っている微分幾何系のコンテンツを見て,
「具体的な計算を重視しつつ,
物理スタイルと数学スタイルを行き来しながら進むので物理の自分には理解しやすく,
数学の本を読むための訓練までできて,
こういうのを求めていた」というメールを頂きました.

物理系の勉強をしてみたいという人の目標の 1 つにやはり相対性理論があり,
一般相対性理論のために多少は微分幾何をやらねばならないというのを前から思っていました.
物理, できれば工学的なイメージまで持ちつつ,
微分幾何の最低ラインが一通り勉強できるコンテンツを探していて,
5 年くらい前から光学迷彩のプレプリントを見つけました.

ちょうどいい感じでまとまっているのでこれを紹介すればいいが,
どうしたものかと思っていたところに YouTube でコンテンツ紹介するタイプの人も出てきたので,
それならプレプリント紹介スタイルでやればいいと思って作ったコンテンツです.
この辺の題材の選択まで含めて物理サイドからは取り組みやすいとの高評価を頂きました.

もう少し楽に読めるかと思ったら,
物理スタイルの記述がろくにわからず,
「このくらい計算できるでしょ」「他の本にあるでしょ」という感じで,
細部が全然わからないことも多く,
数学の本の対応する記述を読んでようやく埋めるとか
本末転倒みたいな感じで苦労して読解していたのが,
かえって功を奏したようです.

微分幾何の計算, n 次元で考えると計量は大まかに n^2 個の成分,
接続係数 (クリストッフェル記号) は大まかに n^3 個の成分があり,
計算がハードで有名です.
これまでその辺は適当に避けてきたのですが,
今回改めてきちんとやろうということで計算を詳しく書いたので,
その辺まで含めて「とにかく計算できるようになろう」という視点で
重要なコンテンツが作れたと思っています.

自分が重要だと思って作った部分がまさにフィットしたということで,
私の嗅覚も捨てたものではないと改めて確認できたのが収穫です.

現代数学探険隊 https://phasetr.com/mtexpdf1/ も買ってくださったようで,
これも物理向けにモチベートしてくれるコンテンツですごくいいとのことでした.

「一般ゲージ理論と共変解析力学」http://mmatsuo.com/cam/ の本も近刊で,
気になっていたので, 将来的に関連する研究に活かしてもらえるよう,
またいろいろなコンテンツを作っていこうと思います.
もう少しでプレプリントの微分幾何部分のノートが作り終わるので,
それが終わったらいったん電磁気には進まず,
ホッジ理論まわりの線型代数と関係する幾何の基礎コンテンツを整備する予定です.

もとが数学市民 https://twitter.com/Infinity_topoi 経由だそうなので,
3 人で対談コンテンツとか撮ってみたらまた面白いのではないか感もあります.

Mathpedia 雑感

Mathpedia https://mathematicspedia.com/ が猛烈なペースでコンテンツを作っているので,
改めて宣伝しておきます.
そして上に挙げたブログの記事で『最終的には「森の中の山道」を目指す』という目標が掲げられています.

私はある視点から見た大きな姿・全体像を見せることと,
自分の生育歴から面白い具体例や計算に特化した話を作っていくのをメインに据えています.
分野と目標がいい感じにずれていますし,
集合・位相系をかなりしっかりやってくれるようなので,
もしあなたが Mathpedia 方面の話に興味があるなら,
ぜひ追いかけてみてください.

具体例に関する議論や, いろいろな定義にまつわる話もしていて,
この辺はある程度アプローチが似ている部分があります.
数学をやっていて誰もが苦労する部分はあり,
その辺を埋めたい・埋めてほしかったというのはよくわかります.

私の場合はかなり物理よりの例を出しますが,
私には出せない純血の数学人から,
純粋に数学的視点で見て重要な例が出てくるので,
私とはまた違う味の話や例が見られます.
これも Mathpedia で見てほしい点です.

例えば可換環論のページはそういったことにチャレンジしている。可換環を調べる手法には環の内部構造であるイデアルに注目する方法と外部構造である加群(とホモロジー代数)に注目する方法があり、Serreによる正則局所環のホモロジー論的特徴づけはエポックメイキングな出来事であった・・・

専門から遠い可換環でのエポックメイキングな事件は掌握しきれないので,
こういうのも書いておいてもらえるとやはり助かります.
私は私で物理・数理物理の視点からやはりいろいろ書いています.
勉強する上で大事だからと思ってやってきましたが,
同じことを考える人がいて,
「やはり大事だな」と改めて確認できました.

大分長くなってきたので今回はこのくらいにしておきましょう.
ではまたメールします.


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