このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
理系のための総合語学・リベラルアーツの視点から数学・物理・プログラミング・語学 (特に英語) の情報を発信しています. コンテンツアーカイブに見やすくまとめているのでぜひご覧ください.
目次
今週作ったコンテンツのまとめ
まずはいつものコンテンツのまとめからです.
- 城西大の大島利雄先生が見た数学教員志望学生の状況を見て思い出した大島先生エピソード https://phasetr.com/blog/2021/01/21/my-memories-of-toshio-oshima/
- 第 015 回 アインシュタインの特殊相対性理論の原論文を多言語で読む会 https://phasetr.com/blog/2021/01/22/studygroup-for-relativity-16/
- モデルケースとしての実数論 解析学のための集合・位相入門の入門 https://www.youtube.com/watch?v=oXhYzcJyg38
基本的には公開にしているオンライン勉強会の記録です.
コンテンツ紹介
今回はいくつかTwitterで見かけたコンテンツなどを紹介します.
BorcherdsのYouTubeチャンネル
フィールズ賞受賞者であるBorcherdsのYouTubeチャンネルがあります.
- BorcherdsのYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCIyDqfi_cbkp-RU20aBF-MQ
これ以外にもいろいろな研究所や数学者のYouTubeチャンネルがあります.
基本的には英語なので英語がわかる人は聞いてみてはどうでしょうか.
Borcherdsに関してはやはり超一流の知見が散りばめられた講義のようで,
知人の数学者もよく聞いていると言っていました.
時々「英語はちょっと」という人がいて,
英語系のコンテンツを勧めるのはどうしようかと思うことも増えてきました.
語学系, 特に英語のコンテンツ・勉強会をはじめた理由はこの辺にもあります.
最低限英語が読めないと数学・物理の勉強は本当にきついです.
実際, 数学で何かわからないことがあると英語で検索することがよくありますし,
そして Math Stack Exchange や適当な PDF で問題が解決できることがこれまたよくあります.
YouTubeだとリスニングが必要ですが,
上記webサイトやPDFなら学校英語で完全にカバーできます.
そうはいっても今更, という人も多いようなので,
「理工系のための語学」という感じで勉強会をやっています.
数学科卒でいま翻訳をやっているという人が参加してくれています.
楽しい・勉強になると言って実際, 毎週積極的に参加してくれているので,
それ相応の内容であってきちんと価値のあるものを提供できるはずという自信がついてきました.
もしあなたが興味があるなら,
上記の記事や勉強会の様子を公開しているYouTubeの動画を見てください.
ただし私は吃音があり,
YouTube は聞きづらいかもしれないので予めご了承ください.
松尾さんからのコメント
現代数学探険隊を買ってくれた理論物理学者の松尾さんと,
試験的に「理論物理学者に市民が数学を教えようの会」というオンライン勉強会をやっています.
それに関して次のページでコメントをまとめてくれています.
- 松尾さんのコメント https://scrapbox.io/mmathdiary/2021-01
- 松尾さんによるメモ https://mmatsuo.com/理論物理学者に市民が数学を教えようの会/
これも勉強会の様子はYouTubeに上げているので,
興味があれば見てみてください.
『集合・関係・写像・代数系演算・位相測度』石谷茂/著
単純にタイトルを見ただけの話ですが, 私が作っている現代数学観光ツアーや,
いま幾何入門としてまとめているコンテンツと内容がぴったり重なっています.
おそらく私は自分の勉強も兼ねてもっとこってりと,
そして別の視点で同じような内容を改めてまとめることになるでしょう.
もしあなたがいますぐ概要を掴みたいと思っているなら,
ぜひ買ってみるといいのではないでしょうか.
2300円と安いのでもしあなたが大人なら冒険してもいい値段です.
中高生だとさすがに高いとは思うのですが.
そもそも私が買って読んでレビューするべきところではあります.
もしあなたがこれを読んでみたなら,
ぜひレビューをまとめてもらえると助かります.
記事を書いたら教えてください.
体力をつけよう
これも大事なので.
これは自覚しづらいことでもあるけれど、
創造力や集中力の低下は、体力の低下に直結している。
アイディアがどんどん生まれるのは動ける身体がベースにあって、
脳の前頭葉が活発に働くからだ。
「自粛期間で創造力や集中力が落ちた」と感じる人には(僕もそのひとり)
基礎体力づくりをおすすめしたい。
「数学は体力だ」という数学関係者には有名な話がありますが,
やはり体力は非常に大事です.
数学と言わず日常生活でももちろん同じです.
特に最近は別の意味でも重要になってきてしまいました.
私はもともと体が弱く,
ちょっと不安なのでジム通いはいったん止めてしまいましたが,
エアロバイクを買ったので毎日二時間やっています.
ゆるく漕ぐだけでその間は適当にコンテンツを作っています.
最近だと語学系のコンテンツを整備しています.
前もメルマガで書いたように,
筋トレはいい感じの人体実験でもあり,
日常に活きる科学といった趣もあって面白いので,
再開したいとは思っています.
あまり長引くような器具を買う方がいいのかもしれません.
国立大学法人のウェブのアーカイブ
私も時々引用する河東先生のセミナーのやり方ページ,
先生が定年退職したらどうなるのかといった事を呟いたらコメントをもらいました.
国立大学法人のウェブは、国会図書館がアーカイブを公開する。例えば、件の記事は
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11573930/www.ms.u-tokyo.ac.jp/~yasuyuki/sem.htm
他にも既にいろいろなアーカイブが残っているようです.
小林治先生の超コンパクトにまとめられた「講義資料・セミナー資料」、退職されてから閲覧できなくなってしまい残念に思っていたが、保存されている!
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9531540/www.math.sci.osaka-u.ac.jp/~kobayashi/
もしあなたが国立大学のサイトから何か大事なモノが消えてしまって悲しい思いをしたことがあるなら,
こちらで探してみてはどうでしょうか.
アンケート回答へのコメント
現代数学観光ツアーのアンケートで
「応用に出てくる数学を数学的にきちんとやるとこんなにきついのか」といったコメントがありました.
これ, いい加減きちんと整理したいというのがあります.
まず一回一回の配信分がそれだけで独立させるべきボリュームです.
整理自体は終わったのですが,
配信に関して改めてどうするかを考えているところです.
もうひとつは,
そもそもが初期の物理・数学系にゴリゴリに特化した読者向けだったことによる内容のハードさです.
そろそろ適性なレベルの数学系コンテンツを作り直さないといけません.
その前哨戦が松尾さんとの勉強会なので,
ぜひ松尾さんの勉強会に関するYouTube勉強会を見てみてください.
今回も書くべきネタがたくさんあって,
幾何の話ができませんでした.
ネタがなければ次回書きます.
今回はこんなところで.
ではまたメールします.
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