Do As Infinity 『恋妃』の数学的に胸を打つ記述を論じる試み

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こういう流れになったのでよい点を挙げたい.
一言でいうと研究者の苦しみを淡々と謳っている点にある.
歌詞を適当に引用していこう.

どうして こんなに ここは 暗く 淋しいの
ゆくえ 知れぬ 流れ 迷い 憂わしく

研究がどん詰まりで苦しむ様が見事に描かれている.
他分野のことはよくわからないが, 数学 (と理論物理?) は
比較的共同研究が少ないと聞いている.
まさにその孤独と戦いながら研究する様子に胸が打たれる.

この方針でいけるのかとかこういろいろなことを想起させる.
この点は玉置成実の『Realize』の次の箇所と好対照をなしている.

たどりつく場所さえも わからない
届くと信じて 今 想いを走らせるよ

Realize もお気に入りだが, 研究者応援ソングという枠なら
アイマスの Shiny smile と Colorful days が出色の出来栄えだ.

Shiny smile と Colorful days も素晴らしい曲なので
ぜひ聞いてみてほしい.

何度も同じように 夢浮く橋に来て
今度こそ 本当の終わりが聞こえた 「さようなら」

あまりの難しさに結局証明を諦めたという感があまりにもつらく悲しい.

儚く散った色とりどりの 張りつめた心叫んで
八百万の紅 ちりぬる恋と 震える体は沈んで
すべて消えて なくなればいい

いろいろな方針, 技術を駆使しても証明に辿り着けなかった感.
それを「八百万の紅 ちりぬる恋」と表現するあたりが素晴らしい.

永き契り結ぶ 一人西明へ
鳳凰 羽を広げ 今に飛びたとう

証明がうまくいかないとき (大体いつもだが) 思わず私も現実逃避したくなる.

はんなり 色づく水面に 激しい風が吹き
燃えゆく絆は 二人に絡んで 千切れてく

示したい定理との絆が切れたとか,
この苦しみをどう説明すればいいものか.

荒立つ風は髪を乱して 私の心を奪った
時をとむらう 鐘の音だけが 現実に戻すのならば
すべて 幻になればいい

つらい.
考えるだけでもつらくなってきたので,
説明が半端なことこの上ないがこの辺で終わりにしたい.

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