このサイトは学部では早稲田で物理を, 修士では東大で数学を専攻し, 今も非アカデミックの立場で数学や物理と向き合っている一市民の奮闘の記録です. 運営者情報および運営理念についてはこちらをご覧ください.
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目次
YouTube 公開用: これを読んでいる方への注意・言い訳
これはコンテンツの原稿案であり,
私の勘違いや単純なミスを含めた間違いも含まれた文章・コンテンツです.
そのつもりで内容を眺めてください.
勉強会の最中や後で指摘を受けてオリジナルの原稿には修正を入れ続けますが,
多重管理が大変なのでこちらの記録自体はいちいち修正しません.
もちろん指摘は歓迎しますし,
個々の md に関して指摘された部分は修正します.
適当なタイミングでコンテンツ・サービスをリリースするので,
もしあなたが間違いを潰した (少ない) バージョンのコンテンツで勉強したいなら,
それを待ってください.
講義動画と関連リンク
- YouTube へのリンク: 第017回 第7文の読解 アインシュタインの特殊相対性理論の原論文を英語・多言語で読む会 よくわからない数学 理系のための語学・リベラルアーツ
- YouTube 勉強会シリーズのリスト: アインシュタインの特殊相対性理論の原論文を多言語で読む会
- GitHub URL
- 自サイト記事へのリンク
今日の予定
- イタリア語を比較して眺めてみる
- 第7文の読解
進捗・TODO・今日のメモ
- イタリア語単語・文法の簡単な比較
- 主節1のWe will raise this conjectureまで
- 次回は(the purport of —)から
内容: コンテンツ (案) からの転記
はじめに
- 少しイタリア語を眺めてみる
- ロマンス語系でフランス語とよく似ている
- 今日は見ないがスペイン語もよく似ている
- スペイン語は歴史的経緯からアラビア語の影響がある
- be動詞が二種類あるとかいろいろな特徴がある
# メモ
- Assumeremo
- first-person plural future of assumere
- ラテン語由来の単語
- ここではassumeを使っている
- 主語のweがない:
- assumere の活用
- 人称・単複で全て形が違うので主語がなくてもわかる
- 省略というより動詞に人称の情報が書き込まれている
- 英語・ドイツ語・フランス語にはない現象
- questa $\gets$ questo
- ラテン語由来
- this, these
- congettura
- conjecture
- jとgの入れ替え
- 参考: イタリア語のジェラート(gelato)
- contenuto
- content
- Mario, Maria
- nel: in the の縮約
- nello = in lo (=in the)
- sarà: essere
- chiamato
- ラテン語の clamare
- 英語のcallとはまた少し違う模様
- come
- ラテン語のquomo+et
- フランス語のcommeと同じでhow, as, like
- COMME des GARCONS
- e
- 英語のand
- フランス語だとet
- oltre
- alter, old?
- further
- ラテン語のultraから
- con
- ラテン語のcum=with
- 英語でも接頭辞でよくある
- cf. comprehend, apprehend
- che
- ラテン語quid,
- what, which, who
- 疑問詞・関係代名詞の系統が英語・ドイツ語と全然違う
- フランス語とは同じ
- solo
- ラテン語のsolus, solum
- alone, only
- luce
- ラテン語のlucem, lux
- spazio: space
- vuoto: empty, vacant
- vacancy, vacuum: イタリア語, もっと言えばラテン語由来
- propaghi: propagate
- sempre: always, still
- determinata
- feminine singular of determinato
- いろいろたぐるとdetermino
- de-+termino (I limit), from terminus
- このdeはof, from (分離)
- definiteに対応
- これもラテン語definio
- de-+finio
- finioは明らかにfinish
- どちらにせよ分離のde (of)
- indipendente: independent
- dallo: da loの縮約
- stato: state
- moto: motion
- モトローラ, モーター
- dei: di iの縮約
- フランス語 カフェオレ cafe aux lait
- aux = a les
- corpi: body, corps, Korper
- emittenti: emit
英語の解説
全体構造
一文が長い上に構文が恐ろしく複雑です.
Andでつながった主節がふたつあるので,
それぞれの主節の意味を考えましょう.
- (主節1) We will raise this conjecture
- (the purport of which will hereafter be called the Principle of Relativity)
- to the status of a postulate
- and
- (主節2) (we) also introduce another postulate
- , which is only apparently irreconcilable with the former
- that light is always propagated
- in empty space
- with a definite velocity $c$
- which is independent of the state of motion of the emitting body
主節はふたつあり,
ひとつはWe will raise this conjecture —,
もうひとつはand also introduce another postulateです.
ふたつ目の主節は主語が省略されていることにも気付く必要があります.
さらに第一文の目的語はthis conjecture,
第二文の目的語はanother postulateなので内容的にも強い関連があるはずです.
主節1
# We will raise this conjecture to the status of a postulate
これが基本構造です.
挿入の(the purport —)はthis conjectureの補足説明なので,
いったん無視しましょう.
さらにwe (will) raise A to Bの構造も見抜きましょう.
動詞raiseの正確な意味はともかく「A を B に向ける」という文型・文構造上の型を確認してください.
助動詞willはいわゆる未来形・未来表現のwillです.
Willは名詞で「意思」の意味があり,
その意思のもとに導かれる意味での未来です.
つまり「以下, 我々はこのように動く」という意味でwillを理解してください.
どう動くのか考えましょう.
まずwe raise A to Bという構造から意味を判定します.
構造から「A を B に向ける」という意味にならなければなりません.
その向け方を指定するのがraiseなのです.
そしてraiseの意味は「(持ち)上げる」です.
ここでは次のように理解してください.
- 予想 (conjecture) を公理 (postulate) の地位 (status) まで持ち上げる.
ここでthis conjectureは第6文の内容を受けています.
いま公理と訳したpostulateはふつう公準と訳すようです.
ある理論体系の基礎として成り立つことを認めて進める言明を指します.
要は証明抜きで正しいと認める言明のことで議論の前提です.
補足でもう少し詳しくコメントします.
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